JP2006246605A - 磁力回転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境汚染、大気汚染、騒音や発熱の問題もなく、製作コストも嵩むことなくクリーンであり、しかも小型で高出力パワーが得られ、半永久的に回転駆動が可能な磁力回転装置を提供する。
【解決手段】周縁に所定角度傾斜した第1永久磁石群が埋設された非磁性体で成る円盤状回転体と、前記円盤状回転体の外側に空隙を設けて同軸に配設され、内周側に所定角度傾斜した第2永久磁石群が埋設された非磁性体で成る円環回転体と、前記第1永久磁石群及び第2永久磁石群に対向するように前記空隙に配設された電磁石群と、前記電磁石群を制御する制御部とを設ける。
【選択図】 図8

Description

本発明は、永久磁石と電磁石との磁力反発力を利用した半永久的に磁力回転駆動される磁力回転装置に関し、特に小型で高出力パワーが得られる磁力回転装置に関する。
回転駆動力を得るための装置として、従来モータが利用されている。従来のモータは、ロータにアーマチュアが巻回され、ステータにフィールドが永久磁石又は巻線で構成されているか、或いは逆にロータを永久磁石で構成し、ステータに巻線を巻回して磁界を形成している。
しかしながら、いずれのモータでも直流又は交流の電力を供給して回転磁力を発生させ、回転磁力にロータを追従させる電磁吸引力によってロータを回転させるようにしている。従って、回転磁力を発生させるために、出力トルクに応じた回転磁力発生のための電力を供給しなければならない。そのため、エネルギー効率が悪く、騒音や発熱という問題があると共に、地球温暖化を助長するといった問題がある。
かかる問題を解決するモータ(磁力回転装置)として、特許第2968918号(米国特許第5594289号)(特許文献1)がある。
図1は特許文献1の磁力回転装置を概略的に示しており、フレーム2に回転軸4が軸受5により回転可能に固定されている。回転軸4には、回転力を発生する磁石回転体6及び8が回転軸4と共に回転可能に固定され、回転軸4には、回転力をエネルギーとして取り出すための棒状磁石9がその周囲に取付けられた被回転体10が、回転軸4と共に回転可能に固定されている。磁石回転体6及び8には、回転に同期して付勢される電磁石12及び14が夫々磁気ギャプを介して対向配置されている。電磁石12及び14は、磁路を構成するヨーク16に固定されている。
図2及び図3に示すように磁石回転体6及び8の各々には、回転力を発生する磁界を発生する板状磁石22A〜22H及び回転体6、8のバランスを取るための非磁性体で作られたバランサー20A〜20Hが円盤24上に配置されている。各板状磁石22A〜22Hは、図2に示すように、長手軸Iが円盤24の半径軸線IIに対してある角度Dをなすように配置される。角度Dは、円盤24の半径及びこの円盤24上に配置される板状磁石22A〜22Hの数によって適宜定められる。磁界を有効利用する観点から、磁石回転体6上では、板状磁石22A〜22HはN極が外方に向けられ、磁石回転体8上では、板状磁石22A〜22HはS極が外方に向けられるように配置されることが好ましい。
磁石回転体6及び8の外側には、電磁石12及び14が夫々磁気ギャプを介して対向して配置されているが、電磁石12及び14は、付勢された際に電磁石12及び14が対向する板状磁石22A〜22Hの磁極と同極で互いに反発する関係の磁界を発生する。即ち、磁石回転体6上では、板状磁石22A〜22Hの外方の磁極がN極であるので、電磁石12はその対向面がN極となるように付勢され、また、磁石回転体8上では、板状磁石22A〜22Hの外方の磁極がS極であるので、第2の電磁石14はその対向面がS極となるように付勢される。このようにヨーク16で磁気的に連結された電磁石12及び14の板状磁石22A〜22Hへの対向面が異なる磁極に励磁されることは、電磁石12及び14の磁界を効率的に利用することができることとなる。
