JP2006084822A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷物を画像品質レベル毎に自動的に仕分けられる画像記録装置の提供。
【解決手段】印刷物の画像品質に関連する画像品質ファクタについて検知を行なう画像品質検知手段と、前記画像品質検知手段における画像品質ファクタの検知結果に基き、前記印刷物の画像品質レベルを判定する画像品質レベル判定手段と、前記画像品質レベル判定手段における判定結果に基づいて前記印刷物を画像品質レベル毎に仕分ける仕分け手段とを備える画像形成装置。
【選択図】 図1
【解決手段】印刷物の画像品質に関連する画像品質ファクタについて検知を行なう画像品質検知手段と、前記画像品質検知手段における画像品質ファクタの検知結果に基き、前記印刷物の画像品質レベルを判定する画像品質レベル判定手段と、前記画像品質レベル判定手段における判定結果に基づいて前記印刷物を画像品質レベル毎に仕分ける仕分け手段とを備える画像形成装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像形成装置にかかり、特に、得られる印刷物を、画像品質レベルに応じて自動的に仕分けできる画像形成装置、および緊急停止時における画像品質モードに応じた回復動作を持続的に行うことのできる画像形成装置に関する。
電子写真方式で連続用紙に画像を印刷する連帳プリンタは、短時間で多数枚の印刷が可能なことから、近年広く使用されるようになってきている。
前記連帳プリンタにおいては、一定速度で回転している感光ドラムにトナー画像を形成するとともに、トナー画像の形成タイミングに合わせて連続用紙を搬送して前記トナー画像を前記感光ドラムから連続用紙に転写し、定着させることにより画像を印刷している。
したがって、連続用紙を一定速度で搬送することが求められるので、用紙送りの基準になる搬送ローラ即ちドライブローラ部を設けて連続用紙の送り速度および送り量を管理している。しかし、送り孔のない連続用紙の場合には、ドライブローラ部においても僅かながら前記連続用紙の巾方向に沿った搬送経路のずれ、即ちスキューが発生するので、前記スキューを防止すべく、連続用紙の巾方向の位置を補正するスキュー補正装置が設けられている。
このようなスキュー補正装置を有する印刷装置の一例が下記の特許文献1に示されている(特許文献1)。
前記印刷装置は、印刷ユニットDAと印刷ユニットDAに紙ウェブA(記録用紙)を供給する給紙装置PZとから構成されている。
給紙装置PZには、上流側から下流側に向かって紙ウェブAを送り込む紙送り込み装置1と、紙送り込み装置1から送り込まれた紙ウェブAをセンタリングするウェブセンタリング装置3と、紙ウェブに張力を付与する真空ブレーキ6と、複数の変向ローラである安定化ローラ9およびループ引張装置10からなるウェブアキュムレータとを備えている。
一方、印刷ユニットDAには、紙ウェブを送る摩擦ローラ13が設けられている(以上の符号は特許文献1に記載の符号である。)。
また、カット紙における印刷物の画像品質レベルを判定する印刷装置が下記の特許文献2および3に示されている。
特表平9−507666号公報
特開平7−198626号公報
特表平7−092103号公報
しかしながら、前記印刷装置においても、印刷終了後の印刷物を画像品質レベル毎に仕分けしたいという要求はあるが、これまでは、印刷終了後に、印刷物を一枚づつ目視で画像品質レベルを評価して仕分けするのが一般的であった。したがって、前記印刷装置が連帳プリンタの場合、短時間で多数枚の印刷物の作成が可能になるから、印刷物の仕分けは大仕事になる。また、印刷された連続用紙をそのまま加工処理する所謂後処理装置にかけることができないため、作業効率が悪いという問題もあった。
また、連帳プリンタの場合において、画像品質が所定のレベル以下になったと判定される場合や、印刷中に故障が生じて緊急停止した場合、従来は、要求される画像品質や印刷速度がそれほど厳しいものではない場合においても、画像品質や印刷速度のレベルが高い場合と同様の画像品質レベルや印刷速度によらずに同一の回復動作を行っていた。
したがって、回復動作に不必要に時間がかかったり、画像品質レベルが保証されるまで白紙が排出されたり、画像品質レベルの低い印刷物が記録されたりする無駄があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、得られる印刷物を画像品質レベル毎に自動的に仕分けて後処理を効率良く行なうことができる画像記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、また、画像品質が所定のレベル以下になったと判定された場合や、印刷中に故障が生じて緊急停止した場合、緊急停止時の画像品質レベルや印刷速度に応じた回復動作を行なうことにより、短時間に回復の可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、記録媒体に画像を印刷する画像形成装置であって、得られる印刷物の画像品質に影響を与える画像品質ファクタのレベルについて検知を行なう画像品質検知手段と、前記画像品質検知手段における画像品質ファクタの検知結果に基き、前記印刷物の画像品質レベルを判定する画像品質レベル判定手段と、前記画像品質レベル判定手段における判定結果に基づいて前記印刷物を画像品質レベル毎に仕分ける仕分け手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、前記画像品質検知手段で画像品質ファクタのレベルを自動的に検知して、その検知結果に基き、画像品質レベルを判定し、画像品質毎に仕分けを行なっているから、画像品質レベル毎の仕分けを、人手を介さずに行なうことができる。
したがって、電子写真式連帳プリンタのように短時間で多数枚の印刷物が作成される画像形成装置においても画像品質レベル毎に印刷物を仕分けるのが容易である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記画像品質検知手段は、複数の画像品質ファクタについて検知を行なう画像形成装置に関する。
