JP5881461B2 - 冷媒圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、空調機及び冷凍機等に搭載される冷媒圧縮機に関するものである。
従来の密閉形スクロール圧縮機は、固定スクロールと揺動スクロールとからなる圧縮機構、固定子と回転子とからなる電動機機構、電動機機構より回転駆動される主軸、上記圧縮機構及び電動機機構を収容し、底部に油溜り部を有する密閉形の密閉容器、冷媒ガスを吸入する吸入管、圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出管、主軸及び圧縮機機構の各摺動部に潤滑油を供給する給油機構を備えている(例えば、特許文献1参照)。
このように構成された圧縮機では、油溜り部に貯留している潤滑油を、給油機構で吸い上げ、各摺動部に潤滑油を供給しながら運転を行っている。つまり、潤滑油を供給することで摩耗を防止しながら圧縮動作を行っている。
特開平5−209591号公報(図1)
冷媒圧縮機では、圧縮機停止中及び運転中に、密閉容器内に流入した冷媒ガスが液冷媒となり、油溜り部に貯留した潤滑油に溶解、混合することがある。この場合、液冷媒と潤滑油の互いの比重の関係により、密閉容器の油溜り部の底部に液冷媒、その上層に潤滑油が位置する状態となる。そうすると、給油機構が、潤滑油ではなく液冷媒を吸い上げて各摺動部に供給することになり、各摺動部を潤滑させることができず、潤滑特性を悪化させる問題が生じる。しかし、特許文献1では、この点について何ら考慮されていなかった。
また、冷媒に二酸化炭素を使用した圧縮機では、温度により液冷媒(液体二酸化炭素)の比重が異なるため、−15℃以下の低温状態になると液冷媒の比重が潤滑油よりも大きくなり、潤滑油の下層部に液冷媒が位置するようになる。このため、上記と同様のことが生じる。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、油溜り部の底部に液冷媒、その上層に潤滑油が位置する場合でも、各摺動部の潤滑特性が低下しない冷媒圧縮機を得ることを目的とする。
本発明に係る冷媒圧縮機は、電動機機構と、冷媒を圧縮する圧縮機構と、電動機機構と圧縮機構とを連結し、電動機機構の回転力を圧縮機構に伝達する、上下方向に延びる主軸と、電動機機構、圧縮機構及び主軸を収容する密閉容器と、密閉容器の底部に設けられ、潤滑油を貯留する油溜り部と、軸の下端部に設けられ、油溜り部内の潤滑油を主軸及び圧縮機構の各摺動部に供給する給油機構とを備え、給油機構は、油溜り部内に位置する下側吸入口から吸い込んだ潤滑油を主軸及び圧縮機構の各摺動部に供給する第1給油流路と、潤滑油の規定油量の液面位置よりも上方に位置する上側吸入口から吸い込んだ潤滑油を主軸及び圧縮機構の各摺動部に供給する第2給油流路とを有し、第2給油流路は第1給油流路の周囲に形成されて二重配管式に構成され、下側吸入口の高さ位置に潤滑油が位置している場合は、下側吸入口から潤滑油を吸い上げて主軸及び圧縮機構の各摺動部に供給し、上側吸入口の高さ位置に潤滑油が位置している場合は、上側吸入口から潤滑油を吸い上げて主軸及び圧縮機構の各摺動部に供給するものである。
本発明によれば、油溜り部に下側給油機構を配置すると共に、潤滑油の規定油量位置より上部となる位置に上側給油機構を配置するようにしたので、油溜り部の底部に潤滑油が位置している場合は下側給油機構から潤滑油を主軸及び圧縮機構の各摺動部に供給し、液冷媒が潤滑油に溶解、混合して混合液量が増加し、油溜り部の底部に液冷媒が位置している場合は、上側給油機構から主軸及び圧縮機構の各摺動部に潤滑油を供給する。よって、液冷媒が潤滑油に溶解、混合して混合液量が増加し、油溜り部の底部に液冷媒が位置している場合でも、潤滑特性が低下しない冷媒圧縮機を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷媒圧縮機1の縦断面図である。 図1の下側給油機構の吸入弁の動作説明図である。 油溜り部の底部に冷媒が貯留し、その上層に潤滑油が貯留して上側給油機構が潤滑油に浸漬している状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷媒圧縮機の要部縦断面図である。 本発明の実施の形態3に係る冷媒圧縮機の要部縦断面図である。 本発明の実施の形態4に係る冷媒圧縮機の要部縦断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷媒圧縮機の縦断面図である。図1及び後述の各図においてハッチングで示した部分は、潤滑油を示している。また、図1及び後述の各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。更に、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
