JP2008244702A - 電力線搬送通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力線と別に制御線を設けることなく、端末装置がバックアップ電源の残容量不足により不動作となることを回避可能な電力線搬送通信システムを提供する。
【解決手段】電力線1上を伝送される伝送信号を用いて電力線搬送通信を行う端末装置2と、電力線1のうちの端末装置2への交流電源の供給路上に設けられた開閉器7と、開閉器7をオンオフ制御する制御部12と、端末装置2への交流電源の供給停止時に端末装置2に電力供給するバックアップ電源5と、バックアップ電源5の残容量を検出する検出部14と、検出部14からバックアップ電源5の残容量の情報を取得する電源管理部13とを備える。電源管理部13は、バックアップ電源5の残容量が所定の閾値未満になると開閉器7をオンさせるように制御部12に対して制御信号を出力するものであって、検出部14との間に開閉器7のオンオフ状態にかかわらず電力線搬送通信可能な経路を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電源の電力線を伝送路に用いる電力線搬送技術を採用することで、電力線上を搬送される伝送信号を用いて電力線を介して互いに接続された端末装置の間で電力線搬送通信を可能とした電力線搬送通信システムに関するものである。
従来から、この種の電力線搬送通信システムとして、交流電源(商用電源)の電力線のうち端末装置(たとえば防犯センサ、火災報知機、照明装置、空調装置、パーソナルコンピュータなどの電気機器)への交流電源の供給路上に、端末装置への交流電源の供給を入切する開閉器(たとえばブレーカ)を具備したものが知られている(たとえば特許文献1参照)。
ところで、この種の電力線搬送通信システムでは、たとえば定格電流以上の負荷電流が流れることにより上述した開閉器が自動的にオフしたときや停電時など、端末装置への交流電源の供給が停止することがある。通常、端末装置への交流電源の供給は短時間で復旧するので、特許文献1に記載の発明では、交流電源の復旧までの間に端末装置において少なくとも電力線搬送通信が可能となるように、端末装置への交流電源の供給が停止したときに当該端末装置に電力供給するバックアップ電源(たとえば充電式の電池)が設けられている。ここで、たとえば防犯センサや火災報知機などの端末装置においては、バックアップ電源からの電力供給を受けて、交流電源から電力供給を受けているときと同等の動作を行う。なお、特許文献1に記載の発明では、開閉器がオフされている状態でもたとえば図6に示すように開閉器7の1次側(交流電源の上流側)に接続された管理装置17と端末装置2との間で電力線搬送通信可能とするために、交流電源を通さず伝送信号を通すバイパス回路が開閉器7に並列接続される。このバイパス回路は、伝送信号に対して低インピーダンス、交流電源に対して高インピーダンスとなるハイパスフィルタからなる。
一方、たとえば外出時や退社時のように端末装置2が設置された建物(たとえば住宅、工場など)内に人が不在となるときに節電等の目的で意図的に開閉器7がオフされることがあるが、開閉器7のオフ状態が長時間続けば、バックアップ電源の残容量が端末装置2での電力消費に伴って減少し、残容量が端末装置2を動作させるために最低限必要な値(以下、「最低動作点」という)を下回ることで端末装置2が不動作となる可能性がある。そこで、たとえば防犯センサや火災報知機など常時電源を必要とする端末装置2が不動作となることを避けるために、端末装置2を接続する系統と、常時電源を必要としない電気機器を接続する系統との複数系統に電力線1を分岐し、各系統ごとに開閉器7を設けて、端末装置2を接続した系統の開閉器7については意図的にオフにはしないようにすることが考えられる。しかし、この場合、端末装置2を接続した系統の開閉器7が誤ってオフされることによりバックアップ電源の残容量が不足し端末装置2が不動作となる可能性が残る。
ここにおいて、図7に示すように操作部7bと開閉器7aとが予め対応付けられ、操作部7bから開閉器7aに制御信号を伝送することにより操作部7bの操作に応じて対応する開閉器7aのオンオフ状態を遠隔制御可能な構成(たとえばリモコンブレーカ)を採用し、常時電源を必要としない電気機器21を接続する系統に操作部7bの操作でオフとなる開閉器7aを用いることにより、端末装置2を接続した系統の開閉器7については操作部7bの操作でオフにならないように構成することが考えられる。この構成では、端末装置2を接続した系統の開閉器7が誤ってオフされることは回避できる。
特開2003−163619号公報
しかし、開閉器7aのオンオフ状態を遠隔制御可能な構成を採用すると、図7に示すように制御信号を伝送するための専用の制御線22(たとえば2線式)が電力線1と別に必要になるという問題がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、電力線と別に制御線を設けることなく、端末装置がバックアップ電源の残容量不足により不動作となることを回避可能な電力線搬送通信システムを提供することを目的とする。
