JP2006068469A - 竿拭き用掃除具 - Google Patents

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兼輔 嶋本
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Abstract

【課題】従来の雑巾以外の方法で、もっと簡単に物干竿のホコリを拭き取る竿拭き用掃除具の開発するもので、物干竿を拭いた後の処理が簡単で汚れても片手で簡単に洗え、視覚的に見ても楽しめるような夢のある商品の図案化を考え、且低価格での竿拭き用掃除具を提供することにある。
【解決手段】適度な硬質と弾力性及び吸水性を有するスポンジ基体の正面略中央に中空部を貫通して設け、該中空部の貫通切断面内径を竿接触部とし、該竿接触部より切り込み線を入れて竿導入口を設け、竿との摩擦抵抗を小さくする構造とし、竿軸方向に対して垂直方向面がスポンジ基体の正面及び背面とする立方体で形成し、正面及び背面を図案化して外観形状を表現するのを特徴とした竿拭き用掃除具とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、竿に付いたホコリを拭き取るための竿拭き用掃除具に関する。
従来、洗濯物を物干竿に直に干す場合、竿に付いたホコリが洗濯物に付かないように、竿のホコリをまず雑巾等で拭き取り洗濯物を干すのが普通であるが、雑巾を洗って、絞って、竿を拭いて、又洗って、絞ってそして雑巾を干すなど面倒な手間が掛る。
本発明に類似する従来の竿拭き用掃除具に、保水性を有したスポンジを略U字型、略C字型及び円筒型に成型し、内面の竿嵌合部にて清掃する物干竿清掃具(特許文献1参照)がある。
特開2000−225292号公報
以下、従来の特許文献1の物干竿清掃具、特開2000−225292号公報について図11、図12に従い説明する。
図11は従来の物干竿清掃具の使用状態を示した斜視図である。
図12は従来の物干竿清掃具の形状を示すもので、(イ)は略U字型、(ロ)は略C字型、(ハ)は円筒型としている。
雑巾以外の方法で、特開2000−225292号公報によれば適度な弾力と保水性を有したスポンジを物干竿へ嵌合させ着脱が簡単で清掃が容易に行え、清掃具自体が汚れた場合に洗浄や濯ぎおよび絞りが片手で簡単にできる物干し竿清掃具としてあるが、しかし以下に記述の通り問題点もかなり残っている。
特開2000−225292号公報の問題点1は、図11の斜視図で示す通りU字型スポンジ1の開口部より竿嵌合部3に物干竿4を嵌合させ、スポンジ1の上面に手を掛け図中矢印のように動かしながら清掃するものとしているが、このU字型スポンジ1では物干竿4との接触部分が竿の軸方向に平行して必要以上に長く、そのためスポンジ1の竿嵌合部3は物干竿4に対して抵抗が大きくなり、滑りが悪く図中矢印のようには容易に移動する事はできないという欠点がある。
又図12で示す、(イ)は略U字型、(ロ)は略C字型、(ハ)円筒型の形状の場合でも、元来スポンジ等の素材は滑り止め的性質があるにも係わらず、これらの形状では上述に指摘したように抵抗が大となる欠点をすべて有するもので、それらを考慮した構造及び形状とは思えない。
問題点2は、図12で示す、(イ)は略U字型、(ロ)は略C字型の形状の場合、開口部を意識した必然的図形から発想する略U字型、略C字型の形状であって且限定されている。又、成型上に於いても本発明が意図する開口部の位置付け等の考え方でも異なるものであり、構造や形状的にも生産性、コスト面等に於いて商業ペースで不利となる欠点が多々推察される。
問題点3は、限定された形状である以上視覚的に見て楽しめるような夢のある商品の要素に欠けていることである。即ち商品の購買欲を誘う形状となっていない。外観的にも楽しく美しい商品の図案化を考え、商品として付加価値の高いものでなければならない。
本発明は、上記の問題点を解決し竿に付いたホコリを簡単に拭き取るための竿拭き用掃除具を提供することにある。
