JP2006078591A - 電子ビーム露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
電子ビームの変動を抑制した電子ビーム露光装置及び電子ビーム露光方法を提供すること。
【解決手段】
本発明にかかる電子ビーム露光装置100は、レジスト層が形成された円形基板16を回転させた状態で電子ビーム3を照射することによって露光する。この電子ビーム露光装置100は、電子銃2から射出された電子ビーム3を集束させるコンデンサレンズ4と、コンデンサレンズ4を通過した電子ビームを制限する電流制御アパーチャ5と、電流制御アパーチャ5により制限された電子ビームを略平行にする照射レンズ6とを備えている。そして、円形基板16上の照射位置に応じてコンデンサレンズ6による集束度を変化させることにより、電子ビーム電流を制御している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子ビーム露光装置、電子ビーム露光方法、ディスク原盤の製造方法及びディスクの製造方法に関する。
近年、大容量の記録媒体に対する要求が高まっており、光ディスク、ハードディスクはともにその容量が増大している。
ここで、光ディスクは、例えば、次のようにして製造される。まず、基板にレジスト層を形成した基板に露光、エッチング、洗浄を行い、ピット等を形成することにより光ディスク原盤を製造する。次に、光ディスク原盤を用いて光ディスク原盤作製用の金型(スタンパ)を作製する。そして、かかる金型を用いて大量の光ディスクを製造する。
現在、光ディスクでは、直径12cmで25GBの容量を有する製品が開発されている。この光ディスクにトラックピッチ0.32μm、最短マーク長0.16μmの寸法でピットやグルーブ等が形成され、これを波長405nm、NA(開口数)0.85のレンズを用いて読み出す。
このような微細なピット等を光ディスク原盤に形成するためには、例えば、非特許文献1に示されるように、266nmの深紫外線レーザとNA0.9のレンズが用いられる。さらに、微細な構造を形成するためには、より波長が短く、かつ連続発振可能なレーザと、そのための光学部品が必要であるが、未だに見通しは立っていない。例えば、100nm以下のカッティングを行なうためには、上述の非特許文献1の第59頁に示されるように、電子ビーム露光装置(EBR : Electron Beam Recorder)が用いられる。
光ディスクの中でもブルーレイディスク(Blueray Disc:登録商標)のようにグルーブのウォブルによってアドレスを記録する場合、露光時の回転制御誤差によって、隣接するトラックのウォブルと位相干渉を生じる場合があるため、隣接トラックとの相対位置を精密に制御する必要がある。
さらに、電子ビーム露光装置では、基板からの後方散乱現象によって、いわゆる露光被りが生じるので、ジッタ低減のために被り補正を行う。このとき、隣接するトラックに記録する情報の影響を受けるので、位置精度の高いピット長補正が必要である。更に、記録密度の向上を図るためにピット位置による多値記録や二次元記録も提案されており、光ディスクにおける情報の記録位置精度の向上は必須である。
また、ハードディスクの容量増加は飽和傾向が見えており、例えば非特許文献2によると、500Gb/in以上の大容量化には熱アシスト、パターンドメディア等が候補に挙げられている。500Gb/inのパターンドメディアでは36nm程度以下のピットを形成する必要があり、ジッタや隣接トラックとの二次元相関等を考慮すると、数nm程度を問題とする、非常に精度の高いカッティング技術が必要である。
他方、高TPIによる高記録密度の目指す方向として、非特許文献3に述べてあるように、ディスクリートトラックがある。トラックを物理的に分離することによって、狭トラック化に伴うトラック間のクロストーク、ヘッド磁界による書きにじみ等の課題を回避できる可能性がある。ディスクリートトラックでは、円周方向に溝加工を行なうだけでなく、サーボのためのパターン等もカッティングで作り込まなければならない。このためにも精度の高いカッティング技術が必要である。
河田聡編著「ここまできた光記録技術」工業調査会、2001年、p.55 「いばらの道をすすむHDD 密度は年率30%増を切る」日経エレクトロニクスNo.866、2004年2月2日 「ディスクリートトラック型垂直磁気記録媒体の作製方法」大井充、大川秀一、諏訪孝裕、中田勝之、森谷誠(TDK)、第27回日本応用磁気学会学術講演論集、2003年、p.369 特開2000−11464号公報
従来の電子ビーム露光装置(EBR)は、露光中に電子ビームの電流を変えることはできない。かかる電子ビーム露光装置において用いられる電子銃に加える電圧、即ち加速電圧を変えることにより電流を変化させることができるが、加速電圧を変化させることにより電子ビームの光軸やスポット径が変化するという問題が生じる。このため、従来の電子ビーム露光装置においては、電子ビームの電流を一定にして、電子ビームと露光対象の相対的な移動速度(線速)を一定とする露光が行われることが多い。かかる露光方法は、Constant Linear Velocity(CLV)方式と呼ばれる。
