JP2006079517A - 定電圧電源回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】過電流保護動作によって出力電圧Voutが低下すると、これに応じてトランジスタQ2の電流が小さくなるように制御され、トランジスタQ2の両端間の電圧が大きくなる。これにより、ノードN1の電圧V1はしきい電圧Vthより低くなる方向へ更に変化し、出力電流制限回路2によって出力電流Ioutが更に小さくなるように制御信号S3が調節される。出力電流Ioutが小さくなると、出力電圧Voutが低下するため、出力電流Ioutと出力電圧Voutが更に小さくなるように帰還制御が働く。すなわち、出力電圧Voutと出力電流Ioutが共に減少するフの字型(フォールバック型)の過電流保護特性が実現される。
【選択図】 図1
Description
図9に示す定電圧電源回路は、差動増幅器A1と、pチャンネルMOS型の出力トランジスタQoutと、抵抗Z1およびZ2と、基準電圧源BR1とを有する。
抵抗Z1およびZ2は、出力端子ToutとグランドGNDとの間に直列接続されており、出力電圧Voutを分圧する。
差動増幅器A1は、基準電圧源BR1において生成される基準電圧Vrefと、抵抗Z1およびZ2による分圧電圧VZとの差を増幅し、この増幅した差電圧を出力トランジスタQoutのゲートに入力する。
端子ToutとグランドGNDとの間には、負荷Lと出力キャパシタCoが並列に接続される。
出力電圧Voutと基準電圧Vrefとの関係は次式のように表される。
電流値Is1は、定電圧電源回路の最大規格電流値である。出力電流Ioutがこの電流値Is1より大きなある電流値Il1に達すると、出力電流Ioutが増加するに従って出力電圧Voutはほぼ線形に降下し、出力電圧Voutがほぼゼロの時、すなわち出力短絡時に、短絡電流値It1が流れる。この短絡電流値It1は、出力電流Ioutの最大値になる。
垂下型の過電流保護回路では、最大規格電流値Is2より大きいある電流値Il2を最大出力電流値とし、この値で出力電流Ioutに制限をかけ、最大出力電流値Il2を保ったまま出力電圧Voutを垂直に降下させる。従って、短絡電流値It2は最大出力電流値Il2と等しくなる。
従って、出力電圧の設定値を任意に変更可能にした場合、過電流検出の動作点が出力電圧に応じて変わってしまう。すなわち、出力電圧を大きくすると過電流検出動作が開始される電流値も大きくなってしまう。そのため、出力電圧が大きくなるほど負荷や出力トランジスタの負担が大きくなるという問題がある。
また、好適に、上記電圧電流制御回路は、上記制御信号に応じて上記出力電流を制御する出力トランジスタを含んでも良い。この場合、上記本発明は、上記出力トランジスタに流れる電流のミラー電流を上記第1のトランジスタに流す、上記第1のトランジスタを含んだ第1のカレントミラー回路を有しても良い。
上記出力電流が十分小さい場合、上記第2のトランジスタに流れるべき上記出力電圧に応じた電流と、上記第3のトランジスタに流れるべき一定の電流との合成電流に比べて、上記第1のトランジスタに流れるべき上記出力電流に応じた電流が小さくなる。そのため、上記第1のトランジスタは飽和領域、上記第2のトランジスタおよび上記第3のトランジスタは非飽和領域で動作する。この場合、上記第1のノードの電圧は上記第2の電圧に近くなり、上記しきい電圧を越えて上記第1の電圧に近づく状態にはないため、上記出力電流制限回路による上記制御信号の調節は行われない。
一方、上記出力電流が大きくなり、上記合成電流と上記第1のトランジスタに流れるべき電流とが近似してくると、上記第2のトランジスタおよび上記第3のトランジスタも飽和領域で動作し始める。これにより、上記第2のトランジスタの両端間の電圧ならびに上記第3のトランジスタの両端間の電圧が大きくなり、上記第1のノードの電圧は上記しきい電圧を越える方向へ変化する。そして、上記第1のノードの電圧が上記しきい電圧を越えると、上記出力電流制限回路による上記制御信号の調節が始まり、上記出力電流が制限されて、上記出力電圧が低下し始める。
上記出力電圧が低下すると、これに応じて上記第2のトランジスタの電流が小さくなるように制御され、上記第2のトランジスタの両端間の電圧が大きくなる。これにより、上記第1のノードの電圧は上記しきい電圧を越えて上記第1の電圧に近づく方向へ更に変化し、上記出力電流制限回路において上記出力電流が更に小さくなるように上記制御信号が調節される。
