JP4946147B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばCCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等の固体撮像装置に関する。
CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の固体撮像装置は、光電変換部を有する複数の画素を2次元アレイ状に配列し、その撮像領域上に色フィルタ及びオンチプレンズを積層して構成される。近年、この固体撮像装置は、携帯電話様のカメラ、デジタルスチルカメラあるいはデジタルビデオカメラ等の撮像素子として注目されている。また、この固体撮像装置は、複写機、その他のスキャナーの撮像素子としても適用されている。
固体撮像装置では、従来からオンチップレンズを工夫してホワイトバランスを改善したり、高感度化を図るなどの提案がなされてきた。例えば特許文献1では、オンチップレンズのレンズ形状を、色フィルタの各色に対応して最適化し、ホワイトバランスの適正化を図るようにしたCCD固体撮像装置が提案されている。この固体撮像装置においては、赤、緑及び青の各色に対応した画素に対してオンチップレンズが形成され、緑に対応したオンチップレンズの面積を他の赤、青に対応したオンチップレンズの面積より大きく形成し、あるいは同じレンズ面積にしてレンズ高さを緑に対応したオンチップレンズを他の赤、青に対応したオンチップレンズより高くして、入射光量を制御するように構成されている。
また、特許文献2では、4×4画素を単位として、白色フィルタを用いた色配列により高感度化を図ったCCD固体撮像装置が提案されている。この場合、白色フィルタ上にオンチップレンズを設けない構成することも提案されている。
特開平9−116127号公報 特開2003−60185号公報
ところで、特許文献1において、正方格子のセンサセル、いわゆる画素でオンチップレンズの高さを一定にした場合には、レンズ形状が上面から見たときに円形に近い形が理想的である。しかし、画素の微細化に伴ってオンチップレンズのうち、縮小したオンチップレンズが微細になり過ぎて、微細加工技術の限界で、実現が難しい。
また、特許文献2では、白色フィルタの感度が赤、緑及び青のフィルタに比べて高いために、白色に対応したセンサ(光電変換部)が早く飽和してしまい、ダイナミックレンジの低下が起きてしまう。その解決の一例として、白色フィルタ上にオンチップレンズを形成しない構成が開示されている。しかし、単純にオンチップレンズを無くしただけでは、センサ開口以外の隣接レンズとの間の無効感度領域が残り、感度向上の効果が十分得られなくなる。
本発明は、上述の点に鑑み、画素を微細化しても感度の向上が図れる固体撮像装置を提供するものである。
本発明に係る固体撮像装置は、光電変換部を有する複数の画素が配列され、色フィルタオンチップレンズ、及び層内レンズが積層された撮像領域を有し、層内レンズは全ての画素で同形状に形成され、オンチップレンズが一画素置きに形成され、そのオンチップレンズが画素面積より大きく形成されていることを特徴とする。
本発明の固体撮像装置では、オンチップレンズが一画素置きに形成されると共に、そのオンチップレンズが画素面積より大きく形成されるので、画素を微細化しても、オンチップレンズの加工が可能になり、また、各画素に対して無効感度領域がなくなる。オンチップレンズを有する画素では高感度となる。
本発明に係る固体撮像装置によれば、画素を微細化していっても感度の向上を図ることができる。例えば、本発明では、製品の目的に応じて、輝度S/Nの良い固体撮像装置や色S/Nの良い固体撮像装置を提供することができる。また、白色フィルタとの組み合わせで、高ダイナミックレンジで高S/N(高感度)の固体撮像装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態の説明に先立ち、本実施の形態の固体撮像装置の対象となるCCDイメージセンサ及びCMOSイメージセンサの概略を説明し、さらに本実施の形態の理解のために、比較例として現状のRGBベイヤ配列の色フィルタを備えた固体撮像装置の撮像領域の構成について説明する。
