JP2006066992A - 電力線搬送通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 バックアップ電源を備える必要がない電力線搬送通信システムを提供する。
【解決手段】 商用電源AC,親機1,通信子機2,照明負荷3が一対の電力線4を介して接続され、商用電源ACから電力線4を介して親機1,通信子機2,照明負荷3へ電源が供給されるとともに、親機1,通信子機2は互いに電力線4を介して電力線搬送通信を行い、プッシュオフスイッチからなる壁スイッチ5aは親機1−通信子機2間の一方の電力線4に介挿され、コンデンサC1が壁スイッチ5aに並列接続している。壁スイッチ5aがプッシュオフ操作された時は、商用電源ACからコンデンサC1を介して通信子機2、照明負荷3に電力供給され、壁スイッチ5aオフ時の負荷電流は、壁スイッチ5aオン時に比べて電流位相が進む。子機制御部20は、電流位相の変化を検出することで、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作されたと判定し、接点部21を反転動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力線搬送通信システムに関するものである。
従来の電力線搬送通信システムは、図12(a)に示すように、商用電源AC,親機101,通信子機102,照明負荷103が一対の電力線104を介して接続され、商用電源ACから電力線104を介して親機101,通信子機102,照明負荷103へ電源が供給されるとともに、親機101,通信子機102は互いに電力線104を介して電力線搬送通信を行う。
親機101は商用電源ACに対して並列接続され、通信子機102は親機101に対して壁スイッチ105を介して並列接続される。壁スイッチ105は親機101−通信子機102間の一方の電力線104に介挿された片切り配線であり、ダイオードD1が、親機101から通信子機102へ向かう方向を順方向として並列接続している。
図12(b)は通信子機102周辺の概略外形図を示しており、通信子機102はシーリングアダプタ子機で構成され、屋内の天井等に設置された電源供給部200に取り付けられて電力線104の一端に接続する。電力線104の他端には、壁スイッチ105を介して商用電源AC、親機101が接続している。さらに、通信子機102はランプソケット201を介してシーリングアダプタタイプの照明負荷103に接続され、照明負荷103の上方には外枠202が取り付けられている。
通信子機102は、子機制御部120と接点部121とで構成され、子機制御部120は一対の電力線104間に接続され、接点部121の常時閉接点121aは、子機制御部120−照明負荷103間の一方の電力線104に介挿され、常時開接点121bは開放されており、接点部121の開閉動作は子機制御部120によって制御される。
壁スイッチ105は、自動復帰するプッシュオフスイッチで構成され、操作部をプッシュオフ操作することでオン状態からオフ状態になって親機101−通信子機102間の電気的接続を遮断し、所定時間後にはオン状態に自動復帰して親機101−通信子機102間を再び導通させる。
そして、壁スイッチ105オン時には、商用電源ACから通信子機102へ、さらに接点部121を介して照明負荷103へ電力供給されるが、壁スイッチ105オフ時には、商用電源ACからダイオードD1を介して半波整流された電力が通信子機102、照明負荷103に供給される。子機制御部120は、この半波整流された電力を検出することで、壁スイッチ105がプッシュオフ操作されたと判定し、接点部121を反転動作させて、照明負荷103への電力供給をオン・オフする。(例えば、特許文献1参照)
特公平8−2156号公報(第2頁左欄21行〜第3頁左欄30行、図1,図2)
しかし、上記従来技術では、壁スイッチ105のプッシュオフ操作時において、通信子機102、照明負荷103に供給される電力は、ダイオードD1によって商用電源ACの半波整流波形となるので、動作に十分な電力が供給されず、バックアップ電源を備える必要があった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、バックアップ電源を備える必要がない電力線搬送通信システムを提供することにある。
請求項1の発明は、親機と子機と負荷とが電力線を介して接続されて電力線搬送通信を行い、親機が子機を介して負荷を制御、監視する電力線搬送通信システムにおいて、親機と子機との間の電力線による電気的接続を導通・遮断し、且つ遮断状態から導通状態に復帰する第1のスイッチと、該第1のスイッチに並列接続されて電流位相と電圧位相とが互いに異なり少なくとも商用電源は通過させる電気素子とを備えて、前記子機は、電力線の電流位相の変化に基づいて前記第1のスイッチによる遮断状態が発生したか否かを判定する判定回路を具備することを特徴とする。
この発明によれば、第1のスイッチの遮断状態が発生した場合でも、第1のスイッチに並列接続した電気素子を介して負荷電流が流れ、負荷側の動作に十分な電力が供給されてバックアップ電源が不要となる。また、電力線の電流位相の絶対値ではなく位相変化を検出することによって、第1のスイッチの遮断状態の有無判定を行うため信頼性の高い制御を行うことができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記第1のスイッチと前記電気素子との並列回路を複数備え、前記複数の並列回路は電力線を介して直列接続されることを特徴とする。
この発明によれば、複数種類の機能に対する信頼性の高い制御を行うことができる。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記子機は、電力線の電流を分流して負荷電流を算出する負荷電流計算回路と、算出した負荷電流に基づいて負荷の動作モードを判定するモード判定回路とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、子機に小規模な回路を付加することで、負荷の動作モードを把握することができる。
