JP2006079517A - 定電圧電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】より少ない消費電力でフの字型(フォールバック型)の過電流保護特性を実現できる定電圧電源回路を提供する。
【解決手段】過電流保護動作によって出力電圧Voutが低下すると、これに応じてトランジスタQ2の電流が小さくなるように制御され、トランジスタQ2の両端間の電圧が大きくなる。これにより、ノードN1の電圧V1はしきい電圧Vthより低くなる方向へ更に変化し、出力電流制限回路2によって出力電流Ioutが更に小さくなるように制御信号S3が調節される。出力電流Ioutが小さくなると、出力電圧Voutが低下するため、出力電流Ioutと出力電圧Voutが更に小さくなるように帰還制御が働く。すなわち、出力電圧Voutと出力電流Ioutが共に減少するフの字型(フォールバック型)の過電流保護特性が実現される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、過電流に対する保護機能を有した定電圧電源回路に関するものである。
図9は、一般的な定電圧電源回路の構成の一例を示す図である。
図9に示す定電圧電源回路は、差動増幅器A1と、pチャンネルMOS型の出力トランジスタQoutと、抵抗Z1およびZ2と、基準電圧源BR1とを有する。
出力トランジスタQoutは、電圧Vinの入力端子Tinと電圧Voutの出力端子Toutとの間に接続される。
抵抗Z1およびZ2は、出力端子ToutとグランドGNDとの間に直列接続されており、出力電圧Voutを分圧する。
差動増幅器A1は、基準電圧源BR1において生成される基準電圧Vrefと、抵抗Z1およびZ2による分圧電圧VZとの差を増幅し、この増幅した差電圧を出力トランジスタQoutのゲートに入力する。
端子ToutとグランドGNDとの間には、負荷Lと出力キャパシタCoが並列に接続される。
負荷L2の変動によって出力電圧Voutが変動すると、この電圧変動が差動増幅器A1に帰還される。電圧変動によって分圧電圧VZと基準電圧Vrefとの差が大きくなると、この電圧差が差動増幅器A1において増幅されて出力トランジスタQoutのオン抵抗が変化する。出力トランジスタQoutのオン抵抗は、分圧電圧VZと基準電圧Vrefとの差が小さくなるように制御される。
誤差増幅器A1のゲインが十分大きい場合、分圧電圧VZが基準電圧Vrefとほぼ等しくなるように出力トランジスタQoutのゲート電圧が制御される。
出力電圧Voutと基準電圧Vrefとの関係は次式のように表される。
Vout = Vref×{(r1+r2)/r2} ・・・(1)
ただし、式(1)において、‘r1’は抵抗Z1の抵抗値を示し、‘r2’は抵抗Z2の抵抗値を示す。
また、出力トランジスタQoutにおける電力損失Poutは次式のように表される。
Pout = (Vin−Vout)×Iout ・・・(2)
図10は、この一般的な定電圧電源回路における出力電流Iout−出力電圧Voutの特性の一例を示す図である。
電流値Is1は、定電圧電源回路の最大規格電流値である。出力電流Ioutがこの電流値Is1より大きなある電流値Il1に達すると、出力電流Ioutが増加するに従って出力電圧Voutはほぼ線形に降下し、出力電圧Voutがほぼゼロの時、すなわち出力短絡時に、短絡電流値It1が流れる。この短絡電流値It1は、出力電流Ioutの最大値になる。
一般に短絡電流値It1は、定電圧電源回路の最大規格電流値Is1に対して数倍程度の大きな値になるため、定電圧電源回路内の出力トランジスタや配線、出力につながる負荷への負担が非常に大きくなる。
こうした事態を防ぐため、定電圧電源回路には一般に過電流保護回路が設けられている。過電流保護回路とは、出力電流がある値以上になると、出力電圧を強制的に降下させて、出力電流を制限するものである。
過電流保護回路は、大きく分けて、垂下型とフの字型(フォールバック型)の2つに分けられる。
図11は、垂下型の過電流保護回路における出力電流Iout−出力電圧Voutの特性の一例を示す図である。
垂下型の過電流保護回路では、最大規格電流値Is2より大きいある電流値Il2を最大出力電流値とし、この値で出力電流Ioutに制限をかけ、最大出力電流値Il2を保ったまま出力電圧Voutを垂直に降下させる。従って、短絡電流値It2は最大出力電流値Il2と等しくなる。
垂下型の過電流保護回路では、出力電圧をゼロにしても短絡電流として最大出力電流値Il2が流れ続ける。一般に、最大出力電流値Il2は、通常動作時の負荷変動特性からのマージンを考慮して、最大規格電流値Is2の2倍以上にする必要がある。
式(2)より、垂下型の過電流保護回路において過電流保護機能が働いて、出力電圧がゼロになった場合における出力トランジスタの電力損失Poutは、次式のように表される。
Pout = (Vin−0)×Il2 ・・・(3)
このように、垂下型の過電流保護回路では、短絡時にもっとも大きな損失が生じるため、負荷素子の保護には有効であるが、出力トランジスタの負担が大きいという問題がある。
これに対し、フの字型の過電流保護回路では、最大出力電流値Il2を保ったまま出力電圧Voutが垂下する特性とは異なり、過電流保護機能が動作し始めると、出力電圧とともに出力電流も小さくなる。そして、出力電圧がゼロになるときに流れる短絡電流値を、出力電流の最大値に比べて十分小さくすることができる。そのため、負荷のみならず出力トランジスタの負担も軽減することができる。
下記の特許文献1には、このようなフの字型の過電流保護を実現する定電圧電源回路が記載されている。
特開2002−169618号公報
特許文献1に記載の定電圧電源回路は、出力電流の検出回路において発生する出力電流に応じた電圧と、出力電圧の検出回路から出力される検出結果の電圧とを電圧型のコンパレータで比較し、当該コンパレータの出力によって出力トランジスタに入力する制御信号を制御するものである。これにより、出力電圧の低下に合わせて出力電流を小さくするフの字特性が実現される。
ところで、過電流保護回路は、過負荷状態や出力短絡に備えて常時動作させておく必要がある。従って、特許文献1の定電圧電源回路においては、たとえ無負荷時であっても、出力電流と出力電圧の検出値とを比較する電圧型のコンパレータは常時動作させておく必要がある。そのため、この電圧型コンパレータにおいて定常的に電力が消費されることになり、電子機器を低消費電力化する上での障害になる。