図8に、CCDイメージセンサの撮像領域の概略断面構造を示す。このCCDイメージセンサ1の撮像領域2は、第1導電型、本例ではn型のシリコン半導体基板3に第2導電型であるp型の半導体ウェル領域4が形成され、このp型半導体ウェル領域3の表面側に2次元アレイ状に光電変換部となる複数のフォトダイオードPDが形成され、各フォトダイオード列に対応してCCD構造の垂直転送レジスタ部5が形成されて成る。フォトダイオードPDは、n型半導体領域による電荷蓄積領域6とその表面の暗電流抑制のためのp型アキュミュレーション領域7を有した、いわゆるHAD(Hole Accumulation Diode)構造で形成される。
垂直転送レジスタ部5は、p型半導体ウェル領域4の表面にn型転送チャネル領域8を形成し、このn型チャネル領域8上にゲート絶縁膜9を介して例えば多結晶シリコン膜による転送電極10を形成して構成される。転送電極10は、p型チャネルストップ領域11、n型転送チャネル領域8及び読出しゲート部12にわたって形成される。フォトダイオードPDとこれに対応する垂直転送レジスタ部5の部分で単位画素13が形成される。転送電極10を覆うようにフォトダイオードPDを除く全面上に遮光膜14が形成される。
また、絶縁膜15を介して例えば赤(R)、緑(G)及び青(B)からなる色フィルタ(オンチップフィルタ)16が形成され、その上に各画素13に対応するオンチップレンズ17が形成される。必要に応じて絶縁膜15内に、各フォトダイオードPDに対応するように屈折率を異にした絶縁膜からなる層内レンズ18が形成される。
なお、図示しないが、垂直転送レジスタ部4の端部に接続するようにCCD構造の水平転送レジスタ部が形成され、水平転送レジスタ部の後段に出力部が形成される。このように構成されたCCDイメージセンサの動作の説明は、周知であるので省略する。
図9に、CMOSイメージセンサの撮像領域の概略断面構造を示す。ここで、CMOSイメージセンサとは、CMOSプロセスを応用して、又は部分的に使用して作製されたイメージセンサである。このCMOSイメージセンサ21の撮像領域22は、第1導電型、本例ではn型シリコン半導体基板23に第2導電型であるp型の半導体ウェル領域24が形成され、このp型半導体ウェル領域24に光電変換部となるフォトダイオードPDと複数のMOSトランジスタTrとからなる複数の画素25が2次元アレイ状に配列されて成る。各画素25は、絶縁分離あるいはトレンチ分離などによる素子分離領域、この例ではトレンチ分離領域26により分離される。
複数のMOSトランジスタTrは、通常では例えば、3つのトランジスタあるいは4つのトランジスタで構成される。3トランジスタ構造では、転送トランジスタ、リセットトランジスタ及び増幅トランジスタで構成される。4トランジスタ構造では、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタで構成される。図8では転送トランジスタTr1が図示されている。
フォトダイオードPDは、前述と同様にn型半導体領域による電荷蓄積領域27とその表面のp型アキュミュレーション領域28からなるHAD構造で形成される。転送トランジスタTr1は、フローティング・ディフージョン(FD)となるn型半導体領域30(ドレイン)と、フォトダイオードPDのn型電荷蓄積領域28(ソース)と、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極31とを有して形成される。
撮像領域22上に、層間絶縁膜33を介して複数層の配線層34〔34A,34B,34C〕が形成され、さらに例えば赤(R)、緑(G)及び青(B)からなる色フィルタ35が形成され、その上に各画素25に対応するようにオンチップレンズ36が形成される。必要に応じて絶縁膜36内に、各フォトダイオードPDに対応するように屈折率を異にした絶縁膜からなる層内レンズ37が形成される。このように構成されたCMOSイメージセンサの動作の説明は、周知であるので省略する。
