JP2006083503A - 紙質向上剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サイズ剤の効果を損なうことなく嵩高な抄紙シートが得られる紙質向上剤を提供する。
【解決手段】 (a)炭素数8〜36の炭化水素基を分子内に1つ以上有するアミン、該アミンの無機酸もしくは炭素数1〜4の有機酸との塩、又は該アミンの第4級アンモニウム塩と、(b)総炭素数5〜38の有機酸又はその塩とを含有する紙質向上剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、紙質向上剤に関する。
近年高品質、例えば印刷適性やボリューム感に優れた紙が求められるようになっている。この印刷適性やボリューム感は紙の嵩高さと密接に関係があり従来より種々の嵩高向上方法が試みられてきた。例えば架橋パルプを用いたり、合成繊維との混抄による方法、パルプ繊維間に無機物等の充填物を満たしたり、空隙をもたらすなどの方法があるが、パルプのリサイクルが不可能であったり、紙の平滑度が損なわれたりする。特定のアルコール及び/又はそのポリオキシアルキレン付加物を含有する紙用嵩高剤も知られているが、通常併用されるサイズ剤の効果が十分に発揮できない場合がある。更に、脂肪酸ポリアミドポリアミン型の嵩高剤が市販されているが、その性能は十分でない。このような背景から、本発明者らは、アルコール系嵩高剤(特許文献1)、エステル系嵩高剤(特許文献2)、カチオン化合物系嵩高剤(特許文献3)を提案している。
特許第3128248号公報 特許第2971447号公報 特許第3537692号公報
特許文献1〜3の嵩高剤は、嵩の向上に加え、白色度、不透明度、印刷適正が向上し、且つ紙にしなやかさを付与できるものであるが、特許文献1の嵩高剤はサイズ性の発現の点で、また、特許文献2の嵩高剤は固体品の操業性の点で、更なる改良が求められている。本発明の課題は、こうした課題が改善され、より嵩高性能の優れる紙質向上剤を提供することである。
本発明は、(a)炭素数8〜36の炭化水素基を分子内に1つ以上有するアミン、該アミンの無機酸もしくは炭素数1〜4の有機酸との塩、又は該アミンの第4級アンモニウム塩と、(b)総炭素数5〜38の有機酸又はその塩とを含有する紙質向上剤に関する。
また、本発明は、(a)炭素数8〜36の炭化水素基を分子内に1つ以上有するアミン、該アミンの無機酸もしくは炭素数1〜4の有機酸との塩、又は該アミンの第4級アンモニウム塩〔以下、(a)成分という〕と、(b)総炭素数5〜38の有機酸又はその塩〔以下、(b)成分という〕とを配合してなる紙用嵩高剤に関する。
また、本発明は、抄紙工程以前の何れかにおいて上記本発明の紙質向上剤を添加して得られるパルプシートに関する。
本発明の紙質向上剤によれば、少量の添加でも優れた嵩高効果が得られ、サイズ性能を損なうことなく、嵩高なシートを得ることができる。
本発明の紙質向上剤は抄紙工程でパルプスラリーに添加することで、サイズ性能を損なうことなく紙の嵩を向上することができる。本発明の紙質向上剤の効果の発現機構は不明であるが、(a)成分と(b)成分とがパルプスラリー中で、イオン的な相互作用により複合体を形成すると考えられる。この複合体がパルプ表面に吸着しパルプ表面を疎水化することで、抄紙における濾水時の水の表面張力によるパルプ間距離の減少を防ぐために嵩高い紙が得られると考えられる。また、サイズ剤を併用する場合は、前記複合体がサイズ剤の水中での分散を安定化し、サイズ剤のパルプへの作用を阻害よりもむしろ促進するため、サイズ効果の発現も良好となるものと考えられる。
<(a)成分>
本発明の(a)成分は、(a)炭素数8〜36の炭化水素基を分子内に1つ以上有するアミン、該アミンの無機酸もしくは炭素数1〜4の有機酸との塩、又は該アミンの第4級アンモニウム塩であり、この炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基が好ましく、途中がアミド基、エステル基及び/又はエーテル基で分断されていてもよい。
このような(a)成分として好ましい具体例は、一般式(1)で表される化合物(以下化合物(1)という)及び一般式(2)で表される化合物(以下化合物(2)という)から選ばれる1種以上の化合物である。
Figure 2006083503
〔式中、R1及びR3はそれぞれ独立に、炭素数8〜36、好ましくは12〜22、更に好ましくは16〜22の炭化水素基であり、R5は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はR1−[A−R2]a−で表される基である。R2及びR4はそれぞれ独立に、炭素数1〜6、好ましくは2〜4、特に好ましくは2又は3のアルキレン基である。R6は、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。A及びBはそれぞれ独立に、−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基、好ましくは−COO−又は−CONH−であり、a及びbはそれぞれ0又は1の数、好ましくは1の数である。Y-は陰イオン、好ましくは硫酸イオン、ハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していてもよいアリールスルホン酸イオン及びリン酸イオンから選ばれる陰イオンである。〕
