JP2006083865A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポンプケース51には歯車対52だけが装着されており、歯車ポンプの他の構成部品は蓋板53を挟んで歯車対と対向した位置に配設されているので、電動圧縮機の副軸受部と歯車対52の距離を従来技術による歯車ポンプの構成に比べて短く設定でき、クランク軸2の先端部の振れ回りを小さく抑える事ができる。
【選択図】図1
Description
作動時、密閉容器10の下部の潤滑油溜め15の潤滑油は、歯車ポンプ150の油吸入ノズル156を介して歯車ポンプ150内部に汲み上げられた後、油中の異物を捕獲するためにストレーナ157を通り歯車対52に供給される。この後、前記歯車対52のポンプ作用により油は蓋板153に設けられた油通路153bに送り出され、油通路153bからクランク軸2に設けられたクランク軸油通路16を通り、圧縮機構部1へ供給される。この潤滑油の大半の部分は軸受部材3とクランク軸2との摺動面などを潤滑した後、軸受部材3に配設された油回収容器11に回収された後油回収容器11に配設された連通口11aより排出され、重力の作用により落下し、密閉容器10の下部の潤滑油溜め15に戻る。また、残りの潤滑油は圧縮機構部1から高圧冷媒ガスとともに密閉容器10内に吐き出され、電動圧縮機内部を移動する間に高圧冷媒ガスから分離され、同じく重力の作用により落下し、密閉容器10の下部の潤滑油溜め15に戻る。
ることになる。一方で、ねじの締め付けによる蓋板の微小歪の発生が避けられず、ポンプケースと蓋板とのシール面に微小すきまが生じ、シール性能の低下を招くことになる。
れた電動機により駆動される圧縮機構部を密閉容器内に収納し、クランク軸の副軸受側端部に歯車ポンプを配設したものにおいて、前記歯車ポンプは歯車対のみをポンプケースに収納し、蓋板やポンプカバー等歯車対以外の部品は歯車対の反副軸受側に配置すると同時に、ポンプカバーは同一角度位置以外で重なることの無い形状で全外周にわたって歯車対側に延出するリブを備えたフランジ部を設け、前記リブによって包囲される空間にフランジ部と略同一の外形を有するポンプ部品を収納したものである。
小歪を生じる事なく、歯車ポンプのシール性を確保することが出来る一方で、ポンプの構成部品を組立てるために使用するねじと歯車ポンプを副軸受け部材に締結するために使用するねじを共用化することができるので、ポンプ組立時におけるねじの使用本数を大幅に削減し、組立作業の簡易化が図れる。
以下本発明の実施の形態1における密閉型電動圧縮機について、密閉型電動スクロール圧縮機を例にとり図面とともに説明する。
次に、本発明第2の実施の形態について、図2と図3に示す。歯車ポンプ50の機能と動作時の油の流れは第1の実施例と同等である。図2、図3において、油は歯車対52のポンプ作用により油吸入ノズル56を介してポンプカバー54に設けた異物溜め55に導かれ、蓋板53に設けられた油連通口53aを通り歯車対52に到達する。電動圧縮機の運転の一時停止により歯車ポンプ50が作動を停止しても、ポンプカバー54と蓋板53により油溜め58が構成されているので、歯車ポンプの再起動時に油溜め58内の油が歯車対52に供給され潤滑およびシール作用をなすので歯車ポンプ50の流量性能が維持される。
また、本実施例の他、図4に示すように蓋板53とポンプケース51の組み合わせ面やポンプケース51とクランク軸2の組み合わせ部にシール材62aや62bを配設することにより、歯車ポンプ50のシール性能が向上する。さらに、ポンプカバー54に異物溜めのくぼみ54bを設け、ストレーナで捕獲された油中の異物をこれに堆積させることによりストレーナのスクリーン部表面の目づまりの進行を抑える事ができる。さらに、スト
レーナの枠をプレス加工により金属部品で製作し、ポンプカバー54にスクリーンを枠で挟むように配設し、スポット溶接や圧入などの加工を施してポンプカバー54に枠を取付けてストレーナ57を構成する事ができる。
