JP2006083761A - タービン動翼及びタービン設備 - Google Patents

タービン動翼及びタービン設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2006083761A
JP2006083761A JP2004269254A JP2004269254A JP2006083761A JP 2006083761 A JP2006083761 A JP 2006083761A JP 2004269254 A JP2004269254 A JP 2004269254A JP 2004269254 A JP2004269254 A JP 2004269254A JP 2006083761 A JP2006083761 A JP 2006083761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
turbine
rotation direction
disk
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004269254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4335771B2 (ja
Inventor
Minoru Yamashita
穣 山下
Eiji Saito
英治 齊藤
Kiyoshi Namura
清 名村
Hideo Yoda
秀夫 依田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2004269254A priority Critical patent/JP4335771B2/ja
Priority to CNB2005100900133A priority patent/CN100334329C/zh
Priority to KR1020050076046A priority patent/KR100722887B1/ko
Priority to US11/211,519 priority patent/US7182577B2/en
Publication of JP2006083761A publication Critical patent/JP2006083761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4335771B2 publication Critical patent/JP4335771B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/30Fixing blades to rotors; Blade roots ; Blade spacers
    • F01D5/3007Fixing blades to rotors; Blade roots ; Blade spacers of axial insertion type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/22Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/14Form or construction
    • F01D5/16Form or construction for counteracting blade vibration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/22Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations
    • F01D5/225Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations by shrouding
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/30Fixing blades to rotors; Blade roots ; Blade spacers
    • F01D5/32Locking, e.g. by final locking blades or keys
    • F01D5/326Locking of axial insertion type blades by other means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2250/00Geometry
    • F05D2250/30Arrangement of components
    • F05D2250/31Arrangement of components according to the direction of their main axis or their axis of rotation
    • F05D2250/314Arrangement of components according to the direction of their main axis or their axis of rotation the axes being inclined in relation to each other
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49316Impeller making
    • Y10T29/4932Turbomachine making
    • Y10T29/49321Assembling individual fluid flow interacting members, e.g., blades, vanes, buckets, on rotary support member

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

【課題】短翼であっても隣接するインテグラルカバーを確実に連結することができ、なおかつ組み立てを容易化し翼根部に作用する応力を軽減することができる信頼性の高いタービン動翼及びタービン設備を提供する。
【解決手段】タービンディスク50のディスク溝51に対しタービン軸方向側から挿入される翼根部4と、翼プロフィル部2の先端に設けたインテグラルカバー5とを有するタービン動翼において、インテグラルカバー5の翼回転方向を向いた端面10をタービンディスク50に対する翼根部4の挿入方向に対して傾斜させ、かつ各インテグラルカバー5の翼回転方向ピッチの総和をその取り付け半径位置における円周長さより大きくなるように設定し、組立時、タービン軸方向側からディスク溝51に押し込むことでねじり変形しようとする翼プロフィル部2の弾性復元力によって相隣接するインテグラルカバー5同士が接触し拘束されるように構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ガスタービンや蒸気タービン等のタービン設備やこれに用いられるタービン動翼に関する。
