JP2006085202A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】潜像担持体上の潜像に対してトナーを供給して可視像処理する現像装置において、内部に未使用トナーを収容しているトナーホッパー3と、上記現像装置1本体と上記トナーホッパー3との連通位置に設けられていて、上記トナーホッパー3を設置可能なトナーホッパーセッティング部4とを備え、上記ナーホッパーセッティング部4には振動装置5が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
(fm/√2)<fs<√2・fm
の関係に設定されていることを特徴としている。
(fm/√2)<fh<√2・fm
の関係に設定されていることを特徴としている。
の悪影響を排除することが可能になる。
図1において現像装置1は、現像スリーブや攪拌羽根を内装している現像槽2とトナーホッパー3とを備えている。
トナーホッパー3は、現像槽2の適所に設けられているトナーホッパーセッティング部4に対して挿脱可能に設けられており、交換できるようになっている。
トナーホッパーセッティング部4には、その外壁面に振動装置5が設けられている。
振動装置5は、図示しない濃度センサからの信号により振動開始時期および振動持続時間を制御されるようになっており、振動した場合には、トナーホッパーセッティング部4の外壁を振動させることでその振動をトナーホッパー3に伝播させるようになっている。本実施例では、濃度センサにより感光体上に形成される基準濃度パターンの濃度が基準値以下に達したことが検出された場合にその濃度が基準値に達するまでの間、振動装置5が作動される。
トナーホッパーセッティング部4の外壁が振動すると、その振動がトナーホッパー3に伝播される。
トナーホッパー3に振動が伝播されると、トナーホッパー3自体も振動し、内部に収容されているトナーが加振されて突き崩され、トナー粒子同士の付着力の影響が及ばない間隔に広げられるので、トナーはトナーホッパー3の排出開口に向け流動することができる。
対して振動装置5を設けているので、トナーホッパー3を交換する際にも容易に交換することができ、さらには、交換されたトナーホッパー3に対して一々振動装置を設置するような面倒な作業が必要なくなる。
図4は振動装置5として、モータ5Aを用いた場合を示しており、同図においてモータ5Aは、携帯電話などに用いられるような小型のモータで構成され、回転軸5A1の円周方向片側に相当する範囲に偏心部をなす錘5A2が固定されている。
錘5A2の外径寸法は、モータ5Aのそれよりも小径とされており、回転した際にトナーホッパーセッティング部4の外壁面に当接しないようになっている。
図1に示した実施例と同様に振動装置5としてのモータ5Aは、濃度センサからの信号により回転する。モータ5Aが回転すると、錘5A2の重心位置が回転軸5A1の中心とずれていることにより発生する遠心力によってモータ5A自体が振動する。
圧電素子5Bは、図7に示すように複数の圧電板5B1を積み重ねて構成されており、隣り合った圧電板5B1の分極の方向が互いに180゜向きを異にしている。各圧電板5B1は、図示しない電源部により電気的に並列駆動されるようになっており、積層方向に変位を生じることができる。また、このような形状を有する圧電素子5Bの発生変位xは、圧電板5B1の積層数をN、印加電圧をV、縦効果電圧歪乗数をd33とすると、
x=N・d33・V
で示される。
圧電板5B1への電圧印加により各圧電板5B1が変位を生じる。1層分での圧電板5B1の変位量は僅かであるが、積層数Nを調整することによりその積層数に比例して圧電素子5Bの変位量が増大される。
特に、トナーが収容されているトナーホッパー3の全域に振動を伝播できるようにトナーホッパーセッティング部4の全域に亘って複数の振動装置5を設置することにより、トナーホッパー3内のトナー収容部全域で上述したトナーの流動性を得ることができる。
このような関係が設定されることにより、トナーホッパーセッティング部4が共振するために振動装置5、5A、5Bにおいて僅かな加振力が生起されたとしても、効果的にトナーホッパー3に対して振動を伝播させることができるので、省エネルギー化を可能にしてトナーホッパー3内のトナーの流動性を確保することができる。
(fm/√2)<fh<(√2・fm)
このような関係が設定されることによっても、トナーホッパーセッティング部4を介してトナーホッパー3が共振するようになり、これにより、僅かな加振力であっても効果的にトナーホッパー3を振動させることができるので、トナーホッパー3内でのトナーの残留を防止し、かつ、トナー排出開口での目詰まりを起こさないトナーの流動性を省エネルギーによって確保することができる。
図10は、上記振動装置の加振周波数を設定する制御回路の構成を説明するためのブロック図であり、同図において、振動装置(便宜上、符号5を用いる)は、加振周波数制御装置6からの信号によって加振周波数を設定されるようになっており、加振周波数制御装置6は、トナーホッパー3内のトナーの量を検出する量検知センサ7からの信号に基づき、加振周波数を設定するようになっている。
