JP2006080232A - 熱電変換素子の製造方法および熱電変換素子 - Google Patents

熱電変換素子の製造方法および熱電変換素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 素子の無駄が少なく、大掛かりなダイシングの設備も不要な熱電変換素子の製造方法を提供する。
【解決手段】 熱電変換素子用の所定形状の焼結材10を製造する工程と、前記焼結材10をチップ状素子11のサイズに区切った区切りブロック4に押し込んで、チップ状素子11に分離する工程とを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱電変換素子の製造方法および熱電変換素子に関する。
従来、チャンバー中で焼結用治具に原料粉体を入れ、上部パンチと下部パンチで挟み、両方から加圧機構により所定加圧力を加えながら、上下パンチにそれぞれ接続された上下パンチ電極間に焼結電源からパルス電流を流し、粉体粒子間にプラズマ放電させて焼結する熱電変換素子の製造方法がある(特許文献1参照)。
そして、このような熱電変換素子の製造方法においては、焼結材をダイシング刃により碁盤目状でチップ状素子に切断する方法が用いられている。
特開平5−55640号公報
しかしながら、焼結材をダイシング刃により碁盤目状でチップ状素子に切断する場合には、切断代(ダイシングの刃の厚みに相当)の素子が無駄になる。すなわち、例えばチップ状素子を0.65mm角とすれば、0.2mm厚のダイシング刃で切断すれば、チップ状素子の周囲を0.2mmづつ削ることになるので、0.65mm角のチップ状素子を切断するためには、隣り合うチップ状素子との兼ね合いで、0.85mm角の大きさが必要となる。また、大掛かりなダイシングの設備も必要となる。
本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、素子の無駄が少なく、大掛かりなダイシングの設備も不要な熱電変換素子の製造方法および熱電変換素子を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の熱電変換素子の製造方法は、熱電変換素子用の所定形状の焼結材を製造する工程と、前記焼結材をチップ状素子のサイズに区切った区切りブロックに押し込んで、チップ状素子に分離する工程とを含むことを特徴とするものである。
前記焼結材の表面と裏面との少なくとも一方の面に、電極層用めっきを施す工程を含むことができる。
前記焼結材の表面と裏面との少なくとも一方の面に、電極層を接合する工程を含むことができる。
前記電極層の接合前に、前記焼結材の対向面に凹凸の加工を施す工程を含むことができる。
前記電極層の接合は、導電性粉末材料を焼結して形成する工程を含むことができる。
前記焼結材と区切りブロックとの組を仕切り板で仕切って複数組を積層して、同時に各焼結材をチップ状素子に分離する工程を含むことができる。
本発明の熱電変換素子は、表面と裏面とに電極層を備えた熱電変換素子において、表面と裏面の少なくとも一方の面の前記電極層が導電性のメッシュ板であることを特徴とするものである。
本発明の製造方法によれば、区切りブロックに焼結材を押し込んで、チップ状素子に分離するようにしたから、焼結材は、ダイシング刃による切断では無く、押し込みによる分離であるから、切断代(ダイシング刃の厚みに相当)が不要になるので、素子の無駄が少なくなって歩留まりが向上するようになる。また、焼結材の押し込み工程で、チップ状素子の剪断面に剪断力が働くので、素子内の結晶が押し込み方向に配向しやすくなるため、熱電変換素子の性能が向上するようになる。
本発明の熱電変換素子によれば、電極層が導電性のメッシュ板であるから、電極層とチップ状素子との接合面積が増加するので、電極層とチップ状素子との密着強度がより向上するようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図9(a)は、第1実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。
チャンバー1の上部に、上下動する上部パンチ2を設けるとともに、チャンバー1の下部に、固定の下部パンチ3を設ける。このチャンバー1、上部パンチ2、下部パンチ3は、ホットプレスを構成する。なお、上部パンチ2が固定で下部パンチ3が上下動するようにしても良いし、上部パンチ2と下部パンチ3とが相対的に上下動するようにしても良い。
前記下部パンチ3の上面には、区切りブロック4を取り出し可能に設置している。この区切りブロック4は、図9(a)(c)に示すように、内幅Wがチップ状素子(熱電変換素子)11の外幅のサイズ(例えば、0.65mm角)と一致するように、区切り板4aで碁盤目状に区切ったものである。この区切り板4aの厚みtは、例えば0.2mmであって、その先端は、分離刃となるエッジ部4bに形成している。