CLV方式の露光方法では、円形基板の場合、露光半径位置に合わせて回転数を変えることによって、線速を一定にする。具体的には、半径方向に非常に短い間隔で階段状に円形基板の回転数を変化させ、電子ビームの線速をほぼ一定の狭い範囲に制限する。このとき、円形基板の回転数を変えると、当該円形基板を固定した回転テーブルの振動状態が変化し、トラックピッチゆらぎ、ジッタ等が悪化するという問題が発生する。かかる問題を解決するために、振動等によって生じる位置誤差を、電子ビームを偏向させることにより補正しているが、回転数によって振動状態が変化するので、円形基板の全面に亘って同じように補正を行うことは困難である。
CLV方式の対する方式として、円形基板の回転数を一定とするConstant Angular Velocity(CAV)方式がある。CAV方式では、回転数が一定であるため、回転テーブルの振動状態は一定である。従って、CAV方式は、CLV方式と比較して高い露光精度を望める。
しかし、円形基板の回転数を一定にすると、内周と外周とで線速が大きく変化する。例えば、20mmから60mmの半径範囲の露光を行なうとすると、線速は3倍変化することになる。線速が大きく変化すると、線速の高い領域と低い領域とで円形基板に対して電子線の照射量が変化することになり、内周側と外周側とで加工精度が変化してしまう。このとき、線速に合わせて電子ビームの電流を変化させることにより電子線の照射量を一定にすることも考えられるが、そもそも従来の電子ビーム露光装置では上述のように露光中に電子ビームの電流を変化させることができない。
特許文献1では、CAV方式に関して、電子線の単位面積当たりの照射量を一定にする露光方法が提案されている。しかしながら、特許文献1では、ビーム電流を変化させる方法としては、電子銃または集束レンズの作動条件を変えるとの記載しかなく(例えば、段落番号0062参照)、具体的な方法は開示されていない。
ここで、電子銃の作動条件を変えると、光軸が振れてフォーカスが変動するという問題が発生する。また、集束レンズの作動条件を変えると、電子ビームの開き角が変化してビームスポットが変動し、フォーカスも変わる。そのため、精度の高いカッティングを行なうことはできない。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電子ビームの変動を抑制した電子ビーム露光装置及び電子ビーム露光方法を提供することである。さらに、本発明は、当該電子ビームの露光技術を用いて、トラックピッチ変動が少ない、高記録密度に適したディスク原盤の製造方法及びディスクの製造方法を提供することを目的としている。
本発明にかかる電子ビーム露光装置は、レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって露光する電子ビーム露光装置であって、前記電子ビームを射出する電子銃と、前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の電子レンズと、前記第1の電子レンズを通過した電子ビームを制限する電流制御アパーチャと、前記電流制御アパーチャにより制限された電子ビームを略平行にする第2の電子レンズと、前記第2の電子レンズを通過した電子ビームを前記円形基板に結像させる結像手段と、前記円形基板上の照射位置に応じて前記第1の電子レンズによる集束度を変化させる露光電流制御手段とを備えたものである。
ここで、前記露光電流制御手段は、前記円形基板の内周側の領域では、前記第1の電子レンズによって形成される電子ビームのクロスオーバーが当該第1の電子レンズに近づくように当該第1の電子レンズを制御し、前記円形基板の外周側の領域では、前記クロスオーバーが当該第1の電子レンズから離れるように当該第1の電子レンズを制御することが好ましい。
また、前記円形基板は、露光中は、略一定の回転数で回転する回転テーブルに固定され、前記露光電流制御手段は、前記電子ビームの電流値を当該円形基板の半径位置に応じて変化させ、当該円形基板と当該電子ビーム間の相対速度当たりの電子ビームの電流値を略一定にするとよい。
さらに、前記第1の電子レンズ及び/又は前記第2の電子レンズは、磁界レンズであることが望ましい。
好適な実施の形態における円形基板は、光ディスクのディスク原盤である。
本発明にかかる電子ビームの露光方法は、レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって露光する電子ビームの露光方法であって、電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、前記電子銃から射出された電子ビームを、前記円形基板上の照射位置に応じて集束度を変化させて、集束させる第1の集束ステップと、当該電子ビームを制限する制限ステップと、制限された電子ビームを略平行にする第2の集束ステップと、略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させるステップとを備えたものである。
本発明にかかるディスク原盤の製造方法は、レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによりディスク原盤を製造する方法であって、電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、前記電子銃から射出された電子ビームを、前記円形基板上の照射位置に応じて集束度を変化させて、集束させる第1の集束ステップと、当該電子ビームを制限する制限ステップと、制限された電子ビームを略平行にする第2の集束ステップと、略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させて露光するステップと、前記露光された円形基板を現像、エッチング、洗浄するステップとを備えたものである。