ガスタービンや蒸気タービンに用いられるタービン動翼は、作動流体の乱れ成分によって広範な周波数範囲で絶えず励振される。励振力に対する翼構造の振動応答には、各振動モードにおける固有振動数に対する励振力や減衰の大きさが関連する。信頼性の高い翼を設計するために、一般に振動応答の大きい低次振動モードの共振を避けつつ振動応答の小さい高次振動モードでは共振しても振動応答が大きくならないように隣接翼同士を連結する構造が採用されることがある。
翼連結構造の一つに、翼プロフィル部の先端に翼回転方向に延びる連結カバー(インテグラルカバー)を設け、隣接翼のインテグラルカバーを互いに接触させるものがある。この翼連結構造には、インテグラルカバーが遠心力等に対して強度的に優れていること、インテグラルカバー同士の接触連結部の摩擦により大きな振動減衰が得られること等から、高い信頼性が得られる利点がある。
しかし翼長の短いタービン動翼にインテグラルカバーを採用する場合、運転中に生じる遠心力や熱膨張による翼プロフィル部のねじれが小さいため隣接するインテグラルカバーが接触しない恐れがある。そのため、インテグラルカバーの翼回転方向に向いた端面をタービン回転軸方向に対して傾斜させ、かつインテグラルカバーの取り付け半径位置の円周方向長さを周方向の翼取り付け本数で割った翼1本分のピッチ(以下、幾何学的ピッチと称する)に対してインテグラルカバーの翼回転方向ピッチ(長さ)を大きく製作し、翼を回転方向(周方向)に押し付けて組み立てることでその反力を拘束することによって隣接翼のインテグラルカバーを強く連結したものがある(特許文献1等参照)。
特開平5−98906号公報
ここで、円周方向からではなくタービン軸方向側からタービンディスク外周に設けられたディスク溝に挿入され組み付けられるタービン動翼がある。この種のものに上記従来技術を適用すると、インテグラルカバーの円周方向ピッチが幾何学的ピッチよりも大きいため、隣接翼のインテグラルカバー同士が干渉しそのままでは組み立てることができない。したがって、一般にこの場合にはインテグラルカバーが干渉しないように翼を曲げ変形させて組み付けることになり、翼の組み立てが非常に困難にするばかりでなく、組立時に翼根部にその反力が作用し翼根部とディスク溝の係合部に高い応力が生じてしまう。また、組み立て後も、翼がねじり変形し翼根部にその反力が作用する。このように運転時の遠心力を支える翼根部とディスク溝の係合部に高い応力が作用する構造であると、タービンを高速回転させるため強度上の問題が発生する危険性があった。
本発明の目的は、短翼であっても隣接するインテグラルカバーを確実に連結することができ、なおかつ組み立てを容易化し翼根部に作用する応力を軽減することができる信頼性の高いタービン動翼及びタービン設備を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、タービンディスク外周部に翼回転方向に複数設けられたディスク溝に対しそれぞれタービン軸方向側から挿入され係合する翼根部と、翼プロフィル部の先端に一体に形成されたインテグラルカバーとを有し、前記タービンディスクに対し翼回転方向に複数取り付けられて環状翼列を構成するタービン動翼であって、前記インテグラルカバーの翼回転方向を向いた端面を、前記タービンディスクに対する前記翼根部の挿入方向に対して傾斜させて形成し、かつ、前記環状翼列における前記インテグラルカバーの翼回転方向ピッチの総和を、当該インテグラルカバーの取り付け半径位置における円周長さより大きくなるように設定し、組立時、タービン軸方向側から前記タービンディスクに押し込むことでねじり変形しようとする前記翼プロフィル部の弾性復元力によって相隣接するインテグラルカバー同士が接触し拘束されるように構成する。
本発明によれば、短翼であっても組み立て中・運転中を通じて隣接翼同士のインテグラルカバーの連結状態が保たれるとともに、組み立てを容易に行うことができ、かつ組み立て時及び組み立て後において、翼根部とディスク溝の係合部に高い応力が作用しない信頼性が高いタービン動翼構造を提供できる。
以下、図面を用いて本発明のタービン動翼の実施の形態を説明する。
図1は本発明のタービン動翼の第1の実施の形態が構成する環状翼列の一部を表す斜視図、図2は本発明のタービン動翼の第1の実施の形態の組み立て中の状態を径方向外周側から見て概略的に表した平面図である。
図1及び図2において、タービン動翼1は、翼プロフィル部2と、この翼プロフィル部2の付け根部3と、タービンディスク50の外周部に翼回転方向に複数設けられたディスク溝51に対しそれぞれタービン軸方向側から挿入され係合する翼根部4と、翼プロフィル部2の先端に一体に形成されたインテグラルカバー5とを有する。タービン動翼1は、順次タービン軸方向側からタービンディスク50に組み付けられ、タービンディスク50に対し翼回転方向に複数取り付けられて環状翼列を構成する。
ディスク溝51は、径方向外周側から見て翼回転方向と逆方向からタービン軸方向下流側にとった角度を正としたとき、翼回転方向と逆方向から第2の角度βをなすように翼回転方向に対して傾斜して形成されている。図示した第2の角度βは鋭角である。したがって、本例において、翼根部4のタービンディスク50に対する挿入方向(つまりタービン動翼1の挿入方向)は、タービン軸方向に対して(90−β)°傾斜している。なお、第2の角度βを90°(タービン軸方向と同方向)或いは鈍角に形成することも可能である。
このディスク溝51に対応する形状に形成された翼根部4は、翼回転方向を向いた側面にタービン軸方向に延びる複数の凸部6を備えている。各凸部6のタービン径方向外周側の面は、タービン径方向外周側に向かって翼根部4の翼回転方向中央部側に傾斜しており、この凸部6の外周側の面がディスク溝51の対応する凹部52に係合することによって、タービン運転中にタービン動翼1に作用する遠心力が支持される。
上記と同様にして径方向外周側から見て翼回転方向と逆方向からタービン軸方向下流側にとった角度を正としたとき、複数設けられた上記インテグラルカバー5の翼回転方向に向いた端面のうち、最初に組み入れられるタービン動翼1(以下特殊翼1aと適宜記載する)のインテグラルカバー5(以下、始端インテグラルカバー5aと適宜記載する)の背側端面7、及びこの背側端面7側に隣接する最後に組み入れられるタービン動翼1(以下特殊翼1bと適宜記載する)のインテグラルカバー5(以下、終端インテグラルカバー5bと適宜記載する)の腹側端面8は、翼回転方向と逆方向に対して第1の角度αをなすように翼回転方向に対して傾斜して形成されている。図示した第1の角度αは、翼回転方向に対してディスク溝51がなす上記第2の角度βよりも大きくかつ鋭角である。なお、第1の角度αは上記第2の角度βより大きい角度であれば90°(タービン軸方向と同方向)或いは鈍角に形成しても良い。