上記出力電流が小さくなると、上記出力電圧が低下するため、上述と同様の動作によって、上記出力電流と上記出力電圧とが更に小さくなるように帰還制御が働く。
そして、上記出力電圧がゼロに近くなると、上記第3のトランジスタ)に流れる一定電流が上記第1のトランジスタに流れて、この2つのトランジスタが飽和領域で動作する。そのため、上記出力電流は、上記第3のトランジスタに流れる一定電流に応じたレベルに制限される。
このように、上記本発明によれば、過電流保護動作において上記出力電圧の低下とともに上記出力電流も減少させるフの字型(フォールバック型)の特性が実現される。
また、この過電流保護動作に係わる回路において消費される電力は、常に上記第1のトランジスタに対して設定される電流のみで決定される。そのため、上記出力電流が小さくなると、上記第1のトランジスタに流れる電流が小さくなり、過電流保護動作に係わる回路で消費される電力も小さくなる。例えば上記出力電流がゼロの場合、過電流保護動作に係わる回路で消費される電力をほぼゼロにすることが可能である。
好適には、上記制御信号生成回路は、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流のミラー電流と、上記トランジスタ対の他方のトランジスタに流れる電流のミラー電流とを、共通の第2のノードにそれぞれ出力する2つのカレントミラー回路を含んでも良く、当該第2のノードから上記制御信号を出力しても良い。この場合、上記第2のトランジスタは、上記制御信号生成回路の上記2つのカレントミラー回路の一方に含まれても良く、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流のミラー電流を流しても良い。
一方、上記制御信号生成回路において、上記トランジスタ対の各トランジスタに流れる電流の差に応じて、上記出力電圧が上記基準電圧に近づくように上記制御信号が調節されるため、当該電流差は、上記出力電圧と上記基準電圧とが一致するときの所定の電流差に近づくように制御される。すなわち、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流は、上記出力電圧と上記基準電圧とが一致するときの所定の電流に近づくように制御され、上記第2のトランジスタに流れる電流は、当該所定の電流に応じた一定の電流に近づくように制御される。
従って、上記基準電圧を変化させて、これにより上記出力電圧の目標値を変化させる場合でも、上記第2のトランジスタに流れる電流は、上記出力端子の電圧と上記基準電圧とが一致する際に流れる一定の電流に近づくように制御される。すなわち、上記出力電圧の目標値を変化させても、過電流保護の動作点が一定に保たれる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る定電圧電源回路の構成の一例を示す図である。
出力電流制限回路2は、本発明の出力電流制限回路の一実施形態である。
トランジスタQ1は、本発明の第1のトランジスタの一実施形態である。
トランジスタQ2は、本発明の第2のトランジスタの一実施形態である。
トランジスタQ3は、本発明の第3のトランジスタの一実施形態である。
図2に示すように、ノードN1の電圧V1が低い場合、すなわちドレイン−ソース間電圧が小さい場合に、トランジスタQ1は非飽和領域で動作する。この場合、電圧V1の低下に応じて電流I1が直線的に減少し、電圧V1がゼロになると電流I1もほぼゼロになる。
一方、ノードN1の電圧V1があるレベルより高くなる場合、トランジスタQ1は飽和領域で動作する。この場合、電圧V1に依らず電流I1はほぼ一定になる。
図3に示すように、ノードN1の電圧V1が入力の電圧Vinに近い場合、すなわちドレイン−ソース間電圧が小さい場合に、トランジスタQ2、Q3は非飽和領域で動作する。この場合、電圧V1の上昇に応じて合成電流(I2+I3)が直線的に減少し、電圧V1が電圧Vinに等しくなると合成電流(I2+I3)はほぼゼロになる。
一方、ノードN1の電圧V1があるレベルより低くなる場合、トランジスタQ2、Q3は飽和領域で動作する。この場合、電圧V1に依らず合成電流(I2+I3)はほぼ一定になる。