携帯電話機やモバイルパソコン、PDA(personal digital assistants)、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、ポータブルオーディオ機器といった携帯型電子機器においては、特に低消費電力化への要求が厳しい。特に、本来の定電圧出力機能には関係のない付随的な過電流保護機能での電力は、可能な限り削減することが望まれている。
更に、特許文献1に記載の定電圧電源回路では、出力トランジスタとカレントミラー回路を構成する電流モニタ用のトランジスタから出力電流に比例したミラー電流を取り出し、これを抵抗に流して電圧に変換することにより、出力電流に比例した検出電圧を得ている。また、出力電圧の検出回路では、抵抗分圧回路によって出力電圧に比例した検出電圧を得ている。
従って、出力電圧の設定値を任意に変更可能にした場合、過電流検出の動作点が出力電圧に応じて変わってしまう。すなわち、出力電圧を大きくすると過電流検出動作が開始される電流値も大きくなってしまう。そのため、出力電圧が大きくなるほど負荷や出力トランジスタの負担が大きくなるという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より少ない消費電力でフの字型(フォールバック)の過電流保護特性を実現できる定電圧電源回路を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の定電圧電源回路は、負荷に出力される出力電圧および出力電流を、入力される制御信号に応じて制御する電圧電流制御回路と、第1の電圧が供給される配線と第1のノードとの間に接続され、上記出力電流に応じた電流が流れるように制御される第1のトランジスタと、第2の電圧が供給される配線と上記第1のノードとの間に接続され、上記出力電圧に応じた電流が流れるように制御される第2のトランジスタと、上記第2の電圧が供給される配線と上記第1のノードとの間に接続され、一定の電流が流れるように制御される第3のトランジスタと上記第1のノードの電圧が、上記第1の電圧と上記第2の電圧との間の所定のしきい電圧を越えて上記第1の電圧に近づくと、当該しきい電圧からの超過分の電圧に応じて上記出力電流が制限されるように上記制御信号を調節する出力電流制限回路とを有する。
また、好適に、上記電圧電流制御回路は、上記制御信号に応じて上記出力電流を制御する出力トランジスタを含んでも良い。この場合、上記本発明は、上記出力トランジスタに流れる電流のミラー電流を上記第1のトランジスタに流す、上記第1のトランジスタを含んだ第1のカレントミラー回路を有しても良い。
上記本発明の作用を説明する。
上記出力電流が十分小さい場合、上記第2のトランジスタに流れるべき上記出力電圧に応じた電流と、上記第3のトランジスタに流れるべき一定の電流との合成電流に比べて、上記第1のトランジスタに流れるべき上記出力電流に応じた電流が小さくなる。そのため、上記第1のトランジスタは飽和領域、上記第2のトランジスタおよび上記第3のトランジスタは非飽和領域で動作する。この場合、上記第1のノードの電圧は上記第2の電圧に近くなり、上記しきい電圧を越えて上記第1の電圧に近づく状態にはないため、上記出力電流制限回路による上記制御信号の調節は行われない。
一方、上記出力電流が大きくなり、上記合成電流と上記第1のトランジスタに流れるべき電流とが近似してくると、上記第2のトランジスタおよび上記第3のトランジスタも飽和領域で動作し始める。これにより、上記第2のトランジスタの両端間の電圧ならびに上記第3のトランジスタの両端間の電圧が大きくなり、上記第1のノードの電圧は上記しきい電圧を越える方向へ変化する。そして、上記第1のノードの電圧が上記しきい電圧を越えると、上記出力電流制限回路による上記制御信号の調節が始まり、上記出力電流が制限されて、上記出力電圧が低下し始める。
上記出力電圧が低下すると、これに応じて上記第2のトランジスタの電流が小さくなるように制御され、上記第2のトランジスタの両端間の電圧が大きくなる。これにより、上記第1のノードの電圧は上記しきい電圧を越えて上記第1の電圧に近づく方向へ更に変化し、上記出力電流制限回路において上記出力電流が更に小さくなるように上記制御信号が調節される。
上記出力電流が小さくなると、上記出力電圧が低下するため、上述と同様の動作によって、上記出力電流と上記出力電圧とが更に小さくなるように帰還制御が働く。
そして、上記出力電圧がゼロに近くなると、上記第3のトランジスタ)に流れる一定電流が上記第1のトランジスタに流れて、この2つのトランジスタが飽和領域で動作する。そのため、上記出力電流は、上記第3のトランジスタに流れる一定電流に応じたレベルに制限される。
このように、上記本発明によれば、過電流保護動作において上記出力電圧の低下とともに上記出力電流も減少させるフの字型(フォールバック型)の特性が実現される。
また、この過電流保護動作に係わる回路において消費される電力は、常に上記第1のトランジスタに対して設定される電流のみで決定される。そのため、上記出力電流が小さくなると、上記第1のトランジスタに流れる電流が小さくなり、過電流保護動作に係わる回路で消費される電力も小さくなる。例えば上記出力電流がゼロの場合、過電流保護動作に係わる回路で消費される電力をほぼゼロにすることが可能である。
上記本発明は、一定の電流を出力する電流源と、上記電流源に共通に接続され、上記出力電圧と基準電圧との差に応じてそれぞれに分流する電流の割合が制御されるトランジスタ対と、上記トランジスタ対の各トランジスタに流れる電流の差に応じて、上記出力電圧が上記基準電圧に近づくように調節した上記制御信号を生成する制御信号生成回路とを有しても良い。この場合、上記第2のトランジスタは、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流に応じた電流が流れるように制御されても良い。
好適には、上記制御信号生成回路は、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流のミラー電流と、上記トランジスタ対の他方のトランジスタに流れる電流のミラー電流とを、共通の第2のノードにそれぞれ出力する2つのカレントミラー回路を含んでも良く、当該第2のノードから上記制御信号を出力しても良い。この場合、上記第2のトランジスタは、上記制御信号生成回路の上記2つのカレントミラー回路の一方に含まれても良く、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流のミラー電流を流しても良い。
