JP2001123391A - 乾燥効率向上剤 - Google Patents

乾燥効率向上剤

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JP2001123391A JP29315099A JP29315099A JP2001123391A JP 2001123391 A JP2001123391 A JP 2001123391A JP 29315099 A JP29315099 A JP 29315099A JP 29315099 A JP29315099 A JP 29315099A JP 2001123391 A JP2001123391 A JP 2001123391A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿紙あるいは搾水成形品の乾燥効率を簡易に
向上できる乾燥効率向上剤及び乾燥方法を提供する。 【解決手段】 特定方法により測定される離水度が4%
以上となる化合物であって、且つ(i)標準嵩向上度が0.0
2g/cm3以上、(ii)標準白色度向上度が0.5ポイント以
上及び(iii)標準不透明度向上度が0.5ポイント以上の何
れか1つ以上を満たす化合物を乾燥効率向上剤として用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿紙あるいは搾水
成形品の乾燥効率向上剤及び乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】抄造作業に用いられる抄紙機は、すき網
部、圧搾部、乾燥部、カレンダー等から構成されてい
る。そのなかで、乾燥部での乾燥効率を向上すること
は、生産性の向上に大きく貢献する。従来は、乾燥効率
の向上は主として装置面の改良から検討されており、例
えば、湿紙に関して特表平11-503496号公報、特開平9-4
9184号公報に、また搾水成形品に関して特開平7-119099
号公報に、乾燥部を改良した抄紙機が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抄紙機
の設計変更は費用が嵩み、より簡易に乾燥効率を向上で
きる方法が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記に定義す
る離水度が4%以上となる化合物であって、且つ下記
(i)〜(iii)の何れか1つ以上の紙質向上効果をもたらす
化合物からなり、乾燥工程以前で添加される湿紙あるい
は搾水成形品の乾燥効率向上剤に関する。 (i)標準嵩向上度が0.02g/cm3以上 (ii)標準白色度向上度が0.5ポイント以上 (iii)標準不透明度向上度が0.5ポイント以上 離水度(%)=(α0−α)/α0×100 α:乾燥効率向上剤となる化合物をパルプ100重量部に
対し5重量部添加して抄紙して得た湿潤シートの含水率 α0:乾燥効率向上剤となる化合物をパルプに添加しな
いで抄紙して得た湿潤シートの含水率 また、本発明は、以下の添加工程及び乾燥工程を有する
湿紙あるいは搾水成形品の乾燥方法に関する。 1.添加工程 乾燥工程以前の何れかにおいて、請求項1〜3の何れか
記載の乾燥効率向上剤を添加して湿紙あるいは搾水成形
品を得る工程 2.乾燥工程 得られた湿紙あるいは搾水成形品を乾燥する工程。
【0005】本発明における離水度、標準嵩向上度、標
準白色度向上度及び標準不透明度向上度の測定方法を詳
述する。
【0006】〔離水度の測定方法〕 (A)使用パルプ JIS P 8209のパルプ試験用手すき紙の調製法により調製
した手すきパルプシートのハンター白色度(JIS P 812
3)が80±5%であるブナ由来の広葉樹晒しパルプ(以
後、LBKPという)を使用する。 (B)離水度の測定 LBKPを、25±3℃で一定量をビーターにて離解そ
してカナダ標準濾水度(JIS P 8121)で460±10mlに叩
解してパルプ濃度が1.0重量%のLBKPスラリーを得
る。このパルプスラリーを抄紙後のシートのLBKP分
の坪量が80±2g/m2になるように量り取ってから、硫
酸アルミニウムでpHを4.5に調製した後、乾燥効率向上
剤の1.0重量%のエタノール溶液をパルプ100重量部に対
して5重量部(純分)添加し、丸型タッピ抄紙機にて15
0メッシュワイヤー(面積200cm2)で抄紙し湿潤シート
を得る。湿潤シートの上に坪量320±20g/m2のろ紙
(直径185mm)2枚を重ね、更にその上にコーチプレー