加振周波数制御装置6は、トナーホッパー3内に収容されているトナーの量に応じたトナーホッパー3の質量変化に基づき、トナーホッパー3を最大限に共振させるための加振周波数を変更し、新たに設定された加振周波数を振動装置5に対して出力するようになっている。
以下に説明する画像形成装置は、フルカラーを含めた多色画像を形成可能なカラープリンタである。なお、本発明の画像形成装置はプリンタのみでなく、複写機あるいはファクシミリ装置など、電子写真複写方式を用いる装置を対象とすることもちろん可能である。
中間転写ベルト101は、後述する画像ステーションに装備されている感光体ドラムに形成された色毎の可視像が重畳転写され、転写紙(符号Pで示す)に対して一括転写するようになっており、転写紙Pの最大サイズの移動方向長さよりも後述する各ロ−ラでの迂回長さを含む非画像領域分だけ長いベルト長を有している。
中間転写ベルト101は、展張方向両端に位置する駆動ローラ102および従動ローラ103にそれぞれ掛け回されており、図示矢印方向に移動する。図11中、符号104は中間転写ベルト101のテンションローラを、また、符号101Aはクリーニング装置をそれぞれ示している。
図11に示す第1、第2の画像ステーション105、106は、それぞれに感光体ドラム107、107’を備え、この感光体ドラムに対して色分解された色と補色関係にある色の現像剤を供給するが、現像剤を供給する現像手段が、画像ステーション毎に分割され、色分解数の半分である2色毎に纏めて設けられている。
第1の画像ステーション105には、図示矢印方向に回転する感光体ドラム107の周囲に感光体ドラム107の回転方向に沿って電子写真プロセスを実行する帯電装置108、書き込み装置109、現像装置110、110’、クリーニング装置111および中間転写ベルト101を挟んで感光体ドラム107と対向する転写装置112とが設けられている。
現像装置110は、ケーシング内に配置されて感光体ドラム107と対向する現像スリーブ110Aと、攪拌用パドル110Bとを備えた現像部と、攪拌パドル110Bの近傍に位置する搬送スクリュー110Cおよび搬送スクリューの上方でケーシングに設けられて、図1に示したトナーホッパー3を装着可能なトナーホッパーセッティング部を有したトナー補給部とで構成されている。トナー補給部に関しては後で詳しく説明する。
中間転写ベルト101上に担持された重畳画像を一括転写された転写紙Pは、転写位置を通過した後、加熱ローラを備えた定着装置115により加熱定着された後、排紙装置116を介して排紙トレイ117上に排出される。図11に示した画像形成装置100には、排気ファン117Aが設けられ、排紙トレイ117下方に配置されている電装部品が定着装置115の熱の影響で加熱されないようになっている。図11において符号115Aは、加熱側のローラに当接してオフセット防止液を塗布するローラを示している。
図12は、画像形成装置100の筐体の上部に設けられているカバー100A(図13参照)を取り除いた状態を示しており、トナーホッパー3に隣り合わせて第1、第2の画像ステーション105、106を構成する作像ユニット105P(便宜上、第1の画像ステーションに関するユニットのみが示されている)が着脱できるようになっている。
トナーホッパーセッティング部に対応する画像形成装置100の筐体部には、図12に示すように、各現像装置において消費される色のトナーを収容したトナー補給用供給手段をなすトナーホッパー3が整列されて配置されている。
図13に示されている画像形成装置100の筐体には、トナーホッパーセッティング部に対応する箇所に、図12および図14に示すように、トナーホッパー3を挿脱するための開口100Bが形成されており、その開口には、図14に示すように、開閉可能な蓋部材118が設けられている。
図15はトナー補給部の原理構成を説明するための模式的な斜視図であり、同図おいて、トナーホッパー3は、図示しないトナーホッパーセッティング部に設けられた支持部材201の穿孔部201A内にトナー排出開口を有する先端が抜き差し可能に挿入されて支持されている。
支持部材201は、各現像装置に対応して設けられている図示しないトナーホッパーセッティング部において不動状態で設けられている基板202に対して減衰材をなすコイルバネ203を介して浮動状態で支持された上面開放形状の箱体で構成されている。
支持部材201の側壁の一部には、図4に示したモータ5Aを備えた振動装置5が取り付けられている。振動装置5は、各現像装置毎で加振強度を変更することができるようになっている。これにより、トナー補給速度を速めて同時に複数の色のトナーを用いる場合でトナーが不足している色のトナー補給を迅速に行なえるようにして画像の品質が低下しないようにできる。
トナーホッパー3に振動が誘起された場合には、支持部材201の振動がコイルバネ203によって緩衝されるので、起振対象にない支持部材201に対しては振動が伝搬されないようになっている。
トナーホッパー3は、図15および図16に示すように、略角形状とされた同一形状のものであり、支持部材201の穿孔部201Aに挿入される先端部を錐状とされてトナーの排出開口3A(図16参照)が形成されている。しかも、トナーホッパー3は、半透明あるいは透明の容器で構成されており、内部を透視できることで収容されているトナーの量を視認することができるようになっているとともに、先端部が錐状とされることで、滑落するトナーを排出開口3Aに集約させることができる。
