JP2006069611A - 導電性を有するフレキシブルコンテナ用積層シート。 - Google Patents

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Abstract

【課題】 導電性に優れ、生産性が良好で、導電性フイルムとラミネート層との接着性に優れたフレキシブルコンテナ用積層シートを提供する。
【解決手段】 高密度ポリエチレンからなる延伸糸を用いた織編布の少なくとも片面に、導電性フイルムをメタロセン触媒を用いて製造された特定のエチレン・α−オレフィン共重合体からなるラミネート層を介して積層することにより、導電性に優れ、生産性が良好で、導電性フイルムとラミネート層との接着性に優れたフレキシブルコンテナ用積層シートが得られる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、粉粒体輸送用のフレキシブルコンテナに好適に用いられる導電性を有するフレキシブルコンテナ用積層シートに関する。
近年、合成樹脂ペレット製品、工業原料、食品原材料などの各種粉粒体の輸送、保管などにフレキシブルコンテナが多用されている。このようなフレキシブルコンテナは、縦糸や横糸にそれぞれ合成樹脂製繊維を用いた編織布の基布の表面ににポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂層を被覆することにより構成されている。フレキシブルコンテナに収納する粉粒体の性状により、粉粒体の収納時、排出時及び輸送時の振動、衝撃などによって粉粒体同士、または粉粒体とフレキシブルコンテナ内側面との摩擦によって静電気が発生、フレキシブルコンテナに蓄積し、場合によっては粉塵爆発などの原因となることがある。さらに、発生した静電気が塵埃を引き寄せ粉粒体の汚染の原因になるなど、フレキシブルコンテナにおける静電気の発生、静電気の蓄積の問題は、フレキシブルコンテナを各種用途で使用する際に重大な障害となる。
上記静電気の発生及び蓄積の問題を改良する方法として、ポリオレフィン樹脂繊維からなる編織布の基布の表面にラミネート層を介してポリオレフィン樹脂にカーボンブラックを含有させた導電性フイルムを積層したフレキシブルコンテナ用積層シートが提案されている(特許文献1〜2)。
実開平4−53944号公報(1頁) 特開2003−25515号公報(2頁)
しかしながら、上記導電性フイルムには、カーボンブラックが多量配合されてているために、ラミネート層との接着性が十分とはいえず、導電性フイルムとラミネート層とが剥離しやすいという問題があった。
よって、本発明は、導電性に優れ、生産性が良好で、導電性フイルムとラミネート層との接着性に優れたフレキシブルコンテナ用積層シートを提供することを目的とする。
本発明の要旨は、高密度ポリエチレン延伸糸からなる織編布の少なくとも片面に、導電性フイルムをメタロセン触媒を用いて製造された密度が0.90g/cm以下、メルトフローレートが6.0g/10分以下のエチレン・α−オレフィン共重合体からなるラミネート層を介して積層してなることを特徴とする導電性を有するフレキシブルコンテナ用積層シート、に存する。
本発明のフレキシブルコンテナ用積層シートは、高密度ポリエチレンからなる延伸糸を用いた織編布の少なくとも片面に、導電性フイルムをメタロセン触媒を用いて製造された特定のエチレン・α−オレフィン共重合体からなるラミネート層を介して積層することにより、導電性に優れ、生産性が良好で、導電性フイルムとラミネート層との接着性に優れたフレキシブルコンテナ用積層シートが得られる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる織編布は、高密度ポリエチレンの延伸糸を用いて織編成したものである。延伸糸は、高密度ポリエチレン単独で用いてもよく、またはこれに直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体から選ばれた少なくとも一種の樹脂を20wt%以内で混合して用いてもよい。
また、延伸糸の形態としては、モノフィラメント、マルチフィラメント、フラットヤーンなどいずれも使用できるが、成形性、柔軟性の点からフラットヤーンが好ましい。延伸糸の製造方法は特に限定されるものではなく、公知の技術を採用すればよい。
上記延伸糸の繊度としては、500〜5000デシテクス(dt)の範囲であることが基布としても引張強度等の機械的特性や得られたフレキシブルコンテナの柔軟性の点で好ましく、より好ましくは1000〜3000dtの範囲である。
