以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の記録装置は、ユーザから指定されたキーワードによって、番組の放送スケジュールを示す番組配信情報に含まれる番組に関係付けられた情報を基に、番組を選択する選択手段(例えば、図5の録画候補選択部92)と、コンテンツの内容に対する、ユーザの嗜好の度合いを示す嗜好値を用いて、選択された複数の番組のそれぞれに対するユーザの嗜好の度合いを示すスコアを算出する算出手段(例えば、図5のスコア算出部77)と、算出された番組のスコアの高い順に、所定の数の番組の録画を予約するための情報を生成する生成手段(例えば、図5の自動録画制御部73)とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の記録装置は、番組配信情報を受信する受信手段(例えば、図5のアナログチューナ31、デジタルチューナ33、および通信部40)をさらに備え、生成手段(例えば、図5の自動録画制御部73)は、番組配信情報が更新されるごとに、番組の録画を予約するための情報を生成することを特徴とする。
請求項3に記載の記録装置は、生成手段(例えば、図5の自動録画制御部73)は、ユーザによって指定された番組の録画が予約されている場合、予め定められた所定の数から、ユーザによって指定され、録画が予約された番組の数を減算した数だけ、番組のスコアの高い順に、選択手段(例えば、図5の録画候補選択部92)によって選択された番組の録画を予約するための情報を生成することを特徴とする。
請求項4に記載の情報処理方法は、ユーザから指定されたキーワードによって、番組の放送スケジュールを示す番組配信情報に含まれる番組に関係付けられた情報を基に、番組を選択する選択ステップ(例えば、図6のステップS16の処理)と、コンテンツの内容に対する、ユーザの嗜好の度合いを示す嗜好値を用いて、選択された複数の番組のそれぞれに対するユーザの嗜好の度合いを示すスコアを算出する算出ステップ(例えば、図6のステップS17の処理)と、算出された番組のスコアの高い順に、所定の数の番組の録画を予約するための情報を生成する生成ステップ(例えば、図6のステップS18の処理)とを含むことを特徴とする。
なお、請求項5に記載の記録媒体および請求項6に記載のプログラムも、上述した請求項4に記載の情報処理方法と基本的に同様の処理であるため、繰り返しになるのでその説明は省略する。
本発明は、ハードディスクビデオレコーダなどの記録装置に適用できる。
以下、図を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
図2は、本発明に係る番組配信システムを説明する図である。
この番組配信システムは、送信局11、衛星12、記録装置13、およびサーバ14から構成され、記録装置13は、通信網15を介してサーバ14に接続されている。
放送局の送信局11は、地上波(電波)であるアナログ放送信号またはデジタル放送信号を放射することにより、送信局11(放送局)が放送する番組の放送スケジュールを示す情報である番組配信情報を、記録装置13あてに送信する。
ここで、番組配信情報には、例えば、放送する番組のタイトル、放送日時、番組のジャンル、出演者などの番組の内容を示すメタ情報、番組を放送する放送局の名前などが含まれている。ユーザは、記録装置11において番組配信情報を参照し、番組を録画することができる。
また、送信局11は、電波であるアナログ放送信号またはデジタル放送信号を放射することにより、番組配信情報を衛星12あてに送信する。
衛星12は、送信局11から送信されてきた番組配信情報を受信し、電波(以下、衛星波と称する)であるアナログ放送信号またはデジタル放送信号を放射することによって、受信した番組配信情報を、直ちに記録装置13あてに送信する。
記録装置13は、送信局11または衛星12から送信されてきた番組配信情報を受信し、受信した番組配信情報を保持する。
サーバ14は、番組配信情報を生成し、生成した番組配信情報を、通信網15を介して記録装置13あてに送信する。
記録装置13は、サーバ14から送信されてきた番組配信情報を受信し、受信した番組配信情報を保持する。記録装置13は、ユーザによって入力されたキーワードを含む設定情報を基に、保持している番組配信情報を参照して、ユーザの好みと思われる番組、すなわち、記録装置13によって選択され、録画される番組の候補(以下、自動録画候補と称する)となる番組を選択する。
ここで、設定情報には、例えば、番組を選択するためのキーワード、録画する番組(コンテンツ)の数、録画する番組を選択する対象となる日などを示す情報が含まれており、設定情報は、ユーザによって設定される。また、記録装置13は、例えば、番組配信情報によって示される番組のうち、設定情報に含まれているキーワードが、番組の内容を示す単語として番組配信情報に含まれている番組を、自動録画候補として選択する。
したがって、例えば、設定情報にキーワード“スポーツ”が含まれている場合、記録装置13は、番組配信情報から、例えば、メタ情報に、単語“スポーツ”が含まれている番組を、自動録画候補である番組として選択する。
記録装置13は、記録しているコンテンツの嗜好値およびメタ情報、並びに番組配信情報を基に、自動録画候補として選択された番組のそれぞれのスコアを算出する。ここで、コンテンツの嗜好値とは、コンテンツに対するユーザの嗜好の度合いを示す値であり、例えば、コンテンツが再生されると、そのコンテンツおよび再生されたコンテンツの内容と類似した内容のコンテンツの嗜好値は増加する。また、コンテンツのメタ情報には、例えば、コンテンツの内容を示す単語、ジャンル、コンテンツのタイトルなどの情報が含まれている。
自動録画候補として選択された番組のスコアは、ユーザがその番組を好むと思われる度合いを示し、例えば、記録しているコンテンツの嗜好値およびメタ情報、並びに番組配信情報を基に、自動録画候補である番組の内容と類似する内容のコンテンツの嗜好値を加算することによって算出される。
