JP2006085968A - 蛍光表示管および蛍光表示管の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】正常にグリッド電極を駆動することができる蛍光表示管および蛍光表示管の製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁層3となるガラスペーストの焼成前に、ジャンクション層10となるグラファイトペーストまたはアルミニウムペーストを絶縁層3のスルーホール3aに塗布し、スルーホール3aから露出しているアルミ配線層2をジャンクション層10で覆う。これにより、絶縁層3およびジャンクション層10を焼成しても、アルミ配線層2が外部に露出していないので、アルミ配線層2の表面には酸化膜が形成されない。したがって、アルミ配線層2とグリッド電極5との間に接触不良が発生しないので、本実施の形態にかかる蛍光表示管では、低い電圧でも正常にグリッド電極5を駆動させることが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】絶縁層3となるガラスペーストの焼成前に、ジャンクション層10となるグラファイトペーストまたはアルミニウムペーストを絶縁層3のスルーホール3aに塗布し、スルーホール3aから露出しているアルミ配線層2をジャンクション層10で覆う。これにより、絶縁層3およびジャンクション層10を焼成しても、アルミ配線層2が外部に露出していないので、アルミ配線層2の表面には酸化膜が形成されない。したがって、アルミ配線層2とグリッド電極5との間に接触不良が発生しないので、本実施の形態にかかる蛍光表示管では、低い電圧でも正常にグリッド電極5を駆動させることが可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、蛍光表示管および蛍光表示管の製造方法に関し、特に基板上に形成されたアルミ配線層とグリッド電極との取り付け構造に関するものである。
蛍光表示管は、真空に保持した外囲器内に蛍光体層を被着形成した陽極電極層と、この陽極電極層上に張架されたフィラメントと、陽極電極層とフィラメントとの間に設けられたグリッド電極とを有する自発光型のディスプレイである。このように構成される蛍光表示管は、フィラメントから放射される熱電子を、グリッド電極により制御し、蛍光体層の表面に衝突させることによって励起発光を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
図2は、従来の蛍光表示管の構成を示す要部断面図である。図2において、ガラス基板1上には、所定の配線パターンを有するアルミ配線層2およびアノード配線層11と、これらを覆う絶縁層3とが設けられている。絶縁層3の所定位置にはスルーホール3aが設けられており、絶縁層3の表面に設けられた導電部材4がスルーホール3aを通してアルミ配線層2に電気的に接続されている。導電部材4上には、複数の電子通過孔がメッシュ状に形成された平面視略矩形のメッシュ部5aとこのメッシュ部5aの両端に設けられた脚部5b,5cとから構成されるグリッド電極5の一方の脚部5bが固定されており、このグリッド電極5は、導電部材4を介してアルミ配線層2と電気的に接続されている。グリッド電極5の他方の脚部5cは、例えば導電部材4と同じ導電ペーストまたは低融点ガラスからなる固定部材6により絶縁層3上の所定の位置に固定されている。これにより、グリッド電極5のメッシュ部5aは、絶縁層3に対して略平行に配設される。
また、絶縁層3の所定の位置にはスルーホール3aの他にもスルーホール3bが設けられており、絶縁層3の表面に設けられた所定パターンの陽極導体層12がそのスルーホール3bを通してアノード配線層11に電気的に接続している。さらに、その陽極導体層12上には蛍光体13が設けられている。
グリッド電極5の上方、すなわちグリッド電極5のガラス基板1に対向する側の反対側には、グリッド電極5から離間してフィラメント7が複数配置されている。フィラメント7上方にはフェースガラス8が配置されており、ガラス基板1とフェースガラス8とが図示しない低融点ガラスにより封着されて外囲器9を構成している。
ここで、アルミ配線層2は、真空蒸着法により成膜されたアルミニウム膜を選択的にエッチングすることにより形成される。絶縁層3は、スクリーン印刷法により塗布された低融点ガラスを主成分とするガラスペーストを焼成した絶縁膜で構成されている。導電部材4は、少なくとも導電剤としての銀粉末とフリットガラスとを混合した導電ペーストを焼成したものである。
