JP2006072001A - 画像形成装置 - Google Patents

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伊久衞 川島
Hiroyuki Takahashi
裕幸 高橋
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Abstract

【課題】 光照射による書き換え型の画像表示媒体に対し、装置全体がコンパクトで、且つ、画像書き換え時間が早く、コストの安い画像形成装置を提供する。
【解決手段】 感光層を支持基板上に形成した画像表示媒体に対し、紫外線および可視光を所定の領域に照射して画像を繰り返し形成することが可能な画像形成装置において、光照射光源からの光を画像データに応じて変調する2次元光変調素子(206)を備え、光照射光源は、リフレクタ付きのランプ光源(201)と光インテグレーター(203)から構成されており、且つ、画像表示媒体(207)に対して2次元光変調素子を介して光を照射する際は、画像表示媒体は2次元光変調素子と近接または密着して配置される構成としてある。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し,詳しくは,光照射により書込み及び消去の繰返しが可能な可逆記録媒体に画像を形成するための画像形成装置に関する。
オフィスにおける紙の消費の増大にともない、紙に替わるメディアとして画像の記録・消去が繰り返しできる画像表示媒体(可逆記録媒体)に関する研究が注目されている。この中で、多色画像の書き換えが可能であるカラー書き換え型の画像表示媒体に関して、以前からいくつかの提案がなされている。
例えば、光照射により可逆的な色変化を示すフォトクロミック化合物を用いた書き換え型の表示媒体に関する提案がある。
フォトクロミック化合物を用いてカラー画像を形成する方法としては、例えば、254nmの紫外線照射で黄橙色、313nmの紫外線照射で赤色、365nmの紫外線照射で青紫色に発色するフォトクロミック性ジアリールエテン化合物を3種類混合して、それぞれの波長の紫外線を照射する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
フルカラー画像を形成するためには、3原色(青、緑、赤またはイエロー、マゼンタ、シアン)を発色する3種類以上のフォトクロミック化合物の消・発色を光で制御しなければならない。上記の方法では3種類の紫外線波長域によって各材料の発色の有無が選択できることが必要であり、つまり紫外域での吸収帯に重なりがない3種類以上のフォトクロミック化合物が必要であり、さらにそれらの化合物が発色状態において上記3原色を示さなければならないが、そのような化合物の系は実際には見あたらない。
また、実用化には発色特性だけではなく、繰り返し耐久性、熱・湿安定性なども考慮しなければならず、これらの全てを満たす材料を開発するのは大変困難である。
また、発色状態でイエロー、マゼンタ、シアンを示す3種類のフォトクロミック性フルギド化合物に対して、366nmの紫外線で全フォトクロミック化合物を発色させた後に、各フォトクロミック性フルギド化合物に発色状態で吸収する光を必要に応じて選択的に消色してカラー画像を得る方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
形成する画素毎に選択的に消色する方法としては、レーザーダイオードをポリゴンモーターとミラーやレンズで走査する方法、一次元に並べたLEDアレイを走査する方法、可視光照射光源からの光を、2次元光変調素子を介して照射する方法などが考えられる。
上記の方法の内、2次元光変調素子を用いる方法としては、プロジェクターの2次元結像光学系を利用する方法(例えば、特許文献3参照)や、光源として蛍光管またはLEDを用い、光源と2次元光変調素子の間に光の指向性を高める部材を設ける方法などが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開平5−271649号公報 特開平7−199401号公報 特開2003−186154号公報 特開2003−291386号公報
しかしながら、前記特許文献3で開示されたプロジェクターの2次元結像光学系を利用する方法においては、結像光学系を用いるため、2次元光変調素子から結像面(=画像表示媒体の置かれる面)までの距離が必要となり、コンパクトな光照射装置にする事が難しく、また、結像光学系を形成するための光学部品が必要であり、高価な光照射装置になってしまうという欠点がある。
一方、前記特許文献4で開示された光源として蛍光管またはLEDを用い、光源と2次元光変調素子の間に光の指向性を高める部材を設ける方法においては、2次元光変調素子と画像表示媒体を密着または近接して置けるため、コンパクトな可視光の光照射装置が実現できる。
ところが、前記特許文献4で開示されている光源として用いている蛍光管またはLEDは、プロジェクター用に使われている超高圧水銀ランプやキセノンランプに比べて単位面積当りの光量が小さいため、画像表示媒体への画像形成時間が長いという欠点を持つ。さらに光源として蛍光管またはLEDを用いる場合には、画像表示媒体を発色させるための紫外線光源として別に光源を用意する必要があり、装置全体としてのコストやコンパクト性が損なわれるという欠点がある。
本発明は上記の問題を解決すべくなされたものであり、光照射による書き換え型の画像表示媒体に対し、装置全体がコンパクトで、且つ、画像書き換え時間が早く、コストの安い画像形成装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載の発明は、感光層を支持基板上に形成した画像表示媒体に対し、紫外線および可視光を所定の領域に照射して画像を繰り返し形成することが可能な画像形成装置において、