電子写真式の画像形成装置においては、得られる印刷物の画像品質は、複数の画像品質ファクタによって左右されることが一般的であるが、前記画像形成装置においては、複数の画像品質ファクタについて検知を行ない、その結果に基づいて画像品質レベルを判定しているから、より精度の高い仕分けが可能である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置であって、前記画像品質レベル判定手段において、画像品質ファクタのレベルの判定結果と画像品質レベルとの関係について予め入力された画像品質判定基準と、前記画像品質検知手段で検知した画像品質ファクターのレベルとを比較して印刷物の画像品質レベル判定を行なう画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、画像品質レベル判定手段で、予め入力された画像品質判定基準と前記画像品質検知手段で検知した画像品質ファクターのレベルとを比較して印刷物の画像品質レベル判定を行なっているから、画像品質レベル判定のためのソフトウェアの構成を簡略化できる。
請求項4に記載の発明は、記録媒体に画像を印刷する画像形成装置であって、得られる印刷物の画像品質に影響を与える画像品質ファクタのレベルについて検知を行なう画像品質検知手段と、前記画像品質検知手段における画像品質ファクタの検知結果に基き、前記印刷物の画像品質レベルを判定する画像品質レベル判定手段と、前記画像品質検知手段における検知結果および前記画像品質レベル判定手段における画像品質レベル判定結果の少なくとも一方の情報を、得られた印刷物を後処理する印刷物後処理手段に受け渡す画像品質情報受渡手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置に関する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記画像品質情報受渡手段は、前記画像品質レベル判定手段における画像品質レベル判定結果を記録媒体に記録することを特徴とする画像形成装置に関する。
連帳用紙に画像を印刷する連帳プリンタは、画像を印刷した1ロール分の連帳用紙を裁断、検品、仕分する印刷物後処理部を有することが一般的であるが、前記画像形成装置においては、前記連帳用紙の1ロール中に画像欠陥が生じたときは、画像欠陥の発生箇所や発生範囲の情報を印刷物後処理手段に流すことにより、印刷物後処理手段における仕分作業だけでなく、検品作業も簡略化できる。
ここで、印刷物後処理手段は、印刷済み連帳用紙を所定のサイズに裁断して印刷物とするカッタなどの裁断部や、前記仕分手段で仕分けられた印刷物を検品する検品手段などを備える。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置は、露光により表面に潜像が形成される感光体と、前記感光体に形成された潜像を、現像剤を用いて現像してトナー画像を形成する現像手段と、前記現像手段によって形成されたトナー画像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段で転写されたトナー画像を前記記録媒体に定着させて印刷物を得る定着手段とを備えてなり、前記画像品質検知手段は、前記画像品質ファクタとして、前記現像手段における現像剤中のトナー濃度、前記感光体表面のトナー画像濃度、感光体表面の電位、記録媒体上へのトナー画像の転写精度であるレジストレーション精度、記録媒体上に転写されたトナー画像の定着前の濃度である未定着トナー画像濃度、および記録媒体上に定着されたトナー画像の濃度である定着済みトナー画像濃度のうち、少なくとも1つを検知する画像形成装置に関する。
前記画像形成装置は、請求項1に記載の技術的思想を電子写真式の画像形成装置に適用した例である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記転写手段は、中間転写体を介してトナー画像を記録媒体に転写するとともに、前記画像品質検知手段は、現像剤中のトナー濃度、感光体上トナー濃度、感光体表面電位、レジストレーション精度、前記未定着トナー画像濃度、定着済みトナー画像濃度、および転写体上トナー画像の濃度を検知する転写体上トナー濃度検知手段のうち少なくとも1つを検知する画像形成装置に関する。
前記画像形成装置は、本発明の技術的思想を、電子写真式の画像形成装置であって中間転写ベルトや中間転写ドラムのような中間転写媒体を備えるものに適用した例である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記記録媒体が連帳用紙である画像形成装置に関する。
前記画像形成装置は、本発明の技術的思想を連帳プリンタなどに適用した例である。前記画像形成装置においては、連帳用紙を使用しているから、短時間に多数の印刷物を作成でき、しかも、画像品質レベル毎の仕分けを人手を介さずに自動的に行なうことができる。
請求項9に記載の発明は、複数の画像品質モードの何れかで画像が形成できる画像形成装置であって、緊急停止時に回復動作を行うための複数の回復動作モードが記憶されてなる回復モード記憶手段と、緊急停止時における画像品質モードを記憶する画像品質モード記憶手段と、緊急停止時の画像品質モードを前記画像品質モード記憶手段から呼び出し、呼び出した画像品質モードに対応する回復動作モードを前記回復モード記憶手段から選択する回復動作モード選択手段と、前記回復動作モード選択手段で選択された回復動作モードに従って回復動作を行う回復実施手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、緊急停止時の画像品質モードに最も適合した回復動作モードが選択され、選択された回復動作モードに従って回復動作が行なわれるから、短時間に復旧が可能である。
前記画像品質モードとしては、たとえば写真頁などのように高画質を要求される場合の高画質モード、通常の文章やイラストなど、写真頁程の画質を要求されない場合の通常画質モード、通常画質モードよりも更に低い画質で印刷する場合の低画質モードなどがある。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、複数の印刷速度の何れかで画像が形成でき、緊急停止時における印刷速度を記憶する印刷速度記憶手段を有してなり、前記回復動作モード選択手段においては、前記画像品質モード記憶手段から呼び出された緊急停止時の画像品質モードと、印刷速度記憶手段から読み出された緊急停止時の印刷速度とに対応する回復動作モードを前記回復モード記憶手段から選択する画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、停止時の画像品質モードだけでなく、印刷速度にも最も適合した回復動作モードが選択され、選択された回復動作モードに従って回復動作が行なわれるから、更に短時間に復旧が可能である。
