JP2006082288A - インクジェット用液体廃棄処理方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット用液体廃棄処理方法およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】色材を含む第1の印字用液体と、多価金属イオンを含む第2の印字用液体とを廃棄処理するインクジェット用液体廃棄処理方法において、前記第2の印字用液体が、前記多価金属イオンを前記第2の印字用液体中から除去する多価金属イオン除去処理された後に、前記第1の印字用液体と混合し得る状態あるいは混合した状態で廃棄処理されることを特徴とするインクジェット用液体廃棄処理方法。
【解決手段】混合した際に凝集・増粘する性質を持つ2種類の印字用液体からなるインクセットを用い、滲み等の少ない高画質の画像が形成できるインクジェット記録において、メンテナンス時に発生する混合廃液の凝集・増粘を抑制でき、混合廃液の凝集・増粘によるメンテナンスユニットの種々のトラブルを抑制することができると共に、装置の小型化にも適したインクジェット用液体廃棄処理方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、混合した際に凝集・増粘する性質を有する2種類の印字用液体を用いたインクジェット記録に適したインクジェット用液体廃棄処理方法およびインクジェット記録装置に関するものである。
ノズル、スリット、多孔質フィルム等から液体あるいは溶融固体インクを吐出し、紙、布巾、フィルム等に記録するインクジェット記録方法は、小型、安価、静粛という特徴をもち、多くのプリンターに用いられている。中でも、圧電素子の変形を利用しノズルから液体インクを吐出させるピエゾインクジェット方式、熱沸騰現象を利用した熱インクジェット方式は、高解像度、高速印字性の観点から多く利用されている。
このようなインクジェット記録には、高画質化および高速化の両方が求められている。
高画質化や高速化を目指す上で、解決すべき課題のひとつは、紙上に付与されたインク同士が接触した際にインク間で発生する滲みである。
このような問題を解決する方法としては、組成等の異なる第1のインクと第2のインク(または第2の処理液)を用いて、インクが紙上で接触した際にインク構成成分を凝集させてインク間の滲みを防止する方法が知られている。
例えば、第1のインクに含まれる色材成分の凝集を促進させる多価金属イオンを第2のインク加えておくことにより、プリント媒体上でのインク間の滲みを防止する方法が広く知られている。
しかし、このような多価金属イオンを用いたインクや処理液を用いて、長期に渡って安定したインクジェット記録を行う上では、記録ヘッドからのインクの吐出不良が問題となる。吐出不良の原因については様々あるが、ノズル内のインクの乾燥、増粘や気泡、ごみなどによる目詰まりが挙げられる。これらを解消するために、非印字時にキャップでノズルを覆う技術、増粘したインク、気泡、ごみを排出するため吸引装置を設けたり、空吐出、いわゆるダミージェットを吐出する技術が開発されている。
このため、このような技術を利用したインクジェット記録装置は、ダミージェットやキャップを介して回収した廃液を貯蔵する廃液貯蔵タンクを有しており、これに加えて必要に応じて廃液貯蔵タンクに廃液を送付するためのチューブやポンプ等からなる廃液処理システム(メンテナンスユニット)を備えている。
この廃液処理システムについては、様々な提案がなされている。例えば、ダミージェットや吸引により記録ヘッドのノズルから排出されたインク等の廃液を吸収・保持する廃液吸収体を利用したものとしては、廃液吸収体の一方の端部近傍に、第1の廃液移送手段の排出端を配置し、廃液吸収体の他方の端部近傍に第2の廃液移送手段の排出端を配置した構成が提案されている(特許文献1参照)。
また、インクおよびこのインクを不溶化する処理液を用いるインクジェットプリント装置において、廃インク回収用吸収体および廃処理液回収用吸収体の機能を兼ねる液体吸収体を用い、廃インクを液体吸収体に導入する第1の導入口と、廃処理液を液体吸収体に導入する第2の導入口とを、互いに液体吸収体の最も離れた位置に設ける構成が提案されている(特許文献2参照)。
一方、廃液吸収体を使用せずに廃液処理を行うシステムとしては、インク、または、このインクを固着若しくは増粘させる作用のある処理液を、吸引回復処理によって記録ヘッドから吸引し廃液貯蔵部に貯溜する場合に、底面が傾斜した廃液貯蔵部を利用する構成が提案されている(特許文献3参照)。この場合、記録ヘッドから排出された処理液を、底面が傾斜した廃液貯蔵部に移送し、その内部でインクと混合し、固着または増粘した状態で貯溜する。
また、記録ヘッドから排出される廃インクや廃処理液をそれぞれ独立に回収する複数の回収部を備えた構成が提案されている(特許文献4参照)。
特許第3205688号公報 特開平10−278303号公報 特許第3391968号公報 特開平11−320918号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、廃液貯蔵部内で、処理液/インクが接して凝集/析出が発生し、廃液貯溜の機能の低下を招く恐れがある。また、特許文献2に記載の技術では、廃液貯蔵部内で、処理液/インクが少しでも接すれば凝集/析出が発生し、廃液貯溜の機能の低下を招いてしまう。さらに、第1の導入口と第2の導入口との設置位置を、液体吸収体内で処理液およびインクが確実に接しないように離そうとすると、液体吸収体サイズが大きくなり、装置自体も大型化になる。
さらに、特許文献3に記載の技術では、廃液貯蔵部の底面が傾斜した部分以外で、処理液とインクとが接すれば、そこで凝集/析出が発生し、廃液貯蔵部内のスペースを有効に使い切れずに廃液貯溜機能の低下を招く。
従って、滲みを防止するために、凝集を狙った材料をインクや処理液(色材を含まず、主にインクの凝集促進を目的として使用される液体)に使用した場合、インクや処理液(以下、インクおよび処理液の双方を「印字用液体」と称す場合がある)を廃棄処理する際のメンテナンスユニットにおける廃液貯溜機能の劣化を防止するためには、混合すると凝集や増粘が起こるインクや処理液間で分類して廃棄処理することが必要となる。
すなわち、このような問題に対しては、特許文献4に記載の技術が有効である。しかし、処理液とインクを混合せずに廃棄処理するために独立した回収部が複数必要となるため、結果的にインクジェット記録装置自体の大型化やコストの増大を招いてしまうという欠点がある。
本発明は、上記問題点を解決することを課題とする。すなわち、本発明は、混合した際に凝集・増粘する性質を持つ2種類の印字用液体からなるインクセットを用い、滲み等の少ない高画質の画像が形成できるインクジェット記録において、メンテナンス時に発生する混合廃液の凝集・増粘を抑制でき、混合廃液の凝集・増粘によるメンテナンスユニットの種々のトラブルを抑制することができると共に、装置の小型化にも適したインクジェット用液体廃棄処理方法およびインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
本発者は、上記課題を達成するために、上述した従来技術の問題点について鋭意検討した。
その結果、本発明者らは、混合すると凝集・増粘する2種の印字用液体を1つの廃液貯蔵部内に混合した状態で廃棄する場合には、従来のようにメンテナンスユニットを構成する各部材の配置等を如何様に工夫しても、混合による凝集・増粘の発生は本質的には回避できないため、程度の違いはあれども廃液貯溜機能の劣化を抑制することは困難であると考えた。
一方、混合すると凝集・増粘する2種の印字用液体を各々別々に設けた廃液貯蔵部内に廃棄する場合には、装置の大型化やコストの増大は避けられない。
これらのことから、本発明者らは、混合すると凝集・増粘を促進する成分を除去した上で、2種の印字用液体を1つの廃液貯蔵部内に混合した状態で廃棄することによって、混合による凝集・増粘の発生を回避することが極めて重要であると考え以下の本発明を見出した。すなわち、本発明は、
<1>
色材を含む第1の印字用液体と、多価金属イオンを含む第2の印字用液体とを廃棄処理するインクジェット用液体廃棄処理方法において、
前記第2の印字用液体が、前記多価金属イオンを前記第2の印字用液体中から除去する多価金属イオン除去処理された後に、前記第1の印字用液体と混合し得る状態あるいは混合した状態で廃棄処理されることを特徴とするインクジェット用液体廃棄処理方法である。
<2>
前記多価金属イオンが、イオン交換を利用して前記第2の印字用液体中から除去されることを特徴とする<1>に記載のインクジェット用液体廃棄処理方法である。
<3>
前記多価金属イオンが、Li+、Na+、K+、および、H+から選択される少なくとも1種のイオンに交換されることによって前記第2の印字用液体中から除去されることを特徴とする<2>に記載のインクジェット用液体廃棄処理方法である。
<4>
前記イオン交換が、結晶性多孔体およびイオン交換能を有する樹脂から選択される少なくとも1種のイオン交換能を有する物質を利用して行われることを特徴とする<2>または<3>に記載のインクジェット用液体廃棄処理方法である。
<5>
