JP2006086316A - 脱磁方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁化されたタイヤなどの脱磁対象物を簡便にかつ装置を大型化することなく脱磁することが可能な脱磁方法及び装置を提供する。
【解決手段】N極とS極を交互に環状に配置した磁極面2を有する磁場発生手段3を使用して脱磁対象物4を脱磁する脱磁方法である。脱磁対象物4を磁極面2に対面して配置した後、磁極面2と脱磁対象物4を非同期で回転させることにより磁極面2と脱磁対象物4を相対的に移動させながら徐々に引き離す。
【選択図】図1
【解決手段】N極とS極を交互に環状に配置した磁極面2を有する磁場発生手段3を使用して脱磁対象物4を脱磁する脱磁方法である。脱磁対象物4を磁極面2に対面して配置した後、磁極面2と脱磁対象物4を非同期で回転させることにより磁極面2と脱磁対象物4を相対的に移動させながら徐々に引き離す。
【選択図】図1
Description
本発明は、脱磁方法及び装置に関し、更に詳しくは、磁化されたタイヤなどの脱磁対象物を簡便にかつ装置を大型化することなく脱磁することができる脱磁方法及び装置に関する。
例えば、トレッド部に配置したベルト層にスチールコードを用いた空気入りタイヤは、そのベルト層のスチールコードが材料段階で、あるいはタイヤの製造過程や検査過程などで磁化されることがある。このように磁化されたタイヤは、車両走行時の回転により変動磁場を発生させ、この変動磁場が車両に装着した電子機器に悪影響を与える懸念がある。
また、従来より磁気による人体への影響がしばしば指摘されている。未だ明確な解明が成されてはいないものの、環境面を重視する点からそれに対する対策も重要である。
従来周知の脱磁方法として、磁性体に減衰する交流磁場を与えることにより脱磁する交流減衰脱磁法や、磁性体をキュリー点温度以上に加熱する熱脱磁法などがあるが、タイヤの磁化の問題は新しく、これに関して、製造過程や出荷段階、あるいは車両の修理工場などで磁化されたタイヤを簡便に脱磁する装置などの技術の提案は未だなされていない。
タイヤの脱磁に関連するものとして、スチールコードを使用したベルト層などのタイヤ金属部分に情報を磁気データとして書き込むようした車両情報管理装置がある。この装置は、金属部分を消磁する消磁部を有し、磁気データを書き込む前に消磁部によりタイヤを脱磁するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、消磁部は走行路に施設され、車両に装着されたタイヤを脱磁するものであり、簡便に使用することができない。
他方、磁性体の脱磁方法及び装置としては、永久磁石からなるリング状磁気回路の中心に生じる磁場中に磁石サンプルを置き、相対的に回転させながら引き離すことにより、脱磁するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、タイヤのように大きなものを扱う場合には、装置が大型化し、設備コストの大幅な上昇を招く。
特開平8−255297号公報
特開平8−97035号公報
本発明の目的は、磁化されたタイヤなどの脱磁対象物を簡便にかつ装置を大型化することなく脱磁することが可能な脱磁方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の脱磁方法は、N極とS極を交互に環状に配置した磁極面を有する磁場発生手段を使用して脱磁対象物を脱磁する脱磁方法であって、前記脱磁対象物を前記磁極面に対面して配置し、該磁極面と脱磁対象物を非同期で回転させることにより前記磁極面と脱磁対象物を相対的に移動させながら徐々に引き離すことを特徴とする。
本発明の他の脱磁方法は、電磁石のN極の面とS極の面を交互に環状に配置して構成した磁極面を有する磁場発生手段を使用して脱磁対象物を脱磁する脱磁方法であって、前記脱磁対象物を前記磁極面に対面して配置し、該磁極面と脱磁対象物を非同期で回転させることにより前記磁極面と脱磁対象物を相対的に移動させながら該磁極面に発生する磁力を徐々に減衰させることを特徴とする。
本発明の脱磁装置は、N極とS極を交互に環状に配置した磁極面を有する磁場発生手段と、前記磁極面と該磁極面に対面して配置された脱磁対象物を非同期で回転させる回転手段と、該脱磁対象物と前記磁場発生手段の少なくとも一方を他方に対して近接離間する方向に移動させる移動手段とを具備することを特徴とする。
本発明の他の脱磁装置は、電磁石のN極の面とS極の面を交互に環状に配置して構成した磁極面を有する磁場発生手段と、前記磁極面と該磁極面に対面して配置された脱磁対象物を非同期で回転させる回転手段と、前記電磁石の磁力の強さを調整可能な調整手段とを具備することを特徴とする。