化合物(1)としては、特に下記一般式(1−1)〜(1−3)で表される化合物が好ましく、化合物(2)としては、下記一般式(2−1)〜(2−3)で表される化合物が好ましい。
Figure 2006083503
〔式中、R1、R3、R6及びY-は前記と同じ意味であり、R7はメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、又はR1−COO(CH2i−で表される基である。i及びjは2又は3の数である。〕
通常(a)成分は牛脂やパーム油由来の脂肪酸を原料として製造されるが、例えば牛脂由来の脂肪酸は、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸等の不飽和脂肪酸を32〜58質量%、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸を42〜68質量%含有しており、このような脂肪酸組成を有する炭化水素基を本発明の(a)成分の原料として用いることができる。また、本発明では例えば特開平4−306296号公報に記載されているような晶析や、特開平6−41578号公報に記載されているようにメチルエステルを減圧蒸留する方法等で飽和脂肪酸を低減化させた脂肪酸等を用いて(a)成分を製造することができる。
具体的に好ましい原料脂肪酸は、不飽和脂肪酸を好ましくは70〜97モル%、より好ましくは80〜97モル%含有するものである。また、本発明では透明化及び吸水性の点から、炭素−炭素不飽和結合を2つ以上含有する脂肪酸の含有量が全脂肪酸中3〜15モル%、好ましくは5〜12モル%であるものが好適であり、このような組成を有する脂肪酸は、上記減圧蒸留や、晶析法による精製の他に、例えば特開平8−99036号公報に記載の選択水素化反応を行うことで炭素−炭素不飽和結合を2つ以上含有する脂肪酸の割合を制御する方法等により製造することができる。
(a)成分の好ましい製造方法としては、上述の脂肪酸とメチルジエタノ−ルアミンとの脱水エステル化反応により、式(1−1)で表される化合物を得ることができ、さらに式(1−1)で表される化合物をメチルクロリド、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のアルキル化剤でアルキル化することで、式(2−1)で表される化合物を得ることができる。また、上述の脂肪酸とN,N−ジアミノプロピル−N−メチルアミンとのアミド化反応により、式(1−2)で表される化合物を得ることができ、同様にアルキル化することで、式(2−2)で表される化合物を得ることができる。さらに、上述の脂肪酸とN−ヒドロキシエチル−N−アミノプロピル−N−メチルアミンとの反応により、式(1−3)で表される化合物が得られ、さらに同様にアルキル化することで、式(2−3)で表される化合物を得ることができる。
本発明の(a)成分が3級アミンの場合には、無機の酸で中和した塩であってもよい。また、塩として使用する場合は、紙質向上剤に配合する前にアミノ基を酸剤により中和したものを用いることもでき、紙質向上剤に(a)成分を配合した後、アミノ基を酸剤で中和してもよい。中和のための酸としては塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸が好ましい。なお、(a)成分の中和に有機酸を用いる場合、炭素数1〜4のものが用いられる。中和に用いるこれらの酸剤は、単独で用いても複数で用いてもよい。
<(b)成分>
本発明の(b)成分は、総炭素数5〜38の有機酸又はその塩であり、炭素数6〜37の脂肪酸又はその塩(b1)、炭素数5〜36のアルキル硫酸エステル又はその塩(b2)、炭素数5〜36のアルキル燐酸エステル又はその塩(b3)及び炭素数7〜38の多価カルボン酸又はその塩(b4)から選ばれる1種以上の化合物が好ましい。これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
(b1)としては、好ましくは炭素数8〜22の脂肪酸が挙げられ、飽和、不飽和、直鎖、分岐鎖の何れでもよく、特に直鎖飽和脂肪酸が好ましい。更に好ましくは、オクタン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸等が挙げられる。
