JP2006084163A - 循環流動層燃焼炉 - Google Patents

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慎之 林
Isao Torii
鳥居  功
Kazuyuki Myoyo
明用  和幸
Naoki Kobayashi
小林  直樹
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Abstract

【課題】 下部耐火材の上面近辺における蒸発管の摩耗深さを低減させることができ、かつ製造工程を簡略化することができて、製造コストを低減させることができる循環流動層燃焼炉を提供することを目的とする。
【解決手段】 炉壁内面から炉内に露出する複数本の真っ直ぐな蒸発管25が上下方向に配置されるとともに、該蒸発管25の下部を被覆する耐火材からなる下部内壁20が設けられ、流動材の粒子が前記炉壁内面に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼炉1において、前記下部内壁20の上端の肩部20aに下方に向かって、複数個の切欠部20bが設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、循環流動層燃焼炉に関し、特に炉壁内面に露出する複数本の蒸発管が上下方向に沿って配置されるとともに炉壁内面の下部に蒸発管を被覆する下部耐火材が設けられていて、かつ、流動材の粒子が前記壁面に沿って降下するように構成された循環流動層燃焼炉に関するものである。
このような循環流動層燃焼炉としては、下部耐火材の上面近辺における蒸発管の摩耗深さを低減可能にしたものが知られている(たとえば、特許文献1,2参照)。
特開2001−165409号公報 実開平6−46104号公報
これら特許文献に開示された循環流動層燃焼炉では、下部耐火材の上面近辺における蒸発管を折り曲げることにより、蒸発管の摩耗深さを低減させるようにしている。
しかしながら、元々真っ直ぐに製作された蒸発管を、このように途中で折り曲げることは製作上非常に難しく、製造コストが嵩んでしまうといった問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、下部耐火材の上面近辺における蒸発管の摩耗深さを低減させることができ、かつ製造工程を簡略化することができて、製造コストを低減させることができる循環流動層燃焼炉を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1に記載の循環流動層燃焼炉は、炉壁内面から炉内に露出する複数本の真っ直ぐな蒸発管が上下方向に配置されるとともに、該蒸発管の下部を被覆する耐火材からなる下部内壁が設けられ、流動材の粒子が前記炉壁内面に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼炉において、前記下部内壁の上端の肩部に下方に向かって、複数個の切欠部が設けられていることを特徴とする。
このような循環流動層燃焼炉によれば、流動材の粒子がこれら切欠部から下方に向かって流れていくようになり、流動材全体の流れの方向が蒸発管の表面に対して略平行な方向となる。それにより、流動材の粒子が蒸発管の表面に高い衝突角度を持って衝突することを防止することができて、蒸発管の摩耗を抑制することができる。
また、蒸発管を加工する(曲げる)必要がないので、製造工程を簡略化することができて、製造コストを低減させることができる。
請求項2に記載の循環流動層燃焼炉は、前記切欠部が、隣り合う蒸発管と蒸発管との間に設けられていることを特徴とする。
このような循環流動層燃焼炉によれば、蒸発管と蒸発管との間、すなわち、蒸発管の側方における流動材全体の流れの方向が蒸発管の表面に対して略平行な方向となる。
請求項3に記載の循環流動層燃焼炉は、炉壁内面から炉内に露出する複数本の真っ直ぐな蒸発管が上下方向に配置されるとともに、該蒸発管の下部を被覆する耐火材からなる下部内壁が設けられ、流動材の粒子が前記炉壁内面に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼炉において、前記蒸発管の前記炉壁内面側の表面を被覆し、各蒸発管を部分的に炉内に露出させる遮蔽板が設けられていることを特徴とする。