このような従来の蛍光表示管は、ガラス基板1上にアルミ配線層2およびアノード配線層11を成膜し、このアルミ配線層2およびアノード配線層11の上に印刷により塗布した絶縁層3を焼成した後、導電部材4および陽極導体層12となる導電ペーストを絶縁層3のスルーホール3a,3bの所定の位置に、固定部材6となる導電ペーストまたは低融点ガラスを絶縁層3上の所定の位置にそれぞれ印刷する。また、蛍光体13となる蛍光体ペーストを陽極導体層12となる導電ペースト上にスクリーン印刷し、グリッド電極5の脚部5bを導電部材4となる導電ペースト中に、グリッド電極5の脚部5cを固定部材6となる導電ペーストまたは低融点ガラス中にそれぞれ埋設した後、焼成する。すると、グリッド電極5は、アルミ配線層2と電気的に接続されるとともに絶縁層3上に固定される。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開2000−294177号公報
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
しかしながら、従来の蛍光表示管では、アルミ配線上に塗布した絶縁層を焼成すると、絶縁層のスルーホールから露出したアルミ配線層の表面に酸化膜が生成されてしまう。この酸化膜は、アルミ配線層と導電部材との界面の接触不良を引き起こす。このため、従来の蛍光表示管では、高い電圧を印加して酸化膜を破壊しなければ、グリッド電極を駆動させることができなかった。また、場合によっては、高い電圧を印加しても、アルミ配線層と導電部材との接触不良が改善されず、グリッド電極を正常に駆動できないこともあった。
そこで、本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、正常にグリッド電極を駆動させることができる蛍光表示管および蛍光表示管の製造方法を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、正常にグリッド電極を駆動させることができる蛍光表示管および蛍光表示管の製造方法を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために本発明にかかる蛍光表示管は、電子放出源から放射される電子をグリッド電極により制御し、電子を陽極上に形成された蛍光体層の表面に衝突させることにより励起発光を行う蛍光表示管であって、基板上に形成されたアルミニウムからなる配線層と、基板にグリッド電極を固定するとともに、グリッド電極を配線層に電気的に接続する導電部材と、配線層と導電部材との接続面に設けたジャンクション層とを備えたことを特徴とする。
上記蛍光表示管において、配線層は、スルーホールを有する絶縁層に覆われており、ジャンクション層は、スルーホール内の配線層上に設けられるようにしてもよい。
上記蛍光表示管において、ジャンクション層は、フリットガラスを含むグラファイト層またはフリットガラスを含むアルミニウム層から構成されるようにしてもよい。
また、本発明にかかる蛍光表示管の製造方法は、基板上にアルミニウムからなる配線層を成膜する第1のステップと、配線層上に導電ペーストを塗布する第2のステップと、導電ペーストが塗布された基板を焼成してジャンクション層を形成する第3のステップと、ジャンクション層上に導電部材を形成し、この導電部材によりグリッド電極を固定する第4のステップとを備えたことを特徴とする。
上記蛍光表示管の製造方法において、導電ペーストは、フリットガラスと導電材とを含むようにしてもよい。ここで、導電材料には、グラファイトやアルミニウム等を用いるようにしてもよい。
上記蛍光表示管の製造方法において、上記第1のステップの後に、配線層が成膜された基板上にスルーホールを有する所定パターンで絶縁ペーストを塗布する第5のステップをさらに備え、上記第2のステップは、スルーホール内の配線層上に導電ペーストを塗布し、上記第3のステップは、導電ペーストおよび絶縁ペーストが塗布された基板を焼成するようにしてもよい。
また、上記蛍光表示管の製造方法において、上記第1のステップの後に、配線層が成膜された基板上にスルーホールを有する所定パターンで絶縁ペーストを塗布し焼成する第6のステップをさらに備え、上記第2のステップは、スルーホール内の配線層上に導電ペーストを塗布するようにしてもよい。