(b2)としては、好ましくは炭素数8〜22のアルキル硫酸エステルが挙げられ、飽和、不飽和、直鎖、分岐鎖の何れでもよく、特に直鎖飽和アルキル硫酸エステルが好ましい。更に好ましくは、ラウリル硫酸エステル、ステアリル硫酸エステル、パルミチル硫酸エステル、オレイル硫酸エステル、ミリスチル硫酸エステル、ベヘニル硫酸エステル等が挙げられる。
(b3)としては、好ましくは炭素数8〜22のモノ又はジアルキル燐酸エステルが挙げられ、飽和、不飽和、直鎖、分岐鎖の何れでもよく、特に直鎖飽和モノアルキル燐酸エステルが好ましい。更に好ましくは、モノラウリル燐酸エステル、モノステアリル燐酸エステル、モノパルミチル燐酸エステル、モノオレイル燐酸エステル、モノミリスチル燐酸エステル、モノベヘニル燐酸エステル等が挙げられる。
(b4)はヒドロキシ基を有するものであってもよく、具体的には、アジピン酸、n−ブチルマロン酸、アゼライン酸、クエン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸等を挙げることができる。これらの中でも特にアジピン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸、クエン酸が、嵩高効果の点から良好である。
本発明では、(a)と(b)のモル比が、(a)/(b)=10/90〜90/10、更に20/80〜80/20であることが、嵩高効果の点から好ましい。
本発明の紙質向上剤は、抄紙工程の何れかにおいて添加されるものであり、液体品はそのままで添加してもよいが、固体品は粉砕後あるいは加熱溶融して又は水等で希釈して添加してもよい。また、要すればノニオン系、アニオン系、カチオン系、ポリマー系、好ましくはノニオン系の界面活性剤を乳化剤もしくは分散剤として使用してもかまわない。その際の本発明の紙質向上剤と界面活性剤との比率は、〔本発明の紙質向上剤〕/界面活性剤=99.5/0.5〜70/30(重量比)、更に98/2〜80/2が好ましい。なお、(a)成分であるアミンと(b)成分は塩(複合体)を形成していてもよい。
本発明の紙質向上剤を適用できるパルプ原料としては、TMP(サーモメカニカルパルプ)等の機械パルプ、LBKP(広葉樹晒パルプ)等の化学パルプなどのヴァージンパルプから、各種古紙パルプに至るものまで広くパルプ一般に適用できるものである。また、本発明の紙質向上剤の添加場所としては、パルプ原料の希薄液が金網上を進む間に濾水されて紙層を形成するまでの抄紙工程であれば特に限定するものではないが、例えば工場ではレファイナー、マシンチェスト、ヘッドボックスで添加するなど均一にパルプ原料にブレンドできる場所が望ましい。なお、本発明の紙質向上剤はパルプ原料に添加後、そのまま抄紙され紙上に残存する。本発明の紙質向上剤の添加量は、パルプ原料に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%であるが、系によっては0.1〜1重量%、さらに0.1〜0.5重量%の少量添加でも優れた嵩向上効果が得られる。
本発明の紙質向上剤を用いて得られたパルプシートは、無添加品に比べて緊度(測定方法は、後述の実施例記載の方法による)が5%以上、好ましくは7%以上低いことがより好ましい。
なお、抄紙時にはロジン、アルキルケテンダイマー、ゼラチン、デンプン、ラテックス等のサイズ剤の他、填料、歩留り向上剤、濾水性向上剤、紙力向上剤等が添加されてもよい。サイズ剤は紙の表面や内部の空隙を耐水性物質でふさぎ、水やインキの浸透を抑えるものであり、パルプスラリーに添加したり(内面サイジング)、抄紙した紙に塗布する(表面サイジング)ことにより、処理される。サイズ剤は、紙の種類などにもよるが、通常はパルプ原料に対して0.01〜1重量%添加される。本発明の紙質向上剤は、サイズ性能を保持する効果にも優れるため、サイズ剤を併用して高嵩高性パルプシートを得る製造方法に好適である。
下記表1に、以下の試験例で用いた本発明品の紙質向上剤を示す。なお、以下において、「%」は特記しない限り重量%である。
Figure 2006083503
試験例1
1重量%濃度のパルプ(csf450ml)水スラリーに、硫酸アルミニウム1%(対パルプ重量)、カチオン化澱粉0.5%(対パルプ重量)、アルキルケテンダイマー0.2%(対パルプ重量)、表1の紙質向上剤〔(a)成分の化合物と(b)成分の化合物とを予め混合して使用〕をこの順で添加し、攪拌後、実験用配向性抄紙機(熊谷理機工業株式会社製)にて80メッシュワイヤーで、下記条件で抄紙し湿潤シートを得る。
〔抄紙条件〕
抄紙速度:800m/分
噴射圧:0.1MPa
噴射ノズル:小
噴射ノズル角度:85°
噴射ノズル距離:40mm
脱水速度:500r/分
脱水時間:30秒
得られた湿潤シートを3等分し、それぞれをアドバンテック東洋(株)製生産用ろ紙No.26(270mm×270mm)2枚とコーチプレートを重ねコーチングする。各2枚の新しいろ紙でそのシートの上下をはさみ圧力340±10kPaで5分間プレスした。プレス後、シートのみ鏡面ドライヤーを用い105±3℃で2分間乾燥した。乾燥されたシートを20℃、湿度65%の条件で1日間調湿してから紙の嵩高率、紙力維持率を下記方法で測定した。結果を表2〜9に示す。
