JP2001293831A - ラミネートシート - Google Patents

ラミネートシート

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JP2001293831A
JP2001293831A JP2000110851A JP2000110851A JP2001293831A JP 2001293831 A JP2001293831 A JP 2001293831A JP 2000110851 A JP2000110851 A JP 2000110851A JP 2000110851 A JP2000110851 A JP 2000110851A JP 2001293831 A JP2001293831 A JP 2001293831A
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English (en)
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Hideaki Kawabata
端 秀 昭 川
Masaru Yui
井 勝 由
Masaru Nihoda
勝 二法田
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Diatex Co Ltd
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Diatex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温下においてもブロッキングが生じ難く、
熱風ヒートシール又は高周波加熱により容易に接着させ
ることができるラミネートシートを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂製フラットヤーンを織製す
ることにより得られた織布(クロス)よりなる基材クロ
ス層の片面又は両面に、熱可塑性樹脂フィルム層を熱融
着させて積層したラミネートシートにおいて、前記熱可
塑性樹脂フィルム層がQ値(重量平均分子量/数平均分
子量)1.5〜4.0の範囲内の直鎖状エチレン・α−
オレフィン共重合体樹脂100重量部に対して脂肪酸ア
ミド系滑剤を0.05〜0.45重量部の割合で配合し
たものであることを特徴とする、ラミネートシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温下においても
ブロッキングが生じ難いが、熱風ヒートシール又は高周
波加熱により容易に接着加工することができるラミネー
トシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステル系又はポリアミド系
の繊維よりなる織布(芯材層)の片面又は両面に塩化ビ
ニル樹脂フィルム(表面層及び裏面層)を積層した積層
体シートが知られており、この積層体シートを各種形状
に切断して、高周波加熱装置にて熱融着させることによ
ってフレキシブルコンテナーバック等の各種製品に加工
されている。一方、高密度ポリエチレン製フラットヤー
ンを織製することにより得られた織布(クロス)よりな
る基材クロス層の片面又は両面に、低密度ポリエチレン
フィルム層を積層したラミネートシートが市販されてい
る。この様なラミネートシートは、各種形状に切断した
後、熱風ヒートシール装置等により熱融着させることに
よって、穀物、飼料、樹脂ペレット等を輸送するための
フレキシブルコンテナーバックや、止水用・工事用機器
の保護等を目的とした保護カバー、或いは、施設園芸用
ハウス、パイプハウス等の農業施設の天井面や壁面を覆
設するための農業用被覆シート等に加工されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記織布の片
面又は両面に塩化ビニル樹脂フィルムを表裏面層として
積層したフレキシブルコンテナーバックは、塩化ビニル
樹脂中に含まれる可塑剤によって、フレキシブルコンテ
ナーバック内に収納された内容物を環境ホルモンで汚染
してしまうとの問題が発生したり、使用済みのフレキシ
ブルコンテナーバックを焼却処分する際にダイオキシン
等の有毒ガスが発生したり、塩化ビニル樹脂の比重が大
きい為にフレキシブルコンテナーバック自体の重量が重
くなり、取り扱い性が悪い等の欠点を有している。
【0004】一方、上記織布の片面又は両面に低密度ポ
リエチレンフィルムを表裏面層として積層したフレキシ
ブルコンテナーバックは、熱風ヒートシール装置により
熱融着して接着させることから、熱融着部のヒートシー
ル強度が弱く、破れ易いとの欠点がある。それ故、熱風
ヒートシール装置によるヒートシール強度の改良手段と
して、実公平4−32273号公報や特開平9−201
924号公報に、直鎖状低密度ポリエチレン製フィルム
を表面層及び裏面層として用いることが提案されてい
る。
【0005】従って、この直鎖状低密度ポリエチレン製
フィルムを表面層及び裏面層として用いることにより、
フレキシブルコンテナーバックの熱風ヒートシール装置
による熱融着部のヒートシール強度が弱く破れ易いとの
欠点については改良されたが、その代わりに、ラミネー
トシートの巻き取り原反や、それを加工したフレキシブ
ルコンテナーバック等の製品を、換気の良くない屋内等
の場所や、夏期等で屋外に一時的に野積みしたりして保
管したりすると、保管温度が高温度に、例えば60〜8
0℃程度の温度になって、ラミネートシートやフレキシ
ブルコンテナーバック同志が、互いにその表面を接して
いると、そこにブロッキングが生じてしまう。それ故、
これを無理に引き剥がそうとするとラミネートシートや
フレキシブルコンテナーバックに破れが生じて、収納物
が零れてしまうとの問題点が起こる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、Q値(重量平均分子量
/数平均分子量)が1.5〜4.0の範囲内の直鎖状エ
チレン・α−オレフィン共重合体樹脂95〜40重量%
と低密度ポリエチレン系樹脂5〜60重量%との混合物
100重量部に対して脂肪酸アミド系滑剤を0.05〜
0.5重量%の割合で配合したものを熱可塑性樹脂フィ
ルム層として用いたラミネートシートは、熱風ヒートシ
ールによってもヒートシール強度が低下しないラミネー
トシートであり、しかも、収納された内容物が環境ホル
モンで汚染されるとの問題も発生しないし、使用済みの
フレキシブルコンテナーバックを焼却処分してもダイオ
キシン等の有毒ガスが発生せず、軽量で取り扱い性に優
れたものである、との知見を得て本発明を完成するに至
ったものである。すなわち、本発明のラミネートシート
は、熱可塑性樹脂製フラットヤーンを織製することによ
り得られた織布(クロス)よりなる基材クロス層の片面
又は両面に、熱可塑性樹脂フィルム層を熱融着させて積
層したラミネートシートにおいて、前記熱可塑性樹脂フ
ィルム層がQ値(重量平均分子量/数平均分子量)1.