記録装置13は、算出した自動録画候補である番組のスコアを基に、録画予約テーブルを生成し、生成した録画予約テーブルを保持する。ここで、録画予約テーブルには、例えば、録画が予約された番組の放送日、放送開始時刻、放送終了時刻などが含まれている。例えば、記録装置13が、番組の録画を80件まで予約することができる場合、記録装置13は、自動録画候補である番組のスコアが高い順に、80件の番組の録画を予約する。
この場合、録画予約テーブルには、予約された番組ごとの、番組の録画が予約されている旨の情報が含まれている。すなわち、録画予約テーブルには、80の番組の録画が予約されている旨の情報のそれぞれが含まれている。
また、送信局11は、地上波であるアナログ放送信号またはデジタル放送信号を放射することにより、送信局11が放送する番組を、記録装置13あてに送信する。より詳細には、送信局11は、地上波を放射することにより、送信局11が放送する番組を再生するための動画像データおよび音声データを、記録装置13あてに送信する。以下、番組を再生するための動画像データおよび音声データをコンテンツデータと称する。
送信局11は、電波であるアナログ放送信号またはデジタル放送信号を放射することにより、送信局11が放送する番組を、衛星12あてに送信する。より詳細には、送信局11は、電波を放射することにより、送信局11が放送する番組のコンテンツデータを、衛星12あてに送信する。
衛星12は、送信局11から送信されてきた番組を受信し、衛星波であるアナログ放送信号またはデジタル放送信号を放射することにより、受信した番組を、直ちに記録装置13あてに送信する。
記録装置13は、送信局11または衛星12から送信されてきた番組を受信する。記録装置13は、録画予約テーブルを参照して、受信した番組から、録画が予約された番組のコンテンツデータを抽出し、抽出したコンテンツデータを記録することにより、番組を録画する。
このとき、例えば、記録装置13が保持している録画予約テーブルに含まれている、録画が予約された番組の数は、日によって異なる。すなわち、記録装置13は、スコアの高い順に番組の録画を予約していくので、1日に録画される番組の数は、自動録画候補である番組のスコアによって定まる。
したがって、例えば、記録装置13が、番組の録画を80件まで予約することができる場合、図3に示すように、録画を予約する日を基準として、1日目(録画を予約する日)には、10件の番組の録画が予約されている。また、2日目には、3件の番組の録画が予約されており、3日目には、7件の番組の録画が予約されている。
同様に、4日目には、15件の番組の録画が予約されており、5日目には、20件の番組の録画が予約されており、6日目には、12件の番組の録画が予約されている。さらに、7日目には、8件の番組の録画が予約されており、8日目には、15件の番組の録画が予約されている。そして、1日目から8日目までに番組の録画が予約されている数は、合計で80件となっている。
また、記録装置13が録画予約テーブルを生成する処理は、時間を決めて配信される番組配信情報を利用する場合には、記録装置13が、番組配信情報を受信するごとに行われる。このように、自動録画候補の番組のスコアを算出し、算出したスコアの高い順に番組の録画を予約することで、ユーザの好みと思われる番組を、効率よく録画することができる。さらに、番組配信情報を受信するごとに録画予約テーブルを生成することで、番組配信情報の変化に対応して、常に、ユーザがより好むと思われる番組を選択することができ、これにより、ユーザの好みと思われる番組を、効率よく録画することができる。
なお、より詳細には、記録装置13が録画予約テーブルを生成する処理は、配信されてくる番組配信情報が、更新されるたびに行われる。
図4は、記録装置13の構成の例を示すブロック図である。
アナログチューナ31は、送信局11または衛星12から送信されてきたアナログ放送信号を受信し、受信したアナログ放送信号を復調する。アナログチューナ31は、アナログ放送信号を復調することにより得られる、番組の動画像信号および音声信号をA/D変換部32に供給する。
より詳細には、アナログチューナ31は、受信したアナログ放送信号から、制御部37または操作入力部39によって指定されたチャンネルのアナログ放送信号を抽出し、抽出したアナログ放送信号を復調する。そして、アナログチューナ31は、復調により得られた動画像信号および音声信号をA/D変換部32に供給する。
また、アナログチューナ31は、アナログ放送信号に含まれる番組配信情報を受信し、受信した番組配信情報を復調する。アナログチューナ31は、復調した番組配信情報を、バス36を介して、制御部37に供給する。
A/D変換部32は、アナログチューナ31から供給された動画像信号および音声信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。そして、A/D変換部32は、動画像信号および音声信号をデジタル信号に変換することにより得られた、動画像データおよび音声データからなるコンテンツデータをCODEC34に供給する。
デジタルチューナ33は、送信局11または衛星12から送信されてきたデジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号を復調する。デジタルチューナ33は、デジタル放送信号を復調することにより得られる、番組の動画像データおよび音声データからなるコンテンツデータをCODEC34に供給するか、またはバス36を介して、制御部37に供給する。
より詳細には、デジタルチューナ33は、受信したデジタル放送信号から、制御部37または操作入力部39によって指定されたチャンネルのデジタル放送信号を抽出し、抽出したデジタル放送信号を復調する。そして、デジタルチューナ33は、復調により得られた動画像データおよび音声データからなるコンテンツデータをCODEC34に供給するか、またはバス36を介して、制御部37に供給する。
また、デジタルチューナ33は、デジタル放送信号に含まれる番組配信情報を受信し、受信した番組配信情報を復調する。デジタルチューナ33は、復調した番組配信情報を、バス36を介して、制御部37に供給する。