本発明にかかるディスクの製造方法は、レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって作成されたディスク原盤を用いてディスクを製造する方法であって、電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の集束ステップと、当該電子ビームを制限する制限ステップと、制限された電子ビームを前記第1の集束ステップと連動して略平行にする第2の集束ステップと、略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させて露光するステップと、前記露光された円形基板を現像するステップと、前記円形基板に基づいてスタンパを形成するステップと、前記スタンパを用いてディスクを製造ステップを備えたものである。
本発明にかかる他の電子ビーム露光装置は、レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって露光する電子ビーム露光装置であって、前記電子ビームを射出する電子銃と、前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の電子レンズと、前記第1の電子レンズを通過した電子ビームを制限する電流制御アパーチャと、前記電流制御アパーチャにより制限された電子ビームを略平行にする第2の電子レンズと、前記第2の電子レンズを通過した電子ビームを前記円形基板に結像させる結像手段と、前記円形基板上の照射位置に応じて前記電流制御アパーチャを光軸方向に移動させる移動手段を備えたものである。
ここで、前記電流制御アパーチャは、前記第1の電子レンズによって形成される電子ビームのクロスオーバーと、前記第2の電子レンズの間に配置され、前記移動手段は、前記円形基板の外周側の領域では、前記電流制御アパーチャが前記クロスオーバーに近づくように当該電流制御アパーチャを移動させ、前記円形基板の内周側の領域では、前記電流制御アパーチャが前記クロスオーバーから離れるように当該電流制御アパーチャを移動させることが望ましい。
好適な実施の形態にかかる円形基板は、光ディスクのディスク原盤である。
本発明にかかる他の電子ビームの露光方法は、レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって露光する電子ビームの露光方法であって、電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の集束ステップと、当該電子ビームを電流制御アパーチャにより制限する制限ステップと、制限された電子ビームを略平行にする第2の集束ステップと、略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させるステップとを備え、前記制限ステップでは、前記円形基板上の照射位置に応じて前記電流制御アパーチャを光軸方向に移動させるものである。
本発明にかかる他のディスク原盤の製造方法は、レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによりディスク原盤を製造する方法であって、電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の集束ステップと、当該電子ビームを電流制御アパーチャにより制限する制限ステップと、制限された電子ビームを略平行にする第2の集束ステップと、略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させて露光するステップと、前記露光された円形基板を現像するステップとを備え、前記制限ステップでは、前記円形基板上の照射位置に応じて前記電流制御アパーチャを光軸方向に移動させるものである。
本発明にかかる他のディスクの製造方法は、レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって作成されたディスク原盤を用いてディスクを製造する方法であって、電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の集束ステップと、当該電子ビームを電流制御アパーチャにより制限する制限ステップと、制限された電子ビームを略平行にする第2の集束ステップと、略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させて露光するステップと、前記露光された円形基板を現像するステップと、前記円形基板に基づいてスタンパを形成するステップと、前記スタンパを用いてディスクを製造するステップを備え、前記制限ステップでは、前記円形基板上の照射位置に応じて前記電流制御アパーチャを光軸方向に移動させるものである。
本発明によれば、電子ビームの変動を抑制した電子ビーム露光装置及び電子ビーム露光方法を提供することができる。さらに、本発明は、トラックピッチ変動が少ない、高記録密度に適したディスク原盤の製造方法及びディスクの製造方法を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態1及び2について図面を参照して説明する。以下の説明に用いる図においては、実質的に等価な構成要素には同じ符号を付している。
発明の実施の形態1.