前記結晶性多孔体が、アルミノ珪酸塩、シリコンアルミノ燐酸塩およびメソ多孔体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする<4>に記載のインクジェット用液体廃棄処理方法である。
<6>
前記イオン交換能を有する樹脂が、スチレンスルホン酸−ジビニルベンゼン共重合体、スチレンイミノジ酢酸−ジビニルベンゼン共重合体、アクリル酸−ジビニルベンゼン共重合体、および、メタクリル酸−ジビニルベンゼン共重合体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする<4>に記載のインクジェット用液体廃棄処理方法である。
<7>
前記第1の印字用液体および前記多価金属イオン除去処理前の前記第2の印字用液体のみを質量比で1:1の割合で混合した混合液に含まれる平均粒子径0.5μm以上の粒子数が100,000個/μLを超え、かつ、平均粒子径5μm以上の粒子数が1,000個/μLを超えることを特徴とする<1>〜<6>のいずれか1つに記載のインクジェット用液体廃棄処理方法である。
<8>
前記第1の印字用液体および前記多価金属イオン除去処理後の前記第2の印字用液体のみを質量比で1:1の割合で混合した混合液に含まれる平均粒子径0.5μm以上の粒子数が100,000個/μL以下であり、かつ、平均粒子径5μm以上の粒子数が1,000個/μL以下であることを特徴とする<1>〜<7>のいずれか1つに記載のインクジェット用液体廃棄処理方法である。
<9>
前記第1の印字用液体が、アニオン性色材、自己分散性顔料、および、高分子分散剤と併用される顔料から選択される少なくとも1種の色材を含むことを特徴とする<1>〜<8>のいずれか1つに記載のインクジェット用液体廃棄処理方法である。
<10>
色材を含む第1の印字用液体と、多価金属イオンを含む第2の印字用液体とを用いて画像を形成し、少なくとも廃液貯蔵部を備えたインクジェット記録装置において、
前記第1の印字用液体および前記第2の印字用液体を、<1>〜<9>のいずれか1つに記載のインクジェット用液体廃棄処理方法を利用して同一の廃液貯蔵部に廃棄することを特徴とするインクジェット記録装置である。
<11>
前記第1の印字用液体および前記第2の印字用液体を、一方向に搬送される記録媒体上に吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドを備えた<10>に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドの前記記録媒体搬送方向と直交する方向の幅が、前記記録媒体搬送方向と直交する方向の前記記録媒体の長さと略同一であることを特徴とするインクジェット記録装置である。
以上に説明したように本発明によれば、混合した際に凝集・増粘する性質を持つ2種類の印字用液体からなるインクセットを用い、滲み等の少ない高画質の画像が形成できるインクジェット記録において、メンテナンス時に発生する混合廃液の凝集・増粘を抑制でき、混合廃液の凝集・増粘によるメンテナンスユニットの種々のトラブルを抑制することができると共に、装置の小型化にも適したインクジェット用液体廃棄処理方法およびインクジェット記録装置を提供することができる。
(インクジェット用液体廃棄処理方法)
本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法は、色材を含む第1の印字用液体と、多価金属イオンを含む第2の印字用液体とを廃棄処理するインクジェット用液体廃棄処理方法において、前記第2の印字用液体が、前記多価金属イオンを前記第2の印字用液体中から除去する多価金属イオン除去処理された後に、前記第1の印字用液体と混合し得る状態あるいは混合した状態で廃棄処理されることを特徴とする。
従って、本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法は、メンテナンス時に第1の印字用液体と第2の印字用液体とが混合しても凝集・増粘を抑制でき、凝集・増粘によるメンテナンスユニットの種々のトラブルを抑制することができると共に、本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法を適用した装置をより小型化することもできる。
本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法に用いられる第1の印字用液体(色材を含むインク)と第2の印字用液体(色材を含むインクあるいは色材を含まない処理液)とは、両者のみを混合した場合に、凝集・増粘する性質を有するものであり、インクジェット記録に際してはセットで利用される。このような2種類の印字用液体を用いてインクジェット記録を行った場合には、互いに紙上で接触した際に構成成分が速やかに凝集するために滲みを防止し、高画質な画像を得ることができる。
一方、第1の印字用液体および第2の印字用液体は、混合し得る状態あるいは混合した状態(以下、2つの状態のいずれかを指す場合を「混合状態」と略す場合がある)で廃棄処理される。なお、「混合し得る状態」とは、第1の印字用液体および第2の印字用液体が廃棄処理された直後においては混合していないが、経時的には混合してしまう状態を意味する。例えば、インクジェット記録装置内の廃液貯蔵部等から構成される廃液処理系(メンテナンスユニット)が、特許文献2に記載されたような構成を有する場合には、初期には第1の印字用液体と第2の印字用液体とが液体吸収体内で混合してしまうことはない。しかし、同一の空間に廃棄処理される以上、液体吸収体へと廃棄された第1の印字用液体および第2の印字用液体の貯蔵量の増加に伴い、いずれは混合してしまう。
従って、第2の印字用液体中から多価金属イオンが除去されることなく、第1の印字用液体と第2の印字用液体との混合が発生してしまった場合には、両液を混合した状態の混合廃液は凝集・増粘するために、インクジェット記録装置内の廃液貯蔵部等の廃液処理系(メンテナンスユニット)で、上述したような詰まりや、廃液の廃棄貯蔵量が設計値よりも小さくなるなどの問題が発生する。
しかし、本発明においては、第2の印字用液体は、多価金属イオンが除去された後に、第1の印字用液体と混合状態で廃棄処理される。このため、第1の印字用液体および第2の印字用液体が廃液貯蔵部内や、廃液貯蔵部へと輸送される経路上で混合したとしても凝集や増粘を抑制することができる。このような凝集・増粘の抑制は、混合前に、第1の印字用液体に含まれる色材と反応する多価金属イオンが第2の印字用液体中から除去されるためである。
このため、印字用液体同士の凝集を利用した滲み等の少ない高画質のインクジェット記録を行う場合において、従来、発生が避けられなかった詰まり等の廃液処理に関する問題は、本発明のインクジェット廃液処理方法を利用することにより容易に解決することができる。
また、インクジェット記録時にセットで用いられる第1の印字用液体および第2の印字用液体は、記録ヘッドのノズルから紙上に付与された際に印字用液体間の滲みを防止して高い画質を得るために、両者を混合した際の凝集能力が高ければ高い程好ましい。
このような凝集能力は両液を混合した混合液中に発生する粒子数の数として定量的に把握でき、例えば、個数カウント式粒度分布測定器(Accusizer TM770 Optical Particle Sizer、Particle Sizing Systems社製)を利用して測定することにより定量的に評価できる。
従って、本発明に用いられる第1の印字用液体および多価金属イオン除去処理前の第2の印字用液体のみを質量比で1:1の割合で混合した場合に、この混合液に含まれる平均粒子径0.5μm以上の粒子数は100,000個/μLを超え、かつ、平均粒子径5μm以上の粒子数が1,000個/μLを超えることが好ましい。
このような条件を満たさない第1の印字用液体および第2の印字用液体を用いてインクジェット記録を行った場合、滲みが発生し高画質の画像が得られなくなる場合がある。また、これら2種類の印字用液体は、両液が混合した際の凝集・増粘の原因となる凝集能力も低いために、これらの印字用液体を廃棄処理するために本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法を適用するメリットも小さくなる。
なお、この混合液に含まれる平均粒子径0.5μm以上の粒子数は、500,000個/μL以上であることがより好ましく、1,000,000個/μL以上であることが更に好ましく、また、平均粒子径5μm以上の粒子数は5,000個/μL以上であることがより好ましく、10,000個/μL以上であることが更に好ましい。
一方、本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法を利用して処理した場合、第1の印字用液体と第2の印字用液体とが混合しても凝集や増粘が抑制・防止されるが、これは、第1の印字用液体と第2の印字用液体との混合により本来発揮されるべき凝集能力が、両液が混合する前に実施される第2の印字用液体中からの多価金属イオン除去処理によって抑制されるためである。従って、このような凝集・増粘防止効果は、第1の印字用液体と第2の印字用液体とが混合した状態の混合廃液中に発生した粒子数の数を、上述した場合と同様に定量的に評価することができる。