光照射光源と、該光照射光源からの光を画像データに応じて変調する2次元光変調素子(図2の液晶パネル206)を備え、
前記光照射光源は、リフレクタ付きのランプ光源(201)と該ランプ光源からの光を均一化するための光インテグレーター(203)から構成されており、且つ、前記画像表示媒体(207)に対して前記2次元光変調素子を介して光を照射する際は、前記画像表示媒体は前記2次元光変調素子と近接または密着して配置される構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図2に示すようになる。このようにすれば、光照射光源は、リフレクタ付きのランプ光源(201)とランプ光源からの光を均一化するための光インテグレーター(203)から構成され、指向性の高い光が2次元光変調素子(液晶パネル206)に照射され、結像光学系を用いなくても画像表示媒体(207)を2次元光変調素子と近接または密着し感光層に鮮明な画像が形成できるので、結像光学系が必要無い、安価でコンパクトな画像形成装置が実現できる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記画像表示媒体(207)は、フォトクロミック化合物を含む感光層を支持基板上に形成した構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図1に示すようになる。このようにすれば、フォトクロミック化合物を含む感光層101(101a,101b,101c)を支持基板102上に形成したものであることにより、書換え型の表示媒体が提供できる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記2次元光変調素子は、透過型液晶ライトバルブ(液晶パネル206)である構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図2に示すようになる。このようにすれば、2次元光変調素子は、透過型液晶ライトバルブ(液晶パネル206)であることにより、画像表示媒体207を2次元光変調素子と近接または密着させることが可能なため、安価でコンパクトな画像形成装置が実現できる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記ランプ光源は、超高圧水銀ランプである構成としてある。
このようにすれば、ランプ光源は超高圧水銀ランプであることにより、単位面積当りの光量が大きく、画像表示媒体への画像形成時間が短縮できる。また、超高圧水銀ランプを紫外線の光源としても用いることができるため、安価でコンパクトな画像形成装置が実現できる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記ランプ光源は、キセノンランプである構成としてある。
このようにすれば、ランプ光源はキセノンランプであることにより、単位面積当りの光量が大きく、画像表示媒体への画像形成時間が短縮できる。また、キセノンランプを紫外線の光源としても用いることができるため安価でコンパクトな画像形成装置が実現できる。
また、請求項6記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記紫外線および前記可視光の光源は、同一の光源である構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図3に示すようになる。このようにすれば、紫外線および可視光の光源は同一の光源(図3の201)であることにより、安価でコンパクトな画像形成装置が実現できる。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の画像形成装置において、
前記光源からの光を前記光インテグレーター(図3の203)透過後に、ダイクロイックミラー(208)を用いて紫外線と可視光に分離し、前記紫外線は、前記2次元光変調素子(液晶パネル206)を介さずに前記画像表示媒体(207B)に照射する構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図3に示すようになる。このようにすれば、光源からの光を光インテグレーター(203)透過後にダイクロイックミラー(208)を用いて紫外線と可視光に分離し、紫外線は前記2次元光変調素子(液晶パネル206)を介さずに前記画像表示媒体(207B)に照射することにより、紫外線が2次元光変調素子(液晶パネル206)を透過する際に生じる光の減衰を回避することができるため、画像表示媒体(207B)への画像形成時間が短縮できる。
請求項1記載の発明によれば、指向性の高い光が2次元光変調素子に照射され、結像光学系を用いなくても画像表示媒体を2次元光変調素子と近接または密着感光層に鮮明な画像が形成できるので、結像光学系が必要無い、安価でコンパクトな画像形成装置が実現できる。
請求項2記載の発明によれば、フォトクロミック化合物を含む感光層を支持基板上に形成したものであることにより書換え型の表示媒体が提供できる。
請求項3記載の発明によれば、2次元光変調素子は、透過型液晶ライトバルブであることにより、画像表示媒体を2次元光変調素子と近接または密着させることが可能なため、安価でコンパクトな画像形成装置が実現できる。
