JP2006086356A - 固体撮像素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】輝度信号の最大成分の色信号を増大させることにより、輝度信号の出力が増大された固体撮像素子を提供する。
【解決手段】本発明の固体撮像素子は、受光部と、カラーフィルタと、マイクロレンズとを有する画素が複数配置され、前記カラーフィルタは輝度信号の最大成分を生成する強輝度色層、及び、最大成分とはならない信号を生成する少なくとも一層以上の弱輝度色層を有しており、前記強輝度色層に対応して配置されるマイクロレンズの直径は、前記弱輝度色層に対応して配置されるマイクロレンズの直径より大きい。
【選択図】図3

Description

本発明は固体撮像素子に関し、特に、輝度信号を増大させることにより解像度が向上される固体撮像素子に関するものである。
近年、ビデオカメラや電子カメラが広く一般に普及している。これらのカメラ
には、CCD型やCMOS型の固体撮像素子が使用されている。このような固体撮像素子は、受光部を有する画素がマトリクス状に複数配置され、各画素に入射する光は、受光部にて光電変換され信号電荷を生成する。生成された信号電荷、または、信号電荷に応じた電気信号は、CCDや信号線を介して外部に出力される。
図7は、従来のCCD型固体撮像素子の概略平面図である。固体撮像素子101は、受光部103と、受光部103で生成された信号電荷を転送する垂直CCD121及び水平CCD122と、出力アンプ123とを有する。画素120は、受光部103と垂直CCD121の一部を有している。
なお、CMOS型固体撮像素子においては、各画素に画素アンプが配置され、CCDの代わりに垂直信号線、水平信号線が設けられる。そして、受光部にて生成された信号電荷に対応して増幅された電気信号が、各画素から出力される。
カラー信号を得るためには、例えば特許文献1に記載されているようにカラーフィルタが各受光部103上に配置される。図8は、カラーフィルタの配列の一例を示す配置図である。ここでは、ベイヤー配列(市松状配列)を例示している。RGBは、それぞれ、赤(レッド)、緑(グリーン)、青(ブルー)、の色層を示している。カラーフィルタ108は、このように複数の色層を有している。
RGBのいずれかの色層は、図8に示したように各画素120の受光部103に対応するように配置される。カラーフィルタ108を透過し受光部103に入射した光は、光電変換されて信号電荷を生成する。したがって、各画素120は、受光部103上に配置されるカラーフィルタ108の色層の色で決定される色信号を出力する。
カラーフィルタ108は、カゼインやゼラチン等の有機膜を染色した材料、または、顔料や不溶性染料を樹脂中に分散させた材料が用いられる。そして、カラーフィルタ108は、色層ごとに固体撮像素子の上にオンチップ状に形成される。カラーフィルタ108の形成方法を例示すると、固体撮像素子が形成されている半導体基板を準備し、まず、グリーンの色層(以下、G色層と称す。レッド、ブルーも同様)のカラーフィルタ108Gとなる上記材料を回転塗布法に従い、前記基板上に塗布する。次いで、周知のフォトリソエッチング技術を用いて図8のGの領域が残るようにG色層のカラーフィルタ108Gを形成する。同様に、R色層のカラーフィルタ108R、及び、B色層のカラーフィルタ108Bを順次形成する。このようにして、カラーフィルタ108は、固体撮像素子の上にオンチップ状に設けられる。
図9は、従来の固体撮像素子101の受光部断面図であり、図7、図8のA−A’部の断面図である。固体撮像素子101は、半導体基板102上に設けられた受光部103と、受光部103に開口部105を有する遮光膜104とを有している。遮光膜104は、受光部103の実質的な受光面積を所定の値とし、画素内外に設けられるトランジスタ等の領域に光が入射してこれらのトランジスタ等が誤動作することを防止する。遮光膜104は、金属薄膜やポリシリコンが用いられるが、配線等などを兼用し、専用の膜を設けないこともある。
各受光部103上にはRGBのいずれかの色層のカラーフィルタ108が、絶縁膜106を介してオンチップ状に配置される。カラーフィルタ108の各色層は、同じ寸法、面積にするのが一般的である。ただし、カラーフィルタの密着性を向上させるため、ある色層の面積を大きくする構成が、特許文献1に開示されている。また、一つの色層に別の色層がオーバーラップされることもある(例えば、特許文献1、特許文献2)。
