JP2006073045A - 記憶装置システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
記憶装置システムの小型化、大容量化及び高性能化の少なくとも一つに貢献する記憶装置実装方式を提供する。
【解決手段】
記憶装置システム(1)は、外部装置(201)に接続され、複数の記憶装置(23)が配置される記憶装置配置部(19)と、前記記憶装置配置部(19)に配置された前記複数の記憶装置(23)と前記外部装置(201)との間の通信を制御する制御装置(37A、37B)とを備える。前記記憶装置配置部(19)は、前記複数の記憶装置(23)を立てて二次元方向に配置するように構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の記憶装置を備えた記憶装置システムに関する。
複数の記憶装置を備えた記憶装置システムとして、例えば、特開2004−022058号公報に開示されている記憶装置システムが知られている。その記憶装置システムは、奥行きを有した筐体を備えており、その筐体には、それの正面から奥行き方向に挿された記憶装置が配列されている。換言すれば、ユーザは、正面から奥行き方向に記憶装置を筐体内に挿し込むことで、記憶装置システムに記憶装置を搭載することができる。
特開2004−22058号公報
ところで、記憶装置システムの小型化が望まれることがある。また、スモールフォームファクタのハードディスクドライブ(例えば、いわゆるエンタープライズ向け2.5インチHDD)が生産されている。このようなスモールフォームファクタのハードディスクドライブ(以下、「SFF-HDD」と略記)を記憶装置システムの記憶装置として採用することで、記憶装置システムの小型化を実現する方法が考えられる。しかし、記憶装置の搭載方式が従来のままで、搭載する記憶装置を単にSFF-HDDに変更するだけでは、種々の観点、例えば、記憶装置を高密度に実装すること、記憶装置システムの冷却の効率化、及び記憶装置システムの保守のうちの少なくとも一つの点で不十分であると考えられる。
従って、本発明の目的は、記憶装置システムの小型化、大容量化及び高性能化の少なくとも一つに貢献する記憶装置実装方式を提供することにある。
本発明の別の目的は、記憶装置システムに複数の記憶装置を高密度に実装することにある。
本発明のまた別の目的は、記憶装置システムの冷却効率を高めることにある。
本発明の更なる目的は、記憶装置システムの保守に関する操作の容易性、安全性又は確実性を向上することにある。
本発明の他の目的は、後の説明から明らかになるであろう。
本発明の第一の側面に従う記憶装置システムは、外部装置に接続されるものであり、複数の記憶装置が配置される記憶装置配置部と、前記記憶装置配置部に配置された前記複数の記憶装置と前記外部装置との間の通信を制御する制御装置とを備える。前記記憶装置配置部は、前記複数の記憶装置を立てて二次元方向に配置するように構成されている。例えば、記憶装置配置部は、記憶装置を配置するための基板を備え、前記基板上に、前記複数の記憶装置をそれぞれ装着するための装着部を有している。
なお、記憶装置を「立てる」とは、例えば、記憶装置の奥行き方向を鉛直方向に沿った方向にすることにある。換言すれば、例えば、記憶装置が、奥行き方向を法線方向とした第一の面と第二の面とを有している場合、第一の面が鉛直上方を向き第二の面が鉛直下方を向いた状態を、記憶装置が立った状態とする。なお、その場合、記憶装置を基板等に接続するためのコネクタは、第一の面に備えられていても良いし、第二の面に備えられていても良い。
第一の実施態様では、記憶装置システムは、前記記憶装置配置部を収納した筐体と、前記筐体の内外に前記記憶装置配置部を移動する配置部移動機構とを更に備える。配置部移動機構は、例えば、二次元方向(例えば、筐体の奥行き方向及びその反対方向、或いは、筐体の横幅方向)に記憶装置配置部を移動させることができる。
第二の実施態様では、前記第一の実施態様において、前記記憶装置配置部は、前記複数の記憶装置のうちの二以上の第一の記憶装置を配置する第一のサブ配置部と、前記複数の記憶装置のうちの二以上の第二の記憶装置を配置する第二のサブ配置部とを備える。前記配置部移動機構は、前記第一のサブ配置部と前記第二のサブ配置部とを別々に移動する。
第三の実施態様では、前記記憶装置配置部は、複数の記憶装置にそれぞれ対応した複数の記憶装置スロットを備え、前記複数の記憶装置スロットを介してそれぞれ挿入された複数の記憶装置を配置するように構成されている。前記複数の記憶装置スロットの各々は、立った状態の記憶装置を鉛直方向上方から受けるように構成されている。
第四の実施態様では、前記記憶装置システムは、前記記憶装置配置部に配置された記憶装置を冷却するための気体を前記記憶装置配置部に流す冷却部を更に備える。前記記憶装置配置部は、前記気体の流れる方向に沿った、二以上の記憶装置から成る複数の記憶装置列を形成し、且つ、前記複数の記憶装置列が等間隔になるように構成されている。
第五の実施態様では、前記複数の記憶装置には、第一の電力を消費することで熱を発生する低熱記憶装置と、第二の電力を消費することで前記熱よりも高い熱を発生する高熱記憶装置とがある。前記記憶装置システムは、前記記憶装置配置部に配置された記憶装置を冷却するための気体を前記記憶装置配置部に流す冷却部を更に備える。前記記憶装置配置部は、前記低熱記憶装置を、前記気体の流れる方向の上流側に配置し、前記高熱記憶装置を、前記気体の流れる方向の下流側に配置するように構成されている。なお、前記第一の電力と第二の電力は、同じ電力であっても異なる電力であっても良い。
第六の実施態様では、記憶装置システムは、前記記憶装置配置部に配置された記憶装置を冷却するための気体を前記記憶装置配置部に流す冷却部と、配置可能な最大数の記憶装置が前記記憶装置配置部に配置されていない場合に、前記気体の流れを乱さないように前記記憶装置配置部に配置される記憶装置ダミーとを更に備える。
第七の実施態様では、前記記憶装置システムは、前記記憶装置配置部に配置された記憶装置を冷却するための気体を前記記憶装置配置部に流す冷却部を更に備える。前記記憶装置配置部は、前記気体の流れる方向に沿った、二以上の記憶装置から成る複数の記憶装置列を形成し、且つ、前記複数の記憶装置列のうちの少なくとも一つの記憶装置列の幅が、前記気体の流れる方向の上流側よりも下流側の方が狭くなるように、構成されている。
第八の実施態様では、前記記憶装置配置部は、二以上の記憶装置から成る複数の記憶装置列を形成するように構成されている。前記記憶装置システムは、前記複数の記憶装置列にそれぞれ対応した複数の操作部を更に備え、前記複数の操作部の中からユーザに選択された操作部が操作されたことを検出し、前記選択された操作部に対応した記憶装置列に属する記憶装置の取外しをユーザに対して許可するようになっている。
第九の実施態様では、前記第八の実施態様において、前記記憶装置システムは、前記記憶装置配置部を収納した筐体と、前記筐体の内外且つ前記二次元方向に前記記憶装置配置部を移動する配置部移動機構とを更に備える。前記記憶装置列は、前記記憶装置配置部の移動方向と同じ方向に沿って形成された列である。
第十の実施態様では、前記記憶装置配置部は、前記複数の記憶装置にそれぞれ対応した複数の配置位置を有する。前記制御装置は、前記複数の配置位置のどこにどんな種類の記憶装置が配置され各記憶装置がどんな状態であるかを表す制御情報を記憶する記憶域と、GUI画面を表示する制御部とを備える。前記制御部は、前記GUI画面に、前記複数の配置位置にそれぞれ対応した複数の表示位置を用意し、前記複数の表示位置の各々に、配置された記憶装置を表す図形を表示し、且つ、前記図形に対応した記憶装置の種類及び状態の少なくとも一方を前記図形に関連付けて前記GUI画面に表示する。
本発明の第二の側面に従う記憶装置システムは、外部装置に接続され、奥行きを有する記憶装置システムであり、前記記憶装置システムの奥行き方向を含んだ二次元方向に複数の記憶装置を立てて配置する記憶装置配置部と、前記記憶装置配置部に配置された前記複数の記憶装置と前記外部装置との間の通信を制御する制御装置と、前記記憶装置配置部に配置された記憶装置を冷却するための気体を前記記憶装置配置部に流す冷却部と、前記記憶装置配置部、前記制御装置及び前記冷却部を収納した筐体と、前記筐体の内外且つ前記二次元方向に前記記憶装置配置部を移動する配置部移動機構とを備える。前記記憶装置配置部は、前記気体の流れる方向に沿った、二以上の記憶装置から成る複数の記憶装置列を形成し、前記複数の記憶装置列が等間隔になるように、又は、前記複数の記憶装置列のうちの少なくとも一つの記憶装置列の幅が、前記気体の流れる方向の上流側よりも下流側の方が狭くなるように、構成される。前記記憶装置システムは、前記複数の記憶装置列にそれぞれ対応した複数の操作部を更に備え、前記複数の操作部の中からユーザに選択された操作部が操作されたことを検出し、前記選択された操作部に対応した記憶装置列に属する記憶装置の取外しをユーザに対して許可するようになっている。
本発明によれば、記憶装置システムの小型化、大容量化及び高性能化の少なくとも一つに貢献する記憶装置実装方式が提供される。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る記憶装置システムについて説明する。記憶装置システムに搭載される記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」と略記)、DVD(Digital Versatile Disks)ドライブ又は磁気テープドライブなど、種々の記憶装置を採用することができるが、以下、記憶装置は、HDDとする。
図1は、本発明の一実施形態の第一実施例に係る記憶装置システムの外観を概略的に示す。
記憶装置システム1は、例えば、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)システムである。記憶装置システム1は、基本筐体1Aと、複数(又は一つ)の拡張筐体1B、1B、…と、基本筐体1Aと拡張筐体1Bとを電気的に接続するスイッチ筐体(以下、「SW筐体」と略記)3とを備える。
SW筐体3は、図示しないスイッチ装置を備える。スイッチ装置には、ケーブル15を介して、拡張筐体1B内の後述するHDD接続部(図示せず)が接続される。また、スイッチ装置には、ケーブル13を介して、基本筐体1A内の後述するコントローラユニット(図示せず)が接続される。これにより、コントローラユニットが、スイッチ装置と拡張筐体1B内のHDD接続部とを介して、拡張筐体1B内のHDDにアクセスすることができる。