この場合、第1の印字用液体および多価金属イオン除去処理後の第2の印字用液体とを質量比で1:1の割合で混合した場合に、この混合液に含まれる平均粒子径0.5μm以上の粒子数は100,000個/μL以下であり、かつ、平均粒子径5μm以上の粒子数は1,000個/μL以下であることが好ましい。
このような条件を満たさない場合には、実際に廃棄処理される混合廃液の凝集や増粘が顕著となり、廃液処理系の目詰まり等のトラブルが発生してしまう場合がある。
なお、廃液処理系のトラブルをより確実に防止するためには、この混合液に含まれる平均粒子径0.5μm以上の粒子数は、50,000個/μL以下であることがより好ましく、10,000個/μL以下であることが更に好ましく、また、平均粒子径5μm以上の粒子数は500個/μL以下であることがより好ましく、100個/μL以下であることが更に好ましい。
このような本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法は、上記の第1の印字用液体および第2の印字用液体を印字用液体として組み合わせて用いるインクジェット記録装置に適用することが特に好ましい。
なお、本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法をインクジェット記録装置に適用する場合には、以下のような構成を有するインクジェト装置を利用することが好ましい。
すなわち、本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法を適用するのに好ましいインクジェット記録装置としては、第1の印字用液体と、第2の印字用液体とを用いて画像を形成(インクジェット記録)し、少なくとも廃液貯蔵部を備え、
第1の印字用液体と、第2の印字用液体とが同一の廃液貯蔵部に廃棄される構成を有するものが挙げられる。なお、この他にも、通常は、第1の印字用液体と、第2の印字用液体とを、一方向に搬送される記録媒体上に吐出する複数のノズルを有する記録ヘッド等、公知の部材や構成を有しているものであることが好ましい。
このインクジェット記録装置においては、第2の印字用液体から多価金属イオンが除去された後に、第1の印字用液体と第2の印字用液体とが混合状態で廃液貯蔵部に貯蔵される。
従って、上記のようなインクジェット記録装置では、非印字時に記録ヘッドから排出される第1の印字用液体および第2の印字用液体を混合状態で廃棄処理しても、印字用液体を廃棄処理する装置内各部での目詰まり等の発生を防ぐことができる。また、印字用液体の廃棄処理に関係する部材や装置を、従来のように、凝集や増粘が発生する印字用液体間で分離して設ける必要が無いため、これら部材や装置の構成を簡略化・小型化でき、低コストで作製することもできる。
なお、本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法は、上記に説明したようなインクジェット記録装置に適用することが特に好ましいが、これに限定されるものではない。例えば、使用期限が切れて小売店から回収されり、未使用のまま廃棄されたり、劣悪な環境に放置されて使用できなくなったようなインクカードリッジや、補充用インクボトル内の印字用液体を一括して廃棄処理する場合等、インクジェット装置外の印字用液体を廃棄処理する場合にも必要に応じて勿論適用することができる。
次に、本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法に用いられる印字用液体および多価金属イオン除去処理方法について以下により詳細に説明する。
−印字用液体−
本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法に用いられる印字用液体としては、これを廃棄処理する際に混合状態で廃棄処理される2種類の印字用液体(第1の印字用液体および第2の印字用液体)が必ず組み合わされて用いられる。
ここで、第1の印字用液体は、色材を少なくとも含むものであり、第2の印字用液体は、第1の印字用液体と混合された際に、これに含まれる色材と反応し凝集および/または増粘する多価金属イオンを少なくとも含むものである。
なお、第2の印字用液体は、色材を含むインク、あるいは、インクが記録媒体表面に付与された際に、異なる色のインク同士の色間にじみを防止する色材を含まない処理液のいずれかとして利用される。
なお、インクジェット記録装置に用いる場合には、用いられる印字用液体の少なくとも2種以上がインクからなるか、あるいは、少なくとも1種以上がインク、他の残りの1種以上が処理液からなることが好ましい。
次に、印字用液体に含まれる各種成分、すなわち、多価金属イオン、色材、その他の成分について以下に説明する。
−多価金属イオン−
第2の印字用液体に含まれる多価金属イオンとしては、公知の2価以上の金属イオンであれば特に限定されない。例えば、多価金属イオンとしては、Mg、Ca、Ba、Cu、Co、Ni、Zn、Fe、Al、Ti、La、Nd、Y、Pr、Sm、Sb、In等が挙げられる。また、多価金属イオンは塩化合物として第2の印字用液体に添加することができる。
このような塩化合物としては、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩などが挙げられ、第2の印字用液体中での析出を抑制するために、その溶解度が10を超えるものであることが好ましい。溶解度が10以下の場合には、記録ヘッドのノズル部の目詰まりが発生したり、インクの長期安定性が劣化する場合がある。
なお、多価金属イオンとしては、上記に列挙した中でも、特にMgが好ましい。Mgは、記録ヘッドのノズル部の目詰まり発生等の2次障害が、他の金属イオンと比べて起こりにくいため、より安定した印字が可能となる。
また、第2の印字用液体に含まれる多価金属イオンの濃度は、100ppm以上であることが好ましく、500ppm以上であることがより好ましい。第2の印字用液体に含まれる多価金属イオンの濃度が100ppmよりも小さい場合には、金属イオンを用いた場合の耐水性や色間にじみ改善効果が十分に得られなかったり、画像濃度が薄くなる場合がある。
−色材−
印字用液体がインクとして用いられる場合には、公知の色材(顔料、染料)が添加される。なお、第1の印字用液体に添加される色材としては、水溶性染料や分散染料、自己分散性顔料、高分子分散剤と併用される顔料等を利用することが好ましく、また、第2の印字用液体に添加される色材としては第1の印字用液体に添加される色材と同様であるが、多価金属イオンとの相互作用の点から水溶性染料を利用することが特に好ましい。
染料としては、水溶性染料、分散染料いずれも使用できる。水溶性染料の具体例としてはC. I. Direct Black −2, −4, −9, −11, −17, −19, −22, −32, −80, −151, −154, −168, −171, −194, −195、 C. I. Direct Blue −1, −2, −6, −8, −22, −34, −70, −71, −76, −78, −86, −112, −142, −165, −199, −200, −201, −202, −203, −207, −218, −236, −287, −307, C. I. Direct Red −1, −2, −4, −8, −9, −11, −13, −15, −20, −28, −31, −33, −37, −39, −51, −59, −62, −63, −73, −75, −80, −81, −83, −87, −90, −94, −95, −99, −101, −110, −189, −227、 C. I. Direct Yellow −1, −2, −4, −8, −11, −12, −26, −27, −28, −33, −34, −41, −44, −48, −58, −86, −87, −88, −132, −135, −142, −144, −173、 C. I. Food Black −1, −2、 C. I. Acid Black −1, −2, −7, −16, −24, −26, −28, −31, −48, −52, −63, −107, −112, −118, −119, −121, −156, −172, −194, −208、 C. I. Acid Blue −1, −7, −9, −15, −22, −23, −27, −29, −40, −43, −55, −59, −62, −78, −80, −81, −83, −90, −102, −104, −111, −185, −249, −254、 C. I. Acid Red −1, −4, −8, −13, −14, −15, −18, −21, −26, −35, −37, −52, −110, −144, −180, −249, −257,−289、 C.I.Acid Yellow −1, −3, −4, −7, −11, −12, −13, −14, −18, −19, −23, −25, −34, −38, −41, −42, −44, −53, −55, −61, −71, −76, −78, −79, −122などが挙げられる。
