JP2006076192A - チューブポンプ及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定してインクを送液する。
【解決手段】供給ポンプ6は、紫外線硬化型のインクを送液するチューブ52と、チューブ52を押し潰し、押圧位置を当該チューブ52の長手方向に沿って移動させるポンプ部69とを備えている。チューブ52は、フッ素系樹脂を含有する内層部52aと、フッ素ゴム系素材を含有する外層部52bとによって一体的に成形されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、光硬化型のインクを送液するチューブポンプと、このチューブポンプを備えるインクジェット記録装置とに関する。
従来より、普通紙等の記録媒体に対して画像を記録する装置として、光硬化方式のインクジェット記録装置がある。このインクジェット記録装置は、記録媒体に向かって記録ヘッドのインク吐出口から光硬化型のインクを吐出した後、照射装置から光を照射することにより、記録媒体の表面でインクを硬化させ、画像を記録するものである。
ところで、上記のようなインクジェット記録装置には、記録ヘッドにインクを供給する供給ポンプや、メンテナンス時に記録ヘッドのインク吐出口からインクを吸引する吸引ポンプとして、偏心式のチューブポンプが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
このチューブポンプは、弧状の内周面を有する凹部が形成されたハウジング部と、中途部が凹部の内周面に沿って配設されたチューブと、偏心運動することによってチューブをハウジング部の凹部の内周面に押圧する押圧部材とを備え、押圧部材によるチューブの押圧位置を順次移動させることによりインクを送液するようになっている。このようなチューブポンプにおけるチューブとしては、押し潰し可能な硬度を有し、かつ、インクによって膨潤や溶解しないものが好ましいため、複数の層を積層した構造のチューブが用いられている(例えば、特許文献2,3参照)。
特許第3501210号公報 特開2004−181829号公報 特開2004−1467号公報
しかしながら、積層構造のチューブを用いる場合には、押し潰した際に各層の境界部分で亀裂が生じやすくなり、安定した送液を行うことができない。
本発明の課題は、安定してインクを送液することができるチューブポンプ及びインクジェット記録装置を提供することである。
請求項1記載の発明は、チューブポンプであって、
光硬化型のインクを送液するチューブと、
前記チューブを押し潰し、押圧位置を当該チューブの長手方向に沿って移動させるポンプ部とを備え、
前記チューブは、
フッ素系樹脂を含有する内層部と、
フッ素ゴム系素材を含有する外層部とによって一体的に成形されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、チューブが内層部と外層部とによって一体的に成形されているので、内層部と外層部とが積層されている場合と異なり、チューブが押圧部材と凹部の内周面とによって押し潰されても、内層部と外層部との境界部分における亀裂の発生を防止することができる。従って、安定してインクを送液することができる。
また、内層部はフッ素系樹脂を含有するので、フッ素ゴム系素材を含有する場合と異なり、インクがカチオン系であっても、チューブの膨潤や溶解を防止することができる。
また、外層部がフッ素ゴム系素材を含有するので、チューブがポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、フッ化エチレンプロピレン樹脂のみから形成されている場合と比較して、チューブの硬度を低くすることができる。従って、押圧部材によって確実にチューブを押し潰し、インクを送液することができる。
なお、外層部は黒色であることが好ましい。この場合には、チューブ内のインクが光によって硬化してしまうのを防止することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のチューブポンプにおいて、
前記ポンプ部は、
弧状の内周面を有する凹部が形成されるとともに、この内周面に沿って前記チューブの中途部が配設されたハウジング部と、
前記チューブに対し前記内周面と反対の側に配設され、前記チューブを前記内周面に押圧しつつ偏心運動することにより、押圧位置を当該チューブの長手方向に沿って移動させる押圧部材とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、チューブポンプはいわゆる偏心式のチューブポンプであり、チューブを扱くことなくインクを送液するので、コロ式のチューブポンプ等と比較して、チューブに加わる負荷、例えばチューブ表面に加わる張力などを低減することができる。従って、フッ素系の材料に起因してチューブの硬度が大きい場合であっても、チューブに亀裂が生じるのを防止することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のチューブポンプにおいて、
