JP2010117507A - 電子ビーム記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
基板面が傾斜し、かつ高さ変位を有する場合であってもフォーカス制御を高精度に行いつつ描画を行うことが可能なビーム描画装置を提供する
【解決手段】
基板面の高さを測定する高さ測定器と、電子ビームの照射半径位置及び角度位置に基づいて基板面の傾斜角度を算出する基板角度算出器と、上記傾斜角度に基づいて基板面の高さ誤差を算出する高さ誤差算出器と、上記高さ測定器による高さ測定値から上記高さ誤差を減算して高さ調整値を算出する調整値算出器と、上記高さ調整値に応じて上記電子ビームのフォーカス調整をなすフォーカスコントローラと、を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子ビーム記録装置、特に、電子ビーム露光により記録媒体の原盤等を製造するための電子ビーム記録装置に関する。
電子ビームを露光ビームとして用いてリソグラフィを行う電子ビーム記録装置は、デジタル多用途ディスク(DVD:Digital Versatile Disc)、Blu-rayディスク等の光ディスク、磁気記録用のハードディスクなどの大容量ディスクの原盤製造装置に広く適用されている。さらに、ディスクリートトラックメディアやパターンドメディアと称される記録媒体の製造にも用いられる。
電子ビーム記録装置において、例えば、上記したディスク等の原盤を製造する際には、原盤となる基板の記録面にレジスト層を形成し、基板を回転させるとともに、並進移動させて基板描画(記録)面に対してビームスポットを相対的に半径方向及び接線方向に適宜送ることにより、螺旋(スパイラル状)状又は同心円状のトラック軌跡を基板描画面上に描いてレジストに潜像を形成するように制御する。
このような電子ビーム記録装置では、基板の回転駆動によって基板表面の高さが変動し、電子ビームの照射位置が変動する。従来の電子ビーム記録装置では、基板の高さ位置を検出するために三角測距方式の高さ測定器が用いられている。そして、このような基板高さの変動を補正することが行われていた(例えば、特許文献1及び2)。例えば、特許文献1には、基板高さ検出用の高さセンサの大気圧変動に起因するオフセットを軽減することが記載されている。また、特許文献2には、対向する方向から複数のビームを基板表面に入射させて基板表面の変位を検出することが記載されている。
このような三角測距方式の高さ測定器は、基板測定面が傾斜している場合にはその測定値には誤差が含まれる。図1は、一対のレーザ光源(LS)及び受光器(DET)からなる高さ測定器と、基板(SUB)面の基準面からの高さ変位(ΔH)、基準面(例えば、水平面)からの傾斜角(Δφ)との関係を示している。図1(a)は、基板が高さ変位及び傾斜を有しない場合(ΔH=0、Δφ=0)を示している。光源からのレーザ光はレンズL1により集光され、基板上の焦点位置で反射されて受光器で検出される。図1(b)に示すように、基板が傾斜を有さず、高さが変位している場合(Δφ=0、ΔH=Hb≠0)には焦点位置から外れた基板上の位置で反射される。当該反射光は、受光器で受光され、高さ変位が検出される。
一方、傾斜している場合には測定誤差が問題となる。すなわち、図1(c)に示すように、基板が傾斜しているが、レーザ光の焦点位置で高さ変位を有しない場合(Δφ=φc≠0、ΔH=0)には測定誤差を生じないが、高さ変位を有する場合図1(d)には測定誤差を生じる。かかる場合、電子ビーム照射系のダイナミックフォーカス調整にも誤差が生じ、高精度なフォーカス制御ができない。特に、上記したように、ビームスポットが極めて小さい電子ビームによる一層の高密度描画が望まれているハードディスクなどの大容量ディスク用途においては、照射電子ビームの高精度制御、高精度フォーカス制御が決定的に重要である。
特開2002−342953号公報 特開2004−144702号公報
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、基板面が傾斜し、かつ高さ変位を有する場合であってもフォーカス制御を高精度に行いつつ描画を行うことが可能な電子ビーム記録装置を提供することが一例として挙げられる。
本発明による記録装置は、基板を回転させつつ基板面上に形成されたレジストに電子ビームを照射することにより上記レジストに潜像を形成する記録装置であって、
上記基板面の高さを測定する高さ測定器と、
上記電子ビームの照射半径位置及び角度位置に基づいて上記基板面の傾斜角度を算出する基板角度算出器と、