図7は、現状のRGBベイヤ配列の色フィルタを有した固体撮像装置の撮像領域の概略構成を示す。この固体撮像装置は、上述したCCDイメージセンサあるいはCMOSイメージセンサに適用される。この固体撮像装置41の撮像領域42は、図7A(模式的平面図)に示すように、四角形状、図では正四角形状の複数の画素43が2次元アレイ状に配列されると共に、この画素43の領域上に2×2のRGBベイヤ配列の色フィルタ44と及びオンチップレンズ45が積層されて構成される。色フィルタ44は、4つの画素43に対して、その1つの画素に赤色フィルタ成分44Rが、他の1つの画素に青色フィルタ成分44Bが、さらに他の2つの画素に緑色フィルタ成分44Gが、それぞれ対応するように形成される。オンチップレンズ45は、四角形状の画素43に内接する円形に近い形で形成される。
さらに、図7B(図7AのA−A線上の断面図:模式的断面)に示すように、半導体基板47に画素43を構成する光電変換部48が形成され、色フィルタ44の下層の絶縁膜49には、各画素43の光電変換部48に対応するように、屈折率が異なる絶縁膜からなる層内レンズ46が形成される。なお、符号50は、例えばCMOSイメージセンサであれば最上層の配線層(例えば電源配線と遮光を兼ねる)に対応し、CCDイメージセンサであれば垂直転送レジスタ部の転送電極に対応する。
上述したように、比較例の固体撮像装置41では、四角形状の各画素43、すなわち赤画素43R、緑画素43G及び青画素43Bに対して、形状及び面積が相似の四角形状の各色フィルタ成分44R,44G,4Bを有する色フィルタ44が形成され、この色フィルタ44上に各画素43〔43R,43G,43B〕に対して四角形状の画素面積内に存するようにオンチップレンズ45が形成されて構成される。
次に、本発明に係る固体撮像装置の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る固体撮像装置は、前述したCCDイメージセンサあるいはCMOSイメージセンサを対象とするものである。
図1A,Bに、第1実施の形態に係る固体撮像装置を示す。同図は、固体撮像装置の画素が配列された撮像領域の概略構成であり、一部模式的に示している。本実施の形態に係る固体撮像装置51は、図1A,Bに示すように、半導体基板52に光電変換部53を有する複数の画素54が2次元アレイ状に配列され、色フィルタ55及びオンチップレンズ56が積層された撮像領域57を有して構成される。色フィルタ55は、例えば2×2のRGBベイヤ配列のフィルタとして構成される。図1Bにおいて、符号58は、例えばCMOSイメージセンサであれば最上層の配線層(例えば電源配線と遮光を兼ねる)に相当し、CCDイメージセンサであれば垂直転送レジスタ部の転送電極に相当する。さらに、必要に応じて色フィルタ55の下層には、各画素54の光電変換部53に対応して屈折率が異なる絶縁膜からなる層内レンズ59が形成される。
そして、本実施の形態においては、特に、オンチップレンズ56を一画素置きに形成すると共に、このオンチップレンズ56を四角形状、図示の例では正四角形状の画素54の面積(破線図示:以下、画素面積という)よりも大きく形成して構成される。すなわち、オンチプレンズ56は、色フィルタ55の色配列に同期して形成される。本例では、オンチップレンズ56がRGBベイヤ配列の色フィルタ55のうち、緑色(G)フィルタ成分55G上にのみ形成され、赤色(R)フィルタ成分55R及び青色(B)フィルタ成分5B上にはオンチップレンズ56が形成されない構成とされる。
オンチップレンズ56の上面から見た形状、いわゆるレンズの平面形状は、四角形状の画素54の4つの角を外接する八角形もしくは円形に近い形状に形成される。実際の製造に際しては八角形に形成しても、円形に近い形状になる。図示の例では、オンチプレンズ56が画素54の正四角形に外接する正八角形に形成される。
一方、色フィルタ55においては、緑色(G)フィルタ成分55Gがオンチップレンズ56の形状、大きさに相似して八角形あるいは円形に近い形状、図示の例では正八角形に形成される。これに対して、オンチップレンズの無い赤色(R)フィルタ成分55R及び青色(B)フィルタ成分55Bは、画素面積より小さい四角形状、図示の例では正八角形の緑色フィルタ成分55Gに囲まれて画素面積より小さい正四角形状に形成される。