CODEC34は、録画時において、A/D変換部32から供給されたコンテンツデータを、所定の方式により符号化し、符号化したコンテンツデータを、バス36を介して制御部37に供給する。例えば、CODEC34は、A/D変換部32から供給されたコンテンツデータを、MPEG(Moving Picture Experts Group)2などの方式により符号化し、符号化したコンテンツデータを、バス36を介して制御部37に供給する。
また、CODEC34は、録画時において、デジタルチューナ33から供給されたコンテンツデータを、そのままバス36を介して制御部37に供給する。
CODEC34は、再生時において、A/D変換部32から供給されたコンテンツデータを、そのまま信号処理部35に供給する。また、CODEC34は、再生時において、デジタルチューナ33から供給されたコンテンツデータを、所定の方式で復号し、復号したコンテンツデータを、信号処理部35に供給する。例えば、CODEC34は、デジタルチューナ33から供給されたコンテンツデータを、MPEG2などの方式で復号し、復号したコンテンツデータを、信号処理部35に供給する。
CODEC34は、再生時において、制御部37から供給されたコンテンツデータを、所定の方式で復号し、復号したコンテンツデータを、信号処理部35に供給する。例えば、CODEC34は、制御部37から供給されたコンテンツデータを、MPEG2などの方式で復号し、復号したコンテンツデータを、信号処理部35に供給する。
信号処理部35は、CODEC34または制御部37から供給されたコンテンツデータに所定の処理を施し、コンテンツデータのうち、静止画像データまたは動画像データであるコンテンツデータをディスプレイなどに出力する。また、信号処理部35は、CODEC34または制御部37から供給されたコンテンツデータに所定の処理を施し、コンテンツデータのうち、音声データであるコンテンツデータまたは音声信号をスピーカなどに出力する。
また、信号処理部35は、設定画面生成部38から供給された設定画面を表示するための静止画像データに所定の処理を施し、静止画像データをディスプレイなどに出力する。
制御部37は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成される組み込み型のマイクロコンピュータなどからなり、アナログチューナ31、デジタルチューナ33、または通信部40から供給された、番組配信情報を保持する。制御部37は、デジタルチューナ33またはCODEC34から供給されたコンテンツデータを、バス36を介して記録部41に供給する。制御部37は、記録部41を制御し、記録部41に供給したコンテンツデータを記録させる。
制御部37は、記録部41からコンテンツデータを取得し、取得したコンテンツデータを、バス36を介してCODEC34に供給する。また、制御部37は、記録部41を制御し、記録部41が記録しているコンテンツデータを削除させる。
制御部37は、記録媒体42または通信部40から供給されたプログラムを読み込んで、読み込んだプログラムを実行する。また、制御部37は、記録媒体42または通信部40からデータやプログラムが供給された場合、供給されたデータやプログラムを必要に応じて、記録部41に供給し、記録部41に記録されたプログラムを読み込み、読み込んだプログラムを実行する。
制御部37は、操作入力部39から入力される入力信号に対応して、各種の処理を実行する。
設定画面生成部38は、電子番組表、番組の録画の設定を行うための設定画面などの画像を表示させる静止画像データを生成し、生成した静止画像データを、バス36を介して信号処理部35に供給する。
操作入力部39は、例えば、リモートコマンダから送信されてくる指令を受信する受信部、ボタン、キーボード、マウス、スイッチなどから構成され、ユーザの操作に応じた入力信号を制御部37に供給する。
通信部40は、通信網15を介して、各種のデータの送受信を行う。通信部40は、サーバ14から送信されてきた番組配信情報を受信し、受信した番組配信情報を、バス36を介して、制御部37に供給する。
通信部40は、外部装置から送信されてきたデータ、プログラムなどを受信し、受信したデータまたはプログラムを、バス36を介して、制御部37に供給する。
記録部41は、書き換え可能で、電源が遮断されても記録内容を保持できる、いわゆる不揮発性の記憶媒体または記録媒体からなり、例えば、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどより構成される。
記録部41は、番組を再生するための動画像データおよび音声データ、音楽を再生するための音声データ、静止画像を表示するための静止画像データ、ゲームプログラムなどのコンテンツデータを記録している。また、記録部41は、所定の処理を実行するためのプログラムおよび各種のデータを記録している。
記録部41は、記録しているコンテンツデータ、各種のデータ、またはプログラムを制御部37に供給する。また、記録部41は、制御部37の制御のもと、制御部37から供給されたコンテンツデータ、各種のデータ、またはプログラムを記録する。記録部41は、制御部37の制御のもと、記録しているコンテンツデータを消去する。
記録媒体42は、例えば、半導体メモリなどからなり、図示せぬドライブまたは入出力インターフェースを介して、制御部37に接続されている。記録媒体42は、各種の処理を実行するためのプログラムを記録する。記録媒体42は、記録しているプログラムを制御部37に供給する。
図5は、プログラムを実行する制御部37の機能の構成を示すブロック図である。なお、図中、図4における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、繰り返しになるので、その説明は、適宜、省略する。
操作入力部39は、ユーザの操作に応じて、キーワードを含む設定情報を制御部37に供給する。また、操作入力部39は、ユーザによって、所定の番組の録画が指示されると、ユーザによって録画が指示された番組を示す情報を含む、番組を録画する旨の入力信号を制御部37に供給する。