前記チューブは、
25℃での粘度が10〜50[mPa・s]、表面張力が20〜40[mN/m]のインクを送液することを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のチューブポンプにおいて、
前記チューブは、
紫外線硬化性化合物を含有するインクを送液することを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
なお、紫外線硬化性化合物としては、オキセタン化合物やエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物等がある。
請求項5記載の発明は、インクジェット記録装置において、
請求項1〜4の何れか一項に記載のチューブポンプと、
前記チューブポンプによって供給されるインクを記録媒体に対して吐出する記録ヘッドと、
前記記録媒体に対して光を照射する照射装置とを備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、チューブポンプによってインクを供給するインクジェット記録装置において、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項6記載の発明は、インクジェット記録装置において、
請求項1〜4の何れか一項に記載のチューブポンプと、
光硬化型のインクを記録媒体に対して吐出する記録ヘッドと、
前記記録媒体に対して光を照射する照射装置と、
前記記録ヘッドのメンテナンス時に当該記録ヘッドの吐出面を覆うキャップ部材とを備え、
前記チューブポンプは、前記キャップ部材を介して前記記録ヘッドのインク吐出口からインクを吸引して廃液タンクに送液することを特徴とする。
ここで、記録ヘッドの吐出面とは、記録ヘッドの表面のうち、インク吐出口が設けられた面のことである。
請求項6記載の発明によれば、チューブポンプによってインク吐出口内からインクを吸引するインクジェット記録装置において、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項1記載の発明によれば、内層部と外層部との境界部分における亀裂の発生を防止することができるため、安定してインクを送液することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、フッ素系の材料に起因してチューブの硬度が大きい場合であっても、チューブに亀裂が生じるのを防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項5記載の発明によれば、チューブポンプによってインクを供給するインクジェット記録装置において、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項6記載の発明によれば、チューブポンプによってインク吐出口内からインクを吸引するインクジェット記録装置において、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の範囲は図示例に限定されない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置1の概略構成を示す平面図である。
この図に示す通り、インクジェット記録装置1は、キャリッジ2を有している。
キャリッジ2は、ガイド部材20,20によってガイドされた状態で、走査方向Xに往復運動自在となっている。
キャリッジ2の左右両端部には、紫外線を下方に向けて照射する照射装置3a,3bがそれぞれ搭載されている。照射装置3a,3bに用いられる紫外線光源としては、低圧水銀ランプや紫外線レーザ、キセノンフラッシュランプ、捕虫灯、ブラックライト、殺菌灯、冷陰極管、LED高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、無電極紫外線ランプ等が適用可能であり、これら以外の光源が適用されてもよい。
これら照射装置3a,3bの間には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを吐出する4つの記録ヘッド4,…が搭載され、走査方向Xに沿って配列されている。
記録ヘッド4の下面、つまり吐出面41(図2参照)には、複数のインク吐出口(図示せず)が設けられている。