図1は、本発明にかかる電子ビーム露光装置の概略構成図である。電子線カラム1には、電子銃2、コンデンサレンズ4、電流制御アパーチャ5、照射レンズ6、整形アパーチャ7、投影レンズ8、ブランキング電極9、偏向電極11、フォーカス補正レンズ12、対物レンズ13が上方から下方に向ってこの順で内蔵されている。そして、チャンバ22には、円形基板16を固定した回転テーブル17、Xステージ19、エアスピンドル21が内蔵されている。これら電子線カラム1及びチャンバ22内は、電子線の減衰を避けるために、図示しない真空排気系により真空に保たれている。通常、電子線カラム1とチャンバ22は、独立した真空排気系を有している。従って、仮にチャンバ22が大気に開放されたとしても当該電子線カラム1は真空状態に保つことができる。
電子銃2は、電子ビームを発生する手段であり、例えば、Zr/Wショットキー放出電子銃が用いられる。露光中は、かかる電子銃2に対して、図示しない高電圧源より一定の電圧が印加される。例えば、電子銃2は、50kVの電圧によって駆動される。電子銃2は、電子銃制御部31によって制御される。
コンデンサレンズ4は、電子銃2から発生した電子ビームの密度を変えることにより集束させる電子レンズである。コンデンサレンズ4は、励磁を変えることによって電子ビーム3の集束度を変え、クロスオーバーの位置を変える。例えば、図1における実線及び破線で示す電子ビームのように、当該電子ビームの密度を変えることができる。コンデンサレンズ4はコンデンサレンズ制御部32によって制御される。
コンデンサレンズ制御部32は、円形基板16上の電子ビーム3の照射位置に応じて、コンデンサレンズ4による集束度を変化させる。さらに、具体的には、コンデンサレンズ制御部32は、円形基板16の内周側の領域では、コンデンサレンズ4によって形成される電子ビームのクロスオーバーが当該コンデンサレンズ4に近づくようにコンデンサレンズ4を制御する。また、コンデンサレンズ制御部32は、円形基板16の外周側の領域では、クロスオーバーがコンデンサレンズ4から離れるようにコンデンサレンズ4を制御する。さらに、詳細には、コンデンサレンズ制御部32は、電子ビームの電流値を当該円形基板16の半径位置に応じて変化させ、当該円形基板16と当該電子ビーム間の相対速度当たりの電子ビームの電流値を略一定にするようにコンデンサレンズ4を制御する。
コンデンサレンズ4としては、電子ビームを電界により集束させる電界レンズ(静電レンズ)、電子ビームを磁界により集束させる磁界レンズ(電磁レンズ)のいずれのレンズも用いることが可能である。但し、磁界レンズの方が電界レンズに比べて効率良く電子ビームを集束させることができるため、装置の小型化を図る場合には磁界レンズが用いられる。さらに、磁界レンズの方が電界レンズに比してクロスオーバの位置を近傍にすることができるので、外乱ノイズに対する耐性を向上させることができる。
コンデンサレンズ4によって密度が制御された電子ビームは、電流制御アパーチャ5によって絞られる。本発明の実施の形態1にかかる電流制御アパーチャ5は、中央部に円状の開口部からなる電子ビーム通過領域を有し、当該電子ビーム通過領域でのみ電子ビームを通過し、他の領域では電子ビームを遮断する。電流制御アパーチャ5を通過した直後の電子ビームのビーム幅は、コンデンサレンズ4の制御によらず同じであるが、そのビーム密度は異なる。例えば、図1に実線で示される電子ビーム3の方が、破線で示される電子ビームよりも広いビーム幅の状態で電流制御アパーチャ5に照射されているから、その一部を通過したビーム密度は相対的に低くなる。このように、本発明の実施の形態1においては、コンデンサレンズ4によって密度が変えられた電子ビームの一部を電流制御アパーチャ5によって切り取ることとしたので、電子銃2の作動状態を変えることなく、電子ビーム電流を変化させることができる。
電流制御アパーチャ5を通過した電子ビームは、図1に示されるように広がり角をもっており、発散していく。このままでは、基板16上での焦点やビーム径がビーム電流とともに変化することになる。これを避けるために、本発明の実施の形態1では、照射レンズ6によって電子ビーム3を平行化している。
照射レンズ6は、照射レンズ駆動部34によって駆動制御される。露光電流制御部33は、コンデンサレンズ制御部32及び照射レンズ駆動部34を介して、照射レンズ6から出力される電子ビーム3が常に平行になるように、コンデンサレンズ4及び照射レンズ6の双方を連動して制御する。尚、照射レンズ6から出力される電子ビーム3を平行にするための作動条件(アルゴリズムとデータ)は、露光電流制御部33において記憶しておく。具体的には、露光電流制御部33は、制御コンピュータ47からの電子ビーム電流の指示値に対して、コンデンサレンズ4の励磁条件を変えて電子ビーム電流を変化させ、同時に照射レンズ6の励磁条件を変えて照射レンズ6から出力される電子ビームを平行化する。
照射レンズ6は、コンデンサレンズ4と同様に、電界レンズ、磁界レンズのいずれも用いることが可能である。但し、磁界レンズの方が電界レンズに比べて効率良く電子ビームを集束させることができるため、装置の小型化を図る場合には磁界レンズが用いられる。
