JP2006083500A - ポリアミド織物及びその製造方法 - Google Patents

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由美子 澤井
Kensuke Watanabe
健介 渡邉
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Abstract

【課題】本発明はポリアミド織物とその製造方法に関し、軽量感に優れ、保温性に優れたポリアミド織物及び製糸性、溶出性に優れ生産性良く製造することを課題とするものである。
【解決手段】経糸および/または緯糸が、中空断面を有するポリアミド長繊維からなり、目付/厚みが0.20〜0.45、CLO値が0.6以上であることを特徴とするポリアミド織物。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた軽量感、保温性を兼備するポリアミド織物及びその製造方法に関するものである。
合成繊維の一つであるポリアミド繊維は、高強度、耐摩耗性、ソフト性、染色鮮明性などの優れた特徴を持っている。そのため、パンティストッキング、タイツ等のレッグウェア、ランジェリー、ファンデーション等のインナーウェア、スポーツウェア、カジュアルウェア等の衣料用途に好まれて用いられてきている。
しかしながら、ポリアミド繊維は元来その表面と内部構造が均一かつ単純であることから、単なる丸断面フィラメント糸では冷たい触感であり、冬季の衣料としての暖かさや保温性が不十分という欠点がある。これらの問題を解決すべく、特許文献1のような繊維内部に中空層を持つ中空繊維により軽量性、保温性といった機能を高める技術が提案されている。
ところが、これらの中空繊維は紡糸口金の形状、ポリマー粘度などの工夫以外は通常の溶融紡糸により製造されるため中空率を高くすることが困難であり、しかも、ポリマ自体のモジュラスが低いことから後加工工程において中空部が潰れ易いといった問題が発生していた。また、これらの問題を改善するために単糸を太繊度とするしかなく、布帛の風合いが粗硬なものとなっていた。
また、特許文献2にはポリエチレンテレフタレートとポリアミドとの芯鞘複合糸を用いて布帛とした後に芯部のポリエチレンテレフタレートの一部をアルカリ溶出処理することによる軽量・保温性布帛が提案されている。しかしながらポリエチレンテレフタレートではアルカリ溶出速度が遅く、溶出に時間がかかりすぎたり、一部が溶出しきれずにムラとなり製品欠点が生じていた。
一方、近年では脂肪族ポリエステル等、様々なプラスチックや繊維の研究・開発が活発化している。その中でも微生物により分解されるプラスチック、即ち生分解性プラスチックを用いた繊維に注目が集まっている。中でも力学特性や耐熱性が比較的高く、製造コストの低い生分解性のプラスチックとして、でんぷんの発酵で得られる乳酸を原料としたポリ乳酸が脚光を浴びている。ポリ乳酸は、例えば手術用縫合糸として医療分野で古くから用いられてきたが、最近は量産技術の向上により価格面においても他の汎用プラスチックと競争できるまでになった。また、優れた製糸性、アルカリ減量速度が速いなどの特徴を持っているため、繊維としての商品開発も活発化してきている。
特開平9−217225号公報 特公平8−19607号公報
そこで、本発明は、かかる従来の問題を解決し、軽量感、保温性に優れたポリアミド織物を生産性良くかつ高次加工工程での中空潰れが発生することなく提供することを課題とするものである。
この課題を解決するために、本発明は、次の構成を採用する。すなわち、
(1)経糸および/または緯糸が、中空断面を有するポリアミド長繊維からなり、目付/厚みが0.20〜0.45、CLO値が0.6以上であることを特徴とするポリアミド織物、
(2)織物を分解して得られるポリアミド長繊維断面が、1つの中空部を有し、その中空率が15〜55%、中空部変形度が1.0〜4.0であることを特徴とするポリアミド織物、
(3)(1)または(2)記載のポリアミド織物を用いた衣料品、
(4)(1)または(2)記載のポリアミド織物を用いた資材用品、
(5)(1)または(2)記載のポリアミド織物を用いたインテリア用品、
(6)芯部を形成する熱可塑性樹脂がポリ乳酸、鞘部を形成する熱可塑性樹脂がポリアミドであり、芯部と鞘部の複合割合が20/80〜60/40重量%である芯鞘複合糸を経糸および/または緯糸として織物を構成した後、前記芯部を加熱アルカリ溶出処理することにより、ポリアミド織物の製造することを特徴とするポリアミド織物の製造方法、