また、各記録ヘッド4の側部には、図2に示すように、インク供給装置5が接続されている。なお、図2では、キャリッジ2やガイド部材20等の図示を省略している。
インク供給装置5は、インクを貯留するメインタンク50及びサブタンク51を備えている。
これらメインタンク50及びサブタンク51には、インクをメインタンク50からサブタンク51に供給する供給ポンプ6が接続されている。
供給ポンプ6は、本発明に係るチューブポンプであり、インクを送液するチューブ52と、ポンプ機能を有するポンプ部69とを備えている。
チューブ52は、図3(a)に示すように、略円形状の断面を有しており、内層部52aと外層部52bとによって一体的に形成されている。なお、このチューブ52の硬度は、全体として70〜80度(ショアA)となっている。
内層部52aは、フッ素系樹脂を含有している。このフッ素樹脂としては、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ化樹脂)やFEP(四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合体)、PTFE(四フッ化エチレン、ポリ四フッ化エチレン)などが用いられている。
外層部52bは、フッ素ゴム系素材を含有している。フッ素ゴム系素材としては、FKM(フッ化ビニリデン系ゴム)やFEPM(テトラフルオロエチレン−プロピレン系ゴム)、FFKM(テトラフルオロエチレン−パープルオロビニルエーテル系ゴム)などが用いられている。この外層部52bは、黒色であり、紫外線吸収性を有している。
このチューブ52には、図2に示すように、メインタンク50からサブタンク51へのインク供給を制御する供給弁54が設けられている。
ポンプ部69は、図4(a),(b)に示すように、樹脂などによって形成されたハウジング部60を備えている。
ハウジング部60の内部には、図4(b)に示すように、略円形状の内周面61aを有する凹部61が形成されており、ハウジング部60の上部には、ハウジング
部60の上部に開口するとともに凹部61に連通する導入口62が形成されている。この導入口62は、ハウジング部60の外部から凹部61の内部にチューブ52を案内し、内周面61aに沿って配設させるようになっている。
また、凹部61の中心には、モーター64の駆動によって回転する回転軸(図示せず)が配設されている。この回転軸には、チューブ52を内周面61aに押圧した状態で押圧部材63が取り付けられている。押圧部材63は、内周ローラ63a及び外周ローラ63bを備えている。
内周ローラ63aは、外周ローラ63bに内接しており、モーター64の駆動によって偏心運動するようになっている。
外周ローラ63bは、チューブ52の側面に当接し、凹部61の内周面61とでチューブ52を押し潰している。この外周ローラ63bは、図5に示すように、内周ローラ63aに従動して偏心運動し、送液方向Aに沿って押圧位置を移動させることにより、インクを送液するようになっている。
凹部61の側部には、図4(a),(b)に示すように、紫外線遮断性を有するカバー部材65が取外し可能に取り付けられ、凹部61の内部を覆っている。
また、図2に示すように、サブタンク51には、インクをサブタンク51から記録ヘッド4に供給するチューブ55が接続されている。
チューブ55は、チューブ52と同様の構成を有している。このチューブ55には、ダンパー57が設けられている。
ダンパー57は、キャリッジ2の往復動作や記録ヘッド4の吐出動作による背圧の変動を抑制することにより、記録ヘッド4の吐出動作を安定化するものである。このダンパー57は、記録ヘッド4とともにキャリッジ2に搭載されている。
これら照射装置3a,3bや記録ヘッド4,…、ダンパー57等を搭載したキャリッジ2の下方の記録領域Qには、図1に示すように、記録媒体Kを裏面側から支持するプラテン10が配設されている。プラテン10の両側部には、ローラ等の搬送装置11,11が配設されている。搬送装置11,11は、プラテン10によって支持された記録媒体Kを搬送方向Yに沿って間欠的に搬送するようになっている。
また、キャリッジ2の下方のメンテナンス領域Pには、各記録ヘッド4のメンテナンスを行うメンテナンスユニット8が配設されている。
メンテナンスユニット8は、図2に示すように、記録ヘッド4がメンテナンス領域Pにあるときに記録ヘッド4の吐出面41を覆うキャップ部材80を備えている。
キャップ部材80は、図示しない移動装置によって上下動可能となっている。
このキャップ部材80には、吸引ポンプ82が接続されている。吸引ポンプ82は、本発明に係るチューブポンプであり、図2に示すように、インクを送液するチューブ81と、ポンプ機能を有するポンプ部89とを備えている。