磁石回転体6及び8の一方には、その回転位置を検出する検出器30が設けられている。即ち、図2に示すように板状磁石22A〜22Hの内の回転方向32に関し、先頭の板状磁石22Aが通過した時点で磁石回転体6及び8が付勢される。換言すれば、回転方向32に関し、先頭の板状磁石22A及びこれに続く板状磁石22B間に始点Sが設けられ、この始点Sが電磁石12或は14の中心点Rに一致した際に電磁石12及び14が付勢される。また、図2に示すように板状磁石22A〜22Hの内の回転方向32に関し、後尾の板状磁石22Aが通過した時点で磁石回転体6及び8が消勢される。回転盤24上で始点Sに対称な位置に終点Eが定められ、この終点Eと電磁石12或は14の中心点Rとが一致された際に、電磁石12及び14が消勢される。回転体6及び8の回転開始時においては、始点S及び終点E間の任意の位置に電磁石12、14の中心点Rが位置され、電磁石12、14と板状磁石22A〜22Hとが対向されて回転が開始される。
回転位置を検出する検出器30としてマイクロスイッチが採用される場合には、マイクロスイッチの接点が回転盤24の周面を摺動され、始点S及び終点Eの間でマイクロスイッチの接点が閉じられるように、始点S及び終点Eにステップが設けられ、この間の周面上の領域が他の回転盤24の周面に比べて突出されている。なお、検出器30は非接触式センサであっても良い。
図4に示すように電磁石12、14のコイルは直列接続され、リレー40の可動接点を介して直流電源42に接続されている。直流電源42には、マイクロスイッチとしての検出器30及びリレー40のソレノイドの直列回路が接続され、直流電源42には、省エネルギーの観点からソーラセル等の充電器44が接続され、太陽エネルギー等で直流電源42が常に充電可能となっている。
回転盤24が所定位置、つまり電磁石12,14と板状磁石22A〜22Hのいずれかが対向した位置になると検出器30がオンし、リレー40を経て直流電源42から電磁石12,14に電流が供給される。電磁石12,14に電流が供給されると、電磁石12,14に磁界が発生して次のような原理で回転盤24が回転する。
即ち、図5に示すような磁界分布が、各磁石回転体6、8の板状磁石22A〜22Hと対応する電磁石12、14との間に形成される。電磁石12、14が付勢されている際には、電磁石12、14に近接した板状磁石22A〜22Hの磁界は、回転方向に対応する長手方向に歪み、両者間で互いに反発力が生じる。この反発力は、その磁界の歪から明かなようにその長手方向に直角な成分が大きく、矢印32で示されるような回転トルクが生じる。電磁石12、14の磁界に次に侵入する板状磁石22A〜22Hの磁界は、同様に電磁石12、14の磁界によって歪み、先に侵入した板状磁石22A〜22Hの反対極に向かうことから、その歪がより大きく、偏平となる。従って、既に侵入した板状磁石22A〜22Hと電磁石12、14との間の反発力は、次に侵入する板状磁石22A〜22Hと電磁石12、14との間の反発力よりも大きく、回転盤24には、矢印32で示す回転力が作用することとなる。回転力が与えられた回転盤24は、終点Eと電磁石12、14の中心点Rとが一致されて電磁石12、14が消勢されてもその慣性力で回転を続け、慣性力が大きくなればなるほどスムーズに回転されることとなる。
特許第2968918号(米国特許第5594289号)
上述の磁力回転装置では、磁石回転体と電磁石との位置関係及び電極関係が図6又は図7に示すようになっている。即ち、図6の例は、永久磁石を配設された1層の磁石回転体50を回転駆動する例であり、磁石回転体50の側面部に配置された棒状の電磁石51は制御部52で制御される。この例では、電磁石51が棒状形状となっているため、電磁石51の構造は簡易であるが、電磁石51の一端(図6では左側のN極)のみが磁石回転体50に作用するため、他端(図6では右側のS極)のエネルギーが無駄なものとなっている。
また、図7の例は高出力パワーを得るために磁石回転体(54A,54B)を2層にしたものであり、電磁石53は磁石回転体54A,54Bを同時に1個の電磁石で駆動するためにコの字状の形状になっている。電磁石53は制御部55で制御されるが、コの字状電磁石53の両端部53A及び53Bは互いに異なる極性(図7では電極53AがN極、電極53BがS極)に励磁される。本例によれば電磁石53の両端部を磁気的に有効に利用できるが、段数が増えて装置が大型化してしまう問題がある。また、電磁石53がコの字状の形状になるため、電磁石53の製造コストが高くなる問題がある。なお、磁石回転体54A,54Bに対して図6の例のように、2個の棒状電磁石を用いて駆動することも可能であるが、エネルギー効率が悪く、装置が複雑になってしまう。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、環境汚染、大気汚染、騒音や発熱の問題もなく、製作コストも嵩むことなくクリーンであり、しかも小型で高出力パワーが得られ、半永久的に回転駆動が可能な磁力回転装置を提供することにある。