各色層のカラーフィルタ108上には、それに対応するようにマイクロレンズ109が、平坦化膜107を介してオンチップ状に配置される。マイクロレンズ109は、集光率を向上させて入射光を受光部103に導く目的でカラーフィルタ108上に設けられる。
マイクロレンズ109は、一般には半球状の形状をなしており、また、同一の固体撮像素子ではすべて同一の径を有している。マイクロレンズ109は、樹脂を正方形状にパターニングし、これを溶融することで半球形状に形成される。
ところで、カラーフィルタ108を形成するとその表面は凹凸となり易い。凹凸の上にマイクロレンズを形成すると、パターニングの際、露光時の焦点深度は、露光場所によって異なってくる。このため、マイクロレンズ毎に形状が変化してしまい均一の形状が得られない。さらに、各マイクロレンズにより高さが変わってくる恐れが生ずる。したがって、設計どおりの特性が得られないこととなる。平坦化膜107は、このような現象を防止するために配置され、マイクロレンズ109は、平坦化膜107上に設けられる。
また、前述のようにカラーフィルタ108は、受光部103に対応付けて配置されている。このため、マイクロレンズ109は、実質的に受光部103に対応して設けられる。
なお、図9において、入射光は素子面に対して垂直の方向から入射されることを想定している。従って、ここでは、マイクロレンズ109及びカラーフィルタ108は、受光部103の真上に配置されている。しかし、マイクロレンズ109及びカラーフィルタ108は、シェーディングを防止する目的などで受光部103に対して図の横方向にずらして配置されることもある(例えば、特許文献3)。このような配置においても、横方向にずれているものの、マイクロレンズ109及びカラーフィルタ108は、受光部103に対応して配置されている。
このように、各画素は、画素に設けられたカラーフィルタ108の色層に応じた色の信号を生成する。生成された信号は、CCDや信号線を介して外部に出力され、RGBの信号が合成され画像に変換される。
ところで、カラー画像を得るには、色の情報(色信号)の他に輝度信号が必要となる。輝度信号は、明るさを特定する信号であり、RGBの信号を合成して得られる。
特開平11−150252号公報 特開昭62−277877号公報 特開2001−160973号公報
固体撮像素子は、解像度の高い方が好ましいのは言うまでも無い。解像度は、輝度信号を高めることにより向上することが知られている。このため、輝度信号を向上させたいという要望があった。
輝度信号は、各色信号の値を変数とする所定の式から求められる。この輝度信号を求める式は、各色信号の値のうち、いずれか一つを最大成分としている。よって、輝度信号を高めるには、輝度信号への寄与度が大きい最大成分の色信号を増大させると効果的である。
例えば、一般的な規格であるNTSC規格に従えば、輝度信号Eyは、Ey=0.59Eg+0.3Er+0.11Ebの式で定められている。ここで、Egはグリーンの信号成分、Erはレッドの信号成分、Ebはブルーの信号成分である。このように、輝度信号は、グリーンの信号成分の寄与が大きい。したがって、NTSC規格において、Egを増大させれば、他の色の信号を増大させるより輝度信号を高めるのに効果的となる。
上記のように、輝度信号は、複数の色信号のうち、いずれか一つを最大成分としている。よって、輝度信号を高めるため、最大成分の色信号を増大させたいという要望があった。
本発明は、このような問題点に鑑みて成されたものであり、輝度信号の最大成分の色信号を増大させることにより、輝度信号の出力が増大された固体撮像素子を提供する。
本発明による固体撮像素子の第1の態様は、入射光により光電変換を行い光量に応じた信号電荷を生成する受光部と、前記受光部に対応するようにオンチップ状に配置されるカラーフィルタと、前記受光部に入射光を導き、前記カラーフィルタに対応するようにオンチップ状に配置されるマイクロレンズと、を少なくとも有する画素がマトリクス状に複数配置され、前記カラーフィルタは、輝度信号の最大成分を生成する画素に配置される強輝度色層、及び、最大成分とはならない信号を生成する画素に配置される少なくとも一層以上の弱輝度色層を有しており、前記強輝度色層に対応して配置されるマイクロレンズの直径は、前記弱輝度色層に対応して配置されるマイクロレンズの直径より大なることを特徴とする。
本発明による固体撮像素子の第2の態様は、第1の態様において、前記強輝度色層は、前記弱輝度色層のいずれよりも面積が大なることを特徴とする。