操作入力部39は、ユーザによって、コンテンツデータの消去が指示されると、ユーザによって指定されたコンテンツデータを示す情報を含む、コンテンツデータを消去する旨の入力信号を制御部37に供給する。
記録部41は、制御部37の制御のもと、制御部37から供給されたコンテンツデータを記録する。また、記録部41は、制御部37の制御のもと、記録しているコンテンツデータを消去する。また、より詳細には、記録部41は、コンテンツデータとともに、コンテンツのメタ情報および嗜好値を記録している。
制御部37は、アナログチューナ31、デジタルチューナ33、または通信部40から、番組配信情報が供給されると、録画予約テーブルを生成する。制御部37は、操作入力部39から、番組を録画する旨の入力信号が供給されると、録画予約テーブルを生成する。制御部37は、録画予約テーブルを参照して、番組を録画する。
プログラムを実行することによって、制御部37は、番組配信情報保持部71、手動録画制御部72、自動録画制御部73、録画予約テーブル保持部74、記録制御部75、嗜好値算出部76、およびスコア算出部77を実現する。
番組配信情報保持部71は、アナログチューナ31、デジタルチューナ33、または通信部40が受信し、アナログチューナ31、デジタルチューナ33、または通信部40から供給された番組配信情報を保持する。番組配信情報保持部71は、保持している番組配信情報を、手動録画制御部72、自動録画制御部73、またはスコア算出部77に供給する。ここで、番組配信情報保持部71が保持している番組配信情報は、例えば、EPG(Electronic Program Guide)、iEPG(internet Electronic Program Guide)などとすることができる。
手動録画制御部72は、操作入力部39から番組を録画する旨の入力信号が供給されると、入力信号に含まれている、録画が指示された番組を示す情報と、番組配信情報保持部71から供給された番組配信情報とを基に、番組の録画を予約する旨の予約情報を生成し、生成した予約情報を、録画予約テーブル保持部74に供給する。
ここで、予約情報には、例えば、録画を予約する番組の放送日、放送開始時刻、放送終了時刻、番組の録画がユーザによって指示されたか否かを示す情報、番組のタイトルなどが含まれている。
自動録画制御部73は、番組の録画を予約する旨の予約情報を生成する。自動録画制御部73は、設定情報保持部91および録画候補選択部92を備えている。
自動録画制御部73の設定情報保持部91は、操作入力部39から供給された設定情報を保持する。自動録画制御部73の録画候補選択部92は、番組配信情報保持部71から番組配信情報が供給されると、供給された番組配信情報および自動録画制御部73の設定情報保持部91が保持している設定情報を基に、番組配信情報に示される番組から、自動録画候補となる番組を選択する。
自動録画制御部73は、スコア算出部77から自動録画候補である番組のスコアを取得する。自動録画制御部73は、取得した自動録画候補である番組のスコア、番組配信情報保持部71から供給された番組配信情報、および設定情報を基に、番組の録画を予約する旨の予約情報を生成し、生成した予約情報を、録画予約テーブル保持部74に供給する。例えば、記録装置13が、番組の録画を80件まで予約することができる場合、自動録画制御部73は、自動録画候補である番組のスコアが高い順に、80件の番組の録画が予約されるように予約情報を生成する。
より詳細には、自動録画制御部73は、ユーザによって指示された番組の録画が予約されている場合、記録装置13が、録画の予約をすることができる件数から、ユーザによって指示された番組の録画が予約されている件数を減算した数の自動録画候補である番組の録画を予約するように、予約情報を生成する。
したがって、例えば、記録装置13が、番組の録画を80件まで予約することができ、録画予約テーブル保持部74に保持されている録画予約テーブルに、ユーザによって指示された番組の録画が、3件予約されている場合、自動録画制御部73は、自動録画候補である番組のスコアが高い順に、77(80−3)件の番組の録画が予約されるように、番組の録画を予約する旨の予約情報を生成する。
録画予約テーブル保持部74は、録画予約テーブルを保持している。録画予約テーブル保持部74は、手動録画制御部72または自動録画制御部73から供給された、番組の録画を予約する旨の予約情報を基に、録画予約テーブルを生成し、生成した録画予約テーブルを保持する。
録画予約テーブル保持部74は、保持している録画予約テーブルを、記録制御部75に供給する。また、録画予約テーブル保持部74は、番組の録画が終了すると、記録制御部75の制御のもと、録画が終了した番組の録画の予約を録画予約テーブルから消去する。すなわち、録画予約テーブル保持部74は、番組の録画が終了すると、記録制御部75の制御のもと、録画予約テーブルに含まれている、番組の録画が予約されていることを示す情報のうち、録画の終了した番組の録画が予約されていることを示す情報を消去する。
記録制御部75は、録画予約テーブル保持部74に保持されている録画予約テーブルを参照して、録画が予約されている番組を録画する。すなわち、記録制御部75は、録画予約テーブル保持部74に保持されている録画予約テーブルを参照して、録画が予約されている番組のコンテンツデータを、デジタルチューナ33またはCODEC34から取得する。記録制御部75は、取得したコンテンツデータを記録部41に供給し、記録部41を制御して、供給したコンテンツデータを記録させる。記録制御部75は、記録部41にコンテンツデータを記録させてから、録画予約テーブル保持部74を制御して、録画予約テーブルに含まれている、番組の録画が予約されていることを示す情報のうち、録画の終了した番組の録画が予約されていることを示す情報を消去させる。
記録制御部75は、操作入力部39から、コンテンツデータを消去する旨の入力信号が供給されると、記録部41を制御し、入力信号に含まれる、ユーザによって指定されたコンテンツデータを示す情報を基に、指定されたコンテンツデータを消去させる。