請求項4記載の発明によれば、ランプ光源は超高圧水銀ランプであることにより、単位面積当りの光量が大きく、画像表示媒体への画像形成時間が短縮できる。また、超高圧水銀ランプを紫外線の光源としても用いることができるため、安価でコンパクトな画像形成装置が実現できる。
請求項5記載の発明によれば、ランプ光源はキセノンランプであることにより、単位面積当りの光量が大きく、画像表示媒体への画像形成時間が短縮できる。また、キセノンランプを紫外線の光源としても用いることができるため安価でコンパクトな画像形成装置が実現できる。
請求項6記載の発明によれば、紫外線および可視光の光源は同一の光源であることにより、安価でコンパクトな画像形成装置が実現できる。
請求項7記載の発明によれば、光源からの光を光インテグレーター透過後にダイクロイックミラーを用いて紫外線と可視光に分離し、紫外線は前記2次元光変調素子を介さずに前記画像表示媒体に照射することにより、紫外線が2次元光変調素子を透過する際に生じる光の減衰を回避することができるため、画像表示媒体への画像形成時間が短縮できる。
まず、図1を参照しながら、本発明に関係する、フォトクロミック化合物を含む感光層を基板上に形成した画像表示媒体に対し、カラー画像を形成する方法について説明する。
図1に示すように、ここで用いられる画像表示媒体100は、発色状態における極大吸収波長が異なる、つまり発色状態において認識される色が異なる、3種類のフォトクロミック化合物を含む感光層101(101a,101b,101c)を、支持基板102上に形成して作製される。
この画像表示媒体100に、紫外線照射によって感光層101(101a,101b,101c)に含有される全種類のフォトクロミック化合物を発色させた後、発色した各々のフォトクロミック化合物の可視域吸収帯に対応した波長域(極大吸収波長付近の波長域)の光を、それぞれ所定の領域に照射して対応する特定のフォトクロミック化合物を選択的に消色することにより、所望のカラー画像が得られる。
感光層に含有させるフォトクロミック化合物としては、熱不可逆型のジアリールエテン系化合物、フルギド系化合物、熱可逆型のスピロピラン系化合物、スピロオキサジン系化合物等を始めとするフォトクロミック性を示す化合物が用いられるが、本発明においては熱不可逆型の化合物を用いることが好ましい。イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を得るための化合物をしては、次に示すようなものが挙げられる。
イエロー:
「2−[1−(4−アセチル−2,5−ジメチル−3−フリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」,「2−[1−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」,「1,2−ビス(2−フェニル−4−トリフルオロメチルチアゾール)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」,「2,3−ジ(2−メチルベンゾチエニル)マレイン酸ジメチル」,「1,2−ビス(5−エトキシ−2−メチルチアゾ−ル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」
マゼンタ:
「2−[1−(2,5−ジメチル−1−フェニルピラゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」,「2−[1−(3−メトキシ−5−メチル−1−フェニル−4−ピラゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」,「1,2−ビス(3−(2−メチル−6−(2−(4−メトキシフェニル)エチニル)ベンゾチエニル))−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」,「1,2−ビス(5−メチル−2−フェニルチアゾ−ル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」,「1−(1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」
シアン:
「2−[1−(1,2,5−トリメチル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」,「2−[2,6−ジメチル−3,5−ビス(p−ジメチルアミノスチリル)ベンジリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物」,「1−(5−メトキシ−1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(5−シアノ−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」,「1−(5−メトキシ−1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(6−カルボキシル−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」,「1−(6−シアノ−2−メチル−3−ベンゾチエニル)−2−(5−メトキシ−1,2−ジメチル−3−インドリル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン」
感光層を構成する材料としては、前述のフォトクロミック化合物のほかに、バインダー材料があるが、フォトクロミック化合物のフォトクロミズム機能に悪影響を与えることがなく、またフォトクロミック化合物と相溶性が良く、成膜可能であり、硬化後の透明性に優れる樹脂材料を用いることが好ましい。このような材料として、例えば、ポリスチレン、ポリエステル、ポリメタクリル酸メチル、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニルなどが挙げられる。