トを重ねコーチングした後、湿潤シートを取り出す。次
いで湿潤シートを前記のろ紙2枚で上下をはさみ、圧力
340±10kPaで5分間プレスする。プレス後、速やかに湿
潤シートの重量w(g)を秤量する。次に105±3℃、6
0分間乾燥し、得られた乾燥シートの重量Wd(g)を秤
量する。 上記で求めたW、Wdから、(1)式により含水率α
(%)を求める。 α(%)=(W−Wd)/W×100 (1) また、乾燥効率向上剤となる化合物を添加しないで同様
にシートを調製し、同様にして求めた含水率をα0とす
る。 上記で求めた含水率α、α0から、下式(2)より離
水度を求める。 離水度(%)=(α0−α)/α0×100 (2)。
【0007】〔標準嵩向上度の測定方法〕 LBKPを、25±3℃で一定量をビーターにて離解そ
してカナダ標準濾水度(JIS P 8121)で460±10mlに叩
解してパルプ濃度が1.0重量%のLBKPスラリーを得
る。このパルプスラリーを抄紙後のシートのLBKP分
の坪量が80±0.5g/m2になるように量り取ってから、
硫酸アルミニウムでpHを4.5に調製した後、乾燥効率向
上剤の1.0重量%のエタノール溶液をパルプ100重量部に
対して0.5重量部(純分)添加し、丸型タッピ抄紙機に
て150メッシュワイヤー(面積200cm2)で抄紙し湿潤シ
ートを得る。湿潤シートの上に坪量320±20g/m2のろ
紙(直径185mm)2枚を重ね、更にその上にコーチプレ
ートを重ねコーチングした後、湿潤シートを取り出す。
次いで湿潤シートを前記のろ紙2枚で上下をはさみ、圧
力340±10kPaで5分間プレスする。プレス後、シートの
み鏡面ドライヤーを用い105±3℃で2分間乾燥する。
乾燥されたシートを20±1℃、湿度65±2%の条件で5
時間調湿する。 調湿されたシートの重量を測定し、下記計算式(3)
により坪量(g/m2)を求める。 坪量(g/m2)=シート重量/0.02 (3) 次に調湿されたシートの厚さを、紙用マイクロメータを
用いて圧力54±5kPaで、10カ所測定し、得られる平均
値を厚さ(mm)とする。 上記で得られた坪量と厚さから緊度d(g/cm3)を下
式(4)により求める。 d=(坪量)/(厚さ)×0.001 (4) また、乾燥効率向上剤となる化合物を添加しないで同様
にシートを調製し、同様にして求めた緊度をd0とす
る。 上記で求めた緊度d、d0から、下式(5)より標準
嵩向上度を求める。 標準嵩向上度(g/cm3)=d0−d (5)。
【0008】〔標準白色度向上度の測定方法〕 標準嵩向上度の測定方法のと同じ。 調湿されたシートはJIS P 8123、ハンター白色度によ
り白色度Bを測定する。また、乾燥効率向上剤となる化
合物を添加しないで同様にシートを調製し、同様にして
得られた白色度をB0とする。 上記で求めた白色度B、B0から、下式(6)より標
準白色度向上度を求める。 標準白色度向上度(ポイント)=B−B0
(6)。
【0009】〔標準不透明度向上度の測定方法〕 標準嵩向上度の測定方法のと同じ。 調湿されたシートはJIS P 8138Aにより不透明度Pを
測定する。また、乾燥効率向上剤となる化合物を添加し
ないで同様にシートを調製し、同様にして得られた不透
明度をP0とする。 上記で求めた不透明度P、P0から、下式(7)によ
り標準不透明度向上度を求める。 標準不透明度向上度(ポイント)=P−P0
(7)。
【0010】このように、所定の方法により1.0重量%
のLBKPスラリーを調製し、対パルプ5重量%の添
加で離水度を測定する、対パルプ0.5重量%の添加で
標準嵩向上度、標準白色度向上度、標準不透明度向上度
を測定することにより、本発明の乾燥効率向上剤は容易
に特定される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で定義する離水度が4%以
上となる化合物は、パルプに定着するとパルプ表面を疎
水化するので、パルプと水溶液の界面張力が増大し、抄
紙時パルプ間に空隙が多くなり、嵩高いパルプシートが
得られたり、光学的にも反射率が大きくなることによ
り、本発明で規定する(i)標準嵩向上度、(ii)標準白色
度向上度及び(iii)標準不透明度向上度を満たすものと
考えられる。従来、離水度及びこれら(i)〜(iii)の向上
度と乾燥効率との関係については知られていなかった
が、本発明者はこの両者に相関があることを見出した。
具体的には、上記で規定する離水度が4%以上、好まし