照射レンズ6を通過した電子ビーム3は、整形アパーチャ7によってその周辺部が切り取られ、除去される。即ち、整形アパーチャ7は、中央部に円状の開口部からなる電子ビーム通過領域を有し、当該電子ビーム通過領域でのみ電子ビームを通過し、他の領域では電子ビームを遮断する。整形アパーチャ7が電子ビーム3の周辺部を切り取ることにより、照射レンズ6での収差の影響を受けにくくすることができる。
このように、本発明の実施の形態1によれば、コンデンサレンズ4、電流制御アパーチャ5、照射レンズ6、整形アパーチャ7等によって、電子銃2の作動条件を変えることなく、自由に電子ビーム電流値を設定することができる。
整形アパーチャ7を通過した電子ビーム3は投影レンズ8に入射する。投影レンズ8は、投影レンズ駆動部35によって駆動される。投影レンズ8は、入射した平行な電子ビーム3を集束させる。集束した電子ビーム3は、クロスオーバーを形成する。このクロスオーバー位置に、ブランキングアパーチャ10が配置され、投影レンズ8とクロスオーバー位置(即ち、ブランキングアパーチャ10の位置)の間に、ブランキング電極9が配置される。
ブランキング電極9は、ブランキング駆動部36によって駆動制御され、電子ビーム3を偏向させる。より具体的には、ブランキング電極9に電界若しくは磁界を印加すると、電子ビーム3が偏向し、ブランキングアパーチャ10の開口部外の領域に当該電子ビーム3が照射され、円形基板16に照射されない。そして、ブランキング電極9への電界若しくは磁界の印加を止めると、電子ビーム3は直進し、ブランキングアパーチャ10の開口部を通過し、円形基板16に照射される。
ブランキングアパーチャ10を通過した電子ビーム3は偏向電極11間を通過する。偏向電極11は、偏向駆動部37により駆動制御される。具体的には、偏向駆動部37は、制御コンピュータ47の指示に応じて偏向電極に印加する電界又は磁界を制御し、通過する電子ビーム3の偏向を制御する。
偏向電極11間を通過した電子ビーム3はフォーカス補正レンズ12に入射する。フォーカス補正レンズ12は、フォーカス制御部38によって制御され、円形基板16上に電子ビーム3の焦点が合致するように焦点を補正する。
フォーカス補正レンズ12を通過した電子ビーム3は対物レンズ13によって円形基板16上に結像する。
円形基板16は、例えば一面にレジスト層が形成されたシリコン基板やガラス基板である。この円形基板16により光ディスク原盤が作製される。円形基板16は、回転テーブル17に静電チャッキング等の手法により固定される。この回転テーブル17は、例えばセラミックからなり、Xテーブル19上に配置される。Xテーブル19は、Xテーブル制御部42の制御に応じて一軸方向に移動し、当該Xテーブル19上の回転テーブル17を露光位置まで移動させる。回転テーブル17は、エアスピンドル21の回転軸に固定されており、回転制御部45によってエアスピンドル21の回転軸の回転動作、即ち回転テーブル17の回転動作が制御される。
回転制御は、制御コンピュータ47からの指示によってエアスピンドル21を制御する。本発明の実施の形態1にかかる電子ビーム露光装置100では、主としてCAV方式により露光を行なうが、CLV方式により露光を行なうことも可能である。ここで、回転テーブル17は、エアスピンドル21により駆動されるので、真空に対応できるように差動排気系と、磁性流体による真空シールを有する(図示せず)。この回転テーブル17は、重さが例えば80kg程度と重く、一定回転には安定であるが、回転数の変化には緩慢に応答する。
回転テーブル17には、その位置測定のためのレーザ測長系18が設けられ、また、Xテーブル19には、その位置測定のためのレーザ測長系20が設けられている。これらレーザ測長系18、20によって回転テーブル17及びXテーブル19の位置決めが実行され、露光位置補正が行われる。
図2に、回転テーブル17、Xステージ19、レーザ測長系18、20の配置例を示す。図において23は露光位置を示す。また、24A,24Bは反射鏡である。レーザ測長系18は、X方向を測長するレーザ測長系18Aと、Y方向を測長するレーザ測長系18Bとからなる。かかるレーザ測長系18A,18Bにより、回転テーブル17の振れを直交する二方向から測定する。レーザ測長系20は、X方向を測長するレーザ測長系20Aと、Y方向を測長するレーザ測長系20Bとからなる。かかるレーザ測長系20A,20Bにより、Xステージ19の位置を直交する二方向から測定する。
これらのレーザ測長系18、20によって回転テーブル17及びXステージ19の位置を測定し、露光目標位置との誤差を検出し、位置補正信号を生成する。生成された位置補正信号は、位置制御部44を介して位置補正信号生成部43に入力される。位置補正信号生成部43は、当該位置補正信号に基づいて偏向駆動部37を制御するための位置補正信号を生成し、偏向駆動部37に出力する。偏向駆動部37は、当該位置補正信号に応じて偏向電極11に印加する電界若しくは磁界を制御し、誤差を補正する。