負荷Lの変動によって出力電圧Voutが変動すると、この電圧変動が差動増幅器3に帰還される。電圧変動によって分圧電圧VZと基準電圧Vrefとの差が大きくなると、この電圧差が差動増幅器3において増幅されて電圧電流制御回路1に流れる出力電流Ioutが変化する。出力電流Ioutは、分圧電圧VZと基準電圧Vrefとの差が小さくなるように制御される。
出力電圧検出回路6の分圧比を‘K’(=VZ/Vout)とすると、出力電圧Voutと基準電圧Vrefとの関係は次式のように表される。
トランジスタQ1,Q2,Q3に流れる電流I1,I2,I3は、次式の関係を満たす。
図4は、過電流保護動作に伴う電圧V1および電流I1の変化の一例を、これらの特性曲線の交点によって表した図である。
そのため、図4(A)に示すように、トランジスタQ1は飽和領域、トランジスタQ2およびQ3は非飽和領域で動作し、特性曲線の交点P1におけるノードN1の電圧V1は、入力電圧Vinに近い電圧となる。その結果、ノードN1の電圧V1はしきい電圧Vthより高い電圧となり、出力電流制限回路2による制御信号S3の調節は行われない。
出力電流Ioutが最大出力電流値Il3を越えない範囲(点PAからPBの範囲)において、ノードN1の電圧V1はしきい電圧Vthより高い電圧となり、出力電流制限回路2による制御信号S3の調節が行われないため、定電圧電源回路は通常の定電圧出力動作を行う。
出力電流Ioutが小さくなると、出力電圧Voutが低下するため、上述と同様の動作によって、出力電流Ioutと出力電圧Voutが更に小さくなるように帰還制御が働く。
すなわち、図5もしくは図6の点PBからPCに示すように、出力電圧Voutと出力電流Ioutが共に減少する。
出力電流Ioutが大きくなることによって、キャパシタCoの充電が加速されるため、更に出力電圧Voutが上昇する。
このようにして、出力電流Ioutと出力電圧Voutが共に大きくなるように帰還制御が働く。
そのため、本実施形態に係る定電圧電源回路は、携帯電話機やモバイルパソコン、PDA、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、ポータブルオーディオ機器といった、低消費電力化への要求が厳しい携帯型電子機器に搭載する定電圧電源回路に有用である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る定電圧電源回路の構成の一例を示す図である。
また図7の例において、差動増幅器3Aは、nチャンネルMOS型のトランジスタQ10,…,Q13と、pチャンネルMOS型のトランジスタQ8,Q9,Q14,Q15と、電流源SC1とを有する。
トランジスタQ7は、本発明の出力電流制限回路の一実施形態である。
トランジスタQ1は、本発明の第1のトランジスタの一実施形態である。
トランジスタQ2は、本発明の第2のトランジスタの一実施形態である。
トランジスタQ3は、本発明の第3のトランジスタの一実施形態である。
トランジスタQ1,Q5,Q6を含む回路は、本発明の第1のカレントミラー回路の一実施形態である。
電流源SC1は、本発明の電流源の一実施形態である。
トランジスタQ8およびQ9は、本発明のトランジスタ対の一実施形態である。
トランジスタQ10,…,Q15を含む回路は、本発明の制御信号生成回路の一実施形態である。
図8は、トランジスタQ7の抵抗とノードN1の電圧V1との関係の一例を示す図である。図8に示すように、トランジスタQ7は、ノードN1の電圧V1がしきい電圧Vthより高い場合に高インピーダンスとなり、しきい電圧Vthを境として急激に低インピーダンスとなる。
トランジスタQ6のドレインとゲートは、トランジスタQ5のドレインに共通に接続され、ソースはグランドレベルVSSの供給線に接続される。
トランジスタQ1は、トランジスタQ6と同一のゲート−ソース間電圧を入力する。すなわち、トランジスタQ1のゲートはトランジスタQ6のゲートと共通に接続され、ソースはグランドレベルVSSの供給線に接続される。また、トランジスタQ1のドレインは、ノードN1に接続される。
このようにして、トランジスタQ1は、トランジスタQ4の出力電流Ioutに比例するミラー電流が流れるように制御される。
トランジスタQ8のゲートには基準電圧Vrefが入力され、トランジスタQ9のゲートには出力電圧検出回路6の分圧電圧VZが入力される。
すなわち、トランジスタ対(Q8、Q9)では、分圧電圧VZと基準電圧Vrefとの差に応じて、電流源SC1から各トランジスタに分流する電流の割合が制御される。