(7)芯部を形成する熱可塑性樹脂がポリ乳酸、鞘部を形成する熱可塑性樹脂がポリアミドであり、芯部と鞘部の複合割合が20/80〜60/40重量%である芯鞘複合糸を糸加工を施した後に、経糸および/または緯糸として織物を構成した後、前記芯部を加熱アルカリ溶出処理することにより、ポリアミド織物の製造することを特徴とするポリアミド織物の製造方法、
である。
本発明は上記構成を採用することにより、優れた軽量感、保温性に優れたポリアミド織物及び製糸性、溶出性に優れ生産性良く提供することができる。
本発明のポリアミド織物を構成するポリアミド繊維は、芯部がポリ乳酸、鞘部がポリアミドよりなる芯鞘複合繊維を、織物に加工した後で芯部のポリ乳酸を溶出処理することにより、高中空率でありかつ高次加工でつぶれることのない中空繊維を製造することができる。また、芯鞘の形状は、鞘部が繊維表面を完全に覆っており、芯部が繊維表面に露出していないことが必要である。芯部のポリ乳酸が繊維表面に露出したいわゆるC型断面などでは、製糸工程において糸道ガイドが擦過などにより芯部と鞘部が割れて糸切れの原因となったり、整経、製織、編成などの後工程において毛羽が発生するため適さない。ここで、芯鞘複合繊維とは、溶出処理前の繊維をいい、ポリアミド繊維とは、芯鞘複合繊維の芯部を溶出処理により得られた中空繊維と区別する。
本発明のポリアミド織物を構成する芯鞘複合繊維の芯部と鞘部の複合割合は20/80〜60/40重量%である必要がある。芯成分が20重量%未満であると、芯成分を溶出した後でも中空率が低いために軽量性、保温性といった中空繊維の特徴が不充分となる。また、芯成分が60重量%を超えると製糸性が不安定になるとともに、布帛とした後で中空部がつぶれやすくなり、保温性の効果が不充分となる。好ましくは芯部と鞘部の複合割合が25/75〜55/45、さらに好ましくは30/70〜50/50重量%である。
本発明のポリアミド織物を構成する芯鞘複合繊維の芯部を形成するポリ乳酸とは、-(O-CHCH-CO)n-を繰り返し単位とするポリマーであり、乳酸やそのオリゴマーを重合したものをいう。乳酸にはD−乳酸とL−乳酸の2種類の光学異性体が存在するため、その重合体もD体のみからなるポリ(D−乳酸)とL体のみからなるポリ(L−乳酸)および両者からなるポリ乳酸がある。ポリ乳酸中のD−乳酸、あるいはL−乳酸の光学純度は、低くなるとともに結晶性が低下し、融点降下が大きくなる。そのため、耐熱性を高めるために光学純度は90%以上であることが好ましい。また、ポリ乳酸の性質を損なわない範囲で、乳酸以外の成分を共重合していてもよく、ポリ乳酸以外の熱可塑性重合体等を含有していてもよい。
本発明のポリアミド織物を構成するポリアミド繊維及び芯鞘複合繊維の鞘部を形成するポリアミドとは、いわゆる炭化水素基が主鎖にアミド結合を介して連結された高分子量体であり、好ましくは、染色性、洗濯堅牢度、機械特性に優れる点から、主としてポリカプラミド(ナイロン6)、もしくはポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)からなるポリアミドである。ここでいう主としてとは、ポリカプラミドではポリカプラミドを構成するε−カプロラクタム単位とし、ポリヘキサメチレンアジパミドではポリヘキサメチレンアジパミドを構成するヘキサメチレンジアンモニウムアジペート単位として80モル%以上であることをいい、さらに好ましくは90モル%以上である。その他の成分としては、特に制限されないが、例えば、ポリドデカノアミド、ポリヘキサメチレンアゼラミド、ポリヘキサメチレンセバカミド、ポリヘキサメチレンドデカノアミド、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリヘキサメチレンテレフタラミド、ポリヘキサメチレンイソフタラミド等を構成するモノマーである、アミノカルボン酸、ジカルボン酸、ジアミンなどの単位が挙げられる。また、本発明の効果を損なわない範囲において様々な添加剤を含んでも良い。この添加剤を例示すれば、マンガン化合物などの安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、導電性付与剤、繊維状強化剤等である。さらには、吸放湿、消臭、抗菌、UVカットなどの機能付与のための添加剤を含んでも良い。
本発明のポリアミド織物を構成する芯鞘複合繊維の断面形状は、鞘部が繊維表面を完全に覆っている必要があるが、外形は丸断面、多角断面、多葉断面、その他公知の断面形状のいずれでもよく、芯部も単芯の他、2芯、3芯といった多芯構造であってもよい。さらに好ましくは、単芯であることが、高中空部を形成し、軽量感を得るため好ましい。