上述した本発明によれば、磁極面を環状に形成し、その磁極面に対面して脱磁対象物を配置するようにして脱磁できるので、脱磁対象物がタイヤのように大きなものであっても、脱磁装置が大型になることがない。
また、磁極面と脱磁対象物とを回転させながら相対移動させるようにしたので、路面に施設するような構成を採用することなく簡便に脱磁装置を構成することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の脱磁装置の一実施形態を示し、この脱磁装置1は、N極とS極を交互に環状に配置した磁極面2を有する磁場発生手段3と、磁極面2と磁極面2に対面して配置されたタイヤ(脱磁対象物)4を非同期で回転させる回転手段5を備えている。
磁場発生手段3は、永久磁石6のN極の面7とS極の面8を交互に外周側に配置し、外周面に磁極面2を形成したドラム9から構成されている。
永久磁石6は、磁極面2の磁力の強さが、磁化したタイヤ4の磁力の強さの10倍以上となるものを使用するのがよい。これ以下であると、磁化されたタイヤ4の磁界の向きをランダムにできなくなるため、脱磁が困難となる。好ましくは、50倍以上にするのがよい。上限値としては、特に限定されるものではないが、実用的な観点から100倍程度にすることができる。
回転手段5は、ドラム9を回転させる第1回転手段10とタイヤ4を回転させる第2回転手段11とから構成されている。第1回転手段10は、ドラム9を回転させるための駆動源としてモータ13を有している。モータ13から上方に向けて延在する回転軸14がモータ13に連結され、この回転軸14の上端部にドラム9が固定されている。モータ13の回転により回転軸14が回転し、それに伴ってドラム9が回転するようになっている。
第2回転手段11も、タイヤ4を回転させるための駆動源としてモータ15を備えている。モータ15から上方に向けて延在する回転軸16がモータ15に連結され、この回転軸16の上端部にタイヤ4をリムに取り付けたホイールを着脱自在に固定できるようにしている。モータ15の回転により回転軸16が回転し、それに伴ってタイヤ4が回転するようになっている。
第2回転手段11は、移動手段17上に設置され、この移動手段17の作動により第2回転手段11が第1回転手段10に対して近接する方向と離間する方向に移動し、それによって第2回転手段11に回転可能に支持されたタイヤ4をドラム9に対して近接する方向と離間する方向に移動できるようにしている。
この構成に代えて、第1回転手段10を移動手段17上に設置し、ドラム9をタイヤ4に対して近接する方向と離間する方向に移動できるように構成してもよく、タイヤ4とドラム9の少なくとも一方を他方に対して近接離間する方向に移動させるようにした構成であればよい。
以下、上述した脱磁装置1を用いた本発明の脱磁方法を説明する。なお、タイヤ4はスチールコードを使用したベルト層が磁化されたタイヤを例とする。
先ず、第2回転手段11の回転軸16の上端部に磁化されたタイヤ4をリムに取り付けたホイールを取り付ける。次いで、移動手段17を作動させ、第2回転手段11を第1回転手段10と近接する方向に移動させ、タイヤ4をそのトレッド面4aがドラム9の磁極面2に対面するようにして配置し、磁化したベルト層を磁極面2の磁場内に位置させる(図1の状態)。
タイヤ4は磁極面2に接触せずに離間して配置されるが、その離間する距離としては、一般に市販されている永久磁石を使用する場合、十分な磁力をタイヤ4の磁化したベルト層に作用させるために、50mm以内とするのが好ましい。
この状態で第1及び第2回転手段10,11を作動させ、ドラム9とタイヤ4を共に回転させ相対的に移動させる。この時、ドラム9が1回転したときにタイヤ4は1回転とならないように、非同期で回転させ、方向の異なる磁力をタイヤ4のベルト層に作用させ、タイヤ4の磁化されたベルト層の磁界の向きをランダムにする。
この相対移動させた時のドラム9の回転数とタイヤ4の回転数との関係としては、磁極面2がタイヤ4のベルト層に与える磁力変化が5Hz以上となるように、両者の回転数を調整するのがよい。好ましくは、タイヤ4の回転数を低くし、ドラム9の回転数を高くするのがよく、例えば、タイヤ4の回転数を60rpm程度の低速度、ドラム9の回転数を300rpm以上の高速度とすることができる。
磁力変化が5Hz未満であると、タイヤ4の磁化されたベルト層の磁界の向きをランダムにして脱磁効果を得ることができず、逆に着磁するおそれがある。好ましくは10Hz以上、より好ましくは30Hz以上にするのがよい。上限値としては、特に限定されるものではないが、実用的な観点から100Hz程度にすることができる。