本発明による固体撮像素子の第3の態様は、第1または第2の態様のいずれかにおいて、前記画素に配置されるすべてのマイクロレンズの直径は、当該画素に配置されるカラーフィルタの幅より小なることを特徴とする。
本発明による固体撮像素子の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記弱輝度色層が配置される画素は、マイクロレンズを有しないことを特徴とする。
本発明による固体撮像素子の第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様において、前記カラーフィルタの配列はベイヤー配列であり、前記強度色層は、グリーンであることを特徴とする。
本発明によれば、新たな製造工程を加えることなく、輝度信号が増大され、それに伴い解像度が向上した固体撮像装置を提供することができる。
以下、本発明による固体撮像素子について、図面を参照して説明する。なお、ここでは、マイクロレンズを半球形状とし、その大きさ(例えば図3のW−1、W−2)を「直径」として記載している。しかし、マイクロレンズの形状は、これに限られるものではなく多角形状であっても良い。この場合、マイクロレンズの大半の頂点と接する円を描画して、その円の直径をマイクロレンズの直径とする。これは、偶数角形ならば中心点を通る対角線の長さと等しい。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による固体撮像素子の主な構成を示す回路図である。本実施形態の固体撮像素子30は、画素アンプを各画素に配置させた増幅型固体撮像素子である。これは、2次元マトリクス状に配置された複数の画素Px1−1〜Px3−4と、各画素Px1−1〜Px3−4を行毎に駆動する垂直走査回路7と、各画素Px1−1〜Px3−4が列毎に接続された垂直信号線11a〜11dと、水平信号線14と、水平走査回路8から構成されている。なお、ここでは、3行4列の画素総数12個としているが、これに限られるものではない。
各画素は、入射光により光電変換を行い光量に応じた電荷を生成して蓄積する埋め込み型のフォトダイオード1と、ソースフォロワ動作により上記電荷に応じた信号をソース(S)から出力する画素アンプである接合型電界効果トランジスタ(以下、JFETという)2と、上記電荷を埋め込み型フォトダイオード1からJFET2に転送する転送ゲート3と、JFET2を制御する制御領域4と制御ゲート5から構成されている。
各JFET2のソース(S)は、各列毎に垂直信号線11a〜11dに接続され、各JFET2のドレイン(D)は、全画素共通にドレイン電源VDに接続されている。
転送ゲート3は、各行毎に転送ゲート配線9a〜9cに接続され、垂直走査回路7から送出されるパルスφTG1〜φTG3により行毎に駆動される。制御領域4は、各行毎に制御領域配線12a〜12cに接続され、垂直走査回路7から送出されるパルスφRD1〜φRD3により行毎に駆動される。制御ゲート5は、制御ゲート配線10a〜10cによって行毎に接続され、さらにこれらの配線を接続することによってすべて共通に接続され、駆動パルスφRGにより駆動される。
垂直信号線11a〜11dには、JFET2の負荷となる定電流源13a〜13dと、垂直信号線を一定の電圧(VRV)に固定するためのリセットトランジスタTRV1〜TRV4と、JFET2の動作帯域を制限するための垂直負荷容量Cv1〜Cv4と、列バッファアンプ16a〜16dと、クランプ容量Cc1〜Cc4と、駆動パルスφCにより駆動されるクランプトランジスタTC1〜TC4が接続されている。
垂直信号線11a〜11dは、列選択トランジスタTH1〜TH4を介して水平信号線14に接続されている。列選択トランジスタTH1〜TH4は、水平走査回路8から送出されるパルスφH1〜φH4により列毎に駆動される。水平信号線14には、出力アンプ15と、駆動パルスφRHにより駆動されるリセットトランジスタTRHが接続されている。
次に、本実施形態に係る固体撮像素子30の動作を簡単に説明する。まず、一行目の制御ゲート5をオン・オフすることにより、JFET2のゲートをドレイン電源VDの電圧にリセットする。この状態で、一行目のJFET2は動作状態となり、初期状態の固定パターンノイズが垂直信号線22を介してクランプ容量Cc1〜Cc4の一端に蓄積される。このとき、クランプ容量Cc1〜Cc4の他端は、クランプトランジスタTC1〜TC4がオンされることによって接地電圧とされている。