本発明によれば、配線層と導電部材との接続面にジャンクション層を設けることにより、配線層の表面に酸化膜が生成されるのを防ぐことができる。したがって、配線層とグリッド電極との間に接触不良が生じないので、高い電圧を印加することなく低い電圧においても正常にグリッド電極を駆動させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる蛍光表示管の構成を示す要部断面図である。
本実施の形態にかかる蛍光表示管は、ガラス基板1と、このガラス基板1に対向配置されたフェースガラス8とが図示しない低融点ガラスにより封着されて外囲器9を構成している。
本実施の形態にかかる蛍光表示管は、ガラス基板1と、このガラス基板1に対向配置されたフェースガラス8とが図示しない低融点ガラスにより封着されて外囲器9を構成している。
外囲器9内部には、ガラス基板1上に所定の配線パターンを有するアルミ配線層2およびアノード配線層11と、これらを覆う絶縁層3とが設けられている。絶縁層3の所定位置にはスルーホール3aが設けられており、スルーホール3a内のアルミ配線層2上にジャンクション層10が設けられている。絶縁層3の表面には、導電部材4が設けられており、導電部材4はスルーホール3aを通してジャンクション層10に接している。導電部材4上には、複数の電子通過孔がメッシュ状に形成された平面視略矩形のメッシュ部5aとこのメッシュ部5aの両端に設けられた脚部5b,5cとから構成されるグリッド電極5の一方の脚部5bが固定されており、このグリッド電極5は、導電部材4およびジャンクション層10を介してアルミ配線層2と電気的に接続されている。グリッド電極5の他方の脚部5cは、例えば導電部材4と同じ導電ペーストまたは低融点ガラスからなる固定部材6により、絶縁層3上の所定の位置に固定されている。これにより、グリッド電極5のメッシュ部5aは、絶縁層3に対して略平行に配設される。グリッド電極5の上方、すなわちグリッド電極5のガラス基板1に対向する側の反対側には、グリッド電極5から離間してフィラメント7が複数配置されている。
また、絶縁層3の所定の位置にはスルーホール3aの他にもスルーホール3bが設けられており、絶縁層3の表面に設けられた所定パターンの陽極導体層12がそのスルーホール3bを通してアノード配線層11に電気的に接続している。さらに、その陽極導体層12上には蛍光体13が設けられている。
ここで、アルミ配線層2は、アルミニウムで構成されおり、絶縁層3は、低融点ガラスで構成されている。導電部材4は、少なくとも導電剤としての銀粉末と、フリットガラスとを含む。ジャンクション層10は、フリットガラスを含むグラファイト層で構成されている。
次に、本実施の形態にかかる蛍光表示管の製造方法について説明する。
まず、真空蒸着法などによりアルミ配線層2およびアノード配線層11をガラス基板1上に1μm程度の厚さで成膜する。
次に、アルミ配線層2およびアノード配線層11が形成されたガラス基板1上に、低融点ガラスを主成分とするガラスペーストをスクリーン印刷法によりスルーホール3a,3bを含む所定パターンに塗布する。そのガラスペーストがスルーホール3a,3bを有する絶縁層3となる。
まず、真空蒸着法などによりアルミ配線層2およびアノード配線層11をガラス基板1上に1μm程度の厚さで成膜する。
次に、アルミ配線層2およびアノード配線層11が形成されたガラス基板1上に、低融点ガラスを主成分とするガラスペーストをスクリーン印刷法によりスルーホール3a,3bを含む所定パターンに塗布する。そのガラスペーストがスルーホール3a,3bを有する絶縁層3となる。
次に、スルーホール3a内に、スクリーン印刷法により10μm程度の厚さに塗布したフリットガラスを含むグラファイトペーストを塗布する。このグラファイトペーストがジャンクション層10となる。
ここで、フリットガラスを含むグラファイトペーストとは、エチルセルロースのようなバインダーとブチルカルビトールのような溶剤との混合物であるビヒクルに導電材としてのグラファイト粉末と、印刷性を向上させるためのフィラー材としてのアルミナ粉末と、フリットガラス粉末とを混合してペースト化したものである。
なお、グラファイトペーストをスルーホール3a内に塗布する領域は、スルーホール3aから露出したアルミ配線層2の少なくとも一部を覆うのであれば、適宜自由に設定することができる。例えば、スルーホール3a内の一部または全面に塗布するようにしてもよい。
次に、ガラスペーストおよびグラファイトペーストが塗布されたガラス基板1を焼成する。これにより、絶縁層3とジャンクション層10が形成される。