請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の画像形成装置において、前記回復モード記憶手段に記憶されてなる回復動作モードは、1または2以上の回復動作要素の組み合わせである画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、たとえば画像品質モードが高画質モードのとき、および印刷速度が高いときの回復動作モードにおいては、多数の回復動作要素を組み合わせ、画像品質モードが低画質モードのとき、および印刷速度が遅いときの回復動作モードにおいては、組み合わせる回復動作要素を少なくすることにより、回復動作モードを画像品質および印刷速度に応じて設定することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置が露光により表面に潜像が形成される感光体と、前記感光体に形成された潜像を、現像剤を用いて現像してトナー画像を形成する現像手段と、前記現像手段によって形成されたトナー画像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段で転写されたトナー画像を前記記録媒体に定着させて印刷物を得る定着手段とを備える画像形成装置であって、前記回復動作要素は、感光体の帯電電位、現像バイアス電位、感光体上潜像電位、記録媒体上未定着画像濃度、記録媒体上定着済画像濃度、現像剤中トナー濃度、および現像剤残量を回復させる動作である画像形成装置である。
前記画像形成装置は、請求項8に記載の技術的思想を電子写真式の画像形成装置に適用した例である。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の画像形成装置において、前記転写手段が中間転写体を介してトナー画像を記録媒体に転写するとともに、前記回復動作要素は、感光体の帯電電位、現像バイアス電位、感光体上潜像電位、中間転写媒体上画像濃度、記録媒体上未定着画像濃度、記録媒体上定着済画像濃度、現像剤中トナー濃度、および現像剤残量を回復させる動作である画像形成装置である。
前記画像形成装置は、請求項9に記載の技術的思想を、電子写真式の画像形成装置であって転写手段がトナー画像を記録媒体に転写する中間媒体である中間転写体を有するものに適用した例である。
請求項14に記載の発明は、請求項11〜13の何れか1項に記載の画像形成装置であって、前記回復モード記憶手段が、回復動作モードと回復動作要素の組合せとの関係を任意に書き替え可能に形成されてなる画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、ある回復動作モードにおける回復動作要素の組み合わせが、対応する画像品質モードや印刷速度との関係で不適切であることが判った場合には、更に適切な回復動作モードに書き替えが可能であるという特徴を有する。
請求項15に記載の発明は、複数の画像品質モードの何れかを設定して記録媒体に画像が印刷できる画像形成装置であって、得られる印刷物の画像品質に影響を与える画像品質ファクタのレベルについて検知を行なう画像品質検知手段と、前記画像品質検知手段における画像品質ファクタの検知結果に基づき、前記印刷物の画像品質レベルを判定する画像品質レベル判定手段と、前記設定された画像品質レベルと前記画像品質レベル判定手段における画像品質レベル判定結果に基づいて、得られた印刷物を後処理する印刷物後処理手段を制御するための情報を生成して前記印刷物後処理手段に受け渡す画像品質情報受渡手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置に関する。
前記画像形成装置は、設定された画像品質モードと、画像品質レベル判定手段で実際に判定された画像品質レベルとに応じて印刷物後処理手段に受け渡す制御情報を生成するので、設定された画像品質モードに応じて後処理を効率良く行なえるという特長を有している。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の画像形成装置において、前記設定された画像品質レベルと前記画像品質判定手段における画像品質レベル判定結果とに基いて装置を停止させることを特徴とする画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、装置を停止すべき画像品質レベルを予め設定しておくことにより、経時変化に伴う不良箇所発生の頻度増大による生産性の低下を防止できる。
以上説明したように、本発明によれば、得られる印刷物を画像品質レベル毎に自動的に仕分けられる後処理を行なうことができる画像記録装置、および緊急停止時の画像品質レベルや印刷速度に応じた回復動作を行なうことにより、短時間に回復の可能な画像形成装置が提供される。
1.実施形態1
本発明の画像形成装置の一例である連続用紙に記録を行なう所謂連帳プリンタについて以下に説明する。
本発明の画像形成装置の一例である連続用紙に記録を行なう所謂連帳プリンタについて以下に説明する。
図1〜図3に示すように、実施形態1に係る連帳プリンタ100は、電子写真式の連帳プリンタであって、ウェブ状の連続用紙(以下、連帳用紙Pと呼ぶ。)の搬送方向aに沿って上流から下流に向かって用紙搬送部2、フルカラーのトナー画像を形成し、形成したトナー画像を連帳用紙Pに転写する画像形成部4、連帳用紙Pに転写されたトナー画像を定着する定着部6を有する。定着部6の下流には、後処理装置として印刷済みの連帳用紙Pを所定のサイズの印刷物pに裁断するカッタ8と、連帳用紙Pをカッタ8で裁断した印刷物pを後述する総合制御コンピュータ10からの指令に基いて仕分けする仕分け部9とが設けられている。仕分け部9は、本発明における仕分手段に相当する。
用紙搬送部2には、搬送方向aに沿って上流から下流に向かってバックテンションローラ部24、アライニングローラ21、メインドライブローラ20、用紙搬送方向転換ローラ23が配設されている。
メインドライブローラ20は、連帳用紙Pを所定の圧力でニップして搬送方向aに沿って所定の搬送速度で連帳用紙Pを搬送する機能を有する。アライニングローラ21は、メインドライブローラ20よりも上流側において部分円筒状の案内部材22と協働して連帳用紙Pの搬送経路を一定に保持する機能を有する。バックテンションローラ部24は、たとえば3対のローラからなり、メインドライブローラ20と同方向ではあるがより低速で回転してメインドライブローラ20よりも上流側において連帳用紙Pに張力を付与する機能を有する。
