JP2006084996A - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置内で使用する定着装置にRFIDを取り付け、信頼性の高い通信を行う。
【解決手段】定着装置50には、用紙を押圧して排出し、これによりトナー画像を用紙に定着させる定着ロール54が設けられている。定着ロールの内部には、熱源としての52a,52bが設けられ、これにより定着ロール54はトナーを溶融させることができる。RFID70は、画像形成装置に定着装置が装着された状態では、発熱体の高度位置z0よりも低い高度位置z2に取り付けられる。これにより、RFIDが発熱体により加熱され上昇する空気に巻き込まれて動作不良を起こす事態を回避できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置において画像の定着処理に用いられる定着装置に係る技術、特に、定着装置にメモリを取り付けて使用する技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、感光体ドラムを含むプロセスカートリッジが装着され、画像形成処理が行われる。例えば、特許文献1においては、このプロセスカートリッジにRFIDを取り付けて使用する技術が開示されている。
特開2002−72782号公報
この画像形成装置には、通常、定着装置が装着され、用紙に形成されたトナー画像に対し定着処理を行う。管理を容易にする観点からは、この定着装置にもRFID等のメモリ(記憶装置)を取り付けることが望ましい。しかし、定着装置にはトナー画像を溶融させるための熱源が設けられており、この熱源がメモリに与える悪影響が懸念される。
本発明の目的は、定着装置に対し、熱源の熱的影響が低減するようにメモリを取り付ける技術を確立する点にある。
本発明の別の目的は、画像形成装置と定着装置に取り付けられたメモリとの間でなされる通信の信頼性を向上させることにある。
本発明の定着装置は、画像形成装置に装着され、用紙に形成されたトナー画像を用紙に定着させる定着装置であって、トナー画像を溶融させる熱を発熱する熱源と、装着状態においてこの熱源よりも下方となる位置に取り付けられたメモリと、を備える。
画像形成装置は、用紙(紙や樹脂シート等を指す)に電子データに基づいて画像を形成する装置である。具体的にはプリンタや、プリンタ機能を備えた機器としての複写機、ファクシミリ等がこれに相当する。画像形成の方式としては、電子写真方式を想定している。この方式は、感光体上にトナー画像を作成した後に転写を行うことで、用紙に画像形成を行うものである。
定着装置は、用紙上に転写されたトナー画像を用紙に定着させる装置であり、画像形成装置の所定の箇所に取り付けられて使用される。定着装置には、熱源が設けられている。この熱源は、用紙に転写されたトナー画像を溶融するために用いられる。また、定着装置には、ICチップ等により形成されるメモリ(半導体等を利用した記憶装置)が取り付けられている。メモリに対しては、有線あるいは無線により、外部からアクセスすることができる。
この定着装置においては、メモリの取り付け位置は、定着装置が画像形成装置に装着された状態で、熱源よりも低くなる位置に設定されている。熱源が高温状態にある間は、その周囲の空気は加熱されて低密度化し、上向きに流れ出す。つまり、メモリは、加熱された空気流の外側に位置することとなる。したがって、加熱による障害、例えば、記憶したデータの消失、読み書きのアクセスのエラー、あるいは、メモリ部材の熱変形等を避けることが可能となる。
望ましくは、本発明の定着装置において、メモリと熱源の間には断熱部材が設けられ、熱伝導又は熱放射によるメモリの加熱を低減する。熱源からの熱は、空気とともに流れ出す他、熱伝導や放射によっても周囲に広がっていく。そこで、熱伝導あるいは放射によりメモリに熱が伝わりにくくなるように、断熱部材を設置することとした。
望ましくは、本発明の定着装置において、画像形成装置は、装置外から空気を吸入し定着装置付近に流した後に装置外に排出して、定着装置を強制的に冷却する冷却機構を備え、メモリは、熱源よりも空気の流れの上流に設けられる。冷却機構は、吸気ファンや排気ファン等を設けることで実現される。画像形成装置内においては、吸気口から排気口へと空気を導く専用のダクトが設けられてもよいし、部分的あるいは完全にダクトが設けられていなくてもよい。いずれにしても、吸気口から排気口へ流れる空気の流れはほぼ安定して定まることになる。そこで、メモリは、この空気の流れにおける熱源より上流側に設けることとした。これにより、メモリが熱流に覆われる事態を回避できる。