次に、スルーホール3b内のアノード配線層11上から絶縁層3上にかけて導電ペーストをスクリーン印刷した後、焼成して陽極導体層12を形成する。次に、蛍光体ペーストをスクリーン印刷した後に焼成して陽極導体層12上に蛍光体13を形成する。
次に、スルーホール3a内に形成されたジャンクション層10上を含む絶縁層3上に導電部材4となる銀粉末およびフリットガラスを含む導電ペーストを塗布する。また、絶縁層3上の所定の箇所に固定部材6となる導電ペーストまたは低融点ガラスを塗布する。そして、導電部材4となる導電ペーストと、固定部材6となる導電ペーストまたは低融点ガラスとにグリッド電極5の脚部5b,5cをそれぞれ埋設する。
ここで、導電部材4および固定部材6となる導電ペーストは、印刷法等により絶縁層3上に塗布される。一方、固定部材6となる低融点ガラスは、ディスペンサー等により絶縁層3上に塗布される。
ここで、導電部材4および固定部材6となる導電ペーストは、印刷法等により絶縁層3上に塗布される。一方、固定部材6となる低融点ガラスは、ディスペンサー等により絶縁層3上に塗布される。
次に、グリッド電極5が配置されたガラス基板1を焼成する。すると、グリッド電極5は、ジャンクション層10および導電部材4を介してアルミ配線層2と電気的に接続されるとともに、導電部材4および固定部材6により絶縁層3上に固定される。
固定部材6として低融点ガラスを用いる場合、絶縁層3上に塗布した液体状の低融点ガラスを乾燥させることによりグリッド電極5を絶縁層3上に仮固定した後、ガラス基板1を焼成することによりグリッド電極5を絶縁層3上に固定する。ここで、焼成により溶融した低融点ガラスは、グリッド電極5の脚部5cを導電部材4から離れる方向に引っ張った状態で凝固する。これにより、グリッド電極5は、十分な張力を有した状態で絶縁層3上に張設される。
固定部材6として低融点ガラスを用いる場合、絶縁層3上に塗布した液体状の低融点ガラスを乾燥させることによりグリッド電極5を絶縁層3上に仮固定した後、ガラス基板1を焼成することによりグリッド電極5を絶縁層3上に固定する。ここで、焼成により溶融した低融点ガラスは、グリッド電極5の脚部5cを導電部材4から離れる方向に引っ張った状態で凝固する。これにより、グリッド電極5は、十分な張力を有した状態で絶縁層3上に張設される。
ガラス基板1を焼成すると、ジャンクション層10と導電ペーストとが溶融し、ジャンクション層10と導電部材4との接触面において、ジャンクション層10内部のグラファイト粉末と導電ペースト内部の銀粉末とが接触する。これにより、ジャンクション層10と導電ペーストとは、互いに電気的に接続される。ここで、ジャンクション層10は、アルミ配線層2との接触面において、アルミ配線層2とジャンクション層10内部のグラファイト粉末とが接触するので、アルミ配線層2と電気的に接続されている。また、導電部材4は、グリッド電極5との接触面において、グリッド電極5と導電部材4内部の銀粉末とが接触するので、グリッド電極5と電気的に接続されている。よって、グリッド電極5は、ジャンクション層10および導電部材4を介してアルミ配線層2と電気的に接続されることになる。
ここで、導電部材4の形状は、グリッド電極5の脚部5bをジャンクション層10と電気的に接続し、かつ、グリッド電極5の脚部5b、5cを絶縁層3上の所定の箇所に固定できるのであれば、平面視略矩形や平面視略円形など適宜自由に設定することができる。
本実施の形態では、絶縁層3となるガラスペーストの焼成前に、ジャンクション層10となるグラファイトペーストを絶縁層3のスルーホール3aに塗布し、スルーホール3aから露出しているアルミ配線層2をジャンクション層10で覆う。これにより、絶縁層3およびジャンクション層10を焼成しても、アルミ配線層2が外部に露出していないので、アルミ配線層2の表面には酸化膜が形成されない。したがって、アルミ配線層2とグリッド電極5との間に接触不良が発生しないので、本実施の形態にかかる蛍光表示管では、低い電圧でも正常にグリッド電極5を駆動させることが可能となる。
従来の蛍光表示管では、約10〜15Vの電圧を印加しなければ駆動できなかった。しかしながら、上述した本実施の形態の蛍光表示管では、約3〜5Vの電圧で駆動させることが可能となった。
なお、本実施の形態では、ガラスペーストおよびグラファイトペーストを同時に焼成するように説明したが、ガラスペーストを焼成して絶縁層3を形成した後に、絶縁層3のスルーホール3a内にグラファイトペーストを印刷により塗布し、焼成することによりジャンクション層10を形成するようにしてもよい。
