JP2006081466A - いたずら防止ペット用トイレ - Google Patents
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Abstract
【課題】子犬等がシートの露出した部分をいたずらして、引っかいたり齧ったりすることを防止し、又、多少引っかいたり齧ったりされた場合でも、シートが大きく引きちぎられたり破損したりすることを有効に防ぐことが出来るペット用トイレを提供すること。
【解決手段】シーツ状吸収材を載置するためのトレイ、該トレイとの間でシーツ状吸収材の縁辺部分を固定する押さえ部材、及び、該シーツ状吸収材を直接上から押さえ付ける多孔性平面部材を含むペット用トイレ。
【選択図】 図1
【解決手段】シーツ状吸収材を載置するためのトレイ、該トレイとの間でシーツ状吸収材の縁辺部分を固定する押さえ部材、及び、該シーツ状吸収材を直接上から押さえ付ける多孔性平面部材を含むペット用トイレ。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シーツ状吸収材が、犬、特に子犬のようなペットのいたずらによって引っかいたり齧られたりすることを有効に防止することが出来る、ペット用トイレに関する。
犬、特に子犬のようなペット用のトイレには、通常、尿等を吸収する為のシーツ状吸収材(吸湿材)をトレイに敷いて使用することが多い。その際に、このようなシートをトイレ本体に固定する為に、以下の特許文献1〜4に記載されているような様々な工夫がなされてきた。
又、特許文献5には、四角形の格子状基枠でできたトイレマットを使用するペット用トイレが記載されているが、その目的は、ペット排尿時の跳ねや溜まりを防止し、多量の排尿時にも、ペット及びトイレの周辺を汚さないようにすることである。従って、このよう目的を達成するために、格子状基枠は細かい目の格子状であり、且つ、該トイレマットの下には支持脚が設けられ吸収材との間に隙間が設けられるような構成となっている。
更に、特許文献6には、格子状のバスケットを含む中敷シート押さえ付きペット用トイレが記載されている。しかしながら、このトイレは、トレイ本体の上に臭い取りシートなどを敷き、更にその上に砂等を入れて使用するものであり、格子状のバスケットを設けた目的は砂等がシートの下に入り込み、トレの底等に付着するのを防ぐことによって、砂等をシートごと取り除くことを可能にし、下のトレイを汚さないようにすることである。従って、格子の大きさは約3〜4cmが適当されている。
ペット、特に犬、とりわけ子犬は遊び好きであり、又、飼い主の注意を惹く為に、トイレに敷かれているシートをいたずらして、引っかいたり齧ったりすることが多い。
上記の特許文献1〜4に記載された発明では、シートの縁辺部分をトイレ本体に固定することは可能である。しかしながら、たとえシートの縁辺部分はしっかりと固定されていても、例えば、子犬等がシートの露出した部分を引っかいたり齧ったりすることによって、シートが引きちぎられて破損等してしまうことがよくあり、その結果、本来の吸収効果を発揮できなくなる、という問題点が指摘されている。
従って、本発明の目的はこのような課題を解決することである。
即ち、本発明は、シーツ状吸収材を載置するためのトレイ、該トレイとの間でシーツ状吸収材の縁辺部分を固定する押さえ部材、及び、該シーツ状吸収材を直接上から押さえ付ける多孔性平面部材を含むペット用トイレに係る。
本発明のペット用トイレにおいては、トレイと押さえ部材に挟まれた位置にある多孔性平面部材によりシーツ状吸収材を直接上から押さえ付けられることによって、子犬等がシートの露出した部分をいたずらして、引っかいたり齧ったりすることを防止し、又、多少引っかいたり齧ったりされた場合でも、シートが大きく引きちぎられたり破損したりすることを有効に防ぐことが出来る。
本発明の一態様においては、多孔性平面部材が押さえ部材と一体化されて成る構成とするが出来る。即ち、従来の押さえ部材は、トレイとの間でシーツ状吸収材の縁辺部分を固定する為のものであるので、押さえ部材はシーツ状吸収材の縁辺部分としか接しないような構造、所謂、枠構造を有するものである。それに対して、本発明において、多孔性平面部材と押さえ部材とが一体化された場合には、多孔性平面部材が従来の押さえ部材に見られる枠構造の内側であって、その枠構造の底面と略同一平面に位置し、その結果、トレイとの間でシーツ状吸収材の縁辺部分を固定するのと同時に、多孔性平面部材がシーツ状吸収材を直接上からトレイに押さえ付けることとなる。ここで、「多孔性平面部材が押さえ部材と一体化されて成る構成」とは、通常の状態ではこれら二つの部材は互いに分離させることが出来ないような構造を意味する。従って、一体成形等の方法によって多孔性平面部材と押さえ部材とが同時に製造される場合もあるし、又、別個に製造されたものを組み合わせることによって一体化された構成とすることも出来る。更に、これら二つの部材の材質・材料は同じでも別でも良い。