また、図5に示すように、歯車対52の油吸入口部分63を蓋板53の油連通口53aと位置を合わせて配設する事により、油は歯車対に支障なく導かれる。さらに、油連通口53aの形状を三日月形状として、歯車対52の油吸入口部分63を広く覆うように配設すれば、油が油連通口53aを通過する際の流路の抵抗が十分小さくなり、歯車ポンプ50の回転負荷を小さくする事ができる。さらに、蓋板53に設けたポンプ油通路53bと油連通口53aのプレス加工の抜き方向を相互に反対方向にすると、ポンプ油通路53bからクランク軸2に設けたクランク軸油通路16へ油を導く際に必要な通路の面積と容積を確保する一方で、歯車対52の油吸入部分63と油通路53b部分が歯車対52と蓋板53とが対向する面で連通する事を最小限に抑え、シール性を確保することができる。
また、図6に示すようにポンプカバー54の頭部に斜面を設け、この斜面から油吸入ノズル56をポンプカバー54と一体的に加工、成形してもよい。
また、図7に示すようにポンプカバー54を樹脂により油吸入ノズル56と共に一体成形により構成してもよい。
また、図8または図10に示すように樹脂枠57bとスクリーン57aとの間に段差を設けると、ポンプ組立時にストレーナ57が蓋板53に設けた油通路53bのプレス加工による突起部分に干渉する事がない。
また、図9に示すようにストレーナ57の構成は樹脂枠57bにリブ57dを配設すると強度が増す。
また、図11に示すようにスクリーンの面方向に沿って樹脂製のリブを樹脂枠と一体に成形することにより、スクリーンと樹脂枠の機械的強度をともに向上させることができる。
また、図12に示すように微小突起57eを配設するとポンプカバー54に軽度に圧入して取り付ける事ができる。
また、図1に示す油吸入ノズル56を図13に示した例のように配設すると横置き型の電動圧縮機だけでなく縦置き型の電動圧縮機においても本発明による潤滑油ポンプを合理的に構成できる。
2 クランク軸
3 軸受部材
4 副軸受部材
5 固定子
6 回転子
10 密閉容器
15 潤滑油溜め
16 クランク軸油通路
50 歯車ポンプ
51 ポンプケース
52 歯車対
52a 外歯車
52b 内歯車
53 蓋板
53a 油連通口
53b ポンプ油通路
54 ポンプカバー
55 異物溜め
56 油吸入ノズル
57 ストレーナ
58 油溜め
61 磁石
62 シール材
Claims (4)
- 底部に潤滑油溜めを有する密閉容器内にクランク軸によって連結された電動機と圧縮機構部およびクランク軸を電動機の反圧縮機構部側で回転自在に支持する副軸受とを収納し、前記副軸受を収納保持する副軸受部材に前記クランク軸内部に設けたクランク軸油通路へ前記潤滑油溜めの油を汲み上げて供給する歯車ポンプを配置した密閉型電動圧縮機であって、前記歯車ポンプは、前記クランク軸により駆動される歯車対を収納するポンプケース、および該ポンプケースの反副軸受側端面に前記歯車対収納空間を覆うように配置されて前記歯車対に油を吸入する油連通口を有する蓋板、および該蓋板の反歯車対側を覆うように配置されて蓋板との間に油溜めを形成するポンプカバーとからなり、該ポンプカバーはクランク軸方向から見た形状が軸を中心として回転させたときに同一角度位置以外で重なることの無い形状のフランジ部を有し、前記フランジ部は全外周にわたって歯車対側に延出するリブを有し、前記リブによって形成される空間に前記フランジ部と略同一の外形を有するポンプ部品を収納したものである密閉型電動圧縮機。
- フランジの形状が楕円形の一部を直線に切り取ったものである請求項1記載の密閉型圧縮機。
- リブによって形成される空間に収納されるポンプ部品がポンプケース、蓋板およびこれらの部品の隙間をシールするシール材である請求項1または2記載の密閉型電動圧縮機。
- リブによって形成された空間に収納された部品がポンプケースと共に2本のネジで副軸受部材に共締め固定されてなる請求項1乃至3記載の密閉型電動圧縮機。
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-
2005
- 2005-10-19 JP JP2005304204A patent/JP4241712B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2019049464A1 (ja) * | 2017-09-08 | 2019-03-14 | 日本電産株式会社 | 駆動装置 |
CN111033972A (zh) * | 2017-09-08 | 2020-04-17 | 日本电产株式会社 | 驱动装置 |
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