ここで、緑色フィルタ成分55Gが形成された画素54G、赤色フィルタ成分55Rが形成された画素54R、青色フィルタ成分5Bが形成された画素54Bを、それぞれ緑画素、赤画素、青画素という。
第1実施の形態に係る固体撮像装置51によれば、2×2のRGBベイヤ配列の色フィルタ55を有する場合、緑画素54Gだけにオンチップレンズ56を設けると共に、そのオンチップレンズ56を画素面積より拡大して形成することにより、緑画素54Gの感度が向上し、輝度S/Nを改善することができる。有効面積が縮小した赤画素54R及び青画素54Bではオンチップレンズを廃止するので、画素を縮小化しても、オンチップレンズ56の加工が可能になる。層内レンズ59を用いることにより、オンチップレンズ56を無くした赤画素54R及び青画素54Bにおいても、効率的に集光することができる。第1実施の形態の固体撮像装置51は、輝度ノイズの低減を重視した固体撮像装置として最適である。
近年、デジタルスチルカメラにおいては、多画素化に伴い、輝度S/N、色S/N等のS/N低下が大きな課題となっている。その改善には緑画素を高感度化し、赤画素及び青画素はローパスフィルタをかけてノイズリダクションすることが有効的である。人の目の解像度は、緑色に対しては敏感であるが、赤色、青色には鈍感なため、ローパスフィルタをかけても問題にならない。
図2A,Bに、第2実施の形態に係る固体撮像装置を示す。同図は、固体撮像装置の画素が配列された撮像領域の概略構成であり、一部模式的に示している。本実施の形態に係る固体撮像装置61は、図2A,Bに示すように、前述と同様に、半導体基板52に光電変換部53を有する複数の画素54が2次元アレイ状に配列され、色フィルタ65及びオンチップレンズ56が積層された撮像領域57を有して構成される。色フィルタ65は、例えば2×2のRGBベイヤ配列のフィルタに構成される。さらに、必要に応じて色フィルタ65の下層には、各画素54の光電変換部53に対応して屈折率が異なる絶縁膜からなる層内レンズ59が形成される。
そして、本実施の形態においては、特に、オンチップレンズ56を一画素置きに形成すると共に、このオンチップレンズ56を四角形状、図示の例では正四角形状の画素面積よりも大きく形成して構成される。すなわち、オンチップレンズ56は、色フィルタ65の色配列に同期して形成される。本例では、オンチップレンズ56が赤色フィルタ成分65R上及び青色フィルタ成分65B上にのみ形成され、緑色フィルタ成分65G上にはオンチップレンズ56が形成されない構成とされる。
この場合も、オンチップレンズ56の平面形状は、画素54の四角形状に外接する八角形もしくは円形に近い形状、図示の例では正八角形に形成される。一方、色フィルタ65においても、赤色(G)フィルタ成分65R及び青色フィルタ成分65Bがオンチップレンズ56の形状、大きさに相似して八角形、図示の例では正八角形に形成される。これに対して、オンチップレンズ56の無い緑色フィルタ成分65Gは、画素面積より小さい四角形状、図示の例では正八角形の赤色フィルタ成分65R及び青色フィルタ成分65Bに囲まれて画素面積より小さい正四角形状に形成される。
その他の構成は、図1A,Bの第1実施の形態と同様であるので、図2A,Bにおいて対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
第2実施の形態に係る固体撮像装置61によれば、2×2のRGBベイヤ配列の色フィルタ65を有する場合、緑画素54Gにオンチップレンズ56を設けず、赤画素54R及び青画素54Bだけにオンチップレンズ56を設けると共に、そのオンチップレンズ56を画素面積より拡大して形成することにより、赤画素54R及び青画素54Bの感度が向上し、色S/Nを改善することができる。有効面積が縮小した緑画素54Gでは層内レンズで集光することができる。従って、第2実施の形態の固体撮像装置61は、色ノイズの低減を重視した固体撮像装置として最適である。
光源を有するスキャナーやコピー機では、光源により輝度S/Nは十分取れるが、色再現や色S/Nを重視するケースが多い。このような用途では赤画素、青画素のオンチップレンズを拡大することが効果的であり、2実施の形態の固体撮像装置61が適する。