次いで、一行目の転送ゲート3をオンすると、埋め込み型フォトダイオード1に蓄積されている入射光に応じた電荷がJFET2のゲートに転送され、その電荷に対応する信号が垂直信号線11a〜11dに出力される。このとき、クランプトランジスタTC1〜TC4はオフとされており、列選択トランジスタTH1〜TH4を順次オンさせると、固定パターンノイズの削除された真の信号出力が出力アンプ16を介して出力端子17から出力される。
このように、本実施形態の固体撮像素子30は、いわゆる相関二重サンプリングを各垂直信号線11a〜11dで行っている。なお、リセットトランジスタTRHは、一つの垂直信号線から信号が出力端子17に出力される毎にオンとされ、水平信号線14は接地電圧にリセットされる。上記のように一行目の信号をすべて出力した後、二行目以降を順次読み出す。
図2は、本実施形態による固体撮像素子30の画素部平面図である。実際には、後述するカラーフィルタやマイクロレンズが配置されるが、ここでは省略している。画素は、埋め込み型フォトダイオード1、JFET2、制御領域4の領域を有している。
また、埋め込み型フォトダイオード1を取り囲むように、図における上下に制御領域配線12、左右に垂直信号線11が配置されている。これらの配線により、埋め込み型フォトダイオード1の実質的な面積が定められている。即ち、これらの配線は、埋め込み型フォトダイオード1において遮光膜としても機能している。なお、画素以外のトランジスタ等は、制御領域配線12にて遮光されている。
転送ゲート配線9において、埋め込み型フォトダイオード1及びJFET2と隣接する部分は、転送ゲート3になっている。転送ゲート配線9に所定の電圧が印加されると、転送ゲート3がオンされて埋め込み型フォトダイオード1からJFET2のゲートに電荷が転送される。
JFET2と制御領域4の間には、制御ゲート配線10と電気的に接続される制御ゲート5が配置される。そして、制御ゲート配線10に所定の電圧が印加されると、制御ゲート5がオンされてJFET2のゲートがドレイン電源VDにリセットされる。
次に、本実施形態の固体撮像素子30のマイクロレンズ及びカラーフィルタの構成を説明する。図3は、本実施形態による固体撮像素子30の画素部断面図であり、図2におけるB−B’部の概略断面図である。なお、ここでは、煩雑になるため転送ゲート配線9と制御ゲート配線10を省略している。
埋め込み型フォトダイオード1は、垂直信号線11及び制御領域配線12の開口部21により、受光する領域が所定の面積にされる。なお、図示していないが、埋め込み型フォトダイオード1は、n型のシリコン基板20の表面に設けられるn型領域表面拡散部と、それより内部に設けられるp型電荷蓄積領域からなる。
各埋め込み型フォトダイオード1上には、RGBのいずれかの色層のカラーフィルタ24が絶縁膜22を介してオンチップ状に配置される。なお、本実施形態においてカラーフィルタ24は、ベイヤー配列が採用されている。カラーフィルタ24は、RGBのいずれも同一の幅W−4、同一の面積を有している。カラーフィルタ24は、光電変換を行う埋め込み型フォトダイオード1に対応して配置される。このため、入射光は、カラーフィルタ24を透過した後に埋め込み型フォトダイオード1に導かれる。
カラーフィルタ24の上には、それに対応するようにマイクロレンズ25が、平坦化膜23を介してオンチップ状に配置される。マイクロレンズ25は、カラーフィルタ24に対応して配置される。カラーフィルタ24は、上記のように埋め込み型フォトダイオード1に対応して配置されている。このため、マイクロレンズ25は、実質的に埋め込み型フォトダイオード1に対応して配置されている。
マイクロレンズ25は、対応するカラーフィルタ24の色層によって、直径が異なっている。ここでは、G(グリーン)の色層のカラーフィルタ24Gに対応して配置されるマイクロレンズ25G(以下、簡略のためマイクロレンズ25Gと記載する)の直径W−1は、その他のマイクロレンズ25R、25Bの直径W−2に比べて大きくされている。このため、G信号を得る画素は、その他の画素に比べて集光率が向上し入射光が増大する。したがって、それに伴いG信号の出力が増大する。
ところで、本実施形態の固体撮像素子30は、NTSC規格を採用している。NTSC規格は、既に説明したとおりグリーンの信号(以下、G信号と称す)が輝度信号の最大成分である。よって、本実施形態の固体撮像素子30は、輝度信号の最大成分が増大されることにより、前述したとおり、解像度が向上する。