上記傾斜角度に基づいて上記基板面の高さ誤差を算出する高さ誤差算出器と、
上記高さ測定器による高さ測定値から上記高さ誤差を減算して高さ調整値を算出する調整値算出器と、
上記高さ調整値に応じて上記電子ビームのフォーカス調整をなすフォーカスコントローラと、を有することを特徴としている。
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に示す実施例において、等価な構成要素には同一の参照符を付している。
図2は、本発明の実施例1である電子ビーム記録装置10の構成の一例を模式的に示すブロック図である。当該電子ビーム記録装置10は、電子ビームを用い、光ディスクやハードディスク製造用の原盤を作成するディスクマスタリング装置である。
[電子ビーム記録装置の構成及び動作]
電子ビーム記録装置10は、真空チャンバ11、及び真空チャンバ11内に配された基板15を載置及び回転、並進駆動する駆動装置、及び真空チャンバ11に取り付けられた電子ビームカラム20、及び基板の駆動制御及び電子ビーム制御等をなす種々の回路、制御系が設けられている。
より詳細には、ディスク原盤用の基板15は、その表面にレジストが塗布され、ターンテーブル(回転ステージ)16上に載置されている。回転ステージであるターンテーブル16は、基板15を回転駆動する回転駆動装置であるスピンドルモータ17によってディスク基板主面の垂直軸に関して回転駆動される。また、スピンドルモータ17は並進ステージ(以下、Xステージともいう。)18上に設けられている。Xステージ18は、並進駆動装置である並進モータ19に結合され、スピンドルモータ17及びターンテーブル16を基板15の主面と平行な面内の所定方向(x方向とする)に移動することができるようになっている。従って、Xステージ18、スピンドルモータ17及びターンテーブル(回転ステージ)16によってXθステージが構成されている。なお、Xステージ18は、基板15の主面と平行な面内であって、例えば、x方向と垂直な方向(y方向)にも移動することができるようになっていてもよい。
スピンドルモータ17及びXステージ18は、ステージ駆動部37によって駆動される。より詳細には、ステージ駆動部37には、スピンドルモータ17及びXステージ18をそれぞれ駆動し、その駆動量であるターンテーブル16の回転角(すなわち、基板15の回転角)や回転速度などの回転量、及びXステージ18の並進量などのステージ駆動量を制御する制御部である回転駆動部38及び並進駆動部(送り駆動部)39が設けられている。回転駆動部38及び並進駆動部39は、コントローラ30の制御の下で動作する。なお、詳細については後述する。
ターンテーブル16は誘電体、例えば、セラミックからなり、基板15を保持する静電チャッキング機構(図示しない)などのチャッキング機構を有している。かかるチャッキング機構によって、ターンテーブル16上に載置された基板15はターンテーブル16に確実に固定される。
Xステージ18上には、レーザ干渉計35の一部である反射鏡35Aが配されている。レーザ干渉計35は、反射鏡35Aからの反射レーザ光に基づいてXステージ18との間の距離を測定し、並進駆動部39に供給する。
真空チャンバ11は、エアーダンパなどの防振台(図示しない)を介して設置され、外部からの振動の伝達が抑制されている。また、真空チャンバ11は、真空ポンプ(図示しない)が接続されており、これによってチャンバ内を排気することによって真空チャンバ11の内部が所定圧力の真空雰囲気となるように設定されている。
電子ビームカラム20内には、電子ビームを射出する電子銃(エミッタ)21、収束レンズ22、ビーム偏向電極23、ビーム変調電極24、アパーチャ26、フォーカスレンズ28がこの順で配置されている。
電子銃21は、加速高圧電源(図示しない)から供給される高電圧が印加される陰極(図示しない)により、例えば、数10KeVに加速された電子ビーム(EB)を射出する。収束レンズ22は、射出された電子ビームを収束する。
ビーム偏向電極23は、ビーム偏向回路31からの偏向調整信号に基づいて電子ビームを高速で偏向制御することができる。後述するように、かかる制御により、基板15に対する電子ビームの照射位置調整が行われる。
ビーム変調電極24及びアパーチャ26から電子ビーム変調器が構成されている。つまり、ビーム変調電極24は、ビーム変調回路32からの変調信号に基づいて、電子ビームのブランキング制御によって、基板15に対する電子ビーム照射のオン/オフ(ON/OFF)変調を行う。