先ず、熱電変換素子用の焼結材10を製造する。この工程は、具体的に図示しないが、材料粉末をホットプレス等により所定形状の焼結材10に形成する工程であり、例えば、ホットプレスであれば、温度300〜600℃、圧力20〜50MPa、時間0.5〜2hで行うことができる。この焼結材10は、ウェハー状であっても良く、その他の形状であっても良い。なお、この工程は、次述する工程の直ぐ前の工程で行う必要は全く無く、別の工場で製造された焼結材10を搬送等して、次述する工程で使用することもできる。
次に、図1(a)のように、チャンバー1内に焼結材10を入れて、下部パンチ3の上に設置した区切りブロック4の上に置く。このとき、ホットプレスは、例えば温度300〜600℃に設定しているので、焼結材10は軟化するようになる。
ついで、図1(b)のように、上部パンチ2を下動させると、軟化した焼結材10が例えば圧力20〜50MPaで区切りブロック4内に押し込まれ、区切り板4aにより剪断されて、多数個のチップ状素子11に分離されるようになる。例えば、区切りブロック4が縦横100個に区切られていると、10000個のチップ状素子11に分離されることになる。
その後、区切りブロック4で分離された状態のチップ状素子11をチャンバー1内で冷却して硬化させ、この硬化状態のチップ状素子11を区切りブロック4とともにチャンバー1から取り出して、図1(c)(d)のように、区切りブロック4の区切り個数に対応する押し出し治具5を用いて、区切りブロック4から各チップ状素子11を押し出すことで、チップ状素子(熱電変換素子)11を製造できるようになる。
前記実施形態では、上部パンチ2→焼結材10→区切りブロック4→下部パンチ3の順にプレスを行ったが、下部パンチ3の上面に焼結材10を置き、その上に区切りブロック4を設置して、上部パンチ2→区切りブロック4→焼結材10→下部パンチ3の順にプレスを行うこともできる。
第1実施形態の製造方法によれば、区切りブロック4に焼結材10を押し込んで、チップ状素子11に分離するようにしたから、焼結材10は、ダイシング刃による切断では無く、押し込みによる分離であるから、切断代(ダイシング刃の厚みに相当)が不要になるので、素子の無駄が少なくなって歩留まりが向上するようになる。
また、焼結材10の押し込み工程で、チップ状素子11の剪断面に剪断力が働くので、素子内の結晶が押し込み方向に配向しやすくなるため、熱電変換素子の性能が向上するようになる。
図2および図9(b)は、第2実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。第1実施形態とは、ホットプレスの構成が同じであり、熱電変換素子用の焼結材10を製造する工程も同じである。
第2実施形態では、製造された焼結材10の表面と裏面とに、電極層用めっき13をそれぞれ施している。
この電極層用めっき13としては、先ず、ニッケル(Ni)めっきを施し、このニッケル(Ni)メッキの上に金(Au)めっきを施すことが好ましい。
そして、図2(a)のように、チャンバー1内に、電極層用めっき13付きの焼結材10を入れて、下部パンチ3の上に設置した区切りブロック4の上に置く。
ついで、図2(b)のように、上部パンチ2を下動させると、軟化した電極層用めっき13付き焼結材10が区切りブロック4内に押し込まれ、区切り板4aにより電極層用めっき13とともに剪断されて、多数個のチップ状素子11に分離されるようになる。
その後、区切りブロック4で分離された状態のチップ状素子11をチャンバー1内で冷却して硬化させ、この硬化状態のチップ状素子11を区切りブロック4とともにチャンバー1から取り出して、図2(c)(d)のように、押し出し治具5を用いて、区切りブロック4から各チップ状素子11を押し出すことで、電極層13付きのチップ状素子(熱電変換素子)11を製造できるようになる。なお、焼結材10の表面と裏面との少なくとも一方の面にのみ電極層用めっき13を施すことも可能である。
第2実施形態の製造方法によれば、第1実施形態の効果に加えて、電極層13付きのチップ状素子(熱電変換素子)11を容易に製造できるから、熱電変換素子の組み付け時の半田付けが容易に行えるようになる。また、押し込み力で、電極層用めっき13とチップ状素子11との密着強度が向上するようになる。
図3は、第3実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。第1実施形態とは、ホットプレスの構成が同じであり、熱電変換素子用の焼結材10を製造する工程も同じである。