望ましくは、本発明の定着装置において、メモリは、冷却機構により流される空気の流路に面した位置に取り付けられる。この構成によれば、装置外から流れ込む空気に直接的に晒されることで、メモリを低温状態に維持できると期待できる。
望ましくは、本発明の定着装置において、メモリは、放熱板(ヒートシンク)上に取り付けられる。放熱板は、例えば、襞上に形成されたフィン群を備え、このフィン群から熱を放出することでメモリを低温に保つ。このため、フィン群は、装置外から流れ込む空気中に配置されるなど、熱を効率良く排出可能に設置される必要がある。
望ましくは、本発明の定着装置において、熱源により加熱され、トナー画像が仮形成された用紙を回転しながら押圧して排出することで、トナー画像を溶融させて用紙に定着させる定着ロールを備え、メモリは、装着状態において定着ロールよりも下方となる位置に取り付けられる。つまり、熱源により高温化される定着ロールから流れる高温の空気流にメモリを晒さないよう、定着ロールよりも下方にメモリを設置することも有効である。なお、用紙の押圧は二つのロールを用いて行われるが、ここでは加熱されるロール(ヒートロール)を定着ロールと呼んでいる。
望ましくは、本発明の定着装置において、メモリには、定着装置の寿命情報が記憶されている。あるいは、本発明の定着装置において、メモリには、定着温度の制御条件情報が記憶されていてもよい。望ましくは、本発明の定着装置において、メモリに接続されたアンテナを備え、このメモリとアンテナは無線により外部通信可能なRFID(Radio Frequency IDentification)を構成している。
本発明の画像処理装置は、前記定着装置を装着した画像形成装置において、熱源への発熱状態に応じた所定期間にのみメモリとの通信を行う限定通信手段を備える。この構成によれば、メモリへのアクセスは、通信の信頼性が高いと考えられる期間にのみ行われる。望ましくは、本発明の画像形成装置において、限定通信手段が通信を行う期間は、熱源が発熱を停止している期間である。
あるいは、本発明の画像処理装置は、前記定着装置を装着した画像形成装置において、熱源により加熱され、トナー画像が仮形成された用紙を回転しながら押圧して排出することで、トナー画像を溶融させて用紙に定着させる定着ロールと、定着ロールの回転状態に応じた所定期間にのみメモリとの通信を行う限定通信手段と、を備えるものであってもよい。望ましくは、本発明の画像形成装置において、限定通信手段が通信を行う期間は、定着ロールの回転が停止している期間である。
あるいは、本発明の画像処理装置は、前記定着装置を装着した画像形成装置において、冷却機構の強制状態に応じた所定期間にのみメモリとの通信を行う限定通信手段を備えるものであってもよい。望ましくは、本発明の画像形成装置において、限定通信手段が通信を行う期間は、冷却機構による強制的な冷却が行われている期間である。
図1は、本実施の形態に係る電子写真方式のプリンタシステム10の部分構成を模式的に示す図である。図においては、簡単のため、感光体や用紙搬送路などの画像形成工程に不可欠な一部の構成を省略している。
プリンタシステム10は、画像形成装置としてのプリンタ20と、これに装着された定着装置50とを含んでいる。プリンタ20は、筐体を有しており、その内部には、電源22、駆動機構24、アンテナ26、制御部28、などが取り付けられている。また、筐体の一側面の下部には吸気口30が、反対側面の上部には排気口32が設けられ、両者の間は、空気の流れ道であるダクト34で結ばれている。そして、この排気口32には、排気ファン36が設けられている。
電源22は、外部電源に接続されて電力を受け取り、必要に応じて電圧変換や周波数変換をして各構成に供給する。駆動機構24は、モータを備えており、その回転動力によって各構成を駆動する役割を果たしている。駆動機構24には、定着装置50も取り付けられ、回転駆動力の供給を受けている。アンテナ26は、RFIDと通信を行うために設けられている。すなわち、アンテナ26は、制御部28と接続されて所定の電波を送受信することで、RFIDに対するリーダライタとして機能している。制御部28は、演算機能や記憶機能などを備えたハードウエアと、ハードウエア動作を規定するソフトウエア(プログラム)とによって構成されている。そして、アンテナ26の送受信の制御の他、画像形成工程の制御や、ユーザ入出力の制御等の処理を行っている。