5〜4.0の範囲内の直鎖状エチレン・α−オレフィン
共重合体樹脂95〜40重量%と低密度ポリエチレン系
樹脂5〜60重量%との混合物からなり、該混合物10
0重量部に対して脂肪酸アミド系滑剤を0.05〜0.
45重量部の割合で配合したものであること、を特徴と
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】[I] ラミネートシート (1) 層構造 本発明のラミネートシートは、熱可塑性樹脂製フラット
ヤーンを織製することにより得られた織布(クロス)よ
りなる基材クロス層と、該基材クロス層の片面又は両面
に熱融着された熱可塑性樹脂フィルム層とから基本的に
構成されている積層体である。
【0008】(A) 基材クロス層 (a) 熱可塑性樹脂製フラットヤーン構 造 本発明のラミネートシートの基材クロス層に用いられる
熱可塑性樹脂製フラットヤーンとしては、押出機より押
し出した熱可塑性樹脂をシート状に成形し、縦方向に2
倍以上、好ましくは2.5〜10倍の高倍率で引っ張っ
て一軸延伸した後、カッターナイフやレーザー等により
テープ状に切断して、フラットヤーンとしたものであ
る。ここでフラットヤーンの繊度や糸幅は特に限定され
るものではないが、クロスの経糸及び緯糸としては、繊
度が1,500〜4,000デシテクス、好ましくは
1,800〜3,000デシテクス、糸幅が一般に1.
0〜10.0mm、好ましくは2.0〜6.0mmとす
るのが良い。
【0009】素 材 上記フラットヤーンに用いられる熱可塑性樹脂として
は、中密度ポリエチレン系樹脂、高密度ポリエチレン系
樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂
(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、
ポリエステル樹脂等の120〜260℃の高融点の熱可
塑性樹脂から選択すれば良いが、加工性とコスト及び強
度の面で高密度ポリエチレン系樹脂を使用することが望
ましい。該高密度ポリエチレン系樹脂としては、エチレ
ンの単独重合体、或いは、エチレンとプロピレンやブテ
ンを例とするα−オレフィンとの共重合体、又はそれら
の混合物を挙げることができるが、それらの中から密度
(JIS K7112)が約0.940〜0.960g
/cm、好ましくは0.945〜0.960g/cm
程度のものを選択するのが良い。なお、後記熱可塑性
樹脂フィルム層との接着力を高めるためには、該フラッ
トヤーンに用いる熱可塑性樹脂に、該熱可塑性樹脂フィ
ルム層に用いる直鎖状ポリエチレン系樹脂や前記素材と
異なる樹脂組成物をフラットヤーンの物性を著しく損な
わない範囲で配合することも有効である。
【0010】また、フラットヤーンを製造する熱可塑性
樹脂シートは、単層シートであっても良いが、溶融温度
が120〜260℃の高融点熱可塑性樹脂(芯材層)
と、該芯材層の表面及び裏面側に溶融温度が85〜12
0℃の低融点熱可塑性樹脂層(表面層及び裏面層)を形
成した少なくとも三層構造の複層シートとすることが好
ましい。これら三層構造のシートの肉厚の構成比は、一
般に表面層:芯材層:裏面層=5:90:5〜25:5
0:25の複層シートであることが好ましい。この様な
三層構造のシートとすることにより、特に表面層及び裏
面層を後記熱可塑性樹脂製フィルム層である表面層フィ
ルム及び裏面層フィルムと同質の材料を用いることによ
り、表面層フィルム及び裏面層フィルムとの接着性を向
上させることができる。また、表面及び裏面側の低融点
熱可塑性樹脂層(表面層及び裏面層)は、表裏面に異な
る材料を用いても良い。
【0011】上記複層シートを形成する手段としては、
予め芯材層となるフィルムと、表面層及び裏面層となる
フィルムをそれぞれ別々に形成した後、ドライラミネー
ト法や熱ラミネート法により複層化する手段や、予め形