請求項4の発明は、請求項1または2において、前記子機は、電力線の電流を分流して負荷電流を算出する負荷電流計算回路と、算出した負荷電流に基づいて負荷電力を積算する電力積算回路とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、子機に小規模な回路を付加することで、負荷の電力消費を把握することができる。
請求項5の発明は、親機と子機と負荷とが電力線を介して接続されて電力線搬送通信を行い、親機が子機を介して負荷を制御、監視する電力線搬送通信システムにおいて、親機と子機との間の電力線による電気的接続を導通・遮断し、且つ遮断状態から導通状態に復帰する第1のスイッチと、該第1のスイッチに並列接続されて、商用電源は通過させて電力線搬送通信用信号は通過させない電気素子とを備えて、前記子機は、所定の時間間隔で前記親機と電力線搬送通信を行い、前記親機との通信不可状態が一定時間以上継続したか否かを判定する判定回路を具備することを特徴とする。
この発明によれば、第1のスイッチの遮断状態が発生した場合でも、第1のスイッチに並列接続した電気素子を介して負荷電流が流れ、負荷側の動作に十分な電力が供給されてバックアップ電源が不要となる。また、第1のスイッチの遮断状態の有無判定を、負荷電流の位相を検出することなく行うことができ、低コスト化を図ることができる。
請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかにおいて、前記子機は、前記第1のスイッチの遮断状態を報知する報知手段を備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1のスイッチの遮断状態を確認することができる。
請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかにおいて、前記親機から前記子機に向かう電力線を2系統の分岐電路のうちいずれかの電路に切り換える反転スイッチを前記第1のスイッチとして設け、一方の分岐電路は電力線を介して子機に直接接続し、他方の分岐電路と反転スイッチに並列接続した前記電気素子とを子機に導通・遮断する第2のスイッチと、子機による負荷制御の有効・無効を選択する第3のスイッチとを備えることを特徴とする。
この発明によれば、子機が故障しているときでも、簡単な構成で負荷の制御を行うことができる。
以上説明したように、本発明では、第1のスイッチの遮断状態が発生した場合でも、第1のスイッチに並列接続した電気素子を介して負荷電流が流れ、負荷側の動作に十分な電力が供給されてバックアップ電源が不要となり、バックアップ電源を備える必要がない電力線搬送通信システムを提供することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、ランプの点灯制御に用いられており、図1(a)に示すように、商用電源AC,親機1,通信子機2,照明負荷3が一対の電力線4を介して接続され、商用電源ACから電力線4を介して親機1,通信子機2,照明負荷3へ電源が供給されるとともに、親機1,通信子機2は互いに電力線4を介して電力線搬送通信を行う。
親機1は商用電源ACに対して並列接続され、通信子機2は親機1に対して壁スイッチ5aを介して並列接続される。壁スイッチ5aは親機1−通信子機2間の一方の電力線4に介挿された片切り配線であり、従来例のダイオードD1(図12(a)参照)に代わって、コンデンサC1が壁スイッチ5aに並列接続している。このコンデンサC1には、商用電源ACからの負荷電流、および電力線搬送通信用信号が通過するコンデンサが選定される。
通信子機2は、子機制御部20と接点部21とで構成され、子機制御部20は一対の電力線4間に接続され、接点部21の常時閉接点21aは、子機制御部20−照明負荷3間の一方の電力線4に介挿され、常時開接点21bは開放されており、接点部21の開閉動作は子機制御部20によって制御される。また、通信子機2は従来例と同様にシーリングアダプタ子機で構成され、照明負荷3はシーリングアダプタタイプで構成される。
壁スイッチ5aは、自動復帰するプッシュオフスイッチで構成され、操作部をプッシュオフ操作することでオン状態からオフ状態になって親機1−通信子機2間の電気的接続を遮断し、所定時間後にはオン状態に自動復帰して親機1−通信子機2間を再び導通させる。
そして、壁スイッチ5aオン時には、商用電源AC−通信子機2間が導通し、商用電源ACから通信子機2へ壁スイッチ5aを介して直接電力供給され、さらに接点部21を介して照明負荷3へ電力供給される。
次に、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作された時は、商用電源ACからコンデンサC1を介して通信子機2、照明負荷3に電力供給される。そして図1(b)に示すように、この壁スイッチ5aオフ時に商用電源ACから照明負荷3側をみた負荷インピーダンスZ1は、壁スイッチ5aオン時の負荷インピーダンスZoに対して、ΔZ1(=1/jωC1)変化し、壁スイッチ5aオフ時の負荷電流は、壁スイッチ5aオン時に比べて電流位相がΔθ1進む。
子機制御部20は、この電流位相Δθ1の変化を検出することで、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作されたと判定し、接点部21を反転動作させて、照明負荷3への電力供給をオン・オフする。すなわち、壁スイッチ5aをプッシュオフ操作する度に、照明負荷3が消灯から点灯、あるいは点灯から消灯に切り換わる。
図2は子機制御部20のブロック構成を示しており、電源回路20aと、分流回路20bと、フィルタ回路20cと、ゼロクロス検出回路20dと、プッシュオフ判定回路20eと、通信制御回路20fとから構成され、電源回路20aは一対の電力線4から供給される電力から制御電源を生成し、通信制御回路20fは、一対の電力線4を介して親機1と電力線搬送通信を行う。