くは5%以上となる化合物であって且つ(i)〜(iii)の何
れか1つ以上の紙質向上効果をもたらす化合物を用いた
場合に、少量添加でも湿紙あるいは搾水成形品の製造に
おいて、乾燥効率が向上できることを見出した。なお、
湿紙とは、製紙の脱水工程で得た湿った紙をいう。ま
た、搾水成形品とは、パルプモールド製造時においてパ
ルプスラリーを成形器に導入し加圧あるいは吸引して脱
水した湿潤状態のものをいう。
【0012】本発明の離水度が4%以上となる化合物
は、本発明で定義する(i)標準嵩向上度が0.02g/cm3
上、好ましくは0.025g/cm3以上、更に好ましくは0.03
g/cm3以上、(ii)標準白色度向上度が0.5ポイント以
上、好ましくは0.7ポイント以上、更に好ましくは0.9ポ
イント以上、及び(iii)標準不透明度向上度が0.5ポイン
ト以上、好ましくは0.7ポイント以上、更に好ましくは
0.9ポイント以上の(i)〜(iii)の何れか1つ以上を満た
すものであり、好ましくは2つ以上、より好ましくは3
つを満たす化合物である。
【0013】本発明において、離水度が4%以上となる
化合物は、パルプ表面に吸着するための親水基とパルプ
表面を疎水化するための疎水基を有する有機化合物が好
ましく、(A)オルガノシロキサン、(B)グリセリルエーテ
ル、(C)アミド、(D)アミン、(E)アミン酸塩、(F)4級ア
ンモニウム塩、(G)イミダゾール、(H)アルコール又はそ
のアルキレンオキサイド付加物、(I)多価アルコールと
脂肪酸のエステル、及び(J)多価アルコールと脂肪酸の
エステルであって、当該エステル1モル当たり平均で0
モル超12モル未満の炭素数2〜4のアルキレンオキサイ
ド基(以下AO基という)を有するアルキレンオキサイド
付加エステルからなる群から、選定することができる。
【0014】(A)オルガノシロキサンは、25℃の粘度が1
0〜1,000,000mPa・sのメチルポリシロキサン、グリフ
ィン法によるHLBが1〜14のポリオキシエチレンメチ
ルポリシロキサン共重合体、HLBが1〜14のポリ(オ
キシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサ
ン共重合体等が挙げられる。
【0015】(B)グリセリルエーテルは下記一般式(a)で
示される化合物等が挙げられる。
【0016】
【化1】
【0017】(式中、R1は炭素数8〜35のアルキル基、
アルケニル基又はβ−ヒドロキシアルキル基である。) (C)アミド、(D)アミン、(E)アミン酸塩、(F)4級アンモ
ニウム塩、(G)イミダゾールは下記一般式(b)〜(j)で示
される化合物等が挙げられる。なお、アミン酸塩はイオ
ン化したものも、イオン化してないものも含む。
【0018】
【化2】
【0019】〔式中、 Y1,Y2:互いに同一又は相異なって、水素原子、R4、R6C
O-、-(AO)n-COR3又は-(AO)n-H AO:炭素数2〜4のアルキレンオキサイド Y3:水素原子又は-COR6
【0020】
【化3】
【0021】R1:前記一般式(a)と同じ R2,R3,R6,R9:炭素数7〜35のアルキル基、アルケニル
基又はβ−ヒドロキシアルキル基 R4,R5:水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基 R7,R8:炭素数1〜3のアルキル基 R10:水素原子又はR9 n:1〜20の数で平均モル数 X−:陰イオン〕。
【0022】(H)アルコール又はそのアルキレンオキサ
イド付加物としては、下記一般式で示される化合物が挙
げられる。 RO(XO)aH 式中、Rは炭素数6〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキ
ル基もしくはアルケニル基又は炭素数4〜20のアルキル
基を有するアルキルアリール基を示し、Xは同一又は異
なった炭素数2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を
示し、aは平均付加モル数であり、0≦a≦20の範囲の数
である。
【0023】好ましくは式(1)で示される化合物
(1)である。 RO(EO)m(PO)nH (1) 式中、Rは炭素数6〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキ
ル基もしくはアルケニル基又は炭素数4〜20のアルキル
基を有するアルキルアリール基を示し、Eはエチレン
基、Pはプロピレン基を示し、m,nは平均付加モル数であ
