JP2006084848A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のものより処理が高速であり、かつ回路規模の縮小が可能であるとともに、簡単な計算処理によって画像データからトナー消費量を精度よく換算する。
【解決手段】 画像データ出力部のレーザコントロールとレーザダイオードとの間に画素数計数回路42fが設けられており、この画素数計数回路42fは、画像計数を行うために注目画素とその周辺画素の情報を1ライン分格納しておくラインメモリ201と、注目画素並びにその周辺画素に対する画素加算値Si,0を発生する加算値生成回路202と、加算値生成回路202からの画素加算値Si,0を全加算S′する加算回路203と、加算値が1を超える場合には1に丸める加算値判定回路204と、画素計数を行う計数回路205とで構成され、注目画素及びその近傍画素を組とした画素グループに含まれる近傍画素が現像されるか否かにより注目画素の計数値に加算する加算値を補正する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、現像される画素の数をカウントしてトナーの消費量を予測する画像形成装置に係り、より詳細には、消費量の予測精度の向上を図った画像形成装置に関する。
従来、現像される画素の数をカウントしてトナーの消費量を予測する画像形成装置が提案されている。この画像形成装置では、現像される画素数をカウントする画素数計数手段を備えている。すなわち、画素数計数手段は、現像される画素を単純に「1」としてカウントアップしていくようになっており、そのカウント値に基づいてトナーの消費量を予測(計算)するようになっている。
ここで、「画素」とは、現像されるか否かに関わらず存在するものを示している。すなわち、「画素」はモノクロMPFで云えば、黒画素と白画素の両方を含む概念であり、現像される画素が黒画素、現像されない画素が白画素となる。
ところで、光書き込み装置より感光体に照射される光エネルギーの分布は、通常は正規分分布である。例えば、1画素(1ドット)を露光した場合を考えると、光書き込み装置の光源形状や、感光体の感度などの影響により、潜像結果は分散し、対象画素においては潜像されにくく(VLが上がる)、また、周辺画素にエネルギー分散が起こる。すなわち、ドット再現性が悪くなり、ドットが分散されることになる。
図11(a)は、現像される注目画素に単独で光エネルギーを照射した場合(例えば、注目画素に隣接する画素が白画素である場合)のレーザのエネルギー分布と1画素当たりのトナー量とを示しており、図11(b)は、注目画素に隣接してビームが照射された場合(注目画素に隣接する画素も黒画素である場合)のレーザのエネルギー分布と1画素当たりのトナー量とを示している。この図からも分かるように、現像する画素が疎である場合の1画素当たりのトナー消費量(図11(a)参照)に比べ、現像する画素が密である場合の1画素当たりのトナー消費量(図11(b)参照)が多くなっている。
すなわち、単純に画像データのみを計数してトナー消費量を換算する場合、ドットが疎になればなるほど、実際のトナー消費量に対する画素計数により換算されるトナー消費量の誤差が大きくなる。現像装置内のトナー残量検知センサーは、期待されるトナーエンプティの位置に付けられることが望ましいが、実際には構造上困難であることが多く、トナーエンプティの手前の検知位置に取り付けられる場合がある。また、トナー残量検知センサー自体を省略する場合もある。従って、画像データからトナー消費量を精度よく換算することが必要となる。
そこで、画像データより精度良くトナー消費量を換算することにより、原稿種類によるトナー付着量の違いから起きる印刷枚数のカウントミスを吸収するようにした画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この画像形成装置は、印刷された画素数を計測し、計測された画素数が任意の紙サイズの面積比率から求められる所定の画素数の計測値を超える毎に印刷枚数のカウンタ値をアップさせる際に、該カウンタ値をアップさせる条件に用いる面積比率に、対応する原稿種類(文字原稿、画像原稿、写真原稿等)の設定によって異なる係数を掛けて面積比率を変更し、原稿種類の設定の違いによる補正を行ってカウントアップする。そして、カウンタ値に基づいてトナー消費量を枚数に換算し、トナー消費量を計測するようになっている。
特開2002−328568号公報
上記特許文献1の画像形成装置では、画素のカウント値を、画素が属する領域(文字や写真等)に応じて補正している。すなわち、画素が属する領域判定が必要であるため、複雑な回路構成となり、かつ、処理も複雑であるため高速化が難しいといった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、特許文献1のものより処理が高速であり、かつ回路規模の縮小が可能であるとともに、簡単な計算処理によって画像データからトナー消費量を精度よく換算することのできる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、像担持体に複数の画素からなる静電潜像を形成する光書込み手段と、前記静電潜像を現像する現像手段と、現像される画素数を計数する画素数計数手段と、計数された画素数を基にトナー消費量を予測するトナー消費量予測手段とを備えた画像形成装置において、注目画素及びその近傍画素を組とした画素グループを有し、前記画素数計数手段は、前記注目画素が現像される画素であった場合に計数を行うとともに、前記画素グループに含まれる近傍画素が現像されるか否かにより前記注目画素の計数値に加算する加算値を補正する補正手段を有することを特徴としている。
すなわち、現像される画素の数をカウントしてトナー消費量を予測する場合に、注目画素に隣接する画素が現像されるか否かで注目画素におけるトナー消費量が変化するので、その変化量を補正手段により適正に補正することで、正確にトナー消費量を予測することができる。
この場合、前記画素グループは、注目画素とこの注目画素に主走査方向に隣接する近傍画素とで構成する。書き込みデータは、シリアルデータとして主走査方向に隣接しているので、画素グループを注目画素とこの注目画素に主走査方向に隣接する近傍画素とで構成することで、隣接する画素が現像されるか否かを容易に検知することができる。これにより、回路規模の縮小、高速処理が可能となる。
また、前記画素グループは、注目画素とこの注目画素に主走査方向及び副走査方向に隣接する近傍画素とで構成してもよい。
このように、主走査方向に隣接する画素に加え、副走査方向に隣接する画素も検出することで、予測精度をさらに向上させることができる。