本発明は磁力反発型の磁力回転装置に関し、本発明の上記目的は、周縁に所定角度傾斜した第1永久磁石群が埋設された非磁性体で成る円盤状回転体と、前記円盤状回転体の外側に空隙を設けて同軸に配設され、内周側に所定角度傾斜した第2永久磁石群が埋設された非磁性体で成る円環回転体と、前記第1永久磁石群及び第2永久磁石群に対向するように前記空隙に配設された電磁石群と、前記電磁石群を制御する制御部とを設けることによって達成される。
また、本発明は磁力反発型の磁力回転装置に関し、本発明の上記目的は、周縁に所定角度傾斜した第1永久磁石群が複数層に埋設された非磁性体で成る円盤状回転体と、前記円盤状回転体の外側に空隙を設けて同軸に配設され、内周側に所定角度傾斜した第2永久磁石群が複数層に埋設された非磁性体で成る円環回転体と、前記複数層の前記第1永久磁石群及び第2永久磁石群に対向するように複数層で前記空隙に配設された電磁石群と、前記電磁石群を制御する制御部とを設けることにより達成される。
本発明の上記目的は、前記第1永久磁石群及び第2永久磁石群をそれぞれ複数個の永久磁石を1組として複数箇所に配設することにより、或いは前記電磁石群を両端部に異なる極性を有する棒状の電磁石とすることにより、或いは前記円盤状回転体と前記円環回転体とを連結することにより、或いは前記第1電磁石群及び第2電磁石群を複数で均等間隔に配設し、前記複数の電磁石群を均等に配設することにより、或いは前記電磁石群に印加する電流をパルス電流とすることにより、より効果的に達成される。
本発明の磁力回転装置によれば、電磁石に供給される電流をできる限り制限して永久磁石の電磁エネルギーを回転力として取り出すようにしていることから、電磁石に供給される電気エネルギーを必要最小限に留めることができ、永久磁石から回転エネルギーを効率的に、発熱や騒音もなく取り出すことができると共に、構造の簡単な棒状の電磁石の両端部で回転力を得るようにしているので、装置を大型化することなく大出力パワーを得ることができる。
また、本発明の磁力回転装置によれば、発熱部がないことから、軸や軸受を除いて合成樹脂材を利用することができ、小型化軽量化を図れると共に、製造コストを安価にすることができる。
本発明では、永久磁石と反発作用する電磁石として棒状の電磁石を用いており、電流を流したときに電磁石の両端部に形成される異なる磁極に対して、2つの回転体に埋設された永久磁石がそれぞれ反発作用する関係に配置している。即ち、周縁に所定角度傾斜した第1永久磁石群が埋設された非磁性体で成る円盤状回転体と、円盤状回転体の外側に空隙を設けて同軸に配設され、内周側に所定角度傾斜した第2永久磁石群が埋設された非磁性体で成る円環回転体とを設け、第1永久磁石群及び第2永久磁石群に対向するように空隙に棒状の電磁石群を配設している。これにより、電磁石群の磁極と第1永久磁石群及び第2永久磁石群の磁極面とが対向したときに、電磁石群にパルス電流等を印加することにより電磁石群の両端部に異なる磁極が形成され、各磁極と第1永久磁石群、第2永久磁石群とが反発作用することにより、回転体が回転駆動される。
本発明の磁力回転装置は環境汚染、大気汚染、騒音や発熱の問題もなく、製作コストも嵩むことなくクリーンであり、公害とは無縁なものであると共に、棒状電磁石の両端部に形成される磁極を2つの回転体に作用させているのでエネルギーの無駄がなく、小型で大出力パワーを得ることができる。また、発熱部がないため、磁力回転体(軸や軸受を除く)を合成樹脂で製作することが可能となり、小型化軽量化と製造のコストダウンを図ることも可能である。
以下に本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