トランジスタQ11は、トランジスタQ10と同一のゲート−ソース間電圧を入力する。すなわち、トランジスタQ11のゲートはトランジスタQ10のゲートと共通に接続され、ソースはグランドレベルVSSの供給線に接続される。また、トランジスタQ11のドレインは、ノードN2に接続される。
従って、トランジスタQ11は、トランジスタQ9の電流に比例するミラー電流が流れるように制御される。
トランジスタQ13は、トランジスタQ12と同一のゲート−ソース間電圧を入力する。すなわち、トランジスタQ13のゲートはトランジスタQ12のゲートと共通に接続され、ソースはグランドレベルVSSの供給線に接続される。
トランジスタQ14のドレインとゲートは、トランジスタQ13のドレインに共通に接続され、そのソースは入力端子Tinに接続される。
トランジスタQ15は、トランジスタQ14と同一のゲート−ソース間電圧を入力する。すなわち、トランジスタQ15のゲートはトランジスタQ14のゲートと共通に接続され、ソースは入力端子Tinに接続される。また、トランジスタQ15のドレインは、ノードN2に接続される。
従って、トランジスタQ15は、トランジスタQ8の電流に比例するミラー電流が流れるように制御される。
負荷Lの変動によって出力電圧Voutが変動すると、この電圧変動が差動増幅器3AのトランジスタQ9のゲートに帰還される。
電圧変動によって分圧電圧VZが基準電圧Vrefより小さくなると、トランジスタQ9のゲート−ソース間電圧が大きくなるため、電流源SC1からトランジスタQ9へ分流する電流が増大するとともに、トランジスタQ8へ分流する電流が減少する。これにより、トランジスタQ11はトランジスタQ9のミラー電流を増大させるように制御され、トランジスタQ15はトランジスタQ8のミラー電流を減少させるように制御される。その結果、ノードN2の電圧が低下して、トランジスタQ4のインピーダンスが低下し、出力電流Ioutおよび出力電圧Voutが大きくなる。
上述とは逆に、分圧電圧VZが基準電圧Vrefより大きくなると、ノードN2の電圧が上昇して、出力電流Ioutおよび出力電圧Voutが小さくなる。
このような帰還制御の働きによって、分圧電圧VZと基準電圧Vrefとがほぼ等しくなるように出力電流Ioutが制御される。
出力電圧検出回路6の分圧比を‘K’(=VZ/Vout)とすると、出力電圧Voutは先に説明した式(4)と同様に表される。
トランジスタQ1は、トランジスタQ1,Q5,Q6で構成されるカレントミラー回路によって、トランジスタQ4の出力電流Ioutに比例したミラー電流が流れるように制御される。
トランジスタQ2は、トランジスタQ12,Q13,Q14,Q2で構成されるカレントミラー回路によって、トランジスタQ8の電流に比例するミラー電流が流れるように制御される。トランジスタQ8の電流は、分圧電圧VZが高くなると増大し、逆に分圧電圧VZが低くなると減少することから、トランジスタQ2の電流I2も、分圧電圧VZが高くなると増大し、分圧電圧VZが低くなると減少する。
トランジスタQ3は、図1に示す定電圧電源回路と同様に、一定のベースバイアス電圧Vbによって一定のオフセット電流I3が流れるように制御される。
このように、トランジスタQ1,Q2,Q3は何れも図1に示す定電圧電源回路と同様に制御されるため、これと同様な過電流保護動作を実現することができる。
そのため、図4(A)に示すように、トランジスタQ1は飽和領域、トランジスタQ2およびQ3は非飽和領域で動作し、特性曲線の交点P1におけるノードN1の電圧V1は、入力の電圧Vinに近い電圧となる。その結果、ノードN1の電圧V1はしきい電圧Vthより高い電圧となり、トランジスタQ7がオフ状態になる。ノードN1に発生する差動増幅器3Aの出力電圧は、トランジスタQ7によって減衰されることなくトランジスタQ4のゲートに入力される。
すなわち、図6の点PBからPCに示すように、出力電圧Voutと出力電流Ioutが共に減少する。
このとき、キャパシタCoを充電する出力電流Ioutは、出力電圧Voutを目標値に近づけるように増大するが、過電流保護動作によって過大な電流とはならず、短絡電流値It3に制限される。
そして、出力電圧Voutが目標値に達すると、出力電圧Voutの上昇が止まり、キャパシタCoへの充電が止まるため、出力電流Ioutはゼロ、もしくは負荷Lの電流のみになる。これにより、トランジスタQ2,Q3に流れるべき合成電流(I2+I3)に比べてトランジスタQ1に流れるべきミラー電流I1が小さくなるため、ノードN1の電圧V1がしきい電圧Vthより高くなって、図4(A)に示す通常の定電圧出力動作に戻る。