成した芯材層となるフィルムに表面層及び裏面層を押出
ラミネートする方法や、多層共押出法により積層フィル
ムとして押出成形する手段等、各種公知の方法を採用す
ることができるが、成形性の容易さやコスト並びに接着
性及び光透過性の観点から多層共押出法により積層フィ
ルムとして押出成形したものが好ましい。上記熱可塑性
樹脂製フラットヤーンとして使用される熱可塑性樹脂の
中には、フラットヤーンの物性を著しく損なわない範囲
で各種添加剤を配合することができる。具体的には、酸
化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、結晶核
剤、保温剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、滑剤、難
燃剤、導電性付与剤、帯電防止剤、着色剤、分散剤、抗
菌剤、防黴剤、充填剤、架橋剤、架橋助剤等の添加物を
適宜配合した材料である。
【0012】(b) 織 布 上記基材クロス層となる織布(クロス)としては、上記
熱可塑性樹脂製フラットヤーンを、経糸にあっては5〜
40本/25.4mm幅、好ましくは10〜25本/2
5.4mm幅で打ち込み、緯糸にあっては5〜40本/
25.4mm幅、好ましくは10〜25本/25.4m
m幅で打ち込んで、平織、綾織、朱子織、畦織、斜子
織、斜文織等の所望の織り組織に、好ましくは平織、綾
織に織製することにより得られる。
【0013】(B) 熱可塑性樹脂フィルム層 (a) 構 造 上記基材クロス層の片面又は両面に積層される熱可塑性
樹脂フィルム層としては、押出機より押し出した熱可塑
性樹脂を肉厚が一般に0.04〜0.15mm、好まし
くは0.05〜0.10mmのフィルム状に成形したも
のであり、上記基材クロス層の片面又は両面に熱可塑性
樹脂フィルム層を積層して、表面熱可塑性樹脂フィルム
層/基材クロス層の二層構造、或いは、表面熱可塑性樹
脂フィルム層/基材クロス層/裏面熱可塑性樹脂フィル
ム層の三層構造より成る積層体を形成する。
【0014】(b) 素 材(熱可塑性樹脂) 上記表面及び裏面熱可塑性樹脂フィルム層に用いられる
熱可塑性樹脂としては、Q値(重量平均分子量/数平均
分子量)が1.5〜4.0、好ましくは1.8〜3.0
の範囲内の直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体樹
脂95〜40重量%と低密度ポリエチレン系樹脂5〜6
0重量%との混合物を用いることが重要である。また、
上記直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂95
〜40重量%と低密度ポリエチレン系樹脂5〜60重量
%との混合物100重量部に対して、脂肪酸アミド系滑
剤が0.05〜0.45重量部の割合で配合されている
ことが重要である。
【0015】直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体
樹脂 上記直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂のQ
値(重量平均分子量/数平均分子量)が1.5〜4.0
の範囲内であることは、サイズ排除クロマトグラフィー
(Size Exclusion Chromatog
raphy:SEC)三菱化学(株)製クロス分別クロ
マトグラフ測定装置によって測定することにより確認す
ることができる。この様なQ値が1.5〜4.0の範囲
内の直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂は、
一般に、日本ポリケム社製直鎖状低密度ポリエチレン
(LLDPE)押出ラミグレード、三井石油化学工業社
製直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)押出ラミネ
ートグレード等として市販されている。上記Q値が1.