本発明のポリアミド織物は、目付/厚み(織物の比重)が0.20〜0.45、CLO値が0.6以上を同時に満たすことが必要である。CLO値は織物の保温性を示す指標として一般的に用いられているものであり、値が大きい程保温性が優れることを表す。そして、21℃、50%RH以下、気流5cm/秒の室内で安静状態にある人体の平均皮膚温度(33℃)を維持できる織物の保温性がCL0値1.0で表される。織物の厚みを大きくすれば、CLO値を高くすることは可能であるが、厚みが増すにつれて、重量感が得られる。また、0.6未満の場合、着用時の保温性が低下するために充分な快適性が得ることができない。目付/厚みは、軽量感を示す指標として用いられているものであり、値が小さい程軽量感が優れていることを表す。織物の厚みを薄く又は織物の組織を粗くすれば、目付/厚さを低くすることは可能であるが、衣料品などの製品とした場合、着用時の保温性が低下するために快適性を得ることはできない。0.2未満の場合、軽量感は得られるものの、織物の引裂強力、摩耗強力などの物理特性が低下し、製品の基準レベル達成することができなくなる。0.45を越えると、中空を有さない一般的なポリアミド繊維を用いた織物と比較して、軽量感の相違が得られない。さらに好ましくは0.3〜0.4である。
従って、本発明のポリアミド織物は、かかる範囲を同時に満たすことにより軽量感と保温性の実現を可能とするものである。
本発明のポリアミド織物を構成するポリアミド繊維の中空部は、織物に高い軽量感と保温性を与えるために重要である。そのため、中空率15〜55%であることが好ましい。この中空率は織物から取り出した繊維の繊維横断面顕微鏡写真をとることにより測定することができる。15%未満の場合、充分な保温性、軽量性を得ることができない。55%を越えると、織物の引裂強力、摩耗強力などの物理特性が低下し、製品の基準レベル達成することができなくなる。好ましくは20〜50%であり、さらに好ましくは25〜45%である。そして、かかる中空部を得るためには、芯部がポリ乳酸、鞘部がポリアミドよりなる芯鞘複合繊維を、織物に加工した後で芯部のポリ乳酸を溶出処理することにより得ることができる。
例えば、一般に、仮撚り加工を施すと繊維断面は多角形に変形する。図1は芯鞘複合繊維を仮撚加工に施した後、製織、溶出処理を経て織物とした後に、分解して得られたポリアミド繊維の横断面写真である。図2は、特許文献1記載された紡糸により中空構造を持ったポリアミド繊維を製造し、仮撚加工を施した後の繊維横断面である。図1は、中空部は若干の変形をするものの高い中空部を有していることが判る。一方、図2は、中空部はほとんど残っておらず、扁平な状態となる。図2の繊維を織物とした場合、織物が薄地となり目付/厚みが高くなりCLO値が低下するため、充分な軽量感と保温性を得ることができなくなる。そのため、中空潰れが生じにくい安定した中空部を得ることが重要であることが判る。
本発明のポリアミド織物を構成するポリアミド繊維の中空部変形度は1.0〜4.0であることが好ましい。中空部変形度は織物から取り出した繊維の繊維横断面顕微鏡写真をとり、中空部の形状の外接円と内接円直径の比により測定できる。例えば、仮撚り加工を施した後、3角形以上の形状に変形した場合は、多角形の3点を通り中空部全てを含む円を描いたときの外接円の直径Rと、多角形の3辺を通る内接円の直径のrの比、R/rで表され、全フィラメントを測定したときの平均値で求められる。また、タスラン加工で知られる流体噴射加工を施した後、楕円に変形した場合は、2点を通り中空部全てを含む円を描いたときの外接円の直径(長軸)Rと内接円の直径(短軸)rの比、R/rで表される。中空部変形度は、中空潰れの程度を表し、1.0は全く中空潰れのない状態であり、1.0を越えると中空潰れが生じている。中空部変形度が4.0を越えると、中空率が低下し、織物の薄地化が進むため、軽量感と保温性が満足するものではない。さらに好ましくは、仮撚り加工など捲縮加工を施して織物にした場合は1.0〜3.0、タスラン加工で代表される流体噴射加工を施したり、糸加工を施さない生糸のまま織物にした場合は1.0〜2.0がよい。さらに好ましくは、糸条間において、中空変形度1.0〜4.0を満たす各フィラメントが70%以上含まれていればよい。