拡張筐体1Bは、正面側に、複数のHDDを含んだHDD群が収納されるHDD群収納スペース9を有し、背面側に、HDD接続部が収納されるHDD接続部収納スペース11を有する。HDD接続部は、ケーブル15を介して、SW筐体3内のスイッチ装置に接続される。
基本筐体1Aは、正面側に、HDD群が収納されるHDD群収納スペース5を備え、背面側に、記憶装置システム1のコントローラユニットやファンユニット(図示せず)等が収納されるコントローラ収納スペース7を備える。コントローラユニットは、HDD群収納スペース5内のHDDに電気的に接続され、且つ、ケーブル13を介して、SW筐体3内のスイッチ装置に電気的に接続される。それにより、コントローラユニットは、HDD群収納スペース5内のHDDにアクセスすることもできるし、SW筐体3内のスイッチ装置と拡張筐体1B内のHDD接続部とを介して、拡張筐体1B内のHDDにアクセスすることもできる。
なお、記憶装置システム1には、SW筐体3は無くてもよく、その場合、基本筐体1A内のコントローラユニットが、ケーブルを介して、拡張筐体1B内のHDD接続部に接続されても良い。また、HDD23のサイズはどのようなサイズであってもよい(例えば、3.5インチサイズであっても良いし、2.5インチサイズであってもよい)。
また、記憶装置システム1において、SW筐体3内の図示しないスイッチ装置は、前述のように、基本筐体1A或いは拡張筐体1Bとは別の筐体3内に搭載されていても良いし、又は、基本筐体1A或いは拡張筐体1Bに搭載されていてもよい。前者の場合は、拡張性が高まり、後者の場合は、SW筐体3を設けなくても済むので記憶装置システム1の小型化が図れる。
図2Aは、基本筐体1Aの内部構成の概略を立体的に示す。図2Bは、基本筐体1Aの内部構成であって、基本筐体1Aを上側から見た場合の内部構成を表すブロック図である。図3は、図2Bの基本筐体1Aの3−3断面構成を概略的に示す。
基本筐体1Aは、内部空間を有する直方体であり、正面から背面にかけて奥行きを有している。基本筐体1Aの内部空間は、HDD群収納スペース5と、コントローラ収納スペース7とに分かれている。HDD群収納スペース5とコントローラ収納スペース7との間には、バックプレーン17が備えられ、このバックプレーン17により、HDD群収納スペース5とコントローラ収納スペース7とが仕切られている。
HDD群収納スペース5内には、HDD群が搭載されるHDD群搭載引出し19が備えられる。基本筐体1Aには、HDD群搭載引出し19が奥行き方向とその反対方向(換言すれば、背面側方向と正面側方向の両方向)に滑ることを可能にする引出しスライド機構27が備えられる。引出しスライド機構27は、HDD群搭載引出し19を滑らせることが可能な機構であればどのような機構であっても良い。一つの例としては、引出しスライド機構27は、図3に示すように、HDD群搭載引出し19を載せたレール25と、レール25を基本筐体1Aの正面側方向と背面側方向の両方に案内する複数のガイドローラ29とを備える。複数のガイドローラ29は、奥行き方向に沿って並んでいる。このような引出しスライド機構27が備えられることにより、HDD23の振動を抑え、システム停止等の不具合が生じてしまうのを防ぐことができる。なお、基本筐体1Aには、HDD群搭載引出し19を引出せる距離を制限するためのストッパが設けられていても良い。また、基本筐体1Aの正面は、開閉自在な扉になっていても良いし、予め開いていても良い。それにより、HDD群搭載引出し19の出し入れが可能となる。
HDD群搭載引出し19は、例えば、奥行きを有した直方体状の箱である(奥行きを有していれば、どのような形状であってもよい)。HDD群搭載引出し19には、複数のHDD23が二次元方向に並べられる。具体的には、例えば、HDD群搭載引出し19には、正面側から背面側にかけて(すなわち奥行き方向に)、二以上のHDD23が並べられる。その際、HDD23の奥行き方向は、基本筐体1Aの奥行き方向と直交し、且つ、基本筐体1Aの高さ方向と平行になる。別の言い方をすれば、二以上のHDD23は、立った状態で、HDD群搭載引出し19内を基本筐体1Aの奥行き方向に沿って並ぶことになる。また別の言い方をすれば、各HDD23は、一番長い縦と、二番目に長い横と、三番目に長い高さとを有した直方体であり、HDD23の縦が基本筐体1Aの高さと平行になり、且つ、HDD23の横が基本筐体1Aの奥行きと平行になるように配置される。これにより、一定のスペース内に高密度にHDD23を備えることができる。本実施例では、例えば、HDD群搭載引出し19には、奥行き方向に沿って二以上(例えば四台)のHDD23が配列され、且つ、幅方向に沿って、二以上(例えば二十二台)のHDD23が配列される。なお、本実施例では、各HDD23は、そのHDD23の横が、基本筐体1Aの奥行き方向に沿うように並べられているが、それに代えて、そのHDD23の高さが、基本筐体1Aの奥行き方向に沿うように並べられても良い。以下、基本筐体1Aの奥行き方向(換言すれば縦幅方向)への二以上のHDD23の並びを「列」又は「HDD列」と呼び、基本筐体1Aの横幅方向への二以上のHDD23の並びを「行」又は「HDD行」と呼ぶ場合がある。HDD列は、奥行き方向に平行でも良いし、奥行き方向に対して傾いていてもよい。同様に、HDD行は、横幅方向に平行でも良いし、奥行き方向に対して傾いていても良い。また、HDD列と隣のHDD列との列間の距離は、全ての列間で同じであっても良いし異なっていても良い。同様に、HDD行と隣のHDD行との行間の距離は、全ての行間で同じであっても異なっていても良い。
HDD群搭載引出し19の底に、HDD群搭載基板21が敷かれている。HDD群搭載基板21は、例えば、配線パターンがプリントされたプリント基板である。HDD群搭載基板21には、その全域にわたって密に、HDD23が有するコネクタ(又は、HDD23が搭載されたキャニスタが有するコネクタ)32が物理的に接続される複数のHDD装着部31(例えば、基板21に埋め込まれたコネクタ)が設けられている。図2A、図2B及び図3の例で言えば、HDD群搭載基板21には、行方向(幅方向)に沿って二以上(例えば四個)のHDD装着部31が並んでおり、列方向(奥行き方向)に沿って二以上(例えば二十二個)のHDD装着部31が並んでいる。なお、HDD群搭載引出し19に搭載される複数のHDD23は、一種類のHDD(例えば同一規格のHDD)のみで構成されていても良いし、複数種類のHDDで構成されていても良い。この第一実施例では、SATA(Serial ATA)規格のHDD(以下、SATA−HDD)と、SAS(Serial Attached SCSI)規格のHDD(以下、SAS−HDD)の二種類が混在する。
HDD群搭載引出し19の上面には、図2B及び図3に示すように、二次元方向(例えば行方向及び列方向)に配列された複数のHDDスロット83が備えられる。HDDスロット83には、HDD23が挿入される。HDD23は、例えば、HDD23の奥行き方向を法線方向とした正面と背面とを有し、背面にコネクタ32を備えている。HDD23の背面を鉛直下向きにして、HDDスロット83にHDD23が完全に挿入されると、HDD23の背面に備えられたコネクタ32が、HDD群搭載基板21におけるHDD装着部31に物理的に接続する。なお、HDDスロット83の入口には、例えば、HDD23を挿すと開き、HDD23が無い場合、及び/又は、HDD23が完全に挿入されている場合に閉じた状態となる扉が備えられていても良い。このような扉が備えられることにより、HDDスロット83から塵等が入ってしまうことを防ぐことができる。
HDD群搭載引出し19の上面において、各HDDスロット83の近傍(例えば、HDDスロット83の入口の正面側隣)に、一つ以上(例えば二つ)の第一の状態表示ランプ(例えばLED)81A、81Bと、イジェクトボタン85とが備えられる。図4Aに、図2BにおけるHDDスロット83とその近傍の拡大図を示し、図4Bに、HDDスロット83を介して完全に挿入されたHDD23の断面の概略を示す。図4Bの左側の図は、イジェクト機構86及びHDD23を基本筐体1Aの側面から見た図であり、図4Bの右側の図は、イジェクト機構86及びHDD23を基本筐体1Aの正面から見た図である。後述のコントローラユニット37A、37Bは、例えば、或るHDD23の状態(例えばアクセス中)に応じて、そのHDD23を備えるHDDスロット83に対応した第一の状態表示ランプ81A、81Bの少なくとも一方を点灯又は点滅することができる。イジェクトボタン85が操作された場合、イジェクト機構86により、そのイジェクトボタン85に対応したHDDスロット83内のHDD23が、HDDスロット83から排出される。なお、HDD23の排出は、例えば、イジェクトボタン85が押されたことを表す信号がコントローラユニット37A、37Bに送られて、コントローラユニット37A、37Bのコンピュータ処理によって行われても良いし、又は、コンピュータ処理を必要としない機械的な構成により行われても良い。また、HDD23の取り出し方法については、イジェクト機構86を採用する方法に限らず、幾つかのバリエーションが考えられる。そのバリエーションについては、後述の第三実施例で説明する。
図3に示すように、各HDDスロット83毎に、ロック機構87が備えられる。ロック機構87は、それに対応したHDDスロット83内にHDD23を挿入すること、及び/又は、そのHDDスロット83からHDD23が取り出されることを制御する機構である。ロック機構87が、HDDスロット83をロックした場合、そのHDDスロット83からHDD23を取り出すことは不可能となり、ロックを解除した場合、そのHDDスロット83からHDD23を取り出すことが可能となる。HDDスロット83のロックの方式としては、種々の方法を採用することができる。
HDD群搭載引出し19には、図2Aに示す通り、各列毎に、第二の状態表示ランプ33と、ロック制御ボタン35とが備えられている。第二の状態表示ランプ(例えばLED)33及びロック制御ボタン35は、例えば、HDD群搭載基板21を介して、コントローラユニット37A(及び/又は37B)に電気的に接続されている。コントローラユニット37Aは、或る列に属する二以上のHDD23の少なくとも一つに異常が発生したことを検出した場合、その列に対応した第二の状態表示ランプ33を点灯させる。また、コントローラユニット37Aは、或る列に対応したロック制御ボタン35が操作されたことを検出した場合、その列に属するHDD23の装着及び/又は取外しを可能にし、他の各列に属するHDD23の装着及び/又は取外しを禁止する。より具体的に説明すると、例えば、コントローラユニット37Aは、或る列に対応したロック制御ボタン35が操作されたことを検出した場合、その列に属するHDDスロット83に対応した各ロック機構87を制御して、その列に属するHDD23が取り出されること(又は装着されること)を可能にし、且つ、他の各列に属するHDDスロット83に対応した各ロック機構87を制御して、他の各列に属するHDDスロット83からHDD23が取り出されること(又は装着されること)を禁止する。これにより、所望の列に対応したロック制御ボタン35を押さないと、その列に属するHDDスロット83からHDD23を取り出すことができないので、誤って意図していないHDD23が取り出されることを防止することができる。