上記の構成によると、上記出力電圧の変化に応じて、上記出力電圧と上記基準電圧との差が変化し、上記電流源から上記トランジスタ対の各トランジスタに分流する電流の割合が変化する。そのため、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流に応じた電流が流れるよう上記第2のトランジスタを制御することで、上記出力電圧に応じた電流が流れるように上記第2のトランジスタを制御することができる。
一方、上記制御信号生成回路において、上記トランジスタ対の各トランジスタに流れる電流の差に応じて、上記出力電圧が上記基準電圧に近づくように上記制御信号が調節されるため、当該電流差は、上記出力電圧と上記基準電圧とが一致するときの所定の電流差に近づくように制御される。すなわち、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流は、上記出力電圧と上記基準電圧とが一致するときの所定の電流に近づくように制御され、上記第2のトランジスタに流れる電流は、当該所定の電流に応じた一定の電流に近づくように制御される。
従って、上記基準電圧を変化させて、これにより上記出力電圧の目標値を変化させる場合でも、上記第2のトランジスタに流れる電流は、上記出力端子の電圧と上記基準電圧とが一致する際に流れる一定の電流に近づくように制御される。すなわち、上記出力電圧の目標値を変化させても、過電流保護の動作点が一定に保たれる。
本発明によれば、より少ない消費電力でフの字型(フォールバック型)の過電流保護特性を実現することができる。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る定電圧電源回路の構成の一例を示す図である。
図1に示す定電圧電源回路は、nチャンネルMOS型のトランジスタQ1と、pチャンネルMOS型のトランジスタQ2およびQ3と、電圧電流制御回路1と、出力電流制限回路2と、差動増幅器3と、ゲート制御回路4および5と、出力電圧検出回路6と、基準電圧源7とを有する。
なお、電圧電流制御回路1は、本発明の電流制御回路の一実施形態である。
出力電流制限回路2は、本発明の出力電流制限回路の一実施形態である。
トランジスタQ1は、本発明の第1のトランジスタの一実施形態である。
トランジスタQ2は、本発明の第2のトランジスタの一実施形態である。
トランジスタQ3は、本発明の第3のトランジスタの一実施形態である。
電圧電流制御回路1は、負荷に出力される出力電圧Voutおよび出力電流Ioutを、入力される制御信号S3に応じて制御する。
電圧電流制御回路1は、例えばトランジスタで構成されており、電圧Vinが入力される入力端子Tinと出力端子Toutとの間に接続される。そして、制御信号S3に応じてインピーダンスを変化させて、入力端子Tinから出力端子Toutへ流れる電流Ioutを変化させる。
出力電流制限回路2は、ノードN1の電圧V1に応じて制御信号S3を調節し、出力電流Ioutを制限する回路である。すなわち、電圧V1が電圧VinとグランドレベルVSSとの間の所定のしきい電圧Vthを超えてグランドレベルVSSに近づくと、このしきい電圧Vthからの超過分の電圧に応じて出力電流Ioutが制限されるように制御信号S3を調節する。電圧V1がしきい電圧Vthを越えない場合は、上述した調節を行わず、差動増幅器3から出力される制御信号S3をそのまま電圧電流制御回路1に入力する。
出力電圧検出回路6は、出力電圧Voutを検出する回路であり、例えば図1に示すように、出力端子ToutとグランドレベルVSSの供給線との間に直列接続された抵抗61および62の分圧回路を有する。この分圧回路は、出力電圧Voutの分圧電圧VZを出力する。
差動増幅器3は、出力電圧検出回路6において検出された出力電圧(図1の例では分圧電圧VZ)と、基準電圧源7から出力される基準電圧Vrefとの差を増幅し、制御信号S3として出力する。すなわち、分圧電圧VZと基準電圧Vrefとの差に応じて、分圧電圧VZが基準電圧Vrefに近づくように調節した制御信号S3を出力する。
トランジスタQ1は、グランドレベルVSSの供給線とノードN1との間に接続されており、ゲート制御回路4によって出力電流Ioutに応じた電流I1が流れるように制御される。
トランジスタQ2は、電圧Vinが供給される入力端子TinとノードN1との間に接続されており、ゲート制御回路5によって出力電圧Voutに応じた電流I2が流れるように制御される。
トランジスタQ3は、電圧Vinが供給される入力端子TinとノードN1との間に接続されており、一定のオフセット電流I3が流れるようにゲート電圧が制御される。例えばカレントミラー回路などによって、ゲートに一定のバイアス電圧Vbが供給される。
図2は、トランジスタQ1の電流I1とノードN1の電圧V1との関係の一例を示す図である。
図2に示すように、ノードN1の電圧V1が低い場合、すなわちドレイン−ソース間電圧が小さい場合に、トランジスタQ1は非飽和領域で動作する。この場合、電圧V1の低下に応じて電流I1が直線的に減少し、電圧V1がゼロになると電流I1もほぼゼロになる。
一方、ノードN1の電圧V1があるレベルより高くなる場合、トランジスタQ1は飽和領域で動作する。この場合、電圧V1に依らず電流I1はほぼ一定になる。
また、図3は、トランジスタQ2、Q3の電流I2、I3の合成電流(I2+I3)とノードN1の電圧V1との関係の一例を示す図である。
図3に示すように、ノードN1の電圧V1が入力の電圧Vinに近い場合、すなわちドレイン−ソース間電圧が小さい場合に、トランジスタQ2、Q3は非飽和領域で動作する。この場合、電圧V1の上昇に応じて合成電流(I2+I3)が直線的に減少し、電圧V1が電圧Vinに等しくなると合成電流(I2+I3)はほぼゼロになる。
一方、ノードN1の電圧V1があるレベルより低くなる場合、トランジスタQ2、Q3は飽和領域で動作する。この場合、電圧V1に依らず合成電流(I2+I3)はほぼ一定になる。
ゲート制御回路4は、トランジスタQ1に出力電流Ioutに応じた電流I1が流れるように、そのゲート電圧を制御する。すなわち、出力電流Ioutが大きくなる場合は電流I1も大きくなり、出力電流Ioutが小さくなる場合は電流I1も小さくなるように、トランジスタQ1のゲート電圧を制御する。
ゲート制御回路4は、このゲート電圧の制御を、例えば電圧電流制御回路1に入力される制御信号S3に基づいて行う。すなわち、出力電流Ioutが大きくなるように制御信号S3が調節される場合、トランジスタQ1のゲート電圧を上昇させて電流I1を大きくし、出力電流Ioutが小さくなるように制御信号S3が調節される場合、トランジスタQ1のゲート電圧を低下させて電流I1を小さくする。