一方、トランジスタQ10およびQ11によって構成されるカレントミラー回路と、トランジスタQ12,…,Q15によって構成されるカレントミラー回路とにおいてそれぞれ生成されるミラー電流は、共にノードN2に入力されるため、ノードN2には、トランジスタQ8、Q9に流れる電流の差に応じた電圧が発生する。このノードN2の電圧は、分圧電圧VZが基準電圧Vrefに近づくように制御される。
分圧電圧VZと基準電圧Vrefとが一致するとき、トランジスタQ8には例えば電流‘Ib/2’の一定電流が流れるため、トランジスタQ2に流れるトランジスタQ8のミラー電流も、この電流‘Ib/2’に比例した一定の電流になる。
そのため、仮に基準電圧Vrefを変化させることによって出力電圧Voutの目標値を変化させても(例えば可変電圧源として使用しても)、トランジスタQ2に流れる電流I2は、出力電圧Voutと基準電圧Vrefとが一致する際に流れる一定の電流に近づくように制御される。すなわち、出力電圧Voutの目標値を変化させても、通常の動作状態から過電流保護動作へ移行する際のトランジスタQ2の電流I2はほぼ一定に保たれる。
従って、図7に示す定電圧電源回路によれば、出力電圧Voutの目標値を変更しても、最大出力電流値Il3を一定に保つことができる。
先に説明した従来の定電圧電源回路では、出力電圧に応じて過電流保護の動作点が変化しまうため、可変電圧源として使用するためには動作点を調節する回路を別に設ける必要が生じるが、図7に示す定電圧電源回路によれば、そのような回路を設けることなく容易に可変電圧源として使用することが可能になる。
Claims (4)
- 負荷に出力される出力電圧および出力電流を、入力される制御信号に応じて制御する電圧電流制御回路と、
第1の電圧が供給される配線と第1のノードとの間に接続され、上記出力電流に応じた電流が流れるように制御される第1のトランジスタと、
第2の電圧が供給される配線と上記第1のノードとの間に接続され、上記出力電圧に応じた電流が流れるように制御される第2のトランジスタと、
上記第2の電圧が供給される配線と上記第1のノードとの間に接続され、一定の電流が流れるように制御される第3のトランジスタと、
上記第1のノードの電圧が、上記第1の電圧と上記第2の電圧との間の所定のしきい電圧を越えて上記第1の電圧に近づくと、当該しきい電圧からの超過分の電圧に応じて上記出力電流が制限されるように上記制御信号を調節する出力電流制限回路と、
を有する定電圧電源回路。 - 上記電圧電流制御回路は、上記制御信号に応じて上記出力電流を制御する出力トランジスタを含んでおり、
上記出力トランジスタに流れる電流のミラー電流を上記第1のトランジスタに流す、上記第1のトランジスタを含んだ第1のカレントミラー回路を有する、
請求項1に記載の定電圧電源回路。 - 一定の電流を出力する電流源と、
上記電流源に共通に接続され、上記出力電圧と基準電圧との差に応じてそれぞれに分流する電流の割合が制御されるトランジスタ対と、
上記トランジスタ対の各トランジスタに流れる電流の差に応じて、上記出力電圧が上記基準電圧に近づくように調節した上記制御信号を生成する制御信号生成回路と、
を有し、
上記第2のトランジスタは、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流に応じた電流が流れるように制御される、
請求項1に記載の定電圧電源回路。 - 上記制御信号生成回路は、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流のミラー電流と、上記トランジスタ対の他方のトランジスタに流れる電流のミラー電流とを、共通の第2のノードにそれぞれ出力する2つのカレントミラー回路を含んでおり、当該第2のノードから上記制御信号を出力し、
上記第2のトランジスタは、上記制御信号生成回路の上記2つのカレントミラー回路の一方に含まれており、上記トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流のミラー電流を流す、
請求項3に記載の定電圧電源回路。
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