冷媒圧縮機1は、電動機機構10と、外部より冷媒を吸入して圧縮する圧縮機構20と、この電動機機構10と圧縮機構20とを連結し、電動機機構10の発生する回転力を圧縮機構20に伝達する主軸30とを有し、これらが密閉容器40内に収容された構成を有している。そして、密閉容器40の下部には、潤滑油50を貯留する油溜り部41が設けられている。油溜り部41に貯留された潤滑油50は、後述の下側給油機構70により主軸30内を通って主軸30及び圧縮機構20の各摺動部(後述の主軸受け61、副軸受け63や圧縮機構20の各摺動部等)に供給される。
また、密閉容器40の側面には冷媒を吸入するための吸入管42が設けられ、密閉容器40の上面には圧縮した冷媒を吐出するための吐出管43が設けられている。
電動機機構10は、リング状に形成された固定子11と、この固定子11の内部で回転し得るように支持された回転子12とを備えている。密閉容器40内には、電動機機構10を挟んで対向するように主フレーム60及び副フレーム62が密閉容器40に固定されており、主フレーム60及び副フレーム62の中央に設けた主軸受け61及び副軸受け63に、主軸30が回転自在に支持されている。
圧縮機構20は、固定スクロール21と揺動スクロール22とを備えており、互いの対向面にはそれぞれ渦巻歯21a、22aが設けられている。この渦巻歯21a、22aが互いに摺動可能に噛み合わされて、冷媒を圧縮する圧縮室を構成している。なお、ここではスクロール圧縮機の圧縮機構20を図示しているが、これに限らず、ロータリー圧縮機等、他の形式の圧縮機構としてもよい。
主軸30は、密閉容器40内において上下方向に延びるように配置されており、高さが異なる2箇所には下側給油機構70及び上側給油機構80が配置されている。下側給油機構70は、主軸30の下端部に設けられて油溜り部41内に位置しており、油溜り部41内の潤滑油50を、主軸30及び圧縮機構20の各摺動部へ供給する。
下側給油機構70は、自身の設置位置に潤滑油50が位置している場合には、その潤滑油50を吸い上げて主軸30及び圧縮機構20の各摺動部へ供給する一方、自身の設置位置に液化した冷媒(以下、液冷媒)が位置している場合には、吸い上げを行わず、主軸30及び圧縮機構20の各摺動部への供給を行わないように構成されている。このように自身の設置位置に潤滑油50又は液冷媒のどちらが位置しているのかに応じて、主軸30及び圧縮機構20の各摺動部への供給・停止を切り換える切り換え機構は、具体的には吸入弁71によって実現されており、その構造については後述する。
下側給油機構70は、実施の形態1では容積形ポンプで構成されており、ポンプ本体76と、吸入弁71の吸入口75(後述の図2参照)から異物が吸入されるのを防止するための略円筒状のフィルター77と、前述の吸入弁71とが一体化された構成を有している。なお、フィルター77は、必須の構成ではなく、省略可能である。
上側給油機構80は、潤滑油50の規定油量の液面位置1aよりも上方に設けられている。この位置に設けることで、潤滑油50に液冷媒が溶解、混合して油溜り部41に液冷媒が位置し、その上層に潤滑油50が位置している場合(後述の図3参照)、上側給油機構80は、潤滑油50に浸漬することになる。よって、上側給油機構80が潤滑油50に浸漬している場合(自身の設置位置に潤滑油50が位置している場合)には、潤滑油50を吸い上げて主軸30及び圧縮機構20の各摺動部へ供給する動作を行う。上側給油機構80は、実施の形態1では遠心ポンプで形成されている。遠心ポンプは、具体的には、主軸30に軸心から偏心して主軸30の上端面から軸方向に貫通し、下端開口80aが液面位置1aよりも上方に位置するように形成された偏心穴81によって構成されている。
図2は、図1の下側給油機構の吸入弁の動作説明図で、図1において点線Aで囲った部分を概略的に拡大して示している。図2において実線矢印は潤滑油50の流れ方向、点線は弁体74の移動方向を示している。
吸入弁71は、内部に給油流路72が形成された弁室73と、弁室73内に設けられ、給油流路72を開閉する弁体74とを備えている。弁体74は、液冷媒90よりも低く且つ潤滑油50よりも高い比重を有し、自身が液冷媒90に浸漬しているのか又は潤滑油50に浸漬しているのかに応じて上下に移動することで、給油流路72を開閉する。