また、各インテグラルカバー5の翼回転方向に向いた端面のうち第1の角度αで形成した端面7,8を除く他の端面10は、翼回転方向と逆方向に対して第3の角度γをなすように翼回転方向に対して傾斜して形成されている。図示した第3の角度γは、上記第2の角度βよりも小さくかつ鋭角である。なお、第3の角度γは上記第2の角度βより小さい角度であれば、90°(タービン軸方向と同方向)或いは鈍角に形成しても良い。また、第1の角度α・第2の角度β・第3の角度γは、第1の角度α及び第2の角度βの差、並びに第2の角度β及び第3の角度γの差が、いずれも12度以下(|β−α|≦12°、|γ−β|≦12°)となるように設定されている。
また、各インテグラルカバー5の翼回転方向ピッチ(長さ)は、幾何学的ピッチよりもやや大きく設定されており、環状翼列を構成する各インテグラルカバー5の総和がそれらインテグラルカバー5の取り付け半径位置における円周長さより大きくなるように設定されている。ここでいう幾何学的ピッチとは、各インテグラルカバー5の取り付け半径位置の円周方向長さを周方向の翼取り付け本数Mで割った翼回転方向ピッチ(長さ)である。
これにより、組立時、特殊翼1aを除く二番目以降に挿入されたタービン動翼1をタービン軸方向側からタービンディスク5に押し込むことでねじり変形しようとする翼プロフィル部2の弾性復元力によって相隣接するインテグラルカバー5同士が接触し拘束されるように構成されている。
次に、上記タービン動翼1の組み立て方法について説明する。
タービン動翼1は、特殊翼1aから翼回転方向と逆方向に向かって順番にディスク溝51に植え込まれ、最後(M番目)の特殊翼1bまで順次全周の翼本数M本植え込まれることにより組み立てられる。
まず、1番目のタービン動翼である特殊翼1aをディスク溝51に所定の位置まで挿入しディスク溝51と翼根部4の相対位置が変わらないように固定した後、特殊翼1aの腹側に位置する2番目のタービン動翼をその背側端面8が特殊翼1aの腹側端面10に接触するまで挿入する。
前述したように、インテグラルカバー5の翼回転方向ピッチは幾何学的ピッチよりも大きく形成されているため、2番目のタービン動翼は、ディスク溝51の所定の位置まで挿入されず特殊翼1aに対しややタービン軸方向上流側にずれる。この軸方向ずれ量Zは、インテグラルカバー5のピッチと幾何学的ピッチとの差P(後述の図4参照)と、特殊翼1aのインテグラルカバー5の腹側端面10とこれに隣接する2番目のタービン動翼1のインテグラルカバー5の背側端面の傾斜角(第3の角度γ)、及びディスク溝51の傾斜角(第2の角度β)により定まる。続けて3番目のタービン動翼、4番目のタービン動翼・・・(M−1)番目のタービン動翼、M番目のタービン動翼(特殊翼1b)を順番に隣接翼同士のインテグラルカバー5の対向端面が接触する位置までディスク溝51に挿入する。
これまでの組み立て工程においては、隣接するインテグラルカバー5同士は単に当接しているのみの状態であり、翼プロフィル部2に曲げ変形やねじり変形は生じていない。特殊翼1bをディスク溝51に挿入したら、この時点でディスク溝51に対し所定位置まで完全に挿入されている特殊翼1aを除く他のタービン動翼1を適宜タービン軸方向から押圧し、それらのタービン軸方向の位置が特殊翼1aと同じ位置となるまでディスク溝51に押し込み、図1の状態としてこの環状翼列の組み立てが終了する。
なお、1番目のタービン動翼である特殊翼1bは、M番目のタービン動翼である特殊翼1aに対して(M−1)×Zだけ軸方向上流側に位置するため、(M−1)×Zがディスク溝51のストロークより大きくなる場合には、特殊翼1bをディスク溝51に挿入できず組み立てられなくなる。したがって、第2の角度β及び第3の角度γやディスク溝51のストロークは、(M−1)×Zがディスク溝51のストロークよりも小さくなるように設定する必要がある。
図3は、全周の翼のうちの特殊翼1a,1b及び特殊翼1bの背側に隣接する(M−1)番目のタービン動翼のインテグラルカバー5を抽出して径方向外周側から見た図、図4は図3中のIV部の拡大図である。
図3において、組み立て時、特殊翼1bを挿入する際に特殊翼1bに押し込み荷重F1を作用させると、第3の角度γで傾斜した隣接するインテグラルカバー5の対向端面10間に反力F2が生じる。一方、この時点では特殊翼1aの背側端面7と特殊翼1bの腹側端面8間に拘束力が生じないため特殊翼1a,1bには曲げ変形M1,M2が生じようとするが、特殊翼1bを挿入していくにつれ、特殊翼1aの背側端面7と特殊翼1bの腹側端面8の間隙Gは小さくなりやがて0になる。これにより特殊翼1aの背側端面7と特殊翼1bの腹側端面8間に拘束力が発生し、これら特殊翼1b,1aの組み立て後に残存する曲げ変形M1,M2が最小限に止められる。
なお、隣接する翼同士の軸方向ずれ量ZはP×tanα×tanβ/(tanβ−tanα)で表される。特殊翼1a,1bの軸方向ずれ量Ztotalは前述したように(M−1)×Zである。したがって、このZtotalを考慮して特殊翼1a,1bのインテグラルカバー5a,5bの対向端面7,8の傾斜角(第3の角度γ)を調整することで、特殊翼1bと(M−1)番目のタービン動翼1のインテグラルカバー5の対向端面10を接触させると同時に特殊翼1a,1bのインテグラルカバー5の対向端面7,8の間隙Gが0となるように各インテグラルカバー5を形成することも可能である。この場合には、特殊翼1bを押圧してディスク溝51の所定位置まで挿入する際に生じるタービン動翼の曲げ変形も最小限に抑えることができる。
図5は特殊翼1bの挿入時に作用する力の関係を表す図である。
図5において、特殊翼1bにディスク溝方向に押し込み荷重F1を作用させ、ディスク溝51の所定位置まで特殊翼1bを挿入すると、特殊翼1bのインテグラルカバー5bは隣接するインテグラルカバー5,5aの端面10,7間に挟まれ、特殊翼1bのインテグラルカバー5にディスク溝51に挿入する方向と垂直方向に反力F2が生じる。この反力F2は、端面の傾斜方向を向いた傾斜方向分力F2aと傾斜方向と垂直方向を向いた垂直方向分力F2bに分解される。
垂直方向分力F2bと静摩擦係数により表される摩擦力F3が傾斜面方向分力F2aを上回る場合には、組み立て後、押し込み荷重F1が作用しない状態でも翼根部4とディスク溝51の相対位置がずれて組み立て前の状態に戻ることがなく容易にタービン動翼1が組み付けられる。このような角度を摩擦角というが、静止摩擦係数を0.2と仮定すると摩擦角は12°になる。静止摩擦係数0.2は材料の摩擦係数として一般的な値である。したがって、前述したように第1の角度αと第2の角度βの角度差、第2の角度βと第3の角度γの角度差を12度以下とすることで、より組み立て作業を容易化することができ高い信頼性を確保することができる。