また、本発明によれば、前記画素数計数手段は、書き込みデータ出力装置の下流側かつ光書込み装置の上流側に配置する。このように配置することで、書き込みデータがシリアル化してクロックに同期して順次送られてきているデータラインにおいてドットの計数を行うので、計数処理が高速かつ容易に可能である。例えば、画像メモリ中の画像をアドレス指定してアクセスするような場合と比較すると、本構成ではメモリをアドレス指定する回路構成が不要となる。
本発明の画像形成装置は上記のように構成したので、現像される画素の数をカウントしてトナーの消費量を予測する場合に、注目画素に隣接する画素が現像されるか否かで注目画素におけるトナーの消費量が変化する点に着目し、その変化量を補正手段により適正に補正するように構成したので、トナー消費量を正確に予測することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
−装置全体の動作説明−
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。
本画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するものであり、図に示すように、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット8、定着ユニット12、用紙搬送路S、給紙トレイ10及び排紙トレイ15等により構成されている。
なお、本画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2(2a、2b、2c、2d)、感光体ドラム3(3a、3b、3c、3d)、帯電器5(5a、5b、5c、5d)、クリーナユニット4(4a、4b、4c、3d)は各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれ添え字aの構成部材がブラックに、添え字bの構成部材がシアンに、添え字cの構成部材がマゼンタに、添え字dの構成部材がイエローに設定され、4つの画像ステーションが構成されている。
感光体ドラム3は、本画像形成装置100の上部に配置(装着)されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための、帯電手段であり、図1に示すように接触型のローラ型やブラシ型の帯電器のほか、チャージャー型の帯電器が用いられることもある。
露光ユニット1は、図1に示すように、レーザ照射部及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)を用いる手法のほかに、発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いる手法もある。そして、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有するものである。
現像器2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を(K、C、M、Y)のトナーにより顕像化するものである。
クリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット8は、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルトテンション機構73、中間転写ベルト従動ローラ72、中間転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)、及び中間転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルトテンションローラ73、中間転写ローラ6及び中間転写ベルト従動ローラ72等は、中間転写ベルト7を張架し、転写ベルト7を矢印B方向に回転駆動させるものである。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルトユニット8の中間転写ベルトテンション機構73の中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されており、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアスを与えるものである。
中間転写ベルト7は、それぞれの感光体ドラム3に接触するように設けられている。そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト7に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト7上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。この中間転写ベルト7は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7の裏側に接触している中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
中間転写ローラ6は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルトに対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態1では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いる事が可能である。
上述のように、各感光体3上で各色相に応じた顕像化された静電像は、中間転写ベルト7で積層され、装置に入力された画像情報となる。このように積層された画像情報は、中間転写ベルト7の回転により、後述の用紙と中間転写ベルト7との接触位置に配置される転写ローラ11によって用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト7と転写ローラ11とは所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ11にはトナーを用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ11は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ11もしくは中間転写ベルト駆動ローラ71の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)としている。