HDD群搭載引出し19の背面側には、バックプレーン17の正面に接続されるコネクタ(以下、「バックプレーン正面コネクタ」と言う)47が備えられる。バックプレーン正面コネクタ47は、HDD群搭載基板21に電気的に接続されている(物理的に接続されても良い)。
コントローラ収納スペース7には、中央エリアに、多重化(例えば二重化)されたコントローラユニット37A、37Bと、基本筐体1A内のコントローラユニット37A、37B及びHDD23の二次電源となる電源ユニット39とが備えられる。コントローラユニット37A、37Bと、電源ユニット39とは、積層状に並んでいる。例えば、電源ユニット39が上層に位置し、コントローラユニット37A、37Bがバッテリー39よりも下層に位置する。コントローラユニット37A、37Bと電源ユニット39の各々は、正面側と背面側の両方にコネクタを備えている。正面側のコネクタ41は、バックプレーン17の背面17Bに物理的に接続され(又は電気的に接続され)、背面側のコネクタ43は、種々の対象(例えば、通信ネットワーク、バックプレーン17、SW筐体3内のスイッチ装置又は商用電源)に物理的又は電気的に接続される。これにより、電源ユニット39は、バックプレーン17を介して、各HDD23、各コントローラユニット37A、37B、及び/又は後述の各ファン45A、45Bに給電することができる。また、一方のコントローラユニット37A(又は37B)は、正面側のコネクタ41及びバックプレーン17を介して、他方のコントローラユニット37B(又は37A)にアクセスすることができる。また、コントローラ37A、37Bは、背面側のコネクタ43(又は正面側のコネクタ41)、バックプレーン17及びHDD群搭載基板21を介して、任意のHDD23にアクセスしたり、SW筐体3を介して拡張筐体1B内のHDDにアクセスしたりすることができる。また、コントローラユニット37A、37Bは、背面側のコネクタ43を介して、ホスト装置からリード命令又はライト命令を受けたり、そのリード命令又はライト命令に応答して、バックプレーン17を介して、任意のHDD23にアクセスしたりすることができる。また、コントローラユニット37A、37Bは、保守交換モードを実行する際(例えば、或る列に対応したロック制御ボタンが押されたことを検出した場合)、特定の障害処理を実行しても良い。以下、その具体例を説明する。例えば、HDD群搭載基板21に、HDD群搭載引出し19の振動に応じた値の信号をコントローラユニット37A、37Bに出力する振動センサ71が備えられる。コントローラユニット37A、37Bは、振動センサ71からの信号値の閾値(以下、振動閾値)を記憶した振動閾値記憶域73(例えば、コントローラユニット37A内の後述するコントローラ回路のメモリに設けられている)を備える。その振動閾値は、HDD群搭載引出し19を引出す又は押し込む際に生じる振動によって出力される信号値よりも十分に高い値に設定されている。コントローラユニット37A、37Bは、振動センサ71から受信した信号の値と、振動閾値記憶域73に記憶されている振動閾値とを比較する。コントローラユニット37A、37Bは、振動閾値よりも受信した信号の値の方が低い場合には、HDD群搭載引出し23が引き出された又は押し込まれたと判断し、その判断結果に応じた特定の障害処理を実行し、振動閾値よりも受信した信号の値の方が高い場合には、エラーが発生したと判断し、通常の障害処理を実行する。通常の障害処理として、例えば、コントローラユニット37A、37Bは、各HDD23内のデータを、別の筐体(例えば拡張筐体1B)内のHDD23に移動する処理を実行する。一方、特定の障害処理として、例えば、コントローラユニット37A、37Bは、ホスト装置からのライト命令又はリード命令に応答して任意のHDD23にアクセスし、そのアクセスに失敗した場合には、通常よりもリトライをたくさん実行する(すなわち、リトライの実行回数を通常よりも増やす)。
コントローラ収納スペース7の中央エリアの左右には、ファンユニット45A、45Bが備えられる。ファンユニット45A、45Bは、二重化されたファンユニットである。ファンユニット45A、45Bは、正面側と背面側の両方にコネクタを備えている。正面側のコネクタ51は、バックプレーン17の背面17Bに物理的又は電気的に接続される。これにより、例えば、ファンユニット45A、45Bは、背面側のコネクタ53を介して給電を受けて駆動することができ、駆動することにより、基本筐体1Aの正面からHDD搭載群引出し19を介して空気を取込むことができる。それにより、HDD搭載群引出し19内が冷却される。
バックプレーン17は、配線パターンがプリントされたプリント基板であり、正面17Sと背面17Bとを有する。バックプレーン17の正面17Sには、HDD群搭載引出し19のコネクタ47が物理的又は電気的に接続されるコネクタ48が備えられる。バックプレーン17の背面17Bには、電源ユニット39やコントローラユニット37A、37Bのコネクタ41が物理的又は電気的に接続されるコネクタ55や、ファンユニット45A、45Bのコネクタ51が物理的又は電気的に接続されるコネクタ57が備えられる。バックプレーン17に備えられたコネクタ48、55、57は、例えば、バックプレーン17に埋め込まれている。HDD23が搭載されたHDD群搭載引出し19やコントローラユニット37A、37Bがバックプレーン17に接続されることにより、コントローラユニット37A、37Bが、バックプレーン17及びHDD群搭載基板21を介して任意のHDD23にアクセスすることができる。なお、後述するが、バックプレーン17には、基本筐体1Aの正面から取り込まれHDD群搭載引出し19内を通った空気を背面側に通過させるための穴61を有している。図3に示すように、HDD群搭載引き出し19内では、HDD23の挿抜方向は、空気の流れる方向(点線で示す)を横切る(例えば直交する)方向となっている。HDD装着部31は、空気の流れる方向に沿って並んでおり、空気の流れる方向に対向していない。これにより、HDD群搭載基板21上に塵が落ちて、HDD群搭載基板21とHDD23との間に接触不良が生じてしまうこと等を防ぐことができる。
以上が、基本筐体1Aの構成及び機能の概要である。なお、HDD群収納スペース5内の構成は、拡張筐体1BのHDD群収納スペース9にも適用することができる。
さて、以下、基本筐体1AのHDD群搭載引出し19の出し入れと、HDD群搭載引き出し19に対するHDD23の装着及び取外しについて説明する。
図5Aは、基本筐体1Aから或る程度HDD群搭載引出し19が引き出された場合の外観を概略的に示す。図5Bは、図5Aの5B−5B断面を概略的に示す。なお、図5Bに示す断面図は、図3のそれよりも概略的な図とする。
HDD群搭載引出し19は、上述した引出しスライド機構27により、スムーズに、正面側方向(基本筐体1Aの奥行き方向と反対の方向)に引き出したり、奥行き方向に押し込んだりすることができるようになっている。ユーザは、任意のHDD23を装着する場合、HDD群搭載引出し19を引き出し、複数のHDDスロット83のうちの任意のHDDスロット83に、HDD23を鉛直上方から下方に挿し込む。また、ユーザは、任意のHDD23を基本筐体1Aから取り出す場合、HDD群搭載引出し19を引き出し、任意のHDDスロット83内のHDD23を鉛直下方から上方へ取り外す。このような、HDD23の装着又は取外しは、コントローラユニット37A、37BやHDD23の電源がオン状態になっていても行うことができるようになっている。すなわち、HDD23の活線挿抜が可能である。
HDD群搭載引出し19は、図5A及び図5Bに示すように、バックプレーン17から分離して引き出されるようになっている。換言すれば、背面側部品(バックプレーン19とバックプレーン19よりも奥行き方向に存在する部品)が固定で、HDD群搭載引き出し19のみがスライドするようになっている。HDD群搭載引出し19のコネクタ47とバックプレーン17の正面側コネクタ48との間を電気的に接続するケーブル63が備えられる。ケーブル63は、例えば、フレキシブルなフィルム状のケーブルである。これにより、例えば、HDD群搭載引出し19が基本筐体1A内に完全に収納された状態では、ケーブル63は、HDD群搭載引出し19と基本筐体1Aの底との間のスペース(例えば、レール25の高さを有するスペース)に格納される。また、図5A及び図5Bに示すように、HDD群搭載引出し19全体がスライドし、後部部品が固定であれば、部品点数の削減や、後部部品の交換容易性の点で有益であると考えられる。なお、HDD群搭載引出し19のみが引き出される構成において、ケーブル63が備えられる代わりに、伸縮可能なレール25が備えられても良い。その場合、HDD群搭載引き出し19の引き出しの際には、レール25は、奥行き方向と反対の方向に伸び(つまり、長くなり)、HDD群搭載引出し19の押し込みの際には、奥行き方向に縮む(つまり、短くなる)。
HDD群搭載引出し19の引出し方式は、図5A及び図5Bに表される方式に限らず、種々のバリエーションが考えられる。各種バリエーションについては、後述の第二実施例で説明する。
ところで、第一実施例では、前述したように、HDD群搭載引出し19内で、複数のHDD23が二次元方向に配列されるが、それら複数のHDD23は、行方向(換言すれば、奥行き方向と直交し、且つ、鉛直方向ではない方向)に均等に並べられる。それにより、各列と隣の列との間に生じている奥行き方向に長いスペース(以下、「列間通路」と言う)を流れる風の量を均一化することができる。以下、この点について、詳細に説明する。
図6Aは、HDD群搭載引出し19における全てのHDD装着部31にHDD23が装着された場合の風の流れの様子を示す。図6Bは、図6Aにおける列間通路の拡大図である。
HDD群搭載引出し19における全てのHDD装着部31にHDD23が装着された場合、全ての列間通路91の幅は同じ長さとなる。また、各列間通路(換言すれば、正面側から背面側に流れる風の通路)91では、その幅は、正面側の端(先端)から背面側の端(後端)にかけて一定である。このため、列間通路91を流れる風の量や速度は、どの列間通路91でも同じとなる。故に、冷却設計が容易になる。例えば、幅が一定の列間通路91を通る風は、HDD23から生じる熱により、列間通路91の先端側よりも後端側の方が熱くなる。このことに基づいて、冷却設計を行うことができる。