本発明のポリアミド織物を構成する芯鞘複合繊維は溶融紡糸により得られる。その製法は限定しないが、例示すれば次の通りである。芯部のポリ乳酸および鞘部のポリアミドをそれぞれ別個に溶融した後に同一の紡糸口金に導いて芯鞘構造となるように複合し、吐出させることにより得られる。ここで、芯部ポリ乳酸には酸化防止剤、および/または鞘部ポリアミドには機能材料を先に述べた方法にてあらかじめ含有せしめておく必要がある。吐出された糸条は、一旦巻き取ることなく直接紡糸延伸法で製造される。直接紡糸延伸法で製造する際、吐出された糸条を冷却風で冷却した後、給油装置にて給油をおこない、流体交絡装置に糸条を通して交絡を生じさせる。しかる後に1000m/分以上の速度で引き取り、130℃以上に加熱したローラーとの間で延伸、熱固定を行い3000m/分以上の速度で巻取る。
また、冷却、給油後、3000m/分以上の速度で紡糸引取りし、一旦巻き取ることなく実質延伸しないで3000m/分以上の速度で紡糸引取る高速法によって、POYを製糸し、その後、必要に応じて仮撚加工など高次加工を施してもよい。ここで実質延伸しないでとは、理想的には延伸倍率が1倍であることを意味するが、ローラー間での糸のタルミによる巻き付きを無くすこと等を目的として、糸の物性にほとんど影響しない程度のストレッチをかけることまで妨げる趣旨ではなく、1〜1.2倍程度の延伸倍率で有れば差し支えは無いということを意味する。仮撚加工する場合には接触式の熱板使いで芯部のポリ乳酸の融点−70℃〜融点−5℃で実施すればよく、捲縮特性の指標である伸縮復元率(JIS L1090に定める)を高くするには芯部ポリマーであるポリ乳酸の融点−50℃〜融点−5℃、さらに好ましくは融点−30℃〜融点−5℃である。流体噴射加工する場合には常法で実施すればよく、例えば本発明で用いられる複合フィラメント糸どうし、もしくは本発明で用いられる複合フィラメント糸と他の糸をフィード差を付けて送り出し、流体噴射ノズルを通過させて複合、捲縮付与することによりフィード差による糸条ループが形成される。
本発明のポリアミド織物は、上記芯鞘複合繊維又は複合加工糸を経糸および/または緯糸として用いることが必要である。
本発明のポリアミド織物は、上述した芯鞘複合繊維を常法によって製織することにより得られる。まず経糸用のポリアミド長繊維をクリールに並べて整経をおこないビームに巻き、つづいてビームに巻いたポリアミド長繊維を糊付け・乾燥して経糸の準備をおこなう。つづいて経糸を織機のオサに通し、緯糸を打ち込んで織物を仕立てる。織機はシャトル織機、エアジェットルーム織機、ウォータジェットルーム織機、レピア織機、グリッパシャトル織機などの種類があるがいずれの織機で製造しても良い。また緯糸の打ち込み方により、平組織、斜文組織(ツイル)、朱子組織(サテン)などのいくつかの織組織があるが目的に応じていずれをも選ぶことができる。
経糸は、無撚又は加撚に特に限定されない。無撚の場合は、ポリアミド繊維製造の際に、交絡処理されていることが好ましく、その交絡数は、10個/m以上であることが好ましい。10個/m未満の場合は、整経時に毛羽が発生し生産性が低下する。加撚の場合は、撚係数(撚数×糸条繊度1/2)3000以下であることが好ましい。3000を越えるとソフト性に影響を及ぼす。また、経糸は糊付けされることが好ましいが、製織性に問題がなければ省いてもかまわない。
本発明のポリアミド織物は、上記織物を常法によってアルカリ溶出処理することによって、芯部のポリ乳酸を完全に溶出することにより得られる。かかる苛性アルカリ溶出処理に使用する苛性アルカリの種類は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなど強アルカリであれば特に限定しないが、水酸化ナトリウムを用いることが好ましい。その苛性アルカリ溶出処理条件は、苛性アルカリ濃度10〜80g/lの水溶液とすることが好ましい。80g/lを越えると、溶出時間を短縮できるが、生産作業者にとっての取り扱いに危険を伴う。10g/l未満の場合、溶出に時間を要するため生産性が低下する。好ましくは30〜60g/lである。また、その水溶液の温度は、80〜120℃であることが好ましい。120℃を越えると、鞘成分が劣化し引裂強力、破裂強力等物理特性が低下する。80℃未満の場合、溶出に時間を要するため生産性が低下する。溶出処理方法については、コールドバッチ、吊り法による浸積状態での溶出、液流染色機などを用いた攪拌状態での溶出などいかなる方法を用いてもよいが、攪拌状態での溶出が溶出時間、工程を短縮させる上で好ましい。