画像形成部4には、搬送方向aに沿って上流から下流に向かって黄色(以下「Y色」と略称する。)のトナー画像を形成するY色画像形成部4Y、マゼンタ(以下「M色」と略称する。)のトナー画像を形成するM色画像形成部4M、シアン(以下「C色」と略称する。)のトナー画像を形成するC色画像形成部4C、および黒色(以下「K色」と略称する。)のトナー画像を形成するK色画像形成部4Kが配設されている。
Y色画像形成部4Y、M色画像形成部4M、C色画像形成部4C、K色画像形成部4Kは、夫々矢印bの方向に回転する感光ドラム40と、帯電コロトロン41と、回転方向bに沿って帯電コロトロン41の下流に位置するレーザ露光部42と、本発明の現像手段に相当し、回転方向bに沿ってレーザ露光部42の下流に位置する現像部43と、連帳用紙Pの搬送経路を挟んで感光ドラム40に相対するように配設された転写ローラ45と、転写ローラ45の両側に位置する1対の転写案内ローラ46とを有する。回転方向bに対して帯電コロトロン41の上流側には、除電コロトロン44が設けられている。
感光ドラム40は、本発明の感光体に相当し、表面に静電潜像が形成される。帯電コロトロン41は、感光ドラム40の表面を所定の電位に帯電させる機能を有する。レーザ露光部42は、帯電コロトロン41で帯電した感光ドラム40を像様露光する機能を有する。現像部43は、本発明の現像手段に相当し、レーザ露光部42で感光ドラム40の表面に形成された潜像を、磁性キャリアとトナーとを含む現像剤で現像し、Y色、M色、C色、およびK色の各色のトナー画像を形成する。転写ローラ45および転写案内ローラ46は、本発明における転写手段に相当し、連帳用紙Pを感光ドラム40の表面に押し付けて感光ドラム40の表面に形成されたトナー画像を連帳用紙Pに転写する機能を有する。
Y色画像形成部4Y、M色画像形成部4M、C色画像形成部4C、K色画像形成部4Kは、更に、帯電コロトロン41で帯電された感光ドラム40の表面電位を測定する感光ドラム表面電位センサ50、現像部43によって感光ドラム40の表面に形成されたトナー画像の濃度を光学的に測定する感光ドラム表面トナー画像濃度センサ51、現像部43内に設けられ、現像剤中のトナー濃度を検出する透磁センサである現像剤トナー濃度センサ52を有する。感光ドラム表面電位センサ50、感光ドラム表面トナー画像濃度センサ51、および現像剤トナー濃度センサ52は、本発明における画像品質検知手段に相当する。感光ドラム表面電位センサ50は、帯電コロトロン41とレーザ露光部42との間に設けられ、感光ドラム表面トナー画像濃度センサ51は、現像部43と転写ローラ45および転写案内ローラ46との間に設けられている。そして、現像剤トナー濃度センサ52は、現像部43の内部に設けられている。
定着部6は、連帳用紙Pに転写されたトナー画像をフラッシュ定着するフラッシュ定着装置60と、搬送方向aに沿ってフラッシュ定着装置60の下流側において連帳用紙Pに張力を付与する張力付与装置61と、搬送方向aに沿って張力付与装置61の下流側において連帳用紙Pの経路を巾方向に沿って補正するアライニング装置62と、出口近傍において連帳用紙Pをニップし、搬送方向aに沿って連帳用紙Pの搬送速度よりも早い周速で回転して連帳用紙Pに張力を付与するテンションローラ対63とを備える。
定着部6には、更に、連帳用紙Pに転写されたトナー画像の定着前のトナー濃度を光学的に検出する未定着トナー画像濃度センサ70が入口近傍に設けられ、連帳用紙Pに転写されたトナー画像のフラッシュ定着後のトナー濃度を光学的に検出する定着済みトナー画像濃度センサ71がアライニング装置62の下流側に設けられている。アライニング装置62の下流側には、更に、連帳用紙Pに印刷されたテストパターンを撮影してレジストレーション精度を測定するCCDカメラ72が設けられている。未定着トナー画像濃度センサ70および定着済みトナー画像濃度センサ71もまた、本発明における画像品質検知手段に相当する。
仕分け部9は、図2に示すように印刷物pを搬送方向aに沿って案内する案内ローラ群92と、案内ローラ群92で案内された印刷物pを、画像品質レベル毎に仕分ける仕分装置91と、仕分装置91で仕分けられた印刷物pを収容する印刷物収容棚90A、90B、90Cとから構成されている。仕分装置91は、上流側端縁において軸支された仕分板91Aを有し、仕分板91Aは、図3に示すようにA、B、Cの何れかの位置をとる。印刷物pは、仕分板91AがAの位置をとったときは、経路aを通って上段の印刷物収容棚90Aへ誘導され、仕分板91AがBの位置をとったときは、経路bを通って中断の印刷物収容棚90Bへ誘導される。そして、仕分板91AがCの位置をとったときは、経路cを通って下段の印刷物収容棚90Cへ誘導される。
連帳プリンタ100は、更に、連帳プリンタ100全体を制御する総合制御コンピュータ10、用紙搬送部2を制御する用紙搬送制御コンピュータ12、Y色画像形成部4Yを制御するY色画像形成制御コンピュータ14Y、M色画像形成部4Mを制御するM色画像形成制御コンピュータ14M、C色画像形成部4Cを制御するC色画像形成制御コンピュータ14C、K色画像形成部4Kを制御するK色画像形成制御コンピュータ14K、定着部6を制御する定着制御コンピュータ16、およびカッタ8および仕分け部9を制御する仕分制御コンピュータ18を有する。総合制御コンピュータ10は、本発明における画像品質レベル判定手段に相当する。
用紙搬送制御コンピュータ12、Y色画像形成制御コンピュータ14Y、M色画像形成制御コンピュータ14M、C色画像形成制御コンピュータ14C、K色画像形成制御コンピュータ14K、定着制御コンピュータ16、および仕分制御コンピュータ18は、総合制御コンピュータ10によって制御される。同時に、感光ドラム表面電位センサ50、感光ドラム表面トナー画像濃度センサ51、および現像剤トナー濃度センサ52における測定結果は、Y色画像形成制御コンピュータ14Y、M色画像形成制御コンピュータ14M、C色画像形成制御コンピュータ14C、K色画像形成制御コンピュータ14Kを通して、未定着トナー画像濃度センサ70、定着済みトナー画像濃度センサ71、CCDカメラ72における測定結果は、定着制御コンピュータ16を通して総合制御コンピュータ10に入力される。
