JP2006078058A - ドア開放装置および冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドアの開閉時間からドアが開きにくい状況を判断し、ドア開放装置のモーターに印加する電圧を変えて開放力を変化させることで確実にドアを開放する。
【解決手段】冷蔵庫1のドア2を閉めた直後、ドアスイッチ15からの信号がマイコン21に入力され(Step1)、ドア閉時間Tの積算を開始し(Step2)、ドア2の前面に設けられた操作スイッチ5を作動させると、操作スイッチ5からの信号がマイコン21に入力され(Step3)、ドア2を閉めてから操作スイッチ5を作動させるまでの時間Tを検出し(Step4)、ドア閉時間TがX1以下であればドア2を閉めた直後、X2以上であればドア2は長期間に渡り閉めっ放しであったと判断し(Step5)、マイコン21からモーター7に正方向の通常電圧V1より高い電圧V2を印加し、出力軸8を前進方向に移動させる(Step11)。
【選択図】図4
【解決手段】冷蔵庫1のドア2を閉めた直後、ドアスイッチ15からの信号がマイコン21に入力され(Step1)、ドア閉時間Tの積算を開始し(Step2)、ドア2の前面に設けられた操作スイッチ5を作動させると、操作スイッチ5からの信号がマイコン21に入力され(Step3)、ドア2を閉めてから操作スイッチ5を作動させるまでの時間Tを検出し(Step4)、ドア閉時間TがX1以下であればドア2を閉めた直後、X2以上であればドア2は長期間に渡り閉めっ放しであったと判断し(Step5)、マイコン21からモーター7に正方向の通常電圧V1より高い電圧V2を印加し、出力軸8を前進方向に移動させる(Step11)。
【選択図】図4
Description
本発明は、ドアの開放時に、ドア開放に要する負荷を軽減させるドア開放装置を備えた冷蔵庫に関するものである。
従来、冷蔵庫のドア開放装置としては、モーターの回転を直線動作に利用するモーター式のものがある(例えば特許文献1参照)。
以下、図面を用いて従来のドア開放装置について説明する。
図5は、この種のドア開放装置の内部構造図であり、図6は、そのドア開放装置を電気冷蔵庫の本体に装着した図である。
ドア開放装置50は、モーター51と、モーター51の駆動力を減速して伝達する減速機構52と、この減速機構52の最終段のピニオン53に噛み合いするラック54を有するスライド部材としてのロッド55と、ロッド55の位置を検出する位置検出手段56と、それらの部材を収納するケース57とを有している。尚、減速機構52中にウォーム61と、ウォームホイール62とが設けられている。
次にその動作について説明する。
ドア70に設けた操作スイッチ71の入力により、モーター51が通電され、モーター51の駆動力によりロッド55を前方へスライド移動させ、ロッド55が所定位置までスライド移動して、ドアの開動作を行った後、このスライド動作を位置検出手段56が検知し、モーター51を一旦停止させた後に、逆回転させることにより前方に残ったロッド55をケース57内に引き込ませる制御を行っている。
特開平4−17548号公報
しかしながら、上記従来のドア開放装置では、ドアの開放力は一定で調整を行っていない為、ドアを閉めた直後で箱体内に減圧作用が働いたり、長時間に渡りドアを閉めっ放しでマグネットが箱体に強く密着したりして、ドア開放力が通常よりも強い必要がある場合には、ドアが開けにくいという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ドアを閉めた直後や長期間に渡りドアを閉めた状態でドアが開けにくくなっていても、確実にドアを開くことのできるドア開放装置ユニットを提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明のドア開放装置は、ドアの開閉を検知するドアスイッチが閉を検知してから、ドア開放装置の始動信号を送る操作スイッチを押すまでの時間によって、モーターの印加電圧を変えて開放力を変化させるものである。
これによって、ドアの開閉時間からドアが開きにくい状況を判断し、モーターの印加電圧を変えることで開放力を変化させて、確実にドアを開放することが出来る。
また、本発明のドア開放装置は、ドアが開から閉になった直後に、ドア開放装置の始動信号を送る操作スイッチを押した場合は、通常よりも高い電圧をモーターに印加して開放力を強くするものである。
これによって、ドアを閉めた直後の減圧作用でドアが開きにくい場合でも、モーターの印加電圧を高くすることで通常よりも強い開放力を与え、確実にドアを開放させることが出来る。