また、上記のように、感光体ドラム3との接触により中間転写ベルト7に付着したトナー、若しくは転写ローラ11によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト7上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるため、中間転写ベルトクリーニングユニット9によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット9には、中間転写ベルト7に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト7は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ72で支持されている。
給紙トレイ10は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、本画像形成装置100の画像形成部及び露光ユニット1の下側に設けられている。また、本画像形成装置100の上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みのシートをフェイスダウンで載置するためのトレイである。
また、本画像形成装置100には、給紙トレイ10のシートを転写部11や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。さらに、給紙トレイ10から排紙トレイ15までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ16、レジストローラ14、転写部11、定着部12、シートを搬送する搬送ローラ25等が配置されている。
搬送ローラ25は、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10からシートを1枚ずつ用紙搬送路Sに供給する呼び込みローラである。
また、レジストローラ14は、用紙搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端とシートの先端を合わせるタイミングでシートを転写部11に搬送する機能を有している。
定着ユニット12は、ヒートローラ31、加圧ローラ32等を備えており、ヒートローラ31及び加圧ローラ32は、シートを挟んで回転するようになっている。
また、ヒートローラ31は、図示しない温度検出器からの信号に基づき制御部によって所定の定着温度となるように制御されており、加圧ローラ33と共にシートを熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。
なお、多色トナー像の定着後のシートは、搬送ローラ25(25−1〜25−8)によって用紙搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態で(多色トナー像を下側に向けて)、排紙トレイ15上に排出されるようになっている。
−シート搬送経路の説明−
本画像形成装置100には予めシートを収納する給紙カセット10が配置されると共に、ユーザーが少数枚の印字を行う時に前記給紙カセット10の開閉動作を行わなくても良い手差しトレイ20が配置されている。
両給紙方法には、各々前記のピックアップローラ16が配置され、シートを1枚ずつ搬送路に導くようになっている。
給紙カセット10から搬送されるシートは、搬送路中の搬送ローラ25−1によってレジストローラ14まで搬送され、シートの先端と中間転写ベルト7上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ11に搬送され、シート上に画像情報が書き込まれる。その後、シートは定着部12を通過する事によってシート上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、搬送ローラ25−2を経て排紙ローラ25−3から排紙トレイ15上に排出される。以上は片面印字要求のときの動作である。
他方、手差し給紙トレイ20に積載されるシートは、ピックアップローラ16−2によって給紙され、複数の搬送ローラ(25−6、25−5、25−4)を経てレジストローラ14に到達し、それ以降は給紙カセット10から給紙されるシートと同様の経過を経て排紙トレイ15に排出される。以上は片面印字要求のときの動作である。
一方、印字要求内容が両面印字要求のときは、上記のように片面印字が終了し定着部12を通過したシートの後端が排紙ローラ25−3でチャックされた状態で、排紙ローラが逆回転することによって搬送ローラ(25−7、25−8)に導かれた後、レジストローラ14を経て裏面印字が行われた後、排紙トレイ15に排出される。
手差し給紙トレイ(合紙トレイ)20には、IC(RFIDタグ)が組み込まれた用紙(合紙)をあらかじめセットしておく。また、手差し給紙トレイ20、搬送経路上の任意の搬送ローラー(途中経過をみるため)、及び排紙トレイ15には、それぞれセンサー(RFIDリーダー)110a〜110cが設置されている。これは、手差しトレイ20より給紙されるIC(RFIDタグ)が組み込まれた用紙が、今どこにあるかをそれぞれの地点で特定するためである。特に、手差し給紙トレイ20、排紙トレイ15では、複数の用紙を一度に読み込めるようなマルチリード機能を備えたセンサーを持っており、これにより用紙が複数重ねられていても、個々の情報を取り込むことが可能となっている。
−画像処理部の回路説明−
次に、上記構成の画像形成装置100に搭載されているカラー画像情報の画像処理部の構成及び機能を説明する。
図2は画像形成装置100に含まれている画像処理部のブロック構成図である。
この画像処理部は、画像データ入力部40、画像処理部41、ハードディスク装置若しくはRAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される画像メモリ43、画像データ出力部42、中央処理装置(CPU)44、画像編集部45、及び外部インターフェイス部46,47から構成されている。
画像データ入力部40は、白黒原稿あるいはカラー原稿画像を読み取り、RGBの色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCD40a、カラーCCD40aにて読み取られたラインデータのライン画像レベルを補正するシェーディング補正回路40b、3ラインのカラーCCD40aにて読み取られた画像ラインデータのずれを補正するラインバッファなどのライン合わせ部40c、3ラインのカラーCCD40aから出力される各色のラインデータの色データを補正するセンサ色補正部40d、各画素の信号の変化にめりはりを持たせるよう補正するMTF補正部40e、画像の明暗を補正して視感度補正を行うγ補正部40fなどからなる。