総合制御コンピュータ10は、現像部43における現像剤中のトナー濃度x1、感光ドラム40表面のトナー画像濃度x2、感光ドラム表面の電位x3などの画像品質ファクタの組み合わせと画像品質レベルとの関係に関する画像品質レベル判定データ等を入力するキーボードやディスプレーなどの入力手段10Bと、入力手段10Bから入力された画像品質レベル判定データ、および感光ドラム表面電位センサ50、感光ドラム表面トナー画像濃度センサ51、現像剤トナー濃度センサ52等から入力された測定結果から連帳用紙Pに形成された画像の画像品質レベルを判定する演算部10Aと、演算部10Aで判定された画像品質レベルを記憶すると共に出力する記憶・出力部10Cとを有する。
画像品質レベル判定データは、たとえば図4中の表に示すように、たとえば画像品質ファクタx1、x2、x3のうち、2個または3個が区分1に属するとき、画像品質Aであり、2個が区分2に属すれば画像品質Bであり、それ以下は画像品質Cというように各測定値の区分と画像品質との関係が関連付けられている。
また、演算部10Aにおいては、画像品質ファクタx1、x2、x3・・・の測定値を区分1、区分2、区分3の何れかに当て嵌めるためのロジックが記憶されている。前記ロジックは以下のようなものである。
先ず、現像剤中のトナー濃度x1、感光ドラム40表面のトナー画像濃度x2、感光ドラム表面の電位x3・・・を変化させて連帳用紙に画像を印刷し、画像品質を評価する。これにより、現像剤中のトナー濃度x1、感光ドラム40表面のトナー画像濃度x2、感光ドラム表面の電位x3・・・と画像品質との関係が実験的に求められる。ここで、図5および図6は、現像剤中のトナー濃度x1および感光ドラム40表面のトナー画像濃度x2と、得られる画像の画像品質との関係の一例を示す。
図5および図6において、最も品質の高い画像品質Aの画像が得られたx1およびx2の値を区分1とし、中程度の品質の画像品質Bの画像が得られたx1およびx2の値を区分2とし、最も品質の低い画像品質Cの画像が得られたx1およびx2の値を区分3とする。
以下、連帳プリンタ100の作用について説明する。
外部から総合制御コンピュータ10に画像データが入力されると、総合制御コンピュータ10は、用紙搬送制御コンピュータ12を介して用紙搬送部2を制御するとともに、定着制御コンピュータ16を介してテンションローラ対63を制御し、連帳用紙Pに一定の張力を付しつつ、搬送方向aに沿って所定の搬送速度で搬送する。
同時に、入力された画像データをY色、M色、C色、K色の夫々に対応する画像データに分解してY色画像形成制御コンピュータ14Y、M色画像形成制御コンピュータ14M、C色画像形成制御コンピュータ14C、K色画像形成制御コンピュータ14Kに入力する。
Y色画像形成制御コンピュータ14Y、M色画像形成制御コンピュータ14M、C色画像形成制御コンピュータ14C、K色画像形成制御コンピュータ14Kに画像データが入力されると、Y色画像形成部4Y、M色画像形成部4M、C色画像形成部4C、K色画像形成部4Kのそれぞれにおいては、感光ドラム40が帯電トロコロン41によって帯電され、レーザ露光部42によって前記画像データに対応するように像様露光されて潜像が形成される。そして、現像部43において感光ドラムの潜像にトナーが付着されてトナー画像が形成される。感光ドラム40表面に形成されたトナー画像は、転写ローラ45および転写案内ローラ46によって連帳用紙Pに転写される。ここで、連帳用紙Pは、Y色画像形成部4Y、M色画像形成部4M、C色画像形成部4C、K色画像形成部4Kをこの順に通過するから、トナー画像は、Y色トナー画像、M色トナー画像、M色トナー画像、K色トナー画像の順に重ねられ、連帳用紙P上にフルカラーのトナー画像が形成される。
同時に、Y色画像形成部4Y、M色画像形成部4M、C色画像形成部4C、K色画像形成部4Kの夫々においては、現像剤トナー濃度センサ52、感光ドラム表面トナー画像濃度センサ51、および感光ドラム表面電位センサ50において測定された現像剤中のトナー濃度x1、感光ドラム40表面のトナー画像濃度x2、感光ドラム表面の電位x3が総合制御コンピュータ10の演算部10Aに入力される。
画像形成部4でフルカラーのトナー画像が転写された連帳用紙Pは、定着部6に導入され、フラッシュ定着装置60で定着される。同時に、未定着トナー画像濃度センサ70で測定した未定着トナー画像濃度x4、定着済みトナー画像濃度センサ71で測定した定着済みトナー画像濃度x5、およびCCDカメラ72で測定したレジストレーション精度x6も総合制御コンピュータ10の演算部10Aに入力される。
定着部6でトナー画像が定着された連帳用紙Pは、カッタ8で所定の大きさの印刷物pに裁断され、仕分け部9に導入される。
仕分け部9に導入された印刷物pは、案内ローラ群92によって仕分装置91に誘導されて画像品質毎に仕分されて印刷物収容棚90A、90B、90Cの何れかに格納される。
総合制御コンピュータ10の演算部においては、画像品質ファクタx1、x2、x3、x4、x5、x6の測定値が区分1、区分2、区分3の何れに相当するかを判定し、相当する区間を当て嵌める。
前記当て嵌めが終了したら、図7においてステップS100に示すように、各画像品質ファクタの区分を、予め入力された画像品質レベル判定データと照らし合わせ、印刷物pの画像品質レベルが判定される。
そして、ステップS102において印刷物pの画像品質レベルがAか否か判定される。
画像品質レベルがAのときは、ステップS104において、総合制御コンピュータ10は、印刷物pの画像品質レベルがAである旨の情報を記憶すると共に、仕分制御コンピュータ18に、印刷物を格納場所Aに収納すべき旨の指令を入力する。仕分制御コンピュータ18は、前記指令が入力されると、仕分装置91の仕分板91AをAの位置にする。したがって、案内ローラ群92によって仕分装置91に誘導された印刷物pは、格納場所A(印刷物収容棚90A)に誘導され、格納される。
一方、印刷物pの画像品質レベルがAでないときは、ステップS106において画像品質レベルがBか否か判定される。そして、画像品質レベルがBのときは、ステップS108において、総合制御コンピュータ10は、印刷物pの画像品質レベルがBである旨の情報を記憶すると共に、仕分制御コンピュータ18に、印刷物を格納場所Bに収納すべき旨の指令を入力する。仕分制御コンピュータ18は、前記指令が入力されると、仕分装置91の仕分板91AをBの位置にする。これによっって案内ローラ群92によって仕分装置91に誘導された印刷物pは、格納場所B(印刷物収容棚90B)に誘導され、格納される。
印刷物pの画像品質レベルがBでないときは、ステップS110において画像品質レベルがCか否か判定される。画像品質レベルがBのときは、ステップS112において、総合制御コンピュータ10は、印刷物pの画像品質レベルがCである旨の情報を記憶すると共に、仕分制御コンピュータ18に、印刷物を格納場所Cに収納すべき旨の指令を入力する。仕分制御コンピュータ18は、前記指令が入力されると、仕分装置91の仕分板91AをCの位置にする。これによっって案内ローラ群92によって仕分装置91に誘導された印刷物pは、格納場所C(印刷物収容棚90C)に誘導され、格納される。