嗜好値算出部76は、記録部41に記録されているコンテンツの嗜好値を算出し、算出した嗜好値を記録部41に供給する。
例えば、嗜好値算出部76は、記録部41に記録されているコンテンツデータを基に、音楽であるコンテンツが再生された場合、再生された音楽であるコンテンツ、および再生されたコンテンツの内容と、類似する内容のコンテンツの嗜好値が増加するようにコンテンツの嗜好値を算出する。
このとき、嗜好値の算出の処理およびコンテンツの内容が類似しているか否かの判定の処理は、例えば、コンテンツデータとともに、記録部41に記録されている、コンテンツのメタ情報を基に行われる。
ここで、番組のコンテンツのメタ情報には、例えば、番組の録画の予約が、ユーザによって指示されたか否かを示す情報、番組のタイトル、出演者などが含まれている番組の内容を示す単語、番組のジャンル、チャンネル、コンテンツの再生回数、最後にコンテンツを再生した日時などが含まれている。また、音楽のコンテンツデータのメタ情報には、例えば、楽曲のタイトル、ジャンル、アーティスト名、楽曲のテンポなどの、楽曲の特徴を示す情報などが含まれている。
したがって、この場合、例えば、嗜好値算出部76は、再生された音楽のコンテンツの内容と類似する内容の音声データのコンテンツの嗜好値が増加するように、コンテンツの嗜好値を算出する。また、この場合、例えば、音楽番組である番組のコンテンツの嗜好値が増加するように嗜好値が算出される。例えば、嗜好値算出部76は、再生された音楽のコンテンツのメタ情報に、コンテンツのジャンルが、“ジャズ”であることを示す情報が含まれている場合、記録しているコンテンツのうち、メタ情報に、単語“ジャズ”が含まれているコンテンツの嗜好値が増加するように、コンテンツの嗜好値を算出する。
また、例えば、記録部41に記録されているコンテンツデータが消去された場合、嗜好値算出部76は、消去されたコンテンツデータのコンテンツの内容と類似する内容のコンテンツの嗜好値が減少するように、コンテンツの嗜好値を算出する。
さらに、嗜好の関連の予測から嗜好値を算出するようにしてもよい。例えば、静止画像のコンテンツが再生(表示)された場合、表示された静止画像に対して画像解析処理を施し、その結果、表示された静止画像が、暗い感じの静止画像であるとき、嗜好値算出部76は、サスペンスの番組であるコンテンツの嗜好値が増加するように、コンテンツの嗜好値を算出したり、コンテンツのメタ情報に、テンポの速い音楽であることを示す情報が含まれている、音楽のコンテンツが再生された場合、スポーツ番組のコンテンツの嗜好値が増加するように、コンテンツの嗜好値を算出したりすることも可能である。
なお、コンテンツの嗜好値を算出する場合、メタ情報に含まれる、単語などの情報に対して重みを付加して嗜好値を算出するようにしてもよい。この場合、例えば、再生されたコンテンツのジャンルと同一のジャンルであるコンテンツの嗜好値が、2ポイント増加し、再生されたコンテンツのジャンルを示す単語が、コンテンツの内容を示す単語として、メタ情報に含まれているコンテンツの嗜好値が、1ポイント増加するようにすることができる。
また、嗜好値算出部76は、番組の録画が予約された場合に、コンテンツの嗜好値を算出するようにしてもよい。
スコア算出部77は、番組配信情報保持部71から供給された番組配信情報、並びに記録部41に記録されているコンテンツの嗜好値およびメタ情報を基に、自動録画制御部73が選択した、自動録画候補である番組のスコアを算出する。スコア算出部77は、算出した自動録画候補である番組のスコアを、自動録画制御部73に供給する。
次に、図6のフローチャートを参照して、制御部37による録画予約テーブル更新の処理を説明する。
ステップS11において、手動録画制御部72は、操作入力部39から供給される入力信号を基に、番組の録画が指示されたか否かを判定する。
ステップS11において、番組の録画が指示されたと判定された場合、ステップS12に進み、手動録画制御部72は、操作入力部39から供給された入力信号に含まれている、録画が指示された番組を示す情報、および番組配信情報保持部71から供給された番組配信情報を基に、番組の録画を予約する旨の予約情報を生成し、生成した予約情報を録画予約テーブル保持部74に供給する。
ここで、番組配信情報には、例えば、図7に示すように、番組のタイトル、番組を放送する放送局の名前、番組の放送日、番組の放送開始時刻、番組の放送終了時刻、ジャンル、および番組の内容を示すメタ情報(単語)が含まれている。
この場合、番組配信情報には、番組のタイトル“野球中継A”、番組を放送する放送局の名前“放送局A”、番組の放送日“2004年9月1日”、番組の放送開始時刻“16時00分”、番組の放送終了時刻“16時30分”、ジャンル“スポーツ”、および番組の内容を示す単語“野球”が含まれている。
なお、番組配信情報には、1つの番組の情報だけが含まれるようにしてもよく、所定の日数(例えば、8日間)の間に放送される全ての番組の情報が含まれるようにしてもよい。
したがって、例えば、番組配信情報保持部71が、図7に示す番組配信情報を保持しており、操作入力部39から、“2004年9月1日”の“16時00分”から放送される、番組のタイトルが“野球中継A”である、番組を録画する旨の入力信号が供給された場合、ステップS12において、手動録画制御部72は、図7に示す番組配信情報を参照して、番組のタイトルが“野球中継A”であり、番組の放送日が“2004年9月1日”であり、番組の放送開始時刻が“16時00分”である番組の録画を予約する旨の予約情報を生成し、生成した予約情報を、録画予約テーブル保持部74に供給する。
ステップS13において、録画予約テーブル保持部74は、手動録画制御部72から供給された予約情報を基に、録画予約テーブルを生成する。録画予約テーブル保持部74は、生成した録画予約テーブルを保持することによって、録画予約テーブルを更新し、ステップS11に戻る。
ここで、図8は、録画予約テーブルの一例を示す図である。