チューブ81は、図3に示すように、上述のチューブ52と同様の構成を有している。このチューブ81には、キャップ部材80とポンプ部89との間でリーク弁83が設けられている。リーク弁83は、開状態となることによりキャップ部材80の内部を大気と連通させるようになっている。
ポンプ部89は、図4に示すように、上述のポンプ部69と同様の構成を有している。このポンプ部89は、キャップ部材80と記録ヘッド4の吐出面41との間に形成される空間を負圧状態とすることにより、記録ヘッド4のインク吐出口からインクを気泡などとともに吸引し、廃インクタンク84に排出するようになっている。
また、図5に示すように、インクジェット記録装置1には、キャリッジ2、搬送装置11、記録ヘッド4、供給ポンプ6及び吸引ポンプ82等と接続された制御装置9が設けられている。
制御装置9は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びCPU(Central Processing Unit)を備え、インクジェット記録装置1の各部の動作を制御するようになっている。
具体的には、例えば、制御装置9は、照射装置3a,3bを制御することにより、紫外線を照射させて記録媒体Kの表面のインクを硬化させるようになっている。また、制御装置9は、搬送装置11を制御することにより、記録媒体Kを間欠的に搬送させるようになっている。また、制御装置9は、キャリッジ2を制御することにより、記録ヘッド4,…及び照射装置3a,3bを走査方向Xに移動させるようになっている。また、制御装置9は、供給ポンプ6や吸引ポンプ82を制御することにより、インクを送液させるようになっている。
次に、本実施形態に用いられる「インク」について説明する。
本実施形態に用いられるインクは、紫外線によって硬化するものである。このインクは、25℃での粘度が10〜50[mPa・s]、表面張力が20〜40[mN/m]となっている。
上記紫外線硬化型のインクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。本実施形態におけるインクは、カチオン重合系インクであり、少なくともオキセタン化合物,エポキシ化合物,ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを含んでいる。
次に、本実施形態に用いられる「記録媒体」について説明する。
本実施形態に用いられる記録媒体としては、通常のインクジェット記録装置に適用される普通紙,再生紙,光沢紙等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなる記録媒体が適用可能である。記録媒体の形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。
続いて、画像記録時におけるインクジェット記録装置1の動作について説明する。
まず、搬送装置11による記録媒体Kの搬送が停止した状態で、キャリッジ2が記録媒体Kの直上を走査方向Xに沿って1回走査する。キャリッジ2が走査すると、記録ヘッド4,…がキャリッジ2に追従して走査する。
この走査の際に、各記録ヘッド4,…のインク吐出口が記録媒体Kにインクを吐出する。これにより、各記録ヘッド4,…から吐出されたインクは記録媒体Kに着弾し、記録媒体Kの表面上に定着する。
このとき、記録ヘッド4がインクを吐出することによりサブタンク51の内部のインク量が少なくなった場合には、制御装置9は供給ポンプ69を制御し、チューブ52を介してメインタンク50からサブタンク51にインクを供給させる。ここで、チューブ52は内層部52aと外層部52bとによって一体的に成形されているので、内層部52aと外層部52bとが積層されている場合と異なり、チューブ52が押圧部材63と凹部61の内周面61aとによって押し潰されても、内層部52aと外層部52bとの境界部分における亀裂の発生が防止される。また、供給ポンプ6はいわゆる偏心式のチューブポンプであり、チューブ52を扱くことなくインクを送液するので、コロ式のチューブポンプ等と比較して、チューブ52に加わる負荷、例えばチューブ52の表面に加わる張力などが低減される結果、チューブ52における亀裂の発生がより確実に防止される。
また、記録ヘッド4がインクを吐出したら、2つの照射装置3a,3bが記録媒体の記録面に向かって紫外線を照射する。より詳細には、キャリッジ2が図1中の左から右へと移動している最中には照射装置3aが点灯し、キャリッジ2が図1中右から左へと移動している最中には照射装置3bが点灯する。つまり、キャリッジ2の移動方向の記録ヘッド4,…よりも後側の照射装置3a(又は12)が点灯して紫外線を照射する。これにより、各記録ヘッド4,…から吐出されたインクは記録媒体に着弾した直後に紫外線が照射されて即座に硬化し、記録媒体の記録面上に定着する。