本発明においては、上記延伸糸を用いて織編成し、織編布を形成する。織編布としては、上記延伸糸を用いて織編成し織編布を形成する。織布の織組織としては、平織、綾織、絡み織、模紗織など種々の形状が使用され、編布としては、横編み、縦編みいずれでもよく、具体的にはトリコット編、ミラニーズ編、ラッセル編等が挙げられる。
上記織編布の打込密度は、5〜40本/2.54cmの範囲であり、好ましくは10〜20本/2.54cmの範囲である。また、その目付量としては、100〜500g/mの範囲であり、好ましくは150〜300g/mの範囲である。
本発明において、上記織編布の少なくとも片面に、好ましくは上記織編布の両面に、導電性フイルムをラミネート層を介して積層することにより、フレキシブルコンテナ用積層シートを得ることができる。
導電性フイルムは、ポリエチレンに導電性カーボンブラックを添加し、分散混合した混合物をフイルム状に押出成形したものである。ポリエチレンとしては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、メタロセン触媒を用いて製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体などが用いられる。これらは単独で、あるいは2種類以上を適宜混合して用いられる。
導電性カーボンブラックとしては、平均表面積が30m2/g以上、より好ましくは100m2/g以上の導電性カーボンブラック、例えば、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック等の周知のカーボンブラックが使用できる。導電性カーボンブラックのポリエチレン中への配合量は、積層シートに対し表面固有抵抗が1×1010Ω以下の導電性を付与するものであればよい。具体的には、ポリエチレン100重量部に対し、導電性カーボンブラックを1〜25重量部、好ましくは3〜15重量部の範囲で配合して用いられる。配合量が1重量部未満では、樹脂層の表面固有抵抗が大きく導電性が付与されず、また、25重量部を超えると、樹脂層の表面固有抵抗が小さく導電性が付与されるが、積層シートの柔軟性が損なわれ、フレキシブルコンテナを高周波溶着加工法で作製する際にスパークが発生し、いずれも好ましくない。
導電性フィルムの膜厚は、積層シートの表面固有抵抗の低下(導電性向上)、経済性(生産コスト)などを考慮して決められ、好ましくは10〜50μmの範囲である。導電性フィルムの膜厚が10μm未満では、積層シートの導電性が不十分となるおそれがあり、また50μm以上では、積層シートの導電性の向上が頭打ちとなり、不経済となる。
一方、ラミネート層の樹脂としては、下記の(1)〜(5)の性状を有するメタロセン触媒を用いて製造されたエチレンと炭素数3以上のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共重合体が使用される。
(1)密度は0.90g/cm以下、好ましくは0.89g/cm以下である。密度が0.90g/cmを越えると柔軟性に劣り好ましくない。
(2)メルトフローレート(以下、MFRと略す)は6.0g/10分以下、好ましくは4.0g/10分以下である。MFRが6.0g/10分を越えると引張強度、引張伸び、硬度などが低下して耐摩耗性が低下するので好ましくない。
(3)DSCによる最大ピーク温度(Tm)が80〜100℃、好ましくは90〜100℃である。DSCによる最大ピーク温度(Tm)が80℃未満では延伸温度との差が小さくなりすぎ、100℃を超えると最適延伸温度が高くなりすぎて好ましくない。
(4)分子量分布(Mw/Mn)が1.8〜3.5、好ましくは2.2〜3.0である。Mw/Mnが1.8未満では成形加工性が劣り、3.5以上では延伸性が劣り好ましくない。
(5)JIS K7106により測定したオルゼンの曲げ強さが60MPa以下、好ましくは40MPa以下である。曲げ強さが60MPaを越えると柔軟性が低下するので好ましくない。
上記エチレン・α−オレフィン共重合体の製造方法は、特開昭58−19309号公報、特開昭59−95292号公報、特開昭60−35005号公報、特開昭60−35006号公報、特開昭60−35007号公報、特開昭60−35008号公報、特開昭60−35009号公報などに記載されているメタロセン触媒を使用してエチレンとα−オレフィンを共重合させて得ることができる。