また、本発明のドア開放装置は、ドアスイッチが長期間に渡り閉であった時に、ドア開放装置の始動信号を送る操作スイッチを押した場合は、通常よりも高い電圧をモーターに印加して開放力を強くするものである。
これによって、長期間に渡りドアを閉めっ放しでマグネットが箱体に強く密着してドアが開きにくい場合でも、モーターの印加電圧を高くすることで通常よりも強い開放力を与え、確実にドアを開放させることが出来る。
本発明のドア開放装置は、ドアの開閉時間からドアが開きにくい状況を判断し、モーターの印加電圧を変えることで開放力を変化させて、確実にドアを開放することが出来る。
また、ドアを閉めた直後や、長期間に渡りドアを閉めっ放しで通常の開放力ではドアが開きにくい場合は、モーターの印加電圧を高くすることで通常よりも高い開放力を与えて、確実にドアを開放することが出来る。
また、本発明のドア開放装置を冷蔵庫に搭載することにより、確実にドアを開放することができる冷蔵庫を提供することが出来る。
請求項1に記載の発明は、モーターの回転を直線動作に変換して前進と後退を行うスライド部材により、箱体に密着するマグネットを備えたドアを開放するドア開放装置において、前記ドアの開閉を検知するドアスイッチが閉を検知してから、前記ドア開放装置の始動信号を送る操作スイッチを押すまでの時間によって、前記モーターに印加する電圧を変えて開放力を変化させることにより、ドアの開閉時間からドアが開きにくい状況を判断し、モーターの印加電圧を変えることで開放力を変化させて、確実にドアを開放することが出来る。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ドアの開閉を検知するドアスイッチが開から閉になった直後に、前記ドア開放装置の始動信号を送る操作スイッチを押した場合は、通常よりも高い電圧をモーターに印加して開放力を強くすることにより、ドアを閉めた直後の減圧作用でドアが開きにくい場合でも、モーターの印加電圧を高くすることで通常よりも強い開放力を与え、確実にドアを開放させることが出来る。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ドアの開閉を検知するドアスイッチが長期間に渡り閉であった時に、前記ドア開放装置の始動信号を送る操作スイッチを押した場合は、通常よりも高い電圧をモーターに印加して開放力を強くすることにより、長期間に渡りドアを閉めっ放しでマグネットが箱体に強く密着してドアが開きにくい場合でも、モーターの印加電圧を高くすることで通常よりも強い開放力を与え、確実にドアを開放させることが出来る。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のドア開放装置を冷蔵庫に備えたことにより、ドアが確実に開放することが出来る冷蔵庫を提供することが出来る。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成について同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。尚、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるドア開放装置を備えた冷蔵庫の斜視図であり、図2は、同実施の形態のドア開放装置の内部構造図(縦断面図)である。
図1は、本発明の実施の形態1におけるドア開放装置を備えた冷蔵庫の斜視図であり、図2は、同実施の形態のドア開放装置の内部構造図(縦断面図)である。
図1において、冷蔵庫1のドア2を開放するドア開放装置3は、ドアヒンジ4と反対側の冷蔵庫1の本体上部に装着され、ドア2の前面には、ドア開放装置3を動作させるための操作スイッチ5が設けられ、ドア2の上部には、ドア開放装置3の動力をドアに伝えるための突設した被押圧部6が設けられている。
図2において、ドア開放装置3は、外郭ケース12と、内部にモーター7と、スライド部材としての出力軸8と、モーター7の回転動力を出力軸8の前進・後退動作に変換する変換機構9と、出力軸8の前進動作及び後退動作の完了を検出するホール素子からなる前進端検出手段10a及び後進端検出手段10bと、そのスイッチを動作させるため出力軸8の凸部に設けられたマグネットからなる動作部11と、基板13と外部制御と接続するコネクタ14とからなり、モーター7の端子、前進端検出手段10a、後進端検出手段10b及びコネクタ14は、基板13上に実装されている。
以上のように構成されたドア開放装置を備えた冷蔵庫についてその動作を説明する。