この場合、グラファイトペーストでジャンクション層10を形成すると、それぞれに含まれるフリットガラスがアルミ配線層2の表面の酸化膜と反応し、アルミ配線層2にまでグラファイト粉末が到達する。これにより安定した導通状態が得られ、抵抗のばらつきを抑止できるので、結果として、正常にグリッド電極5を駆動させることが可能となる。
この場合、グラファイトペーストでジャンクション層10を形成すると、それぞれに含まれるフリットガラスがアルミ配線層2の表面の酸化膜と反応し、アルミ配線層2にまでグラファイト粉末が到達する。これにより安定した導通状態が得られ、抵抗のばらつきを抑止できるので、結果として、正常にグリッド電極5を駆動させることが可能となる。
また、本実施の形態では、ジャンクション層10がグラファイトペーストにより構成されるように説明したが、アルミニウムペーストにより構成されるようにしてもよい。このアルミニウムペーストとは、エチルセルロースのようなバインダーとブチルカルビトールのような溶剤との混合物であるビヒクルに導電材としてのアルミニウム粉末と、フリットガラス粉末とを混合してペースト化したものである。この場合も、グラファイトペーストを用いた場合と同等の作用効果が得られる。
1…ガラス基板、2…アルミ配線層、3…絶縁層、3a…スルーホール、4…導電部材、5…グリッド電極、5a…メッシュ部、5b,5c…脚部、6…固定部材、7…フィラメント、8…フェースガラス、9…外囲器、10…ジャンクション層、11…アノード配線層、12…陽極導体層、13…蛍光体。
Claims (7)
- 電子放出源から放射される電子をグリッド電極により制御し、前記電子を陽極上に形成された蛍光体層の表面に衝突させることにより励起発光を行う蛍光表示管であって、
基板上に形成されたアルミニウムからなる配線層と、
前記基板に前記グリッド電極を固定するとともに、前記グリッド電極を前記配線層に電気的に接続する導電部材と、
前記配線層と前記導電部材との接続面に設けたジャンクション層と
を備えたことを特徴とする蛍光表示管。 - 前記配線層は、スルーホールを有する絶縁層に覆われており、
前記ジャンクション層は、前記スルーホール内の前記配線層上に設けられる
ことを特徴とする請求項1記載の蛍光表示管。 - 前記ジャンクション層は、フリットガラスを含むグラファイト層またはフリットガラスを含むアルミニウム層から構成される
ことを特徴とする請求項1または2記載の蛍光表示管。 - 基板上にアルミニウムからなる配線層を成膜する第1のステップと、
前記配線層上に導電ペーストを塗布する第2のステップと、
前記導電ペーストが塗布された前記基板を焼成してジャンクション層を形成する第3のステップと、
前記ジャンクション層上に導電部材を形成し、この導電部材によりグリッド電極を固定する第4のステップと
を備えたことを特徴とする蛍光表示管の製造方法。 - 前記導電ペーストは、フリットガラスと導電材とを含む
ことを特徴とする請求項4記載の蛍光表示管の製造方法。 - 前記第1のステップの後に、前記配線層が成膜された前記基板上にスルーホールを有する所定パターンで絶縁ペーストを塗布する第5のステップをさらに備え、
前記第2のステップは、前記スルーホール内の前記配線層上に前記導電ペーストを塗布し、
前記第3のステップは、前記導電ペーストおよび前記絶縁ペーストが塗布された前記基板を焼成する
ことを特徴とする請求項4または5記載の蛍光表示管の製造方法。 - 前記第1のステップの後に、前記配線層が成膜された前記基板上にスルーホールを有する所定パターンで絶縁ペーストを塗布し焼成する第6のステップをさらに備え、
前記第2のステップは、前記スルーホール内の前記配線層上に導電ペーストを塗布する
ことを特徴とする請求項5記載の蛍光表示管の製造方法。
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---|---|---|---|---|
JP2009087557A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Futaba Corp | 蛍光表示管及び蛍光表示管用導電材ペースト |
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2004
- 2004-09-15 JP JP2004268060A patent/JP2006085968A/ja active Pending
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