画像品質レベルがCでないときは、再びステップS100に戻って印刷物pがどの画像品質レベルにあるかを再判定する。
実施形態1に係る連帳プリンタ100においては、Y色画像形成部4Y、M色画像形成部4M、C色画像形成部4C、K色画像形成部4Kのそれぞれにおける現像剤中のトナー濃度x1、感光ドラム40表面のトナー画像濃度x2、感光ドラム表面の電位x3の測定値、および定着部6で測定された未定着トナー画像濃度x4、定着済みトナー画像濃度x5、レジストレーション精度x6に基き、総合制御コンピュータ10において、印刷物pがA、B、Cの何れの画像品質レベルに属するかを判定する。したがって、画像形成部4で形成されたトナー画像が転写された連帳用紙Pが定着部6を通過するまでに前記判定が行なわれるから、定着部6を通過した連帳用紙Pがカッタ8で裁断された印刷物pは、仕分け部9において、総合制御コンピュータ10からの指示に従って画像品質レベルA,画像品質レベルB,画像品質レベルCの何れかに仕分けられる。
したがって、短時間で多数枚の印刷物が作成されるにも係らず、人手を介さずに画像品質レベル毎に仕分できる。
更に、連帳用紙1ロール中の画像品質レベルCの箇所を欠陥発生箇所とすることにより、当該1ロール中の欠陥発生箇所および発生範囲に関する情報をカッタ8や仕分け部9および検品装置(図示せず)に流しているから、頁毎の検品作業を簡略化できる。
なお、本実施形態の説明においては、後処理装置としてのカッター8と仕分する仕分け部9とを連帳プリンタ100の一部として組み込み、オンラインで後処理を行なう例について説明したが、カッター8と仕分け部9とを別体の装置としてもよい。
この場合は、オフラインで後処理を行なわせることも可能であり、画像品質レベルCの箇所を欠陥発生箇所とする情報を総合制御コンピュータ10のような記憶手段に記憶し、後処理装置は、前記記憶手段に記憶された情報に基き、欠陥発生箇所に関する処理を他の部分に対する処理と変えるようにすればよい。
また、記憶手段への記憶に代えて記憶欠陥発生箇所を示す情報をマーク等の形態で連帳用紙Pに直接記録するようにすれば、後処理装置はこの記録情報を読み取って欠陥発生箇所に関する処理を行うことができる。
更に、カッター8や仕分け部9に加えて製本装置のような更に別の後処理装置を設けてもよい。
本実施形態の説明においては、感光体から連続用紙に直接記録する画像形成装置について説明したが、たとえば感光体から転写ベルトなどの中間転写体を介して連続用紙に間接的に記録する画像形成装置においても本発明を適用することが可能である。この場合は、更に、中間転写体における未定着トナー画像濃度を加えて検出し、画像品質レベルを判定するようにすればよい。
2.実施形態2
本発明に係る画像形成装置の別の例である連帳プリンタについて以下に説明する。
本発明に係る画像形成装置の別の例である連帳プリンタについて以下に説明する。
実施形態2に係る連帳プリンタ102は、実施形態1に係る連帳プリンタ100と同様の構成を有する。
但し、図4に示す総合制御コンピュータ10の記憶・出力部10Cには、印刷物pの画像品質レベルの判定結果だけでなく、現在、画像品質レベルA、画像品質レベルB、画像品質レベルCの何れの画像品質レベルで印刷しているかという画像品質モード、およびそのときの印刷速度も逐次記憶される。
更に、演算部10Aには、回復動作モードa、b、cが回復動作要素1〜9の何れを含むかという図8に示す関係が記憶されている。ここで、回復動作モードaは回復動作要素1〜9から、回復動作モードbは回復動作要素1〜6から、回復動作モードcは、回復動作1,3,4からなる。
連帳プリンタ102の作用もまた、実施形態1の連帳プリンタ100と同様であるが、本実施形態では、設定された画像品質モードと実際に判定された画像品質レベルとに基いて後処理における対応を変える。
たとえば、画像品質レベルBに設定されている場合は、画像品質レベルAと判定したものと画像品質レベルBと判定したものとを同じ収納棚に分類するとともに、画像品質レベルCと判定されたものを他の異なる収納棚に分類する。
そして、実際に判定された画像品質レベルが設定された画像品質モードに対して許容できない画像品質レベルである場合、たとえば、画像品質レベルがAに設定されている場合に画像品質レベルAまたは画像品質Bと判断したものについては、夫々対応する収納棚に分類するとともに、画像品質レベルをCと判定した場合には緊急停止を行なう。
このような制御をすることにより、許容できる頻度である多少の不良箇所の発生については装置を止めることなく運転し、不良の程度や発生頻度が許容できない場合に装置を緊急停止させることによって、連帳プリンタ102を効率良く運転して生産性を高くすることができる。また、連帳プリンタ102を停止させた場合は、再起動時に、設定されていた画像品質レベルに応じて図9に示す手順に従って回復動作モードa、b、cの何れか1つを選択し、回復動作を行わせる。
収納棚への分類および装置を停止させる動作については、設定された画像品質レベルと判定された画像品質レベルとに基き、予め収容すべき収納棚と停止の要否とを対応付けたテーブルを用意し、実施形態1の連帳プリンタ100と同様に行なう。以下、前記回復動作の手順について説明する。
先ず、ステップS200において、緊急停止時の画像品質モードおよび印刷速度を記憶・出力部10Cから呼び出す。そして、ステップS202において、呼び出した画像品質モードおよび印刷速度がどの画像品質レベルおよび印刷速度レベルに対応するか否かを判定する。そして、画像品質モードが画像品質レベルAであるか、または印刷速度が印刷速度レベルAのときは、ステップ204において回復動作モードaを選択して実施する。ここで、印刷速度レベルAは、最も早い印刷速度に相当する。
画像品質モードが画像品質レベルAでもなく、印刷速度が印刷速度レベルAでもないときは、ステップS206において画像品質モードが画像品質レベルBであるか、または印刷速度が印刷速度レベルBであるかが判定される。なお、印刷速度レベルBは、中程度の印刷速度に相当する。そして、画像品質モードが画像品質レベルBであるか、または印刷速度が印刷速度レベルBであるときは、ステップS208において回復動作モードbを選択して実施し、そうでないときはステップS210において回復動作モードcを選択して実施する。