このような循環流動層燃焼炉によれば、各蒸発管の炉壁内面側の一部だけが炉内に露出し、その他の部分は遮蔽板により覆い隠されることとなる。すなわち、各蒸発管の両側方は遮蔽板により覆い隠されることとなるので、流動材の粒子が蒸発管の側方に衝突するのを防止することができる。
請求項4に記載の循環流動層燃焼炉は、前記遮蔽板により、各蒸発管の周方向において、各蒸発管の約六分の一の表面だけが、炉内に露出するように構成されていることを特徴とする。
このような循環流動層燃焼炉によれば、各蒸発管の周方向において、各蒸発管の約六分の一の表面だけが炉内に露出し、その他の部分は遮蔽板により覆い隠されることとなる。すなわち、各蒸発管の両側方は遮蔽板により覆い隠されることとなるので、流動材の粒子が蒸発管の側方に衝突するのを防止することができる。
請求項5に記載の循環流動層燃焼炉は、炉壁内面から炉内に露出する複数本の真っ直ぐな蒸発管が上下方向に配置されるとともに、該蒸発管の下部を被覆する耐火材からなる下部内壁が設けられ、流動材の粒子が前記炉壁内面に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼炉において、前記蒸発管の炉内に露出する表面に、複数枚のフィンが設けられていることを特徴する。
このような循環流動層燃焼炉によれば、複数枚のフィンにより伝熱面積が増加し、伝熱効率が向上する。
請求項6に記載の循環流動層燃焼炉は、前記フィンが、前記蒸発管の延びる方向に沿って設けられていることを特徴とする。
このような循環流動層燃焼炉によれば、流動材の粒子が蒸発管の表面を蒸発管の延びる方向と直行する方向に移動する移動速度が減少するとともに、単位時間あたりに蒸発管の表面を蒸発管の延びる方向と直行する方向に移動する流動材の粒子数が減少することとなるので、流動材の粒子による蒸発管の摩耗を低減させることができる。
請求項7に記載の循環流動層燃焼炉は、前記フィンが、前記蒸発管の延びる方向と直交する方向に沿って設けられていることを特徴とする。
このような循環流動層燃焼炉によれば、蒸発管の表面近傍を降下する流動材の粒子がフィンの上面側に堆積するようになっている。これにより、下部内壁の上面近辺における流動材の、蒸発管の延びる方向と直行する方向に移動する移動速度が減少するとともに、単位時間あたりに蒸発管の表面を蒸発管の延びる方向と直行する方向に移動する流動材の粒子数が減少することとなるので、流動材の粒子による蒸発管の摩耗を低減させることができる。
請求項8に記載の循環流動層燃焼炉は、炉壁内面から炉内に露出する複数本の真っ直ぐな蒸発管が上下方向に配置されるとともに、該蒸発管の下部を被覆する耐火材からなる下部内壁が設けられ、流動材の粒子が前記炉壁内面に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼炉において、前記蒸発管の側面に、前記炉壁内面から突出するとともに前記蒸発管の延びる方向に沿って遮蔽板が設けられていることを特徴する。
このような循環流動層燃焼炉によれば、各蒸発管の側方が遮蔽板により覆い隠されることとなるので、流動材の粒子が蒸発管の側方に衝突するのを防止することができる。
請求項9に記載の循環流動層燃焼炉は、前記遮蔽板の上面が、炉壁内面から炉内に向かって、水平面に対して40°以上の角度で下降していることを特徴とする。
流動材の粒子の安息角は30°〜40°であるため、このような循環流動層燃焼炉によれば、流動材の粒子が遮蔽板を乗り越えて蒸発管の側方に流れ込んでくることを確実に防止することができ、流動材の粒子が蒸発管の側方に衝突するのを確実に防止することができる。
また、遮蔽板の上面と水平面とのなす角が流動材の粒子の安息角を超えているので、遮蔽板の上面に流動材の粒子が堆積することがなく、流動材の粒子が蒸発管の側方に衝突するのを防止することができる。
遮蔽板としては、下部内壁上端の段部から上方に立ち上がる三角形状に形成されていることが好ましい。
