JP2006067868A - 板海苔の型抜き方法及び装置 - Google Patents

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博之 汲田
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Abstract

【課題】 板海苔を短時間で大量に適宜形状に型抜きすることが可能な板海苔の型抜き方法及び装置を提供すること。
【解決手段】 この発明の板海苔の型抜き方法は、板海苔1に適宜形状の切り目2を複数列に形成し、前記板海苔1に空気を噴き付け、板海苔1から切り目2の内側部分3を離脱させるものとしている。また、この発明の板海苔の型抜き装置は、板海苔1に貫通しない深さの適宜形状の切り目2を複数列に形成する切り目形成手段7と、前記切り目2の列に対応して複数列に設けられ、板海苔1に空気を噴き付けて前記切り目2の内側部分3を板海苔1から離脱させるようにする離脱手段13を備えているものとしている。
【選択図】 図5

Description

この発明は、板海苔を適宜形状に型抜きする方法及び装置に関するものである。
従来、板海苔を適宜形状に型抜きする方法として、特許文献1の実施例6と図6に、板海苔に抜き型6の刃60を押し付けることにより、抜き型6の形状に抜くようにしたことが記載されている。
この方法によれば、ちらし寿司や弁当、お茶づけのご飯等に振り掛けられるようにした一般的な単純で短い線状の刻み海苔に比べ、様々な形状に型抜きした海苔を得ることが可能で、見栄えをよくすることができ、また、子供にも食べやすいものとすることができた。
しかし、この従来の方法では、板海苔を1つずつ型抜きすることしかできないため、短時間で大量に型抜きを行うことは困難であった。
特開平8-56623号公報
そこで、この発明は、板海苔を短時間で大量に適宜形状に型抜きすることが可能な板海苔の型抜き方法及び装置を提供することを課題とする。
この発明の板海苔の型抜き方法は、板海苔1に適宜形状の切り目2を複数列に形成し、前記板海苔1に空気を噴き付け、板海苔1から切り目2の内側部分3を離脱させるものとしている。
前記切り目2は、板海苔1を貫通しない深さに形成するものとすることができる。
また、この発明の板海苔の型抜き装置は、板海苔1に貫通しない深さの適宜形状の切り目2を複数列に形成する切り目形成手段7と、前記切り目2の列に対応して複数列に設けられ、板海苔1に空気を噴き付けて前記切り目2の内側部分3を板海苔1から離脱させるようにする離脱手段13を備えているものとしている。
この発明の板海苔の型抜き方法及び装置は、上述のような構成を有しており、板海苔1を短時間で大量に適宜形状に型抜きすることが可能となっている。
この発明の板海苔の型抜き方法は、板海苔1に適宜形状の切り目2を複数列に形成し、前記板海苔1に空気を噴き付け、板海苔1から切り目2の内側部分3を離脱させるようにしている。
以下、この発明の好適な実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施形態の板海苔の型抜き方法を実施するための装置の概要を示す説明図、図2は前記装置の切り目形成手段7と離脱手段13を設けた部分を示す説明図、図3は切り目形成手段7の上部ローラ8の斜視図、図4は前記離脱手段13の右側方からの説明図、図5は前記離脱手段13による板海苔1の型抜きを模式的に示した説明図、図6は前記装置と前記装置で型抜きした海苔を細かい切りくずから分ける篩い分け装置20の右側面図、図7は型抜きした板海苔1の斜視図である。
この装置では、適宜の大きさの矩形にカットした板海苔1を多数枚積層した海苔供給マガジン4から、1枚ずつ板海苔1を搬送し、順次切り目2の形成、切り目2の内側部分3の離脱をさせるようにしている。
図1に示したように、海苔供給マガジン4から1枚ずつ供給される板海苔1は、まず第1搬送ベルト5で図中右方向に搬送され、次いで第2搬送ベルト6で図中右方向に搬送され、切り目形成手段7に供給される。
切り目形成手段7は上部ローラ8と下部ローラ9を備え、板海苔1はこの上部ローラ8と下部ローラ9に挟まれて切り目2が形成される。上部ローラ8と下部ローラ9は、板海苔1が図中右方向に進むように互いに逆回転するようになっており、一方を従動ローラとすることができる。なお、この実施形態では、図2に表れているように、第2搬送ベルト6と下部ローラ9が、1つの駆動ローラ10によって駆動されるようにしている。