連帳プリンタが緊急停止したとき、高い画像品質レベルで印刷していたり、高速で印刷していたりするときは、より多くの回復動作要素について回復動作を行う必要があるが、画像品質レベルで印刷していたり、低速で印刷していたりするときは、感光ドラム40の帯電電位(回復動作要素1)や感光ドラム40上の潜像電位(回復動作要素3)、感光ドラム40上画像濃度(回復動作要素4)などの最も重要な回復動作要素についてのみ回復動作を行なえばよい。
実施形態2の連帳プリンタ102においては、画像品質レベルや印刷速度レベルが高いときは、よい多くの回復動作要素を含む回復動作モードを選択し、画像品質レベルや印刷速度レベルが低いときは、最も重要且つ直接的な回復動作要素のみを含む回復動作モードを選択することができるから、画像品質レベルや印刷速度レベルが低いときに不必要な回復動作要素を実施しないで済む。
したがって、回復動作の効率化を図ることができ、高効率で復旧をおこなうことができる。
本発明は、連帳紙に印刷する電子写真式連帳プリンタのほか、枚葉紙に印刷する電子写真式プリンタや電子写真式複写機やインクジェットプリンタなどにも適用できる。
2 用紙搬送部
4 画像形成部
4Y 色画像形成部
4M 色画像形成部
4C 色画像形成部
4K 色画像形成部
6 定着部
8 カッタ
9 仕分装置
10 総合制御コンピュータ
10A 演算部
10C 記憶・出力部
10B 入力手段
12 用紙搬送制御コンピュータ
14Y 色画像形成制御コンピュータ
14M 色画像形成制御コンピュータ
14C 色画像形成制御コンピュータ
14K 色画像形成制御コンピュータ
16 定着制御コンピュータ
18 仕分制御コンピュータ
50 感光ドラム表面電位センサ
51 感光ドラム表面トナー画像濃度センサ
52 現像剤トナー濃度センサ
70 未定着トナー画像濃度センサ
71 トナー画像濃度センサ
72 CCDカメラ
90A 印刷物収容棚
90B 印刷物収容棚
90C 印刷物収容棚
91 仕分装置
91A 仕分板
92 案内ローラ群
100 連帳プリンタ
102 連帳プリンタ
204 ステップ
4 画像形成部
4Y 色画像形成部
4M 色画像形成部
4C 色画像形成部
4K 色画像形成部
6 定着部
8 カッタ
9 仕分装置
10 総合制御コンピュータ
10A 演算部
10C 記憶・出力部
10B 入力手段
12 用紙搬送制御コンピュータ
14Y 色画像形成制御コンピュータ
14M 色画像形成制御コンピュータ
14C 色画像形成制御コンピュータ
14K 色画像形成制御コンピュータ
16 定着制御コンピュータ
18 仕分制御コンピュータ
50 感光ドラム表面電位センサ
51 感光ドラム表面トナー画像濃度センサ
52 現像剤トナー濃度センサ
70 未定着トナー画像濃度センサ
71 トナー画像濃度センサ
72 CCDカメラ
90A 印刷物収容棚
90B 印刷物収容棚
90C 印刷物収容棚
91 仕分装置
91A 仕分板
92 案内ローラ群
100 連帳プリンタ
102 連帳プリンタ
204 ステップ
Claims (16)
- 記録媒体に画像を印刷する画像形成装置であって、
得られる印刷物の画像品質に影響を与える画像品質ファクタのレベルについて検知を行なう画像品質検知手段と、
前記画像品質検知手段における画像品質ファクタの検知結果に基き、前記印刷物の画像品質レベルを判定する画像品質レベル判定手段と、
前記画像品質レベル判定手段における判定結果に基づいて前記印刷物を画像品質レベル毎に仕分ける仕分け手段とを
備えてなることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像品質検知手段は、複数の画像品質ファクタについて検知を行なう請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像品質レベル判定手段においては、画像品質ファクタのレベルの検知結果と画像品質レベルとの関係について予め入力された画像品質判定基準と、前記画像品質検知手段で検知した画像品質ファクターのレベルとを比較して印刷物の画像品質レベル判定を行なう請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 記録媒体に画像を印刷する画像形成装置であって、
得られる印刷物の画像品質に影響を与える画像品質ファクタのレベルについて検知を行なう画像品質検知手段と、
前記画像品質検知手段における画像品質ファクタの検知結果に基き、前記印刷物の画像品質レベルを判定する画像品質レベル判定手段と、
前記画像品質検知手段における検知結果および前記画像品質レベル判定手段における画像品質レベル判定結果の少なくとも一方の情報を、得られた印刷物を後処理する印刷物後処理手段に受け渡す画像品質情報受渡手段と
を備えてなることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像品質情報受渡手段は、前記画像品質レベル判定手段における画像品質レベル判定結果を記録媒体に記録することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、露光により表面に潜像が形成される感光体と、前記感光体に形成された潜像を、現像剤を用いて現像してトナー画像を形成する現像手段と、前記現像手段によって形成されたトナー画像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段で転写されたトナー画像を前記記録媒体に定着させて印刷物を得る定着手段とを備えてなり、
前記画像品質検知手段は、前記画像品質ファクタとして、
前記現像手段における現像剤中のトナー濃度、
前記感光体表面のトナー画像濃度、
感光体表面の電位、
記録媒体上へのトナー画像の転写精度であるレジストレーション精度、
記録媒体上に転写されたトナー画像の定着前の濃度である未定着トナー画像濃度、および
記録媒体上に定着されたトナー画像の濃度である定着済みトナー画像濃度
のうち、少なくとも1つを検知する請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記転写手段は、中間転写体を介してトナー画像を記録媒体に転写するとともに、