図7Aは、冷却設計の一つのバリエーション例を示す。
例えば、SATA−HDDよりもSAS−HDDの方が高温になりやすい(換言すれば、より高い熱を発生しやすい)。その理由としては、例えば、SAS−HDDの方がSATA−HDDよりも単位時間当たりの回転数が高いことが考えられる。そのため、SAS−HDDを基本筐体1Aの正面側に配置し、SATA−HDDをそれよりも背面側に配置すると、背面側に配置されたSATA−HDDは、熱くなった風を受けることになる。故に、SATA−HDDの冷却効率が悪くなる。
そこで、図7Aに示すように、HDD群搭載引出し19の正面側に(換言すれば、空気の流れる方向の上流側に)、SATA−HDD(例えば行方向に並んだSATA−HDD)が搭載され、背面側に(換言すれば、空気の流れる方向の下流側に)、SAS−HDD(例えば行方向に並んだSAS−HDD)が搭載される。具体的には、例えば、図7Aに示す通り、正面側の一以上の行全体に、SATA−HDDが搭載され、それよりも背面側の一以上の行全体に、SAS−HDDが搭載される。これにより、SATA−HDDは、SAS−HDDがSATA−HDDよりも正面側に配置される場合よりも低温の風(具体的には、どのHDDの熱も奪っていない風か、或いは、SAS−HDDよりも低温であるSATA−HDDから奪った熱を持った風)を受けるので、SAS−HDDがSATA−HDDよりも正面側に配置される場合に比べて、SATA−HDDの冷却効率を高めることができる。また、SAS−HDDが受ける風は、SAS−HDDがSATA−HDDよりも正面側に配置される場合よりも高温の風となるが、SAS−HDDの温度よりも低い温度の風であるため、SAS−HDDの冷却も行うことができる。すなわち、SAS−HDDがSATA−HDDよりも正面側に配置される場合に比べて、全体としての冷却効率を高めることができる。
図7Bは、冷却設計の別のバリエーション例を示す。
HDD群搭載引出し19における全てのHDD装着部31にHDD23が装着された場合、前述した通り、全ての列間通路91の幅は同じ長さとなり、故に、各列間通路91を流れる風の量や速度は他の列間通路91でも同じとなる。しかし、全てのHDD装着部31にHDD23が搭載されないこともあり得る。その場合、或る列間通路91の或る場所の幅が、他の場所の幅と異なる。このため、冷却効率が下がる可能性がある。
そこで、図7Bに示すように、HDD23が挿されていない空きのHDDスロット83Fに、ダミーのHDD94を挿入する。ここで、ダミーのHDD94とは、HDD23と同程度の体積及び形状を有する立体であれば、どのようなものであって良い。例えば、ダミーのHDD94は、HDD23と同程度の体積及び形状を有する単なる箱であっても良い。
このように、空きのHDDスロット83FにダミーのHDD94を挿すことにより、列間通路91のどの場所の幅も同じになるので、冷却効率が下がってしまうことを防ぐことができる。
なお、ダミーのHDD94が配置される場所は、空きのHDDスロット83Fであればどこでも良い。例えば、ダミーのHDD94は、HDD群搭載引出し19の全体に均等に分布しても良いし、或る場所に集中して配置されても良い。具体的には、例えば、正面に最も近い第一行(風の入り口に最も近い行)に、HDD(例えばSATA−HDD)が配列され、正面から最も遠い第m行(例えばm=4)に、HDDが配列され(例えばSAS−HDD)が配列され、第一行と第m行の間における少なくとも一つの行の全体に、ダミーのHDD94が搭載されても良い。
また、例えば、或る行においてHDDが取り出され第一の空きHDDスロット83Fが生じた場合、別の行におけるHDDスロット83からHDDを取り出すことで第二の空きHDDスロット83Fを用意し、その取り出されたHDDを、第一の空きHDDスロット83Fに挿し、代わりに、用意された第二の空きHDDスロット83Fに、ダミーのHDD94が挿されても良い。すなわち、HDD23とダミーのHDD94との配置関係をユーザ任意の関係にすることができる。
また、前述したが、HDDスロット83の入口には、例えば、HDD23を挿すと開き、HDD23が無い場合、及び/又は、HDD23が完全に挿入されている場合に、閉じた状態となる扉が備えられていても良い。換言すれば、HDDスロット83の入口には、HDD23が挿されていないHDDスロット83Fの入口が開き状態になることを防止するシャッターが備えられても良い。
また、各HDDスロット83に対応した状態表示ランプ81A、81B(図2B及び図4A参照)は、そのHDDスロット83にダミーのHDD94が挿された場合には、それに対応した表示を実行する(換言すれば、ダミーのHDD94が挿されていることをユーザに報知する)。これは、ハード的な制御でも、コントローラユニット37A、37Bによるコンピュータ制御でも実現することができる。例えば、ダミーのHDD94のHDD群搭載基板21に対向した面が、一定の長さを持った突起を備え、且つ、HDD群搭載基板21が、その突起の接触を検出するための接点を備え、ダミーのHDD94が挿されて上記突起が上記接点に接触した場合に、状態表示ランプ81A、81Bが、それに応じた表示(例えば緑ランプの点滅)を実行しても良い。
また、各HDDスロット83に対応した状態表示ランプ81A、81Bは、ダミーのHDD94が挿されたことを表すステータス以外のステータスに対応した表示を実行しても良い。例えば、コントロールユニット37A、37Bは、HDD23が挿されており、且つ、そのHDD23についてエラーを検出していない場合、そのHDD23が挿されているHDDスロット83に対応した状態表示ランプ81A、81Bに、アクティブステータスを表す表示(例えば緑ランプの点灯)を実行させても良い。また、例えば、コントロールユニット37A、37Bは、HDD23が挿されており、且つ、そのHDD23についてエラーを検出した場合、そのHDD23が挿されているHDDスロット83に対応した状態表示ランプ81A、81Bに、障害を表す表示(例えば赤ランプの点灯)を実行させても良い。また、コントローラユニット37A、37Bは、ロック制御ボタン35が押されたことを検出した場合、そのロック制御ボタン35に対応した列における状態表示ランプ81A、81Bの表示を、その検出に対応した態様にしても良い(例えば緑色ランプと赤色ランプを交互に点灯しても良い)。これにより、どの列に属するHDDスロット83からHDD23を取り出せるかをユーザに把握させ、ユーザが意図しないHDD23が誤って取り出されてしまうことを防ぐことができる。また、コントローラユニット37A、37Bは、ロック制御ボタン35に対応した列に属する或るHDDスロット83のイジェクトボタン85が押されたことを検出した場合、その或るHDDスロット83に対応した状態表示ランプ81A、81Bに、HDD23の取り外しを許可することを意味する表示(例えば緑色ランプの点滅)を実行させても良い。
以上が、冷却設計のバリエーションであるが、もちろん、冷却設計内容は上記の例に限らず、種々のまた別のバリエーションが考えられる。そのバリエーションについては、後述の第四実施例で説明する。
図8は、コントローラユニット37A、37B内の構成例、スイッチ筐体3内の構成例、拡張筐体1B内の構成例、及び、コントローラユニット37A、37Bと拡張筐体1Bとの接続構成例を示す。
コントローラユニット37A、37Bには、それぞれ、コントローラ回路101A、101Bが備えられる。コントローラ回路101A、101Bの構成は同じなので、コントローラ回路101Aを代表的に例に採り説明すると、コントローラ回路101Aは、CPU105と、ブリッジ回路(図では「Bridge」と記載)107と、ファイバチャネルインターフェース回路(図では「IF-FC」と記載)111と、キャッシュメモリ(図では「Cache」と記載)114と、データ転送制御回路(図では「D_CTL」と記載)113と、SASインターフェース回路(図では「IF-SAS」と記載)115と、ファンナウトエクスパンダ(図では「F-Exp」と記載)116と、メインメモリ(図では単に「メモリ」と記載)109とを備える。CPU105は、コントローラ回路101Aの統括的な制御(例えば、各コントローラ回路要素の制御)を行う。ブリッジ回路107は、Bridge107に接続されている各コントローラ回路要素(CPU105やメインメモリ109等)と、Bridge107に接続されている別のコントローラ回路要素との接続を制御する。IF-FC111は、FC(ファイバチャネル)プロトコルを処理するチップを搭載した回路であり、例えば、SAN(Storage Area Network)を介してホスト装置(図示せず)が接続される。Cache114は、HDD23に書き込まれるデータや、HDD23から読み出されたデータが一時的に記憶するためのメモリである。)111と、キャッシュメモリ(図では「Cache」と記載)114と、D_CTL113は、D_CTL113に接続されている各コントローラ回路要素と、D_CTL113に接続されている別のコントローラ回路要素との間のデータ転送を制御する。IF-SAS115は、SASプロトコルを処理するチップを搭載した回路であり、F-Exp116を介して、SAS-HDD23Sとの通信を行う。F-Exp116は、一種のスイッチ回路であり、IF-SAS115に接続されるj(jは一以上の整数)個の第一ポートと、コントローラユニット37Aの複数の背面側コネクタ43に接続されるk(k>j)個の第二ポートとを備える。メモリ109は、CPU105に読み出されるコンピュータプログラムを格納したROMであっても良いし、CPU105のワーク領域を備えるRAMであっても良い。正面側コネクタ41は、Bride107に接続され、且つ、パス106を介してコントローラユニット37Bの正面側コネクタ41に接続されていても良い。これにより、コントローラ回路101Aは、別のコントローラ回路101Bにアクセスすることができる。例えば、コントローラ回路101Aは、HDD23から読み出したデータをCache114に書き込み、且つ、パス106を介して、コントローラ回路101B内のCacheにそのデータを書き込んでも良い。
スイッチ筐体3内には、一以上の(例えば2つの)スイッチ装置118が備えられる。各スイッチ装置118には、複数のエッヂエクスパンダ(図では「E-Exp」と記載)117が備えられる。E-Exp117は、一種のスイッチ回路であり、コントローラユニット37A又は37Bに接続されるp(pは一以上の整数)個の第一ポートと、一以上の拡張筐体1Bに接続されるq(q>p)個の第二ポートとを備える。