冷蔵庫1のドア2前面に設けられた操作スイッチ5を作動させるとドア開放装置3のモーター7に電圧が印加されモーター7が正転動作を行い変換機構9により出力軸8の前進動作が開始され、出力軸8は後進端検出手段10bから前進端検出手段10aまで移動し、同時に出力軸8が冷蔵庫1のドア被押圧部6を突き放しドア2を開放する。その後出力軸8は、前進端検出手段10aの信号によりモーター7が逆転動作を行い変換機構9により出力軸8の後退動作が開始され出力軸8は、前進端検出手段10aから後進端検出手段10bまで移動し動作を終了する。
図3は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫のドア開放装置の制御装置のブロック図であり、図4は、同実施の形態の冷蔵庫のドア開放装置の制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図3において、ドア2の開放を指令する操作スイッチ5の信号と、前進端検出手段10aの信号と、後進端検出手段10bの信号と、ドア2の開閉を検知するドアスイッチ15の信号は、制御回路20に送信され、モーター7の回転制御を行う。尚、ドアスイッチ15は、冷蔵庫1内に設けても、ドア開放装置3内に組み込んでもよい。制御回路20は、マイコン21と、モーター駆動手段22と、モーター回転数制御手段23と、モーター回転方向制御手段24によって構成されている。操作スイッチ5と、前進端検出手段10aと、後進端検出手段10bと、ドアスイッチ15は、各々マイコン21と接続され、マイコン21は、モーター回転数制御手段23と、モーター回転方向制御手段24を介してモーター駆動手段22に接続され、モーター駆動手段22からモーター7へと接続される。また、制御回路20自体は、冷蔵庫1内の制御回路内に組み込んでも、ドア開放装置3内に収納してもよい。
この構成により、マイコン21が、モーター7を正回転させる判断を行った場合は、マイコン21からモーター回転数制御手段23にモーター正回転時の回転数を設定する信号が出力され、また、マイコン21からモーター回転方向数制御手段20にモーターを正回転させる信号が出力される。モーター回転数制御手段23とモーター回転方向制御手段24から各々モーター駆動手段22へ信号が出力され、モーター駆動手段22からの信号がモーター7へ出力され、モーター7は正回転する。マイコン21が、モーター7を逆回転させる判断を行った場合は、マイコン21からモーター回転数制御手段23にモーター逆回転時の回転数を設定する信号が出力され、また、マイコン21からモーター回転方向数制御手段20にモーターを逆回転させる信号が出力される。モーター回転数制御手段23とモーター回転方向制御手段24から各々モーター駆動手段22へ信号が出力され、モーター駆動手段22からの信号がモーター7へ出力され、モーター7は逆回転する。マイコン21が、モーター7を停止させる判断を行った場合は、マイコン21からモーター回転数制御手段23にモーター停止を設定する信号が出力される。モーター回転数制御手段23からモーター駆動手段22へ信号が出力され、モーター駆動手段22からの信号がモーター7へ出力され、モーター7は停止する。
以上のように構成された冷蔵庫の制御装置について、図3、図4を用いてその動作を説明する。
図4において、冷蔵庫1のドア2を閉めた直後、ドアスイッチ15からの信号がマイコン21に入力され(Step1)、ドア閉時間Tの積算が開始される(Step2)。次に、ドア2の前面に設けられた操作スイッチ5を作動させると、操作スイッチ5からの信号がマイコン21に入力され(Step3)、ドア2を閉めてから操作スイッチ5を作動させるまでの時間Tが検出される(Step4)。そして、ドア閉時間TがX1以上かX2以下であるか比較を行う(Step5)。尚、X1はドア2を閉めた直後と定義できる時間を設定、X2は長期間に渡ってドア2が閉めっ放しであったと定義出来る時間を設定する。ドア閉時間TがX1以上及びX2以下であれば、マイコン21からモーター7に正方向の通常電圧V1を印加し、出力軸8を前進方向に移動させる(Step6)。次に、前進端検出手段10aからの信号がマイコンに入力され(Step7)、出力軸8が前進端に到達すれば、マイコン21からモーター7に逆方向の通常電圧−V1を印加し、出力軸8を後退方向に移動させる(Step8)。次に、後進端検出手段10bからの信号がマイコン21に入力され(Step9)、出力軸8が後進端に到達すれば、マイコン21からモーター7を停止させる信号を出力し、モーターを停止させる(Step10)。これでドア開放装置3の一連の通常動作が完了したことになる。