図3A,Bに、第3実施の形態に係る固体撮像装置を示す。同図は、固体撮像装置の画素が配列された撮像領域の概略構成であり、一部模式的に示している。本実施の形態に係る固体撮像装置67は、図3A,Bに示すように、前述の図2の第2実施の形態において、そのオンチップレンズ56を有しない緑画素54Gを白画素54Wに置き換えた構成である。すなわち、本実施の形態の固体撮像装置67は、色フィルタ65として、1つの赤色(R)フィルタ成分65Rと、1つの青色(B)フィルタ成分65Bと、2つの白色(W)フィルタ成分65Wとからなる組を繰り返し配列しフィルタを用い、赤画素54R及び青画素54B上に画素面積より大きいオンチップレンズ56を形成し、白画素54W上にはオンチップレンズ56を形成しないようにして構成される。この場合、白画素54Wが実質的な縮小画素になる。
その他の構成は、図2A,Bの第2実施の形態と同様であるので、図3A,Bにおいて対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
第3実施の形態に係る固体撮像装置67によれば、第2実施の形態と同様に色S/Nを改善することができる。それと共に、緑画素54Gに代えて白画素54Wにしたことにより、第2実施の形態よりも縮小画素の感度があがり、特に輝度S/Nを改善することができる。ここで、緑画素が無くなった部分(つまり白画素54W)では、G=W−(R+B)の演算により緑色信号が得られる。この第3実施の形態の固体撮像装置67は、例えばスキャナーやコピー機などの用途にも適する。
図4A,Bに、第4実施の形態に係る固体撮像装置を示す。同図は、固体撮像装置の画素が配列された撮像領域の概略構成であり、一部模式的に示している。本実施の形態に係る固体撮像装置71は、図4A,Bに示すように、前述と同様に、半導体基板52に光電変換部53を有する複数の画素54が2次元アレイ状に配列され、色フィルタ75及びオンチップレンズ56が積層された撮像領域57を有して構成される。さらに、必要に応じて色フィルタ75の下層には、各画素54の光電変換部53に対応して屈折率が異なる絶縁膜からなる層内レンズ59が形成される。
そして、本実施の形態においては、特に、色フィルタ75が1つの赤色フィルタ成分75Rと、1つの青色フィルタ成分75Bと、2つの緑色フィルタ成分75Gと、1つの白色フィルタ成分75Wとからなる組を繰り返し配列して構成される。さらに、オンチップレンズ56は、一画素置きに形成すると共に、このオンチップレンズ56を四角形状、図示の例では正四角形状の画素面積よりも大きく形成して構成される。すなわち、オンチップレンズ56は、色フィルタ75の色配列に同期して形成される。本例では、オンチップレンズ56が赤色フィルタ成分75R、緑色フィルタ成分75G及び青色フィルタ成分75B上に形成され、白色フィルタ成分75W上にはオンチップレンズ56が形成されない構成とされる。
この場合も、オンチップレンズ56の平面形状は、画素54の四角形状に外接する八角形もしくは円形に近い形状、図示の例では正八角形に形成される。一方、色フィルタ75においても、赤色(G)フィルタ成分75R、緑色フィルタ成分75G及び青色フィルタ成分75Bがオンチップレンズ56の形状、大きさに相似して八角形、図示の例では正八角形に形成される。これに対して、オンチップレンズ56の無い白色フィルタ成分75Wは、画素面積より小さい四角形状、図示の例では正八角形の赤色、緑色及び青色のフィルタ成分75R、75G及び75Bに囲まれて画素面積より小さい正四角形状に形成される。
その他の構成は、図1A,Bの第1実施の形態と同様であるので、図4A,Bにおいて対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
第4実施の形態に係る固体撮像装置71によれば、白色フィルタ成分75Wが1画素置きに配列された色フィルタ75を有し、白色フィルタ成分75Wに対応する縮小された白画素54W上にはオンチップレンズ56を形成せず、赤画素54R,緑画素54G及び青画素54B上のみにオンチップレンズ56を形成した構成とすることにより、感度向上を含め最適な感度バランスを有した固体撮像装置を提供できる。