次に、搬送装置11により所定の長さだけ記録媒体Kが搬送方向Yに搬送される。
以降、インクジェット記録装置1が上記の各動作を繰り返し、各プロセスカラーの複数のドットからなる所望の画像が記録媒体Kの表面に順次記録される。
続いて、記録ヘッド4のメンテナンス時におけるインクジェット記録装置1の動作について説明する。
まず、メンテナンス時には、キャリッジ2がメンテナンス領域Pに移動する。
次に、キャップ部材80が上昇して記録ヘッド4の吐出面41を覆う。この状態において、リーク弁83が閉状態になるとともに吸引ポンプ82が駆動することにより、記録ヘッド4の吐出面41とキャップ部材80との間の空気を吸引する。これにより、記録ヘッド4のインク吐出口からインクが異物や気泡とともに吸引され、廃インクタンク84に排出される。このとき、各記録ヘッド4,…が空吐出を行っても良い。
ここで、チューブ81はチューブ52と同様に内層部52aと外層部52bとによって一体的に成形されているので、チューブ81がポンプ部89によって押し潰されても、内層部52aと外層部52bとの境界部分における亀裂の発生が防止される。また、吸引ポンプ82は供給ポンプ6と同様に偏心式のチューブポンプであるので、コロ式のチューブポンプ等と比較して、チューブ81に加わる負荷が低減される結果、チューブ81における亀裂の発生がより確実に防止される。
以上のインクジェット記録装置1によれば、チューブ52,81がポンプ部69,89によって押し潰されても、内層部52aと外層部52bとの境界部分における亀裂の発生を防止することができるため、安定してインクを送液することができる。
また、内層部52aはフッ素系樹脂を含有するので、フッ素ゴム系素材を含有する場合と異なり、カチオン系のインクに起因してチューブ52が膨潤や溶解するのを防止することができる。
また、外層部52bがフッ素ゴム系素材を含有するので、チューブがポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、フッ化エチレンプロピレン樹脂のみから形成されている場合と比較して、チューブ52の硬度を低くすることができる。従って、押圧部材63によって確実にチューブ52を押し潰し、インクを送液することができる。
また、外層部52bは黒色であるので、チューブ52内のインクが光によって硬化してしまうのを防止することができる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本第2の実施の形態におけるインクジェット記録装置1Aはラインヘッド方式のインクジェット記録装置であり、図7に示すように、記録ヘッド4A,…と照射装置3A等とを備えている。
記録ヘッド4A,…は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを吐出するライン型の記録ヘッドである。これら記録ヘッド4A,…は記録媒体Kの幅方向と平行な矢印方向Dに延在した状態で搬送方向Yに配列されている。
照射装置3aは、矢印方向Dに延在しており、記録ヘッド4A,…よりも搬送方向Yの下流側に配設されている。
これら記録ヘッド4A,…及び照射装置3Aの下方には、プラテン10Aが配設されている。このプラテン10Aにおける各記録ヘッド4A,…との対向位置には、図8に示すように、矢印方向Dに延びるスリット100がそれぞれ形成されている。
矢印方向Dにおけるスリット100の長さは、記録ヘッド4Aに配列された複数の吐出口42,…のうち、左右両端の吐出口42,42を結んだ長さより長くなるように形成されている。このスリット100の下部には、シャッター駆動機構(図示せず)により開閉するシャッター101が配設されている。このシャッター101は、図8(a),(b)に示すように、画像記録時には閉じた状態となり、メンテナンス処理時には開いた状態となる。
シャッター101の下方には、メンテナンスユニット8Aが配設されている。このメンテナンスユニット8Aのキャップ部材80Aは、矢印方向Dに延在しており、記録ヘッド4Aの吐出面41Aを覆うことができるようになっている。
次に、上記のようなインクジェット記録装置1Aのメンテナンス処理における動作について説明する。
まず、図8(b)に示すように、シャッター71が開き、記録ヘッド4A,…の吐出面とメンテナンスユニット8Aのキャップ部材80Aとが対向する。