り、0≦m≦20の範囲の数であり、nは0≦n≦50の範囲
の数である。なお、(EO)m(PO)nは、ブロック又はランダ
ムのいずれでもよく、EOとPOのいずれが先でもよい。
【0024】好ましくは、式(1)中のRが炭素数8〜1
8の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であ
る。
【0025】化合物(1)は、少なくとも二種以上のRO
Hの混合物にEO及びPOのいずれか又は双方を付加して得
たものも含む。また、ROHのアルコールも含む。
【0026】上記一般式(1)で表される化合物は、C6
〜C22高級アルコールやアルキルフェノール等にエチレ
ンオキサイド(以下EOという)、プロピレンオキサイド
(以下POという)等のアルキレンオキサイドを付加した
ものであるが、本発明では、特にEOの平均付加モル数m
が0≦m≦20の範囲にあるものが使用される。平均付加
モル数mは好ましくは0≦m≦10、更に好ましくは0≦m
≦5の範囲である。mが20以下であると紙に対する嵩高
付与効果がより良好となる。又、POの平均付加モル数n
は0≦n≦50の範囲にあるものが使用され、好ましくは
0≦n≦20の範囲である。nが50以下であると経済的に有
利である。
【0027】また、一般式(1)中のRは炭素数6〜22の
直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基
又は炭素数4〜20のアルキル基を有するアルキルアリー
ル基であるが、Rとしては、炭素数8〜18の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。Rがアル
キル基又はアルケニル基の場合、炭素数が6〜22の範囲
であると、またアルキルアリール基の場合は炭素数4〜
20のアルキル基を有するアルキルアリール基であると、
紙に対する嵩高付与効果がより良好となる。
【0028】一般式(1)中の(EO)m(PO)n基がポリオキ
シエチレンとポリオキシプロピレンの混合形態の場合、
C2H4O基とC3H6O基の付加形態はランダムでもブロックで
もよい。その場合、好ましくはポリオキシプロピレン基
(C3H6O基)を全平均付加モル数中の50モル%以上、特に
好ましくは70モル%以上含むものが良い。なお、R基に
結合するAO基は、EO、POのいずれが先であってもよい。
【0029】また、(I)、(J)の化合物を構成する多価ア
ルコールは、エーテル基を含んでいてもよい総炭素数2
〜24の2〜14価アルコールが好ましく、2〜8価アルコ
ールがより好ましく、3〜6価アルコールが特に好まし
い。2価アルコールとしては、エーテル基を含んでいて
もよい総炭素数2〜10のもの、例えばプロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、
ジブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられ
る。3価以上のアルコールとしては、エーテル基を有し
ていてもよい総炭素数3〜24のアルコールで、1分子中
の総水酸基数/総炭素数=0.4〜1であるもの、例えば
グリセリン、ポリグリセリン(平均縮合度2〜5)、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、アラビ
トール、ソルビトール、スタキオース、エリトリット、
アラビット、マンニット、グルコース、ショ糖等が挙げ
られる。より好ましくはエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、エーテル基を有
していてもよい総炭素数3〜12のアルコールで、1分子
中の水酸基数/総炭素数=0.5〜1である3価以上のア
ルコールである。特に好ましくはグリセリン、ポリグリ
セリン(平均縮合度2〜4)、ペンタエリスリトールで
ある。
【0030】また、これらのエステルを構成する脂肪酸
は、炭素数1〜24、好ましくは炭素数10〜22の脂肪酸が
挙げられ、飽和、不飽和、直鎖、分岐鎖の何れでもよ
く、特に直鎖脂肪酸が好ましい。更に好ましくは、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ス
テアリン酸、ベヘン酸である。特に好ましくはステアリ
ン酸である。
【0031】これらのエステルは、公知のエステル化反
応及びアルキレンオキサイド付加反応を行うことで得る
ことができる。例えば、脂肪酸と多価アルコールの混合