本発明のポリアミド織物の製造方法において、かかる苛性アルカリ溶出処理において、苛性アルカリ水溶液にさらに溶出速度を促進させるための助剤を含んでも良い。その助剤は、ポリエステルの減量促進剤(加水分解促進剤)として知られる第4級アンモニウム塩や、ポリアミド膨潤剤を含むことが好ましい。このポリアミド膨潤剤としては、具体的にはベンジルアルコール、フルオロアルコール、フェニレングリコール、塩化カリウムのメタノール溶液、塩化カルシウムのメタノール溶液、フェノール類(フェノール、クレゾール、キシレノール)など特に限定しないが、ベンジルアルコール類又はベンジルアルコール誘導体を用いることが好ましい。ベンジルアルコール誘導体とは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド誘導体が挙げられる。
このポリアミド膨潤剤の使用量としては、苛性アルカリ水溶液の水に対して5〜80g/lであることが好ましい。5g/l未満の場合、十分な膨潤効果が得られず、苛性アルカリ分解された乳酸の鞘透過性が悪くなり溶出時間を十分に短縮することができない。また、80g/lを越えると、ナイロンの膨潤が大きく、繊維の収縮が大きくなり風合いを損なう。さらに好ましくは10〜50g/lである。
本発明のポリアミド織物は、溶出処理後に常法で染色加工が施される。染色機には、液流染色機、ジッガー染色機、ビーム染色機、ウインス染色機などの種類があるがいずれの染色機で染色してもよい。染色は、ポリアミド繊維に使用される酸性染料、金属錯塩酸性染料を用いることができ、90℃以上の温度で、30〜90分程度処理することにより行われる。また、濃色の場合は、織物の色落ちを防ぐため、その後、合成タンニン、タンニン/吐酒石などによるフィックス処理を施してもよい。
そして、染色加工後、機能付与を目的とした機能加工を施してもよい。例えば、スポーツウエア基布の場合は、機能付与として、撥水加工を施す。撥水加工は、パラフィン系、フッ素樹脂系、シリコーン系樹脂等の撥水剤を用いて、パッド、コーティング、吸塵、ラミネートなどにより樹脂加工等を施す。
本発明のポリアミド織物は衣料品、資材用品、インテリア用品などに好適である。衣料品としては、スキーウェア、スノボウェア、登山服などのスポーツウェア、およびジャンパー、ブルゾン、ダウンジャケット、コート、レインウェア、ウィンドブレーカーなどのアウターウェア、およびランジェリー、ファンデーション等のインナーウェア、およびパンティストッキング、タイツ、靴下等のレッグウェア、およびTシャツ、Yシャツ、ブラウス、ポロシャツ、キャミソールなどのシャツ類、スカート、パンツなどのボトム、帽子、手袋、スカーフ、裏地などが挙げられる。
資材用品としては、日傘、ビーチパラソル、雨傘など傘、テント地、自動車カバー、スクリーン、布団カバー、枕カバー、椅子張り、カーシート、カバン、合成皮革基布などが挙げられる。
インテリア用品としてはカーテン、レース、クッション、暗幕などが挙げられる。
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。
なお、実施例および比較例における各測定値は、次の方法で得たものである。
A.CLO値
20℃、65%RHの環境中で充分に調湿させた試験片を、40±0.1℃に設定されたSm2の熱板上に設置し、1分経過後の安定した状態で、熱板から試験布帛を通して環境中に放散する熱損失量を、熱板面積(Sm2)と消費電力(EW)とから求める。この時、熱板からの対流による放熱を防止するため、熱板周辺は上部に開閉口のある樹脂製ケースで覆って無風状態とした。上記実験で得られた熱損失量の値は、次式によりCLO値に換算される。
CLO値=(1/0.155)×(20×S/E)
このCLO値は布帛の保温性を示す指標として一般的に用いられているものであり、値が大きい程保温性が優れることを表す。そして、21℃、50%RH以下、気流5cm/秒の室内で安静状態にある人体の平均皮膚温度(33℃)を維持できる布帛の保温性がCL0値1.0で表される。
B.目付け
平衡水分率以下となるまで乾燥した後、20℃、65%RHの環境下で調湿させた、25cm×25cmの試験片の重量を測定する。得られた試験片の重量を1m2当たりに換算し、N=2の平均値でもって表す。
C.厚さ
ダイヤルゲージ型の厚み測定器(大栄科学(株)社製)の試料台の上に試験布帛を静置し、その上にプレッサーフートを用いて7g/cm2の荷重をかけ、10秒後の厚さを5カ所以上で測定し、その平均値でもって表す。
D.紡糸糸切れ
芯鞘複合繊維糸条を糸を製糸するときの、1t当たりの製糸糸切れについて、次の基準をもって製糸性を示した。
◎:糸切れ1回未満、○:糸切れ1以上2回未満、△:糸切れ2以上4回未満、×:糸切れ4回以上。