エチレンと共重合されるα−オレフィンとしては、炭素数3以上のα−オレフィン、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
これらのうち、1種または2種以上のα−オレフィンを5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%を、エチレン50〜95重量%、好ましくは70〜90重量%と共重合させるとよい。
上記織編布の両面にラミネート層を設ける樹脂として、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において前記メタロセン触媒を用いて製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体に、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合体等を混合して用いてもよい。
織編布の両面にラミネート層を積層する方法としては、押出ラミネート法、乾式ラミネート法、乾式ラミネート法等の各種ラミネート法が使用可能であるが、ラミネート時に十分な熱量を供給し織編布とラミネート層との剥離強度を向上させる押出ラミネート法が好ましい。
ラミネート層の膜厚は、接着性、積層シートの機械的強度などにを考慮して決められ、特に限定されないが、5〜50μmの範囲である。ラミネート層の膜厚が5μm未満では、接着性、積層シートの導電性が不十分となるおそれがあり、また50μm以上では、積層シートの導電性の向上が頭打ちとなり、不経済となる。
上記で得られたフレキシブルコンテナ用積層シートは、上記ラミネート層の側面や下側をシール、例えば、接着剤シールや熱シールして、フレキシブルコンテナとして、輸送用フレキシブルコンテナに好適に使用される。
本発明で用いられるポリエチレンには、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤、難燃剤、架橋剤、発泡剤、核剤等の添加剤を配合して用いることができる。
実施例1:
高密度ポリエチレン(MFR=0.7g/10分、密度=0.957g/cm、Tm=129℃)を用いて、Tダイ法によりフィルムに押出し、水冷式で冷却してフィルムを形成した。このフィルムを8mm幅にスリットした後、第1段延伸を90℃で倍率4倍で延伸し、ついで第2段延伸を190℃で倍率2倍で延伸後、200℃で緩和熱処理を行って繊度1700dtのフラットヤーンを形成した。上記フラットヤーンを用いて打込密度15×15本/2.54cmで基布としての平織りの織布を形成した。その目付量は220g/mであった。
一方、線状低密度ポリエチレン()100重量部に、アセチレンブラック10重量部を添加し、分散混合して樹脂組成物を得、これを押出機を用いて押出温度210℃で厚さ50μの導電性フイルムを成形した。
上記織布の両面と導電性フイルムとの間に、メタロセン触媒を用いて製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体(MFR=3.5g/10分、密度=0.898g/cm、Tm=90℃、Mw/Mn=2.8、オルゼン曲げ強度=40MPa)を溶融押出温度270℃でフイルムを押出し、サンドイッチラミネート法で、厚さ各40μmのラミネート層を設けて積層シートを得た。
得られた積層シートの目付量は260g/mであり、その引張強さは縦方向2690N/5cm、横方向2490N/5cmであり、その破断伸度は縦方向21.5%、横方向18.4%であり、引裂強度は縦方向260N、横方向294Nであり、剥離強度206Nであり、表面固有抵抗6.2×10Ωの物性を有しており、フレキシブルコンテナ用積層シートとして好適であった。
比較例1
実施例1において、ラミネート層樹脂として、低密度ポリエチレン(MFR:21g/10分、密度=0.920g/cm、Tm=110℃、)100%を用いたこと以外は同様にして行った。
その結果、得られた積層シートの剥離強度は98Nであり、ラミネート層と導電性フイルムとの接着性は不十分であった。

Claims (1)

  1. 高密度ポリエチレン延伸糸からなる織編布の少なくとも片面に、導電性フイルムをメタロセン触媒を用いて製造された密度が0.90g/cm以下、メルトフローレートが6.0g/10分以下のエチレン・α−オレフィン共重合体からなるラミネート層を介して積層してなることを特徴とする導電性を有するフレキシブルコンテナ用積層シート。
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