JP2006082970A - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】テールコードのU字部の曲り径が大きくなるようにその剛性を高める場合であっても、テールコードの挙動不良を抑えることができるエレベータ装置を提供する。
【解決手段】テールコード6は、一端部をかご2の下部の垂直中心線付近に懸架部材20を介して連結し、他端部を昇降路1の壁部に連結し、途中を下方にU字状に垂下してなり、このテールコード6のU字状に曲がるU字部6aの曲げ径をテールコード6の剛性を高めて大きくすることにより、テールコード6の吊り心間距離とU字部6aの曲げ径とをほぼ同じ寸法にしてなるエレベータ装置であって、懸架部材20を回転軸21を介して回動可能に支持し、かご2が最下階付近に達するときに懸架部材20の回動でテールコード6の挙動不良を防止する。
【選択図】 図2
【解決手段】テールコード6は、一端部をかご2の下部の垂直中心線付近に懸架部材20を介して連結し、他端部を昇降路1の壁部に連結し、途中を下方にU字状に垂下してなり、このテールコード6のU字状に曲がるU字部6aの曲げ径をテールコード6の剛性を高めて大きくすることにより、テールコード6の吊り心間距離とU字部6aの曲げ径とをほぼ同じ寸法にしてなるエレベータ装置であって、懸架部材20を回転軸21を介して回動可能に支持し、かご2が最下階付近に達するときに懸架部材20の回動でテールコード6の挙動不良を防止する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、かごの下部と昇降路の壁部との間にテールコードがU字状に垂下されてなるエレベータ装置に関する。
図4にはエレベータ装置の概略的に構成を示してあり、1は昇降路、2はかご、3は釣合い重り、4は巻上機で、巻上機4による駆動でかご2が昇降路1内においてガイドレール5に沿って昇降移動する。
かご2の下部と昇降路1の壁面との間には、電力線や制御線が入ったテールコード6が掛け渡されている。テールコード6の一端部は懸架部材7を介してかご2の下部に連結され、他端部はジャンクションボックス8を介して昇降路1の壁面に連結されている。このテールコード6は自重で下方に垂れ下がり、その垂れ下がりの下端部がU字状に曲がるU字部6aとなっている。
図5に示すように、テールコード6のかご2の下側の懸垂長さLは、かご2の位置に応じて変化し、この懸垂長さHの変化に応じてかご2にかかるテールコード6の懸垂荷重も変化する。
ここで、図6に鎖線で示すように、かご2に対するテールコード6の懸架部の位置(懸架部材7の位置)がかご2の垂直中心線Sの位置から離れているときには、テールコード6の懸架荷重によりかご2に回転モーメントMが発生する。テールコード6の懸架荷重はかご2の昇降位置により変化するから、かご2に発生する回転モーメントMも変化してかご2の揺れの原因となる。したがって、テールコード6の懸架部の位置は、図6に実線で示すように、かご2の垂直中心線Sの位置に定めることが望ましい。
ところで、テールコード6のU字状に垂れ下がる部分の円弧の直径、つまりU字部6aの曲げ径Dは、テールコード6の構造や材料に基づく剛性により決まる。テールコード6の昇降路1側の吊元と、かご2側の吊り元(懸架部)との水平間距離(吊り心間距離)L1はテールコード6のU字部6aの曲げ径Dと同じか若干大きくするのが一般的であり、したがってテールコード6の懸架部の位置は、テールコード6のU字部6aの曲り径Dの大きさにより規制される。
テールコード6の懸架部をかご2の垂直中心線Sに近い位置に定めたときに、吊り心間距離とU字部の曲げ径Dとが同じとなる場合には問題がないが、かご2の幅が大きい場合などには、テールコード6の懸架部をかご2の垂直中心線Sに近い位置に定めると、図6に実線で示すよに吊り心間距離L2がU字部6aの曲げ径Dより大きくなる。この場合、かご2が最下階付近にまで下降したときに、図示のようにテールコード6のU字部6aがV字形に変形し、かご2の下側角部にテールコード6が接触してしまうという問題が生じる。
そこで、テールコード6の吊り心間距離L2がU字部6aの曲り径Dより大きくなる場合には、テールコード6の懸架部をかご2に対して水平方向に移動可能にし、かご2が最下階付近にまで下降したときに、懸架部をテールコード6の他端部が連結されている昇降路1の壁面側に移動させ、この移動によりテールコード6とかご2とが接触しないようにする技術が提案されている。
ところが、このようにテールコード6の懸架部をかご2に対して移動可能に設ける手段であると、懸架部の構造が複雑となり、部品数が増え、またテールコード6の懸架荷重が大きいときには懸架部の強度を確保するための部品質量が増し、かご2の重量が増大する。かご2の重量増大はエレベータの他の機器類に対する適用変更に影響し、コストアップにつながる。
このような点から、テールコード6の心線構造や被覆材料を変えてテールコード6の剛性を高め、その剛性でU字部6aの曲げ径Dが大きくなるようにし、懸架部をかごの垂直中心線付近に位置させても吊り心間距離がU字部の曲げ径とほぼ同じになるようにすることが考えられる。
ところが、テールコード6の剛性を高めると、図7に示すように、かご2が最下階付近にまで下降し、テールコード6のU字部6aがかご2に近づくときにU字部6aがその剛性でかご2の側方に膨らみ出るように張り出し、昇降路1内に設けられているテールコード保護金網10を押し付け、金網受け11に衝突するような挙動不良を起こしてしまう。