ゲート制御回路5は、トランジスタQ2に出力電圧Voutに応じた電流が流れるように、そのゲート電圧を制御する。すなわち、出力電圧Voutが大きくなる場合は電流I2も大きくなり、出力電圧Voutが小さくなる場合は電流I2も小さくなるように、トランジスタQ2のゲート電圧を制御する。
ゲート制御回路5は、このゲート電圧の制御を、例えば出力電圧検出回路6の検出結果に基づいて行う。すなわち、分圧電圧VZが大きくなる場合、トランジスタQ2のゲート電圧を低下させて電流I2を大きくし、分圧電圧VZが小さくなる場合、トランジスタQ2のゲート電圧を上昇させて電流I2を小さくする。
なお、図1の例において、出力端子ToutとグランドレベルVSSの供給線との間にはキャパシタCoと負荷Lが並列に接続されている。
ここで、上述した構成を有する図1に示す定電圧電源回路の動作を説明する。
まず、通常の定電圧動作について説明する。
負荷Lの変動によって出力電圧Voutが変動すると、この電圧変動が差動増幅器3に帰還される。電圧変動によって分圧電圧VZと基準電圧Vrefとの差が大きくなると、この電圧差が差動増幅器3において増幅されて電圧電流制御回路1に流れる出力電流Ioutが変化する。出力電流Ioutは、分圧電圧VZと基準電圧Vrefとの差が小さくなるように制御される。
誤差増幅器3のゲインが十分大きい場合、分圧電圧VZが基準電圧Vrefとほぼ等しくなるように出力電流Ioutが制御される。
出力電圧検出回路6の分圧比を‘K’(=VZ/Vout)とすると、出力電圧Voutと基準電圧Vrefとの関係は次式のように表される。
Vout = Vref/K ・・・(4)
次に、過電流保護動作について説明する。
トランジスタQ1,Q2,Q3に流れる電流I1,I2,I3は、次式の関係を満たす。
I1 = I2+I3 ・・・(5)
従って、ノードN1の電圧V1とトランジスタQ1の電流I1は、図2に示すトランジスタQ1の電圧−電流特性曲線と、図3に示すトランジスタQ2およびQ3の電圧−電流特性曲線との交点より求めることができる。
図4は、過電流保護動作に伴う電圧V1および電流I1の変化の一例を、これらの特性曲線の交点によって表した図である。
出力電流Ioutが十分小さい場合、トランジスタQ2に流れるべき出力電圧Voutに応じた電流I2と、トランジスタQ3に流れるべき一定のオフセット電流I3との合成電流(I2+I3)に比べて、トランジスタQ1に流れるべき出力電流Ioutに応じた電流I1が小さくなる。
そのため、図4(A)に示すように、トランジスタQ1は飽和領域、トランジスタQ2およびQ3は非飽和領域で動作し、特性曲線の交点P1におけるノードN1の電圧V1は、入力電圧Vinに近い電圧となる。その結果、ノードN1の電圧V1はしきい電圧Vthより高い電圧となり、出力電流制限回路2による制御信号S3の調節は行われない。
図5および図6は、出力電流Ioutと出力電圧Voutとの関係の一例を示す図である。図5はフの字型の過電流保護特性を示し、図6はフォールバック型の過電流保護特性を示す。
出力電流Ioutが最大出力電流値Il3を越えない範囲(点PAからPBの範囲)において、ノードN1の電圧V1はしきい電圧Vthより高い電圧となり、出力電流制限回路2による制御信号S3の調節が行われないため、定電圧電源回路は通常の定電圧出力動作を行う。
次に、出力電流Ioutが大きくなり、トランジスタQ2,Q3に流れるべき合成電流(I2+I3)とトランジスタQ1に流れるべき電流I1とが近似してくると、トランジスタQ2,Q3も飽和領域で動作する。これにより、トランジスタQ2の両端間の電圧ならびにトランジスタQ3の両端間の電圧が大きくなり、ノードN1の電圧はグランドレベルVSSに近づく方向へ変化する。そして、ノードN1の電圧V1がしきい電圧Vthに達すると(図4(B))、出力電流制限回路2による制御信号S3の調節が始まり、出力電流Ioutが制限されて、出力電圧Voutが低下し始める。
出力電圧Voutが低下すると、これに応じてトランジスタQ2の電流が小さくなるように制御され、トランジスタQ2の両端間の電圧が更に大きくなる。これにより、ノードN1の電圧V1は、しきい電圧Vthを超えてグランドレベルVSSに近づく方向へ更に変化するため、出力電流制限回路2において出力電流Ioutが更に小さくなるように制御信号S3が調節される。
出力電流Ioutが小さくなると、出力電圧Voutが低下するため、上述と同様の動作によって、出力電流Ioutと出力電圧Voutが更に小さくなるように帰還制御が働く。
すなわち、図5もしくは図6の点PBからPCに示すように、出力電圧Voutと出力電流Ioutが共に減少する。
そして、出力電圧Voutがほぼゼロになるとき、仮にトランジスタQ2の電流もゼロになるものとすると、トランジスタQ3に流れる一定のオフセット電流I3がトランジスタQ1に流れて、この2つのトランジスタが飽和領域で動作する(図4(C))。このとき出力電流Ioutは、トランジスタQ3のオフセット電流I3に応じた一定の値(短絡電流値It3)に制限される。
この短絡状態において、負荷Lが取り除かれる、あるいは負荷Lに流れる電流が短絡電流値It3より小さくなると、キャパシタCoが出力電流Ioutによって充電されて、出力電圧Voutが上昇し始める。
出力電圧Voutが上昇すると、これに応じてトランジスタQ2の電流I2が大きくなるため、ノードN1の電圧V1が高くなり、出力電流制限回路2による出力電流Ioutの制限が緩和されて、出力電流Ioutが大きくなる。
出力電流Ioutが大きくなることによって、キャパシタCoの充電が加速されるため、更に出力電圧Voutが上昇する。
このようにして、出力電流Ioutと出力電圧Voutが共に大きくなるように帰還制御が働く。
そして、出力電圧Voutが式(4)に示す目標値に達すると、出力電圧Voutの上昇が止まり、キャパシタCoへの充電が止まるため、出力電流Ioutはゼロ、もしくは負荷Lの電流のみになる。これにより、トランジスタQ2,Q3に流れるべき合成電流(I2+I3)に比べてトランジスタQ1に流れるべき電流I1が小さくなるため、ノードN1の電圧V1がしきい電圧Vthより高くなって、図4(A)に示す通常の定電圧出力動作に戻る。
以上説明したように、図1に示す定電圧電源回路によれば、過電流保護動作において出力電圧Voutの低下とともに出力電流Ioutも減少させるフの字型(フォールバック型)の過電流保護特性を実現することができる。これにより、過電流保護動作時における出力制御回路の電力損失を軽減し、回路素子の発熱を抑えることができる。