本発明の竿拭き用具は適度な硬質と弾力性及び吸水性を有するスポンジ基体の正面略中央に中空部を貫通して設け、該中空部の貫通切断面内径を竿接触部とし、該竿接触部より外側方向へ切り込み線を入れて竿導入口を設ける請求項1の竿拭き用掃除具とする。
本発明の竿拭き用掃除具はスポンジ基体の正面略中央に中空部を貫通して設ける構造を基本とするもので外観形状を特定するものでなく、形状を表現するために竿接触部の軸方向をスポンジ基体の厚み即ち側面とし、竿接触部の軸方向に対して垂直方向面をスポンジ基体の正面及び背面とする立方体で形成し、正面及び背面を図案化して外観形状を表現するのを特徴とした請求項2に記載の竿拭き用掃除具とする。
本発明の竿拭き用掃除具は、スポンジ基体の正面中央に中空部を貫通して設ける構造を基本とするもので外観形状を特定するものではない。
然るにスポンジ基体の厚みを側面として、正面及び背面を図案化して外観形状を表現するのを特徴とした請求項2に記載の竿拭き用掃除具とするものである。
スポンジ基体の厚みとする側面を3〜5cm程度の寸法幅とし、竿接触部の表面積を小さくして、スポンジ基体と竿との摩擦抵抗を小さくして竿面移行をより容易にする構造であるのを特徴とした請求項3に記載の竿拭き用掃除具とする。
竿接触部の切断面に竿の軸と平行方向に鋸刃状溝又は波型状溝等の溝を形成して設けるのを特徴とした請求項4に記載の竿拭き用掃除具とする。
貫通切断面内径の竿接触部4部分にスポンジ基体23の素材と異なる不織布層9を貼り付け、二層に構成するのを特徴とした請求項5に記載の竿拭き用掃除具13として完成させる。
スポンジ基体に設ける中空部の寸法径は竿と同一の寸法径、或るいは+2ミリ程度余裕を持たせて中空部と竿を嵌合させるもので、結果スポンジ基体は竿に保持される構造とするのを特徴とした請求項6に記載の竿拭き用掃除具とする。
雑巾を洗ったり濯いだり絞ったりの手間が省け、竿拭き後竿拭き用掃除具はそのまま竿に取り付け状態に置くので紛失することがなく、汚れたら片手でじゃぶじゃぶと2〜3回水洗いすれば簡単に汚れを洗い出して汚れ落ちが良く楽である。
竿と竿接触部との間に若干の隙間を作ることで、握力加減で微妙に強く絞めたり緩めたりと調整しながら、物干竿の長手方向に沿って容易に竿のホコリを拭き取る事ができる。
中空部を貫通して設ける構造を基本とし、且切り込み線を入れるだけで竿導入口を簡単に設けられるのでU字型、C字型に拘ることなく、いろいろな楽しいデザインの商品を提供できる。
竿接触部に鋸刃状溝或いは波型状溝を、竿軸に対して平行方向に設けるため移行させるのに容易で使い勝手の良い竿拭き用掃除具となった。
中空部の貫通切断面内径部の竿接触部を二層構造として目的に応じた素材を採用することで、さらに滑りの良い竿拭き用掃除具を提供することができる。
本発明の実施の形態を図面に従い以下説明する。
図1は、本発明の実施例1とする基本形状の竿拭き用掃除具11を竿6に嵌合し、竿拭き用掃除具11の使用状態を示す斜視図である。
図1の斜視図で示す本発明の竿拭き用具11の使用方法は、竿拭き用具11に適度な水分を含ませ、竿6に嵌合させ上面より片手で握り込み握力を加減しながら竿軸に対して平行方向に移行させて竿のホコリを拭き取るものである。
図2は、本発明の実施例1とする基本形状の竿拭き用掃除具11の(イ)正面図、(ロ)側面図(ハ)底面図である。
本発明の実施例1とする竿拭き用具11は素材を適度な硬質と弾力性及び吸水性を有するスポンジを採用したスポンジ基体21であり、該スポンジ基体21の正面略中央に中空部3を貫通して設け、中空部3の貫通切断面内径を竿接触部4とし、竿接触部4より外側方向へ切り込み線を入れて竿導入口5を設ける竿拭き用掃除具11とする。
図1及び図2で示す本発明の実施例1とする竿拭き用掃除具11は、スポンジ基体21の正面形状を略四角型としているが、本発明はスポンジ基体21の正面略中央に中空部3を貫通して設ける構造を基本とするものであり、図1、図2、図6、図8、及び図9で示す略四角型は本発明を説明するための基本形状としているもので、本発明の竿拭き用掃除具11は外観形状を特定するものではない。