尚、Xステージ19の形状、送り方向のズレ等の再現性のある誤差は前もって測定しておき、補正する。回転テーブル17も同様に、端面の加工精度等に基づく回転振れの同期成分は前もって測定して補正する。
回転テーブル17上で回転する円形基板16の1周当たりの面振れは、数十μm程度ある。高さ検出部39は、高さ測定用レーザ14と高さ検出器15を用いて、円形基板16の高さを検出する。高さ検出部39は、検出した高さに関する信号をフォーカス制御部38に出力する。フォーカス制御部38は、この信号に応じてフォーカス補正レンズ12を制御し、円形基板16上の電子ビーム3の焦点を補正する。
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態1では、コンデンサレンズ4及び照射レンズ6を連動させて駆動することによって電子ビーム3の電流密度を変えたが、本発明の実施の形態2では、コンデンサレンズ4及び照射レンズ6の励磁条件を一定に維持した状態で電流制御アパーチャ5の位置を移動させることによって電子ビーム3の電流密度を変えている。
本発明の実施の形態2にかかる電子ビーム露光装置の基本的な構成は、整形アパーチャ7がないことを除いて、発明の実施の形態1にかかる電子ビーム露光装置と同じである。電流制御アパーチャ5を光軸方向に正確に移動させる移動機構を有している。この移動機構は、モータやレーザ測長系等を用いた周知の機構により実現可能である。電流制御アパーチャ5は、クロスオーバー後にビーム幅が拡大する位置に配置されている。
図3(a)は、電流制御アパーチャ5が電子銃2側、即ちクロスオーバーに近づくように位置した状態を示す。このとき、電流制御アパーチャ5は、電子ビーム3のビーム幅が広がる前段階でその周辺部を遮っているため、比較的高い密度で電子ビーム3が照射レンズ6に入射する。従って、円形基板16の外周側の領域に電子ビーム3を照射する場合に、電流制御アパーチャ5を図3(a)に示す位置に移動させる。
図3(b)は、電流制御アパーチャ5が円形基板16側に位置した状態を示す。このとき、電流制御アパーチャ5は、図3(a)の場合と比較して電子ビーム3のビーム幅が広がった段階でその周辺部を遮っているため、比較的低い密度で電子ビーム3が照射レンズ6に入射する。従って、円形基板16の内周側の領域に電子ビーム3を照射する場合に、電流制御アパーチャ5を図3(b)に示す位置に移動させる。
従って、電流制御アパーチャ5を電子銃2側に配置することにより高い電流密度とし、電流制御アパーチャ5を円形基板16側に配置することにより低く電流密度とすることができる。
本発明の実施の形態2によれば、コンデンサレンズ4及び照射レンズ6の励磁条件を制御する必要がないため、簡易に精度良く、電子銃2の作動状態を変えることなく、電子ビーム電流を変化させることができる。
尚、図3に示す例では、電流制御アパーチャ5を、電子ビーム3のクロスオーバーと照射レンズ6の間に位置させたが、これに限らず、コンデンサレンズ4と電子ビーム3のクロスオーバーの間に位置させるようにしてもよい。
また、電流制御アパーチャ5とともに照射レンズ6も光軸方向に移動させるようにしてもよい。具体的には、電流制御アパーチャ5と照射レンズ6とが一定の距離を維持するように電流制御アパーチャ5と照射レンズ6を移動させる。このために電流制御アパーチャ5と照射レンズ6の双方を単一の鏡筒(保持手段)で保持するようにするとよい。これにより、さらに効率的に電子ビーム電流を変化させることができる。
実施例1.
発明の実施の形態1において説明した電子ビーム露光装置100を用いて、光ディスク用原盤を作成した。まず、シリコンウエハに化学増幅型の電子線レジストを厚さが80nmになるように回転塗布し、加熱処理することにより薄膜を形成した。電子銃2に印加する電圧は50kVで一定とした。用いた電子線レジストは、線速1m/s当たり8nAが適正な露光量であるので、回転数600rpmで半径20mmから60mmの範囲を露光するに当たって、10.0nAから30.1nAまで半径位置に合わせて電子ビーム電流を増加させた。また、1nA毎にコンデンサレンズ4と照射レンズ6の設定テーブルを前もって作成しており、その間は0.1nA毎に補間した。トラックピッチは、160nmで、Xステージ19の送り速度は、約1.6μm/sの連続移動とした。露光時間は、420分程度であった。
露光した原盤をアルカリ現像液で電子線を照射した部分を溶解し、レジストのパターンを形成した。残存したレジストをマスクに炭化フッ素ガス雰囲気中で、反応性イオンエッチング(RIE)を実行し、パターンを形成した。パターン形成後に、ニッケル導電膜をスパッタし、ニッケル電鋳によりスタンパを形成した。そして、このスタンパを用いてポリカーボネート樹脂を射出成型し、磁区拡大方式の記録膜をスパッタにより形成することによって、情報記録媒体を製造した。
完成した情報記録媒体から任意の10箇所を切り出し、10μm角サイズを原子間力顕微鏡(AFM)により測定し、リファレンスによる画像歪補正を行ってトラックピッチと溝幅の変動を解析した。解析の結果、トラックピッチの変動を示す標準偏差σが1.8nm、溝幅の変動を示す標準偏差σが2.1nmであった。
実施例2.