図8は本発明に係る磁力回転装置100の斜視図であり、磁力回転装置100は、回転軸101に結合され、周縁に所定角度傾斜した永久磁石群が埋設された非磁性体で成る円盤状回転体110と、円盤状回転体110の外側に空隙102を設けて同軸に配設され、内周側に所定角度傾斜した永久磁石群が埋設された非磁性体で成る円環回転体120とを有し、空隙102に4個の棒状の電磁石131〜134が均等に配設されている。本実施例では、円盤状回転体110と円環回転体120とは連結されているが、分離されていても良い。分離されている場合には、円盤状回転体110及び円環回転体120は別々に駆動される。
図9はその平面図であり、図10は図8のX−X断面図である。円盤状回転体110の外周部には、所定角度傾斜(図2で示すような傾斜)して埋設された複数の永久磁石(本例では3個)で成る永久磁石部111〜114が配設され、磁石表面が露出している。磁石表面には、保護層が層設されていても良い。永久磁石部111〜114の外側に空隙102を空けて配設されている円環回転体120の内周部には、所定角度傾斜(図2で示すような傾斜)して埋設された複数の永久磁石で成る永久磁石部121〜124が配設され、磁石表面が露出している。磁石表面には、保護層が層設されていても良い。永久磁石部111〜114で永久磁石群を形成し、永久磁石部121〜124で永久磁石群を形成している。なお、図9の磁極配列は一例であり、各部のN極とS極を交替しても良い。
円盤状回転体110と円環回転体120との間の空隙には、棒状の電磁石131〜134が配設されて固定されており、図9及び図10に示すように、電磁石131〜134の各両端部の磁極が永久磁石部111〜114及び永久磁石部121〜124の磁極と近接して対向するようになっている。そして、永久磁石部111〜114の露出側(外側)の磁極を全て例えばN極とすると、これらに対向する電磁石131〜134の内側部の磁極を全て同じN極となるように励磁し、これにより電磁石131〜134の外側部の磁極は全てS極となり、対向する永久磁石部121〜124の露出側(内周側)の磁極は全てS極となっている。
図11は、図9のA部(図10のB部)の断面構造を詳細に示しており、永久磁石部111は3個の同一に傾斜された永久磁石111A,111B,111Cで成り、永久磁石部121は3個の同一に傾斜された永久磁石121A,121B,121Cで成っている。他の永久磁石部112〜114及び122〜124も同様である。なお、本例ではそれぞれ3個の永久磁石で永久磁石群を構成しているが、その個数は任意である。また、本例では、永久磁石111A,111B,111Cは同一の大きさで均等間隔に埋設され、永久磁石121A,121B,121Cは同一の大きさで均等間隔に埋設されているが、原理的にはこれに限定されるものではない。
図12は図9のY−Y断面構造を示しており、永久磁石部111及び121の露出面が電磁石131の両端の磁極とそれぞれ近接して対向するようになっている。
本実施例においては、電磁石131〜134の内側端部の磁極Nがそれぞれ円盤状回転体110の永久磁石部111〜114と磁力反発作用すると共に、電磁石131〜134の外側端部の磁極Sがそれぞれ円環回転体120の永久磁石部121〜124と磁力反発作用するので、円盤状回転体110及び円環回転体120は図9の矢印D方向へ回転する。本実施例では、円盤状回転体110と円環回転体120は一体化されているので同速度で回転するが、円盤状回転体110と円環回転体120とが分離されている場合には、同方向(D方向)には回転するが、慣性や摩擦等の影響で速度は必ずしも同一とはならない。
また、図13は電磁石131〜134の結線と制御系を示しており、電磁石131〜134は1本の巻線で直列に結線され、電流を流したときに同方向が同極性(本例では外側端部がS極、内側端部がN極)となるように巻回されており、制御部140からのパルス電流で励磁される。電磁石131〜134は図9(図13)の位置関係のときに励磁される必要があり、そのために円盤状回転体110若しくは円環回転体120の回転位置を計測する必要がある。そのため、円盤状回転体110の周縁には、回転位置を検知するための識別部材115A〜115Dが永久磁石部111〜114に対応して配設されており、円盤状回転体110の外側には近接して非接触式の位置センサ(例えばホールセンサ)141が設けられており、位置センサ141からの検知信号DSに基づいて制御部140は電磁石131〜134を励磁制御する。