なお、ここでは、G信号を増大させているが、本発明は、これに限られるものではない。NTSC以外の規格や、分析等に用いる特殊な固体撮像素子での規格などにおいては、グリーン以外の色が輝度信号の最大成分となることがある。そのような固体撮像素子においては、輝度信号の最大成分を生成する画素に配置される色層(以下、強輝度色層と記載する)に対応するマイクロレンズの直径をその他の画素に配置される色層(以下、弱輝度色層と記載する)に対応するマイクロレンズよりも大きくすればよい。
本実施形態の固体撮像素子30は、強輝度色層であるグリーンのカラーフィルタの色層24Gに対応するマイクロレンズ25Gがその他の色層に対応するマイクロレンズに比べて大きい。そして、ここでは、強輝度色層に対応するマイクロレンズの直径を従来よりも増大させている。このため、従来よりも、強輝度色層による信号は増大する。
ただし、素子面積が限られるため、マイクロレンズ25Gを大きくするに伴い、その他の色層に対応するマイクロレンズ25R、25Bは、小さく形成されることになる。しかし、マイクロレンズ25R、25Bの直径W−2は、制御領域配線12の開口幅W−3より大きい。したがって、弱輝度色層に対応する画素は、マイクロレンズ25R、25Bを配置させることにより、それが無いときよりも集光率が向上する。
また、マイクロレンズ25R、25Bの直径W−2は、従来よりも小さくなるものの、強輝度色層の信号は、弱輝度色層の信号に対する比率が増大する。このため、固体撮像素子外での計算、補正等により、輝度信号を増大させて解像度を向上させることができる。
本実施形態におけるカラーフィルタ、マイクロレンズは、従来と同じ製造工程によって形成することができる。このため、新たな製造工程を加えることなく、また、製造コストを増大させることもなく輝度信号を増大させて解像度を向上させることができる。
[第2の実施形態]
図4は、第2の実施形態による固体撮像素子40の画素部断面図である。本図は、図2におけるB−B’部の概略断面図であり図3に対応する。図3と同じ部分は、同一の符号を付し、ここでは重複する説明を省略する。
また、固体撮像素子40の回路図は図1と同一であり、また、その動作も同じである。本実施形態の固体撮像素子40においても、G信号が輝度信号の最大成分であるNTSC規格を採用している。
本実施形態による固体撮像素子40が第1の実施形態による固体撮像素子30と異なる点は、カラーフィルタのうち強輝度色層の面積が弱輝度色層の面積より大きいことと、マイクロレンズの直径が対応するカラーフィルタの幅より小さいことの二点である。
各埋め込み型フォトダイオード1上には、RGBのいずれかの色層のカラーフィルタ44が絶縁膜22を介してオンチップ状に配置される。カラーフィルタ44は、本実施形態においてもベイヤー配列が採用されている。
ここで、カラーフィルタ44は、強輝度色層であるグリーンの色層(G色層)の面積がその他の色層(図ではブルー)の面積よりも大きく形成されている。そして、G色層の幅W−4は、その他の色層の幅W−5より大きい。本図においては、図2におけるy方向の断面図であるが、x方向においても同様にG色層の幅は、その他の色層の幅より大きく形成されている。
一方、マイクロレンズ45は、第1の実施形態と同様にグリーンのカラーフィルタの色層24Gに対応するマイクロレンズ45Gがその他の色層のマイクロレンズに比べて大きい。したがって、カラーフィルタ44を本実施形態のように配置すれば、カラーフィルタ44は、マイクロレンズの大きさに対応した面積とすることができる。このため、光が斜めから入射するときにおいても、隣接するカラーフィルタから混色する恐れは低減される。
また、マイクロレンズ45の直径(例えばW−1)は、対応するカラーフィルタ44の幅(例えばW−4)よりも小さく形成されている。図4は、図2におけるy方向の断面を示している。図4から理解されるとおり、マイクロレンズ45の直径は、y方向において対応するカラーフィルタ44の幅より小さい。本実施形態においては、図示されていないがx方向においても、同様にマイクロレンズ45の直径は、対応するカラーフィルタ44の幅より小さく形成されている。
このようにすれば、マイクロレンズ45は、対応するカラーフィルタ44の上から食み出すことなく配置される。したがって、入射光が隣接するカラーフィルタにより混色する恐れは、さらに低減される。
このように、本実施形態の固体撮像素子40は、第1の実施形態と同様に輝度信号の最大成分を増大させることにより解像度が向上すると言う効果を有する他、混色が低減されると言う効果もある。
[第3の実施形態]
図5は、第3の実施形態による固体撮像素子50の画素部断面図である。本図は、図2におけるB−B’部の概略断面図であり図4に対応する。図4と同じ部分は、同一の符号を付し、ここでは重複する説明を省略する。