トナーホッパー3の排出開口3Aには、図16に示すように、トナー供給制御部材として50〜500μのメッシュサイズを有したメッシュ部材204が設けられている。
トナーホッパー3の先端部と反対側の底部には充填開口3Bが形成されており、この充填開口3Bにはキャップ3Cが着脱可能に取り付けられている。トナーホッパー3は、キャップ3Cに一体的に設けられている把持部3C1を掴んで充填開口3Bからキャップ3Cが取り除かれると、新たなトナーを充填することができるようになっている。
メッシュ部材204は、凝固して塊状をなすトナーを通過させることなく、分離したトナー粒子のみを通過させることで塊状の場合と粒子の場合とでトナーの供給を制御するようになっている。
図11に示した構成の画像形成装置100では、第1の画像ステーション105および第2の画像ステーション106にそれぞれ設けられている転写位置に達するまでの間、第2の画像ステーション106では第1の画像ステーション105で形成された画像と異なる色の画像を形成し、中間転写ベルト101に重畳転写するようになっている。
(1)中間転写ベルト101の1回転目に第1、第2の画像ステーション105、106において形成された第1番目の色および第2番目の色の可視像を順次重畳転写し、中間転写ベルト101の2回転目に第1、第2の画像ステーションで形成された第3番目の色および第4番目の色の可視像が上記第1、第2番目の色の転写画像に重畳転写されたうえで転写紙Pに一括転写する。
(2)第1の画像ステーション106において形成された第1番目の色の可視像に対して第2の画像ステーション106において形成された第2番目の色の可視像が重畳転写されて移動する中間転写ベルト101の新たな面に、先行して転写された第1番目の色と同じ色の画像、つまり、第1番目の色に該当する色の画像を再度、第1の画像ステーション105において転写し、先行して転写された第1番目の色の画像が第2の画像ステーション106に達した時点で第2番目の色の画像を重畳転写し、引き続いて再度転写された第1の色の画像が第2の画像ステ−ション106に達した時点に第2番目の色の可視像を重畳転写すると共に、先行して第1および第2の画像ステーション105、106において重畳転写された画像が中間転写ベルト101の1回転後に再度第1の画像ステーション105に到達すると、第3番目の色の可視像がそして連続して第2の画像ステーションにおいて第4番目の色の可視像が転写されて転写紙Pに一括転写される。さらに、この一括転写に引き続いて重畳転写された第1番目および第2番目の色の画像が中間転写ベルト101の移動に伴い第1の画像ステーション105に達すると第3番目の色の画像が、そして第2の画像ステーション106に達すると第4番目の色の画像がそれぞれ重畳転写されて転写紙Pに対して一括転写される。
(1)および(2)に挙げた形式の違いは、(1)の場合が中間転写ベルト101の1回転毎に異なる色の画像を重畳転写するようになっているのに対し、(2)の場合は、中間転写ベルト101が半回転する間に第1、第2の画像ステーション105、106において先に転写された色の画像を再度転写して、同じ色の画像を連続的に転写するようにした点で異なっている。
この場合には、振動装置5が起振され、トナーホッパーセッティング部に対して縦振動を誘起する。なお、加振時期は、感光体ドラム107への画像形成時以外の時期に設定され、不用意に振動が現像装置側に伝搬されないようになっている。このような振動の伝搬防止は、支持部材201と基板202との間に配置されているコイルバネ203による緩衝によっても行われ、補給対象以外のトナー補給部に設けられているトナーホッパー3に対して振動が伝搬しないようになっている。
図17は、この場合の原理構成を示しており、図17に示す構成は、排出開口にこの開口を開閉可能なシャッター部材210を設けたことを特徴としている。
2 現像槽
3 トナーホッパー
3A トナー滑落用開口
3C キャップ
4 トナーホッパーセッティング部
5 振動装置
5A 振動装置としてのモータ
5A1 偏心部をなす錘
5B 振動装置としての圧電素子
5B1 圧電板
6 加振周波数制御装置
7 量検知センサ
100 画像形成装置
100A カバー
101 中間転写ベルト
107、107’ 感光体ドラム
118 蓋
201 支持部材
201A トナーホッパーが挿入される開口
202 トナーホッパーセッティング部の基材
203 減衰材をなすコイルバネ
204 メッシュ部材
Claims (19)
- 潜像担持体上の潜像に対してトナーを供給して可視像処理する現像装置において、
内部に未使用トナーを収容しているトナーホッパーと、
上記現像装置に装備されている現像槽と上記トナーホッパーとの連通位置に設けられていて、上記トナーホッパーを設置可能なトナーホッパーセッティング部とを備え、
上記トナーホッパーセッティング部には振動装置が設けられていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
上記振動装置は、モータとそのモータの回転軸に有する偏心部とで構成されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項2記載の現像装置において、