なお、本実施例では、識別部材115A〜115Dを円盤状回転体110に設けているが、円環回転体120に設けても良い。また、位置センサは、マイクロスイッチ等の接触式のものであっても良い。
このような構造において、制御部140が電磁石131〜134を励磁していない状態(待機状態)では、永久磁石部111〜114及び121〜124と電磁石131〜134のヨークとの磁気的吸引力によって、例えば図9に示す位置関係となっている。この位置関係で作動状態にすると、位置センサ141が識別部材115Aを検知し、位置センサ141が検知信号DSを制御部140に入力する。これにより、制御部140は励磁のためのパルス電流を電磁石131〜134に供給する。
電磁石131〜134に電流が供給されると、電磁石131〜134は図9に示す関係で両端部に磁極が形成される。従って、電磁石131〜134の各N極と永久磁石部111〜114の各磁極Nとが磁力反発すると共に、電磁石131〜134の各S極と永久磁石部111〜114の各磁極Sとが磁力反発し、図9のD方向に回転する。D方向に回転後は電磁石131〜134への励磁は遮断され、その結果、図14に示すような位置関係を経て慣性で更に回転され、遂には永久磁石部111及び121は電磁石132の位置へ、永久磁石部112及び122は電磁石133の位置へ、永久磁石部113及び123は電磁石134の位置へ、永久磁石部114及び124は電磁石131の位置へそれぞれ達する。
この状態になると、識別部材115Dが位置センサ141で検知され、位置センサ141から検知信号DSが出力されるので、制御部140はパルス電流を電磁石131〜134に供給する。この結果、電磁石131〜134は図9に示すように両端部に磁極を形成するので、永久磁石部111及び121は電磁石132の磁極と磁力反発し、永久磁石部112及び122は電磁石133の磁極と磁力反発し、永久磁石部113及び123は電磁石134の磁極と磁力反発し、永久磁石部114及び124は電磁石131の磁極と磁力反発し、円盤状回転体110及び円環回転体120はD方向に回転する。
上述のような動作を繰り返し、円盤状回転体110及び円環回転体120は回転速度を速めていく。この場合、電磁石131〜134への電流の供給は、電磁石131〜134が永久磁石部111〜114及び121〜124と対向した時だけであり、供給電流は最小のものであり、永久磁石部111〜114及び121〜124との磁力反発作用を利用しているので、半永久的な回転駆動力を得ることができる。
上記実施例では円盤状回転体110及び円環回転体120が1層構造であり、電磁石131〜134も上下方向に1段となっているが、各部を複数の層数にすることも可能である。図15に層数を2層にした場合の断面構造を、図10に対応させて示す。
即ち、円盤状回転体110は2層の円盤状回転体110A及び110Bで構成され、円環回転体120も2層の円環回転体120A及び120Bで構成されている。円盤状回転体110A及び110Bの外周部には、それぞれ永久磁石部111A,113A及び111B,113Bが2層に埋設され、円環回転体120A及び120Bの内周部には、それぞれ永久磁石部121A,123A及び121B,123Bが2層に埋設されている。また、2層の円盤状回転体110A及び110Bと2層の円環回転体120A及び120Bとの間には、それぞれ2段の電磁石131A,133A及び131B,133Bが配設されている。
このような構造においても、電磁石131A,131Bの励磁による磁極と、電磁石133A,133Bの励磁による磁極との関係は図9と同様である。また、円盤状回転体110A及び110Bの外周部に埋設されている永久磁石部111A,113A及び111B,113Bの磁極と、円環回転体120A,120Bの内周部に埋設されている永久磁石部121A,123A及び121B,123Bの磁極との関係も図9と同様である。従って、上述したと同様な磁力反発の原理で円盤状回転体110及び円環回転体120が回転する。