以上のように本実施の形態によれば、短翼であっても隣接するインテグラルカバー5同士を確実に連結することができ、なおかつ容易に組み立てることができる。また、タービン動翼の変形量を最小限に止めることができるので、組み立て中や組み立て後に翼根部4に作用する応力を軽減することができ、高い信頼性を確保することができる。
図6は本発明のタービン動翼の第2の実施の形態の組み立て中の状態を径方向外周側から見て概略的に表した平面図であり、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図6において、本実施の形態が前述した第1の実施の形態と相違する点は、環状翼列を構成する各タービン動翼1を、それぞれ始端インテグラルカバー5aを備えた特殊翼1a及び終端インテグラルカバー5bを備えた特殊翼1bを一対ずつ有する複数のセクションS1,S2・・・Snに分割した点である。
例えば図示した環状翼列が60本のタービン動翼100からなり、これらを6本ずつ10個のセクションに分割する場合、1つのセクションは全周360°のうちの36°を占め、翼回転方向前方端(組み立て順で始端)に位置する1本の特殊翼1aと、翼回転方向後方端(組み立て順で終端)に位置する1本の特殊翼1bと、これら特殊翼1a,1bの間に位置する4つのタービン動翼100とで構成される。
各タービン動翼の構成は前述した第1の実施の形態と同様であり、特殊翼1aのインテグラルカバー5aの背側端面7及び特殊翼1bのインテグラルカバー5bの腹側端面8の傾斜角が第1の角度α、各タービン動翼の挿入角が第2の角度β、各タービン動翼のインテグラルカバー5の翼回転方向を向いた端面のうち上記端面7,8以外の傾斜角が第3の角度γ(0<γ<β<α<180°、|α−β|≦12°、|β−γ|≦12°)である。各インテグラルカバー5の円周方向ピッチは、前述した幾何学的ピッチよりもやや大きく形成されている。
本実施の形態のタービン動翼の組み立て方法を説明する。
例えば図示した環状翼列が60本のタービン動翼からなり6本ずつ10のセクションに分割されているとすると、各セクションにおいて特殊翼1aから順番に2番目のタービン動翼、3番目のタービン動翼・・・6番目のタービン動翼(特殊翼1b)をタービンディスク50にタービン軸方向側から挿入する。セクション間の組み立て優先順位は特になく、セクションS1、S2・・・S6と順番に組み入れていっても良いし、順不同又は並行して組み入れていっても良い。但し、特殊翼1aは、その背側に隣接するセクションの特殊翼1bよりも先に組み入れる必要がある。その後の手順は前述した第1の実施の形態と同様であり、各セクションで最初に挿入した特殊翼1a以外のタービン動翼100を順次押し込み、特殊翼1aと同じ軸方向位置まで摺動させたら組み立て終了である。
本実施の形態によれば、翼列を複数のセクションに分割したことによって前述した第1の実施の形態と同様の効果に加え次の効果が得られる。すなわち、タービン設備の仕様によって、前述したインテグラルカバーの軸方向ずれ量の最大値(M−1)×Zがディスク溝51のストロークより大きくなってしまう場合、タービン動翼の組み立てが不可能となってしまう。このような場合、本実施の形態のように翼列を構成するタービン動翼をn個のセクションに分割することにより、nをセクション数とすると軸方向ずれ量の最大値を(M/n−1)×Zに減少させることができる。したがって、設計自由度が向上し、タービン設備の要求仕様に柔軟に対応し各部の寸法を決定することができる。
なお、以上の第1及び第2の実施の形態において、特殊翼1a,1bを除くタービン動翼100のインテグラルカバー5の形状が平行四辺形である例を示したが、図7及び図8に示すように、インテグラルカバー5の背側・腹側端面10が屈曲形成されていても構わない。また、このように端面10を屈曲させた場合、隣接するインテグラルカバー5と接触する背側・腹側端面10は、図7に示したようにタービン軸方向上流側の傾斜面であっても良いし、図8に示したようにタービン軸方向下流側の傾斜面であっても良い。
図9は本発明のタービン動翼の第3の実施の形態が構成する環状翼列の一部を表す斜視図、図10はタービン軸方向から見た図で、これらの図において先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図9及び図10において、本実施の形態が前述した第1及び第2の実施の形態と相違する点は、翼根部4の翼回転方向に向いた両側面は、ディスク溝51の上端部に形成したタービン径方向に平行な支持面53に対応して形成されたタービン径方向に延びる被支持面15を有し、この被支持面15が上記支持面53に対向し接するように構成されている点である。支持面53及び被支持面15の長手方向はディスク溝51の延伸方向(第2の角度β)に平行である。
すなわち、ディスク溝51間の頂部には、タービン径方向外周側に突き出す凸部54が設けられ、この凸部54の周方向を向いた側面が先の支持面53を形成している。支持面53は、翼根部4の翼回転方向中心を通り径方向に伸びる半径方向面Rと平行に形成されている。被支持面15は、翼根部4の上端の背側・腹側端面に形成されており、組み立て時に凸部54の支持面53に対向するように上記半径方向面Rと平行に形成されている。その他の構成や組み立て手順については、前述した第1の実施の形態又は第2の実施の形態と同様である。
本実施の形態においても、前述した第1の実施の形態又は第2の実施の形態と同様の効果が得られる。加えて、組立中若しくは組立後、翼に曲げ変形やねじり変形が生じる際、翼根部4の被支持面15がディスク溝51の支持面53により拘束されているため、翼根部4やディスク溝51に片当たりが生じず高い応力が発生しない。仮にディスク溝51の変形とともに翼根部4とディスク溝51に片当たりが僅かに生じても、それにより発生する応力は小さい。したがって、信頼性の高いタービンの翼を提供することができる。
なお、図9及び図10では、凸部54の支持面53が半径方向面Rと平行な例を説明したが、翼根部4やディスク溝51に発生する応力を少しでも低減する意味では、支持面53及び被支持面15が半径方向面R必ずしも平行でなくても効果がある。
図11は本発明のタービン動翼の第4の実施の形態が構成する環状翼列の一部をタービン軸方向から見た図で、この図において先の各図と同様の役割を果たす部分には同符号を付し説明を省略する。