画像処理部41は、画像データ入力部40から入力されるカラー画像信号であるRGB信号よりモノクロデータを生成するモノクロデータ生成部41aと、RGB信号を記録装置の各記録部に対応したYMC信号に変換し、またクロック変換する入力処理部41b、入力された画像データが文字部なのか網点写真なのか印画紙写真なのかをそれぞれ分離する領域分離部41c、入力処理部41aから出力されるYMC信号に基づいて下色除去処理を行い黒生成する黒生成部41d、各色変換テーブルに基づいてカラー画像信号の各色を調整する色補正回路41e、設定されている倍率に基づいて入力された画像情報を倍率変換するズーム処理回路41f及び空間フイルタ41g、多値誤差拡散や多値ディザなどの階調性を表現するための中間調処理部41hなどからなっている。
中間調処理された各色画像データは、画像メモリ43に一旦蓄えられる。画像メモリ43は、画像処理部41からシリアル出力される8ビット4色(32ビット)の画像データを順次受け取り、バッファに一時的に蓄えながら32ビットのデータから8ビット4色の画像データに変換して色毎の画像データとして記憶管理する4基のハードディスク(回転記憶媒体)43a,43b,43c,43dからなる。また、各画像ステーションの位置が異なるため、画像メモリ43の遅延バッファメモリ43e(半導体メモリ)に各色画像データを一旦記憶させ、それぞれ時間をずらすことにより、各レーザースキャナーユニットに画像データを送るタイミングを合わせて、色ずれを防止している。さらに、画像メモリ43には、複数の画像の合成を行うための画像合成メモリ43fも含まれている。
画像データ出力部42は、中間調処理部41hからの各色画像データに基づいてパルス幅変調を行うレーザコントロールユニット42a、レーザコントロールユニット42a(画像データ生成出力部)から出力される各色の画像信号に応じたパルス幅変調信号に基づいてレーザ記録を行う各色の光書込み装置(レーザダイオード)42b,42c,42d,42eからなる。
中央処理装置(CPU)44は、画像データ入力部40、画像処理部41、画像メモリ43、画像データ出力部42、さらに後述する画像編集部45、及び外部インターフェース部46,47を、所定のシーケンスに基づいてコントロールするものである。
また、画像編集部45は、画像データ入力部40、画像処理部41、あるいは後述するインターフェースを経て一旦画像メモリ43に記憶された画像データに対して所定の画像編集を施すためのものであり、画像データの編集作業は、画像合成用メモリ43fを用いて行われる。
さらに、インターフェース46は、画像形成装置100とは別に設けられた外部の画像入力処理装置(通信携帯端末、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等)からの画像データを受け入れるための通信インターフェース手段である。
なお、このインターフェース46から入力される画像データも、一旦画像処理部41に入力して色空間補正などを行うことで、画像形成装置100の画像処理部41で取り扱うことのできるデータレベルに変換してハードディスク43a,43b,43c,43dに記憶管理されることとなる。
さらに、インターフェース47は、図示しないパーソナルコンピュータにより作成された画像データを入力するプリンタインーフェースであり、またFAX受信した画像データを受け入れるための白黒またはカラーFAXインターフェースである。このインターフェース47から入力される画像データは、すでにCMYK信号であり、中間調処理部41hで一旦中間調処理を施して画像メモリ43のハードディスク43b,43c,43d,43eに記憶管理されることとなる。
上記構成において、本実施形態では、レーザコントロールユニット42aと光書込み装置(レーザダイオード)42b,42c,42d,42eとの間に画素数計数回路42fを設けたものである。
また、本実施形態では、注目画素及びその近傍画素を組とした画素グループを有している。そして、前記画素数計数回路42fは、注目画素が現像される画素であった場合に計数を行うとともに、画素グループに含まれる近傍画素が現像されるか否かにより、注目画素の計数値に加算する加算値を補正するようになっている。以下、画素数計数回路42fによる計数値の補正処理の実施例について説明する。
図5は本実施例1による画素グループの構成例を示している。本実施例1による画素グループは、注目画素(P0,0)と、この注目画素(P0,0)を中心として主走査方向の両側に2個ずつ隣接する4個の近傍画素(P−2,0)(P−1,0)(P1,0)(P2,0)の5個の画素から構成されている。そして、これら5つの画素(P−2,0)(P−1,0)(P0,0)(P1,0)(P2,0)には、それぞれ係数加算値(C−2,0)、(C−1,0)(C0,0)(C1,0)(C2,0)が割り当てられている。本実施例1では、係数加算値(C−2,0)に「0」、係数加算値(C−1,0)に「0.25」、係数加算値(C0,0)に「0.5」、係数加算値(C1,0)に「0.25」、係数加算値(C2,0)に「0」が割り当てられている。すなわち、注目画素(P0,0)に係数加算値「0.5」、これに隣接する両側の近傍画素(P−1,0)(P,0)にそれぞれ係数加算値「0.25」、さらにその両外側に隣接する近傍画素(P−2,0)(P2,0)にそれぞれ係数加算値「0」が設定されている。すなわち、本実施例1では、両外側の係数加算値が「0」であるので、実質的には、注目画素とこれに隣接する両側の2個の近傍画素の計3個の画素からなる画素グループとなっている。なお、係数加算値Ci,0は固定値でもよいが、CPU44により書き換え可能とし、ユーザによって任意に設定可能としてもよい。
図3は、上記のように計数が割り当てられた画素グループを利用した本実施例1の画素数計数回路42fの回路構成例を示している。
この画素数計数回路42fは、大別すると、画像計数を行うために注目画素とその周辺画素の情報を1ライン分格納しておくラインメモリ201と、注目画素並びにその周辺画素に対する画素加算値Si,0を発生する加算値生成回路202と、加算値生成回路202からの画素加算値Si,0を全加算S′する加算回路203と、加算値が1を超える場合には1に丸める加算値判定回路204と、画素計数を行う計数回路205とから構成されている。
ラインメモリ201は、例えばシフトレジスタで構成されており、レーザコントロール42aから入力される画像データのうち1ライン分の画素データを格納する。そして、格納した1ライン分の画像データを、画像クロックCKにより画素単位で順次シフトしながらレーザダイオード42b〜42eに出力するとともに、注目画素とその注目画素の前後2個の近傍画素の5画素分のデータを取り出して加算値生成回路202に出力する(図4を併せて参照)。ここで、注目画素の情報をP0,0とし、周辺画素の情報をPi,0(i=−1,−2,0,1,2)とする。また、ラインメモリ201からは、注目画素の情報P0,0が加算回路203に入力される。画素は2値(1ビット)を想定しており、注目画素の情報P0,0は、その画素が現像される場合に「1」、現像されない場合に「0」が与えられる。