また、固体撮像素子50の回路図は図1と同一であり、また、その動作も同じである。本実施形態の固体撮像素子50においても、G信号が輝度信号の最大成分であるNTSC規格を採用している。
本実施形態による固体撮像素子50が第2の実施形態による固体撮像素子40と異なる点は、弱輝度色層に対応するマイクロレンズが除去されて強輝度色層に対応するマイクロレンズ55Gのみ配置されている点にある。
各埋め込み型フォトダイオード1上には、RGBのいずれかの色層のカラーフィルタ44が絶縁膜22を介してオンチップ状に配置される。カラーフィルタ44は、本実施形態においてもベイヤー配列が採用されている。
強輝度色層であるグリーンのカラーフィルタ44G上には、それに対応してマイクロレンズ55Gが配置される。その直径は従来より大きくされており、このため従来に比べてG信号の出力を大きくすることができる。ただし、その他の色層のカラーフィルタ上には対応するマイクロレンズが配置されていない。このため、弱輝度色層に対応する信号は、マイクロレンズを配置させた第1、第2の実施形態に比べて小さくなる。しかしながら、弱輝度色層の信号が小さくなるため、強輝度信号は、弱輝度信号に対する比率が増大する。したがって、固体撮像素子外での計算、補正等により、輝度信号を増大させて解像度を向上させることができる。
[第4の実施形態]
図6は、第4の実施形態による固体撮像素子60の画素部断面図である。本図は、図2におけるB−B’部の概略断面図であり図3に対応する。図3と同じ部分は、同一の符号を付し、ここでは重複する説明を省略する。
また、固体撮像素子60の回路図は図1と同一であり、また、その動作も同じである。本実施形態の固体撮像素子60においても、G信号が輝度信号の最大成分であるNTSC規格を採用している。
本実施形態による固体撮像素子60が第1乃至第3の実施形態による固体撮像素子30,40,50と異なる主な点は、隣接する色層のカラーフィルタがオーバーラップしている点にある。
マイクロレンズは平坦な表面上に形成された方が好ましい。このため、カラーフィルタは、一般に、出来るだけ平坦になるように形成される。しかしながら、カラーフィルタの密着性を向上させるためなどの目的により、一つの色層のカラーフィルタを別の色層のカラーフィルタに乗り上げさせ、オーバーラップさせることがある。当然ながら、大きな段差が生じるが、本発明は、このような固体撮像素子にも適用可能である。
図6に戻って説明する。各色層のカラーフィルタ64は、各埋め込み型フォトダイオード1に対応付けられて配置される。なお、ここでもカラーフィルタ64は、ベイヤー配列が採用されている。グリーンの色層のカラーフィルタ64Gは、その周辺部においてブルーの色層64Bが上に乗り上げられオーバーラップされている。なお、図示しないレッドの色層においても同様である。このため、平坦化膜63は、このオーバーラップによる凹凸さえも平坦にさせるのに十分な厚みを有している。
本実施形態の固体撮像素子60において、各マイクロレンズ65は、カラーフィルタ64に対応するように平坦化膜63を介してオンチップ状に配置される。マイクロレンズ65は、カラーフィルタ64に対応して配置される。カラーフィルタ64は、上記のように埋め込み型フォトダイオード1に対応して配置されている。このため、マイクロレンズ65は、実質的に埋め込み型フォトダイオード1に対応して配置されている。
マイクロレンズ65Gの直径W−1は、その他のマイクロレンズ65R、65Bの直径W−2に比べて大きい。このため、G信号を得る画素は、集光率が向上し入射光が増大する。したがって、それに伴いG信号の出力が増大する。本実施形態の固体撮像素子60は、前述のとおりNTSC規格を採用している。NTSC規格は、G信号が輝度信号の最大成分である。よって、本実施形態の固体撮像素子60は、輝度信号の最大成分を増大させることにより、解像度が向上する。
カラーフィルタ64は、強輝度色層であるグリーンの色層(G色層)の面積がその他の色層(図ではブルー)の面積よりも大きく形成されている。そして、G色層のオーバーラップ部を含めた幅W−4aは、その他の色層のオーバーラップを含めた幅W−5aより大きい。本図においては、図2におけるy方向の断面図であるが、x方向においても同様にG色層の幅は、その他の色層の幅より大きく形成されている。このため、マイクロレンズ65Gは、グリーンの色層のカラーフィルタ64Gに確実に対応付けて配置させることができる。