請求項10に記載の循環流動層燃焼炉は、前記遮蔽板の上面が、蒸発管の側面から隣接する蒸発管の側面に向かって、傾斜していることを特徴とする。
このような循環流動層燃焼炉によれば、遮蔽板の上面に流動材の粒子が堆積することがなく、流動材の粒子が蒸発管の側方に衝突するのを防止することができる。
請求項11に記載の循環型流動層ボイラは、請求項1から10のいずれか一項に記載の循環流動層燃焼炉を具備してなることを特徴とする。
このような循環型流動層ボイラによれば、蒸発管の摩耗深さを低減可能にした循環流動層燃焼炉が具備されているので、循環流動層燃焼炉の補修作業を大幅に減らすことができて、ボイラ稼働率を大幅に向上させることができる。
本発明によれば、下部耐火材の上面近辺における蒸発管の摩耗深さを低減させることができ、かつ製造工程を簡略化することができて、製造コストを低減させることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明による循環流動層燃焼炉の第1実施形態を、循環型流動層ボイラに適用した例を説明する。
図7は本実施形態に係る循環流動層燃焼炉1を具備した循環型流動層ボイラ100の概略構成図である。

図7に示すように、循環流動層燃焼炉100は、塔状の循環流動層燃焼炉1と、この循環流動層燃焼炉1に隣接された外部熱交換器2と、この外部熱交換器2の上部に配置され、循環流動層燃焼炉1と太い連結管3で繋がり、かつ外部熱交換器2の隔壁4で区画されたホットリサイクル5に下方に延びる導管6を挿入したサイクロン7と、このサイクロン7の上部と繋がる図示しない蒸発部とを主たる要素として構成されている。
循環流動層燃焼炉1は、上部に内径が太い大径部8を、下部に内径が細い小径部9をテーパー部10を介して接続して形成されている。そして、細径部9の途中から下方の領域がデンスベッド領域Aとされ、その上方がフリーボード領域Bとされている。
デンスベッド領域Aには、デンスベッド材が収容されてデンスベッド11が形成され、このデンスベッド11には固体燃料としての石炭12が燃料供給管13から、また、硫黄捕獲の目的で石灰石14が供給管15からそれぞれ投入されるようになっている。そして、一次空気系16から流動化空気となる一次空気17が供給されるようになっている。符号18は二次空気系で、この二次空気系18から二次空気19が供給され完全な燃焼が行われるようになっている。
図8は図7に示す循環流動層燃焼炉1の一部断面図である。
図8に示すように、循環流動層燃焼炉1は、通常下部内壁20が耐火材で形成されるとともに、その上部内壁(壁面)21の少なくとも一部は蒸発管壁22として形成されている。すなわち、この蒸発管壁22は上部ヘッダー23と下部ヘッダー24との間に、上下方向に延びて、図1に示すように、複数本の真っ直ぐな蒸発管25を所定の間隔dを置いて配置し、その各蒸発管25間をメンブレンウォール26で連結して構成されている。この蒸発管壁22の内面は循環流動層燃焼炉1内に露出しているが、外側は耐火材よりなる外壁27で被覆されている。
また、下部内壁20の上端部、すなわち、耐火材で構成された下部内壁20と、上部内壁21を構成する蒸発管壁22との接合部には、その上面が水平面とされた段部(あるいは肩部)20aが形成されている。
図1は図8のI−I矢視断面図であり、循環流動層燃焼炉1の一角部(コーナ部)を示す図である。
図1に示すように、本実施形態における循環流動層燃焼炉1の下部内壁20には、切欠部20bが設けられている。
切欠部20bは、蒸発管25と蒸発管25との間に、すなわち、メンブレンウォール26と対抗する位置にそれぞれ一つずつ、下部内壁20の段部20aから下方に向かうとともに、下部内壁20の延びる方向(図において上下方向)に沿って形成されている。なお、角部の屈曲した位置(角部の端)における切欠部20bは、3本の蒸発管25と、これら蒸発管25を連結する2つのメンブレンウォール26とで囲まれた部分に形成されている。
下部内壁20にこのような切欠部20bを設けることにより、図中に実線矢印で示すように、流動材の粒子がこれら切欠部20bから下方に向かって流れていくようになり、流動材全体の流れの方向が蒸発管25の表面に対して略平行な方向となる(すなわち、流動材全体が蒸発管25の延びる方向(図において上下方向)に流れるようになる)。それにより、流動材の粒子が蒸発管25の表面に高い衝突角度を持って衝突することを防止することができて、蒸発管25の摩耗を抑制することができる。