録画予約テーブルには、番組の録画が予約された順番を示す予約番号、録画する番組のタイトル、録画する番組の放送日、録画する番組を放送する放送局の名前、番組の放送開始時刻、番組の放送終了時刻、および録画する番組が、ユーザによって録画が指示された番組であるか否かを示す手動録画フラグが含まれている。
ここで、手動録画フラグは、録画する番組が、ユーザによって録画が指示された番組であるか否かを示す。セットされている(例えば、“1”に設定されている)手動録画フラグは、録画が予約されている番組が、ユーザによって録画が指示された番組であることを示しており、リセットされている(例えば、“0”に設定されている)手動録画フラグは、録画が予約されている番組が、ユーザによって録画が指示されていない番組であることを示す。
すなわち、録画予約テーブルには、予約番号が“1”であり、タイトルが“野球中継A”であり、放送日が“2004年9月1日”であり、放送局が“放送局A”であり、放送開始時刻が“16時00分”であり、放送終了時刻が“16時30分”であり、手動録画フラグが“1”に設定されている番組の録画が予約されている情報が含まれている。
また、録画予約テーブルには、予約番号が“2”であり、タイトルが“ドラマD”であり、放送日が“2004年9月1日”であり、放送局が“放送局A”であり、放送開始時刻が“20時30分”であり、放送終了時刻が“21時30分”であり、手動録画フラグが“0”に設定されている番組の録画が予約されている情報が含まれており、予約番号が“3”であり、タイトルが“映画E”であり、放送日が“2004年9月3日”であり、放送局が“放送局B”であり、放送開始時刻が“13時00分”であり、放送終了時刻が“14時00分”であり、手動録画フラグが“1”に設定されている番組の録画が予約されている情報が含まれている。
同様に、録画予約テーブルには、予約番号が“4”であり、タイトルが“スポーツA”であり、放送日が“2004年9月5日”であり、放送局が“放送局C”であり、放送開始時刻が“11時00分”であり、放送終了時刻が“12時00分”であり、手動録画フラグが“0”に設定されている番組の録画が予約されている情報が含まれており、予約番号が“5”であり、タイトルが“バラエティG”であり、放送日が“2004年9月6日”であり、放送局が“放送局D”であり、放送開始時刻が“13時00分”であり、放送終了時刻が“14時00分”であり、手動録画フラグが“1”に設定されている番組の録画が予約されている情報が含まれている。
また、例えば、予約番号が“1”である番組、予約番号が“3”である番組、および予約番号が“5”である番組は、ユーザによって録画が指示された番組であることを示しており、予約番号が“2”である番組および予約番号が“4”である番組は、ユーザによって録画が指示された番組ではないことを示している。
図6のフローチャートの説明に戻り、ステップS11において、番組の録画が指示されていないと判定された場合、ユーザによって、番組の録画が指示されていないので、ステップS14に進み、自動録画制御部73は、記録装置13が、番組配信情報を受信したか否かを判定する。例えば、ステップS14において、自動録画制御部73は、番組配信情報保持部71が保持している番組配信情報が更新されたか否かを判定することにより、記録装置13が、番組配信情報を受信したか否かを判定する。
ステップS14において、番組配信情報を受信したと判定された場合、アナログチューナ31、デジタルチューナ33、または通信部40から番組配信情報が、番組配信情報保持部71に供給されるので、ステップS15に進み、自動録画制御部73は、番組配信情報保持部71から、番組配信情報を取得する。
ステップS16において、自動録画制御部73の録画候補選択部92は、自動録画制御部73が、番組配信情報保持部71から取得した番組配信情報、および自動録画制御部73の設定情報保持部91が保持している設定情報を基に、番組配信情報に示される番組から、自動録画候補となる番組を選択する。
例えば、自動録画制御部73の録画候補選択部92は、番組配信情報に示される番組の内容を示す単語として、設定情報に含まれているキーワードが含まれている場合、番組配信情報に示される番組を、自動録画候補として選択し、番組配信情報に示される番組の内容を示す単語として、設定情報に含まれているキーワードが含まれていない場合、番組配信情報に示される番組を、自動録画候補として選択しない。
ステップS17において、スコア算出部77は、記録部41に記録されているコンテンツのメタ情報および嗜好値、並びに番組配信情報保持部71から供給された、番組配信情報を基に、自動録画候補として選択された番組のスコアを算出し、算出した番組のスコアを、自動録画制御部73に供給する。
ここで、記録部41は、例えば、図9に示すコンテンツデータ、コンテンツのメタ情報、およびコンテンツの嗜好値を記録している。
すなわち、記録部41は、“コンテンツデータA”、“コンテンツデータA”によって再生されるコンテンツのメタ情報である“メタ情報A”、および“コンテンツデータA”によって再生されるコンテンツの嗜好値“50”を記録している。
同様に、記録部41は、“コンテンツデータB”、“コンテンツデータB”によって再生されるコンテンツのメタ情報である“メタ情報B”、および“コンテンツデータB”によって再生されるコンテンツの嗜好値“10”を記録しており、“コンテンツデータC”、“コンテンツデータC”によって再生されるコンテンツのメタ情報である“メタ情報C”、および“コンテンツデータC”によって再生されるコンテンツの嗜好値“60”を記録している。
また、例えば、スコア算出部77は、記録部41に記録されているコンテンツのメタ情報および嗜好値、並びに番組配信情報保持部71から供給された、番組配信情報を基に、番組配信情報に含まれる、自動録画候補である番組の内容を示す単語が、メタ情報に、コンテンツの内容を示す単語として含まれているコンテンツの嗜好値を加算することによって、自動録画候補である番組のスコアを算出する。