5〜4.0の範囲内の直鎖状エチレン・α−オレフィン
共重合体樹脂からなる熱可塑性樹脂は、単独で又は他の
熱可塑性樹脂と混合して使用することができる。上記Q
値が上記範囲を超過すると熱シール強度が低下する。ま
た、上記範囲未満では溶融弾性が小さくなり、押出ラミ
ネート加工時のネックインが大きくなり、耳高が発生
し、加工性が悪くなる。
【0016】低密度ポリエチレン系樹脂 上記Q値が1.5〜4.0の範囲内の直鎖状エチレン・
α−オレフィン共重合体樹脂と混合して使用する低密度
ポリエチレン系樹脂としては、エチレンの単独重合体、
或いは、プロピレンやブテンを例とするα−オレフィン
とエチレンとの共重合体、又はそれらの混合物を挙げる
ことができるが、それらの中から密度(JIS K71
12)が約0.880〜0.920g/cm、好まし
くは0.880〜0.905g/cm程度のものを選
択するのが好ましい。
【0017】混合割合 上記Q値が1.5〜4.0の範囲内の直鎖状エチレン・
α−オレフィン共重合体樹脂と低密度ポリエチレン系樹
脂との混合割合としては、Q値が1.5〜4.0の範囲
内の直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂95
〜40重量%、好ましくは90〜60重量%及び低密度
ポリエチレン系樹脂5〜60重量%、好ましくは10〜
40重量%からなる熱可塑性樹脂の混合物を用いる。
【0018】滑 剤 上記熱可塑性樹脂製フィルム層の中には、脂肪酸アミド
系滑剤が配合されていることが重要である。脂肪酸アミ
ド系滑剤としては、具体的には、例えば、ステアリン酸
アミド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアロア
ミド、エチレンビスステアロアミド等を挙げることがで
きる。これら脂肪酸アミド系滑剤の中でも、融点が10
0〜150℃、好ましくは120〜145℃のものが好
ましい。
【0019】配合割合 上記熱可塑性樹脂製フィルム層の中に配合される脂肪酸
アミド系滑剤は、上記熱可塑性樹脂100重量部に対し
て脂肪酸アミド系滑剤が0.05〜0.45重量部、好
ましくは0.1〜0.3重量部、特に好ましくは0.1
〜0.2重量部の割合で配合される。上記脂肪酸アミド
系滑剤の融点が上記範囲未満のものは長期間の高温環境
下での保管にブロッキング防止効果が劣る傾向がある。
また、融点が上記範囲を超過するとヒートシール強度が
著しく低下する傾向がある。上記脂肪酸アミド系滑剤の
配合量が上記範囲未満であるとブロッキング防止効果を
発現しない。また、上記範囲を超過するとヒートシール
強度が著しく低下とると共にコスト高となる。上記脂肪
酸アミド系滑剤以外の滑剤を用いると長期間の高温環境
下での保管においてブロッキングやブルーミングが発生
する等の欠点が生じる。
【0020】その他の添加剤 上記熱可塑性樹脂フィルム層に用いられる熱可塑性樹脂
の中には、表面熱可塑性樹脂フィルム層及び裏面熱可塑
性樹脂フィルム層の物性を著しく損なわない範囲で上記
脂肪酸アミド系滑剤以外の各種添加剤を配合することが
できる。具体的には、酸化防止剤、熱安定剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、保温剤、防曇剤、アンチ
ブロッキング剤、難燃剤、導電性付与剤、帯電防止剤、
着色剤、分散剤、抗菌剤、防黴剤、充填剤、架橋剤、架
橋助剤等の添加物を適宜配合した材料である。
【0021】(2) 積 層 上記基材クロス層の片面又は両面に熱可塑性樹脂製フィ
ルム層を積層する方法としては、通常の公知の積層方
法、具体的には、例えば、押出ラミネート法、ドライラ
ミネート法、サーマルラミネート法等の積層方法と同様
に成形することができる。
【0022】(3) 肉 厚 本発明のラミネートシートの肉厚は、基材クロス層が一
般に50〜400μm、好ましくは100〜300μm
であり、熱可塑性樹脂フィルム層が一般に20〜150
μm、好ましくは40〜130μmである。熱可塑性樹
脂フィルム層を構成する表面熱可塑性樹脂フィルム層と
裏面熱可塑性樹脂フィルム層とは同じ厚みであるのが普
通である。
【0023】[II] 用 途 本発明のラミネートシートは、各種形状に切断し、熱風
ヒートシール装置により熱融着させることによって、穀
物、飼料、樹脂ペレット等を輸送するためのフレキシブ
ルコンテナーバックや、止水用・工事用機器の保護等を
目的とした保護カバー、或いは、施設園芸用ハウス、パ
イプハウス等の農業施設の天井面や壁面を覆設するため
の農業用被覆シート等に加工して使用することができ
る。
【0024】
【実施例】以下に示す実施例及び比較例によって、本発
明を更に具体的に説明する。 [I] 評価方法 (1) ヒートシール強度の測定 ヒートシール強度の測定については、下記の条件下でヒ
ートシール加工した後、下記の条件下で剥離強度(接着
強度)を測定した。
【0025】(2) ブロッキング強度の測定 ブロッキング強度の測定については、下記の条件下でブ
ロッキングした後、下記の条件下で密着強度(剪断強
度)を測定した。
【0026】[II] 実験例 実施例1 (1) フラットヤーンの製造 インフレーション法延伸テープ成形機を用い、密度0.