図3に示したように、上部ローラ8の周面には、板海苔1に所望の形状の切り目2を形成するための刃11が複数列(軸方向)、複数行(周方向)に設けられている。この実施形態では刃11は星型にしているが、丸、三角、四角その他適宜形状とすることができ、大きさも適宜である。板海苔1の厚みが0.3mm程度の場合、刃11の高さは250μm程度とすることができる。この実施形態では、1行に切り目2を12列形成するため、刃11も12列設けられたものとしている。
切り目形成手段7によって形成される板海苔1の切り目2は、板海苔1の厚みの半分程度等、板海苔1を貫通しない深さになるようにしている。切り目2の深さは、前記刃11の高さと、上部ローラ8と下部ローラ9の圧力によって調整することができる。上部ローラ8と下部ローラ9の圧力は、その上方に設けられた圧力調整機構12によって適宜設定することができる。
切り目2が形成された板海苔1は、次に離脱手段13に供給される。図4に示したように、離脱手段13は板海苔1の上方に設けられ、噴出口を下方の板海苔1に向けたノズルとしている。離脱手段13は前記上部ローラ8の各列の刃11の位置に対応して12個設けられている。また、離脱手段13の前後には、板海苔1図中右方向に移動させながら板海苔1を押さえるようにした上下のローラ14,15が設けられている。
離脱手段13は、コンプレッサー16からチューブ17を介して供給される空気を、図5に示したように、前記刃11により形成された切り目2の内側部分3に噴出する。離脱手段13から噴出される空気は、的確に型抜きを行うため、幅が切り目2の外側に拡がらず、かつ切り目2の内側部分3の中心に当たるようにすることが望ましい。
離脱手段13によって離脱させられた切り目2の内側部分3は、離脱手段13の下方に設けられたホッパー18に落下し、さらにホース19を通って篩い分け装置20に供給される。
ホッパー18は、上端部が拡大した筒形状で、下端部は大きなダクト21の略中央に位置するようにして配されている。ダクト21は下方に向かって幅が小さくなっており、下端部がホース19の内側に入るようにして設けられている。
離脱させられた切り目2の内側部分3は、離脱手段13から下方に噴出された空気と、篩い分け装置20側からのホース19に対する空気の吸引により、逆流することなく、篩い分け装置20に供給されるようになっている。篩い分け装置20では、前記離脱させられた切り目2の内側部分3を、これらに混入して送られてきた細かな切りくず等から分離する。
また、型抜きされて残った板海苔1は、離脱手段13の右の排出シュート22から排出される。
この型抜き装置により、図7に示したような、型抜きされてできた多数の星型の海苔の片(内側部分3)と、複数行、複数列に星型の孔が形成された板海苔1が得られる。これらは、この装置を高速に動作させることにより短時間で大量に得ることが可能である。
前記海苔の片(内側部分3)は、例えば、ちらし寿司や弁当、お茶づけ等のご飯、麺類等にふりかけて使用することができ、前記孔が形成された板海苔1は、ご飯等を包むためのものとして使用することができる。
この発明の実施形態の板海苔の型抜き方法を実施するための装置の概要を示す説明図である。 前記装置の切り目形成手段と離脱手段を設けた部分を示す説明図である。 切り目形成手段の上部ローラの斜視図である。 前記離脱手段の右側方からの説明図である。 前記離脱手段による板海苔の型抜きを模式的に示した説明図である。 前記装置と篩い分け装置の右側面図である。 型抜きした板海苔の斜視図である。
符号の説明
1 板海苔
2 切り目
3 切り目の内側部分
7 切り目形成手段
13 離脱手段

Claims (3)

  1. 板海苔(1)に適宜形状の切り目(2)を複数列に形成し、前記板海苔(1)に空気を噴き付け、板海苔(1)から切り目(2)の内側部分(3)を離脱させることを特徴とする板海苔の型抜き方法。
  2. 切り目(2)を、板海苔(1)を貫通しない深さに形成するようにしている請求項1記載の板海苔の型抜き方法。
  3. 板海苔(1)に貫通しない深さの適宜形状の切り目(2)を複数列に形成する切り目形成手段(7)と、前記切り目(2)の列に対応して複数列に設けられ、板海苔(1)に空気を噴き付けて前記切り目(2)の内側部分(3)を板海苔(1)から離脱させるようにする離脱手段(13)を備えていることを特徴とする板海苔の型抜き装置。
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