また、マイクロレンズ65Gの直径W−1は、対応するカラーフィルタ64Gのオーバーラップを含めた幅W−4aよりも小さい。このようにすれば、マイクロレンズ45は、対応するカラーフィルタ44の上から食み出すことなく配置される。マイクロレンズ65Bと対応するカラーフィルタ64Bの関係に関しても同様である。
各色層のカラーフィルタ64の幅は、オーバーラップされた領域を含めると、カラーフィルタ64GがW−4a、カラーフィルタ64BがW−5aである。この幅は、製造工程上の設計値であり、光が入射する方向から見た各色層の幅である。しかし、オーバーラップされた領域から入射する光は、混色された光となるので、このような光が受光部(埋め込み型フォトダイオード1)に入射するのは好ましくない。
本実施形態において、マイクロレンズ65Gの直径W−1は、対応するカラーフィルタ64Gのオーバーラップを除いた幅W−4bよりも更に小さく形成されている。このようにすれば、強輝度信号であるG信号は、混色の成分が低減されてさらに好ましい。また、ここでは、マイクロレンズ65Bの直径W−2は、対応するカラーフィルタ64Gのオーバーラップを除いた幅W−4bよりも大きく形成されている。しかし、W−4bよりも小さく形成すれば、B信号も混色の成分が低減され、更に好ましい。
また、第3の実施形態のように、弱輝度色層に対応するマイクロレンズを除去し強輝度色層に対応するマイクロレンズのみ配置してもよい。
以上、詳述したように、本発明の固体撮像素子は、新たな製造工程を加えることなく輝度信号が増大し、それに伴い解像度が向上する。このため、高感度の固体撮像素子や、より微細化され単位画素当たりの入射光が低下した固体撮像素子に好適である。
本発明の第1の実施形態による固体撮像素子の主な構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態による固体撮像素子の画素部平面図である。 本発明の第1の実施形態による固体撮像素子の画素部断面図であり、図2におけるB−B’部の概略断面図である。 本発明の第2の実施形態による固体撮像素子の画素部断面図である。 本発明の第3の実施形態による固体撮像素子の画素部断面図である。 本発明の第4の実施形態による固体撮像素子の画素部断面図である。 従来のCCD型固体撮像素子の概略平面図である。 カラーフィルタの配列の一例を示す配置図である。 従来の固体撮像素子の受光部断面図であり、図7、図8のA−A’部の断面図である。
符号の説明
1 埋め込み型フォトダイオード
12 制御領域配線
20 シリコン基板
21 開口部
22 絶縁膜
23 平坦化膜
24,44,64 カラーフィルタ
25,45,65 マイクロレンズ
30,40,50,60 固体撮像素子

Claims (5)

  1. 入射光により光電変換を行い光量に応じた信号電荷を生成する受光部と、
    前記受光部に対応するようにオンチップ状に配置されるカラーフィルタと、
    前記受光部に入射光を導き、前記カラーフィルタに対応するようにオンチップ状に配置されるマイクロレンズと、を少なくとも有する画素がマトリクス状に複数配置され、
    前記カラーフィルタは、輝度信号の最大成分を生成する画素に配置される強輝度色層、及び、最大成分とはならない信号を生成する画素に配置される少なくとも一層以上の弱輝度色層を有しており、
    前記強輝度色層に対応して配置されるマイクロレンズの直径は、前記弱輝度色層に対応して配置されるマイクロレンズの直径より大なることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記強輝度色層は、前記弱輝度色層のいずれよりも面積が大なることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記画素に配置されるすべてのマイクロレンズの直径は、当該画素に配置されるカラーフィルタの幅より小なることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の固体撮像素子。
  4. 前記弱輝度色層が配置される画素は、マイクロレンズを有しないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の固体撮像素子。
  5. 前記カラーフィルタの配列はベイヤー配列であり、前記強度色層は、グリーンであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の固体撮像素子。
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