本実施例によれば、磁力反発部が2層(2段)で行われるため、更に高出力での回転駆動力が得られる。また、装置の径は1層の場合と同一であり、厚みが若干増すだけで大きな出力が得られる効果がある。
上述では電磁石にパルス電流を印加して駆動するようにしているが、パルス電流に限定されるものではない。
本発明によれば、電磁石に供給される電流が小さくても永久磁石との磁力反発力で高出力の回転力を得るようにしているので、半永久的な磁力回転が得られ、回転機構を有する全ての産業、大出力を要するような大型産業にも有効活用することができる。
磁力回転装置の一例を示す概略外観図である。 磁力回転装置の回転体の一例を示す平面図である。 磁力回転装置の回転体の一例を示す側面図である。 磁力回転装置の駆動系を示す回路図である。 磁力回転装置の回転トルクの様子を示す図である。 従来の電磁石の一例を示す構造図である。 従来の電磁石の他の例を示す構造図である。 本発明の一実施例を原理的に示す斜視図である。 本発明の一実施例を示す平面図である。 図8のX−X断面図である。 図9の詳細図である。 図9のY−Y断面図である。 本発明の実施例を示す結線図である。 本発明の動作例を説明するための図である。 本発明の他の実施例を示す断面構造図である。
符号の説明
2 フレーム
4 回転軸
5 軸受
6,8 磁石回転体
9 棒状磁石
10 被回転体
12,14 電磁石
16 ヨーク
30 検出器
40 リレー
50,54A,54B 磁石回転体
51,53 電磁石
52,55 制御部
100 磁力回転装置
101 回転軸
110 円盤状回転体
111〜114 永久磁石群
115A〜115D 識別部材
120 円環回転体
121〜124 永久電磁群
131〜134 電磁石
140 制御部
141 位置センサ

Claims (13)

  1. 周縁に所定角度傾斜した第1永久磁石群が埋設された非磁性体で成る円盤状回転体と、前記円盤状回転体の外側に空隙を設けて同軸に配設され、内周側に所定角度傾斜した第2永久磁石群が埋設された非磁性体で成る円環回転体と、前記第1永久磁石群及び第2永久磁石群に対向するように前記空隙に配設された電磁石群と、前記電磁石群を制御する制御部とを具備したことを特徴とする磁力回転装置。
  2. 前記第1永久磁石群及び第2永久磁石群が、それぞれ複数個の永久磁石を1組として複数箇所に配設されて成っている請求項1に記載の磁力回転装置。
  3. 前記電磁石群が、両端部に異なる極性を有する棒状の電磁石で成っている請求項1又は2に記載の磁力回転装置。
  4. 前記円盤状回転体と前記円環回転体とが連結されている請求項1又は2に記載の磁力回転装置。
  5. 前記第1電磁石群及び第2電磁石群が複数で均等間隔に配設され、前記複数の電磁石群が均等に配設されている請求項1に記載の磁力回転装置。
  6. 前記電磁石群に印加する電流がパルス電流である請求項1に記載の磁力回転装置。
  7. 周縁に所定角度傾斜した第1永久磁石群が複数層に埋設された非磁性体で成る円盤状回転体と、前記円盤状回転体の外側に空隙を設けて同軸に配設され、内周側に所定角度傾斜した第2永久磁石群が複数層に埋設された非磁性体で成る円環回転体と、前記複数層の前記第1永久磁石群及び第2永久磁石群に対向するように複数層で前記空隙に配設された電磁石群と、前記電磁石群を制御する制御部とを具備したことを特徴とする磁力回転装置。
  8. 前記第1永久磁石群及び第2永久磁石群が、それぞれ複数個の永久磁石を1組として複数箇所に配設されて成っている請求項7に記載の磁力回転装置。
  9. 前記電磁石群が、両端部に異なる極性を有する棒状の電磁石で成っている請求項7又は8に記載の磁力回転装置。
  10. 前記円盤状回転体と前記円環回転体とが連結されている請求項7又は8に記載の磁力回転装置。
  11. 前記第1電磁石群及び第2電磁石群が複数で均等間隔に配設され、前記複数の電磁石群が均等に配設されている請求項7に記載の磁力回転装置。
  12. 前記電磁石群に印加する電流がパルス電流である請求項7に記載の磁力回転装置。
  13. 前記層数が2層である請求項7に記載の磁力回転装置。
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