発明の実施の形態1において説明した電子ビーム露光装置を用いて、CLV方式により情報記録媒体を製造した。CAV方式を用いた実施例1では1.25〜3.76(m/s)であったので、その平均値付近の2.5(m/s)を線速とした。このとき、内周20mmでの回転数は約1193rpm、外周60mmでの回転数は約397rpmであった。電子ビーム電流の設定値は20nAとした。露光時間は、約420分であった。
実施例1と同様にして原子間力顕微鏡(AFM)により測定し、トラックピッチと溝幅の変動を解析した。解析の結果、トラックピッチの変動を示す標準偏差σが4.2nm、溝幅の変動を示す標準偏差σが1.5nmであった。
実施例3.
生産効率を上げるために、半径20〜60mmを4つのブロックに分割し、それぞれのブロックに別の回転数を設定した。同一ブロックでは同じ回転数である。ブロックの間には200μmの速度調整領域を設けた。ブロック分けと露光条件を表1に示す。露光時間は350分程度であった。
Figure 2006078591
半径方向で領域を分けてCAV方式により露光する場合、この例のように外周側で領域を狭くしていく方が効率的である。それぞれのブロックで実施例1と同様にして情報記録媒体を5箇所から切り出し、AFMで測定し、トラックピッチと溝幅の変動を解析した。その結果を表2に示す。
Figure 2006078591
本発明にかかる電子ビーム露光装置の構成を示すブロック図である。 本発明にかかる電子ビーム露光装置の測長系の配置図である。 本発明の他の電子ビーム露光装置の一部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 電子線カラム、2 電子銃、3 電子ビーム、4 コンデンサレンズ
5 電流制御アパーチャ、6 照射レンズ、7 整形アパーチャ
8 投影レンズ、9 ブランキング電極、10 ブランキングアパーチャ
11 偏向電極、12 フォーカス補正レンズ、13 対物レンズ
14 測定用レーザ、15 検出器、16 円形基板、17 回転テーブル
18 レーザ測長系、19 Xステージ、20 レーザ測長系
21 エアスピンドル、22 チャンバ、31 電子銃制御部
32 コンデンサレンズ制御部、33 露光電流制御部
34 照射レンズ駆動部、35 投影レンズ駆動部
36 ブランキング駆動部、37 偏向駆動部
38 フォーカス制御部、39 検出部、42 テーブル制御部
43 位置補正信号生成部、44 位置制御部、45 回転制御部
47 制御コンピュータ、100 電子ビーム露光装置

Claims (14)

  1. レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって露光する電子ビーム露光装置であって、
    前記電子ビームを射出する電子銃と、
    前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の電子レンズと、
    前記第1の電子レンズを通過した電子ビームを制限する電流制御アパーチャと、
    前記電流制御アパーチャにより制限された電子ビームを略平行にする第2の電子レンズと、
    前記第2の電子レンズを通過した電子ビームを前記円形基板に結像させる結像手段と、
    前記円形基板上の照射位置に応じて前記第1の電子レンズによる集束度を変化させる露光電流制御手段とを備えた電子ビーム露光装置。
  2. 前記露光電流制御手段は、
    前記円形基板の内周側の領域では、前記第1の電子レンズによって形成される電子ビームのクロスオーバーが当該第1の電子レンズに近づくように当該第1の電子レンズを制御し、
    前記円形基板の外周側の領域では、前記クロスオーバーが当該第1の電子レンズから離れるように当該第1の電子レンズを制御することを特徴とする請求項1記載の電子ビーム露光装置。
  3. 前記円形基板は、露光中は、略一定の回転数で回転する回転テーブルに固定され、
    前記露光電流制御手段は、前記電子ビームの電流値を当該円形基板の半径位置に応じて変化させ、当該円形基板と当該電子ビーム間の相対速度当たりの電子ビームの電流値を略一定にすることを特徴とする請求項1又は2記載の電子ビーム露光装置。
  4. 前記第1の電子レンズ及び/又は前記第2の電子レンズは、磁界レンズであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の電子ビーム露光装置。
  5. 前記円形基板は、光ディスクのディスク原盤であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の電子ビーム露光装置。
  6. レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって露光する電子ビームの露光方法であって、
    電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、
    前記電子銃から射出された電子ビームを、前記円形基板上の照射位置に応じて集束度を変化させて、集束させる第1の集束ステップと、
    当該電子ビームを制限する制限ステップと、
    制限された電子ビームを略平行にする第2の集束ステップと、
    略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させるステップとを備えた電子ビームの露光方法。
  7. レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによりディスク原盤を製造する方法であって、
    電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、
    前記電子銃から射出された電子ビームを、前記円形基板上の照射位置に応じて集束度を変化させて、集束させる第1の集束ステップと、
    当該電子ビームを制限する制限ステップと、