図11に示すように、本実施の形態において、翼根部4の翼回転方向に向いた両側面は、ディスク溝51の下端部に形成したタービン径方向に平行な支持面53に対応して形成されたタービン径方向に延びる被支持面15を有し、この被支持面15が支持面53に対向し接するように形成されている。すなわち、第3の実施の形態では翼根部4の上端部に設けた被支持面15で翼根部4を拘束したのに対し、本実施の形態では翼根部4の下端部に設けた被支持面15で翼根部4を拘束している。支持面53及び被支持面15の長手方向はディスク溝51の延伸方向(第2の角度β)に平行である。その他の構成及び組み立てて順については第3の実施の形態と同様であり、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図12は本発明のタービン動翼の第5の実施の形態が構成する環状翼列の一部をタービン軸方向から見た図で、この図において先の各図と同様の役割を果たす部分には同符号を付し説明を省略する。
図12に示すように、本実施の形態において、翼根部4の翼回転方向に向いた両側面は、ディスク溝51の上端部及び下端部にそれぞれ形成したタービン径方向に平行な支持面53に対応して形成されたタービン径方向に延びる被支持面15を有し、この被支持面15が支持面53に対向し接するように形成されている。すなわち、本実施の形態は第3及び第4の実施の形態を組み合わせた実施の形態であり、翼根部4の上端部及び下端部に被支持面15を設けて上下両端で翼根部4を拘束している。支持面53及び被支持面15の長手方向はディスク溝51の延伸方向(第2の角度β)に平行である。その他の構成及び組み立てて順については第3又は第4の実施の形態と同様であり、第3又は第4の実施の形態と同様の効果を得ることができ、上下両端で翼根部4を拘束するのでより大きな拘束力が得られる。
図13は本発明のタービン動翼の第6の実施の形態をタービン軸方向から見た図で、この図において先の各図と同様の役割を果たす部分には同符号を付し説明を省略する。
図13に示すように、本実施の形態において、翼根部4の翼回転方向に向いた両側面は、ディスク溝51に形成されたタービン径方向に垂直な支持面53’に対応して形成されたタービン径方向(半径方向面R)とほぼ垂直な方向に延びる被支持面15’を有し、この被支持面15’が支持面53’に対向し接するように構成されている。支持面53’はディスク溝51の凹部52の径方向外側に径方向内側を向くように形成されており、被支持面15’は翼根部4の凸部6の径方向外側に径方向外側を向くように形成されている。つまり、第3〜第5の実施の形態においては、支持面53及び被支持面15を径方向に平行に形成して翼根部4のねじれを拘束したのに対し、本実施の形態は、支持面53’及び被支持面15’を径方向に垂直に形成し、翼根部4が多少ねじれても支持面53’と被支持面15’が確実に面接触するようになし、翼根部4とディスク溝51との片当たりを防止するように構成した実施の形態である。
なお、本実施の形態においては、第4の実施の形態と同様にディスク溝51及び翼根部4の下端部にそれぞれ支持面53及び被支持面15を設けているが、第3の実施の形態と同様にディスク溝51及び翼根部4の上端部にそれぞれ支持面53及び被支持面15を設けても良いし、第5の実施の形態と同様にして上下両端部に設けても良い。また、上記支持面53’及び被支持面15’のみで十分な効果が得られる場合には、径方向に伸びる支持面53及び被支持面15は省略しても良い。その他の構成及び組み立てて順については前述した各実施の形態と同様である。
本実施の形態においても前述した各実施の形態と同様の効果が得られることは言うまでもないが、半径方向に伸びる支持面53及び被支持面15を設けてもディスク溝51と翼根部4との間で僅かに片当たりが生じる場合、本実施の形態のように径方向に垂直な支持面53’及び被支持面15’を設ければ、翼根部4がねじれても翼根部4とディスク溝51との間の片当たりを確実に防止することができる。よって、より高い信頼性を確保することができる。
図14は、以上に説明した本発明のタービン動翼の各実施の形態を適用するタービン設備の一構成例を一部断面で表す側面図である。
図14に示すように、以上説明した本発明のタービン動翼の各実施の形態を環状に形成した動翼翼列31は、例えばケーシング等の静止体の内壁に静翼を環状に固定して形成した静翼翼列32とタービン軸方向に交互に配設される。一般に、軸方向に隣接する静翼翼列32と動翼翼列31を1つの段落とし、こうした段落が複数段設けられる。図14には本発明のタービン動翼の適用対象として蒸気タービンを図示したが、勿論ガスタービンにも適用可能である。また、高圧段であっても低圧段であっても本発明は適用可能であるが、特に翼長の短い高圧段に適用すると効果的である。
本発明のタービン動翼の第1の実施の形態が構成する環状翼列の一部を表す斜視図である。 本発明のタービン動翼の第1の実施の形態の組み立て中の状態を径方向外周側から見て概略的に表した平面図である。 本発明のタービン動翼の第1の実施の形態が構成する翼列のうちの始端動翼、終端動翼及び終端動翼の背側に隣接するタービン動翼のインテグラルカバーを抽出して径方向外周側から見た図である。 図3中のIV部の拡大図である。 本発明のタービン動翼の第1の実施の形態の終端動翼の挿入時に作用する力の関係を表す図である。 本発明のタービン動翼の第2の実施の形態の組み立て中の状態を径方向外周側から見て概略的に表した平面図である。 本発明のタービン動翼に備えられたインテグラルカバーの他の構成例を表す図である。 本発明のタービン動翼に備えられたインテグラルカバーの更に他の構成例を表す図である。 本発明のタービン動翼の第3の実施の形態が構成する環状翼列の一部を表す斜視図である。 本発明のタービン動翼の第3の実施の形態が構成する環状翼列の一部をタービン軸方向から見た図である。 本発明のタービン動翼の第4の実施の形態が構成する環状翼列の一部をタービン軸方向から見た図である。 本発明のタービン動翼の第5の実施の形態が構成する環状翼列の一部をタービン軸方向から見た図である。 本発明のタービン動翼の第6の実施の形態をタービン軸方向から見た図である。 本発明のタービン動翼を適用するタービン設備の一構成例を一部断面で表す側面図である。
符号の説明
1 タービン動翼
1a 特殊翼
1b 特殊翼
2 翼プロフィル部
4 翼根部
5 インテグラルカバー
5a 始端インテグラルカバー
5b 終端インテグラルカバー
7 端面
8 端面
10 端面
15 被支持面
15’ 被支持面
50 タービンディスク
51 ディスク溝
53 支持面
53’ 支持面
S セクション
α 第1の角度
β 第2の角度
γ 第3の角度

Claims (13)

  1. タービンディスク外周部に翼回転方向に複数設けられたディスク溝に対しそれぞれタービン軸方向側から挿入され係合する翼根部と、翼プロフィル部の先端に一体に形成されたインテグラルカバーとを有し、前記タービンディスクに対し翼回転方向に複数取り付けられて環状翼列を構成するタービン動翼であって、