すなわち、ビーム変調電極24に電圧を印加して通過する電子ビームを、例えば静電偏向によって大きく偏向させることにより、電子ビームがアパーチャ26を通過するのを阻止する。つまり、アパーチャ26は、電子ビームが基板15に照射されるのを防ぐ(ビームオフ時)。また、ビーム変調電極24に電圧を印加しないときには基板15に電子ビームが照射される(ビームオン時)。
フォーカスレンズ28は、ダイナミックフォーカス制御回路(以下、単に、フォーカス回路という)34からの駆動信号に基づいて駆動され、電子ビームのフォーカス制御が行われる。
また、真空チャンバ11には、基板15の表面の高さを検出するための光源36A及び光検出器36Bが設けられている。さらに、電子ビーム記録装置10には高さ検出器36が設けられている。光源36Aは、例えば、半導体レーザ素子からのレーザ光を射出する。また、光検出器36Bは、例えば、ポジションセンサやCCD(Charge Coupled Device)などを含み、光源36Aから射出され、基板15の表面で反射された光ビームを受光し、その受光信号を高さ検出器36に供給する。高さ検出器36は、受光信号に基づいて基板15の表面の高さを検出し、検出信号を生成する。基板15の表面の高さを表す検出信号は、コントローラ30に供給される。コントローラ30は、高さ検出器36からの高さ検出信号に基づいてフォーカス回路34を制御し、電子ビームのフォーカス制御を行う。
レーザ干渉計35は、レーザ干渉計35内の光源から照射されるレーザ光を用いてXステージ18の変位を測長する。すなわち、Xステージ18上に設けられた反射鏡35Aから反射されたレーザ光に基づいてXステージ18の変位を測定し、その測定データ、すなわちXステージ18の並進方向(X方向)の位置データをステージ駆動部37の並進駆動部39に送る。
さらに、スピンドルモータ17は回転駆動部38によって制御される。スピンドルモータ17の回転信号も、ステージ駆動部37の回転駆動部38に供給される。当該回転信号は、基板15の基準回転位置を表す原点信号、及び基準回転位置からの所定回転角ごとのパルス信号(例えば、ロータリエンコーダ信号)等を含んでいる。より詳細には、スピンドルモータ17にはロータリエンコーダ(図示しない)が設けられており、スピンドルモータ17によってターンテーブル16(すなわち、基板15)が回転される際に、回転信号を生成する。当該回転信号は、基板15の基準回転位置を表す原点信号及び基準回転位置からの所定回転角ごとのパルス信号(ロータリエンコーダ信号)を含んでいる。当該回転信号は、回転駆動部38に供給される。回転駆動部38は、当該回転信号によりターンテーブル16(すなわち、基板15)の回転角(θ)、回転速度等を得る。
ステージ駆動部37の回転駆動部38及び並進駆動部39は、スピンドルモータ17の回転信号及びXステージ18の並進位置データに基づいて、電子ビームスポットの基板上の位置を表す位置データ、すなわち記録半径位置及び角度位置(r,θ)を生成し、コントローラ30に供給する。また、回転駆動部38及び並進駆動部39は、コントローラ30からの制御信号に基づいて、スピンドルモータ17及び並進モータ19を駆動し、回転及び並進駆動がなされる。
コントローラ30には、光ディスク、磁気ディスク、あるいはディスクリートトラックメディアやパターンドメディア等に用いられるトラックパターン・データや描画(記録又は露光)すべきデータ(描画データ)RDが供給される。
そして、上記したように、ビーム変調回路32は当該描画データRDに基づいてビーム変調電極24を制御し、描画データRDに応じて電子ビームのオン/オフ変調(基板15への照射/非照射の切り替え)を行う。
コントローラ30は、ビーム偏向回路31、ビーム変調回路32、及びフォーカス回路34にそれぞれビーム調整信号CA、ビーム変調信号CM及びフォーカス制御信号CFを送出し、当該記録データRDに基づいてデータ描画(露光又は記録)制御を行う。すなわち、記録データRDに基づいて基板15上のレジストに電子ビーム(EB)が照射され、電子ビームの照射によって露光された箇所にのみ潜像が形成されて描画がなされる。
[高さ誤差補正に係る構成及び動作]
図3は、基板15の高さに応じた電子ビームのフォーカス調整に係る構成を模式的に示すブロック図である。電子ビーム描画を行う際の基板15の描画面の高さ誤差及び基板15の面角度が検出され、電子ビームのフォーカス調整がなされる。