本発明の別の態様においては、多孔性平面部材が該トレイと該押さえ部材に挟まれた位置で使用される独立した部材として構成されている。その場合には、多孔性平面部材及び/又は押さえ部材に当業者に公知の係止部材等の適当な部材を設けることによって、押さえ部材の適当な位置、例えば、押さえ部材の枠構造の内側、又は、その下面部に多孔性平面部材が脱着可能に連結されてなる構成とすることが出来る。又は、未使用時には、多孔性平面部材が他の部材とは物理的にも完全に離れており、使用に際して、トレイと押さえ部材との間に多孔性平面部材を挟むようにして固定することによって、トレイと押さえ部材との間でシーツ状吸収材が固定されるときに、同時に多孔性平面部材がシーツ状吸収材を直接上から押さえ付けるような構成とすることも出来る。このように多孔性平面部材を独立した部材とした場合には、例えば、ペット等によって多孔性平面部材が破損された場合には、多孔性平面部材だけを交換することができるので、大変便利である。
多孔性平面部材が独立した部材として構成されている場合には、多孔性平面部材の大きさはトレイ及び押さえ部材の大きさとの関係で決めることができる。即ち、多孔性平面部材が該多孔性平面部材トレイと押さえ部材に挟まれた位置にあり、且つ、シーツ状吸収材を直接上から押さえ付けることによって所望の効果を発揮する為には、多孔性平面部材の外枠は、トレイ本体の内縁より小さく、且つ、押さえ部材の内縁よりは大きいものとすることが好ましい。従って、使用時には、多孔性平面部材の外枠は押さえ部材の下に隠れて見えなくなるような構成を採るものである。
尚、以下、独立した部材として構成されている多孔性平面部材、及び、押さえ部材と一体化された多孔性平面部材の双方を含めて、単に「多孔性平面部材」と称することもある。
本発明に特有の効果を奏効することができる限り、多孔性平面部材における一つの孔の面積又は形状に特に制限はないが、子犬等のペットがシートの露出した部分を引っかいたり齧ったりっするのを有効に阻止するためには、その面積は約10cm2以下であることが好ましく、又、且つ、糞便などの固形物による目詰まり等を防ぎ洗浄を容易にする為にはその面積は約4cm2以上であることが好ましい。
又、本発明の多孔性平面部材はシーツ状吸収材を直接上から押さえ付けるものであるので、実質的に平面状の形態である。即ち、該多孔性平面部材は、特許文献5及び6に記載されているような実質的に支持脚等の要素を具備したり又はバスケットのような形状を有する立体的な構造ではなく、該部材とシーツ状吸収材との間に実質的な隙間ができないような実質的に二次元構造物である。
更に、ペットの尿が速やかに且つ効果的にシーツ状吸収材に吸収されるようにする為には、シーツ状吸収材の出来るだけ多くの面積が露出していることが必要である。従って、多孔性平面部材における孔以外の部分の面積は、多孔性平面部材の強度が維持される限り出来るだけ少なくして、その上に尿及び糞等が溜まらないようにすることが必要である。
以上の条件を満たす限り、本発明における多孔性平面部材の材質、製造方法、具体的形状などに特に制限はないが、例えば、縦筋と横筋とによって形成される格子を有する網、多数の孔が設られている板状部材等を好適例として挙げることが出来る。
多孔性平面部材が網の形態を採る場合には、縦筋と横筋とによって形成される格子が一つの孔に相当し、その形状は略矩形である。この場合には、各格子の縦及び横が約2〜3cmであることが好ましい。網の材質に特に制限はなく、例えば、金属性の縦筋と横筋とが格子状に交差することによって形成されている網、又は、プラスチック等の可塑性物質による一体成形によって得られる網(ざる)であっても良い。尚、この場合に、尿及び糞等が溜まったり詰まったりしないようにする為には、縦筋及び横筋自体の太さ(断面積)は、ペットにより破損されないような強度を有している限り、例えば、直径1mm程度の出来るだけ細いものが好ましい。又、ペットに与える感触及びシーツ状吸収材による尿等の吸収性を高める為には、縦筋と横筋の凹凸は出来る限る少ないほうが良い。
多数の孔が設られている板状部材である多孔性平面部材は、例えば、プラスチック等の可塑性物質による一体成形により容易に製造することが出来、その場合に、孔の形状に特に制限はなく、強度、デザイン及び外観等も考慮して、例えば、略矩形、略円形及び楕円形等の各形状を適宜選択することが出来る。尚、この場合にも、尿及び糞等が溜まったり詰まったりしないようにする為に、多孔性平面部材における孔以外の部分は出来るだけ少なくし、例えば、材質に応じて、このような孔以外の部分は最大幅が数ミリ程度の状態となるようにすることが好ましい。又、板状部材の厚さも出来るだけ薄いほうが好ましい。