上記モータは、トナーホッパーセッティング部壁面に固定され、上記偏心部は、上記モータの外形部よりも小さい形状とされていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
上記振動装置は、上記トナーホッパーセッティング部の壁部に設けられている圧電素子で構成されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
上記振動装置は、上記トナーホッパーセッティング部の壁部に複数設けられていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1、2、4および5のうちの一つに記載の現像装置において、
上記振動装置による加振周波数をfmとし、トナーホッパーセッティング部の固有振動数をfsとした場合、
(fm/√2)<fs<(√2・fm)
の関係に設定されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1、2、4および5のうちの一つに記載の現像装置において、
上記振動装置による加振周波数をfmとし、トナーホッパーの固有振動数をfhとした場合、
(fm/√2)<fh<(√2・fm)
の関係に設定されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項7記載の現像装置において、
上記加振周波数fmは、変更可能であることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至8のうちの一つに記載の現像装置を用いた画像形成装置であって、
上記潜像担持体上に形成されている基準濃度パターン画像の濃度が所定濃度以下に達したときに、トナーホッパーが挿脱可能に支持されているトナーホッパーセッティング部に設けられている振動装置を駆動して上記トナーホッパーを共振させ、トナーホッパー内のトナーを流動させて上記潜像担持体に向け供給可能にすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8のうちの一つに記載の現像装置を用いる画像形成装置であって、
上記現像装置は、上記潜像担持体上に形成される色毎の静電潜像に対応して複数設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8のうちの一つに記載の現像装置を用いる画像形成装置であって、
上記現像装置は、画像形成装置本体の上部に設けられた蓋によって開閉可能な開口部内に配置され、その開口部には上記現像装置に対して着脱可能なトナー補給用供給手段が挿脱されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8のうちの一つに記載の現像装置を用いる画像形成装置において、
上記振動装置は縦振動を起振可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8のうちの一つに記載の現像装置を用いる画像形成装置において、
上記振動装置は、画像形成時以外の時に起振可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10記載の画像形成装置において、
上記現像装置は、各色同士で上記振動装置の振動が伝搬しない構成とされていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10記載の画像形成装置において、
上記現像装置は、上記振動装置の加振強度が色毎に変更可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11記載の画像形成装置において、
上記ホッパーは、各現像装置同士で略角形状で一端が錘部とされ手その先端部に開口部が形成された同一形状とされ、開口部には収容されているトナーの供給量を制御するトナー供給制御手段が設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項16記載の画像形成装置において、
上記トナー供給制御手段は、50〜500(μ)のメッシュサイズを有するメッシュ材で構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8のうちの一つに記載の現像装置を用いる画像形成装置において、
上記ホッパーは、収容されているトナーを外部から視認可能な構成とされていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11記載の画像形成装置において、
上記ホッパーは、上記開口部を開閉可能なキャップが設けられ、キャップを取り除くことでトナーの再充填を許容することを特徴とする画像形成装置。
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- 2005-12-12 JP JP2005357757A patent/JP2006085202A/ja active Pending
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