このようなテールコード6の挙動不良は、テールコード6の損傷や騒音の原因となるばかりでなく、テールコード6の絡まりや昇降路機器への引っ掛かりを招いてエレベータの故障につながる恐れがある。
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、テールコードのU字部の曲り径が大きくなるようにその剛性を高める場合であっても、テールコードの挙動不良を抑えることができるエレベータ装置を提供することにある。
請求項1の発明は、一端部がかごの下部の垂直中心線付近に連結され、他端部が昇降路の壁部に連結されて下方にU字状に垂下されたテールコードを備え、そのテールコードのU字状に曲がるU字部の曲げ径をテールコードの剛性を高めて大きくすることにより、前記テールコードの吊り心間距離と前記U字部の曲げ径とをほぼ同じ寸法にしてなるエレベータ装置であって、前記テールコードの一端部をかごの下部に連結して懸架する懸架部材と、この懸架部材をかごの下部に回動可能に支持する回動機構とを具備することを特徴としている。
請求項2の発明は、前記懸架部材が、かごが最下階付近より上方の位置で昇降するときには前記テールコードの懸垂荷重によりほぼ垂直の状態を保ち、かごが最下階付近に達したときには、前記テールコードのU字部の剛性で前記昇降路の前記テールコードの他端部が連結された側の壁部から離間する方向に回動することを特徴としている。
請求項3の発明は、前記懸架部材が、弾性部材により前記昇降路の前記テールコードの他端部が連結された側の壁部から離間する方向に弾性的に付勢され、かごが最下階付近より上方の位置で昇降するときには前記テールコードの懸垂荷重により前記弾性部材による付勢力に抗してほぼ垂直の状態を保ち、かごが最下階付近に達したときには、前記テールコードのU字部の剛性および前記弾性部材による付勢力で前記昇降路の壁部から離間する方向に回動することを特徴としている。
請求項4の発明は、前記懸架部材の回動範囲を所定の角度に規制するためのストッパーを備えていることを特徴としている。
この発明によれば、テールコードのU字部の曲り径が大きくなるようにその剛性を高める場合であっても、テールコードの挙動不良を抑えることができる。
以下、この発明の実施の形態について図1ないし図3を参照して説明する。なお、従来の構成と対応する部分には同一符号を付してその重複する説明を省略する。
図1および図2には第1の実施形態を示してあり、テールコード6の一端部は懸架部材20を介してかご2の下部に連結されている。懸架部材20はかご2の下部に回動機構を構成する回転軸21を介して回動可能に取り付けられ、テールコード6の端部が懸架部材20と一体的にかご2の左右方向に回動し得るようになっている。回転軸21にはベアリングおよび摩擦ダンパー(共に図示せず)が組み込まれ、その回動動作に一定の抵抗が加わるようになっている。
テールコード6は懸架部材20を介してかご2の垂直中心線Sの位置に連結されている。そしてテールコード6は高い剛性をもち、その剛性により垂れ下がりのU字部6aの曲り径Dが吊り心間距離Lと同じになるように設定されている。つまり、テールコード6のU字部6aの曲り径Dがその剛性により大きく保たれ、これに基づいて幅の大きなかご2の垂直中心線Sの位置にテールコード6の懸架部材20を取り付けることが可能となっている。
このような構成においては、テールコード6の吊り心間距離LとU字部6aの曲り径Dとが同じ寸法で、テールコード6の懸架部の位置がかご2の垂直中心線Sの位置となっているから、かご2が最下階より上方の位置で昇降し、かご2にかかるテールコード6の懸垂荷重が増大してもかご2に回転モーメントが生じることがなく、したがってかご2の揺れを防止することができる。
かご2が最下階付近にまで下降した際には、テールコード6の剛性が高いため、そのU字部6aが図2に鎖線で示すようにかご2の左側方に膨らみ出るように変形しようとするが、この際、テールコード6の懸架部つまり懸架部材20が回転可能となっているため、U字部6aの剛性で懸架部材20が、図2に実線で示すようにテールコード6により押されてかご2の右側方に回動し、この回動でU字部6aのかご2の左側方への大きな膨らみ出が抑えられる。
このため、昇降路1内の保護金網10にテールコード6が接触したり絡まるような挙動不良を起こすことがなく、したがってテールコード6の損傷や騒音の発生を防止でき、エレベータを適正に運転することができる。
懸架部材20の回転軸21には摩擦ダンパーが組み込まれてその回動動作に一定の抵抗が加わるようになっており、このためかご2が最下階より上方の位置で昇降する際には、その抵抗で懸架部材20の回動が抑えられ、テールコード6の揺れが防止される。
図3には第2の実施形態を示してあり、この実施形態においては、懸架部材20の自由端側の端部とかご2の下部との間に弾性部材としての引張りばね25が掛け渡され、この引張りばね25により懸架部材20が図3における反時計方向に弾性的に付勢されている。そして、かご2の下部には懸架部材20の回動範囲を垂直線に対して例えば30°の角度の範囲に規制するストッパー26が設けられている。このストッパー26は例えばゴムで形成されている。