すなわち、白色の感度は、赤、緑及び青の全ての色を受光することに等しく、赤、緑及び青のフィルタ成分に比べて3倍程度の感度がある。一方、オンチップレンズ有無による感度差も約3倍有り、この結果、白画素54Wをオンチップレンズ無しとすることが、白(W)、赤(R)、緑(G)、青(B)の各光電変換部53の出力を揃えることができる。このため、白画素54Wだけ先に飽和してダイナミックレンジを落とすことがない。目的の感度向上は、赤画素54R、緑画素54G及び青画素54Bのオンチップレンズ56を大きくした八角形もしくは円形に近い形状にすることにより、飛躍的に向上することができる。特に、受光に寄与しない無効領域がなくなり、つまり、白画素54Wの無効領域を有効に利用することができ、感度の向上が図れる。従って、感度向上を含め最適な感度バランスが得られる。
感度バランスについて、さらに説明する。図5に示すように、比較例の正四角形の画素43の面積(以下、正方画素面積という)の一辺をXとする。赤(R),緑(G),青(B)の各色画素54の八角形ハニカム面積S8は次の式で表される。
S8=8×X×(X/√2−X/2)
面積比=1.65倍
白(W)の縮小画素面積S4は次の式で表される。
S4=〔X−2×(X√2−X/2)〕
面積比=0.34倍
ここで、面積比は、比較例の正方画素面積に対する比である。
一方、八角形ハニカム面積S8と縮小画素面積S4との比であるRGB比は次の通りである。
RGB比=0.207倍
飽和については問題ない。RGB比は、3倍より小さい0.207倍であるが、B:G:R:W=1:2:1:4(W=B+G+R)の場合で、W/B=4倍でほぼバランスがとれる。実際は色フィルタ無しであると、W>B+G+Rなので、より感度差が減り、より感度バランスが取れるようになる。
ここで、高感度画素の一つとして扱われている白画素の定義に関して説明する。上例の説明においては、「白色フィルタ」等で「白色」という表現を用いたが、厳密な意味での白色や透明のフィルタに限定されるわけではない。白画素は、色再現用の各色成分を得るための従来の原色画素や補色画素に比べて感度の高い画素であればよく、理想的な白色や透明のフィルタでなく、グレーフィルタが設けられた画素や、少量の色素成分が混ざっているフィルタが設けられた画素であってもよい。但し、特定の色素成分が偏って混ざったフィルタである場合よりは、白色や透明のフィルタ、またはグレーフィルタなどのように、例えばRGB等の色で成分がバランスよく含まれている方が、信号処理を行うという観点では好ましい。
上述したように、本発明の実施の形態によれば、製品の目的に応じて、輝度S/Nのよい固体撮像装置や、色S/Nのよい固体撮像装置が得られる。また、白色フィルタ成分との組み合わせで、高ダイナミックレンジで高S/N(高感度)の固体撮像装置が得られる。
つまり、オンチップレンズ56を、色フィルタ55、65または75の色配列に応じて大きさを変えたり、有・無を繰り返す配列とすることで、輝度S/Nや色S/Nを改善したり、あるいは出力レベルが高い白色などを加えた4色分光などと組み合わせて、飽和レベルを抑えたりして、感度、ダイナミックレンジ、解像度のバランスのよいイメージセンサを提供することができる。
上例では、層内レンズ59を全画素に対応して形成したが、その他、オンチップレンズ56の無い画素のみに層内レンズ59を形成した構成とすることもできる。この場合には、オンチップレンズ56を有する画素ではオンチップレンズ56にて集光が行われ、オンチップレンズ56の無い画素では層内レンズ59のみにより集光が行われ、共に効率のよい集光が得られる。
上例の図4では、オンチップレンズ56の無い画素を、赤画素、緑画素及び青画素より感度の高い白画素とした。この他、色フィルタの色配列に応じてオンチップレンズ56の無い画素を、他の画素に比べて感度の高い画素とすることもできる。この場合にも感度としてバランスの良いイメージセンサが得られる。