分散染料の具体例としては、C.I.Disperse Yellow ‐3、‐5、‐7、‐8、‐42、‐54、‐64、‐79、‐82、‐83、‐93、‐100、‐119、‐122、‐126、‐160、‐184:1、 ‐186、‐198、‐204、‐224、C.I.Disperse Orange ‐13、‐29、‐31:1、‐33、‐49、‐54、‐66、‐73、‐119、‐163、C.I.Disperse Red ‐1、‐4、‐11、‐17、‐19、‐54、‐60、‐72、‐73、‐86、‐92、‐93、‐126、‐127、‐135、‐145、‐154、‐164、‐167:1、‐177、‐181、‐207、‐239、‐240、‐258、‐278、‐283、‐311、‐343、‐348、‐356、‐362、C.I.Disperse Violet ‐33、C.I.Disperse Blue ‐14、‐26、‐56、‐60、‐73、‐87、‐128、‐143、‐154、‐165、‐165:1、‐176、‐183、‐185、‐201、‐214、‐224、‐257、‐287、‐354、‐365、‐368、C.I.Disperse Green ‐6:1、‐9などが挙げられる。
また、顔料も使用することができる。ブラック顔料の具体例としては、Raven7000, Raven5750, Raven5250, Raven5000 ULTRA II, Raven 3500, Raven2000, Raven1500, Raven1250, Raven1200, Raven1190 ULTRA II, Raven1170, Raven1255, Raven1080, Raven1060(以上コロンビアン・カーボン社製)、Regal400R, Regal330R, Regal660R, Mogul L, Black Pearls L, Monarch 700, Monarch 800, Monarch 880, Monarch 900, Monarch 1000, Monarch 1100, Monarch 1300, Monarch 1400(以上キャボット社製)、Color Black FW1, Color Black FW2, Color Black FW2V, Color Black 18, Color Black FW200, Color Black S150, Color Black S160, Color Black S170, Printex35, Printex U, Printex V, Printex140U, Printex140V, Special Black 6 ,Special Black 5 ,Special Black 4A ,Special Black4(以上デグッサ社製)、No.25, No.33, No.40, No.47, No.52, No.900, No.2300, MCF−88, MA600, MA7, MA8, MA100(以上三菱化学社製)が挙げられるがこれに限定されるものではない。
また、自己分散性顔料(水に自己分散可能な顔料)としては、上記顔料に対して表面改質処理を施した顔料の他、キャボット社製のCab−o−jet−200、Cab−o−jet−300、IJX−253、IJX−266、IJX−444、IJX−273、IJX−55、オリエント化学社製のMicrojet Black CW−1、CW−2、更には日本触媒社から販売されている自己分散顔料等の市販の自己分散顔料等も使用できる。
シアンインクの顔料としてはC.I.Pigment Blue−1, −2, −3, −15, −15:1, −15:2, −15:3, −15:4, −16, −22, −60等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
マゼンタインクの顔料としては、C.I.Pigment Red −5, −7, −12, −48, −48:1, −57, −112, −122, −123, −146 , −168, −184, −202が挙げられるがこれに限定されるものではない。
イエローインクの顔料としては、C.I.Pigment Yellow −1, −2, −3, −12, −13, −14, −16, −17, −73, −74, −75, −83, −93, −95, −97, −98, −114, −128, −129, −138, −151, −154が挙げられるがこれに限定されるものではない。
また各色の色材として、色材が各種樹脂でカプセル化されたいわゆるカプセル染料・顔料を使用してもよい。
特に、良好な画像を得ることができる点では、色材としてアニオン性染料あるいはアニオン性表面基を有するカーボンブラックを使用したブラックインク(第1の印字用液体)と、多価金属イオンを合計500ppm以上含むカラーインク(第2の印字用液体)とを組合せて使用することが好ましい。この場合、ブラックインク画像部にブラックインクとカラーインクとを併用することにより画像濃度が向上し、かつ、ブラック画像とカラー画像とが隣接する部での色間滲みが抑制され画像品位が向上する。
−分散剤−
分散剤は、色材が自己分散性または水溶性を有さない場合に特に好適に用いられ、具体的には高分子分散剤や、後述する各種の界面活性剤等が利用できる。
高分子分散剤としては、親水性構造部と疎水性構造部とを有する重合体であれば有効に使用することができる。親水性構造部と疎水性構造部とを有する重合体の例としては、縮合系重合体や付加重合体が挙げられる。縮合系重合体の例としては、公知のポリエステル系分散剤が挙げられる。付加重合体の例としては、α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの付加重合体が挙げられる。親水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーと、疎水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーを適宜組み合わせて共重合することにより、目的の高分子分散剤を得ることができる。また、親水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの単独重合体を用いることもできる。
親水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの例としては、カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、リン酸基等を有するモノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホン化ビニルナフタレン、酢酸ビニル(ポリビニルアルコールの原料)、アクリルアミド、メタクリロキシエチルホスフェート、ビスメタクリロキシエチルホスフェート、メタクリロオキシエチルフェニルアシドホスフェート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート等が挙げられる。
一方、疎水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体、ビニルシクロヘキサン、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸アルキルエステル、アクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸シクロアルキルエステル、クロトン酸アルキルエステル、イタコン酸ジアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステルが挙げられる。
これらのモノマーから得られる好ましい共重合体の例としては、スチレン−スチレンスルホン酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−メタクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸シクロヘキシルエステル−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。
また、これらの共重合体は、更に、ポリオキシエチレン基、水酸基を有するモノマーを、適宜、共重合成分として含むこともできる。
これらの共重合体は、ランダム、ブロック、及びグラフト共重合体等のいずれの構造のものでもよい。また、ポリスチレンスルホン酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリビニルスルホン酸、ポリアルギン酸、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックコポリマー、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリアミド類、ポリビニルイミダゾリン、アミノアルキルアクリレートDアクリルアミド共重合体、キトサン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、多糖類とその誘導体等も使用することができる。
なお、分散剤に含まれる親水基は、少なくとも1つカルボキシル基を有することが好ましい。