電子ビーム描画の際、高さ検出器36によって基板15の表面の高さが検出される。より詳細には、基板面の基準高さからの変位値である高さ変位測定値HDが生成される。並進駆動部39は描画半径位置rを表す信号を生成し、回転駆動部38は描画角度位置θを表す信号を生成する。コントローラ30には、高さ変位測定値を補正する測定値補正器40が設けられている。そして、当該高さ変位測定値DH、描画半径位置及び角度位置(r,θ)は基板面角度算出器(以下、単に、面角度算出器という。)41に供給される。
面角度算出器41は、基板15の表面の高さ変位測定値HD、半径位置及び角度位置(r,θ)に基づいて基板15の表面の角度(基板面角度)SAを算出して、高さ変位誤差算出器42に供給する。高さ変位誤差算出器42は、上記した高さ変位測定値HDを用いて基板面の高さ誤差を算出する高さ誤差算出器として機能する。
面角度算出器41は、基板15の基準面(例えば、水平面)からの傾斜角を基板面角度SAとして算出する。基板面角度SAの算出は、所定回転角度(Δθ)ごとに行われる。つまり、本実施例においては、基板面角度SAは所定回転角度(Δθ)ごとに算出される。換言すれば、トラック方向(タンジェンシャル方向)における角度誤差(基板面角度SA)が算出され、トラック方向における基板面の傾き角度から高さ変位の誤差量を算出し、フォーカス調整が行われる。
基板面角度SAは、j番目の高さ変位測定値HDをHD(j)のように記すと、1次近似の場合、次式で表される。
SA=arctan[HD(j)−HD(j−1)/(r・Δθ)] (1)
なお、n次近似の場合について、その算出ブロック図を図5に示す。すなわち、所定回転角度ごとの高さ(真値)をZ(θ)、高さ測定値をZm(θ)、角度誤差感度をκとすると、角度誤差dZ(θ)/dθは次式で表される。なお、ここで、角度誤差感度κ=[光学系誤差量]/[記録半径(r)]である。また、記号「*」は乗算を表す。
dZ(θ)/dθ=[dZm(θ)/dθ]−κ*[d2Zm(θ)/dθ2
+κ2*[d3Zm(θ)/dθ3]+・・・・
+(−κ) n-1*[dnZm(θ)/dθn] (2)
高さ変位誤差算出器42は、算出された基板面角度SAに基づいて高さ変位測定値HDの誤差値HEを算出する。調整値算出器である減算器43は、高さ変位測定値HDから高さ変位誤差値HEを減算することによって、高さ変位調整値HA(誤差補正済み高さ変位値)を生成する。高さ変位誤差値HEは、次式で表される。角度誤差感度κは、単位角度当たりの高さ変位の誤差感度であり、例えば、κ(μm/mrad)で表すことができる。
HE=SA*κ (3)
高さ変位調整値HAは、フォーカス回路34に送られる。フォーカス回路34は、高さ変位調整値HAに基づいて電子ビームのフォーカス調整制御を行う。すなわち、フォーカス調整制御を行う際に、基板面の傾き角度から高さ変位の誤差量を推定し、高さ測定値から誤差が除かれ、フォーカス調整が行われる。
図4は、上記した高さ変位調整値HAを用いたフォーカス制御の手順を示すフローチャートである。まず、第(j−1)番目の角度位置(θ)において基板面の高さが検出され、基準高さからの変位である高さ変位測定値HD(j−1)(=HD(θ))が得られる(ステップS11)。
次に、所定回転角度(Δθ)だけ基板15が回転したか否かが判別される(ステップS12)。所定回転角度(Δθ)回転したと判別された場合には、当該角度における高さ変位測定値HD(j)を得る(ステップS13)。上記したように、面角度算出器41により、高さ変位測定値HD(j)及びHD(j−1)から基板面角度SAが算出される(ステップS14)。次に、高さ変位誤差算出器42により、基板面角度SAに基づいて高さ変位誤差値HEが算出され、減算器43により、高さ変位調整値HAが算出される(ステップS15)。
そして、フォーカス回路34は、高さ変位調整値HAに基づいて電子ビームのフォーカス調整制御を行う(ステップS16)。次に、フォーカス調整制御が終了か否かが判別される(ステップS17)。フォーカス調整制御を続行する場合には、ステップS12に戻り、上記した手順を繰り返す。
上記したように、実施例1においては、トラック方向(タンジェンシャル方向)における角度誤差(基板面角度SA)が算出され、トラック方向における基板面の傾き角度から高さ変位の誤差量を算出し、フォーカス調整が行われる。これに限らず、基板の半径方向(ラジアル方向)における角度誤差を所定半径間隔毎に算出し、ラジアル方向における基板面の傾き角度から高さ変位の誤差量を算出し、フォーカス調整を行うようにしてもよい。
この場合、所定半径間隔をΔrとすると、実施例1の場合と同様に、基板面角度SBは1次近似の場合、次式で表すことができる。