以下、子機制御部20で行われるプッシュオフ判定動作について説明する。まず、分流回路20bが電力線4を流れる負荷電流を検出し、フィルタ回路20cは分流回路20bが検出した交流(商用周波数)の負荷電流に含まれるノイズを除去し、ゼロクロス検出回路20dは負荷電流のゼロクロス点を検出して、プッシュオフ判定回路20eはゼロクロス検出回路20dが検出したゼロクロス点から負荷電流の位相を監視する。そして、プッシュオフ判定回路20eは、監視している負荷電流の位相に位相進みΔθ1が生じた場合に、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作されたと判定し、通信制御回路20fが接点部21を反転動作させる。
上記本実施形態の電力線搬送通信システムでは、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作された場合でも、コンデンサC1を介して負荷電流、電力線搬送通信用信号が流れ、コンデンサC1での電力消費も小さいため、負荷側の動作に十分な電力が供給されてバックアップ電源が不要となるとともに、電力線搬送通信用信号が遮断されることはない。
また、システム毎に電力線4の距離等が異なるため、電力線4のインピーダンスはシステム毎に異なるが、負荷電流の位相の絶対値ではなく位相変化を検出することによって、壁スイッチ5aのプッシュオフ操作の有無判定を行うため信頼性の高い制御を行うことができる。
なお、本実施形態では、壁スイッチ5aにコンデンサを並列接続しているが、コンデンサに限定されず、壁スイッチ5aのプッシュオフ時に負荷電流の位相が変化する電気素子(すなわち、電圧位相と電流位相とが異なる電気素子)であればよい。
(実施形態2)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、図3(a)に示すように、親機1−通信子機2間の一方の電力線4に、自動復帰するプッシュオフスイッチで構成される壁スイッチ5a,5bの直列回路が介挿され、コンデンサC1が壁スイッチ5aに並列接続し、インダクタL1が壁スイッチ5bに並列接続しており、他の構成は実施形態1と同様であり、説明は省略する。
コンデンサC1、インダクタL1には、商用電源ACからの負荷電流、および電力線搬送通信用信号が通過するコンデンサ、インダクタが選定される。
そして、壁スイッチ5a,5bオン時には、商用電源AC−通信子機2間が導通し、商用電源ACから通信子機2へ壁スイッチ5a,5bを介して直接電力供給され、さらに接点部21を介して照明負荷3へ電力供給される。
次に、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作された時は、商用電源ACからコンデンサC1を介して通信子機2、照明負荷3に電力供給される。そして図3(b)に示すように、この壁スイッチ5aオフ時に商用電源ACから照明負荷3側をみた負荷インピーダンスZ1は、壁スイッチ5a,5bオン時の負荷インピーダンスZoに対して、ΔZ1(=1/jωC1)変化し、壁スイッチ5aオフ時の負荷電流は、壁スイッチ5a,5bオン時に比べて電流位相がΔθ1進む。
子機制御部20は、この電流位相Δθ1の変化を検出することで、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作されたと判定し、接点部21を反転動作させて、照明負荷3への電力供給をオン・オフする。すなわち、壁スイッチ5aをプッシュオフ操作する度に、照明負荷3が消灯から点灯、あるいは点灯から消灯に切り換わる(第1の機能)。
また、壁スイッチ5bがプッシュオフ操作された時は、商用電源ACからインダクタL1を介して通信子機2、照明負荷3に電力供給される。そして図3(b)に示すように、この壁スイッチ5bオフ時に商用電源ACから照明負荷3側をみた負荷インピーダンスZ2は、壁スイッチ5a,5bオン時の負荷インピーダンスZoに対して、ΔZ2(=jωL1)変化し、壁スイッチ5bオフ時の負荷電流は、壁スイッチ5a,5bオン時に比べて電流位相がΔθ2遅れる。
子機制御部20は、この電流位相Δθ2の変化を検出することで、壁スイッチ5bがプッシュオフ操作されたと判定し、照明負荷3が点灯している場合は一定時間後に接点部21を反転動作させて消灯するオフタイマ機能を実行する(第2の機能)。
図4は子機制御部20のブロック構成を示しており、図2に示す実施形態1の子機制御部20の構成に、プッシュオフ判定回路20eの代わりにプッシュオフ判定・同定回路20gを備え、さらに確認音発生回路20hを設けたものである。
以下、子機制御部20で行われるプッシュオフ判定動作について説明する。まず、分流回路20bが電力線4を流れる負荷電流を検出し、フィルタ回路20cは分流回路20bが検出した交流(商用周波数)の負荷電流に含まれるノイズを除去し、ゼロクロス検出回路20dは負荷電流のゼロクロス点を検出して、プッシュオフ判定・同定回路20gはゼロクロス検出回路20dが検出したゼロクロス点から負荷電流の位相を監視する。そして、プッシュオフ判定・同定回路20gは、監視している負荷電流の位相に位相進みΔθ1が生じた場合に、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作されたと判定し、通信制御回路20fが接点部21を反転動作させる。
また、監視している負荷電流の位相に位相遅れΔθ2が生じた場合には、プッシュオフ判定・同定回路20gは、壁スイッチ5bがプッシュオフ操作されたと判定し、オフタイマ機能を実行して一定時間後に照明負荷3を消灯させる。さらにオフタイマ機能の動作開始時には、確認音発生回路20hが確認音を発生して、オフタイマ機能が動作したことを報知する。
上記本実施形態の電力線搬送通信システムでは、壁スイッチ5a,5bがプッシュオフ操作された場合でも、コンデンサC1、インダクタL1を介して負荷電流、電力線搬送通信用信号が流れ、コンデンサC1、インダクタL1での電力消費も小さいため、負荷側の動作に十分な電力が供給されてバックアップ電源が不要となるとともに、電力線搬送通信用信号が遮断されることはない。
また、システム毎に電力線4の距離等が異なるため、電力線4のインピーダンスはシステム毎に異なるが、負荷電流の位相の絶対値ではなく位相変化を検出することによって、壁スイッチ5a,5bのプッシュオフ操作の有無判定を行うため信頼性の高い制御を行うことができる。