また、蒸発管25を加工する(曲げる)必要がないので、製造工程を簡略化することができて、製造コストを低減させることができる。
なお、切欠部20bは、下部内壁20を製作する際に一体に(一緒に)形成させることができる。すなわち、下部内壁20を一旦製作した後に、別途下部内壁20に切欠部20bを形成させるといった工程を必要としない(省略することができる)ので、切欠部20bは、下部内壁20の製作費を高騰させたり、製作工程の増加を伴ったりすることなく形成させることができる。
本発明による循環流動層燃焼炉の第2実施形態を、図2を用いて説明する。
本実施形態における循環流動層燃焼炉201は、切欠部20bの代わりに遮蔽板202が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図2に示すように、本実施形態では、蒸発管壁22の前面側(循環流動層燃焼炉201の内壁面側)に、遮蔽板202が設けられている。
この遮蔽板202は、蒸発管25と蒸発管25とを連結するメンブレンウォール26に平行となるように配置された板状部材であり、蒸発管25の前面側の一部のみが循環流動層燃焼炉1内に露出するように構成されたものである。すなわち、遮蔽板202は、各蒸発管25の周方向において、各蒸発管25の約六分の一(α=約60゜)の表面だけが、循環流動層燃焼炉1内に露出するように蒸発管壁22の前面側を覆うものである。
蒸発管壁22の前面側にこのような遮蔽板202を設けることにより、蒸発管25の表面のうち、特に流動材の粒子による摩耗が顕著に発生する部分(蒸発管25の側面、すなわち、循環流動層燃焼炉201の角部と対向する面)を覆い隠すことができる。したがって、蒸発管25の表面のうち、特に流動材の粒子による摩耗が顕著に発生する部分の摩耗を防止することができる。
また、蒸発管25を加工する(曲げる)必要がないので、製造工程を簡略化することができて、製造コストを低減させることができる。
本発明による循環流動層燃焼炉の第3実施形態を、図3を用いて説明する。
本実施形態における循環流動層燃焼炉301は、切欠部20bの代わりにフィン302が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図3に示すように、本実施形態では、各蒸発管25の前面側(循環流動層燃焼炉301の内壁面側)にそれぞれ、複数枚(本実施形態では4枚)のフィン302が設けられている。
各蒸発管25に設けられた複数枚のフィン302は、対応する蒸発管25に対して放射状に設けられた板状部材であり、蒸発管25の延びる方向に沿って設けられている。
各蒸発管25の前面側にこのようなフィン302を設けることにより、流動材の粒子が蒸発管25の表面を蒸発管25の延びる方向と直行する方向に移動する移動速度が減少するとともに、単位時間あたりに蒸発管25の表面を蒸発管25の延びる方向と直行する方向に移動する流動材の粒子数が減少することとなるので、流動材の粒子による蒸発管25の摩耗を低減させることができる。
また、蒸発管25を加工する(曲げる)必要がないので、製造工程を簡略化することができて、製造コストを低減させることができる。
さらに、フィン302により伝熱面積が増加されることとなるので、伝熱効率を向上させることができる。
本発明による循環流動層燃焼炉の第4実施形態を、図4を用いて説明する。
本実施形態における循環流動層燃焼炉401は、フィン302の代わりにフィン402が設けられているという点で前述した第3実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態では、各蒸発管25の前面側(循環流動層燃焼炉401の内壁面側)にそれぞれ、複数枚のフィン402が設けられている。
各蒸発管25に設けられた複数枚のフィン402は、蒸発管25の延びる方向と直交する方向に半円状に設けられた板状部材である。