加算値生成回路202は、ラインメモリ201から入力される5画素分のデータPi,0と、図5に示した画素グループの各画素に割り当てられた係数加算値Ci,0とに基づき、画素加算値Si,0を下式、
Si,0=Ci,0・Pi,0
の演算によって求める。
Pi,0に対応するCi,0は、注目画素P0,0が「1」のときに注目画素に対する係数加算値を決める値であり、P0,0に対する間接的露光・潜像特性などの影響度によって決定される。S0,0は注目画素に対する画素係数値、その他のSi,0は注目画素P0,0に対する加算値を定めている。なお、本実施例1では上記数式を用いているが、単純なセレクタ回路として実現することも可能である。
加算回路203は、加算値生成回路202からの画素加算値Si,0を全加算S′する。ただし、注目画素P0,0が「0」(非現像)の場合は、加算値は「0」とする。
加算値判定回路204は、加算回路203で全加算した値S′が「1」を超えた場合には「1」に丸めてS=1として出力するとともに、全加算値S′が1以下である場合には、そのままS=S′として出力する処理を行う。ただし、Ci,0の総和が1を超えないようにしている場合には、この加算値判定回路204は不要であり、加算回路203での全加算値S′をそのまま出力すればよい。
計数回路205は、画素計数を行う回路であり、加算器205aと記憶部205bとからなる。そして、加算器205aには、加算値判定回路204からの加算値Sと記憶部205aの記憶値とが入力されており、加算値判定回路204から加算値Sが入力されるたびに、記憶部205aに記憶されている値に加算値Sを加えた値を新たに記憶部205aに更新記憶することで、現像される画素数を計数するようになっている。この計数値(SUM)はCPU44にて読み出すことができるようになっており、CPU44では、この計数値(SUM)を用いてトナー消費量の演算等を行う。印字画素の計数値に基づいてトナー消費量を演算する方法については、従来、種々の方法が提案されており、本実施形態においても同じ方法を用いることが可能であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
ここで、図6を参照して、図3に示す画素数計数回路42fでの計数処理を具体的に説明する。
図6は、1例として、1ライン5画素の画像データが5ライン分、すなわち縦5画素、横5画素の25画素分の面積の画像データを印刷する場合であって、同一面積に画素データ「1」(現像)の数が等しい画像(この例では13画素)として(a),(b)の2種類を例示している。
図6(a)では、現像する画素(図中の黒丸:以下同じ)と現像しない画素(図中の白丸:以下同じ)とが上下左右とも交互に出現する場合(均等に出現する場合)を例示しており、図6(b)は、現像する画素と現像しない画素とが疎密の状態で不均一に出現する場合(基本的に、左右方向(主走査方向)及び/または上下方向(副走査方向)に2個連続する場合:ただし右下隅は1個)を例示している。
図6(a)では、例えば左右方向の中央部に位置する7個の注目画素A1のそれぞれについて見ると、注目画素A1は現像する画素でありP0,0は「1」である。このとき、図5に示す画素グループの対応関係から、注目画素A1に対応する係数加算値(C0,0)は「0.5」であり、その両外側の近傍画素(P.−1,0)(P1,0)に対応する係数加算値(C−1,0)(C1,0)は共に「0.25」であるが、注目画素A1の左右両側にある近傍画素(P−1,0)(P1,0)は図6(a)に示すように非現像「0」である。そのため、加算値生成回路202での加算値Si,0は、S−2,0=0、S−1,0=0、S0,0=0.5、S1,0=0、S2,0=0となり、その結果、加算回路203での全加算値S′は、S′=0+0+0.5+0+0=0.5となる。この値は、加算値判定回路204での判定の結果、S′>1に該当しないので、そのまま0.5が計数回路205に入力され、それまでに記憶部205aに記憶されている値に単純に加算される。
ここで、例えば左端と右端に位置する6個の画素A2をそれぞれ注目画素とした場合、図6(a)に示す25画素分の面積の外側に隣接する図示しない画素が全て非現像であったと仮定すると、これら注目画素A2も、結局、注目画素A1と同じ計算結果となる。つまり、図6(a)では、現像する全ての画素が同じ計算結果S′=S=0.5となり、この例での画素計数結果は、0.5×13=6.5となる。
一方、図6(b)では、5個の注目画素A5のそれぞれについて見ると、注目画素A5は現像する画素でありP0,0は「1」である。このとき、図5に示す画素グループの対応関係から、注目画素A5に対応する係数加算値(C0,0)は「0.5」であり、その両外側の近傍画素(P.−1,0)(P1,0)に対応する係数加算値(C−1,0)(C1,0)は共に「0.25」であるが、注目画素A1の左両にある近傍画素(P−1,0)は図6(b)に示すように現像「1」であり、右側にある近傍画素(P1,0)は非現像「0」である。そのため、加算値生成回路202での加算値Si,0は、S−2,0=0、S−1,0=0.25、S0,0=0.5、S1,0=0、S2,0=0となり、その結果、加算回路203での全加算値S′は、S′=0+0.25+0.5+0+0=0.75となる。この値は、加算値判定回路204での判定の結果、S′>1に該当するので、そのまま0.75が計数回路205に入力され、それまでに記憶部205aに記憶されている値に単純に加算される。
また、2個の注目画素A6のそれぞれについて見ると、注目画素A6は現像する画素でありP0,0は「1」である。このとき、図5に示す画素グループの対応関係から、注目画素A6に対応する係数加算値(C0,0)は「0.5」であり、その両外側の近傍画素(P−1,0)(P1,0)に対応する係数加算値(C−1,0)(C1,0)は共に「0.25」であるが、注目画素A6の左両にある近傍画素(P−1,0)は図6(b)に示すように非現像「0」であり、右側にある近傍画素(P1,0)は現像「1」である。そのため、加算値生成回路202での加算値Si,0は、S−2,0=0、S−1,0=0、S0,0=0.5、S1,0=0.25、S2,0=0となり、その結果、加算回路203での全加算値S′は、S′=0+0+0.5+0.25+0=0.75となる。この値は、加算値判定回路204での判定の結果、S′>1に該当するので、そのまま0.75が計数回路205に入力され、それまでに記憶部205aに記憶されている値に単純に加算される。
また、左端の3個の画素A7をそれぞれ注目画素とした場合、図6(b)に示す25画素分の面積の外側に隣接する図示しない画素が全て非現像であったと仮定すると、これら注目画素A7も、結局、注目画素A6と同じ計算結果、すなわちS′=0+0+0.5+0.25+0=0.75となる。