さらに、壁スイッチ5a,5bがプッシュオフ操作された場合に発生する負荷電流の位相変化は、互いに反対方向となるので、2種類の機能に対する信頼性の高い制御を行うことができる。
なお、本実施形態では、壁スイッチ5a,5bにコンデンサ,インダクタを並列接続しているが、コンデンサ,インダクタに限定されず、壁スイッチ5a,5bがプッシュオフ操作された場合に発生する負荷電流の位相変化が互いに反対方向となる電気素子の組み合わせであればよい。
また、壁スイッチ5bがプッシュオフ操作された場合には、壁スイッチ5bに直結されている照明負荷以外の照明負荷制御、例えば、部屋内の壁スイッチでその部屋につながる廊下の照明負荷を点灯させたり、部屋内の壁スイッチで全室の照明負荷を消灯させてもよい。
(実施形態3)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、図5(a)に示すように、親機1−通信子機2間の一方の電力線4に、自動復帰するプッシュオフスイッチで構成される壁スイッチ5a,5b,5c,5dの直列回路が介挿され、コンデンサC1が壁スイッチ5aに並列接続し、インダクタL1が壁スイッチ5bに並列接続し、コンデンサC2が壁スイッチ5cに並列接続し、インダクタL2が壁スイッチ5dに並列接続しており、他の構成は実施形態2と同様であり、説明は省略する。
一般に、単独のコンデンサ、インダクタの電圧と電流との関係は、容量やインダクタンス値に関係なく、電圧に対して電流位相が90度ずれる。しかし、ゼロでないインピーダンスを有する電気素子にコンデンサ、インダクタを直列接続した場合の電流位相の変化は、容量やインダクタンス値によって異なる。そこで本実施形態では、複数の壁スイッチに異なる容量のコンデンサや異なるインダクタンス値のインダクタを並列接続することで、複数機能の制御を実現したものである。
ここで、コンデンサC1,C2、インダクタL1,L2は、商用電源ACからの負荷電流、および電力線搬送通信用信号が通過する互いに異なる容量を有するコンデンサ、インダクタが選定される。
そして、壁スイッチ5a〜5dオン時には、商用電源AC−通信子機2間が導通し、商用電源ACから通信子機2へ壁スイッチ5a〜5dを介して直接電力供給され、さらに接点部21を介して部屋内の照明負荷3へ電力供給される。
次に、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作された時は、商用電源ACからコンデンサC1を介して通信子機2、照明負荷3に電力供給される。そして図5(b)に示すように、この壁スイッチ5aオフ時に商用電源ACから照明負荷3側をみた負荷インピーダンスZ1は、壁スイッチ5a〜5dオン時の負荷インピーダンスZoに対して、ΔZ1(=1/jωC1)変化し、壁スイッチ5aオフ時の負荷電流は、壁スイッチ5a〜5dオン時に比べて電流位相がΔθ1進む。
子機制御部20は、この電流位相Δθ1の変化を検出することで、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作されたと判定し、接点部21を反転動作させて、照明負荷3への電力供給をオン・オフする。すなわち、壁スイッチ5aをプッシュオフ操作する度に、照明負荷3が消灯から点灯、あるいは点灯から消灯に切り換わる(第1の機能)。
壁スイッチ5bがプッシュオフ操作された時は、商用電源ACからインダクタL1を介して通信子機2、照明負荷3に電力供給される。そして図5(b)に示すように、この壁スイッチ5bオフ時に商用電源ACから照明負荷3側をみた負荷インピーダンスZ2は、壁スイッチ5a〜5dオン時の負荷インピーダンスZoに対して、ΔZ2(=jωL1)変化し、壁スイッチ5bオフ時の負荷電流は、壁スイッチ5a〜5dオン時に比べて電流位相がΔθ2遅れる。
子機制御部20は、この電流位相Δθ2の変化を検出することで、壁スイッチ5bがプッシュオフ操作されたと判定し、照明負荷3が点灯している場合は一定時間後に接点部21を反転動作させて消灯するオフタイマ機能を実行する(第2の機能)。
壁スイッチ5cがプッシュオフ操作された時は、商用電源ACからコンデンサC2を介して通信子機2、照明負荷3に電力供給される。そして図5(b)に示すように、この壁スイッチ5cオフ時に商用電源ACから照明負荷3側をみた負荷インピーダンスZ3は、壁スイッチ5a〜5dオン時の負荷インピーダンスZoに対して、ΔZ3(=1/jωC2)変化し、壁スイッチ5cオフ時の負荷電流は、壁スイッチ5a〜5dオン時に比べて電流位相がΔθ3進む。
子機制御部20は、この電流位相Δθ3の変化を検出することで、壁スイッチ5cがプッシュオフ操作されたと判定し、照明負荷3を設けた部屋につながる廊下の照明負荷を点灯させる(第3の機能)。
壁スイッチ5dがプッシュオフ操作された時は、商用電源ACからインダクタL2を介して通信子機2、照明負荷3に電力供給される。そして図5(b)に示すように、この壁スイッチ5dオフ時に商用電源ACから照明負荷3側をみた負荷インピーダンスZ4は、壁スイッチ5a〜5dオン時の負荷インピーダンスZoに対して、ΔZ4(=jωL2)変化し、壁スイッチ5dオフ時の負荷電流は、壁スイッチ5a〜5dオン時に比べて電流位相がΔθ4遅れる。
子機制御部20は、この電流位相Δθ4の変化を検出することで、壁スイッチ5dがプッシュオフ操作されたと判定し、照明負荷3を設けた部屋だけでなく、全室の照明負荷を消灯させる(第4の機能)。
ここで、壁スイッチ5aのプッシュオフ操作と、壁スイッチ5cのプッシュオフ操作とを区別するための位相変化の閾値、および壁スイッチ5bのプッシュオフ操作と、壁スイッチ5dのプッシュオフ操作とを区別するための位相変化の閾値は、システムの運用開始時に各壁スイッチを操作したときの位相変化量から設定する。
上記本実施形態の電力線搬送通信システムでは、壁スイッチ5a〜5dがプッシュオフ操作された場合に発生する負荷電流の位相変化は、互いに異なるので、複数種類の機能に対する信頼性の高い制御を行うことができる。
なお、本実施形態では4種類の機能に対する制御を行っているが、4種類に限定されるものではない。
また、本実施形態では、壁スイッチ5a〜5dにコンデンサ、インダクタを並列接続しているが、コンデンサ,インダクタに限定されず、壁スイッチ5a〜5dがプッシュオフ操作された場合に発生する負荷電流の位相変化が互いに異なる電気素子の組み合わせであればよい。