拡張筐体1Bは、ディスク接続部120と、複数のHDD23と、ディスク接続部120と複数のHDD23とを接続するバックプレーン(以下、「BP」と略記)121とを備える。
ディスク接続部120の拡張筐体内スイッチ部119は、前記スイッチ部118と同様の処理を実施する。
BP121には、拡張筐体内スイッチ部119に接続される第一ポート126と、HDD23に接続される第二ポート128とがある。BP121の第二ポートセット128は、図示しない二つの第二ポートを有しており、それら二つの第二ポートには、スイッチ装置118や拡張筐体内スイッチ部119を介して、二つのコントローラ回路101A、101Bがそれぞれ接続される。二つの第二ポートに接続されるHDD23が、SAS−HDD23Sである場合、SAS−HDD23Sには二つのコネクタ32があるので、二つの第二ポート(一つの第二ポートセット128)には、直接的に、SAS−HDD23Sが接続される。一方、二つの第二ポートに接続されるHDD23が、SATA−HDD23Aである場合、SATA−HDD23Aが有するコネクタ32の数は一つであるので、二つの第二ポート(一つの第二ポートセット128)には、パススイッチ(以下、「PS」と略記)123を介してSATA−HDD23Aが接続される。PS123は、第二ポートセット128に接続される二つの第一ポートと、SATA−HDD23Aに接続される一つの第二ポートとを有する装置(例えばチップ)である。
以上のような構成により、二つのコントローラ回路101A、101Bが、各SATA−HDD23A及び各SAS−HDD23Sにアクセスすることができる。換言すれば、二つのコントローラ回路101A、101Bは、記憶装置システム1に備えられる全てのHDD23を個々に管理することができる。なお、拡張筐体1B内のHDD23とBP121との接続構成は、基本筐体1A内のHDD23とBP17との接続構成に適用することができる。また、コントローラユニット37A、37B内の構成や、SW筐体3内の構成や、拡張筐体1B内の構成や、コントローラユニット37A、37Bと各HDD23との間の接続構成は、上記の例に限られず、幾つかのバリエーションが考えられる。そのバリエーションについては、後述の第五実施例で説明する。
図9は、記憶装置システム1が通信ネットワークに接続された場合のネットワーク構成例を示す。
コントローラ回路101A(及び/又は101B)には、管理端末203に対するインターフェースとして機能する管理I/F205が備えられる。管理I/F205には、通信ネットワーク(例えばLAN)204を介して、管理端末203が接続される。管理端末203は、CPUやメモリを備えるコンピュータマシン(例えば、パーソナルコンピュータ又はサーバマシン)である。CPU105は、管理I/F205を介して、管理端末203と通信することができる。なお、管理端末203は、一本のケーブルで管理I/F205に接続されても良い。
一以上のHDD23上に、論理的な記憶装置(以下、論理ボリューム)213が用意される。以下、論理ボリューム213を備える一以上のHDD23のグループを「パリティグループ」と言う。なお、一つのパリティグループに存在する一以上のHDDの種類は、全てが同じであっても異なっていても良い。それら一以上のHDDの種類が全て同じであれば、パリティグループの構成要素(HDD)の信頼性は同じとなるし、異なってもよいのであれば、HDDの構成及び配置の自由度が高まる。
コントローラ回路101A(及び/又は101B)のIF-FC111に、通信ネットワーク(例えばSAN)202を介して、ホスト装置201が接続される。その場合、IF-FC111は、ホスト装置に対するインターフェース回路として機能する。CPU105は、ホスト装置201からIF-FC111を介してライト命令又はリード命令を受信し、そのライト命令又はリード命令に応答して、ライト処理又はリード処理を実行する。ライト処理では、例えば、CPU105は、ホスト装置201からデータを受信し、受信したデータをCathe114に書込み、そのデータを、Cathe114から読み出して論理ボリューム213(換言すれば一以上のHDD23)に格納する。リード処理では、例えば、CPU105は、HDD23から読み出したデータをCathe114に書込み、そのデータを、Cathe114から読み出してホスト装置201に送信する。なお、通信ネットワーク202と204は、同一の通信ネットワークであってもよい。
メインメモリ109には、制御情報211が用意される。制御情報211は、HDD23と論理ボリューム213との対応関係を表すデータを含む。具体的には、例えば、制御情報211には、各論理ボリューム213毎のボリューム識別子(例えば番号)と、その論理ボリューム213を構成するパリティグループに関する情報(例えば、各HDD23毎の情報(一例として、位置、種類及び識別子))と、その論理ボリューム213のRAIDレベルとが含まれている。また、制御情報211には、論理ボリューム213を構成していない予備のHDD(以下、予備HDD)23に関する情報(例えば、位置、種類及び識別子(例えばWWN(ワールドワイドネーム))が含まれている。CPU105は、メインメモリ109内の制御情報211を更新することができる。例えば、CPU105は、HDD23が取り外されたことを検出した場合、HDD23が取り外された位置を特定し(例えば、どのHDDスロット83のイジェクトボタン85が押されたかに基づいて、その位置を特定し)、特定された位置に対応したHDDの情報を、制御情報211から削除してもよい。また、例えば、CPU105は、HDD23が装着されたことを検出した場合、そのHDD23に関する情報を取得し(例えば、所定のコマンドを送信し、そのコマンドに応答してHDD23からそのHDD23に関する情報を受信し)、取得された情報を制御情報211に含めてもよい。また、制御情報211は、管理端末203から入力された情報であっても良い。また、制御情報211は、管理端末203によって更新されても良い。また、制御情報211に含まれる各HDD23毎の情報には、CPU105によって検出される各HDD23のステータス(例えば、アクティブ、障害、メンテナンス可能、スタンバイ、準備中)が含まれても良い。また、制御情報211に含まれる各HDD23の種類は、CPU105によって自動検出されたものであっても良い。CPU105は、例えば、上述したPSを介さずダイレクトにHDDにアクセスしたことを検出した場合、そのHDDがSAS−HDDであると判断し、上述したPSを介してHDDにアクセスしたことを検出した場合、そのHDDをSATA−HDDであると判断しても良い。或いは、CPU105は、各HDD23に所定のコマンド(例えばSCSIのデバイスディスカバリコマンド)を送信し、そのコマンドに応答して各HDD23から送られて来る情報に基づいて、各HDD23の種類を検出しても良い。
CPU105は、制御情報211に基づいて、以下に例示するGUI画面を生成し、そのGUI画面を管理端末203に表示させることができる。
図10Aは、管理端末203に表示されるGUI画面であって、障害が発生していない場合のGUI画面の一例を示す。なお、このGUI画面に表示されるHDD情報は、ユーザに指定された筐体(例えば基本筐体1A)内に存在するHDDに関する情報であるとする。
GUI画面301は、第一のサブ画面301Aと、第二のサブ画面301Bとに区切られている。
CPU105は、第一のサブ画面301Aに、論理ボリューム213に関する情報を表示する。具体的には、例えば、CPU105は、一以上の論理ボリューム213にそれぞれ対応した一以上のボリューム図形308を表示し、且つ、制御情報211に基づいて、各ボリューム図形308の近傍に、各論理ボリューム213毎の識別子と、その論理ボリューム213を構成するパリティグループに関する情報と、その論理ボリューム213のRAIDレベルとを表示する。また、CPU105は、一以上の予備HDD23に関する情報(例えば、種類及び識別子)も、第一のサブ画面301Aに表示する。なお、CPU105は、HDD図形303内に、そのHDD図形303に対応したHDD23の種類(例えばSAS又はSATA)を表示しても良い。
また、CPU105は、制御情報211に基づいて、第二のサブ画面301Bに、記憶装置システム1に搭載されている複数のHDD23に関する情報を表示する。例えば、CPU105は、各筐体1A、1Bに存在する全てのHDD23、或いは、ユーザに指定された筐体に存在するHDD23に関する情報を表示する。図10Aに示す第二のサブ画面301Bは、基本筐体1Aに存在するHDD23に関する情報を表示しているものとする。
例えば、CPU105は、第二のサブ画面301Bに、HDD群搭載引出し19における複数の位置(複数のHDD装着部31の位置)に対応した場所(以下、HDD表示場所)を用意し、そのHDD表示場所に、HDDを表す図形(以下、HDD図形)303を表示する。その際、CPU105は、例えば行数が4の場合、基本筐体1A(又は拡張筐体1B)の正面に最も近い行の番号を「00」と表示し、基本筐体1A(又は拡張筐体1B)の正面から最も遠い行の番号を「03」と表示する。また、CPU105は、どの位置に存在するHDDがどんな論理ボリュームを構成しているかを表示する(例えば、論理ボリュームを備える一以上のHDDにそれぞれ対応した一以上のHDD図形を枠で囲み、その枠の近傍に、論理ボリュームの識別子を表示する)。また、CPU105は、HDDが存在しない位置のHDD図形を、表示しなくても良いし、或いは、HDDが存在する位置のHDD図形の表示形態(例えば色)と別の表示形態で表示してもよい。また、CPU105は、或るHDD図形がユーザに指定された場合(例えばマウスでクリックされた場合)、そのHDD図形に対応したHDDに関する情報(例えば、種類、識別子、ステータス、及び論理ボリュームの識別子)を制御情報211から抽出して表示しても良い。なお、図示の「スタンバイ」というステータスは、例えば、論理ボリュームを構成するHDDの一つとして組み入れることができることを意味するステータスであり、予備HDDのステータスである。
図10Bは、管理端末203に表示されるGUI画面であって、障害が発生した場合のGUI画面の一例を示す。図10Bは、論理ボリューム識別子が「#2」である論理ボリュームを備える或るHDD23に障害が発生した場合の図である。