すなわち、図2(a)に示すように、吸入弁71が潤滑油50に浸漬している場合は、弁体74が下方に移動して給油流路72を開放する。このように給油流路72が開放されている場合、下側給油機構70は、主軸30の回転に伴い吸入口75から潤滑油50を吸い上げ、主軸30及び圧縮機構20の各摺動部へ供給する動作を行う。一方、図2(b)に示すように、吸入弁71が液冷媒90に浸漬している場合には、弁体74が上方に移動して給油流路72が閉塞される。よって、下側給油機構70は、液冷媒90の吸い上げを行わない。
次に、冷媒圧縮機1の動作を説明する。
電動機機構10に電力が供給されると、回転子12がトルクを発生し主軸30が回転する。主軸30の回転により、揺動スクロール22がオルダムリング(図示せず)により自転を規制されて揺動運動する。吸入管42から密閉容器40内に吸入されたガス冷媒は、固定スクロール21の渦巻歯21aと揺動スクロール22の渦巻歯22aとの間に形成された圧縮室に取り込まれる。そして、ガス冷媒を取り込んだ圧縮室は、揺動スクロール22の揺動運動に伴い、外周部から中心方向に移動しながら容積を減じ、冷媒ガスを圧縮する。そして、圧縮された冷媒ガスは、固定スクロール21に設けた吐出口21bから吐出弁21cに抗して吐出され、吐出管43から密閉容器40外へ排出される。
次に、主軸30の回転に伴う、下側給油機構70及び上側給油機構80の動作について説明する。
まず、図1に示すように油溜り部41に潤滑油50が貯留され、下側給油機構70の吸入弁71が図2(a)に示すように給油流路72を開放した状態にあるときの各ポンプの動作について説明する。
この状態の場合には、電動機機構10により主軸30を回転させることにより、下側給油機構70が油溜り部41に貯留された潤滑油50を吸い上げ、主軸30及び圧縮機構20の各摺動部に供給する。このとき、偏心穴81の位置には何ら液体が位置していないため、上側給油機構80ではポンプ動作は行われない。
次に、油溜り部41に貯留している潤滑油50に、液冷媒が溶解、混合して混合液量が増加し、図3に示すように油溜り部41に液冷媒90が貯留し、その上層に潤滑油50が貯留した状態の場合について説明する。この場合、上側給油機構80は、潤滑油50に浸漬し、下側給油機構70の吸入弁71は、図2(b)に示すように給油流路72を閉塞した状態にある。このような状態にあるときの各ポンプの動作について説明する。
この状態の場合には、下側給油機構70の吸入弁71は給油流路72を閉塞しているため、下側給油機構70のポンプ本体76に液冷媒90は供給されず、下側給油機構70は、液冷媒90を吸い上げる動作は行わない。一方、上側給油機構80は、潤滑油50中に浸漬しているため、電動機機構10により主軸30が回転することに伴い、潤滑油50を吸い上げて主軸30及び圧縮機構20の各摺動部に潤滑油50を供給する。なお、上側給油機構80は、上述したように潤滑油50の規定油量の液面位置1aよりも上方に配置されているため、この位置まで液冷媒90が溜まることはレアケースであり、上側給油機構80により液冷媒90が主軸30及び圧縮機構20の各摺動部に供給されることはないと考えて良い。
以上説明したように、本実施の形態1では、油溜り部41に下側給油機構70を配置すると共に、潤滑油50の規定油量位置より上部となる位置に上側給油機構80を配置し、潤滑油50が油溜り部41の底部に位置するときには下側給油機構70から主軸30及び圧縮機構20の各摺動部に潤滑油50を供給する。そして、液冷媒90が潤滑油50に溶解、混合して混合液量が増加し、潤滑油50の下層部に液冷媒90が位置するときには、上側給油機構80によって潤滑油50を主軸30及び圧縮機構20の各摺動部に供給する。このような構成とすることで、油溜り部41の底部に潤滑油50が貯留している場合はもちろんのこと、液冷媒90が潤滑油50に溶解、混合して混合液量が増加した場合でも、主軸30及び圧縮機構20の各摺動部に、確実に潤滑油50を供給でき、潤滑特性が低下することを防止できる。よって、信頼性の高い冷媒圧縮機1を構成できる。
また、下側給油機構70における前記切り換え機構として、内部に給油流路72が形成された弁室73と、弁室73内に設けられ、液冷媒90よりも低く且つ潤滑油50よりも高い比重を有し、自身が液冷媒90に浸漬している場合には上方に移動して給油流路72を閉塞し、自身が潤滑油50に浸漬している場合には下方に移動して給油流路72を開放する弁体74とを備えた吸入弁71を用いた。よって、簡単な構成で切り換え機構を構成できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、下側給油機構を容積形ポンプ、上側給油機構を遠心ポンプで構成した例を示したが、実施の形態2は、下側給油機構も遠心ポンプで構成したものである。なお、実施の形態1と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施の形態2及び後述の実施の形態についても同様に適用される。