然るに竿接触部4の竿軸方向がスポンジ基体21の厚みとなり側面とするもので、竿接触部4又は竿6の軸方向に対して垂直方向の面をスポンジ基体1の正面及び背面とする立方体で形成し、正面及び背面を図案化して外観形状を表現するのを特徴とした請求項2に記載の竿拭き用掃除具11とするものである。
竿接触部4より外側方向へ設ける導入口5の切り込み線の大きさは、切り刃の厚みで形成する切断直線面でも良し、1〜5ミリの間隔で開口状に直線的又は曲線的に形成するか、或いは図案化によるデザインから生れる変形線で導入口5を形成するなどその形状に拘るものではない。然るに竿6に中空部3を挿入嵌合させる結果スポンジ基体21は竿6に保持される構造とするのを特徴とした竿拭き用掃除具11として完成する。
図3、図4、図5は本発明の竿拭き用掃除具11を楽しい商品として提供する為のデザイン例を示すものである。
図3では、スポンジ基体21の正面を図案化し背面は正面と同じとする例を示しているもので(イ)は略四角型、(ロ)略菱型、(ハ)略楕円型、そして(二)は円型、等で表現し、導入口5の切り込み線の形状は切り刃の厚みで形成する切断直線面で形成しているものであるが、スポンジ基体21の正面略中央に中空部3を貫通して設ける構造を基本とするものであることには間違いない。
図4は、本発明のスポンジ基体21の正面を(ホ)ハート型、(ヘ)花型に図案化した一例を示すもので、背面は正面と同じとすることは図3の例と同じものだが、図3が定型的図案であるのに比べ図4では外観形状を少し温かみを出して表現しようとしたものである。この図4の図案に於いてもスポンジ基体21の正面略中央に必ず中空部3を貫通して設ける構造を基本としているものである。
図5は、本発明のスポンジ基体21の正面を動物等で図案化して表現した一例を示すものである。(ト)は鳥型、そして動物の顔部をアレンジした(チ)犬型、(リ)猫型、その他にも豚などその動物の特徴さえ表現できればいろいろとパターンが考えられ、又、造形表現として指先を丸める手を図案化した(ヌ)手型、等も考えられいろいろ楽しめる商品が提供できる。
この場合の導入口5の切り込みは切り刃の厚みで形成する切断直線面で形成してもよいが、1〜5ミリの間隔幅で開口状に直線的に形成する導入口5としても良いし、図案に応じて開口状に曲線的に形成することもできる。ここでは正面と背面は対になる図案も想定される。又この図5に於いてもスポンジ基体2の正面略中央に中空部3を貫通して設ける構造を基本としていることには間違いない。
図6は、本発明の実施例2とする竿拭き用掃除具12に於けるスポンジ基体22の(イ)は正面図、(ロ)は側面図、(ハ)は底面図である。又図7は図6(イ)正面図で示すA−B断面斜視図である。
図6〜図8で示す本発明の実施例2では、スポンジ基体22と竿6との摩擦抵抗を小さくして竿の滑りを容易にする解決策の一例を示すもので、切断面内径部の接触面形状に特徴を持つ請求項4に記載の竿拭き用掃除具12とするものである。
切断面内径部の接触面形状例として、例えば中空部3の貫通切断面である竿接触部4の切断面内径部に図6(イ)の正面図、(ロ)の断面図で示す通り竿の軸と平行方向に鋸刃状溝7、(図中の鋸刃数は無視)或いは図8の(イ)正面図で示す波型状溝8の形状を有する構造とした竿拭き用掃除具12とするものである。
この鋸刃状溝7或いは波型状溝8を竿軸と平行方向に有して設けるため、竿接触部4の接触面抵抗が小さくなり、元来スポンジ等が有する平行方向に圧縮抵抗が生じる滑り止め的性質を解消することができる。然るに竿拭き用掃除具12に適度な水分を含ませ、片手で握り込み握力を加減しながら竿軸に対して平行方向に移行させる場合に於いて感触的に誘導効果もあり使い勝手の良い竿拭き用掃除具12とすることができる。
鋸刃状溝7或いは波型状溝8の溝の数は特に限定するものではなく、大きさ、深さ形状等も自由である。