また、図1に示す定電圧電源回路によれば、過電流保護動作の起動によって出力電圧Voutがゼロ近くに低下した状態において、負荷Lを取り除く、あるいは負荷Lに流れる電流を短絡電流値It3より小さく設定することにより、自動的に通常の定電圧出力動作に復帰することができる。そのため、過電流保護動作を解除するために外部の制御信号を必要とする定電圧電源回路に比べて、取り扱いが容易になる。
しかも、図1に示す定電圧電源回路によれば、出力電流Ioutが十分小さい場合、トランジスタQ1が飽和領域、トランジスタQ2およびQ3が非飽和領域で動作するため、トランジスタQ2,Q3からトランジスタQ1へ流れる電流を非常に小さくすることができる。例えば、出力電流IoutがゼロのときにトランジスタQ1の電流I1がゼロになるようトランジスタQ1のゲート電圧を制御した場合、無負荷時においてトランジスタQ2,Q3からトランジスタQ1に流れる電流はゼロになる。従って、電圧コンパレータの消費電流が定常的に流れる先に述べた従来の定電圧電源回路と比較して、過電流保護動作に係わる回路の消費電力を大きく削減することができる。
そのため、本実施形態に係る定電圧電源回路は、携帯電話機やモバイルパソコン、PDA、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、ポータブルオーディオ機器といった、低消費電力化への要求が厳しい携帯型電子機器に搭載する定電圧電源回路に有用である。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る定電圧電源回路の構成の一例を示す図である。
図7に示す定電圧電源回路は、nチャンネルMOS型のトランジスタQ1,Q6と、pチャンネルMOS型のトランジスタQ2,…,Q5,Q7と、差動増幅器3Aと、基準電圧源7と、出力電圧検出回路6とを有する。
また図7の例において、差動増幅器3Aは、nチャンネルMOS型のトランジスタQ10,…,Q13と、pチャンネルMOS型のトランジスタQ8,Q9,Q14,Q15と、電流源SC1とを有する。
なお、トランジスタQ4は、本発明の電流制御回路の一実施形態である。
トランジスタQ7は、本発明の出力電流制限回路の一実施形態である。
トランジスタQ1は、本発明の第1のトランジスタの一実施形態である。
トランジスタQ2は、本発明の第2のトランジスタの一実施形態である。
トランジスタQ3は、本発明の第3のトランジスタの一実施形態である。
トランジスタQ1,Q5,Q6を含む回路は、本発明の第1のカレントミラー回路の一実施形態である。
電流源SC1は、本発明の電流源の一実施形態である。
トランジスタQ8およびQ9は、本発明のトランジスタ対の一実施形態である。
トランジスタQ10,…,Q15を含む回路は、本発明の制御信号生成回路の一実施形態である。
トランジスタQ4のソースは、電圧Vinの入力端子Tinに接続され、ドレインは出力端子Toutに接続され、ゲートは差動増幅器3Aの出力であるノードN2に接続される。
トランジスタQ7は、トランジスタQ4のゲート−ソース間に接続されており、ノードN1の電圧V1をゲートに入力する。
図8は、トランジスタQ7の抵抗とノードN1の電圧V1との関係の一例を示す図である。図8に示すように、トランジスタQ7は、ノードN1の電圧V1がしきい電圧Vthより高い場合に高インピーダンスとなり、しきい電圧Vthを境として急激に低インピーダンスとなる。
トランジスタQ1,Q5,Q6は、トランジスタQ4に流れる出力電流Ioutのミラー電流をトランジスタQ1に流すカレントミラー回路を構成している。
トランジスタQ5は、トランジスタQ4と同一のゲート−ソース間電圧を入力する。すなわち、ソースが入力端子Tinに接続され、ゲートがノードN2に接続される。
トランジスタQ6のドレインとゲートは、トランジスタQ5のドレインに共通に接続され、ソースはグランドレベルVSSの供給線に接続される。
トランジスタQ1は、トランジスタQ6と同一のゲート−ソース間電圧を入力する。すなわち、トランジスタQ1のゲートはトランジスタQ6のゲートと共通に接続され、ソースはグランドレベルVSSの供給線に接続される。また、トランジスタQ1のドレインは、ノードN1に接続される。
トランジスタQ5とQ4には同一のゲート−ソース間電圧が入力されるため、トランジスタQ5には、トランジスタQ4の出力電流Ioutに比例するミラー電流が流れる。このトランジスタQ5の電流は、トランジスタQ6に入力されて、トランジスタQ6のゲート−ソース間に当該入力電流に応じた電圧が発生する。トランジスタQ1およびQ6には同じゲート−ソース間電圧が入力されるため、トランジスタQ1はトランジスタQ6の電流に比例するミラー電流が流れるように制御される。
このようにして、トランジスタQ1は、トランジスタQ4の出力電流Ioutに比例するミラー電流が流れるように制御される。
トランジスタQ2は、入力端子TinとノードN1との間に接続されており、後述する差動増幅器3A内部のトランジスタQ14のゲート電圧をゲートに入力する。
トランジスタQ3は、入力端子TinとノードN1との間に接続されており、一定のオフセット電流I3が流れるようにゲート電圧が制御される。例えばカレントミラー回路などによって、ゲートに一定のバイアス電圧Vbが供給される。
出力電圧検出回路6は、出力電圧Voutを検出する回路であり、例えば図7に示すように、出力端子ToutとグランドレベルVSSの供給線との間に直列接続された抵抗61および62の分圧回路を有する。この分圧回路は、出力電圧Voutの分圧電圧VZを出力する。
差動増幅器3Aは、出力電圧検出回路6において検出された出力電圧(図7の例では分圧電圧VZ)と、基準電圧源7から出力される基準電圧Vrefとの差を増幅する。すなわち、分圧電圧VZと基準電圧Vrefとの差に応じて、分圧電圧VZが基準電圧Vrefに近づくようにノードN2の電圧を調節する。
電流源SC1は、一定の電流Ibを出力する。図7の例では、入力端子TinからノードN3へ一定の電流Ibを流す。
トランジスタQ8およびQ9は、互いのエミッタがノードN3に共通接続されたトランジスタ対を構成する。
トランジスタQ8のゲートには基準電圧Vrefが入力され、トランジスタQ9のゲートには出力電圧検出回路6の分圧電圧VZが入力される。