分散剤の中和量としては、共重合体の酸価に対して50%以上、特に80%以上中和されていることが好ましい。分散剤の分子量は、重量平均分子量(Mw)で、2000以上15000以下、特に3500以上10000以下のものが好ましい。また、疎水性部分と親水性部分の構造及び組成率は、顔料及び溶媒との組み合わせの中から好ましいものを用いることができる。
これら分散剤は、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
分散剤の添加量は、特に限定されないが、アニオン性顔料に対して、一般的には0.1質量%以上100質量%以下であることが好ましく、より好ましくは1質量%以上70質量%以下であり、更に好ましくは3以上50質量%以下である。
−その他の添加成分−
印字用液体は、上記の成分の他に、溶媒として水を含むが、更に水溶性有機溶媒を添加することができる。水溶性有機溶媒を印字用液体に添加すると、インクや処理液の保湿性及びインク中の色材の溶解性がさらに良好になり、目詰まりを防止したり、記録ヘッドから印字用液体を吐出する際の吐出安定性を維持し、さらに、印字用液体の長期の保存に対しても色材、処理液に含まれる処理剤の凝集・析出を防ぐことができる。
水溶性有機溶媒の具体例としては、多価アルコール類では、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1、5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等が挙げられる。
グリコールエーテルでは、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジグリセリンのエチレンオキサイド付加物等など多価アルコール誘導体が挙げられる。
含窒素溶媒としては、ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
含硫黄溶媒としてはチオジエタノール、チオジグリセロール、スルホラン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。その他、炭酸プロピレン、炭酸エチレン等を併せて用いることも出来る。エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類も使用することができる。水溶性有機溶媒の含有量としては、1〜60質量部、好ましくは、5〜40質量部で使用される。
さらに、印字用液体に界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤としては、その分子内に親水部と疎水部を合わせ持つ構造を有する化合物等を使用することが出来、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等のいずれを使用しても構わない。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩およびスルホン酸塩、高級アルキルスルホコハク酸塩、高級アルキルリン酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加物のリン酸エステル塩等が使用でき、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ケリルベンゼンスルホン酸塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸塩、モノブチルフェニルフェノールモノスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、ジブチルフェニルフェノールジスルホン酸塩等も有効に使用される。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アセチレングリコール、アセチレングリコールのオキシエチレン付加物、脂肪族アルカノールアミド、グリセリンエステル、ソルビタンエステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、ベンザルコニウム塩、アルキルピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられ、例えば、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾリン、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライド、ステアラミドメチルピリジウムクロライド等が挙げられる。
その他、ポリシロキサンオキシエチレン付加物等のシリコーン系界面活性剤や、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、オキシエチレンパーフルオロアルキルエーテル等のフッ素系界面活性剤、スピクリスポール酸やラムノリピド、リゾレシチン等のバイオサーファクタント等も使用できる。
印字用液体中に添加する界面活性剤量は、10質量部未満であることが好ましい。添加量が10質量部以上の場合には、光学濃度、及び、印字用液体の保存安定性が悪化する場合がある。
その他、印字用液体の吐出性改善等の特性制御を目的として、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、多糖類及びその誘導体、その他水溶性ポリマー、アクリル系ポリマーエマルション、ポリウレタン系エマルション等のポリマーエマルション、シクロデキストリン、大環状アミン類、デンドリマー、クラウンエーテル類、尿素及びその誘導体、アセトアミド等を用いることができる。
また、導電率、pHを調整するため、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属類の化合物、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の含窒素化合物を使用することが出来る。
その他必要に応じ、酸化防止剤、防カビ剤、粘度調整剤、導電剤、紫外線吸収剤等も添加することができる。
−多価金属イオン除去処理方法−
第2の印字用液体に含まれる多価金属イオンを除去する多価金属イオン除去処理方法としては、第2の印字用液体に含まれる多価金属イオンを、第1の印字用液体に含まれる色材と反応して凝集や増粘を引き起こす能力が無い/乏しい他のカチオン(以下、「非凝集性カチオン」と略す場合がある)と交換(置換)する方法(置換除去法)が挙げられる。
本発明においては、置換除去法用いることが好ましい。置換除去法としてはイオン交換法を挙げることができ、イオン交換法を利用する場合、非凝集性カチオンとしては、Li+、Na+、K+、H+等のイオンであることが好ましい。これらのイオンは第1の印字用液体に含まれる色材の種類を問わず凝集や増粘を引き起こす能力が無いためである。
また、非凝集性カチオンとして、H+を用いる場合、さらに多価カチオンと対となるアニオン成分を除去するために陰イオン交換能を有する樹脂を併用することが好ましい。
なお、イオン交換に用いられるイオン交換能を有する物質としては、結晶性多孔体や、イオン交換能を有する樹脂を挙げることができる。ここで、結晶性多孔体としては、アルミノ珪酸塩、シリコンアルミノ燐酸塩、メソ多孔体等を挙げることができ、イオン交換能を有する樹脂としては、スチレンスルホン酸−ジビニルベンゼン共重合体、スチレンイミノジ酢酸−ジビニルベンゼン共重合体、アクリル酸−ジビニルベンゼン共重合体、メタクリル酸−ジビニルベンゼン共重合体を挙げることができる。
また、陰イオン交換能を有する樹脂としては、スチレンの第4級アンモニウム塩とジビニルベンゼンの共重合体、アクリル酸の第4級アンモニウム塩とジビニルベンゼンの共重合体を挙げることができる。
また、イオン交換能を有する物質は、イオン交換により吸着した多価金属イオンを除去し、再びLi+、Na+、K+、H+等の非凝集性カチオンを封入することにより再利用も可能である。このためイオン交換能を有する物質を利用したメンテナンスユニットは、再利用することも可能である。
(インクジェット記録装置)
次に、既述した本発明のインクジェット記録装置のより詳細な構成や動作等について以下に説明する。
本発明のインクジェット記録装置は、既述したように、第1の印字用液体と第2の印字用液体とを用いて画像を形成し、少なくとも廃液貯蔵部を備えたもので、第1の印字用液体と第2の印字用液体とが同一の廃液貯蔵部に廃棄できる構成を有するものであれば特に限定されない。しかし、通常は、この他にも、一方向に搬送される記録媒体上に印字用液体を吐出する複数のノズルを備えた記録ヘッドや、非印字時に記録ヘッドから排出される印字用液体を回収し、これを貯蔵する廃液貯蔵部等から構成されるメンテナンスユニットとを少なくとも備えていることが好ましい。
また、記録ヘッドは、記録媒体搬送方向と直交と方向の幅が、記録媒体搬送方向と直交する方向の記録媒体の長さ(印字領域の幅に相当する長さ)と略同一であってもよい。すなわち、言い換えれば、いわゆる固定型の記録ヘッドを意味する。この場合、記録媒体搬送方向と直交する方向に記録ヘッドを走査しなくてもよいため、より高速のインクジェット記録が可能である。
なお、非印字時に記録ヘッドから排出された第1の印字用液体および第2の印字用液体は、最終的に、記録ヘッドからの吐出を利用したり、チューブ等の輸送手段を介して廃液貯蔵部へと輸送される。この際、第1の印字用液体と多価金属イオン除去処理後の第2の印字用液体とは、廃液貯蔵部内において混合状態となってもよいが、廃液貯蔵部に輸送される途中で混合されもよい。
