JP2006081641A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費したご飯のエネルギー量(カロリー)を消費者が認知でき、摂取エネルギーを意識しながら食生活を送れる炊飯器を提供することができる。
【解決手段】鍋内の調理物の総重量を検知する重量検知手段40と、前記重量検知手段40の出力信号により前記調理物の重量を算出し、前記重量の変化量に単位重量当たりの調理物のエネルギー量を乗じて演算する制御部と、前記制御部が演算した結果をカロリーまたはキロカロリーという単位を付して表示させる表示部50を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、炊飯器に関するものである。
美味しいご飯を炊飯するための一つの手段として適確な米と水の量を計量することは不可欠な条件である。近年では特公平7−24621号公報に開示されるように鍋に収納した内容物の重量を検出する重量検出手段と、この重量検出手段から与えられた重量検出結果を重量単位以外の単位による計量値に換算してその計量値に応じた表示信号を出力する制御回路と、前記計量値を表示する表示部を具備し、その計量値の表示を使用者の違和感を和らげ得て「○○カップ」等の表示を行い、炊飯器自身が計量値をわかり易く表示できるようになっていた。
特公平7−24621号公報
最近は消費者の健康意識が高く、ダイエット指向の風潮も強いことから、米飯食を避ける若年世代の使用者も少なからず存在する。したがって、美味しいご飯を炊く技術手段を蓄積しても消費者のコメ離れが進んでは意味がないため、健康意識を加味した炊飯器が必要となってきている。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、消費したご飯のカロリー数を消費者が認知でき、摂取カロリーを意識しながら食生活を送れる炊飯器を提供することができる。
本発明は、上記従来の課題を解決するために、上面が開口した本体と、前記本体の収納部に着脱自在に収納され米等の調理物を入れる鍋と、前記収納部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記収納部に直接的または間接的に設置され前記鍋及び鍋内の調理物の総重量を検知する重量検知手段と、前記重量検知手段の出力信号により前記調理物の重量を算出し、前記重量の変化量に単位重量当たりの調理物のエネルギー量を乗じて演算する制御部と、前記制御部が演算した結果を表示させる表示部を有してなることにより、使用者が摂取する調理物(主として米飯)のエネルギー量を瞬時に認識できるものである。
請求項1記載の発明は、上面が開口した本体と前記本体の収納部に着脱自在に収納され米等の調理物を入れる鍋と、前記収納部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記収納部に直接的または間接的に設置され前記鍋及び鍋内の調理物の総重量を検知する重量検知手段と、前記重量検知手段の出力信号により前記調理物の重量を算出し、前記重量の変化量に単位重量当たりの調理物のエネルギー量を乗じて演算する制御部と、前記制御部が演算した結果を表示させる表示部を有してなることにより、使用者の健康意識を向上させることができるものである。
請求項2記載の発明は、表示部に結果が表示される一定時間点滅して表示されることにより、表示部を見る使用者により注意を喚起することができる。
請求項3記載の発明は、表示部に結果が表示される間、連動して発光ダイオード等の発光体が点灯することにより、表示部を見る使用者により注意を喚起することができる。
請求項4項に記載の発明は、単位重量当たりの調理物のエネルギー量を使用者が任意に値を記憶入力することが可能なことにより、調理物の種類による単位重量あたりのエネルギー量情報があれば、使用者がその値を入力することにより、より正確な結果の表示を得ることができる。
請求項5項に記載の発明は、複数の使用者ごとの演算結果およびその総和を独立的に記憶認識して、個々の演算結果を任意のタイミングで表示することにより、例えば複数の家族で一緒に食事を行っても個々の使用者の摂取エネルギー総量を独立的に認識することができ、個々人がいちいち数値を記憶して暗算するような必要がないわけである。
本発明の炊飯器は、鍋内から消費された調理物(主として米飯)の重量変化に調理物の単位重量当たりのエネルギー数を乗じて演算し、その値を表示することができるので、使用者の健康意識が向上し、ひいてはカロリーの摂取過多を抑制することができるものである。
以下、本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1の炊飯器を説明する。図1において、10は上面が開口する略円筒形のボディである。このボディ10にはその上面を覆う蓋20が開閉自在に設置されている。ボディ10の収納部30は上方の上枠32と下方のコイルベース31とから構成されている。12は、ステンレス、鉄などの磁性体によって形成される鍋である。鍋12は収納時に、収納部30との間に隙間を有する。コイルベース31の鍋12底部に対向する部分に、鍋12を誘導加熱する誘導加熱コイル13が配設される。誘導加熱コイル13は、コイルベース31の底面外側に配設された外コイルと、底面内側に配設された内コイルとからなる。それぞれの誘導加熱コイルは、鍋12の底部の中心の略真下に中心を有する巻線である。14は、回路基板である。回路基板14にはマイクロコンピュータ(図示しない)が搭載されている。マイクロコンピュータはソフトウエアにより、誘導加熱コイル13に交番磁界を発生させるための電流を制御する。実施の形態1の炊飯器は、鍋12を誘導加熱し、鍋12内の調理物19を加熱調理する。調理物19は、炊飯前の米と水又は炊き上がった米飯等である。