Step5において、ドア閉時間TがX1以下であればドア2を閉めた直後、X2以上であればドア2は長期間に渡り閉めっ放しであったと判断し、マイコン21からモーター7に正方向の通常電圧V1より高い電圧V2を印加し、出力軸8を前進方向に移動させる(Step11)。次に、前進端検出手段10aからの信号がマイコンに入力され(Step12)、出力軸8が前進端に到達すれば、Step8に移行する。
このように、ドアを閉めた直後や、長期間に渡りドアを閉めっ放しで通常の開放力ではドアが開きにくい場合でも、モーターの印加電圧を高くすることで通常よりも強い開放力を与えて、確実にドアを開放することが出来る。
以上のように、本発明のドア開放装置は、通常の開放力ではドアが開きにくい場合でも、ドアの開閉時間からドアが開きにくい状況を判断し、モーターの印加電圧を変えることで開放力を変化させて、確実にドアを開放することが出来るので、ドア開放装置と、このドア開放装置の動作を制御する制御装置とを備えた冷蔵庫を始めとする応用機器の保護制御として適用できる。
1 冷蔵庫
2 ドア
3 ドア開放装置
5 操作スイッチ
7 モーター
8 スライド部材としての出力軸
15 ドアスイッチ
2 ドア
3 ドア開放装置
5 操作スイッチ
7 モーター
8 スライド部材としての出力軸
15 ドアスイッチ
Claims (4)
- モーターの回転を直線動作に変換して前進と後退を行うスライド部材により、箱体に密着するマグネットを備えたドアを開放するドア開放装置において、前記ドアの開閉を検知するドアスイッチが閉を検知してから、前記ドア開放装置の始動信号を送る操作スイッチを押すまでの時間によって、前記モーターに印加する電圧を変えて開放力を変化させることを特徴とするドア開放装置。
- ドアの開閉を検知するドアスイッチが開から閉になった直後に、前記ドア開放装置の始動信号を送る操作スイッチを押した場合は、通常よりも高い電圧をモーターに印加して開放力を強くすることを特徴とする請求項1に記載のドア開放装置。
- ドアの開閉を検知するドアスイッチが長期間に渡り閉であった時に、前記ドア開放装置の始動信号を送る操作スイッチを押した場合は、通常よりも高い電圧をモーターに印加して開放力を強くすることを特徴とする請求項1に記載のドア開放装置。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載のドア開放装置を備えた冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004261076A JP2006078058A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | ドア開放装置および冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004261076A JP2006078058A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | ドア開放装置および冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006078058A true JP2006078058A (ja) | 2006-03-23 |
Family
ID=36157660
Family Applications (1)
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JP2004261076A Pending JP2006078058A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | ドア開放装置および冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006078058A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017156026A (ja) * | 2016-03-02 | 2017-09-07 | 大和冷機工業株式会社 | 保冷庫、及び、保冷庫の開閉扉の開閉制御方法 |
US11125005B2 (en) | 2016-12-21 | 2021-09-21 | Hefei Hualing Co., Ltd. | Automatic switching device and refrigeration device |
-
2004
- 2004-09-08 JP JP2004261076A patent/JP2006078058A/ja active Pending
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