吸気口30、排気口32、ダクト34、及び、排気ファン36は、全体として冷却機構を形成している。すなわち、排気ファン36が回転することで、ダクト34内の空気が排気口32から装置外に排出されるとともに、装置外から吸気口30を通ってダクト34内に新たな空気が吸入される。定着装置50は、ダクト34の中に設けられており、この空気流によって熱を奪われて冷却される。なお、ダクト34内では、冷却機構により空気は下側から上側に向かって流されている。この流れの方向は、定着装置50が高温である場合に、その熱によって空気が自然に流される方向と同じである。
定着装置50は、画像形成工程の一部を実施するための装置であり、プリンタ20内に着脱可能に装着されている。電子写真方式では、画像形成工程では、まず、図示していないドラム状の感光体表面に画像データに基づいて静電潜像が形成され、これをトナーで現像することでトナー画像が形成される。トナー画像を転写体を媒介して用紙に転写される。定着装置50は、こうして用紙に形成されたトナー画像を熱により溶融して用紙に定着させるための装置である。
定着装置50は、駆動機構24に取り付けられており、図の左右方向に長くのびる細長形状をなしている。この細長方向は用紙搬送方向に直交する方向(用紙幅方向)である。そして、搬送されるトナー画像が形成された用紙に対し次々と加熱・加圧を行うことで、定着を実行している。加熱を行うための熱源として、発熱体52a,52bが定着装置50の内部に設置されている。
また、定着装置50の下端付近には、RFID70が取り付けられている。RFID70は、メモリ及び通信処理機能を備えたICチップと、このICチップに接続されたアンテナからなる小型装置である。ICタグなどと呼ばれる場合もある。このRFID70が取り付けられた定着装置50の下端は、吸気口30から流れこむ空気に真っ先に晒される位置である。
続いて、図2を用いて、定着装置50の詳細について説明する。
図2は、定着装置50の一部について斜視的に示した概略図である。この図では、内部の様子が明らかとなるように、手前側のハウジングを取り除いた状態を示している。
定着装置50には、図のx軸方向(図の手前側から奥側へ延びる方向)に延びる二つの円筒状のロールが含まれている。上側のロールは定着ロール54であり、下側のロールは圧接ロール56である。定着ロール54と圧接ロール56は、ともにその表面が弾力性をもった素材でできており、所定の圧力で押し合っている。定着ロール54の中心軸付近には、図1に示した熱源としての二つの円筒状の発熱体52a,52bが設置されている。発熱体52a,52bは供給される電力を消費して熱エネルギに変換することで高温化する。
定着ロール54の左上には、L字を180度反転した断面形状をもつL字ハウジング58が設けられ、定着ロール54の一部を覆っている。また、圧接ロール56は、U字の断面形状をもつU字ハウジング60で側面及び下面を覆われている。さらにU字ハウジング60の下端には底部ハウジング64,66が設けられ、定着ロールの外形をなしている。L字ハウジング58とU字ハウジング60の間には、用紙を通過させるための隙間が設けられている。そして、用紙をガイドするための板状のシュート(CHUTE)68がU字ハウジング60の先端部分に取り付けられている。
図1で説明したRFID70は、底部ハウジング66の手前側表面に取り付けられている。このRFID70とU字ハウジング60の間には、薄板状の断熱部材69が設けられている。
定着ロール54は、プリンタ20に対し、この方向状態、つまり図のz軸方向(図の下側から上側に延びる方向)を鉛直上向きとして装着される。図のx軸方向は用紙幅方向であり、図のy軸方向を用紙搬送方向である。画像形成時には、発熱体52a,52bは電力の供給を受けて高温化し、その周囲の定着ロール54を加熱する。そして、定着ロール54は、図1に示した駆動機構24の回転力により図の右回りに回転し、圧接ロール56は図の左回りに回転する。
トナー画像が形成された用紙は、用紙搬送装置によって図のy軸方向に運ばれてくる。そして、定着ロール54と圧接ロール56とによって、押圧されながらy軸方向に排出される。このとき定着ロール54は用紙80及びトナー画像に対し熱を伝える。これにより、トナー画像を構成するトナー粒子は溶融し、さらに圧力の効果も受けて用紙に染み込む。用紙は、定着ロール54から排出されると、次第に冷却され、トナーも凝固する。そして、用紙には、定着した画像が形成される。
この定着装置50において特徴的な点の一つは、プリンタ20に装着された状態でみたRFID70の取り付け位置である。RFID70の取り付け高度z2は、発熱体52a,52bが設置された高度z0に比べて低い。発熱体52a,52bによって加熱された空気は、低密度化して鉛直上向きに流れ出すため、この位置関係では、RFID70は高温化した空気に巻き込まれることはない。なお、図1に示した冷却機構による空気の流れも、鉛直上向き方向であった。したがって、RFID70は、定着装置50における空気流の最上流近くの位置に設けられているといえる。あるいは、RFID70は、定着装置50において少なくとも発熱体52a,52bよりも空気流の上流の位置に設けられていると言うこともできる。