この実施形態においては、かご2が最下階より上方の位置で昇降するときには、テールコード6の懸垂荷重により懸架部材20が引張りばね25の弾性力に抗して垂直に保持される。そして、懸架部材20の位置がかご2の垂直中心線Sの位置となっているから、テールコード6の懸垂荷重が増大してもかご2に回転モーメントが生じることがなく、したがってかご2の揺れを防止することができる。
また、かご2が最下階付近にまで下降した際には、テールコード6の剛性が高いため、そのU字部6aがかご2の図3における左側方に膨らみ出ようとするが、テールコード6の懸架部材20が回転可能となっているため、U字部6aの剛性で懸架部材20がテールコード6により押されてかご2の右側方に回動し、この回動でU字部6aがかご2の左側方へ膨らみ出る動作が抑えられる。
この際、懸架部材20は引張りばね25により右側方に向く回動方向に弾性的に付勢されているため、懸架部材20にはU字部6aの剛性による力と併せて引張りばね25による弾性力が加わり、懸架部材20が的確に回動する。そして懸架部材20の回動角度はストッパー26により所定の角度(30°)に規制される。
このように、懸架部材20がU字部6aの剛性と引張りばね25の付勢力とで的確に回動することにより、テールコード6が昇降路1内の保護金網10に接触したり絡まるような挙動不良を起こすことがなく、したがってテールコード6の損傷や騒音の発生を防止でき、エレベータを適正に運転することができる。
1…昇降路
2…かご
6…テールコード
6a…U字部
10…テールコード保護金網
20…懸架部材
21…回転軸
25…引張りばね
26…ストッパー
2…かご
6…テールコード
6a…U字部
10…テールコード保護金網
20…懸架部材
21…回転軸
25…引張りばね
26…ストッパー
Claims (4)
- 一端部がかごの下部の垂直中心線付近に連結され、他端部が昇降路の壁部に連結されて下方にU字状に垂下されたテールコードを備え、そのテールコードのU字状に曲がるU字部の曲げ径をテールコードの剛性を高めて大きくすることにより、前記テールコードの吊り心間距離と前記U字部の曲げ径とをほぼ同じ寸法にしてなるエレベータ装置であって、
前記テールコードの一端部をかごの下部に連結して懸架する懸架部材と、
この懸架部材をかごの下部に回動可能に支持する回動機構と、
を具備することを特徴とするエレベータ装置。 - 前記懸架部材は、かごが最下階付近より上方の位置で昇降するときには前記テールコードの懸垂荷重によりほぼ垂直の状態を保ち、かごが最下階付近に達したときには、前記テールコードのU字部の剛性で前記昇降路の前記テールコードの他端部が連結された側の壁部から離間する方向に回動することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
- 前記懸架部材は、弾性部材により前記昇降路の前記テールコードの他端部が連結された側の壁部から離間する方向に弾性的に付勢され、かごが最下階付近より上方の位置で昇降するときには前記テールコードの懸垂荷重により前記弾性部材による付勢力に抗してほぼ垂直の状態を保ち、かごが最下階付近に達したときには、前記テールコードのU字部の剛性および前記弾性部材による付勢力で前記昇降路の壁部から離間する方向に回動することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
- 前記懸架部材の回動範囲を所定の角度に規制するストッパーを備えることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004272250A JP2006082970A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | エレベータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004272250A JP2006082970A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | エレベータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006082970A true JP2006082970A (ja) | 2006-03-30 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2004272250A Pending JP2006082970A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | エレベータ装置 |
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JP (1) | JP2006082970A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009166937A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータロープ振れ止め装置 |
CN105314497A (zh) * | 2014-06-25 | 2016-02-10 | 株式会社日立制作所 | 电梯 |
-
2004
- 2004-09-17 JP JP2004272250A patent/JP2006082970A/ja active Pending
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