21はコイルベース31の底部に隙間を有して固定される基台である。基台21に、鍋12の重量を検知する重量検知手段40、鍋12の有無を検知する鍋検知手段16が設けられている。重量検知手段40は、ロードセル41、センサー台(絶縁部材)42及び当て筒(検知体)43から構成される。ロードセル41は、ロバーバル型の荷重変換器(重量検知素子)である。ロードセル41の他端は、基台21に対して隙間を有する。ロードセル41には抵抗線ひずみゲージ(図示せず)を内蔵している。ロードセル41が荷重によりたわむ時のひずみゲージの抵抗変化を、ブリッジ回路で電気信号として取り出す。
図1および図2における50は、ボディ10の前方上部に配置された表示部である。一般的に表示部50は、透明パネル51および液晶52で構成され通常は現在時刻や炊飯工程終了までの残時間等を表示しているのが一般的で、前記の重量検知手段40からの電気信号を受信した回路基板14のマイクロコンピュータが各種の演算を行った結果を所定の条件において表示する。
前記の所定の条件とは様々な方法が考えられるが、一つの方法としては、カロリー表示の専用ボタン53を押すと演算結果に切り替わるかまたは、使用者が前記専用ボタン53を押し続けている間のみ演算結果を表示するように設定されている。
次に上記の構成において、鍋12内の調理物(主として米飯)の計量及びその演算と表示について説明する。まず、定量の米、水を収納し、炊飯工程が行われ、米飯が炊き上がった状態から、重量検知手段が収納する調理物の初期総重量W0を検知する。次に米飯が鍋12内から任位量取り出されて消費された重量W1を検知すると、回路基板14のマイクロコンピュータは重量の減少量W=[W0−W1](g)に米飯の単位重量当たりエネルギー量e(cal/g)を乗じて、消費されたエネルギー量E1(=e*W)を演算し、表示部50に表示する。(図2では一例として98Kcalを表示している。)また、減少量Wは、ある時点からの変化量であるから、初期初期総重量W0をゼロとしてもW=W1として得られることは明白である。
その手段としては、様々な方法があるが、本発明の実施の形態1では、カロリー表示の専用ボタン51を押すと演算結果に切り替わるかまたは、使用者が前記専用ボタン51を押し続けている間のみ演算結果を表示するように設定されている。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2の炊飯器を説明する。その基本構成は図1における実施の形態2と同様な構成であるので、基本構成の説明は前述した内容との重複を避け割愛する。
図3は図2と同様、本発明の実施の形態2の表示部を示している。実施の形態1で説明したような計量動作が行われ、表示部70に消費したカロリーが表示されている間、その表示が一定の間隔で点滅するようにすると、使用者の注意喚起をさらに促すことができ、認識を強くすることができる。
また、上記と同様にカロリー表示が表示される間は専用的に設けられた赤色の発光ダイオード(LED)80が点灯して、使用者の注意を喚起して認識を強くすることができる。
(実施の形態3)
また以上記述した本発明の実施の形態1および2にかかる炊飯器の構成、作用において、米飯以外の調理物(たとえば玄米、赤飯のような)の単位重量あたりのエネルギー量情報があれば、使用者がその値を入力することにより、より正確な結果の表示を得ることができ、使用者の健康意識のさらなる向上が可能になる。
さらに図4に示す表示部90は、複数の(例として4人分をA、B、C、D表記で図5では示している)使用者ごとの演算結果およびその総和を独立的に記憶認識して、個々の演算結果を任意のタイミングで表示することにより、例えば複数の家族で一緒に食事を行っても個々の使用者の摂取エネルギー総量を独立的に認識することができ、個々人がいちいち数値を記憶して暗算するような必要がないので煩わしさを感じることはなくなる。
なお、図4では一例としてAの人の346kcalの表示を示している。各人の独立的データや総和の切替えは、専用ボタン91を操作することにより行われる。
以上のように本発明にかかる炊飯器は、鍋内から消費された調理物(主として米飯)の重量変化に調理物の単位重量当たりのエネルギー数を乗じて演算し、その値を表示することができるので、使用者の健康意識が向上し、ひいてはカロリーの摂取過多を抑制することができるので、一般家庭用のみならず業務用の炊飯器等の用途にも応用できる。
本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部断面図 本発明の実施の形態1における炊飯器の表示部を示す平面図 本発明の実施の形態2における炊飯器の表示部を示す平面図 本発明の実施の形態3における炊飯器の表示部を示す平面図
符号の説明
10 ボディ(本体)
12 鍋
20 蓋
13 誘導加熱コイル(加熱手段)
40 重量検知手段
50、70、90 表示部
80 発光ダイオード(発光部)

Claims (5)

  1. 上面が開口した本体と、前記本体の収納部に着脱自在に収納され米等の調理物を入れる鍋と、前記収納部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記収納部に直接的または間接的に設置され前記鍋及び鍋内の調理物の総重量を検知する重量検知手段と、前記重量検知手段の出力信号により前記調理物の重量を算出し、前記重量の変化量に単位重量当たりの調理物のエネルギー量を乗じて演算する制御部と、前記制御部が演算した結果を表示させる表示部を有してなる炊飯器。
  2. 表示部に結果が表示される一定時間点滅して表示されることを特徴とする請求項1項に記載の炊飯器。
  3. 表示部に結果が表示される間、連動して発光ダイオード等の発光体が点灯することを特徴とする請求項1項に記載の炊飯器。
  4. 単位重量当たりの調理物のエネルギー量を使用者が任意に値を記憶入力することが可能な請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 複数の使用者ごとの、演算結果およびその総和を独立的に記憶認識して、個々の演算結果を任意のタイミングで表示することの可能な請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
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