したがって、例えば、番組配信情報に含まれる、自動録画候補である“番組A”の内容を示す単語が、図9に示す“メタ情報A”および“メタ情報C”に、コンテンツの内容を示す単語として含まれている場合、“番組A”のスコアは、“コンテンツデータA”によって再生されるコンテンツの嗜好値“50”と、“コンテンツデータC”によって再生されるコンテンツの嗜好値“60”とを加算した値である“110(50+60)”となる。
図6のフローチャートの説明に戻り、ステップS18において、自動録画制御部73は、スコア算出部77から供給された自動録画候補である番組のスコア、番組配信情報保持部71から供給された番組配信情報、および設定情報を基に、番組の録画を予約する旨の予約情報を生成し、生成した予約情報を、録画予約テーブル保持部74に供給する。
例えば、記録装置13が、番組の録画を5件まで予約することができ、録画予約テーブル保持部74が、図8に示す録画予約テーブルを保持している場合、予約番号が“1”である番組、予約番号が“3”である番組、および予約番号が“5”である番組は、ユーザによって録画が指示された番組であることを示しているので、自動録画制御部73は、予約番号が“1”である番組、予約番号が“3”である番組、および予約番号が“5”である番組のそれぞれの録画の予約は、更新しない。
すなわち、自動録画制御部73は、予約番号が“1”である番組、予約番号が“3”である番組、および予約番号が“5”である番組のそれぞれの録画と、自動録画候補である番組のスコアが高い順に、2件の番組の録画とが予約されるように、番組の録画を予約する旨の予約情報を生成する。
ステップS19において、録画予約テーブル保持部74は、自動録画制御部73から供給された予約情報を基に、録画予約テーブルを生成する。録画予約テーブル保持部74は、生成した録画予約テーブルを保持することによって、録画予約テーブルを更新し、ステップS11に戻る。
一方、ステップS14において、番組配信情報を受信していないと判定された場合、制御部37は、録画予約テーブルの更新を行わないので、ステップS11に戻り、上述した処理を繰り返す。
このようにして、記録装置13は、自動録画候補である番組のスコアを算出し、スコアの高い順に番組の録画の予約をする。また、記録装置13は、番組配信情報が更新されるごとに録画予約テーブルを更新する。
このように、記録装置13は、自動録画候補である番組のスコアを算出し、スコアの高い順に番組の録画の予約をするようにしたので、記録装置13が録画の予約をすることができる、予約件数を最大限に活用することができる。
また、記録装置13は、番組配信情報が更新されるごとに録画予約テーブルを更新するようにしたので、番組配信情報の変化に対応して、常に、ユーザがより好むと思われる番組を選択することができ、これにより、ユーザの好みと思われる番組を、より効率よく録画することができる。
次に、図10のフローチャートを参照して、記録装置13による、番組録画の処理を説明する。
ステップS51において、記録制御部75は、録画予約テーブル保持部74に保持されている、録画予約テーブルを参照して、録画が予約されている番組のうち、放送開始時刻になった番組があるか否かを判定する。
例えば、録画予約テーブル保持部74が、図8に示す録画予約テーブルを保持しており、現在時刻が、2004年9月1日の16時00分であった場合、予約番号が“1”である番組の放送日が“2004年9月1日”であり、放送開始時刻が“16時00分”であるので、記録制御部75は、放送開始時刻になった番組があると判定する。
ステップS51において、放送開始時刻になった番組がないと判定された場合、録画を開始する番組がないので、ステップS51に戻り、記録制御部75は、放送開始時刻になった番組があると判定されるまで、判定の処理を繰り返す。
一方、ステップS51において、放送開始時刻になった番組があると判定された場合、ステップS52に進み、アナログチューナ31またはデジタルチューナ33は、送信局11または衛星12から送信されてきたコンテンツデータを受信する。
より詳細には、アナログチューナ31が送信局11または衛星12から送信されてきたアナログ放送信号を受信した場合、アナログチューナ31は、受信したアナログ放送信号を復調し、復調により得られた動画像信号および音声信号を、A/D変換部32に供給する。A/D変換部32は、アナログチューナ31から供給された動画像信号および音声信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換し、動画像信号および音声信号を変換することにより得られるコンテンツデータを、CODEC34に供給する。そして、CODEC34は、A/D変換部32から供給されたコンテンツデータを、MPEG2などの所定の方式により符号化し、符号化したコンテンツデータを記録制御部75に供給する。
また、デジタルチューナ33が送信局11または衛星12から送信されてきたデジタル放送信号を受信した場合、デジタルチューナ33は、受信したデジタル放送信号を復調し、復調により得られる、動画像データおよび音声データからなるコンテンツデータを、記録制御部75に供給する。
ステップS53において、記録制御部75は、デジタルチューナ33またはCODEC34から供給されたコンテンツデータを、記録部41に供給する。
ステップS54において、記録部41は、記録制御部75の制御のもと、記録制御部75から供給されたコンテンツデータを記録する。なお、より詳細には、ステップS52の処理乃至ステップS54の処理は、録画している番組の放送終了時刻になるまで繰り返される。
放送終了時刻になると、番組の録画が終了するので、ステップS55において、録画予約テーブル保持部74は、記録制御部75の制御のもと、保持している録画予約テーブルに含まれている、番組の録画が予約されていることを示す情報のうち、録画が終了した番組の録画が予約されていることを示す情報を、録画予約テーブルから消去し、ステップS51に戻り、上述した処理を繰り返す。
例えば、記録装置13が、図8に示す、予約番号が“1”である番組を録画した場合、ステップS55において、録画予約テーブル保持部74は、記録制御部75の制御のもと、予約番号が“1”である番組の録画が予約されていることを示す情報を、録画予約テーブルから消去する。すなわち、この場合、例えば、録画予約テーブルに含まれている、放送日“2004年9月1日”、放送局“放送局A”、放送開始時刻“16時00分”、放送終了時刻“16時30分”が消去され、図中、予約番号“1”の行の手動録画フラグがリセット(例えば、“0”に設定される)される。