また、RFID70の取り付け高度z2は、定着ロール54の下端高度z1よりも低くなっている。定着ロール54の内部で加熱された空気は、定着ロール54の下端付近からも流れでてくる場合があるため、RFID70はこの高度よりも低い位置に取り付けているのである。この定着ロール54の下端高度z1は、用紙が定着処理を受ける高度でもある。定着処理を受けている間は、用紙によって空気の上向きの流れが制限されるため、これよりも低い位置にRFID70を設けることは効果的である。
RFID70が、断熱部材69によって熱的に保護されていることも特徴的である。断熱部材69は、発熱体52a,52bからの熱伝導により加熱される事態を回避する役割を果たしている。
RFID70を熱的に保護する効果は、RFID70が底部ハウジング66の手前側表面に取り付けられていることでも得られている。この位置は、図1を用いて説明したように、冷却機構による空気に直接的に触れる位置であり、効率的な熱放出が可能となる。
図3は、RFIDの取り付けにおける変形例を示す図である。ここでは、RFID90は、ヒートシンク100に取り付けられている。ヒートシンク100は、熱伝導性のよい金属等により形成されており、土台となる平板101の一方の面に平板である複数のフィン102,104,106,108が襞状に設けられている。RFID90は、フィン102〜108が設けられた側に取り付けられている。
このヒートシンク100は、例えば、フィン102〜108が設けられていない側を熱源の側に向け、フィン102〜108を冷却機構が吸入する低温の空気に触れるように定着装置50に取り付けられる。こうすることでヒートシンク100の温度を、周囲の空気の温度に近づけることが可能となる。なお、取り付けにあたっては、熱源からの熱を吸収しずらいように、定着装置50への取り付け部分には、図2に示した断熱部材69や空気層などの断熱層を設けることが特に望ましい。また、熱源からの放射から遮蔽すべきであることは言うまでもない。
ここで、図4を用いて、RFID70とプリンタ20の側との通信態様について説明する。図4は、本実施の形態に特徴的な情報処理の流れを示す機能ブロック図である。ここでは、例えば感光体の制御処理のような一般的な機能については省略している。また、図1,2と共通する機能あるいは部材については、簡単のため同一の符号を付すものとする。
図4では、定着装置50とプリンタ20について図示している。定着装置50には、図2で説明したようにRFID70、発熱体52a,52b、定着ロール54が含まれている。RFID70は、アンテナ110、通信処理部112、及びメモリとしての記憶部114を備えている。通信処理部112は演算機能を備えるハードウエアと、その動作を規定するソフトウエアとから構成されている。そして、アンテナ110を通じたデータの送受信を制御するとともに、適宜記憶部114にアクセスしてデータの読み書きを行っている。
記憶部114には、定着装置50の型番、製造番号、製造年月日などの属性情報、販売ルート等の流通情報、性能試験結果等の特性情報などの各種情報が記憶されている。定着装置50に特に有用な情報としては、定着装置50の寿命情報が挙げられる。寿命情報とは、例えば、定着ロール54の限界の使用回数(回転数、処理用紙枚数など)の情報によって与えることができる。また、定着温度の制御条件についての情報を記憶させることも効果的である。この情報は、例えば、定着ロール54に取り付けた温度センサの温度や発熱体52a,52bに対する電力供給量で与えられる。さらには、これらの情報を、用紙の特性(厚さや表面の滑らかさ)や使用するトナーの種類(型番、単色印刷かカラー印刷か)などの使用環境条件毎に詳細に与えることも有効である。記憶部114に記憶された情報は、プリンタ20内で読み込み可能である他、製造過程、流通段階、リサイクル段階等においてもリーダライタ装置を用いて読み込むことができる。また、記憶部114に対しては、追加的に情報を書き込んだり、既にある情報を書き耐えたりすることも可能である。例えば、画像形成を行う度に、定着ロール54の使用回数情報を更新するような利用法も考えられる。