次いで、移動手段17を作動させ、タイヤ4を矢印aで示すようにドラム9から徐々に離間する方向に移動させ、相対移動する磁極面2とタイヤ4とを徐々に磁場の作用する領域からその領域外まで引き離す。これにより、タイヤ4の磁化されたベルト層の磁界の向きがランダムになりながら、次第に磁束が小さくなり、磁場の作用する領域外に達すると磁束が0になって脱磁される。
上述した本発明によれば、磁極面2を環状に形成し、その磁極面2に対面して磁化されたタイヤ4を配置するようにして脱磁できるので、脱磁対象物がタイヤ4のように大きなものであっても、脱磁装置1が大型になることがない。
また、磁極面2とタイヤ4とを回転させながら相対移動させるようにしたので、路面に施設するような構成を採用することなく簡便に脱磁装置1を構成することができる。
また、磁極面2に永久磁石6を用いることにより、磁場発生手段3の構造をシンプルにし、かつ低コスト化ができ、更に磁場の発生にかかるランニングコストを無くすことができる。
上記実施形態では、磁極面2とタイヤ4とを離間させて配置したが、図2に示すように、磁極面2とタイヤ4のトレッド面4aとを当接させるようにしてもよい。その場合、脱磁装置1は、図示するように、第2回転手段11に代えて、タイヤ4を回転自在に支持する支持手段18を設置する。タイヤ4はこの支持手段18の回転自在に立設された支持軸19の上端部に固定される。ドラム9の回転により、それに当接するタイヤ4も回転し、両者が相対的に移動する。両者を非同期で回転させるためには、ドラム9の外径とタイヤ4の外径が異なるようにする。
第2回転手段11に代えて、第1回転手段10を支持手段18で構成してもよい。これによってもタイヤ4の回転により、それに当接するドラム9が回転し、両者が相対的に移動する。
このようにドラム9とタイヤ4を接触させて両者を回転させる場合には、ドラム9とタイヤ4とを引き離した際に一方を慣性により回転を持続させ、効果的な脱磁を行うためには、当接時のタイヤ4の回転数が300rpm 以上となるようにするのが好ましい。上限値は、回転可能な範囲であれば特に限定されず、上述した相対移動させた時のドラム9の回転数とタイヤ4の回転数との関係が満足できるものであればよい。
また、本発明の脱磁装置は、上述した脱磁装置1において、永久磁石6に代えて、図3に示すように、矩形状の鉄心21の側面21aに沿って形成した溝21b内にコイル22を巻回した電磁石23のN極の面24とS極の面25を交互に配置して構成してもよい。コイル22はドラム9内に設置された不図示の直流電源に接続される。
更に、電磁石23を使用する場合には、図4に示すように、電磁石23のコイル22を電磁石23の磁力の強さを調整可能な調整手段26を介して直流電源27に接続するようにするのがよい。調整手段26はコイル23に対する電流を制御するものであり、この電流の大きさを増減させることで、電磁石23の磁力の強さを変化できるようにしている。
このように調整手段26を設けた脱磁装置1では、脱磁を行う際に、上述したタイヤ4をドラム9から徐々に引き離す工程に代えて、調整手段26を作動させ、コイル23に加える電流の大きさを徐々に小さくし、それによって磁極面2に発生する磁力を徐々に減衰させる。相対移動する磁極面2の磁力を徐々に減衰させることによっても、タイヤ4の磁界の向きがランダムになりながら、次第に磁束が小さくなり、電磁石23の磁力が0になるとタイヤ4の磁化されたベルト層の磁束が0になって脱磁される。
調整手段26を設けた脱磁装置1は、上述した移動手段17が不要となる。また、不使用時には、電源をオフにすることで磁極面2の磁力を0にすることができ、かつ磁力の大きさを調整することができるので、磁化されたタイヤ4の磁力が予期する以上に大きい場合にも、容易に対応することができる。
磁場発生手段3は、上記実施形態では1つ配置した例を示したが、1つ以上複数の磁場発生手段3を配置するようにしてもよい。
図5,6は、本発明の脱磁装置の他の実施形態を示す。この脱磁装置1Aは、タイヤ4の両ビード部4Xに埋設された金属製のビードコアが磁化された時に好ましく使用できるものであり、左右一対の上述した磁場発生手段3と、この磁場発生手段3を支持する左右の支持体31を有している。
左右の磁場発生手段3は、左右の支持体31の対向面31aに突設した支持部材32にそれぞれ回転自在に取り付けられ、モータ33により矢印で示すように回転可能になっている。また、左右の磁場発生手段3は、不図示の機構により、矢印bで示すように近接及び離間する方向に移動可能に構成されている。