但し、多孔性平面部材が独立した部材として構成されている場合には、強度を維持する為に、その外側部分(外枠)はより堅固(太い、厚い幅が広い等)な構造とすることが好ましい。
本発明において、トレイ及び押さえ部材は、例えば、上記の特許文献1〜4に記載のような、当業者に公知の任意の形態及び構造を採ることが出来、トレイと押さえ部材との間でシーツ状吸収材の縁辺部分を固定する構造及び方法等も任意である。例えば、トレイ、押さえ部材、及び、独立した部材として構成されている多孔性平面部材は、それぞれ物理的に独立した部材として、使用に際して、それらを結合するような構成とすることも出来るし、又は、適当な連結部材によって互いに回動可能に連結されているような構成とすることも出来る。尚、使用時に、トレイ及び押さえ部材は当業者に公知の適当な係止部材などによる嵌合によって互いに固定することが出来る。
本発明でおけるシーツ状吸収材は当業者に公知の任意のものであり、各種機能性高分子物質、紙、及びぼろ布等の任意の素材又はそれらの適当な組み合わせから成るものである。
以下、図面を参照しながら、本発明の具体例を説明する。尚、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載のとおりであり、以下に示す具体例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に包含される限り、それら具体例の各種の変形例及び修飾例も本発明の技術的範囲に含まれる。
図1は、本発明の第一の態様の一具体例を示す。この具体例においては、多孔性平面部材(1)が押さえ部材(2)と一体化され、その枠構造(3)の内側で、枠構造全体の下面と同じ平面に位置するような構成を有している。多孔性平面部材(1)は、直径1mm程度の適当な金属(例えば、鋼)からなる直径1mm程度の縦筋と横筋とによって形成される格子を有しており、各格子が一つの孔に相当し、その形状は略矩形である。各格子の縦及び横が約2〜3cmである。トレイ(4)及び押さえ部材(2)は連結部材(5)によって互いに回動可能に連結されている。更に、使用時に、押さえ部材(2)は係止部材(6)による嵌合によってトレイ(4)に固定され、その結果、押さえ部材(2)はトレイ(4)との間でシーツ状吸収材(7)の縁辺部分を固定されるのと同時に、多孔性平面部材がシーツ状吸収材を直接上から押さえ付けることとなる。
本発明の第二の態様における独立した部材として構成されている多孔性平面部材の例として、プラスチックから一体成形により製造された板状部材(図2)及び金属製の網(図3)を示す。
シーツ状吸収材が、犬、特に子犬のようなペットのいたずらによって引っかいたり齧られたりすることを有効に防止することが出来る、ペット用トイレを提供する。
1 多孔性平面部材
2 押さえ部材
3 押さえ部材の枠構造
4 トレイ
5 連結部材
6 係止部材
7 シーツ状吸収材
8 係止部材
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7 シーツ状吸収材
8 係止部材
Claims (6)
- シーツ状吸収材を載置するためのトレイ、該トレイとの間でシーツ状吸収材の縁辺部分を固定する押さえ部材、及び、該シーツ状吸収材を直接上から押さえ付ける多孔性平面部材を含むペット用トイレ。
- 該多孔性平面部材が該押さえ部材と一体化されて成ることを特徴とする、請求項1記載のペット用トイレ。
- 該多孔性平面部材が、該トレイと該押さえ部材に挟まれた位置で使用される独立した部材として構成されて成ることを特徴とする、請求項1記載のペット用トイレ。
- 多孔性平面部材における一つの孔の面積が、約4〜10cm2であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のペット用トイレ。
- 多孔性平面部材が縦筋と横筋とによって形成される格子を有する網から成っており、各格子の縦及び横が約2〜3cmであることを特徴とする、請求項4記載のペット用トイレ。
- 多孔性平面部材が多数の孔が設られている板状部材から成ることを特徴とする、請求項4記載のペット用トイレ。
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JP2011092015A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Bonbi:Kk | ペット用トイレ |
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2004
- 2004-09-16 JP JP2004269563A patent/JP2006081466A/ja active Pending
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