E.芯部溶出性
織物を50g/Lの水酸化ナトリウム溶液中で、2℃/分で昇温し、110℃、120分間処理した後、布帛を構成するフィラメント糸をニコン社製光学顕微鏡で倍率400倍にて観察し、芯部の溶出性を次の基準で判定した。
○:芯部が目視確認で認められず、完全に溶出されている。
×:芯部の一部が残存している。
F.軽量感
検査者(30人)の着用評価によって繊維製品の軽量感を次の基準で相対評価した。
◎:軽量感が非常によい、○:軽量感がややよい、△:軽量感があまりない、×:軽量感がない。
G.保温感
検査者(30人)の着用評価によって繊維製品の保温感を次の基準で相対評価した。
◎:保温感が非常によい(25人以上)、○:保温感がややよい(20人以上)、△:保温感があまりない、×:保温感がない。
[実施例]
実施例1
重量平均分子量18万のポリL乳酸(光学純度99%L乳酸、融点170℃)を芯部とし、平均2次粒子径が0.4μmの酸化チタンを0.3重量%含有した硫酸相対粘度ηr:2.6のナイロン6(融点225℃)を鞘部として、それぞれ別々に溶融し、お互いの重量比が40/60となるように計量して紡糸口金に導き、ポリ乳酸が芯部、ナイロン6が鞘部となるように複合した後、24ヶの丸孔より溶融吐出した(紡糸温度260℃)。つづいて糸条を冷却風で冷却し、給油、交絡をおこなった後、非加熱ローラーで引き取り、170℃の加熱ローラーとの間で1.5倍に延伸して巻き取り速度4000m/分で巻き取りをおこない、78デシテックス24フィラメントの芯鞘複合繊維糸条を得た。紡糸糸切れ0.1回/tと製糸性良好であった。
得られた芯鞘複合繊維糸条を、合撚機で3本合糸し、その後、600本整経を行いビームに巻き、ビームに巻き付けた糸を糊付け・乾燥して経糸準備を行った。
一方、得られた芯鞘複合繊維糸条2糸条をそれぞれフィード率8%および40%で流体噴射ノズル(Hema Jet TE−312K)に送り込み流体噴射加工を施した。なお、流体噴射ノズルにおける流体圧力は0.5MPaとし、併せて50cc/分の水を付与しながら加工をおこなった。つづいて170℃の熱板上を通過させて捲縮の熱固定をおこない、400m/minで巻き取ることにより流体噴射加工糸を得た。得られた流体噴射加工糸2本双糸を、ウオータージェット織機のオサに通し、緯糸に打ち込んで経密度67本/吋、緯密度50本/吋のタフタ織物を製織した。
製織したタフタ織物を、精練、中間セット(180℃)を行い、続いて液流染色機により、50g/lの水酸化ナトリウム溶液中で浴比1:40、110℃、180分間処理をおこない、芯部の溶出処理おこない、続いて、酸性染料(Nylosan Blue N-GFL 167% サンドス社製)1重量%を用いて98℃×60分染色処理、合成タンニン(ナイロンフィックス501 センカ社製)3g/lを用いて80℃×20分固着処理を施した。その後、180℃で仕上げセットをおこなった。
この織物の仕上げ性量(目付、厚さ)、CLO値を測定した。その結果を表1に示す。
また、織物のポリアミド分解糸条を光学顕微鏡で観察したところ、芯部は完全に溶出しており、さらに、経糸の横断面形状(中空率36%、中空部変形度1.20)、緯糸の横断面形状(中空率35%、中空部変形度1.13)であった。
得られた織物を縫製してウインドブレーカーを作製し、軽量感、保温感について評価した。その結果を表1に示す。
また、製織したタフタ織物を、精練、中間セット(180℃)を行い、続いて20cm×20cmのサンプルを作成し、同条件で0〜180分(30分毎)のアルカリ溶出処理を行い、それぞれの溶出率を測定したところ、120分で溶出率45%に達した。一方、ベンジルアルコール乳化物30g/lを加えた以外同様に実施したところ、30分で溶出率45%に達した。
実施例2
ポリ乳酸/ナイロン6の比率を20/80に変えた以外は実施例1と同様に製糸し、78デシテックス、24フィラメントの芯鞘複合繊維糸条を得た。得られた芯鞘複合繊維糸条を実施例1と同様に糸加工及び製織、溶出処理、染色加工を施し、ポリアミド織物、ウインドブレーカーを得た。
この織物の仕上げ性量(目付、厚さ)、CLO値、ウインドブレーカーの軽量感、保温感について評価した。その結果を表1に示す。
また、織物のポリアミド分解糸条を光学顕微鏡で観察したところ、芯部は完全に溶出しており、さらに、経糸の横断面形状(中空率18%、中空部変形度1.15)、緯糸の横断面形状(中空率18%、中空部変形度1.15)であった。
実施例3