本実施の形態の固体撮像装置は、電子機器モジュール、カメラモジュールに適用することができる。図6に電子機器モジュール、カメラモジュールの実施の形態の概略構成を示す。図5のモジュール構成は、電子機器モジュール、カメラモジュールの双方に適用可能である。このモジュール110は、上述の実施の形態のいずれかの固体撮像装置(CCDイメージセンサあるいはCMOイメージセンサ)51、61、67または71、光学レンズ111、入出力部112、信号処理装置(Digital Signal Processors)113、光学レンズ系制御用の中央演算装置、(CPU)114を1つに組み込んでモジュールを形成する。また、電子機器モジュール、あるいはカメラモジュール115としては、固体撮像装置51、61、67または71、光学レンズ系111及び入出力部112のみでモジュールを形成することもできる。また、固体撮像装置51、61、67または71、光学レンズ系111、入出力部112及び信号処理装置113を備えたモジュール116を構成することもできる。
この電子機器モジュール、カメラモジュールによれば、固体撮像装置における前述の輝度S/N、色S/NなどのS/Nを改善するなど、高画質化を図ることができる。
A,B 本発明に係る固体撮像装置の第1実施の形態を示す概略構成図及びそのB−B線上の断面図である。 A,B 本発明に係る固体撮像装置の第2実施の形態を示す概略構成図及びそのC−C線上の断面図である。 A,B 本発明に係る固体撮像装置の第3実施の形態を示す概略構成図及びそのD−D線上の断面図である。 A,B 本発明に係る固体撮像装置の第4実施の形態を示す概略構成図及びそのE−E線上の断面図である。 本実施の形態の説明に供する説明図である。 本発明に係る固体撮像装置を用いたモジュールの例を示す回路ブロック図である。 A,B 比較例に係る固体撮像装置を示す概略構成図及びそのA−A線上の断面図である。 本発明に係る固体撮像装置の対象となるCCD固体撮像装置の撮像領域の断面図である。 本発明に係る固体撮像装置の対象となるCMOS固体撮像装置の撮像領域の断面図である。
符号の説明
51、61、67、71・・固体撮像装置、52・・半導体基板、53・・光電変換部、54・・画素、54R・・赤画素、54G・・緑画素、54B・・青画素、54W・・白画素、55、65、75・・色フィルタ、55R、65R、75R・・赤色フィルタ成分、55G、65G、75G・・緑色フィルタ成分、55B、56B、75B・・青色フィルタ成分、75W・・白色フィルタ成分、56・・オンチップレンズ、57・・撮像領域、59・・層内レンズ

Claims (5)

  1. 光電変換部を有する複数の画素が配列され、
    色フィルタオンチップレンズ、及び層内レンズが積層された撮像領域を有し、
    前記層内レンズは全ての画素で同形状に形成され、
    前記オンチップレンズが一画素置きに形成され、
    前記オンチップレンズが画素面積より大きく形成されている
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記オンチップレンズの平面形状が、八角形もしくは円形に近い形状である
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記オンチップレンズが前記色フィルタの色配列に同期して形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の固体撮像装置。
  4. 前記オンチップレンズの無い画素が、他の画素に比べて感度の高い画素である
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか記載の固体撮像装置。
  5. 前記オンチップレンズの有る画素に対応する前記色フィルタが画素面積より大きく当該オンチップレンズの形状に相似した形状で形成され、
    前記オンチップレンズの無い画素に対応する前記色フィルタが画素面積より小さい正四角形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか記載の固体撮像装置。
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