各蒸発管25の前面側にこのようなフィン402を設けることにより、蒸発管25の表面近傍を降下する流動材の粒子(図において実線矢印で示す)がフィン402の上面側に、図中において符号Pで示すように堆積するようになっている。これにより、下部内壁20の上面近辺(すなわち、段部20aの上方近傍)における流動材の、蒸発管25の延びる方向と直行する方向に移動する移動速度が減少するとともに、単位時間あたりに蒸発管25の表面を蒸発管25の延びる方向と直行する方向に移動する流動材の粒子数が減少することとなるので、流動材の粒子による蒸発管25の摩耗を低減させることができる。
また、蒸発管25を加工する(曲げる)必要がないので、製造工程を簡略化することができて、製造コストを低減させることができる。
さらに、フィン402により伝熱面積が増加されることとなるので、伝熱効率を向上させることができる。
本発明による循環流動層燃焼炉の第5実施形態を、図5および図6を用いて説明する。
本実施形態における循環流動層燃焼炉501は、遮蔽板202の代わりに遮蔽板502が設けられているという点で前述した第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図5に示すように、本実施形態では、蒸発管壁22の前面側(循環流動層燃焼炉501の内壁面側)に、遮蔽板502が設けられている。
この遮蔽板502は、蒸発管25の、循環流動層燃焼炉501の角部の端に近い方の側面に、メンブレンウォール26と直交する方向に配置された、側面視三角形(図6(a)参照)を有するとともに、正面視三角形(図6(b)参照)を有する板状部材である。
図6(a)において符号βは遮蔽板502の上面と水平面とがなす傾斜角であり、本実施形態では40°以上に設定されている。
蒸発管壁22の前面側にこのような遮蔽板502を設けることにより、蒸発管25の表面のうち、特に流動材の粒子による摩耗が顕著に発生する部分(蒸発管25の側面、特に、循環流動層燃焼炉501の角部の端により近い側の面)を覆い隠すことができる。したがって、蒸発管25の表面のうち、特に流動材の粒子による摩耗が顕著に発生する部分の摩耗を防止することができる。
また、蒸発管25を加工する(曲げる)必要がないので、製造工程を簡略化することができて、製造コストを低減させることができる。
さらに、図6(b)に示すように、遮蔽板502は、その正面視形状が三角形を有するように形成されているので、遮蔽板502の上に流動材の粒子が堆積するようなことがなく、流動材の粒子による蒸発管25の局部摩耗を防止することができる。
なお、上述した実施形態における切欠部20b、遮蔽板202、フィン302、フィン402、遮蔽板502はいずれも、蒸発管壁22の前面側すべてにわたって設けられている必要はなく、例えば、各角部の端から数えて3〜10番目の蒸発管25が位置する所まで設けられていれば十分である。これにより、製造費および製造工程を大幅に削減することができる。
また、図4に示したフィン402は、その外径がすべて同じになるように形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、下方に行くにしたがって漸次拡径するように形成させることもできる。
さらに、図4に示したフィン402は、その外周面が蒸発管25の表面と同一平面上に位置するように形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その内周端が蒸発管25の表面と同一平面上に位置するように形成されていてもよい。
さらにまた、遮蔽板202、フィン302、フィン402、遮蔽板502は、蒸発管25と同じ材質(例えば、スチール)で作られていることが望ましい。
本発明による循環流動層燃焼炉の第1実施形態を示す図であって、図8のI−I矢視断面図である。 本発明による循環流動層燃焼炉の第2実施形態を示す図であって、図1と同様の要部拡大断面図である。 本発明による循環流動層燃焼炉の第3実施形態を示す図であって、図1と同様の要部拡大断面図である。 本発明による循環流動層燃焼炉の第4実施形態を示す要部拡大図である。 本発明による循環流動層燃焼炉の第5実施形態を示す図であって、図1と同様の要部拡大断面図である。 本発明による循環流動層燃焼炉の第5実施形態を示す図であって、(a)は図5のVI−VI矢視断面図、(b)は(a)を紙面において右から見た正面図である。 本発明による循環流動層燃焼炉の第1実施形態を具備した循環型流動層ボイラの概略構成図である。 図7に示す循環流動層燃焼炉の一部断面図である。