前記画像品質検知手段は、現像剤中のトナー濃度、感光体上トナー濃度、感光体表面電位、レジストレーション精度、前記未定着トナー画像濃度、定着済みトナー画像濃度、および転写体上トナー画像の濃度を検知する転写体上トナー濃度検知手段のうち少なくとも1つを検知する請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記記録媒体は連帳用紙である請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 複数の画像品質モードの何れかで記録媒体に画像が印刷できる画像形成装置であって、
緊急停止時に回復動作を行うための複数の回復動作モードが記憶されてなる回復モード記憶手段と、
緊急停止時の画像品質モードを記憶する画像品質モード記憶手段と、
緊急停止時の画像品質モードを前記画像品質モード記憶手段から呼び出し、呼び出した画像品質モードに対応する回復動作モードを前記回復モード記憶手段から選択する回復動作モード選択手段と、
前記回復動作モード選択手段で選択された回復動作モードに従って回復動作を行う回復実施手段とを
備えてなることを特徴とする画像形成装置。 - 複数の印刷速度の何れかで画像が形成でき、
緊急停止時の印刷速度を記憶する印刷速度記憶手段を有してなり、
前記回復動作モード選択手段においては、前記画像品質モード記憶手段から呼び出された緊急停止時の画像品質モードと、印刷速度記憶手段から読み出された緊急停止時の印刷速度とに対応する回復動作モードを前記回復モード記憶手段から選択する
請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記回復モード記憶手段に記憶されてなる回復動作モードは、1または2以上の回復動作要素の組み合わせである請求項9または10に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、露光により表面に潜像が形成される感光体と、前記感光体に形成された潜像を、現像剤を用いて現像してトナー画像を形成する現像手段と、前記現像手段によって形成されたトナー画像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段で転写されたトナー画像を前記記録媒体に定着させて印刷物を得る定着手段とを備える画像形成装置であって、
前記回復動作要素は、感光体の帯電電位、現像バイアス電位、感光体上潜像電位、記録媒体上未定着画像濃度、記録媒体上定着済画像濃度、現像剤中トナー濃度、および現像剤残量を回復させる動作である
請求項11に記載の画像形成装置。 - 前記転写手段は、中間転写体を介してトナー画像を記録媒体に転写するとともに、
前記回復動作要素は、感光体の帯電電位、現像バイアス電位、感光体上潜像電位、中間転写媒体上画像濃度、記録媒体上未定着画像濃度、記録媒体上定着済画像濃度、現像剤中トナー濃度、および現像剤残量を回復させる動作である
請求項12に記載の画像形成装置。 - 前記回復モード記憶手段は、回復動作モードと回復動作要素の組合せとの関係を任意に書き替え可能に形成されてなる請求項11〜13の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 複数の画像品質モードの何れかを設定して記録媒体に画像が印刷できる画像形成装置であって、
得られる印刷物の画像品質に影響を与える画像品質ファクタのレベルについて検知を行なう画像品質検知手段と、
前記画像品質検知手段における画像品質ファクタの検知結果に基づき、前記印刷物の画像品質レベルを判定する画像品質レベル判定手段と、
前記設定された画像品質レベルと前記画像品質レベル判定手段における画像品質レベル判定結果に基づいて、得られた印刷物を後処理する印刷物後処理手段を制御するための情報を生成して前記印刷物後処理手段に受け渡す画像品質情報受渡手段とを
備えてなることを特徴とする画像形成装置。 - 前記設定された画像品質レベルと前記画像品質判定手段における画像品質レベル判定結果とに基いて装置を停止させることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004269964A JP2006084822A (ja) | 2004-09-16 | 2004-09-16 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004269964A JP2006084822A (ja) | 2004-09-16 | 2004-09-16 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006084822A true JP2006084822A (ja) | 2006-03-30 |
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ID=36163384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004269964A Pending JP2006084822A (ja) | 2004-09-16 | 2004-09-16 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006084822A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011164518A (ja) * | 2010-02-15 | 2011-08-25 | Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd | 電子写真印刷機の印刷画像補正方法及びその装置 |
US9274483B2 (en) | 2013-09-10 | 2016-03-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming apparatus, image forming method, and computer readable medium having image density adjustment control |
JP2018086800A (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置、画像形成システム、および画像形成システムの制御プログラム |
-
2004
- 2004-09-16 JP JP2004269964A patent/JP2006084822A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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