    前記インテグラルカバーの翼回転方向を向いた端面を、前記タービンディスクに対する前記翼根部の挿入方向に対して傾斜させて形成し、かつ、
    前記環状翼列における前記インテグラルカバーの翼回転方向ピッチの総和を、当該インテグラルカバーの取り付け半径位置における円周長さより大きくなるように設定し、
    組立時、タービン軸方向側から前記タービンディスクに押し込むことでねじり変形しようとする前記翼プロフィル部の弾性復元力によって相隣接するインテグラルカバー同士が接触し拘束されるように構成した
    ことを特徴とするタービン動翼。
  2. タービンディスク外周部に翼回転方向に複数設けられたディスク溝に対しそれぞれタービン軸方向側から挿入され係合する翼根部と、翼プロフィル部の先端に一体に形成されたインテグラルカバーとを有し、前記タービンディスクに対し翼回転方向に複数取り付けられて環状翼列を構成するタービン動翼であって、
    径方向外周側から見て翼回転方向と逆方向からタービン軸方向下流側にとった角度を正としたとき、複数設けられた前記インテグラルカバーの翼回転方向に向いた端面のうち、少なくとも1つの始端インテグラルカバーの背側端面及びこの背側端面側に隣接する終端インテグラルカバーの腹側端面を、翼回転方向に対してそれらがなす第1の角度が翼回転方向に対して前記ディスク溝がなす第2の角度よりも大きくなるように形成する一方、前記第1の角度で形成した端面を除く他の端面を、翼回転方向に対してそれらがなす第3の角度が前記第2の角度よりも小さくなるように形成し、かつ、
    前記環状翼列における前記インテグラルカバーの翼回転方向ピッチの総和を、当該インテグラルカバーの取り付け半径位置における円周長さより大きくなるように設定し、
    組立時、前記タービンディスクに二番目以降に挿入したものをタービン軸方向側から前記タービンディスクに押し込むことでねじり変形しようとする前記翼プロフィル部の弾性復元力によって相隣接するインテグラルカバー同士が接触し拘束されるように構成した
    ことを特徴とするタービン動翼。
  3. 請求項1に記載のタービン動翼において、径方向外周側から見て翼回転方向と逆方向からタービン軸方向下流側にとった角度を正としたとき、複数設けられた前記インテグラルカバーの翼回転方向に向いた端面のうち、少なくとも1つの始端インテグラルカバーの背側端面及びこの背側端面側に隣接する終端インテグラルカバーの腹側端面を、翼回転方向に対してそれらがなす第1の角度が翼回転方向に対して前記ディスク溝がなす第2の角度よりも大きくなるように形成したことを特徴とするタービン動翼。
  4. 請求項3に記載のタービン動翼において、複数設けられた前記インテグラルカバーの翼回転方向に向いた端面のうち、前記第1の角度で形成した端面を除く他の端面を、翼回転方向に対してそれらがなす第3の角度が前記第2の角度よりも小さくなるように形成したことを特徴とするタービン動翼。
  5. 請求項4に記載のタービン動翼において、前記第1の角度は鋭角であることを特徴とするタービン動翼。
  6. 請求項5に記載のタービン動翼において、前記第1及び第2の角度の差と前記第2及び第3の角度の差はいずれも12度以下であることを特徴とするタービン動翼。
  7. 請求項3〜6のいずれかに記載のタービン動翼において、前記環状翼列をそれぞれ一対の前記始端インテグラルカバー及び前記終端インテグラルカバーを有する複数のセクションに分割したことを特徴とするタービン動翼。
  8. 請求項1に記載のタービン動翼において、前記翼根部の翼回転方向に向いた両側面は、前記ディスク溝の上端部に形成したタービン径方向に平行な支持面に対応して形成されたタービン径方向に延びる被支持面を有し、この被支持面が前記支持面に対向し接することを特徴とするタービン動翼。
  9. 請求項1に記載のタービン動翼において、前記翼根部の翼回転方向に向いた両側面は、前記ディスク溝の下端部に形成したタービン径方向に平行な支持面に対応して形成されたタービン径方向に延びる被支持面を有し、この被支持面が前記支持面に対向し接することを特徴とするタービン動翼。
  10. 請求項1に記載のタービン動翼において、前記翼根部の翼回転方向に向いた両側面は、前記ディスク溝の上端部及び下端部にそれぞれ形成したタービン径方向に平行な支持面に対応して形成されたタービン径方向に延びる被支持面を有し、この被支持面が前記支持面に対向し接することを特徴とするタービン動翼。
  11. 請求項8〜10のいずれかに記載のタービン動翼において、前記被支持面の長手方向は、さらに前記ディスク溝の延伸方向に平行であることを特徴とするタービン動翼。
  12. 請求項1に記載のタービン動翼において、前記翼根部の翼回転方向に向いた両側面は、前記ディスク溝に形成されたタービン径方向に垂直な支持面に対応して形成されたタービン径方向とほぼ垂直な方向に延びる被支持面を有し、この被支持面が前記支持面に対向し接することを特徴とするタービン動翼。
  13. タービンディスク外周部に翼回転方向に複数設けられたディスク溝に対しそれぞれタービン軸方向側から挿入され係合する翼根部と、翼プロフィル部の先端に一体に形成されたインテグラルカバーとを有し、前記タービンディスクに対し翼回転方向に複数取り付けられて環状翼列を構成するタービン動翼を備えたタービンであって、
    前記タービン動翼は、
    前記インテグラルカバーの翼回転方向を向いた端面を、前記タービンディスクに対する前記翼根部の挿入方向に対して傾斜させて形成し、かつ、
    前記環状翼列における前記インテグラルカバーの翼回転方向ピッチの総和を、当該インテグラルカバーの取り付け半径位置における円周長さより大きくなるように設定し、
    組立時、タービン軸方向側から前記タービンディスクに押し込むことでねじり変形しようとする前記翼プロフィル部の弾性復元力によって相隣接するインテグラルカバー同士が接触し拘束されるように構成した
    ことを特徴とするタービン設備。
JP2004269254A 2004-09-16 2004-09-16 タービン動翼及びタービン設備 Active JP4335771B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004269254A JP4335771B2 (ja) 2004-09-16 2004-09-16 タービン動翼及びタービン設備
CNB2005100900133A CN100334329C (zh) 2004-09-16 2005-08-09 涡轮叶片及涡轮设备
KR1020050076046A KR100722887B1 (ko) 2004-09-16 2005-08-19 터빈 구동 블레이드 및 터빈 설비