ポリ乳酸/ナイロン6の比率を60/40に変えた以外は実施例1と同様に製糸し、78デシテックス、24フィラメントの芯鞘複合繊維糸条を得た。得られた芯鞘複合繊維糸条を実施例1と同様に糸加工及び製織、溶出処理、染色加工を施し、ポリアミド織物、ウインドブレーカーを得た。
この織物の仕上げ性量(目付、厚さ)、CLO値、ウインドブレーカーの軽量感、保温感について評価した。その結果を表1に示す。
また、織物のポリアミド分解糸条を光学顕微鏡で観察したところ、芯部は完全に溶出しており、さらに、経糸の横断面形状(中空率48%、中空部変形度1.85)、緯糸の横断面形状(中空率46%、中空部変形度1.90)であった。
実施例4
実施例1と同様に溶融吐出した糸条を冷却風で冷却し、給油、交絡をおこなった後、非加熱ローラーで引き取り、実質的に延伸することなく巻き取り速度4000m/分で巻き取りをおこない、95デシテックス24フィラメントの芯鞘複合繊維糸条を得た。上記複合フィラメント糸を用いて石川製作所製IVF−610仮撚加工機にて熱板温度160℃、加工速度400m/分で1.2倍に延伸しながらフリクション仮撚加工をおこない78デシテックス24フィラメントの仮撚糸を得た。得られた仮撚糸4本双糸を緯糸とした以外は実施例1と同様に糸加工及び製織、溶出処理、染色加工を施し、ポリアミド織物、ウインドブレーカーを得た。
この織物の仕上げ性量(目付、厚さ)、CLO値、ウインドブレーカーの軽量感、保温感について評価した。その結果を表1に示す。
また、織物のポリアミド分解糸条を光学顕微鏡で観察したところ、芯部は完全に溶出しており、さらに、経糸の横断面形状(中空率36%、中空部変形度1.20)、緯糸の横断面形状(中空率31%、中空部変形度1.42、図1)であった。
比較例1
特許文献1記載の方法で、三角断面を持つ中空ポリアミド繊維糸条(72デシテックス、24フィラメント、中空率25%)を得、上記と同条件で仮撚り加工を施し、60デシテックス24フィラメントの仮撚糸を得た。この仮撚糸を光学顕微鏡で観察したところ、図2のとおりで、中空部はほとんど残っておらず、扁平ライクな断面に変形してしまった。
実施例5
実施例1と同様に、78デシテックス、24フィラメントの芯鞘複合繊維糸条を得た。
得られた芯鞘複合繊維糸条を、合撚機で3本合糸し、その後、600本整経を行いビームに巻き、ビームに巻き付けた糸を糊付け・乾燥して経糸準備を行った。
また、得られた芯鞘複合繊維糸条を、合撚機で4本合糸し、ウオータージェット織機のオサに通し、緯糸に打ち込んで経密度67本/吋、緯密度50本/吋のタフタ織物を製織した。その後、実施例1と同様に溶出処理、染色加工を施し、ポリアミド織物、ウインドブレーカーを得た。
この織物の仕上げ性量(目付、厚さ)、CLO値、ウインドブレーカーの軽量感、保温感について評価した。その結果を表1に示す。
また、織物のポリアミド分解糸条を光学顕微鏡で観察したところ、芯部は完全に溶出しており、さらに、経糸の横断面形状(中空率36%、中空部変形度1.20)、緯糸の横断面形状(中空率36%、中空部変形度1.20)であった。
比較例2
ポリ乳酸/ナイロン6の比率を10/90に変えた以外は実施例1と同様に製糸し、78デシテックス、24フィラメントの芯鞘複合繊維糸条を得た。得られた芯鞘複合繊維糸条を実施例1と同様に糸加工及び製織、溶出処理、染色加工を施し、ポリアミド織物、ウインドブレーカーを得た。
この織物の仕上げ性量(目付、厚さ)、CLO値、ウインドブレーカーの軽量感、保温感について評価した。その結果を表1に示す。
また、織物のポリアミド分解糸条を光学顕微鏡で観察したところ、芯部は完全に溶出していなかった。すなわち、鞘部が厚く、アルカリにより分解したラクチドが鞘を通しての溶出に時間がかかってしまうからである。溶出前後の重量比から換算する見かけ上の中空率は5%であった。
比較例3
ポリ乳酸/ナイロン6の比率を70/30に変えた以外は実施例4と同様に製糸した。紡糸糸切れは3回/tでやや多かった。続いて実施例4と同様に仮撚加工を行いし、78デシテックス、24フィラメントの仮撚糸を得た。
得られた仮撚糸を、経糸、緯糸として、実施例1と同様に製織、溶出処理、染色加工を施し、ポリアミド織物、ウインドブレーカーを得た。
この織物の仕上げ性量(目付、厚さ)、CLO値、ウインドブレーカーの軽量感、保温感について評価した。その結果を表1に示す。
また、織物のポリアミド分解糸条を光学顕微鏡で観察したところ、芯部は完全に溶出しており、さらに、経糸の横断面形状(中空率10%、中空部変形度3.50)、緯糸の横断面形状(中空率10%、中空部変形度3.50)であり、中空部がかなり潰れていた。