本発明のインクジェット記録装置は、上述した本発明のインクジェット用液体廃棄処理方法を利用しているため、インクジェット記録装置内に設けられた廃液貯蔵部等から構成される廃液処理系(メンテナンスユニット)のいずれの箇所で第1の印字用液体と多価金属イオン除去処理後の第2の印字用液体とが混合されても、凝集や増粘による詰まり等のトラブルが発生しないためである。
本発明のインクジェト記録装置に用いられる廃液貯蔵部の形態は、非印字時に記録ヘッドから排出された印字用液体がインクジェット記録装置内に飛散しないように貯蔵できる機能を有するものであれば特に限定されないが、例えば、密閉型の容器状の廃液貯蔵タンクであってもよく、また、自重の数倍から数十倍以上の液体を吸収・保持できる公知の高分子ゲルや繊維等の吸水性の物質からなる液体吸収体(廃インク吸収体)であってもよい。なお、液体吸収体を用いる場合には、廃液貯蔵タンク内に設置して用いることが好ましい。
また、廃液貯蔵部はインクジェット装置内に2つ以上設けてもよいが、本発明のインクジェット記録装置においては、廃液貯蔵部は1つであることが好ましく、また、廃液貯蔵部の内部には、非印字時に記録ヘッドから排出された全種類の印字用液体を分別・分離して貯蔵するための仕切り等の一切ない(すなわち、全種類の印字用液体を全て混合した状態で貯蔵する)1室型の廃液貯蔵部であることがより好ましい。
本発明のインクジェット記録装置は、印字に用いる全種類の印字用液体を混合した状態で貯蔵しても廃液貯蔵部内での凝集や増粘を抑制することができるため、1室型の廃液貯蔵部を1つのみ設けても、従来のように凝集や増粘に起因する目詰まり等によって、実際に貯蔵可能な廃液の量が、設計上の廃液貯蔵部の貯蔵容量よりも少なくなることがない。また、このような理由から廃液貯蔵部の大きさを従来よりも小さくすることができる。
なお、非印字時に記録ヘッドから排出された第2の印字用液体の多価金属イオン除去処理は、記録ヘッドから廃液貯蔵部内へと至る第2の印字用液体の流路上おいて、第2の印字用液体が第1の印字用液体と混合状態となる以前のいずれかの箇所に、既述したイオン交換能を有する物質等を利用した多価金属イオン除去手段を設ければよい。
例えば、多価金属イオン除去手段は、記録ヘッドから廃液貯蔵部へと第2の印字用液体を輸送するチューブの途中に配置したり、廃液貯蔵部とチューブとの接合部(導入口)に配置したりすることができる。また、記録ヘッドと廃液貯蔵部との間に設けられるチューブが、記録ヘッドから排出される印字用液体の種類毎に1本づつ設けられるのではなく、廃液貯蔵部側が1本の管に集約された分岐状のチューブを用いる場合には、チューブの分岐点よりも記録ヘッド側の部分の管に多価金属イオン除去手段を設けることができる。
また、チューブの最も上流、すなわち記録ヘッドのノズル面に対向するように設けられるキャップ等からなるインク受け口部内に多価金属イオン除去手段を設けてもよい。さらに廃液貯蔵部内に液体吸収体を設ける場合には、第2の印字用液体が流入する導入口近傍の液体吸収体表面や内部に多価金属イオン除去手段を設けてもよい。
一方、使用するいずれかの印字用液体同士を混合すると凝集や増粘が発生するような印字用液体を用いた従来のインクジェット記録装置内に設けられる廃液処理手段は、廃液貯蔵部や回収パイプにおける目詰まり等を防止するために複数の廃液貯蔵部を有していたり、内部が2室以上に区切られた廃液貯蔵部を用いていたりしていた。また、これら廃液貯蔵部に接続される回収パイプは、複数設けられているのが一般的であった。このため、廃液処理手段が複雑化、大型化しやすく、また、廃液処理手段を構成する部品数も多くなるため、作製コストも高くなる傾向にあった。
しかしながら本発明のインクジェト記録装置は、本発明のインクジェット液体廃棄処理方法を利用しているため、上述したようにインクジェト記録装置内に設置される廃液処理手段を簡素化・小型化することができ、また、低コストで作製することが可能である。
なお、記録ヘッドのメンテナンスは、従来と同様、非印字時に公知の方法を利用して行なうことができる。例えば、非印字時にダミージェットを利用して記録ヘッドのノズル内の印字用液体を排出する場合には、排出される印字用液体がメンテナンスユニットの廃液貯蔵部へと回収可能な位置にまで記録ヘッドを移動させてから印字用液体を吐出(ダミージェット)させることができる。
あるいは、非印字時に吸引を利用して記録ヘッドのノズル内の印字用液体を排出する場合には、廃液貯蔵部に吸引ポンプおよびチューブを介して接続されたキャップ部材等からなるインク受け口部を利用して、記録ヘッドのノズル内の印字用液体を吸引することができる。なお、このインク受け口部は、メンテナンス時にメンテナンスユニットに移動してきた記録ヘッドの、ノズル面に略密着するように配置されるものである。
また、上述したようなダミージェットや吸引等によるノズル内の印字用液体の排出以外にも、ノズル面の汚れを清掃するために、メンテナンス時にメンテナンスユニットに移動してきた記録ヘッドのノズル面をワイピングするワイパーを設けることもできる。さらに、メンテナンスに際しては、上述したようなダミージェット、吸引、ワイピング等、公知の記録ヘッドメンテナンス方法を複数組み合わせてメンテナンスを実施することも可能である。
−インクジェット記録装置の具体例−
次に、本発明のインクジェット記録装置の具体例を図面を用いて説明する。
以下、図面を参照しながら本発明のインクジェット記録装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、機能および/または構成が実質的に同一の部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明のインクジェット記録装置の好適な一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。図2は、図1のインクジェット記録装置における内部の基本構成を示す斜視図である。本実施形態のインクジェット記録装置100は、前述の本発明のインクジェット記録方法に基づいて作動し画像を形成する構成を有している。すなわち、図1及び図2に示すように、インクジェット記録装置100は、主として、外部カバー6と、普通紙などの記録媒体1を所定量載置可能なトレイ7と、記録媒体1をインクジェット記録装置100内部に1枚毎に搬送するための搬送ローラ(搬送手段)2と、記録媒体1の面にインク及び液体組成物を吐出して画像を形成する画像形成部8(画像形成手段)とから構成されている。
搬送ローラ2はインクジェット記録装置100内に回転可能に配設された一対のローラであり、トレイ7にセットされた記録媒体1を挟持するとともに、所定量の記録媒体1を所定のタイミングで1枚毎に装置100内部に搬送する。
画像形成部8は記録媒体1の面上にインクによる画像を形成する。画像形成部8は、主として記録ヘッド3と、インクタンク(液体収納用カートリッジ)5と、給電信号ケーブル9と、キャリッジ10と、ガイドロッド11と、タイミングベルト12と、駆動プーリ13と、メンテナンスユニット14とから構成されている。
インクタンク5はそれぞれ異なる色のインク又は液体組成物が吐出可能に格納された4つのインクタンク52,54,56,58から構成されている。これらインクタンクに、第1の印字用液体、第2の印字用液体が納められている。
さらに、図2に示すように、記録ヘッド3には給電信号ケーブル9とインクタンク5が接続されており、給電信号ケーブル9から外部の画像記録情報が記録ヘッド3に入力されると、記録ヘッド3はこの画像記録情報に基づき各インクタンクから所定量のインクを吸引して記録媒体の面上に吐出する。なお、給電信号ケーブル9は画像記録情報の他に記録ヘッド3を駆動するために必要な電力を記録ヘッド3に供給する役割も担っている。
また、この記録ヘッド3はキャリッジ10上に配置されて保持されており、キャリッジ10はガイドロッド11、駆動プーリ13に接続されたタイミングベルト12が接続されている。このような構成により、記録ヘッド3はガイドロッド11に沿うようにして、記録媒体1の面と平行でありかつ記録媒体1の搬送方向X(副走査方向)に対して垂直な方向Y(主走査方向)にも移動可能となる。
インクジェット記録装置100には、画像記録情報に基づいて記録ヘッド3の駆動タイミングとキャリッジ10の駆動タイミングとを調製する制御手段(図示せず)が備えられている。これにより、搬送方向Xにそって、所定の速度で搬送される記録媒体1の面の所定領域に画像記録情報に基づく画像を連続的に形成することができる。
メンテナンスユニット14は、記録ヘッド3の印字用液体を回収するインク受け口部(キャップ部材)16と、減圧装置(図示せず)と、両者を接続するチューブ15とを少なくとも備えたものである。更にこのメンテナンスユニット14は、メンテナンス時にメンテナンスユニット14に移動してきた記録ヘッド3のノズル部分と接続され、記録ヘッド3のノズル内を減圧状態にすることにより、記録ヘッド3のノズルからインクを吸引する機能を有している。