物に要すればエステル化触媒を添加し、150〜250℃で反
応させることによりエステルが得られ、更にアルカリ触
媒等の存在下に炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを
付加することにより、アルキレンオキサイド付加エステ
ルが得られる。また、脂肪酸あるいは多価アルコールに
アルキレンオキサイドを付加後、エステル化してもよ
い。更に脂肪酸にアルキレンオキサイド付加のみを行っ
て得られる場合もある。
【0032】このエステルのエステル平均置換度は、好
ましくは1モルの多価アルコール当たり、アルコール中
のOHが10〜95当量%置換されたものであり、特に好まし
くは1モルの多価アルコール当たり1〜2モルのエステ
ル基を有するものである。
【0033】アルキレンオキサイド付加エステルを用い
る場合、アルキレンオキサイドの付加モル数は、エステ
ル1モル当たり平均で0モル超12モル未満であり、0.1
〜6モルが好ましい。なお、エチレングリコール等のよ
うにアルキレンオキサイド基(以下AO基という)となり
得る多価アルコールを使用した場合においては、それら
もAO基の数に算入する。アルキレンオキサイドはEO、PO
が好ましい。これらはEO、POの単独あるいはEOとPOの混
合の何れでもよい。本発明では、AO基を含まない多価ア
ルコールと脂肪酸のエステルを用いることが特に好まし
い。
【0034】更に、多価アルコールと脂肪酸のエステル
及び多価アルコールと脂肪酸のエステルであって、当該
エステル1モル当たり平均で0モル超12モル未満の炭素
数2〜4のAO基を有するアルキレンオキサイド付加エス
テル化合物から選ばれる融点が100℃以下のエステル化
合物(K)が挙げられる。該エステル化合物(K)となるエス
テル化合物は、前記のエステル化合物(I)及び(J)から選
定することができる。
【0035】本発明の乾燥効率向上剤としては、(I)多
価アルコールと脂肪酸のエステル及び(J)多価アルコー
ルと脂肪酸のエステルであって、当該エステル1モル当
たり平均で0モル超12モル未満の炭素数2〜4のAO基を
有するアルキレンオキサイド付加エステルからなる群か
ら選ばれる化合物が好ましく、前記エステル化合物(K)
が特に好ましい。
【0036】本発明の乾燥効率向上剤は、液体品はその
ままで添加してもよいが、固体品は粉砕後あるいは加熱
溶融して又は水等で希釈して添加してもよい。また、要
すればノニオン、アニオン、カチオン、両性の界面活性
剤を、乾燥効率向上剤の乳化剤もしくは分散剤として使
用してもかまわない。好ましくはアニオン界面活性剤又
はカチオン界面活性剤界面活性剤であり、更に好ましく
は、下記のものである。 ・高級脂肪酸塩 例えばステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ミリ
スチン酸、ラウリン酸、ロジン酸及びトール油脂肪酸の
ナトリウム塩、カリウム塩及びアンモニウム塩等。 ・高級アルコール硫酸エステル塩 例えばラウリル硫酸エステル、ミリスチル硫酸エステ
ル、パルミチル硫酸エステル、ステアリル硫酸エステル
及びオレイル硫酸エステルのナトリウム塩、カリウム
塩、及びアンモニウム塩。 ・アルキルベンゼンスルフォン酸塩 例えば直鎖ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム及
び分岐鎖ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム等。 ・スルホコハク酸ジエステル塩 例えばスルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステル
ナトリウム塩、スルホコハク酸ジイソトリデシルエステ
ルナトリウム塩及びスルホコハク酸ジシクロヘキシルス
ルホコハク酸等。 ・ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒド縮合物 ・ポリカルボン酸塩 例えばポリアクリル酸、ポリメタクリル酸及びポリマレ
イン酸のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩及び
アンモニウム塩、あるいはアクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸及びスチレンの群から選ばれる2種以上から
なる共重合物のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム
塩及びアンモニウム塩等。 ・第4級アンモニウム塩 ラウリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルア
ンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム及びジ
ステアリルジメチルアンモニウムの塩酸塩等。
【0037】その際の本発明の乾燥効率向上剤と界面活
性剤との比率は、本発明の乾燥効率向上剤/界面活性剤
=99.9/0.1〜70/30(重量比)、好ましくは99.8/0.2
〜80/20である。
【0038】本発明の乾燥効率向上剤は、サーモメカニ
カルパルプ(TMP)等の機械パルプ、LBKP等の化
学パルプ等のヴァージンパルプ、古紙パルプ等のパルプ
原料に広く適用できる。古紙パルプを配合する場合は、
その配合量は原料パルプ中10重量%以上が好ましく、30
重量%以上がより好ましい。
【0039】本発明の乾燥効率向上剤は、湿紙あるいは
搾水成形品の乾燥工程以前の何れかにおいて添加され
る。好ましくは、抄紙工程以前に添加され(添加工
程)、次いで乾燥工程に供される。具体的には、パルプ
原料の稀薄液が金網上を進む間に濾水されて紙層を形成
する抄紙工程以前で、パルパーやリファイナー等の離解
機や叩解機、マシンチェストやヘッドボックスや白水タ
ンク等のタンク、あるいはこれらの設備と接続された配
管中に添加してもよいが、リファイナー、マシンチェス
ト、ヘッドボックスで添加する等、均一にパルプ原料に
混合できる場所が望ましい。抄紙工程以前で本発明の乾
燥効率向上剤を添加する場合は、パルプ原料に添加後、
そのまま抄紙されパルプシート中に大部分残存する。な
お、抄紙時にはサイズ剤、填料、歩留り向上剤、濾水性
向上剤、紙力向上剤等を添加してもよい。
【0040】本発明の乾燥効率向上剤がその機能を発現
するためには、湿紙あるいは搾水成形品に定着すること
が重要であり、そのために定着を促進する剤を添加する
ことが好ましい。定着を促進する剤としては、硫酸アル
ミニウム、カチオン化デンプン、アクリルアミド基を有
する化合物、ポリエチレンイミン等が挙げられる。定着
を促進する剤の添加量はパルプ原料100重量部に対して
0.01〜5重量部が好ましい。また、凝集剤を併用するこ
とも好ましい。凝集剤は抄紙、用水処理等に用いられる
パルプをフロック化する薬剤であり、例えばポリアクリ
ルアミド、ポリエチレンイミン、でんぷん、カルボキシ
メチルセルロース等が挙げられる。好ましくは高分子量
のポリアクリルアミドである。凝集剤の添加量はパルプ
原料に対して0.001〜5重量%、更に0.01〜1重量%、
特に0.01〜0.5重量%が好ましい。
【0041】本発明の乾燥効率向上剤は、パルプ原料に
対して0.01〜10重量%、更に0.1〜5重量%、特に0.1〜
2重量%添加するのが好ましい。
【0042】
【実施例】例中、特記しない限り「部」は重量部であ
り、「%」は重量%である。
【0043】実施例1 原料パルプとして、フリーネス440mlに調整した濃度が
2%の広葉樹クラフトパルプ(LBKP)を使用し、25
℃で充分撹拌しながら表1の乾燥効率向上剤を対パルプ
1%添加し、パルプ濃度を0.75%に希釈後、硫酸アルミ
ニウムを対パルプ3%添加した紙料を、JIS P 8209に規
定の手抄きシートマシンにて目標坪量80g/m2のハンド
シートを作成した。その後、油圧式プレス装置で3.5kg
/cm2(343.2kPa)の圧力下5分間保持し、その後105℃
に設定した回転シリンダー式乾燥機で乾燥し、適時湿紙
シート中の水分量を測定した。その結果を表1に示す。
【0044】比較例1 乾燥効率向上剤を添加しない以外は実施例1と同条件で
乾燥し、湿紙シート中の水分量を測定した。その結果を
表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】(注)化合物A〜Eは以下の化合物であ
る。
【0047】
【化4】
【0048】化合物D:ペンタエリスリトールステアレ
ート(エステル平均置換度45%)4.5gとドデシル硫酸
ナトリウム0.5gとを、70℃の温水95g中に添加し、攪
拌均一化した後、1時間25℃で放置して調製した有効分
5%の分散液。 化合物E:ペンタエリスリトールステアレート(エステ
ル平均置換度45%)4.0gとセチルトリメチルアンモニ
ウム塩酸塩1.0gとを、70℃の温水95g中に添加し、攪