図4は、本発明の実施の形態2に係る冷媒圧縮機の要部縦断面図である。なお、図4には、油溜り部41に液冷媒90が位置し、その上層に潤滑油50が位置して上側給油機構80の設置位置まで達している状態を示している。
実施の形態2の下側給油機構70Aは、主軸30に軸心から偏心して主軸30の上端面から軸方向に貫通し、下端開口が油溜り部41内に位置するように形成された偏心穴78によって構成されている。そして、偏心穴78の途中に、実施の形態1と同様の動作を行う吸入弁71が設けられている。よって、図4に示すように下側給油機構70Aが液冷媒90中に浸漬している状態では、下側給油機構70Aは液冷媒の吸い上げを行わず、上側給油機構80側が潤滑油50を吸い上げて主軸30及び圧縮機構20の各摺動部に供給する動作を行う。
このように構成された実施の形態2の冷媒圧縮機においても、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態3は、下側給油機構及び上側給油機構の両方を、容積形ポンプで構成したものである。
図5は、本発明の実施の形態3に係る冷媒圧縮機の要部縦断面図である。なお、図5には、油溜り部41に液冷媒90が位置し、その上層に潤滑油50が位置して上側給油機構80Aの設置位置まで達している状態を示している。
実施の形態3の上側給油機構80Aも実施の形態1と同様、潤滑油50の規定油量の液面位置1a(図1参照)よりも上方に配置されており、実施の形態1の上側給油機構80と同様の動作を行う。
このように構成された実施の形態3の冷媒圧縮機においても、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、下側給油機構及び上側給油機構の2つの給油機構を設けていたが、実施の形態4は、1つの給油機構で上記の下側給油機構及び上側給油機構の両方の機能を兼ね備えたものである。
図6は、本発明の実施の形態4に係る冷媒圧縮機の要部縦断面図である。なお、図6には、油溜り部41に液冷媒90が位置し、その上層に潤滑油50が位置して給油機構100の上側吸入口80Bの位置まで達している状態を示している。
実施の形態4の冷媒圧縮機における給油機構100は、ここでは容積形ポンプで構成されており、ポンプ本体76と、図2に示した実施の形態1と同様の吸入弁71と、吸入弁71の吸入口(以下、下側吸入口という)75及び後述の上側吸入口80Bから異物が吸入されるのを防止するためのフィルター77と、が一体化された構成を有している。なお、フィルター77は必須の構成ではなく、省略可能である。
給油機構100は、更に、ポンプ本体76に連通し、吸入弁71の給油流路(以下、第1給油流路という)72とは独立して設けられた第2給油流路82を有している。第2給油流路82は、第1給油流路72の外周に設けられており、弁室73においてポンプ本体76との接続側部分をいわば二重配管とし、外側流路(第2給油流路82)の下端を塞ぐことによって構成されている。第2給油流路82の上側吸入口80Bは、潤滑油50の規定油量の液面位置1aよりも上方に設けられており、実施の形態1〜3の上側給油機構80と同様の給油動作を行う。
このように構成された給油機構100は、上記実施の形態1〜3の下側給油機構及び上側給油機構の両方の動作を行うものであり、潤滑油50が油溜り部41の底部に位置するときには、下側吸入口75から潤滑油50を吸い上げて主軸30及び圧縮機構20の各摺動部に潤滑油50を供給する。そして、液冷媒90が潤滑油50に溶解、混合して混合液量が増加し、潤滑油50の下層部に液冷媒90が位置するときには、吸入弁71が閉じられて下側吸入口75からの液冷媒90の吸い上げは行わず、上側吸入口80Bから第2給油流路82を介して潤滑油50を吸い上げて主軸30及び圧縮機構20の各摺動部に供給する。
このように構成された実施の形態4の冷媒圧縮機においても、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。なお、給油機構100は、ここでは容積形ポンプとしたが、遠心ポンプとしてもよい。