第3実施形態では、図3(a)のように、チャンバー1内に、下部電極層用導電性材料14aと焼結材10と上部電極用導電性材料14bとを入れて、下部パンチ3の上に設置した区切りブロック4の上に下部電極層用導電性材料14aを置き、その上に焼結材10を置き、その上に上部電極用導電性材料14bを置く。
ついで、図3(b)のように、上部パンチ2を下動させると、下部電極層用導電性材料14aと軟化した焼結材10と上部電極用導電性材料14bとが区切りブロック4内に押し込まれる。
この押し込み力によって、軟化した焼結材10に下部電極層用導電性材料14aと上部電極用導電性材料14bとが接合されると同時に、焼結材10は、区切り板4aにより下部電極層用導電性材料14aと上部電極用導電性材料14bとともに剪断されて、多数個のチップ状素子11に分離されるようになる。
その後、区切りブロック4で分離された状態のチップ状素子11をチャンバー1内で冷却して硬化させ、この硬化状態のチップ状素子11を区切りブロック4とともにチャンバー1から取り出して、図3(c)(d)のように、押し出し治具5を用いて、区切りブロック4から各チップ状素子11を押し出すことで、電極層14a,14b付きのチップ状素子(熱電変換素子)11を製造できるようになる。なお、焼結材10の表面と裏面との少なくとも一方の面にのみ電極層14aまたは14bを接合することも可能である。
第3実施形態の製造方法によれば、第1実施形態の効果に加えて、電極層14a,14bを接合する工程とチップ状素子11に分離する工程とが同時に行えるから、電極層14a,14b付きのチップ状素子(熱電変換素子)11を効率的に製造できるようになる。また、押し込み力で、電極層14a,14bとチップ状素子11との密着強度が向上するようになる。
図4は、第3実施形態の変形例の熱電変換素子の製造工程図である。
第3実施形態の変形例では、図4(a)のように、チャンバー1内に、下部電極層用導電性材料14aと区切りブロック4と焼結材10と上部電極用導電性材料14bとを入れて、下部パンチ3の上に下部電極層用導電性材料14aを置き、その上に区切りブロック4を置き、その上に焼結材10を置き、その上に上部電極用導電性材料14bを置く。
ついで、図4(b)のように、上部パンチ2を下動させると、軟化した焼結材10と上部電極用導電性材料14bとが区切りブロック4内に押し込まれる。
この押し込み力によって、先ず、軟化した焼結材10に上部電極用導電性材料14bが接合されると同時に、焼結材10は、区切り板4aにより上部電極用導電性材料14bとともに剪断されるとともに、下部電極層用導電性材料14aも区切り板4aにより剪断されるようになる。そして、上部パンチ2の最下動位置における押し込み力によって、剪断された焼結材10に、剪断された下部電極層用導電性材料14aが接合されて、多数個のチップ状素子11に分離されるようになる。
その後、区切りブロック4で分離された状態のチップ状素子11をチャンバー1内で冷却して硬化させ、この硬化状態のチップ状素子11を区切りブロック4とともにチャンバー1から取り出して、第3実施形態の図3(c)(d)のように、押し出し治具5を用いて、区切りブロック4から各チップ状素子11を押し出すことで、電極層14a,14b付きのチップ状素子(熱電変換素子)11を製造できるようになる。
第3実施形態の変形例の製造方法によれば、第1,3実施形態の効果に加えて、下部電極層用導電性材料14aが区切りブロック4による剪断力を受けにくいため、下部電極層用導電性材料14aの押し込み力による変形が少なくなり、電極層14a,14b付きのチップ状素子(熱電変換素子)11の歩留まりが向上するようになる。
図5は、第4実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。第1実施形態とは、ホットプレスの構成が同じであり、熱電変換素子用の焼結材10を製造する工程も同じである。また、第3実施形態とは、基本的に共通する工程を含むものである。
第4実施形態では、図5(a)のように、チャンバー1内に、下部電極層用導電性材料14aと焼結材10と上部電極用導電性材料14bとを入れて、下部パンチ3の上に設置した区切りブロック4の上に下部電極層用導電性材料14aを置き、その上に焼結材10を置き、その上に上部電極用導電性材料14bを置く。
前記下部電極層用導電性材料14aと上部電極用導電性材料14bとは、予め焼結材10の対向面に凹凸14cの加工をそれぞれ施している。この凹凸14cは、エッチング工程または研磨による粗化工程で施すことができる。
ついで、図5(b)のように、上部パンチ2を下動させると、下部電極層用導電性材料14aと軟化した焼結材10と上部電極用導電性材料14bとが区切りブロック4内に押し込まれる。