(実施形態4)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、図6に示すように、親機1−通信子機2間の一方の電力線4に、自動復帰するプッシュオフスイッチで構成される壁スイッチ5aが介挿され、壁スイッチ5aには、選択スイッチ6と選択スイッチ6の各接点に接続したコンデンサC1,C2、インダクタL1,L2との直列回路が並列接続しており、他の構成は実施形態3と同様であり、説明は省略する。
選択スイッチ6の各接点には、コンデンサC1,C2、インダクタL1,L2が各々接続されて、選択スイッチ6を操作することで壁スイッチ5aに並列接続する電気素子をコンデンサC1,C2、インダクタL1,L2から選択することができる。
そこで、壁スイッチ5aに並列接続する4つの電気素子を実施形態3で説明した第1の機能〜第4の機能に各々対応させ、選択スイッチ6で壁スイッチ5aに並列接続する電気素子を選択した後に、壁スイッチ5aをプッシュオフ操作することで、通信子機2は、各電気素子による負荷電流の位相変化の違いによって、実行する機能を選択する。
したがって、実施形態3では壁スイッチが機能の数だけ必要であったが、本実施形態では壁スイッチ1個と選択スイッチ1個の計2個でよく、既設の壁スイッチを利用して電力線搬送通信システムに流用することが容易となり、スペース面でも有利となる。
なお、本実施形態では4種類の機能に対する制御を行っているが、4種類に限定されるものではない。
また、本実施形態では、壁スイッチ5aにコンデンサ、インダクタを並列接続しているが、コンデンサ,インダクタに限定されず、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作された場合に発生する負荷電流の位相変化が互いに異なる電気素子の組み合わせであればよい。
(実施形態5)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、図7(a)に示すように、親機1−通信子機2間の一方の電力線4に、原点に自動復帰するロータリスイッチで構成される壁スイッチ5e,5fの直列回路が介挿され、コンデンサC2が壁スイッチ5eに並列接続し、インダクタL2が壁スイッチ5fに並列接続している。さらに、壁スイッチ5eは原点から順に接点50,51,52を有し、壁スイッチ5fは原点から順に接点53,54,55を有しており、壁スイッチ5eにおいては、接点50は電力線4に直接接続し、接点51は開放され、接点52はコンデンサC1を介して電力線4に接続しており、壁スイッチ5fにおいては、接点53は電力線4に直接接続し、接点54は開放され、接点55はインダクタL1を介して電力線4に接続している。そして、実施形態3で説明した第1の機能〜第4の機能に対して、原点に自動復帰する2個のロータリスイッチを用いて、各ロータリスイッチに2種類づつの機能を割り当てたもので、他の構成は実施形態3と同様であり、説明は省略する。
壁スイッチ5e,5fが接点50,53(原点)をオンしている時には、商用電源AC−通信子機2間が導通し、商用電源ACから通信子機2へ壁スイッチ5e,5fを介して直接電力供給され、さらに接点部21を介して照明負荷3へ電力供給される。このときの負荷インピーダンスは、図5(b)の負荷インピーダンスZoとなる。
次に、壁スイッチ5e,5fを操作した場合に通信子機2で行う位相変化の検出動作について図7(b)のフローチャートを用いて説明する。まず、通信子機2は、負荷電流の位相が、接点50,53(原点)をオンしている時の位相から変化したか否かを判定し(ステップS1)、位相変化があった場合、進み方向の位相変化か否かを判定する(ステップS2)。この判定結果が進み方向の位相変化であれば、壁スイッチ5eのロータリスイッチが回転操作されたと判断し、壁スイッチ5eが接点50(原点)に戻る前に別の位相変化が生じるか否かを判定する(ステップS3)。
壁スイッチ5eが接点50(原点)に戻る前に別の位相変化が生じない場合、壁スイッチ5eのロータリスイッチを接点51まで回転させたと判断して(このときの負荷インピーダンスは図5(b)の負荷インピーダンスZ1)、接点部21を反転動作させ、照明負荷3の点灯・消灯を切り換える(第1の機能)(ステップS4)。
壁スイッチ5eが接点50(原点)に戻る前に別の位相変化が生じた場合、壁スイッチ5eのロータリスイッチを接点52まで回転させたと判断して(このときの負荷インピーダンスは図5(b)の負荷インピーダンスZ3であり、原点復帰までの間は負荷インピーダンスZ1に位相変化する)、照明負荷3が点灯している場合は一定時間後に接点部21を反転動作させて消灯するオフタイマ機能を実行する(第2の機能)(ステップS5)。
そして、ステップS2において、判定結果が遅れ方向の位相変化であれば、壁スイッチ5fのロータリスイッチが回転操作されたと判断し、壁スイッチ5fが接点53(原点)に戻る前に別の位相変化が生じるか否かを判定する(ステップS6)。
壁スイッチ5fが接点53(原点)に戻る前に別の位相変化が生じない場合、壁スイッチ5fのロータリスイッチを接点54まで回転させたと判断して(このときの負荷インピーダンスは図5(b)の負荷インピーダンスZ2)、照明負荷3を設けた部屋につながる廊下の照明負荷を点灯させる(第3の機能)(ステップS7)。
壁スイッチ5fが接点53(原点)に戻る前に別の位相変化が生じた場合、壁スイッチ5fのロータリスイッチを接点55まで回転させたと判断して(このときの負荷インピーダンスは図5(b)の負荷インピーダンスZ4であり、原点復帰までの間は負荷インピーダンスZ2に位相変化する)、照明負荷3を設けた部屋だけでなく、全室の照明負荷を消灯させる(第4の機能)(ステップS8)。
上記本実施形態の電力線搬送通信システムでは、原点に自動復帰するロータリスイッチで構成される壁スイッチ5e,5fによって階層構造的に割り当てられた4種類の機能に対して、実施形態3のような閾値を用いることなく、負荷電流の位相変化を検出するのみで実行する機能の選択を行い、複数種類の機能に対する信頼性の高い制御を行うことができる。