拌均一化した後、1時間25℃で放置して調製した有効分
5%の分散液。
【0049】(結果)表1から、本発明の乾燥効率向上
剤を添加することにより、プレス後(乾燥後)と一定時
間経過後のシート中の水分量を少なくすることができる
ことがわかる。
【0050】実施例2 新聞を原料とする古紙パルプを濃度1%とし、これに対
パルプ3%の硫酸アルミニウムを加え、更に表2に示す
乾燥効率向上剤を対パルプ1%又は3%添加し、50℃の
パルプスラリーを得た。このパルプスラリーを用いて、
箱状のパルプモールドを成形し、これを加圧脱水して含
水率を66%にした。次いで、成形体を加熱乾燥工程に付
した。加熱型の温度は220℃に設定した。また加熱乾燥
時の押圧力は0.6MPaとした。成形体中の含水量を適時測
定し、乾燥効率の尺度とした。なお、乾燥後の成形体の
重量は60gである。測定結果を表2に示す。
【0051】比較例2 乾燥効率向上剤を添加しない以外は実施例2と同条件で
乾燥し、成形体中の水分量を測定した。その結果を表2
に示す。
【0052】
【表2】
【0053】(結果)表2から、乾燥効率向上剤を添加
することにより、乾燥前と一定時間経過後の成形品中の
水分量が少なくなり、乾燥効率が向上することがわか
る。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、湿紙あるいは搾水成形
品の乾燥効率を簡易に向上できる乾燥効率向上剤及び乾
燥効率に優れた乾燥方法が提供される。
フロントページの続き (72)発明者 西森 俊之 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 ▲高▼橋 広通 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4L055 AG34 AG35 AG36 AG38 AG39 AG86 AH29 AH50 BD10 BE11 BF06 EA11 EA25 EA29 EA30 EA32 EA40 FA22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に定義する離水度が4%以上となる
    化合物であって、且つ下記(i)〜(iii)の何れか1つ以上
    の紙質向上効果をもたらす化合物からなり、乾燥工程以
    前で添加される湿紙あるいは搾水成形品の乾燥効率向上
    剤。 (i)標準嵩向上度が0.02g/cm3以上 (ii)標準白色度向上度が0.5ポイント以上 (iii)標準不透明度向上度が0.5ポイント以上 離水度(%)=(α0−α)/α0×100 α:乾燥効率向上剤となる化合物をパルプ100重量部に
    対し5重量部添加して抄紙して得た湿潤シートの含水率 α0:乾燥効率向上剤となる化合物をパルプに添加しな
    いで抄紙して得た湿潤シートの含水率
  2. 【請求項2】 化合物が、(A)オルガノシロキサン、(B)
    グリセリルエーテル、(C)アミド、(D)アミン、(E)アミ
    ン酸塩、(F)4級アンモニウム塩、(G)イミダゾール、
    (H)アルコール又はそのアルキレンオキサイド付加物、
    (I)多価アルコールと脂肪酸のエステル、(J)多価アルコ
    ールと脂肪酸のエステルであって、当該エステル1モル
    当たり平均で0モル超12モル未満の炭素数2〜4のアル
    キレンオキサイド基を有するアルキレンオキサイド付加
    エステルからなる群から選ばれる請求項1記載の乾燥効
    率向上剤。
  3. 【請求項3】 更に(a)アニオン界面活性剤及び(b)カチ
    オン界面活性剤から選ばれる一種以上の化合物を含有す
    る請求項1又は2記載の乾燥効率向上剤。
  4. 【請求項4】 以下の添加工程及び乾燥工程を有する湿
    紙あるいは搾水成形品の乾燥方法。 1.添加工程 乾燥工程以前の何れかにおいて、請求項1〜3の何れか
    記載の乾燥効率向上剤を添加して湿紙あるいは搾水成形
    品を得る工程 2.乾燥工程 得られた湿紙あるいは搾水成形品を乾燥する工程
  5. 【請求項5】 添加工程において、請求項1〜3の何れ
    か記載の乾燥効率向上剤と該乾燥効率向上剤の湿紙ある
    いは搾水成形品への定着を促進する剤及び/又は凝集剤
    とを添加する請求項4記載の湿紙あるいは搾水成形品の
    乾燥方法。
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