CPU105は、或るHDD23で障害が発生したことを検出した場合(例えば、所定回数だけアクセスのリトライを実行してもHDD23から何の応答も受けない場合)、制御情報211を参照して、障害が検出されたHDD(以下、障害HDD)23を備える論理ボリューム213の識別子を特定する。そして、CPU105は、第一のサブ画面301Aにおいて、特定された識別子「#2」を持つ論理ボリューム213の図形308を強調表示する(例えば、その図形308を爆弾マーク309で囲む)。また、CPU105は、識別子「#2」を持つ論理ボリューム213のステータスとして、「縮退」を表示する。
また、CPU105は、第二のサブ画面301Bにおいて、障害HDD23の位置に対応したHDD表示場所におけるHDD図形303Aを強調表示する。更に、CPU105は、障害HDD23に関する情報(例えば、種類、ステータス「障害」、論理ボリューム識別子)を、HDD図形303Aに関連付けて表示する。
以上のようにして、CPU105は、記憶装置システム1で障害が発生した場合には、その障害の内容をユーザに報知することができる。なお、CPU105は、回復中のステータスを検出して、そのステータスを第二のサブ画面301Bに表示しても良い。例えば、CPU105は、ステータス「スタンバイ」のHDDを、或る論理ボリュームを備えるパリティグループの一つに含める指示を管理端末203から受けた場合、そのHDDをそのパリティグループの一つに含め、それにより、上記或る論理ボリュームの記憶容量を増やすHDD組み込み処理を実行してもよい。そして、その際、CPU105は、HDD組み込み処理を開始したならば、処理対象のHDDのステータスを「スタンバイ」から「準備中」に切替え、図10Bに示すように、ステータス「準備中」を、その処理対象のHDDに対応したHDD図形303Bに関連付けて表示し、且つ、HDD組み込み処理が済んだならば、処理対象のHDDのステータスを「準備中」から「アクティブ」に切替え、ステータス「アクティブ」を、その処理対象のHDDに対応したHDD図形303Bに関連付けて表示してもよい。
図11は、HDDで障害が発生してからその障害が回復するまでに行われる処理流れの一例を示す。
或るHDD23で障害が発生した場合、その障害は、CPU105によって検出される。その際、CPU105は、障害HDD23に対応した第一の状態表示ランプ81A、81B(図4A参照)に、障害が発生したことを意味する表示を実行させる。また、CPU105は、障害HDD23が属する列に対応した第二の状態表示ランプ33に、その列において障害が発生したことを意味する表示を実行させる(ステップS100)。
CPU105は、制御情報211に基づいて、障害が発生したHDD23に関する情報(例えば、位置、ステータス等)を載せたGUI画面301を、管理端末203に表示させる(S200)。管理端末203のユーザ401は、管理端末203に表示されたGUI画面301を見て、どのような設定を記憶装置システム1に対して行うか等の対処方法を検討し、管理端末203を用いて、記憶装置システム1に対し、検討結果に基づく設定を行う(S300、S301)。記憶装置システム1のCPU105は、その設定の内容を解釈し、その解釈結果に基づく処理を実行する(S400)。
以下、S301及びS400の具体例を説明する。
S301において、管理端末203は、ユーザ401の操作に従って、障害HDD23のロックを解除することと、その障害HDD23を含んでいるパリティグループに、ユーザによって選択された予備HDD(以下、選択予備HDD)を含めることとの設定を、記憶装置システム1に入力する。
記憶装置システム1のCPU105は、入力された設定に従い、障害HDD23のロック機構87を制御して、障害HDD23のロックを解除する(S401)。その際、CPU105は、障害HDD23のステータスを、「障害」から「メンテナンス可能」に変更し、変更後のステータスを、障害HDD23のHDD図形に関連付けて管理端末203に表示しても良い。また、CPU105は、障害HDD23を含んだパリティグループ(以下、障害グループ)を構成する全てのHDD23のロックも解除しても良い。パリティグループ単位でのHDDの交換を可能にするためである。また、CPU105は、ロックが解除されたHDD23へのアクセスを実行しないようにしても良い(例えば、そのHDD23が備える論理ボリュームへのライト命令又はリード命令を受けた場合、アクセスが禁止中である旨をホスト装置に返送しても良い)。また、CPU105は、障害HDD23に対応した列に対応するロック制御ボタン35を押すことを報知し(例えば第二の状態表示ランプ33の表示を制御してその旨を報知し)、それに応答してロック制御ボタン35が押されたことを検出した後に、障害HDD23のロックの解除を行っても良い。
また、CPU105は、入力された設定に従い、障害HDD23の電源をターンオフする(S402)。その際、CPU105は、障害グループを構成する全てのHDD23の電源をターンオフしてもよい。電源をターンオフする方法としては、HDD群搭載基板21に、HDD23へ電力を供給する電源回路404が備えられている場合、CPU105が、電源回路404に電源ターンオフ命令を送ることで、そのHDD23の電源をターンオフさせる方法が考えられる。
また、CPU105は、障害HDD23のロックが解除された旨の表示を、その障害HDD23に対応した第一の状態表示ランプ81A、81Bに実行させても良い(S403)。
また、CPU105は、選択予備HDD23を、障害HDD23の代わりにパリティグループに含める処理を実行する(S404)。例えば、CPU105は、制御情報211を、障害HDD23の代わりに選択予備HDD23が障害グループに含められたことを表す内容を含んだ情報に更新する。
以上が、第一実施例についての説明である。なお、この第一実施例において、HDD群搭載引出し19を出し入れしてHDD23を装着又は取り外す代わりに、筐体1A、1Bの上面が開閉する構成になっていて、その上面を開くことによって、HDD23の装着又は取り外しが行われても良い。筐体1A、1Bの上面は、例えば、筐体1A、1Bの或る辺を軸に回動することで開閉しても良いし、上面に沿って二次元方向にスライドすることで開閉しても良い。
以上、上述した第一実施例によれば、複数のHDD23が筐体1A、1Bの奥行き方向に沿って立てて並べられる。これにより、一定のスペース内に高密度にHDD23を備えることができる。また、その結果、記憶装置システム1としての高性能化、大容量化を可能とする。
また、上述した第一実施例によれば、複数のHDD23が、冷却風が流れる方向と直交する行方向に等間隔で並ぶ。これにより、どの列間通路91の幅も同じになるので、各列間通路91を通る冷却風の量や速度を均一にすることができる。
また、上述した第一実施例によれば、二以上のHDDで構成される各列毎に、ロック制御ボタン35が備えられ、所望の列に対応したロック制御ボタン35が押されないと、その列に属するHDD23の取り外しができない。これにより、取外し対象のHDDの隣の行に存在するHDDを誤って取り外してしまうといったことを防止することができ、以って、記憶装置システム1の保守作業を正確に行うことができる。
ところで、上述した第一実施例では、種々の点で幾つかのバリエーションが考えられる。各種のバリエーションが採用された実施例を別の実施例として、以下、説明する。なお、以下の説明では、第一実施例と共通する点についての説明は省略又は簡略し、第一実施例と相違する点を主に説明する。
第二実施例では、HDD群搭載引出し19の引出し方式が第一実施例と異なる。
引出し方式には、例えば、HDD群搭載引出し19が背面側部品(バックプレーン19とバックプレーン19よりも奥行き方向に存在する部品)と一体となって引き出される方式(以下、「一体型引出し方式」と言う)と、HDD群搭載引出し19がバックプレーン17から分離して引き出される方式(以下、「分離型引出し方式」)とがある。以下、それぞれの引出し方式のバリエーションを説明する。
(A)一体型引出し方式。
図12Aは、一体型引出し方式の第一のバリエーションを示す。
この第一のバリエーションによれば、電源ユニット39やコントローラユニット37A、37Bのそれぞれの背面側のコネクタ43に接続されているケーブル(以下、外部ケーブル)77が、HDD群搭載引出し19のスライドに伴って、正面側方向に引っ張られて基本筐体1A内に取り込まれたり、背面側方向に押されて基本筐体1A外に出されたりする。
この第一のバリエーションでは、基本筐体1Aの背面は、開いている。このため、電源ユニット39や、コントローラユニット37A、37Bの交換が容易である。
図12Bは、一体型引出し方式の第二のバリエーションを示す。なお、スライド機構27の図示は省略する。
この第二のバリエーションによれば、基本筐体1Aの背面近傍に、境界基板79が備えられる。境界基板79は、例えばプリント基板であり、基本筐体1Aの背面の近傍の空間を、基本筐体1Aの正面側と背面側とに仕切る。境界基板79は、背面に、外部ケーブル77が接続されるコネクタ81を備え、正面に、電源ユニット等の背面側コネクタ43と内部ケーブル78を介して接続されるコネクタ80を備える。境界基板79の位置は固定であり、HDD群搭載引出し19の出し入れに応じて境界基板79が動くことは無い。
なお、この第二のバリエーションでは、境界基板79と、電源ユニット39やコントローラユニット37A、37Bとが一つのモジュールとして構成されており、そのモジュールを交換することで、電源ユニット39やコントローラユニット37A、37Bとが別の電源ユニット39やコントローラユニット37A、37Bと交換されてもよい。
図12Cは、一体型引出し方式の第三のバリエーションを示す。なお、スライド機構27の図示は省略する。
この第三のバリエーションは、上記の第二のバリエーションの変形例である。すなわち、バックプレーン17の背面に、新たなコネクタ501が備えられ、そのコネクタ501に、境界基板79の正面のコネクタ80が内部ケーブル78を介して接続される。内部ケーブル78は、コントローラユニット37Bと基本筐体1Aの底との間のスペースに格納される。内部ケーブル78は、例えば、フレキシブルなフィルム状のケーブルである。
この第三のバリエーションによれば、部品点数を削減することができる。例えば、内部ケーブル78の本数や、境界基板79の正面側のコネクタ80の数や、各ユニット39、37A及び37Bの背面側コネクタ43を削減することができる。なお、この第三のバリエーションにおけるバックプレーン17のプリント配線の構成は、第一実施例のそれと異なることは言うまでもない。
(B)分離型引出し方式。
図13Aは、分離型引出し方式の一つのバリエーションの概要を示す図であり、図13Bは、そのバリエーションを詳細に説明するための図である。
図13A及び図13Bに示す、分離型引出し方式のバリエーションによれば、HDD群搭載引出し19は、n個のサブ引出し19Sで構成されている。nの値は、二以上の整数であって、HDD23の列数以下の値である。なお、この第二実施例では、nは、HDD23の列数と同数とする。