なお、2つのロータリスイッチからなる壁スイッチの代わりに、左右両方向に回転可能な1個のロータリスイッチからなる壁スイッチを用いて、左回転に2種類の機能、右回転に2種類の機能を割り当ててもよい。
さらに、各壁スイッチには2種類の機能が割り当てられているが、接点の数を増やして3種類以上の機能を割り当ててもよい。
また、2つのロータリスイッチによってコンデンサ、インダクタを選択しているが、コンデンサ,インダクタに限定されず、各ロータリスイッチにおいて操作時に発生する負荷電流の位相変化が同じ方向で、且つ原点からの操作量が大きいほど負荷電流の位相変化量が大きくなり、さらに2つのロータリスイッチによる負荷電流の位相変化が反対方向となる電気素子の組み合わせであればよい。
(実施形態6)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、実施形態2と同様に図3(a)に示され、その動作を図8のフローチャートに示す。
本実施形態では、壁スイッチ5bがプッシュオフされてから、次に壁スイッチ5bがプッシュオフされるまでの間に操作される壁スイッチ5aのプッシュオフ回数によって、実施形態3で説明した第1の機能〜第4の機能を選択している。
次に、壁スイッチ5a,5bを操作した場合に通信子機2で行う位相変化の検出動作について図8のフローチャートを用いて説明する。まず、通信子機2は、壁スイッチ5bがプッシュオフされたか否かを判定し(ステップS10)、壁スイッチ5bがプッシュオフされれば、次に壁スイッチ5aがプッシュオフされたか否かを判定する(ステップS11)。壁スイッチ5aがプッシュオフされると確認音を1回出力することでプッシュオフ回数が1回であることを報知し(ステップS12)、その後壁スイッチ5bが再びプッシュオフされたか否かを判定する(ステップS13)。スイッチ5bが再びプッシュオフされれば、接点部21を反転動作させ、照明負荷3の点灯・消灯を切り換える(第1の機能)(ステップS24)。
ステップS13でスイッチ5bが再びプッシュオフされなければ、壁スイッチ5aがプッシュオフされたか否かを判定する(ステップS14)。壁スイッチ5aがプッシュオフされると確認音を2回することでプッシュオフ回数が2回であることを報知し(ステップS15)、その後壁スイッチ5bが再びプッシュオフされたか否かを判定する(ステップS16)。スイッチ5bが再びプッシュオフされれば、照明負荷3が点灯している場合は一定時間後に接点部21を反転動作させて消灯するオフタイマ機能を実行する(第2の機能)(ステップS25)。
ステップS16でスイッチ5bが再びプッシュオフされなければ、壁スイッチ5aがプッシュオフされたか否かを判定する(ステップS17)。壁スイッチ5aがプッシュオフされると確認音を3回出力することでプッシュオフ回数が3回であることを報知し(ステップS18)、その後壁スイッチ5bが再びプッシュオフされたか否かを判定する(ステップS19)。スイッチ5bが再びプッシュオフされれば、照明負荷3を設けた部屋につながる廊下の照明負荷を点灯させる(第3の機能)(ステップS26)。
ステップS19でスイッチ5bが再びプッシュオフされなければ、壁スイッチ5aがプッシュオフされたか否かを判定する(ステップS20)。壁スイッチ5aがプッシュオフされると確認音を4回出力することでプッシュオフ回数が4回であることを報知し(ステップS21)、その後壁スイッチ5bが再びプッシュオフされたか否かを判定する(ステップS22)。スイッチ5bが再びプッシュオフされれば、照明負荷3を設けた部屋だけでなく、全室の照明負荷を消灯させる(第4の機能)(ステップS27)。
ステップS22でスイッチ5bが再びプッシュオフされなければ、壁スイッチ5aがプッシュオフされたか否かを判定し(ステップS23)。壁スイッチ5aがプッシュオフされるとステップS12に戻る。
上記本実施形態の電力線搬送通信システムでは、2つの壁スイッチ5a,5bによって複数機能を選択できるので、既設の壁スイッチを利用して電力線搬送通信システムに流用することが容易となり、スペース面でも有利となる。
また、壁スイッチ5aのプッシュオフ回数を確認音で確認しながら操作でき、複数種類の機能に対する信頼性の高い制御を行うことができる。
なお、本実施形態では4種類の機能に対する制御を行っているが、4種類に限定されるものではない。
さらに、壁スイッチ5aのプッシュオフ回数を確認音の出力回数で区別しているが、壁スイッチ5aのプッシュオフ回数によって異なる擬音を出力してもよい。
(実施形態7)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、実施形態1乃至6の子機制御部20を図9(a)に示す構成としたもので、実施形態2の子機制御部20に負荷電流計算回路20iと、点灯モード判定回路20jとを設けたものである。
一般に、照明負荷3は、例えば2灯点灯,1灯点灯、豆球点灯の各点灯モードがあり、各点灯モードは負荷電流が異なる。そこで、負荷電流計算回路20iは、分流回路20bが検出した負荷電流を算出し、点灯モード判定回路20jは、算出した負荷電流に基づいて負荷の動作モードを判定し、通信制御回路20fは、電力線4を介した電力線搬送通信によって、動作モードの判定結果を親機1へ送信する。親機1は、受信した動作モードの判定結果を利用して各照明負荷3の遠隔監視制御を行う。
上記本実施形態の電力線搬送通信システムでは、通信子機2に小規模な回路を付加することで、各照明負荷の点灯モードを把握することができ、親機1による一層詳細な遠隔監視制御を低コストに行うことができる。
(実施形態8)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、実施形態1乃至6の子機制御部20を図9(b)に示す構成としたもので、実施形態2の子機制御部20に負荷電流計算回路20iと、負荷電力積算回路20kとを設けたものである。
負荷電流計算回路20iは、分流回路20bが検出した負荷電流を算出し、負荷電力積算回路20kは、算出した負荷電流に基づいて負荷電力の積算を行い、通信制御回路20fは、電力線4を介した電力線搬送通信によって、負荷電力の積算結果を親機1へ送信する。親機1は、受信した負荷電力の積算結果を利用して電力管理に関する処理を行う。