このメンテナンスユニット14を設けておくことにより、必要に応じてインクジェット記録装置100が作動中にノズルに付着した余分なインクを除去したり、作動停止状態のときにノズルからのインクの蒸発を抑制することができる。
次に、メンテナンスユニット14の詳細な構成や機能について説明する。
図3は、本発明のインクジェット記録装置に設けられるメンテナンスユニットの一態様の概観を示す概略斜視図である。
図3に示すメンテナンスユニット14は、インクタンク5を構成する4つのタンク各々に対応した個々の記録ヘッド(記録ヘッド3’)のノズル面に対応する4つのインク受け口部16およびこれらインク受け口部16と接続された4本のチューブ15とを有しており、各々のチューブ15のもう一端は、液体吸収体(不図示)を内部に有する1つの廃インクタンク(廃液貯蔵部)22に接続されている。
また、各々のチューブ15には、吸引ポンプ等の減圧装置20(但し、符号20は減圧装置の吸気口の部分のみを示したものであり、以下図5も同様である)が接続されている。なお、図2中に示されたインクタンク5および記録ヘッド3は、図3中においては分割された状態で示されており、図2中に示されたものと異なるが、これは説明を容易とするためである(後述する図5も同様)。
メンテナンス時には、記録ヘッド3’に対応したインク受け口部16を、ノズル面に密着させた状態で、減圧装置20により記録ヘッド3’のノズル内を減圧状態にすることに印字用液体を吸引し、チューブ15を介して1つの廃インクタンク22に回収する。
図3に示すインクジェット記録装置においては、記録ヘッド3’から排出される第2の印字用液体を回収する流路上にイオン交換能を有する物質を利用した多価金属イオン除去手段を配置することができる。
図4は、図3に示すインクジェット記録装置に設けられたメンテナンスユニットの第2の印字用液体を回収する流路部分を拡大した模式断面図であり、図中、24は廃インクタンク22内に配置された液体吸収体を表し、26a、26b、26c、26dは多価金属イオン除去手段を表す。
図4に示すように多価金属イオン除去手段は、例えば、符号26aで示されるインク受け口部16とチューブ18との接合部、符号26bで示されるチューブ18部分、符号26cで示されるチューブ18と廃インクタンク22との接合部、符号26dで示されるチューブ18と廃インクタンク22との接合部近傍の液体吸収体24の表面付近などに配置することができる。このように多価金属イオン除去手段をメンテナンスユニット14内に配置することによって、第2の印字用液体は、第1の印字用液体と混合される前に多価金属イオン除去処理されるため、廃インクタンク22内で第1の印字用液体と混合しても凝集したり増粘を引き起こすことがない。
図5は、本発明のインクジェット記録装置に設けられるメンテナンスユニットの他の態様の概観を示す概略斜視図である。
図5に示すメンテナンスユニット14は、4つの記録ヘッド3’のノズル面それぞれに対して設けられた4つのインク受け口部16と、液体吸収体(不図示)を内部に有する1つの廃インクタンク22とを備えている。また、4つのインク受け口部16と、廃インクタンク22とは、インク受け口部16に接続される側が4本に分岐したチューブ15によって接続されており、チューブ15の分岐部分が1本化して廃インクタンク22に接続されるまでの部分には、減圧装置20が接続されている。
メンテナンス時には、記録ヘッド3’に対応したインク受け口部16を、ノズル面に密着させた状態で、減圧装置20により記録ヘッド3のノズル内を減圧状態にすることに印字用液体を吸引し、チューブ15を介して1つの廃インクタンク22に回収する。
ここで、チューブ15の4つのインク受け口部16へと伸びる4本に分岐した管のうち、第2の印字用液体の流路となる部分に多価金属イオン除去手段26bを配置することができる。また、多価金属イオン除去手段26bが設けられたさらに上流側のチューブ15とインク受け口部16との接合部に多価金属イオン除去手段を設けることもできる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
<印字用液体の調整>
以下に説明するインクや処理液は、所定の組成となるように色材溶液、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水等を適量加え、混合液を、混合、攪拌して得られた液体を、目開き5μmフィルターで濾過することにより作製した。
−インク1(第1の印字用液体)−
・Cabojet−300(表面処理顔料/アニオン性/キャボット社製):4.5質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体(アニオン性):0.5質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・グリセリン:5質量%
・尿素:4.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:0.75質量%
・イオン交換水:残部
−インク2(第2の印字用液体)−
・C.I.Acid Blue 9:3質量%
・ジエチレングリコール:15質量%
・グリセリン:5質量%
・ブチルカルビトール:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・N,N−Bis(2−hydroxyethyl)−2−aminoethanesulfonic:Acid:1.2質量%
・水酸化ナトリウム:0.6質量%
・尿素:2質量%
・イソプロピルアルコール:3.5質量%
・硝酸カルシウム:0.07質量%
・イオン交換水:残部
−インク3(第1の印字用液体)−
・Cabojet−300(表面処理顔料/アニオン性/キャボット社製):4.5質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体(アニオン性):0.5質量%
・ジエチレングリコール:20質量%
・グリセリン:5質量%
・尿素:4.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:0.75質量%
・イオン交換水:残部
−処理液1(第2の印字用液体)−
・ジエチレングリコール:15質量%
・グリセリン:10質量%
・ブチルカルビトール:5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物:1質量%
・硝酸マグネシウム:0.07質量%
・イオン交換水:残部
<評価方法>
−インクジェット記録装置−
評価に用いたインクジェット記録装置は、フルカラーの印字が可能な熱インクジェット方式を利用したものであり、その構成の概要は図2に示すインクジェット記録装置と同様である。また、記録ヘッドは4種の印字用液体を吐出することが可能な400dpi、256ノズルの試作記録ヘッドを用い、評価に際しては、4つのインクタンクのうち、2つのインクタンクに上記した第1の印字用液体および第2の印字用液体をそれぞれ1種類づつ組みあわせたものを充填して使用した。
また、メンテナンスユニットは、基本的に図3に示す構成を有し、この他に廃液貯蔵部内に配置される液体吸収体や、記録ヘッドのノズル面をワイピングするワイパーを設けたものである。このメンテナンスユニットには、必要に応じて図4に示すように、メンテナンス時に第2の印字用液体を回収する流路上に多価金属イオン除去手段を配置した。
なお、液体吸収体はポリエステル繊維からなり最大で600mlの液体を吸収できる能力を有するものである。
記録ヘッドから排出される印字用液体の回収は、非印字時にメンテナンスユニットに移動した各記録ヘッドの各液体を吐出するノズル面に対応して配置されたキャップ(インク受け口部16)をノズル面と対向させた状態で、〔1〕一定量の液体を吸引するように吸引ポンプ(減圧装置20)を駆動させたり、〔2〕ダミージェットに記録ヘッドから印字用液体を吐出することにより実施した。
なお、ダミージェットの動作は、画像の印字に際して、記録ヘッドが非印字状態となってメンテナンスユニットに移動して適宜実施するようにプログラミングし、また、これら吸引、ダミージェットの動作後にはノズル面のワイピングが行なわれるように記録ヘッドおよびメンテナンスユニットの動作をプログラミングした。
画像の印字は、記録用紙としてロール紙(FX−P紙)を用い、23℃、55%RH環境で画像の印字を行なった。この際、記録ヘッドからの印字用液体および凝集・増粘防止剤の吐出はこれらの液体に複数パルスを印加することにより1ドロップを形成して行った。なお1ドロップあたりの量はブラックインクおよび凝集・増粘防止液では約18pl、各カラーインクでは約6plであった。
−インクジェット記録およびメンテナンス処理−
インクジェット記録は、用紙上に第1の印字用液体と第2の印字用液体とが交互に隣接するよう100%カバレッジパッチ印字を一括双方向でキャリッジ10往復分連続印字した。
その後、各キャップ内に、第1の印字用液体と第2の印字用液体とを全ノズルから各3000発ずつ打ちこむダミージェット操作を行った。
この印字−ダミージェットを交互に1000回繰り返したところで記録ヘッドのノズル面がキャップで覆われた状態で48h放置し、放置後に吸引ポンプにより全てのヘッドの各液に対応したノズル面から印字用液体を各0.5mlずつ吸引した。