支持基板102の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネートなどのような透明材料、および紙などの不透明材料が挙げられる。
感光層を形成する方法としては、塗布法のほかに蒸着法も挙げられるが、塗布法が簡便であり、フォトクロミック化合物とバインダー材料をともに溶媒に溶かして、印刷法、スピンコート法などの方法により塗布し、乾燥して成膜すればよい。
感光層は、各“色”に発色するフォトクロミック化合物全てをバインダー材料とともに均一に混合して単一層としても良いし、各フォトクロミック化合物とバインダー材料とからなる層を積層して複数層としてもよいが、複数層を形成する場合は、隣り合う層どうしが混合しないように層間に分離層を形成することが好ましい。分離層は、感光層中のバインダー材料およびフォトクロミック化合物を溶解しない溶媒を用いた成膜用溶液を塗布することによって形成できる。
以下に、本発明の詳細について説明する。
本発明の特徴は、感光層を支持基板上に形成した画像表示媒体に対し、可視光を所定の領域に照射して画像を繰り返し形成することが可能な装置において、装置全体がコンパクトで画像書き換え時間が早くコストの安い画像形成方法として、光照射光源と、光照射光源からの光を画像データに応じて変調する2次元光変調素子を備え、光照射光源はリフレクタ付きのランプ光源とランプ光源からの光を均一化するための光インテグレーターから構成されており、且つ、画像表示媒体に対して2次元光変調素子を介して光を照射する際に、画像表示媒体を2次元光変調素子と近接または密着して配置されることを特徴とする。
[実施形態1]
本実施形態の構成を図2に示す。
図2に示すように、リフレクタ付きのランプ光源201から照射された光は、透過波長切り替え型バンドパスフィルター202で適宜、紫外線、青色光、緑色光、赤色光に切り替える。前記バンドパスフィルター202を透過した光は、光インテグレーター203で均一化し,偏光素子204で偏光する。偏光した光は、コンデンサレンズ205で集光され液晶パネル206に入射する。入射した光は、出射端に偏光板を有する液晶パネル206によって変調され、画像表示媒体207に照射される。
フルカラー画像の形成方法としては、まず透過波長切り替え型バンドパスフィルター202で紫外線を透過させ、液晶パネル206を介して画像表示媒体207に紫外線を全面に照射し、黒色に発色させる。
次に、透過波長切り替え型バンドパスフィルター202で青色光を透過させ、液晶パネル206を介して画像表示媒体207に部分的に青色光を照射し、イエローを部分的に消色させる。
次に、透過波長切り替え型バンドパスフィルター202で緑色光を透過させ、液晶パネル206を介して画像表示媒体207に部分的に緑色光を照射し、マゼンタを部分的に消色させる。
最後に、透過波長切り替え型バンドパスフィルター202で赤色光を透過させ、液晶パネル206を介して画像表示媒体207に部分的に赤色光を照射し、シアンを部分的に消色させる。
以上の工程により、書き換え可能なフルカラー画像が形成できる。
特開2003−291386号公報(特許文献4)で開示された光源として蛍光管またはLEDを用いた場合に比べて、光源としてリフレクタ付きのランプ光源201を用いているため、単位面積当りの光量が大きいため、画像表示媒体207への画像形成時間が短いという長所を持つ。また、特開2003−186154号公報(特許文献3)で開示されたプロジェクターの2次元結像光学系を利用する方法に比べ、光学系が単純であるため、コンパクトで安価な可視光の光照射装置が実現できる。
[実施形態2]
図3に本実施形態の構成を示す。
図2の構成との違いは、リフレクタ付きのランプ光源201から照射された光を、ダイクロイックミラー208で紫外線と可視光に分離し、紫外線に関してはミラー209で光路を変更した後に、液晶パネル206を透過させずに画像表示媒体207Bに照射させる構成を持つ。
この構成により、紫外線は前記2次元光変調素子(液晶パネル206)を介さずに画像表示媒体207Bに照射することにより、紫外線が2次元光変調素子(液晶パネル206)を透過する際に生じる光の減衰を回避することができるため、画像表示媒体207Bへの画像形成時間が短縮できる。
[実施例1]
フォトクロミック化合物として、2−[1−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下PC1と呼ぶ)、2−[1−(2−シアノ−1,5−ジメチル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下PC2と呼ぶ)、2−[1−(1,2,5−トリメチル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下PC3と呼ぶ)を用いた。
ポリスチレン100重量部に対しPC1を10重量部添加して溶媒に溶解させ、白色PET(ポリエチレンテレフタレート)基板(188μm)上にキャスト膜を作成した。PC1を含むキャスト膜(2μm)を形成後、PVAによる分離膜(2μm)を介してその上にPC2を含むキャスト膜(2μm)を形成し、やはりPVAによる分離膜(2μm)を介してさらにその上にPC3を含むキャスト膜(2μm)を形成し、さらに保護層としてPVA膜(2μm)を形成した。
このようにして形成した積層型の感光層は無色であり、基板の色が白であるため、作製した画像表示媒体は観察者には白と認識された。