請求項1の発明では、交流電源の電力線上を伝送される伝送信号を用いることにより電力線を介して接続された他の端末装置との間で電力線搬送通信が可能な端末装置と、電力線のうちの端末装置への交流電源の供給路上に設けられ端末装置への交流電源の供給を入切する開閉器と、入力される制御信号に従って開閉器のオンオフ状態を制御する制御部と、端末装置への交流電源の供給が停止したときに当該端末装置に電力供給するバックアップ電源と、バックアップ電源の残容量を検出する検出部と、検出部からバックアップ電源の残容量の情報を取得する電源管理部とを備え、電源管理部は、検出部から取得したバックアップ電源の残容量が所定の閾値未満になると開閉器をオンさせるように制御部に対して制御信号を出力するものであって、検出部および制御部の少なくとも一方との間に開閉器のオンオフ状態にかかわらず電力線搬送通信可能な経路を有することを特徴とする。
この構成によれば、開閉器がオフされ端末装置への交流電源の供給が停止しても、端末装置はバックアップ電源から電力供給を受けて動作し、また、バックアップ電源の残容量が所定の閾値未満になれば、電源管理部から制御部に制御信号が出力され制御部が開閉器をオンさせるので、バックアップ電源の残容量が端末装置を動作させるために最低限必要な残容量を下回る前に開閉器を自動的にオンさせることができる。したがって、バックアップ電源の残容量不足による端末装置の不動作を回避することができる。しかも、電源管理部は、検出部および制御部の少なくとも一方との間に開閉器のオンオフ状態にかかわらず電力線搬送通信可能な経路を有するから、検出部あるいは制御部と電源管理部との間で信号を伝送するために専用の制御線を電力線と別に設ける必要はない。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電源管理部が前記制御部と共に1つの制御装置を構成しており、制御装置が、前記検出部との間に前記電力線搬送通信可能な経路を有することを特徴とする。
この構成によれば、電源管理部が制御部と共に1つの制御装置を構成しているので、たとえば制御装置を開閉器よりも交流電源の下流側に接続しておけば、伝送信号を通すバイパス回路が開閉器と並列に接続されていなくても、開閉器のオンオフ状態にかかわらず電源管理部と検出部との間で電力線搬送通信が可能となる。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記交流電源を通さず前記伝送信号を通すバイパス回路が前記開閉器に並列に接続され、前記電源管理部が、前記電力線における前記開閉器よりも前記交流電源の上流側に接続された管理装置に具備され、管理装置が、前記検出部および前記制御部の各々との間に前記電力線搬送通信可能な経路を有することを特徴とする。
この構成によれば、電源管理部が電力線における開閉器よりも交流電源の上流側に接続された管理装置に具備されているので、たとえば管理装置よりも交流電源の下流側で電力線が複数系統に分岐されている場合に、これら複数系統の電力線に接続された全ての端末装置のバックアップ電源の残容量を1つの電源管理部で一括して管理することができ、各系統の電力線ごとに電源管理部を設ける場合に比べてシステム構成を簡略化することができる。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記電源管理部が、前記端末装置に具備されており、前記制御部との間に前記電力線搬送通信可能な経路を有することを特徴とする。
この構成によれば、電源管理部が端末装置に具備されているので、たとえば制御部を開閉器よりも交流電源の下流側に接続しておけば、伝送信号を通すバイパス回路が開閉器と並列に接続されていなくても、開閉器のオンオフ状態にかかわらず電源管理部と制御部との間で電力線搬送通信が可能となる。
本発明は、バックアップ電源の残容量が端末装置を動作させるために最低限必要な残容量を下回る前に開閉器を自動的にオンさせることができるので、バックアップ電源の残容量不足による端末装置の不動作を回避することができる。しかも、電源管理部は、検出部および制御部の少なくとも一方との間に開閉器のオンオフ状態にかかわらず電力線搬送通信可能な経路を有するから、検出部あるいは制御部と電源管理部との間で信号を伝送するために専用の制御線を電力線と別に設ける必要はない。
(実施形態1)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、図1に示すように交流電源(商用電源)の電力線1に、交流電源から電力供給されて動作する端末装置2が複数台接続されている。ここでは、交流電源の供給方式を単相2線式とするが、単相3線式など他の供給方式であってもよい。
各端末装置2はそれぞれ、各端末装置2(たとえば、防犯センサ、火災報知機、照明装置、空調装置、パーソナルコンピュータ)としての機能を実現する本体部3と、交流電源の電力線1上を伝送される伝送信号を用いた電力線搬送通信(PLC)を行う通信部4とを有し、端末装置2への交流電源の供給が停止したときに端末装置2の電源となるバックアップ電源5に接続されている。ここではバックアップ電源5として、端末装置2への交流電源の供給時に充電される充電式の電池を用いている。また、伝送信号としては、交流電源(商用電源)の周波数である50Hz(あるいは60Hz)よりも高い周波数帯域の信号を用い、通信部4は、端末装置2への交流電源の供給時には伝送信号を交流電源に重畳させる。