一つのサブ引出し19Sには、一以上の列(本実施例では一つの列)を構成するHDD23が搭載される。各サブ引出し19Sは、HDD群搭載引出し19の構成を具備しても良い。例えば、各サブ引出し19Sは、底に、そのサブ引出し19Sに対応した列に属するHDDを搭載するためのHDD群搭載サブ基板を備えても良い。
各サブ引出し19Sは、図13A及び図13Bに示すように、バックプレーン17から分離して引き出されるようになっている。すなわち、格別図示しないが、各サブ引出し19S毎に、そのサブ引出し19Sを正面側方向及び背面側方向にスライドさせるためのスライド機構が備えられる。そのスライド機構は、第一実施例と同様に、レールとガイドローラによって構成されていても良い。
各サブ引出し19Sのコネクタ47は、そのサブ引き出し19Sに搭載されたHDD23と電気的に接続される。また、各サブ引出し19Sのコネクタ47は、ケーブル508を介して、バックプレーン17の正面側コネクタ48に接続される。ケーブル508は、例えば、フレキシブルなフィルム状のケーブルである。これにより、例えば、サブ引出し19Sが基本筐体1A内に完全に収納された状態では、ケーブル508は、そのサブ引出し19Sと基本筐体1Aの底との間のスペース(例えば、レール25の高さを有するスペース)に格納される。なお、このバリエーションにおいて、ケーブル508が備えられる代わりに、伸縮可能なレールが備えられても良い。その場合、サブ引き出し19の引き出しの際には、レールは、正面側方向に伸び(つまり、長くなり)、サブ引出し19の押し込みの際には、背面側方向に縮む(つまり、短くなる)。
第三実施例では、HDD23の取外し方式が第一実施例と異なる。
図14Aは、HDD23の取外し方式の第一のバリエーションを示す。
第一のバリエーションでは、HDD装着部31と、HDD群搭載基板21との間に、鉛直方向に沿った高さを有する弾性体(例えばバネ)511が備えられる。この第一のバリエーションでは、以下のような流れで、HDD23の装着と取外しが行われる。
すなわち、HDD23がHDDスロット83に挿されてなるべく鉛直下方に押され、弾性体511が一定の基準よりもつぶされた後、HDD23が押されなくなると、弾性体511が、元の高さよりも低い位置まで戻って止まり、HDD23の上面23Uが、HDDスロット83の面と同じ位置か又はそれよりも低い位置に位置する。これにより、HDD23が装着された状態となる。
その後、HDD23の上面23Uが鉛直下方に押され、再び、弾性体511が一定の基準よりもつぶされると、弾性体511が元の高さに戻り、それにより、HDD23の上面23Uが、HDDスロット83の面よりも高い面に位置する。それにより、HDD23の取り外しが可能な状態となる。
図14Bは、HDD23の取外し方式の第二のバリエーションを示す。
第二のバリエーションによれば、HDD23(又はHDD23を収納したキャニスタ)の上面に、取っ手512が備えられる。ユーザは、取っ手512を持ち、その取っ手512を鉛直方向上方に引き上げることで、HDD23を取り外すことができる。
なお、取っ手512は、HDD23(又はHDD23を収納したキャニスタ)に対して着脱可能であってもよい。また、取っ手512の形状は、手でつかむことができればどのような形状でもよい。また、取っ手512の代わりに、何らかの道具を使用して(例えば嵌め込んで又は引っ掛けて)HDD23を引き抜くための冶具が備えられても良い。
第四実施例では、HDD23の冷却設計が第一実施例と異なる。すなわち、第一実施例では、列間通路91を流れる風の量(又は速度)を、列間通路91の入口から出口にかけて実質的に均一としたが、この第四実施例では、それが不均一になる。具体的には、例えば、この第四実施例では、風の流路が、正面側から背面側にかけて(つまり、奥行き方向に進むほど)狭くされている。これにより、背面側に進むほど風速が高まるので、背面側に存在するHDD23の冷却効率を高めることができる。
図15Aは、背面側で冷却風の速度を高めるための冷却設計の第一のバリエーションを示す。
この第一のバリエーションによれば、列間通路91に、奥行き方向に長い仕切り部材564が配置される。仕切り部材564は、列間通路91の入口から所定距離離れた場所(例えば第二行目付近)から、その列間通路91を二つのサブ通路91S、91Sに分け、且つ、サブ通路91Sの幅を、奥行き方向に進むにしたがって狭くする。仕切り部材564は、例えば、先側(奥行き方向反対側)の幅が狭く、後側が(奥行き方向側)広くなっており、列間通路91の高さと同程度の高さを有する部材である。このような仕切り部材564が、先側を正面に向け、後側を背面に向けて配置されることで、列間通路91が二つのサブ通路91S、91Sに分かれ、且つ、各サブ通路91Sの幅(換言すれば、行方向の間隔)が、奥行き方向に進むにしたがって狭くなる。これにより、列間通路91を流れる冷却風は、符号561〜563で表すように、奥行き方向に進むに連れて速くなる。
なお、仕切り部材564の形状には、いろいろなバリエーションがあってもよい。また、仕切り部材564は、形状が変えられるようになっていてもよい。例えば、仕切り部材564は、Vの字に形成された板(例えば金属板)であって、先端の角度を調節することにより、先側と後側の幅を調整できるようになっていてもよい。
図15Bは、背面側で冷却風の速度を高めるための冷却設計の第二のバリエーションを示す。
この第二のバリエーションでは、二以上のHDD23によって形成される列が、隣の列との間の幅が背面側の方で正面側より狭くなるように、奥行き方向に沿って傾けられている。また、一番端の列の隣(隣に列が存在しない側)には、その隣を流れる冷却風の通路の幅を奥行き方向に進むほど狭くするためのアジャスト部材565が備えられている。
なお、この第二のバリエーションでは、HDD群搭載引出し19が、各列の傾きを調整するための構成を備えていても良い。例えば、HDD群搭載基板21が、奥行き方向に沿って長い複数の短冊状のサブ基板(列を備えることが可能なサブ基板)に分かれていて、そのサブ基板の奥行き方向に対する傾きを変えることで、各列の傾きが調整されてもよい。
第五実施例では、コントローラユニット37A、37B内の構成、SW筐体3内の構成、拡張筐体1B内の構成、及び、コントローラユニット37A、37Bと各HDD23との間の接続構成のうちの少なくとも一つが、第一実施例と異なる。
図16は、拡張筐体1B内の構成の一つのバリエーションを示す。
このバリエーションによれば、拡張筐体1B内に、SAS−HDD23SとSATA−HDD23Aとが混在するのではなく、SAS−HDD23Sのみが存在する。すなわち、BP121には、SAS−HDD23Sのみが接続される。SAS−HDD23Sは、前述したように、二つのポートを有するので、PS123を介在させることなく直接的にBP121に接続することができる。
なお、このバリエーションでも、二つのコントローラ回路101A、101Bは、記憶装置システム1に備えられる全てのHDD23を個々に管理することができる。
図17は、拡張筐体1B内の構成の別のバリエーションを示す。
このバリエーションによれば、拡張筐体1B内に、SAS−HDD23SとSATA−HDD23Aとが混在するのではなく、SATA−HDD23Aのみが存在する。すなわち、BP121には、SATA−HDD23Aのみが接続される。SATA−HDD23Aは、前述したように、具備するポートの数は一つのため、PS123を介してBP121に接続される。
なお、このバリエーションでも、二つのコントローラ回路101A、101Bは、記憶装置システム1に備えられる全てのHDD23を個々に管理することができる。
図18は、拡張筐体1B内の構成のまた別のバリエーションと、コントローラユニット37A、37Bと各HDD23との間の接続構成の一つのバリエーションとを示す。図19は、拡張筐体1B内のHDD群搭載引出しにおける構成を詳細に示す。
図18及び図19によれば、拡張筐体1B内のHDD群搭載引出し19は、複数のサブ引出し19Sを備える。換言すれば、拡張筐体1B内の複数のHDD23は、各n列毎(nは一以上の整数)に論理的に分割されている。
HDD23の配置は、複数のサブ引出し19Sの全てにおいて同じであっても良いし異なっていても良い。例えば、図19の参照番号19SAに示すように、複数のサブ引出し19Sの少なくとも一つのサブ引出し19Sに搭載される二以上のHDD23の全てが、SAS−HDD23Sであってもよい。また、参照番号19SBに示すように、複数のサブ引出し19Sの少なくとも一つのサブ引出し19Sに搭載される二以上のHDD23の全てが、SATA−HDD23Aであってもよい。また、例えば、複数のサブ引出し19Sの少なくとも一つのサブ引出し19Sに搭載される二以上のHDD23は、SAS−HDD23SとSATA−HDD23Aが混在していてもよい。その場合、複数のサブ引出し19Sの少なくとも一つのサブ引出し19SCでは、拡張筐体1Bの正面側から背面側にかけて、SATA−HDD23AとSAS−HDD23Sが交互に存在してもよい。また、複数のサブ引出し19Sの少なくとも一つのサブ引出し19SDでは、正面側にはSATA−HDD23Aが集中的に存在し、背面側にはSAS−HDD23Sが集中的に存在しても良い。
図18によれば、コントローラ回路101A、101Bは、SW筐体3を介することなく、拡張筐体1Bに接続される。また、一方のコントローラ回路101Aは、各サブ引出し19Sの背面側に存在するHDD23に接続され、正面側に存在するHDD23には接続されない。他方のコントローラ回路101Bは、各サブ引出し19Sの正面側に存在するHDD23に接続され、一方のコントローラ回路101Aが接続される背面側のHDD23には接続されない。
以上、本発明の幾つかの実施例を説明したが、本発明は、上述した実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で構成の追加や削除、変更等を行うことができる。例えば、図示のフローチャートは、発明の理解及び実施を損なわないように、処理の流れを端的に示したものに過ぎないから、当業者であれば、ステップの入れ替えや削除、変更等を容易に行うことができる。
例えば、バックプレーン17とHDD23との間の接続ライン又はバックプレーン17と各ユニット19、37A、37Bとの間の接続ラインのうち、電源ラインは、プリント基板上の配線で構成し、信号ライン(例えば、データ転送ライン)は、ケーブルで構成されてもよい。