このような、印字−ダミージェット−吸引操作を200回繰り返し、吸引ポンプ、チューブの詰まりがないかどうか、また、廃液貯蔵タンクからの逆流及び溢れ出しがないかを吸引1回ごとに観察した。
また、得られた印字パターンについて、インクを用いて印字された部分については画像濃度を評価すると共に、100%カバレッジパッチの隣接部分の色間にじみを観察した。
<評価結果>
2種類の印字用液体を組合せて用い、インクジェット記録装置のメンテナンスユニットの多価金属イオン除去手段の有無や構成を適宜変えて、メンテナンスユニットの寿命と画質とについて評価した。結果を以下の表1に示す。
Figure 2006082288
なお、表1中のメンテナンスユニット寿命および画質は以下の評価基準で評価した。
−メンテナンスユニット寿命−
○:印字−ダミージェット−吸引操作を200回繰り返した後も吸引ポンプ、チューブの詰まり、廃液貯蔵タンクからの逆流や溢れ出し等のメンテナンス系のトラブル無し。
△:印字−ダミージェット−吸引操作の繰り返し回数が100回以上200回未満でメンテナンス系のトラブル発生。
×:印字−ダミージェット−吸引操作が繰り返し回数が100回未満でメンテナンス系のトラブル発生。
−画質−
画質は目視により画像濃度と色間にじみを観察し、以下の基準で評価した。
○:画像濃度も高く、色間にじみも無く、視覚的に見て違和感の無いレベルであった。
×:画像濃度が低い、および/または、色間にじみが発生し、視覚的に見て違和感を感じるレベルであった。
−多価イオン除去手段の詳細−
なお、多価金属イオン除去手段として表1に示したフィルター状の結晶性多孔体(アルミノ珪酸ナトリウム)は、厚み1.0mm、気孔率60%、平均細孔径5μmであり、微粒子状の結晶性多孔体(アルミノ珪酸ナトリウム)は、平均粒子径2.5μmである。
また、フィルター状の結晶性多孔体(アルミノ珪酸カリウム)は、厚み1.2mm、気孔率55%、平均細孔径5μmであり、微粒子状の結晶性多孔体(アルミノ珪酸カリウム)は、平均粒子径2.3μmである。
実施例5に使用したイオン交換能を有する樹脂(樹脂1)は、スチレンスルホン酸−ジビニルベンゼン共重合体(アンバーライト 200CT Na:Rohm and Haas社製)30gを超純水を入れたビーカーに12時間浸した後、上下に穴の開いた筒状のプラスチック部品に詰めてカートリッジとし、これを図4の26bに相当する位置に設置した。
実施例6に使用したイオン交換能を有する樹脂(樹脂2)は、スチレンスルホン酸−ジビニルベンゼン共重合体(アンバーライト 200CT R−H転換:Rohm and Haas社製)30gを超純水を入れたビーカーに12時間浸した後、上下に穴の開いた筒状のプラスチック部品に詰めてカートリッジとし、これを図4の26bに相当する位置に設置した。
また、イオン交換能を有する樹脂(樹脂3)は、第4アンモニウム塩基(−N(CH22CH24OH・OH)を有するスチレン−ジビニルベンゼン共重合体(アンバーライト IRA910CT R−OH転換:Rohm and Haas社製)30gを超純水を入れたビーカーに12時間浸した後、上下に穴の開いた筒状のプラスチック部品に詰めてカートリッジとし、これを樹脂2のカートリッジと共に図4の26bに相当する位置に設置した。
−混合液1、混合液2中の粒子数の評価−
表1中に示した混合液1、混合液2中の粒子数の評価は個数カウント式粒度分布測定器(Accusizer TM770 Optical Particle Sizer、Particle Sizing Systems社製)を用いて実施した。
なお、混合液2中の粒子数は、上述した印字/ダミージェット/吸引操作を繰り返した後に、廃インクタンクから回収した廃液を用いて測定した。
本発明に係るインクジェット記録装置の好適な一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置における内部の基本構成を示す斜視図である。 本発明のインクジェット記録装置に設けられるメンテナンスユニットの一態様の概観を示す概略斜視図である。 図4は、図3に示すインクジェット記録装置に設けられたメンテナンスユニットの第2の印字用液体を回収する流路部分を拡大した模式断面図である。 本発明のインクジェット記録装置に設けられるメンテナンスユニットの他の態様の概観を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 記録媒体
2 搬送ローラ
3,3’ 記録ヘッド
5 インクタンク
6 外部カバー
7 トレイ
8 画像形成部
9 給電信号ケーブル
10 キャリッジ
11 ガイドロッド
12 タイミングベルト
13 駆動プーリ
14 メンテナンスユニット
15 チューブ
16 インク受け口部
20 減圧装置
22 廃インクタンク
24 液体吸収体
26a,26b,26c,26d 多価金属イオン除去手段
52,54,56,58 インクタンク
100 インクジェット記録装置

Claims (11)

  1. 色材を含む第1の印字用液体と、多価金属イオンを含む第2の印字用液体とを廃棄処理するインクジェット用液体廃棄処理方法において、
    前記第2の印字用液体が、前記多価金属イオンを前記第2の印字用液体中から除去する多価金属イオン除去処理された後に、前記第1の印字用液体と混合し得る状態あるいは混合した状態で廃棄処理されることを特徴とするインクジェット用液体廃棄処理方法。
  2. 前記多価金属イオンが、イオン交換を利用して前記第2の印字用液体中から除去されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用液体廃棄処理方法。
  3. 前記多価金属イオンが、Li+、Na+、K+、および、H+から選択される少なくとも1種のイオンに交換されることによって前記第2の印字用液体中から除去されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット用液体廃棄処理方法。
  4. 前記イオン交換が、結晶性多孔体およびイオン交換能を有する樹脂から選択される少なくとも1種のイオン交換能を有する物質を利用して行われることを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット用液体廃棄処理方法。
  5. 前記結晶性多孔体が、アルミノ珪酸塩、シリコンアルミノ燐酸塩およびメソ多孔体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット用液体廃棄処理方法。
  6. 前記イオン交換能を有する樹脂が、スチレンスルホン酸−ジビニルベンゼン共重合体、スチレンイミノジ酢酸−ジビニルベンゼン共重合体、アクリル酸−ジビニルベンゼン共重合体、および、メタクリル酸−ジビニルベンゼン共重合体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット用液体廃棄処理方法。
  7. 前記第1の印字用液体および前記多価金属イオン除去処理前の前記第2の印字用液体のみを質量比で1:1の割合で混合した混合液に含まれる平均粒子径0.5μm以上の粒子数が100,000個/μLを超え、かつ、平均粒子径5μm以上の粒子数が1,000個/μLを超えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のインクジェット用液体廃棄処理方法。
  8. 前記第1の印字用液体および前記多価金属イオン除去処理後の前記第2の印字用液体のみを質量比で1:1の割合で混合した混合液に含まれる平均粒子径0.5μm以上の粒子数が100,000個/μL以下であり、かつ、平均粒子径5μm以上の粒子数が1,000個/μL以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のインクジェット用液体廃棄処理方法。
  9. 前記第1の印字用液体が、アニオン性色材、自己分散性顔料、および、高分子分散剤と併用される顔料から選択される少なくとも1種の色材を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のインクジェット用液体廃棄処理方法。
  10. 色材を含む第1の印字用液体と、多価金属イオンを含む第2の印字用液体とを用いて画像を形成し、少なくとも廃液貯蔵部を備えたインクジェット記録装置において、
    前記第1の印字用液体および前記第2の印字用液体を、請求項1〜9のいずれか1つに記載のインクジェット用液体廃棄処理方法を利用して同一の廃液貯蔵部に廃棄することを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 前記第1の印字用液体および前記第2の印字用液体を、一方向に搬送される記録媒体上に吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドを備えた請求項10に記載のインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドの前記記録媒体搬送方向と直交する方向の幅が、前記記録媒体搬送方向と直交する方向の前記記録媒体の長さと略同一であることを特徴とするインクジェット記録装置。
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