符号の説明
1 循環流動層燃焼炉
25 蒸発管
20 下部内壁
21 上部内壁(壁面)
20b 切欠部
100 循環型流動層ボイラ
201 循環流動層燃焼炉
202 遮蔽板
301 循環流動層燃焼炉
302 フィン
401 循環流動層燃焼炉
402 フィン
501 循環流動層燃焼炉
502 遮蔽板

Claims (11)

  1. 炉壁内面から炉内に露出する複数本の真っ直ぐな蒸発管が上下方向に配置されるとともに、該蒸発管の下部を被覆する耐火材からなる下部内壁が設けられ、流動材の粒子が前記炉壁内面に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼炉において、
    前記下部内壁の上端の肩部に下方に向かって、複数個の切欠部が設けられていることを特徴とする循環流動層燃焼炉。
  2. 前記切欠部が、隣り合う蒸発管と蒸発管との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の循環流動層燃焼炉。
  3. 炉壁内面から炉内に露出する複数本の真っ直ぐな蒸発管が上下方向に配置されるとともに、該蒸発管の下部を被覆する耐火材からなる下部内壁が設けられ、流動材の粒子が前記炉壁内面に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼炉において、
    前記蒸発管の前記炉壁内面側の表面を被覆し、各蒸発管を部分的に炉内に露出させる遮蔽板が設けられていることを特徴とする循環流動層燃焼炉。
  4. 前記遮蔽板により、各蒸発管の周方向において、各蒸発管の約六分の一の表面だけが、炉内に露出するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の循環流動層燃焼炉。
  5. 炉壁内面から炉内に露出する複数本の真っ直ぐな蒸発管が上下方向に配置されるとともに、該蒸発管の下部を被覆する耐火材からなる下部内壁が設けられ、流動材の粒子が前記炉壁内面に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼炉において、
    前記蒸発管の炉内に露出する表面に、複数枚のフィンが設けられていることを特徴する循環流動層燃焼炉。
  6. 前記フィンが、前記蒸発管の延びる方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項5に記載の循環流動層燃焼炉。
  7. 前記フィンが、前記蒸発管の延びる方向と直交する方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項5に記載の循環流動層燃焼炉。
  8. 炉壁内面から炉内に露出する複数本の真っ直ぐな蒸発管が上下方向に配置されるとともに、該蒸発管の下部を被覆する耐火材からなる下部内壁が設けられ、流動材の粒子が前記炉壁内面に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼炉において、
    前記蒸発管の側面に、前記炉壁内面から突出するとともに前記蒸発管の延びる方向に沿って遮蔽板が設けられていることを特徴する循環流動層燃焼炉。
  9. 前記遮蔽板の上面が、炉壁内面から炉内に向かって、水平面に対して40°以上の角度で下降していることを特徴とする請求項8に記載の循環流動層燃焼炉。
  10. 前記遮蔽板の上面が、蒸発管の側面から隣接する蒸発管の側面に向かって、傾斜していることを特徴とする請求項8または9に記載の循環流動層燃焼炉。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の循環流動層燃焼炉を具備してなることを特徴とする循環型流動層ボイラ。
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