さらに、右端の3個の画素A8をそれぞれ注目画素とした場合、図6(b)に示す25画素分の面積の外側に隣接する図示しない画素が全て非現像であったと仮定すると、これら注目画素A8に対応する係数加算値(C0,0)は「0.5」であり、その両外側の近傍画素(P−1,0)(P1,0)に対応する係数加算値(C−1,0)(C1,0)は共に「0.25」であるが、注目画素A8の左右両側にある近傍画素(P−1,0)(P1,0)は図6(b)に示すように非現像「0」である。そのため、加算値生成回路202での加算値Si,0は、S−2,0=0、S−1,0=0、S0,0=0.5、S1,0=0、S2,0=0となり、その結果、加算回路203での全加算値S′は、S′=0+0+0.5+0+0=0.5となる。
上記の各計算結果から、図6(b)では、5個の注目画素A5のそれぞれの全加算値S′が0.75、2個の注目画素A6のそれぞれの全加算値S′も0.75、左端の3個の注目画素A7のそれぞれの全加算値S′も0.75、右端の3個の注目画素A8のそれぞれの全加算値S′は0.5であるので、この例での画素計数結果は、0.75×10+0.5×3=9となる。
以上の結果から分かるように、現像する画素が集中する場合は、現像する画像を単純に1として合算した値13に近づき、現像する画像が分散する場合は、現像する画像を単純に1として合算した値13より小さな値となる。
図9は、本実施例2による画素グループの構成例を示している。本実施例2による画素グループは、注目画素(P0,0)と、この注目画素(P0,0)を中心として主走査方向及び副走査方向の両側にそれぞれ2個ずつ隣接する24個の近傍画素(P−2,−2)(P−1,−2)(P0,−2)(P1,−2)(P2,−2)・・・(P−2,2)(P−1,2)(P0,2)(P1,2)(P2,2)の合計25個の画素から構成されている。そして、これら25個の画素(P−2,−2)(P−1,−2)(P0,−2)(P1,−2)(P2,−2)・・・(P−2,2)(P−1,2)(P0,2)(P1,2)(P2,2)には、それぞれ係数加算値(C−2,−2)、(C−1,−2)(C0,−2)(C1,−2)(C2,−2)・・・(C−2,2)、(C−1,2)(C0,2)(C1,2)(C2,2)が割り当てられている。
本実施例2では、係数加算値(C0,0)に「0.5」、係数加算値(C0,0)の上下左右に隣接する4つの計数加算値(C0,−1)(C0,1)(C−1,0)(C1,0)に「0.25」、計数加算値(C0,0)を中心として対角線状に隣接する4つの計数加算値(C−1,−1)(C1,1)(C1,−1)(C−1,1)に「0.125」、その他の計数加算値に「0」が割り当てられている。すなわち、注目画素(P0,0)に係数加算値「0.5」、これに隣接する上下左右の4個の近傍画素(P0,−1)(P0,1)(P−1,0)(P1,0)にそれぞれ計数加算値「0.25」、注目画素(P0,0)を中心として対角線状に隣接する4個の近傍画素(P−1,−1)(P1,1)(P1,−1)(P−1,1)にそれぞれ計数加算値「0.125」、が設定されている。すなわち、本実施例2では、最外周に配置されている係数加算値が「0」であるので、実質的には、注目画素とこの注目画素を囲む8個の近傍画素の計9個の画素からなる画素グループとなっている。なお、係数加算値Ci,j(i,j=−2,−1,0,1,2)は固定値でもよいが、CPU44により書き換え可能とし、ユーザによって任意に設定可能としてもよい。
図7は、上記のように計数が割り当てられた画素グループを利用した本実施例2の画素数計数回路42fの回路構成例を示している。
この画素数計数回路42fは、大別すると、画像計数を行うために注目画素とその周辺画素の情報を5ライン分格納しておくラインメモリモジュール211と、注目画素並びにその周辺画素に対する画素加算値Si,jを発生する加算値生成回路212と、加算値生成回路202からの画素加算値Si,jを全加算S′する加算回路213と、加算値が1を超える場合には1に丸める加算値判定回路214と、画素計数を行う計数回路215とから構成されている。
ラインメモリモジュール211は、例えばシフトレジスタによって構成されたラインメモリ(2)、ラインメモリ(1)、ラインメモリ(0)、ラインメモリ(−1)、ラインメモリ(−2)の5つのラインメモリからなり、レーザコントロール42aから入力される画像データのうち5ライン分の画素データを格納するようになっている。そして、ラインメモリ(2)から入力された5ライン分の画像データを、画像クロックCKにより画素単位で順次シフトし、ラインメモリ(0)のP0,0の出力をレーザダイオード42b〜42eに出力するようになっている。また、各ラインメモリ(−2)(−1)(0)(1)(2)は、注目画素とその注目画素の前後2個の近傍画素の5画素分のデータを取り出してそれぞれ加算値生成回路212に出力する(図8を併せて参照)。ここで、注目画素の情報をP0,0とし、周辺画素の情報をPi,j(i,j=−1,−2,0,1,2)とする。また、ラインメモリモジュール211からは、副走査方向の中央に位置するラインメモリ(0)の注目画素の情報P0,0が加算回路213に入力される。画素は2値(1ビット)を想定しており、注目画素の情報P0,0は、その画素が現像される場合に「1」、現像されない場合に「0」が与えられる。
加算値生成回路212は、ラインメモリモジュール211の各ラインメモリ(−2)(−1)(0)(1)(2)からそれぞれ入力される主走査方向に5画素分のデータPi,−2、Pi,−1、Pi,0、Pi,1、Pi,2と、図9に示した画素グループの各画素に割り当てられた係数加算値Ci,j(i,j=−2,−1,0,1,2)とに基づき、画素加算値Si,jを下式、
Si,j=Ci,j・Pi,j
の演算によって求める。
Pi,jに対応するCi,jは、注目画素P0,0が「1」のときに注目画素に対する係数加算値を決める値であり、P0,0に対する間接的露光・潜像特性などの影響度によって決定される。S0,0は注目画素に対する画素係数値、その他のSi,jは注目画素P0,0に対する加算値を定めている。なお、本実施例2では上記数式を用いているが、単純なセレクタ回路として実現することも可能である。
加算回路213は、加算値生成回路212からの画素加算値Si,jを全加算S′する。ただし、注目画素P0,0が「0」(非現像)の場合は、加算値は「0」とする。
加算値判定回路214は、加算回路213で全加算した値S′が「1」を超えた場合には「1」に丸めてS=1として出力するとともに、全加算値S′が1以下である場合には、そのままS=S′として出力する処理を行う。ただし、Ci,jの総和が1を超えないようにしている場合には、この加算値判定回路214は不要であり、加算回路213での全加算値S′をそのまま出力すればよい。