次に、キャップ部材80Aが上昇して記録ヘッド4Aの吐出面41Aを覆う。この状態において、吸引ポンプ82が駆動することにより、記録ヘッド4Aの吐出面41Aとキャップ部材80Aとの間の空気を吸引する。これにより、記録ヘッド4Aのインク吐出口からインクが異物や気泡とともに吸引され、廃インクタンク84に排出される。なお、このとき、各記録ヘッド4A,…が空吐出を行っても良い。
上記のインクジェット記録装置1Aによれば、上記第1の実施の形態におけるインクジェット記録装置1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記第1及び第2の実施の形態においては、チューブ52,55,81は、略円形状の断面を有することとして説明したが、図3(b)に示すように、略楕円形状の断面を有することとしても良い。
また、チューブ52の外層部52bは、黒色であることとして説明したが、透明であることとしても良い。この場合には、内層部52aと外層部52bとの境界部分に生じる亀裂の発生を容易に検知することができる。
また、メンテナンスユニット8がプラテンに対して左側に設けられることとして説明したが、右側に設けられることとしても良い。
本発明に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す平面図である。 インク供給装置及びメンテナンスユニットを説明するための図である。 チューブの断面図である。 供給ポンプを示す斜視図である。 供給ポンプの動作を説明するための図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の第2の実施の形態の概略構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態におけるインクジェット記録装置のメンテナンス時の動作を説明するための図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
3a,3b,3A 紫外線光源(照射装置)
4,4A 記録ヘッド
6 供給ポンプ(チューブポンプ)
41,41A 吐出面
42 インク吐出口
52,81 チューブ
52a 内層部
52b 外層部
60 ハウジング部
61a 内周面
61 凹部
63 押圧部材
65 カバー部材
69 ポンプ部
80,80A キャップ部材
82 吸引ポンプ(チューブポンプ)

Claims (6)

  1. 光硬化型のインクを送液するチューブと、
    前記チューブを押し潰し、押圧位置を当該チューブの長手方向に沿って移動させるポンプ部とを備え、
    前記チューブは、
    フッ素系樹脂を含有する内層部と、
    フッ素ゴム系素材を含有する外層部とによって一体的に成形されていることを特徴とするチューブポンプ。
  2. 請求項1記載のチューブポンプにおいて、
    前記ポンプ部は、
    弧状の内周面を有する凹部が形成されるとともに、この内周面に沿って前記チューブの中途部が配設されたハウジング部と、
    前記チューブに対し前記内周面と反対の側に配設され、前記チューブを前記内周面に押圧しつつ偏心運動することにより、押圧位置を当該チューブの長手方向に沿って移動させる押圧部材とを備えることを特徴とするチューブポンプ。
  3. 請求項1または2記載のチューブポンプにおいて、
    前記チューブは、
    25℃での粘度が10〜50[mPa・s]、表面張力が20〜40[mN/m]のインクを送液することを特徴とするチューブポンプ。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のチューブポンプにおいて、
    前記チューブは、
    紫外線硬化性化合物を含有するインクを送液することを特徴とするチューブポンプ。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のチューブポンプと、
    前記チューブポンプによって供給されるインクを記録媒体に対して吐出する記録ヘッドと、
    前記記録媒体に対して光を照射する照射装置とを備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項1〜4の何れか一項に記載のチューブポンプと、
    光硬化型のインクを記録媒体に対して吐出する記録ヘッドと、
    前記記録媒体に対して光を照射する照射装置と、
    前記記録ヘッドのメンテナンス時に当該記録ヘッドの吐出面を覆うキャップ部材とを備え、
    前記チューブポンプは、前記キャップ部材を介して前記記録ヘッドのインク吐出口からインクを吸引して廃液タンクに送液することを特徴とするインクジェット記録装置。
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