ところで、冷媒として用いられる二酸化炭素は、上述したように−15℃以下になると、潤滑油50の比重よりも液冷媒90の比重の方が大きくなり、潤滑油50の下に液冷媒90が溜まる状態となる。よって、実施の形態1〜4において、冷媒として二酸化炭素を用いる場合には、吸入弁71に代えて、−15℃より高いときには、主軸30及び圧縮機構20の各摺動部に連通する給油流路を開、−15℃以下で閉となるようなサーモ弁としてもよい。この場合も、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
上記各実施の形態1〜4の構成は、冷媒ガス温度が低い温度領域で運転され、油溜り部41に貯留している潤滑油50の温度が低くなる冷凍又は冷蔵用途に用いられる冷媒圧縮機1において特に有効である。また、液冷媒90の比重が温度によって変化する冷媒である二酸化炭素冷媒を使用した冷媒圧縮機1においても有効である。
ところで上記では、本発明の給油機構をスクロール圧縮機に適用した例を示して説明したが、他の形式の圧縮機にも適用できることは、言うまでもない。
1 冷媒圧縮機、1a 液面位置、10 電動機機構、11 固定子、12 回転子、20 圧縮機構、21 固定スクロール、21a 渦巻歯、21b 吐出口、21c 吐出弁、22 揺動スクロール、22a 渦巻歯、30 主軸、40 密閉容器、41 油溜り部、42 吸入管、43 吐出管、50 潤滑油、60 主フレーム、61 主軸受け、62 副フレーム、63 副軸受け、70 下側給油機構、70A 下側給油機構、71 吸入弁、72 給油流路(第1給油流路)、73 弁室、74 弁体、75 吸入口(下側吸入口)、76 ポンプ本体、77 フィルター、78 偏心穴、80 上側給油機構、80A 上側給油機構、80B 上側吸入口、80a 下端開口、81 偏心穴、82 第2給油流路、90 液冷媒、100 給油機構。

Claims (6)

  1. 電動機機構と、
    冷媒を圧縮する圧縮機構と、
    前記電動機機構と前記圧縮機構とを連結し、前記電動機機構の回転力を前記圧縮機構に伝達する、上下方向に延びる主軸と、
    前記電動機機構、前記圧縮機構及び前記主軸を収容する密閉容器と、
    前記密閉容器の底部に設けられ、潤滑油を貯留する油溜り部と、
    前記主軸の下端部に設けられ、前記油溜り部内の潤滑油を前記主軸及び前記圧縮機構の各摺動部に供給する給油機構とを備え、
    前記給油機構は、
    前記油溜り部内に位置する下側吸入口から吸い込んだ潤滑油を前記主軸及び前記圧縮機構の各摺動部に供給する第1給油流路と、
    前記潤滑油の規定油量の液面位置よりも上方に位置する上側吸入口から吸い込んだ潤滑油を前記主軸及び前記圧縮機構の各摺動部に供給する第2給油流路とを有し、
    前記第2給油流路は前記第1給油流路の周囲に形成されて二重配管式に構成され、
    前記下側吸入口の高さ位置に潤滑油が位置している場合は、前記下側吸入口から前記潤滑油を吸い上げて前記主軸及び前記圧縮機構の各摺動部に供給し、
    前記上側吸入口の高さ位置に潤滑油が位置している場合は、前記上側吸入口から前記潤滑油を吸い上げて前記主軸及び前記圧縮機構の各摺動部に供給する
    ことを特徴とする冷媒圧縮機。
  2. 前記給油機構は
    身の設置位置に潤滑油又は液冷媒のどちらが位置しているかに応じて、前記第1給油流路から前記主軸及び前記圧縮機構の各摺動部への供給・停止を切り換える切り換え機構を有し、
    前記切り換え機構は、
    自身の設置位置に潤滑油が位置している場合には、前記第1給油流路を開放し、
    自身の設置位置に液冷媒が位置している場合には、前記第1給油流路を閉塞する
    ことを特徴とする請求項記載の冷媒圧縮機。
  3. 前記切り換え機構は、
    内部に前記第1給油流路が形成された弁室と、
    前記弁室内において上下方向に移動可能に設けられ、液冷媒よりも低く且つ潤滑油よりも高い比重を有し、上方に移動して前記第1給油流路を閉塞し、下方に移動して前記第1給油流路を開放する弁体と
    を有する吸入弁である
    ことを特徴とする請求項記載の冷媒圧縮機。
  4. 前記切り換え機構は、温度に応じて前記第1給油流路を開閉するサーモ弁であることを特徴とする請求項記載の冷媒圧縮機。
  5. 前記給油機構は、遠心ポンプであることを特徴とする請求項乃至請求項の何れか一項に記載の冷媒圧縮機。
  6. 前記給油機構は、容積形ポンプであることを特徴とする請求項乃至請求項の何れか一項に記載の冷媒圧縮機。
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