計数回路215は、画素計数を行う回路であり、加算器215aと記憶部215bとからなる。そして、加算器215aには、加算値判定回路214からの加算値Sと記憶部215aの記憶値とが入力されており、加算値判定回路214から加算値Sが入力されるたびに、記憶部215aに記憶されている値に加算値Sを加えた値を新たに記憶部215aに更新記憶することで、現像される画素数を計数するようになっている。この計数値(SUM)はCPU44にて読み出すことができるようになっており、CPU44では、この計数値(SUM)を用いてトナー消費量の演算等を行う。印字画素の計数値に基づいてトナー消費量を演算する方法については、従来、種々の方法が提案されており、本実施形態においても同じ方法を用いることが可能であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
ここで、図10を参照して、図7に示す画素数計数回路42fでの計数処理を具体的に説明する。
図10は、1例として、1ライン5画素の画像データが5ライン分、すなわち縦5画素、横5画素の25画素分の面積の画像データを印刷する場合であって、同一面積に画素データ「1」(現像)の数が等しい画像(この例では13画素)として(a),(b)の2種類を例示している。
図10(a)では、現像する画素(図中の黒丸:以下同じ)と現像しない画素(図中の白丸:以下同じ)とが上下左右とも交互に出現する場合(均等に出現する場合)を例示しており、図10(b)は、現像する画素と現像しない画素とが疎密の状態で不均一に出現する場合(基本的に、左右方向(主走査方向)及び/または上下方向(副走査方向)に2個連続する場合:ただし右下隅は1個)を例示している。
図10(a)では、例えば左右方向及び上下方向の中央部に位置する1個の注目画素A11について見ると、注目画素A11は現像する画素でありP0,0は「1」である。このとき、図9に示す画素グループの対応関係から、注目画素A11に対応する係数加算値(C0,0)は「0.5」であり、その左右両側及び上下両側の4個の近傍画素(P−1,0)(P1,0)(P0,−1)(P0,1)に対応する係数加算値(C−1,0)(C1,0)(C0,−1)(C0,1)は共に「0.25」であるが、注目画素A11の左右両側及び上下両側にある近傍画素(P−1,0)(P1,0)(P0,−1)(P0,1)は図10(a)に示すように非現像「0」である。一方、注目画素A11の対角線方向に隣接する4個の近傍画素(P−1,−1)(P1,1)(P1,−1)(P−1,1)に対応する係数加算値(C−1,−1)(C1,1)(C1,−1)(C−1,1)は共に「0.125」であり、これら近傍画素(P−1,−1)(P1,1)(P1,−1)(P−1,1)は図10(a)に示すように現像「1」である。従って、加算値生成回路212での加算値Si,jは、S−1,−1=0.125、S0,−1=0、S1,0=0.125、S−1,0=0、S0,0=0.5、S1,0=0、S−1,1=0.125、S0,1=0、S1,1=0.125となり、その結果、注目画素A11に対する加算回路213での全加算値S′は、S′=0.125+0+0.125+0+0.5+0+0.125+0+0.125=1となる。この値は、加算値判定回路204での判定の結果、S′>1に該当するので、1に丸められて(この場合は実質的にそのままの1)が計数回路215に入力され、それまでに記憶部205aに記憶されている値に単純に加算される。
次に、例えば右端の上下方向の中央部に位置する画素A12を注目画素とした場合、図10(a)に示す25画素分の面積の外側に隣接する図示しない画素が全て非現像であったと仮定すると、この注目画素A12は、現像する画素でありP0,0は「1」である。このとき、図9に示す画素グループの対応関係から、注目画素A12に対応する係数加算値(C0,0)は「0.5」であり、その左右両側及び上下両側の4個の近傍画素(P−1,0)(P1,0)(P0,−1)(P0,1)に対応する係数加算値(C−1,0)(C1,0)(C0,−1)(C0,1)は共に「0.25」であるが、注目画素A12の左右両側及び上下両側にある近傍画素(P−1,0)(P1,0)(P0,−1)(P0,1)は図10(a)に示すように非現像「0」である。一方、注目画素A12の対角線方向に隣接する4個の近傍画素(P−1,−1)(P1,1)(P1,−1)(P−1,1)に対応する係数加算値(C−1,−1)(C1,1)(C1,−1)(C−1,1)は共に「0.125」であり、これら近傍画素(P−1,−1)(P1,1)(P1,−1)(P−1,1)は図10(a)に示すように、注目画素A12に対して左側に位置する2個の近傍画素(P−1,−1)及び(P−1,1)が現像「1」であり、右側に位置する2個の近傍画素(P1,−1)及び(P1,1)は上記仮定により非現像「0」である。従って、加算値生成回路212での加算値Si,jは、S−1,−1=0.125、S0,−1=0、S1,0=0、S−1,0=0、S0,0=0.5、S1,0=0、S−1,1=0.125、S0,1=0、S1,1=0となり、その結果、注目画素A12に対する加算回路213での全加算値S′は、S′=0.125+0+0+0+0.5+0+0.125+0+0=0.75となる。この値は、加算値判定回路214での判定の結果、S′>1に該当しないので、そのまま0.75が計数回路215に入力され、それまでに記憶部205aに記憶されている値に単純に加算される。
次に、例えば右上隅部に位置する画素13を注目画素とした場合、図10(a)に示す25画素分の面積の外側に隣接する図示しない画素が全て非現像であったと仮定すると、この注目画素A13は、現像する画素でありP0,0は「1」である。このとき、図9に示す画素グループの対応関係から、注目画素A13に対応する係数加算値(C0,0)は「0.5」であり、その左右両側及び上下両側の4個の近傍画素(P−1,0)(P1,0)(P0,−1)(P0,1)に対応する係数加算値(C−1,0)(C1,0)(C0,−1)(C0,1)は共に「0.25」であるが、注目画素A13の左右両側及び上下両側にある近傍画素(P−1,0)(P1,0)(P0,−1)(P0,1)は図10(a)に示すように非現像「0」である。一方、注目画素A13の対角線方向に隣接する4個の近傍画素(P−1,−1)(P1,1)(P1,−1)(P−1,1)に対応する係数加算値(C−1,−1)(C1,1)(C1,−1)(C−1,1)は共に「0.125」であり、これら近傍画素(P−1,−1)(P1,1)(P1,−1)(P−1,1)は図10(a)に示すように、注目画素A13に対して左下側に位置する近傍画素(P−1,1)のみが現像「1」であり、他の3個の近傍画素(P−1,−1)(P1,−1)(P1,1)は上記仮定により非現像「0」である。従って、加算値生成回路212での加算値Si,jは、S−1,−1=0、S0,−1=0、S1,0=0、S−1,0=0、S0,0=0.5、S1,0=0、S−1,1=0.125、S0,1=0、S1,1=0となり、その結果、注目画素A13に対する加算回路213での全加算値S′は、S′=0+0+0+0+0.5+0+0.125+0+0=0.625となる。この値は、加算値判定回路214での判定の結果、S′>1に該当しないので、そのまま0.625が計数回路215に入力され、それまでに記憶部205aに記憶されている値に単純に加算される。