955g/cm、MFR0.5の高密度ポリエチレン
(HDPE)に酸化防止剤を配合し、レザーで細幅のテ
ープ状に裁断し、次いで、熱板で加熱しながら、長手方
向に6倍に延伸して、繊度2,200dtのフラットヤ
ーンを製造した。
【0027】(2) 基材クロス層の製造 得られたフラットヤーンをスルーザー織機にて打ち込み
本数縦15本/25.4mm×横15本/25.4mm
で平織にて基材クロス層となる織布を形成した。
【0028】(3) 熱可塑性樹脂製フィルム層の製造 得られた織布に密度0.918g/cm、MFR8の
低密度ポリエチレン(LDPE)(日本ポリケム社製L
C604グレード)20重量%と、密度0.888g/
cm、MFR20、Q値(重量平均分子量/数平均分
子量)2.0の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)(日本ポリケム社製KC650グレード)80重量
%との混合物100重量部に、滑剤として融点140℃
のエチレンビスステアリン酸アミド0.05重量部を配
合して溶融押出ラミネーターにより表裏層がそれぞれ厚
み65μmの熱可塑性樹脂製フィルム層となるように積
層し、熱可塑性樹脂製フィルム層65μm/基材クロス
層275μm/熱可塑性樹脂製フィルム層65μmから
なる三層構造のラミネートシートを製造した。
【0029】(4) 評 価 得られたラミネートシートをフレキシブルコンテナーバ
ッグの形状に切断し、接合部を熱風式溶着機にて溶融接
着して内容量1,000リットルのフレキシブルコンテ
ナーバッグを製作した。このフレキシブルコンテナーバ
ッグはその後コンテナー内外面の汚れを調べたが、滑剤
等の汚れは見られなかった。また、このフレキシブルコ
ンテナーバッグのヒートシール強度及びブロッキング強
度を測定した結果を表1に示した。
【0030】実施例2〜7及び比較例1〜15 表1に示す割合で配合した以外は実施例1に記載の方法
で実施した。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】このような本発明のラミネートシート
は、 各種形状に切断したり、熱風ヒートシール装置に
より熱融着させて、穀物、飼料、樹脂ペレット等を輸送
するためのフレキシブルコンテナーバッグや、止水用・
工事用機器の保護等を目的とした保護カバー、或いは、
施設園芸用ハウス、パイプハウス等の農業施設の天井面
や壁面を覆設するための農業用被覆シート等に加工する
ことができる。また、本発明のラミネートシートは、表
面層に塩化ビニル樹脂フィルムを用いておらず、可塑剤
が混入されていないので、収納された内容物の汚染問題
を発生しないし、使用済みのフレキシブルコンテナーバ
ックを焼却処分しても有毒ガスが発生せず、軽量で取り
扱い性に優れ、熱風ヒートシールによっても接着強度が
低下しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二法田 勝 富山県黒部市沓掛2000番地 ダイヤテック ス株式会社黒部工場内 Fターム(参考) 4F100 AH03B AH03C AH03H AK01A AK01B AK01C AK06B AK06C AK63B AK63C AL05B AL05C BA03 BA06 BA10B BA10C CA24B CA24C DG12A DG19A JA07B JA07C JA13A JB16A JB16B JB16C YY00A YY00B YY00C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂製フラットヤーンを織製する
    ことにより得られた織布(クロス)よりなる基材クロス
    層の片面又は両面に、熱可塑性樹脂フィルム層を熱融着
    させて積層したラミネートシートにおいて、前記熱可塑
    性樹脂フィルム層がQ値(重量平均分子量/数平均分子
    量)1.5〜4.0の範囲内の直鎖状エチレン・α−オ
    レフィン共重合体樹脂95〜40重量%と低密度ポリエ
    チレン系樹脂5〜60重量%との混合物からなり、該混
    合物100重量部に対して脂肪酸アミド系滑剤を0.0
    5〜0.45重量部の割合で配合したものであることを
    特徴とする、ラミネートシート。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂製フラットヤーンの密度が、
    約0.940〜0.960g/cm の範囲内の高密度
    ポリエチレン樹脂製フラットヤーンである、請求項1又
    は2に記載のラミネートシート。
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