試験例2
1重量%濃度のパルプ(csf450ml)水スラリーに、硫酸アルミニウム1%(対パルプ重量)、カチオン化澱粉0.5%(対パルプ重量)、アルキルケテンダイマー0.2%(対パルプ重量)、表1に示す紙質向上剤〔(a)成分の化合物と(b)成分の化合物とを予め混合して使用〕をこの順で添加し、攪拌後、パルプ濃度0.3重量%に希釈して角型タッピ抄紙機にて80メッシュワイヤーで抄紙しシートを得た。抄紙後のシートは、3.5kg/cm2で2分間プレス機にてプレスし、鏡面ドライヤーを用い105℃で1分間乾燥した。得られたシートの坪量は、何れも65g/m2であった。乾燥されたシートを20℃、湿度65%の条件で1日間調湿してから紙の嵩高率、紙力維持率を下記方法で測定した。結果を表10〜11に示す。
(1)嵩高率
上記で得られたシートの坪量と厚さから緊度d(g/cm3)を下式により求める。
d=坪量/厚さ/1000
また、紙質向上剤となる化合物を添加しないで同様にシートを調製し、同様にして求めた緊度をd0とする。上記で求めた緊度d、d0から、下式より嵩高率を求める。
嵩高率(%)=d/d0×100
(2)紙力維持率
調湿されたシートはJIS P 8112により比破裂強さSを測定する。また、紙質向上剤を添加しないで同様にシートを調製し、同様にして求めた比破裂強さをS0とする。
紙力維持率(%)=S/S0×100
Figure 2006083503
Figure 2006083503
Figure 2006083503
Figure 2006083503
Figure 2006083503
Figure 2006083503
Figure 2006083503
Figure 2006083503
Figure 2006083503
Figure 2006083503
試験例3
表1の紙質向上剤No.5又は比較の化合物を用いてサイズ性能を評価した結果を表12に示す。サイズ性能は、JIS P 8122-54 の紙のステキヒトサイズ度試験方法で行った。すなわち、シャーレに入れた20±1℃の2%ロダンアンモニウム溶液上に抄紙された紙の試験片(2cm×2cm)を浮かべると同時に,同じ温度の1%の塩化第二鉄の溶液をピペットで1滴試験片上に滴下してから試験片上に3個の赤色の斑点が現れるまでの秒数を計り、それをもってサイズ性能とする。
Figure 2006083503

Claims (6)

  1. (a)炭素数8〜36の炭化水素基を分子内に1つ以上有するアミン、該アミンの無機酸もしくは炭素数1〜4の有機酸との塩、又は該アミンの第4級アンモニウム塩と、(b)総炭素数5〜38の有機酸又はその塩とを含有する紙質向上剤。
  2. (a)炭素数8〜36の炭化水素基を分子内に1つ以上有するアミン、該アミンの無機酸もしくは炭素数1〜4の有機酸との塩、又は該アミンの第4級アンモニウム塩と、(b)総炭素数5〜38の有機酸又はその塩とを配合してなる紙用嵩高剤。
  3. (a)が、下記一般式(1)で表される化合物及び一般式(2)で表される化合物から選ばれる1種以上の化合物である請求項1又は2記載の紙質向上剤。
    Figure 2006083503

    〔式中、R1及びR3はそれぞれ独立に、炭素数8〜36の炭化水素基であり、R5は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はR1−[A−R2]a−で表される基である。R2及びR4はそれぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン基である。R6は、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。A及びBはそれぞれ独立に、−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、a及びbはそれぞれ0又は1の数である。Y-は陰イオンである。〕
  4. (b)が、炭素数6〜37の脂肪酸又はその塩(b1)、炭素数5〜36のアルキル硫酸エステル又はその塩(b2)、炭素数5〜36のアルキル燐酸エステル又はその塩(b3)及び炭素数7〜38の多価カルボン酸又はその塩(b4)から選ばれる1種以上の化合物である請求項1〜3の何れか1項記載の紙質向上剤。
  5. (a)と(b)のモル比が、(a)/(b)=10/90〜90/10である請求項1〜4の何れか1項記載の紙質向上剤。
  6. 抄紙工程以前の何れかにおいて請求項1〜5の何れか1項記載の紙質向上剤を添加して得られるパルプシート。
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