この押し込み力によって、軟化した焼結材10に下部電極層用導電性材料14aと上部電極用導電性材料14bとが接合されると同時に、焼結材10は、区切り板4aにより下部電極層用導電性材料14aと上部電極用導電性材料14bとともに剪断されて、多数個のチップ状素子11に分離されるようになる。
その後、区切りブロック4で分離された状態のチップ状素子11をチャンバー1内で冷却して硬化させ、この硬化状態のチップ状素子11を区切りブロック4とともにチャンバー1から取り出して、図5(c)(d)のように、押し出し治具5を用いて、区切りブロック4から各チップ状素子11を押し出すことで、電極層14a,14b付きのチップ状素子(熱電変換素子)11を製造できるようになる。
第4実施形態の製造方法によれば、第3実施形態の効果に加えて、凹凸14cの加工により電極層14a,14bとチップ状素子11との接合面積が増加するので、電極層14a,14bとチップ状素子11との密着強度がより向上するようになる。
図6は、第5実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。第1実施形態とは、ホットプレスの構成が同じであり、熱電変換素子用の焼結材10を製造する工程も同じである。また、第3実施形態とは、基本的に共通する工程を含むものである。
第5実施形態では、図6(a)のように、チャンバー1内に、下部電極層用導電性粉末材料14a´と区切りブロック4と焼結材10と上部電極用導電性粉末材料14b´とを入れて、下部パンチ3の上に下部電極層用導電性粉末材料14a´を置き、その上に区切りブロック4を置き、その上に焼結材10を置き、その上に上部電極用導電性粉末材料14b´を置く。
ついで、図6(b)のように、上部パンチ2を下動させると、ホットプレスによって、軟化した焼結材10との間で上部電極層用導電性粉末材料14b´が焼結されることで、上部電極層用導電性材料14bが形成されて、焼結材10と上部電極用導電性材料14bとが区切りブロック4内に押し込まれる。
この押し込み力によって、先ず、軟化した焼結材10に上部電極用導電性材料14bが接合されると同時に、焼結材10は、区切り板4aにより上部電極用導電性材料14bとともに剪断されるようになる。
また、下部電極層用導電性粉末材料14a´は、区切り板4aにより剪断(分離)されて、上部パンチ2の最下動位置におけるホットプレスによって、剪断された焼結材10との間で、下部電極層用導電性粉末材料14a´が焼結されることで、下部電極層用導電性材料14aが形成されるとともに、剪断された焼結材10に下部電極用導電性材料14aが接合されるようになる。
その後は、図6(c)(d)のように、押し出し治具5を用いて、区切りブロック4から各チップ状素子11を押し出すことで、電極層14a,14b付きのチップ状素子(熱電変換素子)11を製造できるようになる。
第5実施形態の製造方法によれば、第3実施形態の効果に加えて、導電性粉末材料14a´,14b´をホットプレスによって焼結材10との間で焼結するときに、導電性粉末材料14a´,14b´が焼結材10に凹凸14cのように食い込むようになるから、電極層14a,14bとチップ状素子11との接合面積が増加するので、電極層14a,14bとチップ状素子11との密着強度が向上するようになる。
図7は、第6実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。この工程は、第1〜第5実施形態の製造工程に利用できるものであるが、第2実施形態の電極層用めっき13付きの焼結材10を用いたものを例示している。
図7(a)のように、縦長のチャンバー1内に、電極層用めっき13付きの焼結材10を入れて、下部パンチ3の上に設置した区切りブロック4の上に置く。そして、焼結材10の上に仕切板15を置き、この仕切板15の上に区切りブロック4を置き、区切りブロック4の上に焼結材10を置く。同様のことを繰り返して、複数組(本例では4組)の焼結材10を積層する。
ついで、図7(b)のように、上部パンチ2を下動させると、各層の電極層用めっき13付き焼結材10が各層の区切りブロック4内に押し込まれ、区切り板4aにより電極層用めっき13とともに剪断されて、各層で多数個のチップ状素子11に分離されるようになる。
その後、区切りブロック4で分離された状態のチップ状素子11をチャンバー1内で冷却して硬化させ、この硬化状態のチップ状素子11を区切りブロック4とともにチャンバー1から取り出して、図2(c)(d)を参照すれば、押し出し治具5を用いて、各層の区切りブロック4から各チップ状素子11を押し出すことで、電極層13付きのチップ状素子(熱電変換素子)11を製造できるようになる。