分圧電圧VZが基準電圧Vrefより低くなると、その低下分の電圧に応じて電流源SC1からトランジスタQ9に分流する電流の割合が多くなり、逆に、分圧電圧VZが基準電圧Vrefより高くなると、その上昇分の電圧に応じて電流源SC1からトランジスタQ8に分流する電流の割合が多くなる。
すなわち、トランジスタ対(Q8、Q9)では、分圧電圧VZと基準電圧Vrefとの差に応じて、電流源SC1から各トランジスタに分流する電流の割合が制御される。
ここで、トランジスタQ8およびQ9は、互いに等価な特性を有する同一構造のトランジスタとする。この場合、分圧電圧VZと基準電圧Vrefとが等しいとき、それぞれに流れる電流はほぼ等しくなる。すなわち、ぞれぞれのトランジスタの電流は概ね‘Ib/2’となる。
トランジスタQ10およびQ11は、トランジスタQ9に流れる電流のミラー電流をノードN2に出力するカレントミラー回路を構成している。
トランジスタQ10のドレインとゲートは、トランジスタQ9のドレインに共通に接続され、そのソースはグランドレベルVSSの供給線に接続される。
トランジスタQ11は、トランジスタQ10と同一のゲート−ソース間電圧を入力する。すなわち、トランジスタQ11のゲートはトランジスタQ10のゲートと共通に接続され、ソースはグランドレベルVSSの供給線に接続される。また、トランジスタQ11のドレインは、ノードN2に接続される。
トランジスタQ9の電流は、トランジスタQ10に入力されて、トランジスタQ10のゲート−ソース間に当該入力電流に応じた電圧が発生する。トランジスタQ10とQ11には同一のゲート−ソース間電圧が入力されるため、トランジスタQ11には、トランジスタQ10に流れる電流に比例したミラー電流が流れる。
従って、トランジスタQ11は、トランジスタQ9の電流に比例するミラー電流が流れるように制御される。
トランジスタQ12,Q13,Q14およびQ15は、トランジスタQ8に流れる電流のミラー電流をノードN2に出力するカレントミラー回路を構成している。
トランジスタQ12のドレインとゲートは、トランジスタQ8のドレインに共通に接続され、そのソースはグランドレベルVSSの供給線に接続される。
トランジスタQ13は、トランジスタQ12と同一のゲート−ソース間電圧を入力する。すなわち、トランジスタQ13のゲートはトランジスタQ12のゲートと共通に接続され、ソースはグランドレベルVSSの供給線に接続される。
トランジスタQ14のドレインとゲートは、トランジスタQ13のドレインに共通に接続され、そのソースは入力端子Tinに接続される。
トランジスタQ15は、トランジスタQ14と同一のゲート−ソース間電圧を入力する。すなわち、トランジスタQ15のゲートはトランジスタQ14のゲートと共通に接続され、ソースは入力端子Tinに接続される。また、トランジスタQ15のドレインは、ノードN2に接続される。
トランジスタQ8の電流は、トランジスタQ12に入力されて、トランジスタQ12のゲート−ソース間に当該入力電流に応じた電圧が発生する。トランジスタQ13とQ12には同一のゲート−ソース間電圧が入力されるため、トランジスタQ13には、トランジスタQ12に流れる電流に比例したミラー電流が流れる。トランジスタQ13のミラー電流は、トランジスタQ14に入力されて、トランジスタQ14のゲート−ソース間に当該入力のミラー電流に応じた電圧が発生する。トランジスタQ15とQ14には同一のゲート−ソース間電圧が入力されるため、トランジスタQ15には、トランジスタQ14に流れる電流に比例したミラー電流が流れる。
従って、トランジスタQ15は、トランジスタQ8の電流に比例するミラー電流が流れるように制御される。
トランジスタQ2のゲートには、トランジスタQ14のゲート電圧が入力される。すなわち、トランジスタQ2とQ14には同一のゲート−ソース電圧が入力される。そのため、トランジスタQ2は、トランジスタQ8の電流に比例するミラー電流が流れるように制御される。
ここで、上述した構成を有する図7に示す定電圧電源回路の動作を説明する。
まず、通常の定電圧動作について説明する。
負荷Lの変動によって出力電圧Voutが変動すると、この電圧変動が差動増幅器3AのトランジスタQ9のゲートに帰還される。
電圧変動によって分圧電圧VZが基準電圧Vrefより小さくなると、トランジスタQ9のゲート−ソース間電圧が大きくなるため、電流源SC1からトランジスタQ9へ分流する電流が増大するとともに、トランジスタQ8へ分流する電流が減少する。これにより、トランジスタQ11はトランジスタQ9のミラー電流を増大させるように制御され、トランジスタQ15はトランジスタQ8のミラー電流を減少させるように制御される。その結果、ノードN2の電圧が低下して、トランジスタQ4のインピーダンスが低下し、出力電流Ioutおよび出力電圧Voutが大きくなる。
上述とは逆に、分圧電圧VZが基準電圧Vrefより大きくなると、ノードN2の電圧が上昇して、出力電流Ioutおよび出力電圧Voutが小さくなる。
このような帰還制御の働きによって、分圧電圧VZと基準電圧Vrefとがほぼ等しくなるように出力電流Ioutが制御される。
出力電圧検出回路6の分圧比を‘K’(=VZ/Vout)とすると、出力電圧Voutは先に説明した式(4)と同様に表される。
次に、過電流保護動作について説明する。
トランジスタQ1は、トランジスタQ1,Q5,Q6で構成されるカレントミラー回路によって、トランジスタQ4の出力電流Ioutに比例したミラー電流が流れるように制御される。
トランジスタQ2は、トランジスタQ12,Q13,Q14,Q2で構成されるカレントミラー回路によって、トランジスタQ8の電流に比例するミラー電流が流れるように制御される。トランジスタQ8の電流は、分圧電圧VZが高くなると増大し、逆に分圧電圧VZが低くなると減少することから、トランジスタQ2の電流I2も、分圧電圧VZが高くなると増大し、分圧電圧VZが低くなると減少する。
トランジスタQ3は、図1に示す定電圧電源回路と同様に、一定のベースバイアス電圧Vbによって一定のオフセット電流I3が流れるように制御される。
このように、トランジスタQ1,Q2,Q3は何れも図1に示す定電圧電源回路と同様に制御されるため、これと同様な過電流保護動作を実現することができる。
詳しく述べると、出力電流Ioutが十分小さい場合、トランジスタQ2に流れるべき出力電圧Voutに比例したミラー電流I2と、トランジスタQ3に流れるべき一定のオフセット電流I3との合成電流(I2+I3)に比べて、トランジスタQ1に流れるべき出力電流Ioutに比例したミラー電流I1が小さくなる。