左側の支持体31の対向面31aには、ホイールWに装着したタイヤ4を取り付けるための回転軸34が突設されている。回転軸34の先端に設けた円板状の取り付け部35にホイールWのディスクW1をボルトにより固定することで、ビードコアが磁化されたタイヤ4を回転軸34に取り付け可能にしている。回転軸34は、左側の支持体31内に設けた不図示のモータなどの駆動手段により回転可能になっている。
上述した脱磁装置1Aでは、回転軸34先端の取り付け部35にビードコアが磁化されたタイヤ4をリムW2に取り付けたホイールWを取り付ける。次いで、左右の磁場発生手段3を近接する方向に移動させ、タイヤ4の両ビード部4Xにドラム9の磁極面2を対面させ、磁化されたビードコアを磁極面2の磁場内に位置させる(図6の状態)。
タイヤ4のビード部4Xは磁極面2に接触せずに離間して配置されるが、その離間させる距離は、上記と同様に50mm以内とするのが好ましい。
この状態でドラム9とタイヤ4を共に非同期で回転させて相対的に移動させ、タイヤ4の磁化されたビードコアの磁界の向きをランダムにする。この相対移動させた時のドラム9の回転数とタイヤ4の回転数との関係も、上記と同様にすることができる。
次いで、左右の磁場発生手段3をドラム9から徐々に離間する方向に移動させ、タイヤ4のビードコアを相対移動する磁極面2の磁場の作用する領域からその領域外まで徐々に引き離す。これにより、タイヤ4の磁化されたビードコアの磁界の向きがランダムになりながら、次第に磁束が小さくなり、磁場の作用する領域外に達すると磁束が0になって脱磁される。
この脱磁装置1Aも、永久磁石6に代えて、上述した図3,4に示す電磁石を用いた構成を採用するようにしてもよい。その場合、左右の磁場発生手段3を近接及び離間する方向に移動させる機構が不要となる。
図7,8は、本発明の脱磁装置の更に他の実施形態を示す。この脱磁装置1Bは、ホイールWのリムW2が磁化された時に好ましく使用できるものであり、上下一対の上述した磁場発生手段3と、この磁場発生手段3を支持する支持体41を有している。磁場発生手段3は、ここでは上述した図3,4に示す電磁石を用いた構成を採用している。
上下の磁場発生手段3は、支持体41の側面41aに突設した上下の回転軸42の先端部にそれぞれ固定されており、支持体41内に設けた不図示のモータなどの駆動手段により矢印で示すように回転可能になっている。
上下の回転軸42間に位置する支持体41の側面41aには、ホイールWを取り付けるための回転軸43が突設されている。回転軸43の先端に設けた円板状の取り付け部44にホイールWのディスクW1をボルトにより固定することで、磁化されたホイールWを回転軸43に取り付け可能にしている。回転軸43は、支持体41内に設けた不図示のモータなどの駆動手段により回転可能になっている。
上述した脱磁装置1Bでは、回転軸43先端の取り付け部44に磁化されたホイールW(図ではタイヤ4を装着したホイールWを例示)を取り付ける(図8の状態)。これにより、上下の磁場発生手段3がホイールWのリムW2の内周面に離間して対面する。この時の離間距離も上記と同様に50mm以内とするのがよい。
この状態でドラム9とホイールWを共に非同期で回転させて相対的に移動させ、ホイールWのリムW2の磁界の向きをランダムにする。この相対移動させた時のドラム9の回転数とホイールWの回転数との関係も、上述したタイヤの場合と同様にすることができる。
次いで、調整手段26を作動させ、コイル23に加える電流の大きさを徐々に小さくし、それによって磁極面2に発生する磁力を徐々に減衰させる。相対移動する磁極面2の磁力を徐々に減衰させることにより、ホイールWのリムW2の磁界の向きがランダムになりながら、次第に磁束が小さくなり、電磁石23の磁力が0になると磁化されたホイールWのリムW2の磁束が0になって脱磁される。
ホイールWのディスクW1が磁化されている場合には、磁場発生手段3をディスクW1に対面する位置に配置した図5,6に示す構成と同様のものを使用することができる。
上記実施形態では、タイヤ4のベルト層とビードコア、及びホイールWをそれぞれ個別に脱磁する脱磁装置1,1A,1Bを示したが、脱磁装置1,1A,1Bを組み合わせて、タイヤ4のベルト層とビードコア及びホイールWが磁化されたタイヤ・ホイール組立体において、ベルト層とビードコア及びホイールWを同時に脱磁するように構成してもよい。その場合、各磁場発生手段3には、図3,4に示す電磁石を有するものが好ましく使用される。