    制限された電子ビームを略平行にする第2の集束ステップと、
    略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させて露光するステップと、
    前記露光された円形基板を現像するステップとを備えたディスク原盤の製造方法。
  8. レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって作成されたディスク原盤を用いてディスクを製造する方法であって、
    電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、
    前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の集束ステップと、
    当該電子ビームを制限する制限ステップと、
    制限された電子ビームを前記第1の集束ステップと連動して略平行にする第2の集束ステップと、
    略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させて露光するステップと、
    前記露光された円形基板を現像するステップと、
    前記円形基板に基づいてスタンパを形成するステップと、
    前記スタンパを用いてディスクを製造ステップを備えたディスクの製造方法。
  9. レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって露光する電子ビーム露光装置であって、
    前記電子ビームを射出する電子銃と、
    前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の電子レンズと、
    前記第1の電子レンズを通過した電子ビームを制限する電流制御アパーチャと、
    前記電流制御アパーチャにより制限された電子ビームを略平行にする第2の電子レンズと、
    前記第2の電子レンズを通過した電子ビームを前記円形基板に結像させる結像手段と、
    前記円形基板上の照射位置に応じて前記電流制御アパーチャを光軸方向に移動させる移動手段を備えた電子ビーム露光装置。
  10. 前記電流制御アパーチャは、前記第1の電子レンズによって形成される電子ビームのクロスオーバーと、前記第2の電子レンズの間に配置され、
    前記移動手段は、
    前記円形基板の外周側の領域では、前記電流制御アパーチャが前記クロスオーバーに近づくように当該電流制御アパーチャを移動させ、
    前記円形基板の内周側の領域では、前記電流制御アパーチャが前記クロスオーバーから離れるように当該電流制御アパーチャを移動させることを特徴とする請求項9記載の電子ビーム露光装置。
  11. 前記円形基板は、光ディスクのディスク原盤であることを特徴とする請求項9又は10記載の電子ビーム露光装置。
  12. レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって露光する電子ビームの露光方法であって、
    電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、
    前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の集束ステップと、
    当該電子ビームを電流制御アパーチャにより制限する制限ステップと、
    制限された電子ビームを略平行にする第2の集束ステップと、
    略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させるステップとを備え、
    前記制限ステップでは、前記円形基板上の照射位置に応じて前記電流制御アパーチャを光軸方向に移動させることを特徴とする電子ビームの露光方法。
  13. レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによりディスク原盤を製造する方法であって、
    電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、
    前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の集束ステップと、
    当該電子ビームを電流制御アパーチャにより制限する制限ステップと、
    制限された電子ビームを略平行にする第2の集束ステップと、
    略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させて露光するステップと、
    前記露光された円形基板を現像するステップとを備え、
    前記制限ステップでは、前記円形基板上の照射位置に応じて前記電流制御アパーチャを光軸方向に移動させることを特徴とするディスク原盤の製造方法。
  14. レジスト層が形成された円形基板を回転させた状態で電子ビームを照射することによって作成されたディスク原盤を用いてディスクを製造する方法であって、
    電子銃より前記電子ビームを射出する射出ステップと、
    前記電子銃から射出された電子ビームを集束させる第1の集束ステップと、
    当該電子ビームを電流制御アパーチャにより制限する制限ステップと、
    制限された電子ビームを略平行にする第2の集束ステップと、
    略平行の電子ビームを前記円形基板に結像させて露光するステップと、
    前記露光された円形基板を現像するステップと、
    前記円形基板に基づいてスタンパを形成するステップと、
    前記スタンパを用いてディスクを製造するステップを備え、
    前記制限ステップでは、前記円形基板上の照射位置に応じて前記電流制御アパーチャを光軸方向に移動させることを特徴とするたディスクの製造方法。
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