そのため、図4(A)に示すように、トランジスタQ1は飽和領域、トランジスタQ2およびQ3は非飽和領域で動作し、特性曲線の交点P1におけるノードN1の電圧V1は、入力の電圧Vinに近い電圧となる。その結果、ノードN1の電圧V1はしきい電圧Vthより高い電圧となり、トランジスタQ7がオフ状態になる。ノードN1に発生する差動増幅器3Aの出力電圧は、トランジスタQ7によって減衰されることなくトランジスタQ4のゲートに入力される。
次に、出力電流Ioutが大きくなり、トランジスタQ2,Q3に流れるべき合成電流(I2+I3)とトランジスタQ1に流れるべきミラー電流I1とが近似してくると、トランジスタQ2,Q3も飽和領域で動作する。これにより、トランジスタQ2,Q3の両端間の電圧が大きくなり、ノードN1の電圧はグランドレベルVSSに近づく方向へ変化する。そして、ノードN1の電圧V1がしきい電圧Vthに達すると(図4(B))、トランジスタQ7のインピーダンスが急激に小さくなり、ノードN2の電圧が入力電圧Vinの方向へ引き上げられる。これにより、トランジスタQ4のインピーダンスが増大し、出力電流Ioutが制限されて、出力電圧Voutが低下し始める。
出力電圧Voutが低下すると、これに応じてトランジスタQ2のミラー電流I2が小さくなるように制御され、トランジスタQ2の両端間の電圧が更に大きくなる。これにより、ノードN1の電圧V1は、しきい電圧Tthを超えてグランドレベルVSSに近づく方向へ更に変化するため、ノードN2の電圧は、入力電圧Vinの方向へ更に引き上げられる。その結果、トランジスタQ4のインピーダンスが大きくなり、出力電流Ioutが更に小さくなる。
出力電流Ioutが小さくなると、出力電圧Voutが低下するため、上述と同様の動作によって、出力電流Ioutと出力電圧Voutが更に小さくなるように帰還制御が働く。
すなわち、図6の点PBからPCに示すように、出力電圧Voutと出力電流Ioutが共に減少する。
そして、出力電圧Voutがほぼゼロになると、電流源SC1の電流IbはトランジスタQ9にほとんど流れ込み、トランジスタQ8の電流はゼロに近くなるため、トランジスタQ2の電流もゼロに近くなる。従って、トランジスタQ1には、トランジスタQ3に流れる一定のオフセット電流I3が流れて、この2つのトランジスタが飽和領域で動作する(図4(C))。このとき出力電流Ioutは、トランジスタQ3のオフセット電流I3に応じた一定の短絡電流値It3に制限される。
出力電流Ioutが最大出力電流値Il3に達するとき、トランジスタQ1のミラー電流I1は、トランジスタQ2およびQ3の合成電流(I2+I3)とほぼ等しくなる。また、過電流保護動作によって出力電流Ioutが短絡電流値It3に達するとき、トランジスタQ1のミラー電流I1はトランジスタQ3のオフセット電流I3とほぼ等しくなる。従って、次式に示す関係が成立する。
(I2+I3):I3 = Il3:It3 ・・・(6)
この短絡状態において、負荷Lが取り除かれる、あるいは負荷Lに流れる電流が短絡電流値It3より小さくなると、キャパシタCoが出力電流Ioutによって充電されて、出力電圧Voutが上昇し始める。
このとき、キャパシタCoを充電する出力電流Ioutは、出力電圧Voutを目標値に近づけるように増大するが、過電流保護動作によって過大な電流とはならず、短絡電流値It3に制限される。
またこのとき、差動増幅器3Aでは、入力電圧の差、すなわち基準電圧Vrefと分圧電圧VZとの差が大きいため、大振幅特性に従って動作する。差動増幅器3Aが大振幅特性で動作する間、電流源SC1の電流IbのほとんどがトランジスタQ9に流れ込み、トランジスタQ8の電流はゼロに近くなっているため、トランジスタQ2のミラー電流I2もゼロのままになる。従って、出力電流Ioutは、短絡電流値It3に制限されたままとなる。
その後、出力電圧Voutが式(4)に示す目標値に近づいてくると、差動増幅器3Aが徐々に小振幅特性で動作し始め、トランジスタQ2には出力電圧Voutに応じたミラー電流I2が流れる。これにより、トランジスタQ7による出力電流Ioutの制限が緩和されて、最大出力電流値Il3より小さい値に制限されつつ出力電流Ioutが増大する。
そして、出力電圧Voutが目標値に達すると、出力電圧Voutの上昇が止まり、キャパシタCoへの充電が止まるため、出力電流Ioutはゼロ、もしくは負荷Lの電流のみになる。これにより、トランジスタQ2,Q3に流れるべき合成電流(I2+I3)に比べてトランジスタQ1に流れるべきミラー電流I1が小さくなるため、ノードN1の電圧V1がしきい電圧Vthより高くなって、図4(A)に示す通常の定電圧出力動作に戻る。
以上説明したように、図7に示す定電圧電源回路においても、図1に示す定電圧電源回路と同様な過電流保護動作を実現することができるとともに、外部から特別な制御信号を与えることなく、自動的に過電流保護動作から通常の動作へ復帰することができる。
また、図1に示す定電圧電源回路と同様に、通常動作時においてトランジスタQ1が飽和領域、トランジスタQ2およびQ3が非飽和領域で動作するため、トランジスタQ2,Q3からトランジスタQ1へ流れる電流を非常に小さくすることができる。特に無負荷の状態においてトランジスタQ1のミラー電流I1がほぼゼロになるため、トランジスタQ2,Q3からトランジスタQ1に流れる電流がほぼゼロになる。従って、電圧コンパレータの消費電流が定常的に流れる先に述べた従来技術の定電圧電源回路と比較して、過電流保護動作に関わる消費電力を大きく削減することができる。
更に、図7に示す定電圧電源回路によれば、出力電圧Voutの変化に応じて、出力電圧Voutと基準電圧Vrefとの差が変化し、電流源SC1からトランジスタQ8、Q9に分流する電流の割合が変化する。そのため、トランジスタQ8のミラー電流が流れるようトランジスタQ2を制御することで、出力電圧Voutに応じた電流が流れるようにトランジスタQ2を制御することができる。
一方、トランジスタQ10およびQ11によって構成されるカレントミラー回路と、トランジスタQ12,…,Q15によって構成されるカレントミラー回路とにおいてそれぞれ生成されるミラー電流は、共にノードN2に入力されるため、ノードN2には、トランジスタQ8、Q9に流れる電流の差に応じた電圧が発生する。このノードN2の電圧は、分圧電圧VZが基準電圧Vrefに近づくように制御される。
分圧電圧VZと基準電圧Vrefとが一致するとき、トランジスタQ8には例えば電流‘Ib/2’の一定電流が流れるため、トランジスタQ2に流れるトランジスタQ8のミラー電流も、この電流‘Ib/2’に比例した一定の電流になる。