SB=arctan[HD(k)−HD(k−1)/(Δr)] (4)
ここで、HD(k)は、k番目の高さ変位測定値である。高さ変位測定値HD(k)は、同一の角度位置(θ)における所定半径間隔だけ離れた位置の基板面の高さを測定することによって得ることができる。例えば、1のトラックとそれに隣接するトラックそれぞれの基板面の高さ変位をそれぞれHD(k−1)、HD(k)とし、当該隣接するトラックの間隔(Δr)から基板面角度SBを求めるようにすることができる。
また、上記した実施例1におけるトラック方向における基板面角度SAに加え、ラジアル方向における基板面角度SBを求め、これらから、高さ変位の誤差量を算出し、フォーカス調整を行うことによって更に高精度なフォーカス制御が可能になる。
以上、詳細に説明したように、本発明においては、描画半径位置及び角度位置(r,θ)から基板面角度を算出することによって、高さ変位の誤差を検出している。そして、基板の高さ変位を所定回転角度ごと、及び/又は所定半径間隔に測定するとともに、当該所定回転角度及び/又は所定半径間隔ごとの高さ変位測定値と、検出した高さ変位誤差とに基づいて、真の高さ変位調整値HAを求めている。当該高さ変位調整値HAに基づいてフォーカス調整制御を行うことにより、基板が傾斜し、かつ高さ変位を有する場合であっても高精度にフォーカス調整を行うことができる。また、複雑な構成の高さ測定系や光学系を用いる必要はなく、簡易な構成で高精度なフォーカス調整を行うことができる。
一対のレーザ光源(LS)及び受光器(DET)からなる高さ測定器と、基板面の基準面からの高さ変位(ΔH)、基準面からの傾斜角(Δφ)との関係を示す図である。 本発明の実施例1である電子ビーム記録装置の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 基板の高さに応じた電子ビームのフォーカス調整に係る構成を模式的に示すブロック図である。 高さ変位調整値を用いたフォーカス調整制御の手順を示すフローチャートである。 基板面角度をn次近似により算出する場合の算出ブロック図である。
符号の説明
10 電子ビーム記録装置
15 基板
16 ターンテーブル
17 スピンドルモータ
18 並進ステージ
23 ビーム偏向電極
24 ビーム変調電極
26 アパーチャ
30 コントローラ
31 ビーム偏向回路
32 ビーム変調回路
34 フォーカス回路
38 回転駆動部
39 並進駆動部
41 面角度算出器
42 高さ変位誤差算出器
43 調整値算出器

Claims (5)

  1. 基板を回転させつつ基板面上に形成されたレジストに電子ビームを照射することにより前記レジストに潜像を形成する記録装置であって、
    前記基板面の高さを測定する高さ測定器と、
    前記電子ビームの照射半径位置及び角度位置に基づいて前記基板面の傾斜角度を算出する基板角度算出器と、
    前記傾斜角度に基づいて前記基板面の高さ誤差を算出する高さ誤差算出器と、
    前記高さ測定器による高さ測定値から前記高さ誤差を減算して高さ調整値を算出する調整値算出器と、
    前記高さ調整値に応じて前記電子ビームのフォーカス調整をなすフォーカスコントローラと、を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記基板角度算出器は、前記基板のトラック方向における前記基板面の傾斜角度を算出することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記基板角度算出器は、前記基板のラジアル方向における前記基板面の傾斜角度を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記傾斜角度、前記高さ誤差及び前記高さ調整値は前記基板の所定回転角度ごとに算出され、前記フォーカスコントローラは前記所定回転角度ごとに前記フォーカス調整をなすことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載の記録装置。
  5. 前記傾斜角度、前記高さ誤差及び前記高さ調整値は前記基板の所定半径間隔ごとに算出され、前記フォーカスコントローラは前記所定半径間隔ごとに前記フォーカス調整をなすことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載の記録装置。
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