また、筐体1A、1B内には、SATA−HDD23Aで構成された列と、SAS−HDD23Sで構成された列が混在してもよい。その場合、SAS−HDD23Sで構成された列の両隣の列間通路91のうちの少なくとも一方の列間通路91の幅は、SATA−HDD23Aで構成された列の両隣の列間通路91のうちの少なくとも一方の列間通路91の幅よりも広くされる。なぜなら、SAS−HDD23SはSATA−HDD23Aよりも高温になりやすいので、SAS−HDD23Sの列の隣を流れる風量を、SATA−HDD23Aの列の隣を流れる風量よりも多くするためである。図20Aに、それの具体例を示す。図20では、SATA−HDD23Aで構成された列と、SAS−HDD23Sで構成された列が、交互に並んでいる。
また、例えば、各筐体1A、1Bにおいて、複数のHDD23の電源の制御(例えば電源オンや電源オフ)は、例えば、各HDD23毎に行われても良いし、n列単位で行われても良いし(例えばサブ引出し19S単位で行われても良いし)、x行単位で行われても良い(xは一以上の整数)。
また、例えば、HDD23の種類は、SAS及びSATAの少なくとも一種類に限らず、別の種類(例えばファイバチャネル)であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態の第一実施例に係る記憶装置システムの外観を概略的に示す。 図2Aは、基本筐体1Aの内部構成の概略を立体的に示す。図2Bは、基本筐体1Aの内部構成であって、基本筐体1Aを上側から見た場合の内部構成を表すブロック図である。 図3は、図2Bの基本筐体1Aの3−3断面構成を概略的に示す。 図4Aは、図2BにおけるHDDスロット83とその近傍の拡大図を示す。図4Bは、HDDスロット83を介して完全に挿入されたHDD23の断面の概略を示す。 図5Aは、基本筐体1Aから或る程度HDD群搭載引出し19が引き出された場合の外観を概略的に示す。図5Bは、図5Aの5B−5B断面を概略的に示す。 図6Aは、HDD群搭載引出し19における全てのHDD装着部31にHDD23が装着された場合の風の流れの様子を示す。図6Bは、図6Aにおける列間通路の拡大図である。 図7Aは、冷却設計の一つのバリエーション例を示す。図7Bは、冷却設計の別のバリエーション例を示す。 図8は、コントローラユニット37A、37B内の構成例、スイッチ筐体3内の構成例、拡張筐体1B内の構成例、及び、コントローラユニット37A、37Bと拡張筐体1Bとの接続構成例を示す。 図9は、記憶装置システム1が通信ネットワークに接続された場合のネットワーク構成例を示す。 図10Aは、管理端末203に表示されるGUI画面であって、障害が発生していない場合のGUI画面の一例を示す。図10Bは、管理端末203に表示されるGUI画面であって、障害が発生した場合のGUI画面の一例を示す。 図11は、HDDで障害が発生してからその障害が回復するまでに行われる処理流れの一例を示す。 図12Aは、一体型引出し方式の第一のバリエーションを示す。図12Bは、一体型引出し方式の第二のバリエーションを示す。図12Cは、一体型引出し方式の第三のバリエーションを示す。 図13Aは、分離型引出し方式の一つのバリエーションの概要を示す図である。図13Bは、そのバリエーションを詳細に説明するための図である。 図14Aは、HDD23の取外し方式の第一のバリエーションを示す。図14Bは、HDD23の取外し方式の第二のバリエーションを示す。 図15Aは、背面側で冷却風の速度を高めるための冷却設計の第一のバリエーションを示す。図15Bは、背面側で冷却風の速度を高めるための冷却設計の第二のバリエーションを示す。 図16は、拡張筐体1B内の構成の一つのバリエーションを示す。 図17は、拡張筐体1B内の構成の別のバリエーションを示す。 図18は、拡張筐体1B内の構成のまた別のバリエーションと、コントローラユニット37A、37Bと各HDD23との間の接続構成の一つのバリエーションとを示す。 図19は、拡張筐体1B内のHDD群搭載引出しにおける構成を詳細に示す。 図20は、SATA−HDD23Aで構成された列と、SAS−HDD23Sで構成された列が交互に存在する場合の例を示す。
符号の説明
1A…基本筐体 1B…拡張筐体 5、9…HDD群収納スペース 7、11…HDD接続部収納スペース 17…バックプレーン 19…HDD群搭載引出し 23…ハードディスクドライブ 33…第二の状態表示ランプ 35…ロック制御ボタン 81A、81B…第二の状態表示ランプ 83…HDDスロット 85…イジェクトボタン

Claims (12)

  1. 外部装置に接続される記憶装置システムにおいて、
    複数の記憶装置が配置される記憶装置配置部と、
    前記記憶装置配置部に配置された前記複数の記憶装置と前記外部装置との間の通信を制御する制御装置と
    を備え、
    前記記憶装置配置部は、前記複数の記憶装置を立てて二次元方向に配置するように構成されている、
    記憶装置システム。
  2. 前記記憶装置配置部を収納した筐体と、
    前記筐体の内外に前記記憶装置配置部を移動する配置部移動機構と
    を更に備える請求項1記載の記憶装置システム。
  3. 前記記憶装置配置部は、前記複数の記憶装置のうちの二以上の第一の記憶装置を配置する第一のサブ配置部と、前記複数の記憶装置のうちの二以上の第二の記憶装置を配置する第二のサブ配置部とを備え、
    前記配置部移動機構は、前記第一のサブ配置部と前記第二のサブ配置部とを別々に移動する、
    請求項2記載の記憶装置システム。
  4. 前記記憶装置配置部は、複数の記憶装置にそれぞれ対応した複数の記憶装置スロットを備え、前記複数の記憶装置スロットを介してそれぞれ挿入された複数の記憶装置を配置するように構成されており、
    前記複数の記憶装置スロットの各々は、立った状態の記憶装置を鉛直方向上方から受けるように構成されている、
    請求項1記載の記憶装置システム。
  5. 前記記憶装置システムは、前記記憶装置配置部に配置された記憶装置を冷却するための気体を前記記憶装置配置部に流す冷却部を更に備え、
    前記記憶装置配置部は、前記気体の流れる方向に沿った、二以上の記憶装置から成る複数の記憶装置列を形成し、且つ、前記複数の記憶装置列が等間隔になるように構成されている、
    請求項1記載の記憶装置システム。
  6. 前記複数の記憶装置には、第一の電力を消費することで熱を発生する低熱記憶装置と、第二の電力を消費することで前記熱よりも高い熱を発生する高熱記憶装置とがあり、
    前記記憶装置システムは、前記記憶装置配置部に配置された記憶装置を冷却するための気体を前記記憶装置配置部に流す冷却部を更に備え、
    前記記憶装置配置部は、前記低熱記憶装置を、前記気体の流れる方向の上流側に配置し、前記高熱記憶装置を、前記気体の流れる方向の下流側に配置するように構成されている、
    請求項1記載の記憶装置システム。
  7. 前記記憶装置配置部に配置された記憶装置を冷却するための気体を前記記憶装置配置部に流す冷却部と、
    配置可能な最大数の記憶装置が前記記憶装置配置部に配置されていない場合に、前記気体の流れを乱さないように前記記憶装置配置部に配置される記憶装置ダミーと
    を更に備える請求項1記載の記憶装置システム。
  8. 前記記憶装置システムは、前記記憶装置配置部に配置された記憶装置を冷却するための気体を前記記憶装置配置部に流す冷却部を更に備え、
    前記記憶装置配置部は、前記気体の流れる方向に沿った、二以上の記憶装置から成る複数の記憶装置列を形成し、且つ、前記複数の記憶装置列のうちの少なくとも一つの記憶装置列の幅が、前記気体の流れる方向の上流側よりも下流側の方が狭くなるように、構成されている、
    請求項1記載の記憶装置システム。
  9. 前記記憶装置配置部は、二以上の記憶装置から成る複数の記憶装置列を形成するように構成されており、
    前記記憶装置システムは、前記複数の記憶装置列にそれぞれ対応した複数の操作部を更に備え、前記複数の操作部の中からユーザに選択された操作部が操作されたことを検出し、前記選択された操作部に対応した記憶装置列に属する記憶装置の取外しをユーザに対して許可するようになっている、
    請求項1記載の記憶装置システム。
  10. 前記記憶装置システムは、
    前記記憶装置配置部を収納した筐体と、
    前記筐体の内外且つ前記二次元方向に前記記憶装置配置部を移動する配置部移動機構と
    を更に備える、
    請求項9記載の記憶装置システム。
  11. 前記記憶装置配置部は、前記複数の記憶装置にそれぞれ対応した複数の配置位置を有し、
    前記制御装置は、
    前記複数の配置位置のどこにどんな種類の記憶装置が配置され各記憶装置がどんな状態であるかを表す制御情報を記憶する記憶域と、
    GUI画面を表示する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記GUI画面に、前記複数の配置位置にそれぞれ対応した複数の表示位置を用意し、前記複数の表示位置の各々に、配置された記憶装置を表す図形を表示し、且つ、前記図形に対応した記憶装置の種類及び状態の少なくとも一方を前記図形に関連付けて前記GUI画面に表示する、
    請求項1記載の記憶装置システム。
  12. 外部装置に接続され、奥行きを有する記憶装置システムにおいて、
    前記記憶装置システムの奥行き方向を含んだ二次元方向に複数の記憶装置を立てて配置する記憶装置配置部と、
    前記記憶装置配置部に配置された前記複数の記憶装置と前記外部装置との間の通信を制御する制御装置と、
    前記記憶装置配置部に配置された記憶装置を冷却するための気体を前記記憶装置配置部に流す冷却部と、
    前記記憶装置配置部、前記制御装置及び前記冷却部を収納した筐体と、
    前記筐体の内外且つ前記二次元方向に前記記憶装置配置部を移動する配置部移動機構と
    を備え、
    前記記憶装置配置部は、
    前記気体の流れる方向に沿った、二以上の記憶装置から成る複数の記憶装置列を形成し、
    前記複数の記憶装置列が等間隔になるように、又は、前記複数の記憶装置列のうちの少なくとも一つの記憶装置列の幅が、前記気体の流れる方向の上流側よりも下流側の方が狭くなるように、構成され、
    前記記憶装置システムは、前記複数の記憶装置列にそれぞれ対応した複数の操作部を更に備え、前記複数の操作部の中からユーザに選択された操作部が操作されたことを検出し、前記選択された操作部に対応した記憶装置列に属する記憶装置の取外しをユーザに対して許可するようになっている、
    記憶装置システム。
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