次に、例えば最上部の左右方向中央部に位置する画素14を注目画素とした場合、図10(a)に示す25画素分の面積の外側に隣接する図示しない画素が全て非現像であったと仮定すると、この注目画素A14は、現像する画素でありP0,0は「1」である。このとき、図9に示す画素グループの対応関係から、注目画素A14に対応する係数加算値(C0,0)は「0.5」であり、その左右両側及び上下両側の4個の近傍画素(P−1,0)(P1,0)(P0,−1)(P0,1)に対応する係数加算値(C−1,0)(C1,0)(C0,−1)(C0,1)は共に「0.25」であるが、注目画素A14の左右両側及び上下両側にある近傍画素(P−1,0)(P1,0)(P0,−1)(P0,1)は図10(a)及び上記仮定により非現像「0」である。一方、注目画素A14の対角線方向に隣接する4個の近傍画素(P−1,−1)(P1,1)(P1,−1)(P−1,1)に対応する係数加算値(C−1,−1)(C1,1)(C1,−1)(C−1,1)は共に「0.125」であり、これら近傍画素(P−1,−1)(P1,1)(P1,−1)(P−1,1)は図10(a)に示すように、注目画素A13に対して左下側及び右下側に位置する近傍画素(P−1,1)(P1,1)が現像「1」であり、左上側及び右上側に位置する近傍画素(P−1,−1)(P1,−1)は上記仮定により非現像「0」である。従って、加算値生成回路212での加算値Si,jは、S−1,−1=0、S0,−1=0、S1,0=0、S−1,0=0、S0,0=0.5、S1,0=0、S−1,1=0.125、S0,1=0、S1,1=0.125となり、その結果、注目画素A14に対する加算回路213での全加算値S′は、S′=0+0+0+0+0.5+0+0.125+0+0.125=0.75となる。この値は、加算値判定回路214での判定の結果、S′>1に該当しないので、そのまま0.75が計数回路215に入力され、それまでに記憶部205aに記憶されている値に単純に加算される。
なお、上記の説明で省略した他の注目画素(図10(a)中の他の黒丸の画素)については、画素A11を中心として上記各画素A12,A13,A14と対称の位置にある画素が同じ計数値となる。
以上の結果より、図10(a)の画像データに対する画素計数結果は、1×5+0.75×4+0.625×4=10.5となる。
一方、図10(b)については、上記図10(a)で説明した計算手法と同様の計算手法で行うことができるため、ここでは具体的な計算処理についての説明を省略するが、図10(b)の画像データに対する計算計数結果は、11.875となる。
以上の結果から分かるように、現像する画素が集中する場合(例えば図10(b)の場合)は、現像する画像を単純に1として合算した値13に近づき、現像する画像が分散する場合(例えば図10(a)の場合)は、現像する画像を単純に1として合算した値13より小さな値となる。
なお、本実施例2では、上記実施例1の場合と比べ、注目画素に対して副走査方向に隣接する画素も考慮しているので、トナー消費量の計算精度(予測精度)をさらに向上させることができる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 画像形成装置に含まれている画像処理部のブロック構成図である。 本発明に係わる画素グループを利用した実施例1の画素数計数回路の回路構成図である。 実施例1のラインメモリの構成図である。 実施例1の画素グループの説明図である。 実施例1の画素数計数回路での計数処理を具体的に示す説明図である。 本発明に係わる画素グループを利用した実施例2の画素数計数回路の回路構成図である。 実施例2のラインメモリの構成図である。 実施例2の画素グループの説明図である。 実施例2の画素数計数回路での計数処理を具体的に示す説明図である。 (a)は、現像される注目画素に単独で光エネルギーを照射した場合のレーザのエネルギー分布と1画素当たりのトナー量との関係を示す説明図、(b)は、注目画素に隣接してビームが照射された場合のレーザのエネルギー分布と1画素当たりのトナー量との関係を示す説明図である。
符号の説明
40 画像データ入力部
41 画像処理部
42 画像データ出力部
42f 画素数計数回路
43 画像メモリ
44 中央処理装置(CPU)
45 画像編集部
46,47 外部インターフェース部
100 画像形成装置
201 ラインメモリ
211 ラインメモリモジュール
202,212 加算値生成回路
203,213 加算回路
204,214 加算値判定回路
205,215 計数回路
205a,215a 加算器
205b,215b 記憶部

Claims (4)

  1. 像担持体に複数の画素からなる静電潜像を形成する光書込み手段と、前記静電潜像を現像する現像手段と、現像される画素数を計数する画素数計数手段と、計数された画素数を基にトナー消費量を予測するトナー消費量予測手段とを備えた画像形成装置において、
    注目画素及びその近傍画素を組とした画素グループを有し、
    前記画素数計数手段は、前記注目画素が現像される画素であった場合に計数を行うとともに、前記画素グループに含まれる近傍画素が現像されるか否かにより前記注目画素の計数値に加算する加算値を補正する補正手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画素グループは、注目画素とこの注目画素に主走査方向に隣接する近傍画素とからなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画素グループは、注目画素とこの注目画素に主走査方向及び副走査方向に隣接する近傍画素とからなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記画素数計数手段が、書き込みデータ出力装置の下流側かつ光書込み装置の上流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012103397A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
CN102998941A (zh) * 2011-09-16 2013-03-27 株式会社理光 成像装置

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