図9は、本発明の実施例3とする竿拭き用掃除具13に於けるスポンジ基体23の(イ)は正面図、(ロ)は側面図、(ハ)は底面図である。又図10は図9(イ)正面図で示すC−D断面斜視図である。
図9、図10で示す本発明の実施例3では、スポンジ基体23の竿面移行をより容易にする為、実施例2で示す鋸刃状溝7或いは波型状溝8と異なる構造とする解決方法の一例として示す竿拭き用掃除具13とするものである。
即ち、スポンジ基体23の正面略中央に中空部3を貫通して設け、中空部3の貫通切断面内径部の竿接触部分を二層構造として設ける竿拭き用掃除具1とするものである。
竿接触部分にスポンジ基体23の素材と異なる網目状布帯等の不織布接触部9を添着状に内設して、該不織布接触部9を竿接触面とした二層構造を特徴とした請求項5に記載の竿拭き用掃除具13とするものである。
スポンジ基体21,22,23に設ける中空部3の寸法径は竿6と同一の寸法径、或るいは+2ミリ程度の僅かな大きめを最良とし、中空部3と竿6を嵌合させても竿6と竿接触部4との間に若干の隙間を作ることで、竿6を強く絞めたり緩めたりと調整しながら握力加減で微妙に移行を容易にすると共にスポンジ基体21,22,23は竿6に嵌合して保持されるのを特徴とした請求項6に記載の竿拭き用掃除具11,12,13とするものである。
本発明の実施例1、実施例2、実施例3に記述するスポンジ基体の素材はスポンジを採用して説明しているが、本発明の素材は適度な弾力と保水性の素材であればスポンジに限定するものではない。
本発明の実施例1とする使用状態を示す斜視図である。 本発明の実施例1とする(イ)は正面図(ロ)は側面図及び(ハ)は底面図である。 本発明の実施例1とするデザイン例を示す(イ)(ロ)(ハ)(二)は正面図である。 本発明の実施例1とするデザイン例を示す(ホ)(ヘ)は正面図である。 本発明の実施例1とするデザイン例を示す(ト)(チ)(リ)(ヌ)は正面図である。 本発明の実施例2とする(イ)は正面図(ロ)は側面図及び(ハ)は底面図である。 本発明の実施例2とする図6の(イ)正面図で示すA−B側断面斜視図である。 本発明の実施例2とする(イ)は正面図(ロ)は側面図及び(ハ)は底面図である。 本発明の実施例3とする(イ)は正面図(ロ)は側面図及び(ハ)は底面図である。 本発明の実施例3とする図10の(イ)正面図で示すC−D側断面斜視図である。 参照図面 参照図面
符号の説明
11、12、13 竿拭き用具
21、22、23 スポンジ基体
3 中空部
4 竿接触部
5 竿導入口
6 竿
7 鋸刃状溝
8 波型状溝
9 不織布接触部

Claims (6)

  1. 適度な硬質と弾力及び吸水性を有する基体の正面略中央に中空部を設け、該中空部の切断面内径を竿接触部とし、該竿接触部より外側方向へ竿導入口を設けるのを特徴とした竿拭き用掃除具。
  2. 基体の形状は、竿軸の水平方向に対して垂直面を基体の正面及び背面とし、図案化を容易にするのを特徴とした請求項1に記載の竿拭き用掃除具。
  3. 基体の厚みとする側面を3〜5cm程度の寸法幅とし、基体と竿との摩擦抵抗を小さくして竿面移行をより容易にする構造であるのを特徴とした請求項1、請求項2に記載の竿拭き用掃除具。
  4. 竿接触部の切断面に竿の軸と平行方向に鋸刃状溝又は波型状溝等の溝を形成して設けるのを特徴とした請求項1、請求項2及び請求項3に記載の竿拭き用掃除具。
  5. 貫通切断面内径の竿接触部分にスポンジ基体の素材と異なる不織布接触部を添着して二層に構成するのを特徴とした請求項1、請求項2及び請求項3に記載の竿拭き用掃除具。
  6. 基体に設ける中空部とする寸法径は竿より+2ミリ程度の僅かに大きめの寸法径を最良とし、基体は竿に嵌合して保持されるのを特徴とした請求項1〜請求項5に記載の竿拭き用掃除具。
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