上記で作成した画像表示媒体に対してウシオ電機製のリフレクタ付きの超高圧水銀ランプ光源からの光を、透過波長切り替え型バンドパスフィルターで波長350nm〜380nmの範囲の紫外線を透過させ、対角2インチのQVGA(320×240画素)透過型白黒液晶ライトバルブを介して画像表示媒体に紫外線を全面に照射し、黒色に発色させた。
次に、透過波長切り替え型バンドパスフィルターで波長410nm〜430nmの範囲の青色光を透過させ、前記の透過型白黒液晶ライトバルブを介して画像表示媒体に部分的に青色光を照射し、イエローを部分的に消色させた。
次に、透過波長切り替え型バンドパスフィルターで波長540nm〜560nmの範囲の緑色光を透過させ、前記の透過型白黒液晶ライトバルブを介して画像表示媒体に部分的に緑色光を照射し、マゼンタを部分的に消色させた。
最後に、透過波長切り替え型バンドパスフィルターで波長650nm〜690nmの範囲の赤色光を透過させ、前記の透過型白黒液晶ライトバルブを介して画像表示媒体に部分的に赤色光を照射し、シアンを部分的に消色させる。
以上の工程により、フルカラー画像を形成した。実施例1の紫外線、青色光、緑色光、赤色光の照射時間を表1に示す。
[実施例2]
画像形成方法としてウシオ電機製のリフレクタ付きの超高圧水銀ランプ光源から照射された光を、ダイクロイックミラーで紫外線と可視光に分離し、紫外線に関してはミラーを用いて光路を変更した後に、透過型液晶パネルを透過させずに画像表示媒体に照射させた。
青色光、緑色光、赤色光の照射方法は、実施例1と同じとした。実施例2の紫外線、青色光、緑色光、赤色光の照射時間を表1に示す。
[比較例1]
画像表示媒体に画像を形成する光源として紫外線光源としてはUVランプ(フ゛ラックライト)を用いた。また可視光照射光源としては、白色蛍光灯を2次元的に並べ、均一な光を得るために上部に白色アクリル板を配置した光源を用いた。その上に微小なプリズムを集合させることにより透過する光の指向性を高める効果を有する住友スリーエム製BEFフィルムを2枚直交させて置き、その上に透過波長切り替え型バンドパスフィルターを設置した。
さらにその上に、2次元光変調素子として対角2インチのQVGA(320×240画素)白黒液晶ライトバルブを乗せた。UVランプで黒色に発色させた画像表示媒体を前記の白黒液晶ライトバルブ上に乗せ、実施例1、実施例2と同様に、透過波長切り替え型バンドパスフィルターを切り替えて、青色光、緑色光、赤色光を順次照射した。比較例1において画像形成に要した光照射時間を表1に示す。
Figure 2006072001
表1から判る様に、実施例1及び実施例2においては、光源の強度が強いため、比較例1に比べて青色、緑色、赤色の光照射時間を大幅に短くすることができた。
また、実施例2においては実施例1に比べて紫外線照射時間を大幅に短くすることができた。
本発明が関係する、フォトクロミック化合物を含む感光層を基板上に形成した画像表示媒体に対し、カラー画像を形成する方法について説明する図である。 本発明の実施形態1の構成図である。 本発明の実施形態2の構成図である。
符号の説明
100 画像表示媒体
101(101a,101b,101c) 感光層
102 支持基板
201 リフレクタ付きのランプ光源
202 透過波長切り替え型バンドパスフィルター
203 光インテグレーター
204 偏光素子
205 コンデンサレンズ
206 液晶パネル
207 画像表示媒体
207A 可視光照射時における画像表示媒体
207B 紫外線照射時における画像表示媒体
208 ダイクロイックミラー
209 ミラー


Claims (7)

  1. 感光層を支持基板上に形成した画像表示媒体に対し、紫外線および可視光を所定の領域に照射して画像を繰り返し形成することが可能な画像形成装置において、
    光照射光源と、該光照射光源からの光を画像データに応じて変調する2次元光変調素子を備え、
    前記光照射光源は、リフレクタ付きのランプ光源と該ランプ光源からの光を均一化するための光インテグレーターから構成されており、且つ、前記画像表示媒体に対して前記2次元光変調素子を介して光を照射する際は、前記画像表示媒体は前記2次元光変調素子と近接または密着して配置されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記画像表示媒体は、フォトクロミック化合物を含む感光層を支持基板上に形成したものであることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記2次元光変調素子は、透過型液晶ライトバルブであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記ランプ光源は、超高圧水銀ランプであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記ランプ光源は、キセノンランプであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記紫外線および前記可視光の光源は、同一の光源であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6記載の画像形成装置において、
    前記光源からの光を前記光インテグレーター透過後に、ダイクロイックミラーを用いて紫外線と可視光に分離し、前記紫外線は、前記2次元光変調素子を介さずに前記画像表示媒体に照射することを特徴とする画像形成装置。


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