上記本実施形態の電力線搬送通信システムでは、通信子機2に小規模な回路を付加することで、各照明負荷の電力消費を把握することができ、親機1による電力管理に関する処理を低コストに行うことができる。
(実施形態9)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、図10(a)に示すように、親機1−通信子機2間の一方の電力線4に、反転スイッチで構成される壁スイッチ5gが介挿され、コンデンサC1と半固定スイッチ7との直列回路が壁スイッチ5gに並列接続している。壁スイッチ5gを構成する反転スイッチは、操作毎に2つの接点56,57のオン・オフを互いに切り換えることで、親機1から通信子機2に向かう電力線4を2系統の分岐電路のうちいずれか一方に切り換え可能で、さらに接点切り換え途中に接点56および接点57共にオフしている状態が生じるものである。すなわち、反転スイッチ(壁スイッチ5g)は、電気的接続を導通・遮断し、且つ遮断状態から導通状態に復帰するスイッチとして用いられている。さらに、通信子機2の接点部21には半固定スイッチ8が直列接続されている。他の構成は実施形態1と同様であり、説明は省略する。
半固定スイッチ7の接点7aは電力線4を介して通信子機2に接続され、接点7bは開放されている。さらに、半固定スイッチ8の接点8aは電力線4を介して接点部21の常時閉接点21aに接続され、接点8bは電力線4を介して通信子機2に接続されている。
まず、通信子機2が正常なときは、半固定スイッチ7を接点7aに切り換え、半固定スイッチ8を接点8aに切り換えておく。そして、壁スイッチ5gを操作する度に接点56,57が交互に切り換わるが、接点56から接点57に切り換わる間および接点57から接点56に切り換わる間は接点56,57共にオフ状態であるので、負荷電流がコンデンサC1を介して流れて電流位相が変化し、通信子機2は、この電流位相の変化を検出することで、壁スイッチ5gが操作されたと判定し、接点部21を反転動作させて、照明負荷3への電力供給をオン・オフする。すなわち、壁スイッチ5gを操作する度に、照明負荷3が消灯から点灯、あるいは点灯から消灯に切り換わる。
対して、通信子機2が故障したときには、半固定スイッチ8を接点8bに切り換えて接点部21の両端を短絡して、子機制御部20による接点部21の開閉制御を無効にするとともに、半固定スイッチ7を接点7bに切り換えておく。そして、壁スイッチ5gを接点56に切り換えることで、照明負荷3への電力供給がオンして点灯する。さらに、壁スイッチ5gを接点57に切り換えることで、照明負荷3への電力供給がオフして消灯する。
このように、通信子機2の正常時には、親機1からの電力線搬送通信による接点部21の開閉制御と、壁スイッチ5gによる開閉制御とが並列的に機能し、通信子機2の故障時には、壁スイッチ5gによる開閉制御のみが機能する。
図10(b)は、実施形態1と同様に自動復帰するプッシュオフスイッチで構成される壁スイッチ5aを用いた場合に、通信子機2の故障に対応した電力線搬送通信システムの構成を示す。しかし、壁スイッチ5aにプッシュオフスイッチを用いた場合は、壁スイッチ5aに並列接続されるスイッチ10が必要となり、反転スイッチを用いた本実施形態と比べてスイッチの数が多くなり、操作性が悪くなる。
上記図10(a)に示す本実施形態の電力線搬送通信システムでは、通信子機2が故障しているときでも、図10(b)に比べて簡単な構成で照明負荷の点灯制御を行うことができ、操作性が向上している。
また、本実施形態と同様に反転スイッチで構成される壁スイッチ5gを用いた場合、図10(c)に示すように本実施形態の半固定スイッチ7の代わりに連動式半固定スイッチ9を備えた電力線搬送通信システムも考えられる。連動式半固定スイッチ9は、連動してオン・オフする2つのスイッチ9a,9bを備えており、一方のスイッチ9aは、一端が壁スイッチ5gの接点57に接続し、他端が電力線4を介して通信子機2に接続している。他方のスイッチ9bは、一端がコンデンサC1に接続し、他端が電力線4を介して通信子機2に接続している。
そして、通信子機2が正常なときは、連動式半固定スイッチ9のスイッチ9a,9bをオンし、半固定スイッチ8を接点8aに切り換えておくことで、図10(a)と同様に、スイッチ5gを操作する度に、照明負荷3が消灯から点灯、あるいは点灯から消灯に切り換わる。
また、通信子機2が故障したときには、半固定スイッチ8を接点8bに切り換えて接点部21の両端を短絡して、子機制御部20による接点部21の開閉制御を無効にするとともに、連動式半固定スイッチ9のスイッチ9a,9bをオフしておく。そして、壁スイッチ5gを接点56に切り換えることで、照明負荷3への電力供給がオンして点灯する。さらに、壁スイッチ5gを接点57に切り換えることで、照明負荷3への電力供給がオフして消灯する。
しかし、図10(c)に示す電力線搬送通信システムは、図10(a)に示す本実施形態の電力線搬送通信システムに比べて、連動式半固定スイッチ9の構成およびその配線が、半固定スイッチ7の構成およびその配線に比べて複雑であり、コスト、スペースの面から本実施形態の電力線搬送通信システムの方が有利である。
(実施形態10)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、実施形態1と同様に図1(a)に示されるが、コンデンサC1には、商用電源ACからの負荷電流は通過し、電力線搬送通信用信号は遮断するコンデンサが選定される。