US11/211,519 US7182577B2 (en) 2004-09-16 2005-08-26 Turbine rotor blade and turbine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004269254A JP4335771B2 (ja) 2004-09-16 2004-09-16 タービン動翼及びタービン設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006083761A true JP2006083761A (ja) 2006-03-30
JP4335771B2 JP4335771B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=36162480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004269254A Active JP4335771B2 (ja) 2004-09-16 2004-09-16 タービン動翼及びタービン設備

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7182577B2 (ja)
JP (1) JP4335771B2 (ja)
KR (1) KR100722887B1 (ja)
CN (1) CN100334329C (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102330572A (zh) * 2010-07-12 2012-01-25 曼柴油机和涡轮机欧洲股份公司 涡轮机的转子
JP2013505385A (ja) * 2009-09-18 2013-02-14 マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー ターボ機械のロータ
JP2015129511A (ja) * 2013-12-17 2015-07-16 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ タービンバケット閉鎖組立体及びその組立方法
JP2015163766A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 三菱日立パワーシステムズ株式会社 動翼及び回転機械
CN115023535A (zh) * 2020-02-25 2022-09-06 诺沃皮尼奥内技术股份有限公司 用于提供对旋转机械中的轴向插装叶片的护罩干涉的方法以及旋转机械

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4869616B2 (ja) * 2005-04-01 2012-02-08 株式会社日立製作所 蒸気タービン動翼と蒸気タービンロータ及びそれを用いた蒸気タービン並びにその発電プラント
JP4939613B2 (ja) * 2008-01-16 2012-05-30 三菱重工業株式会社 タービン動翼
EP2112328A1 (de) * 2008-04-21 2009-10-28 Siemens Aktiengesellschaft Rotor für eine Strömungsmaschine
DE102008051935A1 (de) * 2008-10-09 2010-04-15 Mtu Aero Engines Gmbh Verfahren zum Montieren eines Schaufelkranzes für einen Rotor und Schaufelkranz hierzu
FR2950104B1 (fr) * 2009-09-11 2011-12-09 Snecma Roue de turbomachine
DE102010048732B3 (de) * 2010-10-16 2012-03-15 Mtu Aero Engines Gmbh Verfahren zum Herstellen eines integral beschaufelten Rotors
EP2578801B1 (de) * 2011-10-07 2021-04-07 MTU Aero Engines GmbH Deckband einer schaufel für eine turbomaschine
ITTO20120517A1 (it) * 2012-06-14 2013-12-15 Avio Spa Schiera di profili aerodinamici per un impianto di turbina a gas
US20140119886A1 (en) * 2012-10-31 2014-05-01 General Electric Company Turbine cowling system
US9347326B2 (en) * 2012-11-02 2016-05-24 General Electric Company Integral cover bucket assembly
GB201403072D0 (en) * 2014-02-21 2014-04-09 Rolls Royce Plc A rotor for a turbo-machine and a related method
US10801342B2 (en) * 2014-04-10 2020-10-13 Raytheon Technologies Corporation Stator assembly for a gas turbine engine
EP3042737A1 (de) * 2015-01-12 2016-07-13 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zur montage von laufschaufeln an einer rotorscheibe sowie spannvorrichtung zur durchführung eines solchen verfahrens
IT201900017171A1 (it) * 2019-09-25 2021-03-25 Ge Avio Srl Protezioni delle punte delle pale di turbina desintonizzate
JP7360971B2 (ja) * 2020-02-19 2023-10-13 三菱重工業株式会社 タービン翼及びタービン
FR3107551B1 (fr) * 2020-02-20 2022-08-12 Safran Aircraft Engines Aube de turbine