このようにして、記録装置13は、録画が予約されている番組を受信し、受信した番組を録画する。
以上のように、記録装置は、自動録画候補である番組のスコアを算出し、スコアの高い順に番組の録画の予約をするようにしたので、記録装置が録画の予約をすることができる予約件数を最大限に活用することができる。
また、記録装置は、番組配信情報が更新されるごとに録画予約テーブルを更新するようにしたので、番組配信情報の変化に対応して、常に、ユーザがより好むと思われる番組を選択することができ、これにより、ユーザの好みと思われる番組を、より効率よく録画することができる。
本発明によれば、番組を受信するようにしたので、番組を録画することができる。また、本発明によれば、自動録画候補である番組のスコアを算出し、スコアの高い順に番組の録画の予約をするようにしたので、記録装置が録画の予約をすることができる予約件数を最大限に活用することができる。
さらに、本発明によれば、番組配信情報が更新されるごとに録画予約テーブルを更新するようにしたので、番組配信情報の変化に対応して、常に、ユーザがより好むと思われる番組を選択することができ、これにより、ユーザの好みと思われる番組を、より効率よく録画することができる。
なお、記録しているコンテンツの嗜好値を基に、自動録画候補である番組のスコアを算出すると説明したが、記録しているコンテンツのメタ情報を基に、予め定められた所定の単語の嗜好値を算出し、算出した嗜好値を基に、自動録画候補であるコンテンツのスコアを算出するようにしてもよい。
この場合、例えば、嗜好値算出部76が、“野球”、“お笑い”、“ドラマ”などの、ユーザが好むコンテンツの内容を示すと思われる単語を、予め保持している。そして、嗜好値算出部76は、記録部41が記録しているコンテンツのメタ情報を基に、嗜好算出部76が予め保持している単語の嗜好値を算出する。
例えば、嗜好値算出部76が、単語“野球”を保持している場合、記録部41が記録しているコンテンツの内容を示す単語として、単語“野球”が含まれているとき、コンテンツの内容を示す単語として、単語“野球”を含むコンテンツ1つにつき、単語“野球”の嗜好値が1ポイント増加し、記録部41が記録しているコンテンツのタイトルに、単語“野球”が含まれているとき、コンテンツのタイトルに、単語“野球”を含むコンテンツ1つにつき、単語“野球”の嗜好値が2ポイント増加するように、単語の嗜好値を算出する。
したがって、この場合、例えば、記録部41が、コンテンツの内容を示す単語として、単語“野球”が含まれているコンテンツを2つ記録しているとき、嗜好値が2ポイント増加するように、単語“野球”の嗜好値は算出される。
スコア算出部77は、嗜好値算出部76が算出した、単語の嗜好値を基に、自動録画候補であるコンテンツのスコアを算出する。例えば、スコア算出部77は、嗜好値算出部76が保持している単語が、自動録画候補である番組の内容を示す単語として含まれている場合、その単語の嗜好値が番組のスコアとして加算されるように、番組のスコアを算出する。
したがって、例えば、嗜好値算出部76が保持している単語“スポーツ”の嗜好値が“10”であり、単語“野球”の嗜好値が“30”である場合、自動録画候補である番組の内容を示す単語として単語“スポーツ”および“野球”が含まれている番組のスコアは、“40(10+30)”となる。
また、例えば、嗜好値算出部76が保持している単語の嗜好値を算出する場合において、ユーザによって録画が指示されたコンテンツのポイントが2倍に算出されるようにしてもよい。したがって、例えば、嗜好値算出部76が、単語“野球”を保持している場合、記録部41が記録しているコンテンツの内容を示す単語として、単語“野球”が含まれており、そのコンテンツの録画が、ユーザによって指示されたコンテンツでないとき、単語“野球”の嗜好値が1ポイント増加するように、嗜好値が算出され、単語“野球”が含まれており、そのコンテンツの録画が、ユーザによって指示されたコンテンツであるとき、単語“野球”の嗜好値が2ポイント増加するように、嗜好値が算出される。
さらに、記録装置が録画予約テーブルを生成し、録画予約テーブルを基に、番組を録画すると説明したが、所定の装置において、録画予約テーブルまたは予約情報を生成し、生成した録画予約テーブルまたは予約情報を、有線または無線通信により、記録装置に送信するようにしてもよい。この場合、記録装置は、送信されてきた録画予約テーブルまたは予約情報を受信し、受信した録画予約テーブルまたは予約情報を基に、番組を録画する。
さらに、また、記録装置が、地上波または衛星波を受信することによって、番組を受信すると説明したが、有線または無線通信により、ケーブルテレビ放送の番組などを受信するようにしてもよく、番組の受信の方法は、本発明を限定するものではない。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
そのようなコンピュータに上述した一連の処理を実行させるプログラムは、記録媒体に格納された状態でコンピュータに供給され、RAMなどにロードされて実行される。
なお、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
また、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
11 送信局, 12 衛星, 13 記録装置, 14 サーバ, 31 アナログチューナ, 33 デジタルチューナ, 34 CODEC, 37 制御部, 39 操作入力部, 40 通信部, 41 記録部, 42 記録媒体, 71 番組配信情報保持部, 72 手動録画制御部, 73 自動録画制御部, 74 録画予約テーブル保持部, 75 記録制御部, 76 嗜好値算出部, 77 スコア算出部, 91 設定情報保持部, 92 録画候補選択部