次に、壁スイッチ5aを操作した場合に通信子機2で行う位相変化の検出動作について図11のフローチャートを用いて説明する。通信子機2は、親機1との通信状態を監視し、その監視結果からシステムの状態を判定する判定回路(不図示)を備えており、まず、通信子機2は、T1時間経過した後(ステップS30)、親機1との電力線搬送通信が可能か否かを判定回路で判定し(ステップS31)、親機1との電力線搬送通信が可能であれば、親機1との電力線搬送通信を行って親機1からの命令信号にしたがって処理を行い(ステップS32)、ステップS30に戻ってT1時間毎に親機1との電力線搬送通信を行う。ステップS31において親機1との電力線搬送通信が不可能であれば、判定回路は、T2時間が経過した後(ステップS33)、再び親機1との電力線搬送通信が可能か否かを判定し(ステップS34)、親機1との電力線搬送通信が可能であれば、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作されたと判定し、接点部21を反転動作させて、照明負荷3への電力供給をオン・オフし(ステップS35)、ステップS30に戻る。ステップS34において親機1との電力線搬送通信が不可能であれば、判定回路は、壁スイッチ5aの遮断状態が通常よりも長時間継続しており、システムに異常が発生したと判定して、異常発生を警告音等で報知し(ステップS36)、処理を終了する。
上記本実施形態の電力線搬送通信システムでは、壁スイッチ5aがプッシュオフ操作された場合でも、コンデンサC1を介して負荷電流が流れ、コンデンサC1での電力消費も小さいため、負荷側の動作に十分な電力が供給されてバックアップ電源が不要となる。また、壁スイッチ5aのプッシュオフ操作の有無判定を、負荷電流の位相を検出することなく行うことができ、低コスト化を図ることができる。
なお、本実施形態では、壁スイッチ5aにコンデンサを並列接続しているが、コンデンサに限定されず、商用電源ACからの負荷電流は通過し、電力線搬送通信用信号は遮断する電気素子であればよい。
(a)は本発明の実施形態1の電力線搬送通信システムの構成を示し、(b)は位相変化を示す図である。 同上の通信子機のブロック構成を示す図である。 (a)は本発明の実施形態2の電力線搬送通信システムの構成を示し、(b)は位相変化を示す図である。 同上の通信子機のブロック構成を示す図である。 (a)は本発明の実施形態3の電力線搬送通信システムの構成を示し、(b)は位相変化を示す図である。 本発明の実施形態4の電力線搬送通信システムの構成を示す図である。 (a)は本発明の実施形態5の電力線搬送通信システムの構成を示し、(b)は位相変化検出のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態6の位相変化検出のフローチャートを示す図である。 (a)は本発明の実施形態7の通信子機の構成を示し、(b)は本発明の実施形態8の通信子機の構成を示す図である。 (a)は本発明の実施形態9の電力線搬送通信システムの構成を示し、(b)(c)は電力線搬送通信システムの参考構成を示す図である。 本発明の実施形態10の位相変化検出のフローチャートを示す図である。 (a)は従来の電力線搬送通信システムの構成を示し、(b)は従来の通信子機周辺の概略外形を示す図である。
符号の説明
AC 商用電源
1 親機
2 通信子機
3 照明負荷
4 電力線
5a 壁スイッチ
20 子機制御部
21 接点部
C1 コンデンサ

Claims (7)

  1. 親機と子機と負荷とが電力線を介して接続されて電力線搬送通信を行い、親機が子機を介して負荷を制御、監視する電力線搬送通信システムにおいて、親機と子機との間の電力線による電気的接続を導通・遮断し、且つ遮断状態から導通状態に復帰する第1のスイッチと、該第1のスイッチに並列接続されて電流位相と電圧位相とが互いに異なり少なくとも商用電源は通過させる電気素子とを備えて、前記子機は、電力線の電流位相の変化に基づいて前記第1のスイッチによる遮断状態が発生したか否かを判定する判定回路を具備することを特徴とする電力線搬送通信システム。
  2. 前記第1のスイッチと前記電気素子との並列回路を複数備え、前記複数の並列回路は電力線を介して直列接続されることを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信システム。
  3. 前記子機は、電力線の電流を分流して負荷電流を算出する負荷電流計算回路と、算出した負荷電流に基づいて負荷の動作モードを判定するモード判定回路とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の電力線搬送通信システム。
  4. 前記子機は、電力線の電流を分流して負荷電流を算出する負荷電流計算回路と、算出した負荷電流に基づいて負荷電力を積算する電力積算回路とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の電力線搬送通信システム。
  5. 親機と子機と負荷とが電力線を介して接続されて電力線搬送通信を行い、親機が子機を介して負荷を制御、監視する電力線搬送通信システムにおいて、親機と子機との間の電力線による電気的接続を導通・遮断し、且つ遮断状態から導通状態に復帰する第1のスイッチと、該第1のスイッチに並列接続されて、商用電源は通過させて電力線搬送通信用信号は通過させない電気素子とを備えて、前記子機は、所定の時間間隔で前記親機と電力線搬送通信を行い、前記親機との通信不可状態が一定時間以上継続したか否かを判定する判定回路を具備することを特徴とする電力線搬送通信システム。
  6. 前記子機は、前記第1のスイッチの遮断状態を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の電力線搬送通信システム。
  7. 前記親機から前記子機に向かう電力線を2系統の分岐電路のうちいずれかの電路に切り換える反転スイッチを前記第1のスイッチとして設け、一方の分岐電路は電力線を介して子機に直接接続し、他方の分岐電路と反転スイッチに並列接続した前記電気素子とを子機に導通・遮断する第2のスイッチと、子機による負荷制御の有効・無効を選択する第3のスイッチとを備えることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の電力線搬送通信システム。
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CN106100767A (zh) * 2016-07-15 2016-11-09 国网江西省电力科学研究院 一种载波通信模块智能检测系统

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