FR3120905A1 (fr) * 2021-03-16 2022-09-23 Safran Aircraft Engines Roue à aubes pour une turbine
CN114233399B (zh) * 2022-02-23 2022-05-17 成都中科翼能科技有限公司 一种用于控制涡轮转子叶片叶冠接触面接触应力的方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6487804A (en) * 1987-06-04 1989-03-31 Fuji Electric Co Ltd Turbine bucket
JPH0598906A (ja) * 1991-10-08 1993-04-20 Fuji Electric Co Ltd 蒸気タービンの動翼
US5509784A (en) * 1994-07-27 1996-04-23 General Electric Co. Turbine bucket and wheel assembly with integral bucket shroud
US6644924B1 (en) * 2002-05-31 2003-11-11 General Electric Company Covers for turbine buckets and methods of assembly
CN100338337C (zh) * 2002-06-07 2007-09-19 三菱重工业株式会社 汽轮机转子叶片组件及其组装方法
US6827554B2 (en) * 2003-02-25 2004-12-07 General Electric Company Axial entry turbine bucket dovetail with integral anti-rotation key

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013505385A (ja) * 2009-09-18 2013-02-14 マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー ターボ機械のロータ
CN102330572A (zh) * 2010-07-12 2012-01-25 曼柴油机和涡轮机欧洲股份公司 涡轮机的转子
JP2012021529A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Man Diesel & Turbo Se ターボ機関のロータ
US8974186B2 (en) 2010-07-12 2015-03-10 Man Diesel & Turbo Se Coupling element segments for a rotor of a turbomachine
JP2015129511A (ja) * 2013-12-17 2015-07-16 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ タービンバケット閉鎖組立体及びその組立方法
JP2015163766A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 三菱日立パワーシステムズ株式会社 動翼及び回転機械
CN115023535A (zh) * 2020-02-25 2022-09-06 诺沃皮尼奥内技术股份有限公司 用于提供对旋转机械中的轴向插装叶片的护罩干涉的方法以及旋转机械
CN115023535B (zh) * 2020-02-25 2024-04-05 诺沃皮尼奥内技术股份有限公司 用于提供对旋转机械中的轴向插装叶片的护罩干涉的方法以及旋转机械

Also Published As

Publication number Publication date
JP4335771B2 (ja) 2009-09-30
US20060177314A1 (en) 2006-08-10
CN100334329C (zh) 2007-08-29
CN1749535A (zh) 2006-03-22
KR100722887B1 (ko) 2007-05-30
KR20060053151A (ko) 2006-05-19
US7182577B2 (en) 2007-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4335771B2 (ja) タービン動翼及びタービン設備
US8231352B2 (en) Vibration damper assembly
JP2007064074A (ja) 軸流タービン
JP2006283681A (ja) 蒸気タービン動翼と蒸気タービンロータ及びそれを用いた蒸気タービン並びにその発電プラント
US11346233B2 (en) Damping device
KR20120107491A (ko) 부하가 제어된 터빈 블레이드 댐핑 장치
CN105008667B (zh) 涡轮机转子叶片,涡轮机转子盘,涡轮机转子以及具有不同的根部和槽的接触面角度的燃气涡轮发动机
JP4179282B2 (ja) タービン動翼
JP2007187053A (ja) タービン動翼
JP3933130B2 (ja) タービン動翼
US11421543B2 (en) Hydrostatic seal with asymmetric beams for anti-tipping
JP2007332893A (ja) 軸流タービン翼の制振及びフレッティング防止構造
JP5090287B2 (ja) タービン動翼とその固定構造
EP3192967A1 (en) Gas turbine rotor assembly with improved shaped torque pin
JP2010112276A (ja) タービン動翼構造
US11946390B2 (en) Rotor blade and disc of rotating body
JP6727333B2 (ja) タービン動翼組立体の設計方法
JP2000220405A (ja) タービン動翼
JP4498964B2 (ja) タービン動翼及びこれを用いたタービン設備
JP6991896B2 (ja) 動翼、回転機械
US11536157B2 (en) Damping device
JP7235536B2 (ja) 回転機械
JP7217330B1 (ja) タービンロータ及びその製造方法
KR20050050636A (ko) 터빈 가동 블레이드
JPH0979001A (ja) インテグラルシュラウド翼およびその組立構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4335771

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250