第6実施形態の製造方法によれば、電極層用めっき13付きの焼結材10を積層するから、1回の工程で製造できるチップ状素子11の個数が大幅に増加するので、生産効率が向上するようになる。
図8(a)(b)は、第3実施形態の工程で製造された電極層14a,14b付きのチップ状素子(熱電変換素子)11であり、特徴とする点は、電極層14a,14bが導電性のメッシュ板である。ここで、メッシュ板とは、線状の導電性材料を編み込んでいる形状のシートである。
このように、導電性のメッシュ板である電極層14a,14b付きのチップ状素子(熱電変換素子)11であれば、電極層14a,14bとチップ状素子11との接合面積が増加するので、電極層14a,14bとチップ状素子11との密着強度がより向上するようになる。
かかる導電性のメッシュ板である電極層14a,14b付きのチップ状素子(熱電変換素子)11は、第3実施形態の工程で製造されたものに限られず、他の製造方法によっても製造することができることは言うまでもない。
また、電極層14a,14b付きのチップ状素子(熱電変換素子)11は、図8(c)(d)のように、例えば縦横に4列づつ、計16個のチップ状素子11を配列して、下部基板17の下部電極回路17aに電極層14aを電気的に接続するとともに、上部基板18の上部電極回路18aに電極層14bを電気的に接続して、P型及びN型の熱電変換素子11を交互に電気的に直列接続してユニット化することができる。なお、図8(d)では、電極層14a,14bや電極回路17a,18aの図示は省略している。
第1実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。 第2実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。 第3実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。 第3実施形態の変形例の熱電変換素子の製造工程図である。 第4実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。 第5実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。 第6実施形態の熱電変換素子の製造工程図である。 導電性のメッシュ板である電極層付きのチップ状素子であり、(a)は側面図、(b)は斜視図、(c)は複数個の電極層付きのチップ状素子を縦横に配列した熱電変換素子のユニットの側面図、(d)は(c)の略画的斜視図である。 (a)は第1実施形態の熱電変換素子の製造装置の斜視図、(b)は第2実施形態の熱電変換素子の製造装置の斜視図、(c)は区切りブロックの区切り板の要部断面図である。
符号の説明
1 チャンバー
2 上部パンチ
3 下部パンチ
4 区切りブロック
4a 区切り板
5 押し出し治具
10 焼結材
11 チップ状素子(熱電変換素子)
13 電極層用めっき
14a,14b 電極層
14c 凹凸
15 仕切り板

Claims (7)

  1. 熱電変換素子用の所定形状の焼結材を製造する工程と、
    前記焼結材をチップ状素子のサイズに区切った区切りブロックに押し込んで、チップ状素子に分離する工程とを含むことを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  2. 前記焼結材の表面と裏面との少なくとも一方の面に、電極層用めっきを施す工程を含むことを特徴とする請求項1記載の熱電変換素子の製造方法。
  3. 前記焼結材の表面と裏面との少なくとも一方の面に、電極層を接合する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の熱電変換素子の製造方法。
  4. 前記電極層の接合前に、前記焼結材の対向面に凹凸の加工を施す工程を含むことを特徴とする請求項3記載の熱電変換素子の製造方法。
  5. 前記電極層の接合は、導電性粉末材料を焼結して形成する工程を含むことを特徴とする請求項3記載の熱電変換素子の製造方法。
  6. 前記焼結材と区切りブロックとの組を仕切り板で仕切って複数組を積層して、同時に各焼結材をチップ状素子に分離する工程を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱電変換素子の製造方法。
  7. 表面と裏面とに電極層を備えた熱電変換素子において、表面と裏面の少なくとも一方の面の前記電極層が導電性のメッシュ板であることを特徴とする熱電変換素子。
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