本発明は、上述した実施形態で示すように、タイヤ4やホイールW、あるいはタイヤ・ホイール組立体が磁化された時の脱磁に好ましく用いることができるが、それに限定されず、いずれの脱磁対象物にも適用することが可能である。特に、タイヤやホイール、ホイールにタイヤを組み付けたタイヤ・ホイール組立体などの環状脱磁対象物に好ましく用いることができる。
1,1A,1B 脱磁装置
2 磁極面
3 磁場発生手段
4 タイヤ(脱磁対象物)
5 回転手段
6 永久磁石
7 N極の面
8 S極の面
9 ドラム
10 第1回転手段
11 第2回転手段
17 移動手段
18 支持手段
23 電磁石
24 N極の面
25 S極の面
26 調整手段
W ホイール
2 磁極面
3 磁場発生手段
4 タイヤ(脱磁対象物)
5 回転手段
6 永久磁石
7 N極の面
8 S極の面
9 ドラム
10 第1回転手段
11 第2回転手段
17 移動手段
18 支持手段
23 電磁石
24 N極の面
25 S極の面
26 調整手段
W ホイール
Claims (14)
- N極とS極を交互に環状に配置した磁極面を有する磁場発生手段を使用して脱磁対象物を脱磁する脱磁方法であって、
前記脱磁対象物を前記磁極面に対面して配置し、該磁極面と脱磁対象物を非同期で回転させることにより前記磁極面と脱磁対象物を相対的に移動させながら徐々に引き離す脱磁方法。 - 前記磁極面を永久磁石のN極の面とS極の面を交互に配置して構成した請求項1に記載の脱磁方法。
- 前記磁極面を電磁石のN極の面とS極の面を交互に配置して構成した請求項1に記載の脱磁方法。
- 電磁石のN極の面とS極の面を交互に環状に配置して構成した磁極面を有する磁場発生手段を使用して脱磁対象物を脱磁する脱磁方法であって、
前記脱磁対象物を前記磁極面に対面して配置し、該磁極面と脱磁対象物を非同期で回転させることにより前記磁極面と脱磁対象物を相対的に移動させながら該磁極面に発生する磁力を徐々に減衰させる脱磁方法。 - 前記磁場発生手段が外周面に磁極面を形成したドラムからなる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の脱磁方法。
- 前記磁極面の磁力の強さが、脱磁対象物の磁力の強さの10倍以上ある請求項1乃至5のいずれか1項に記載の脱磁方法。
- 相対移動させた際に前記磁極面が前記脱磁対象物に与える磁力変化が5Hz以上である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の脱磁方法。
- 前記脱磁対象物がタイヤ、ホイール、ホイールにタイヤを組み付けたタイヤ・ホイール組立体を含む請求項1乃至7のいずれか1項に記載の脱磁方法。
- N極とS極を交互に環状に配置した磁極面を有する磁場発生手段と、前記磁極面と該磁極面に対面して配置された脱磁対象物を非同期で回転させる回転手段と、該脱磁対象物と前記磁場発生手段の少なくとも一方を他方に対して近接離間する方向に移動させる移動手段とを具備する脱磁装置。
- 前記磁極面を永久磁石のN極の面とS極の面を交互に配置して構成した請求項9に記載の脱磁装置。
- 前記磁極面を電磁石のN極の面とS極の面を交互に配置して構成した請求項9に記載の脱磁装置。
- 電磁石のN極の面とS極の面を交互に環状に配置して構成した磁極面を有する磁場発生手段と、前記磁極面と該磁極面に対面して配置された脱磁対象物を非同期で回転させる回転手段と、前記電磁石の磁力の強さを調整可能な調整手段とを具備する脱磁装置。
- 前記磁場発生手段が外周面に磁極面を形成したドラムからなる請求項9乃至12のいずれか1項に記載の脱磁装置。
- 前記脱磁対象物がタイヤ、ホイール、ホイールにタイヤを組み付けたタイヤ・ホイール組立体を含む請求項9乃至13のいずれか1項に記載の脱磁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004269188A JP2006086316A (ja) | 2004-09-16 | 2004-09-16 | 脱磁方法及び装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=36164570
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JP2004269188A Pending JP2006086316A (ja) | 2004-09-16 | 2004-09-16 | 脱磁方法及び装置 |
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