プリンタ20については、ここでは、アンテナ26、制御部28、排気ファン36のみを示している。制御部28には、通信処理部130、画像形成制御部132、動作判定部134が含まれている。通信処理部130は、アンテナ26を通じたデータの送受信を管理する。つまり、定着装置50のRFID70との送受信を管理・制御している。画像形成制御部132は、画像形成に係る各構成を制御している。その制御対象としては、露光処理や現像処理など様々な処理構成が挙げられる。注目すべきは、制御対象の中には、熱的影響を与える構成が含まれることである。具体的には、図示したように、定着装置50に含まれる熱源としての発熱体52a,52b、定着ロール54を挙げることができ、これらはRFID70に対して熱的な障害発生要因として働きうる。また、プリンタ20内に含まれる冷却機構としての排気ファン36は、RFID70に対して熱的な障害防止要因として働きうる構成部の例として挙げられる。
動作判定部134は、このような熱的影響を与える構成部が動作中か否かの情報を取得する検知手段としての機能を有している。また、取得した情報を基に、通信処理部130の通信可能タイミングの判定を行う機能も備えている。これにより、通信処理部130は、熱的影響を受けないタイミング、あるいは、低減されたタイミングでの通信が可能となり、高い通信信頼性を確保できる。言い換えれば、これらの構成により、制御部28は、RFID70との通信を所定の期間に限定する限定通信機能を備えている。
動作判定部134の処理としては、例えば次のような態様を挙げることができる。まず、通信処理部130は、送受信を行おうとする際に動作判定部134に対し良好な通信状態が確保できるか否かを問い合わせる。問い合わせがあると、動作判定部134は画像形成制御部132に対し、現在進行中の処理についての確認を行う。すなわち、RFID70の障害発生要因としての発熱体52a,52b、定着ロール54が動作中であるか否か、あるいは、RFID70の障害防止要因としての排気ファン36が動作中か否かの情報を取得する。そして、その取得した情報に基づいて、通信処理部130に対し通信可能である旨あるいは通信を待つべき旨の回答を与える。通信を待つべきか否かは、例えば、実験等を行って、各構成部の稼働状況とRFID70の動作良好性やその近傍温度等との対応を示したルックアップテーブルを作成・記憶しておき、それを参照することで決定できる。
動作判定部134は、通信が可能か否かの判定だけでなく、通信が可能でない場合に、何秒後に通信するのがよいといった見込情報を算出してもよい。見込情報の算出は、可能な限りにおいて発熱体52a,52bの動作スケジュールを取得し、その未来の各時刻における通信状況を判定するなどして行いうる。あるいは、動作判定部134に対し、事後的に通信状態が良好であったか否かを判定させ、状態が悪かった場合に再度通信を行わせるようにしてもよい。
通信タイミングの判定等にあたっては、単にその時刻における障害発生要因や障害防止要因の構成部の動作状況に基づくだけでなく、過去の時刻における動作状況にも基づくことが効果的である。温度はその瞬間の熱収支だけではなく、過去の熱収支にも依存しているからである。具体的な態様としては、発熱体52a,52bへの電力供給を開始して所定時刻経過した後から電力供給を停止して所定時刻経過したのちまでを、通信を停止する期間と定める例が挙げられる。
なお、定着装置50におけるRFID70の動作不良は、熱の他に電気的ノイズによっても生じる。電気的ノイズは、例えば、定着ロール54を回転駆動する駆動機構24のモータや、定着装置50付近を通過する用紙に摩擦によってランダムに発生する静電気等が挙げられる。そこで、動作判定部134に対し、このような電気的ノイズを発生させる機器の動作状況を検知させて、通信可能か否かの通信タイミングの判定を行わせることも有効である。
RFIDを取り付けた定着装置と、それが装着されたプリンタについての模式図である。 定着装置におけるRFIDの取り付け位置を説明する図である。 ヒートシンクにRFIDを取り付ける例を示す斜視図である。 RFIDとの通信タイミングについての制御構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 プリンタシステム、20 プリンタ、22 電源、24 駆動機構、26 アンテナ、28 制御部、30 吸気口、32 排気口、34 ダクト、36 排気ファン、50 定着装置、52a,52b 発熱体、54 定着ロール、56 圧接ロール、58 L字ハウジング、60 U字ハウジング、64,66 底部ハウジング、69 断熱部材、70 RFID、80 用紙、100 ヒートシンク、101 平板、102,104,106,108 フィン、110 アンテナ、112 通信処理部、114 記憶部、130 通信処理部、132 画像形成制御部、134 動作判定部。

Claims (15)