そのため、仮に基準電圧Vrefを変化させることによって出力電圧Voutの目標値を変化させても(例えば可変電圧源として使用しても)、トランジスタQ2に流れる電流I2は、出力電圧Voutと基準電圧Vrefとが一致する際に流れる一定の電流に近づくように制御される。すなわち、出力電圧Voutの目標値を変化させても、通常の動作状態から過電流保護動作へ移行する際のトランジスタQ2の電流I2はほぼ一定に保たれる。
従って、図7に示す定電圧電源回路によれば、出力電圧Voutの目標値を変更しても、最大出力電流値Il3を一定に保つことができる。
先に説明した従来の定電圧電源回路では、出力電圧に応じて過電流保護の動作点が変化しまうため、可変電圧源として使用するためには動作点を調節する回路を別に設ける必要が生じるが、図7に示す定電圧電源回路によれば、そのような回路を設けることなく容易に可変電圧源として使用することが可能になる。
しかも、図7に示す定電圧電源回路によれば、トランジスタQ4の電流を検出するためにカレントミラー回路を用いており、抵抗などの電流検出素子を出力電流Ioutの経路上に挿入していないため、電流検出に伴う損失を微小に抑えることができる。また、入力電圧Vinに対する出力電圧Voutの降下を小さくできるため、例えばバッテリから入力電圧Vinが供給される場合に、低いバッテリ電圧で機器を長時間動作させることが可能になる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について述べたが、本発明は上記の形態にのみ限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
例えば、図7に示す定電圧電源回路においては、図1に示す定電圧電源回路における電流制御回路に相当する構成としてpチャンネルMOS型のトランジスタを用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えばnチャンネルMOS型のトランジスタや、バイポーラトランジスタなど、制御信号に応じて電流を制御することができる他の種々の構成を用いても良い。
また、図1,図7に示す具体的な回路構成(例えば差動増幅器3Aの内部構成や、トランジスタの極性など)は説明上の一例であり、同様な機能を持つ他の回路に置き換え可能である。
第1の実施形態に係る定電圧電源回路の構成の一例を示す図である。 第1のトランジスタに流れる電流と第1のノードの電圧との関係の一例を示す図である。 第2のトランジスタおよび第3のトランジスタの合成電流と第1のノードの電圧との関係の一例を示す図である。 過電流保護動作に伴う、第1のノードの電圧および第1のトランジスタの電流の変化の一例を示す図である。 図1に示す定電圧電源回路における出力電流と出力電圧との関係の一例を示す第1の図である。 図1に示す定電圧電源回路における出力電流と出力電圧との関係の一例を示す第2の図である。 第2の実施形態に係る定電圧電源回路の構成の一例を示す図である。 出力電流制限用のトランジスタの抵抗と、第1のノードの電圧との関係の一例を示す図である。 一般的な定電圧電源回路の構成の一例を示す図である。 一般的な定電圧電源回路における出力電流−出力電圧の特性の一例を示す図である。 垂下型の過電流保護回路における出力電流−出力電圧の特性の一例を示す図である。
符号の説明
Q1,Q6,Q10〜Q13…nチャンネルMOS型トランジスタ、Q2〜Q5,Q7〜Q9,Q14,Q15…pチャンネルMOS型トランジスタ、1…電流制御回路、2…出力電流制限回路、3,3A…差動増幅器、4,5…ゲート制御回路、6…出力電圧検出回路、7…基準電圧源、SC1…電流源

Claims (4)

  1. 負荷に出力される出力電圧および出力電流を、入力される制御信号に応じて制御する電圧電流制御回路と、
    第1の電圧が供給される配線と第1のノードとの間に接続され、上記出力電流に応じた電流が流れるように制御される第1のトランジスタと、
    第2の電圧が供給される配線と上記第1のノードとの間に接続され、上記出力電圧に応じた電流が流れるように制御される第2のトランジスタと、
    上記第2の電圧が供給される配線と上記第1のノードとの間に接続され、一定の電流が流れるように制御される第3のトランジスタと、
    上記第1のノードの電圧が、上記第1の電圧と上記第2の電圧との間の所定のしきい電圧を越えて上記第1の電圧に近づくと、当該しきい電圧からの超過分の電圧に応じて上記出力電流が制限されるように上記制御信号を調節する出力電流制限回路と、
    を有する定電圧電源回路。
  2. 上記電圧電流制御回路は、上記制御信号に応じて上記出力電流を制御する出力トランジスタを含んでおり、
    上記出力トランジスタに流れる電流のミラー電流を上記第1のトランジスタに流す、上記第1のトランジスタを含んだ第1のカレントミラー回路を有する、
    請求項1に記載の定電圧電源回路。
  3. 一定の電流を出力する電流源と、
    上記電流源に共通に接続され、上記出力電圧と基準電圧との差に応じてそれぞれに分流する電流の割合が制御されるトランジスタ対と、
    上記トランジスタ対の各トランジスタに流れる電流の差に応じて、上記出力電圧が上記基準電圧に近づくように調節した上記制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    を有し、
    上記第2のトランジスタは、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流に応じた電流が流れるように制御される、
    請求項1に記載の定電圧電源回路。
  4. 上記制御信号生成回路は、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流のミラー電流と、上記トランジスタ対の他方のトランジスタに流れる電流のミラー電流とを、共通の第2のノードにそれぞれ出力する2つのカレントミラー回路を含んでおり、当該第2のノードから上記制御信号を出力し、
    上記第2のトランジスタは、上記制御信号生成回路の上記2つのカレントミラー回路の一方に含まれており、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流のミラー電流を流す、
    請求項3に記載の定電圧電源回路。

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