比較例4
断面形状を芯部のポリ乳酸が一部表面に露出した、いわゆるC型断面とする以外は実施例1と同様に製糸し、78デシテックス、24フィラメントの芯鞘複合繊維糸条を得た。紡糸糸切れは、6回/tで安定した製糸ができなかった。
得られた芯鞘複合繊維糸条を実施例1と同様に糸加工及び製織、溶出処理、染色加工を施し、ポリアミド織物、ウインドブレーカーを得た。
この織物の仕上げ性量(目付、厚さ)、CLO値、ウインドブレーカーの軽量感、保温感について評価した。その結果を表1に示す。
また、織物のポリアミド分解糸条を光学顕微鏡で観察したところ、芯部は完全に溶出しており、経糸及び緯糸の繊維横断面形状はかなり潰れていた。
比較例5
硫酸相対粘度ηr:2.6、酸化チタン0.3重量%のナイロン6を溶融し、24ヶの丸孔より溶融吐出した(紡糸温度270℃)。つづいて糸条を冷却風で冷却し、給油、交絡をおこなった後、非加熱ローラーで引き取り、150℃の加熱ローラーとの間で2.0倍に延伸して巻き取り速度4000m/分で巻き取りをおこない、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維糸条を得た。得られた繊維糸条を実施例1と同様に糸加工及び製織、溶出処理、染色加工を施し、ポリアミド織物、ウインドブレーカーを得た。
この織物の仕上げ性量(目付、厚さ)、CLO値、ウインドブレーカーの軽量感、保温感について評価した。その結果を表1に示す。
比較例6
芯部にオルトクロロフェノール極限粘度(IV):0.65のポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度290℃で紡糸する以外は実施例1と同様に製糸し、78デシテックス、24フィラメントの芯鞘複合繊維糸条を得た。得られた芯鞘複合繊維糸条を実施例1と同様に糸加工及び製織、溶出処理、染色加工を施し、ポリアミド織物、ウインドブレーカーを得た。
この織物の仕上げ性量(目付、厚さ)、CLO値、ウインドブレーカーの軽量感、保温感について評価した。その結果を表1に示す。
また、織物のポリアミド分解糸条を光学顕微鏡で観察したところ、芯部は完全に溶出していなかった。すなわち、芯部のポリエステルのアルカリ加水分解が遅く溶出に時間がかかってしまうからである。溶出前後の重量比から換算する見かけ上の中空率は10%であった。
Figure 2006083500
表1より明らかなように、本発明におけるポリアミド織物は、軽量感、保温性に優れて、さらには製糸性、溶出性が良く生産性に優れている。
本発明で好ましく用いられる丸形芯鞘複合繊維を仮撚り加工、製織、溶出処理を施した後の繊維横断面写真である。 特許文献1記載のポリアミド中空繊維を仮撚り加工を施した後の繊維横断面写真である。
符号の説明
1 中空部
2 中空繊維

Claims (7)

  1. 経糸および/または緯糸が、中空断面を有するポリアミド長繊維からなり、目付/厚みが0.20〜0.45、CLO値が0.6以上であることを特徴とするポリアミド織物。
  2. 織物を分解して得られるポリアミド長繊維断面が、1つの中空部を有し、その中空率が15〜55%、中空部変形度が1.0〜4.0であることを特徴とする請求項1記載のポリアミド織物。
  3. 請求項1または2記載のポリアミド織物を用いた衣料品。
  4. 請求項1または2記載のポリアミド織物を用いた資材用品。
  5. 請求項1または2記載のポリアミド織物を用いたインテリア用品。
  6. 芯部を形成する熱可塑性樹脂がポリ乳酸、鞘部を形成する熱可塑性樹脂がポリアミドであり、芯部と鞘部の複合割合が20/80〜60/40重量%である芯鞘複合糸を経糸および/または緯糸として織物を構成した後、前記芯部を加熱アルカリ溶出処理することを特徴とするポリアミド織物の製造方法。
  7. 芯部を形成する熱可塑性樹脂がポリ乳酸、鞘部を形成する熱可塑性樹脂がポリアミドであり、芯部と鞘部の複合割合が20/80〜60/40重量%である芯鞘複合糸を糸加工を施した後に、経糸および/または緯糸として織物を構成した後、前記芯部を加熱アルカリ溶出処理することを特徴とするポリアミド織物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105394836A (zh) * 2015-12-31 2016-03-16 张育仁 一种基于纳米黑碧玺和黑曜石技术的防辐射服及生产方法

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