  1. 画像形成装置に装着され、用紙に形成されたトナー画像を用紙に定着させる定着装置であって、
    トナー画像を溶融させる熱を発熱する熱源と、
    装着状態においてこの熱源よりも下方となる位置に取り付けられたメモリと、
    を備える、ことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置であって、
    メモリと熱源の間には断熱部材が設けられ、熱伝導又は熱放射によるメモリの加熱を低減する、ことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1に記載の定着装置であって、
    画像形成装置は、装置外から空気を吸入し定着装置付近に流した後に装置外に排出して、定着装置を強制的に冷却する冷却機構を備え、
    メモリは、熱源よりも空気の流れの上流に設けられる、ことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3に記載の定着装置であって、
    メモリは、冷却機構により流される空気の流路に面した位置に取り付けられる、ことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1に記載の定着装置であって、
    メモリは、放熱板上に取り付けられる、ことを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1に記載の定着装置を装着した定着装置であって、
    熱源により加熱され、トナー画像が仮形成された用紙を回転しながら押圧して排出することで、トナー画像を溶融させて用紙に定着させる定着ロールを備え、
    メモリは、装着状態において定着ロールよりも下方となる位置に取り付けられる、ことを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1に記載の定着装置であって、
    メモリには、定着装置の寿命情報が記憶されている、ことを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1に記載の定着装置であって、
    メモリには、定着温度の制御条件情報が記憶されている、ことを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の定着装置において、
    メモリに接続されたアンテナを備え、このメモリとアンテナは無線により外部通信可能なRFIDを構成している、ことを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1に記載の定着装置を装着した画像形成装置において、
    熱源への発熱状態に応じた所定期間にのみメモリとの通信を行う限定通信手段を備える、ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10に記載の画像形成装置において、
    限定通信手段が通信を行う期間は、熱源が発熱を停止している期間である、ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1に記載の定着装置を装着した画像形成装置であって、
    熱源により加熱され、トナー画像が仮形成された用紙を回転しながら押圧して排出することで、トナー画像を溶融させて用紙に定着させる定着ロールと、
    定着ロールの回転状態に応じた所定期間にのみメモリとの通信を行う限定通信手段と、
    を備える、ことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項12に記載の画像形成装置において、
    限定通信手段が通信を行う期間は、定着ロールの回転が停止している期間である、ことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項3に記載の定着装置を装着した画像形成装置であって、
    冷却機構の強制状態に応じた所定期間にのみメモリとの通信を行う限定通信手段を備える、ことを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項14に記載の画像形成装置において、
    限定通信手段が通信を行う期間は、冷却機構による強制的な冷却が行われている期間である、ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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