この電力線搬送システムでは、交流電源の電力線1は、端末装置2が設置された建物(たとえば住宅、工場など)内において、主幹となる電力線1をオンオフするメインブレーカ6を通して複数系統に分岐されており、各系統ごとに端末装置2への交流電源の供給を入切する開閉器7がそれぞれ設けられている。つまり、交流電源に接続された電力線1はメインブレーカ6の2次側(交流電源の下流側)において複数系統に分岐されており、各開閉器7を介して端末装置2に接続される。以下では図1において端末装置2が接続された1系統についてのみ説明するが、他の系統についても同様の構成を採用しているものとする。
本実施形態では開閉器7として、メインブレーカ6に接続された電力線1を接続する1次側端子(図示せず)と端末装置2に接続された電力線1を接続する2次側端子(図示せず)とを有し、少なくとも図示しない操作ハンドルの手動操作にて1次側と2次側との間の接点の開閉を行うことができる系統ブレーカを採用している。さらに、この開閉器7は後述の制御装置によってもオンオフ状態を制御可能に構成されている。なお、本実施形態の開閉器7は、系統ブレーカであるから漏電検出時等に自動的に遮断(オフ)する機能を有しているが、本発明の開閉器7にこの機能は必須ではなく、たとえばスイッチを開閉器7として用いてもよい。
また、開閉器7には、伝送信号の周波数帯域の信号を通すハイパスフィルタからなり、伝送信号に対して低インピーダンスであって交流電源に対して高インピーダンスとなるバイパス回路8が並列に接続されている。これにより、開閉器7がオフであれば、開閉器7の1次側から2次側に交流電源が通過することはないものの、伝送信号は開閉器7の1次側と2次側との間を通過することができる。
ところで、本実施形態の電力線搬送通信システムにおいては、開閉器7のオンオフ状態を制御する制御装置9が開閉器7ごとに設けられている。この制御装置9は、図1に示すように電力線1のうち開閉器7の2次側(つまり、端末装置2側)に接続され端末装置2の通信部4との間に電力線搬送通信可能な経路を具備した通信部10と、開閉器7に接続されたインタフェース11と、入力される制御信号に従ってインタフェース11を介して開閉器7のオンオフ状態を制御する制御部12と、通信部10に接続されるとともに制御部12に対して制御信号を出力する電源管理部13とを有する。なお、制御部12および電源管理部13は、たとえば制御装置9に具備されたマイクロコンピュータにおいて適宜のプログラムにより実現される。
一方、端末装置2においては、本体部3に接続されバックアップ電源5の残容量を検出する検出部14が設けられている。端末装置2の通信部4は、伝送信号を用いた電力線搬送通信によって、検出部14で検出されたバックアップ電源5の残容量の情報を制御装置9の通信部10に伝送することができる。なお、検出部14は、たとえば端末装置2に具備されたマイクロコンピュータにおいて適宜のプログラムにより実現される。
次に、制御装置9および端末装置2の機能について簡単に説明する。
制御部12は開閉器7のオンオフ状態を常に監視しており、開閉器7がオフされればオフ信号を電源管理部13に出力する。そして、電源管理部13は、制御部12からのオフ信号を受けると、図2に示す動作を開始し(S1)、端末装置2の検出部14に対してバックアップ電源5の残容量の情報を要求するための要求信号を電力線搬送通信により送信する。要求信号を受けた検出部14は、図3に示すようにバックアップ電源5の残容量と各端末装置2ごとに設定されている所定の閾値との比較を開始し(S11)、残容量が閾値未満になれば(S12:Yes)返信信号をバックアップ電源5の残容量の情報(以下、「残容量情報」という)として電力線搬送通信により電源管理部13に送信し(S13)、動作を終了する(S14)。ここにおいて、図1のように1系統に複数台の端末装置2が接続されている場合には、電源管理部13は、たとえば各端末装置2ごとに割り当てられたアドレスを用いて複数台の端末装置2に対して順次通信を行う。ここで端末装置2ごとに設定されている閾値は、少なくともバックアップ電源5からの電力供給により各端末装置2を動作させるために最低限必要な値(以下、「最低動作点」という)よりも大きく設定されている。
電源管理部13は、図3に示すように上記返信信号を端末装置2の検出部14から取得すると(S2:Yes)、バックアップ電源5の残容量が閾値未満であると判断し(S3)、開閉器7を復帰(オン)させるように制御部12に対して制御信号を出力し(S4)、図2に示す動作を終了する(S5)。ここで、電源管理部13と制御部12とは1つの制御装置9に設けられているので、制御信号は電源管理部13から制御部12へ電力線搬送通信のような通信を用いることなく直接出力される。この制御信号を受けた制御部12は、開閉器7を強制的にオンする。
なお、電源管理部13は、制御部12からのオフ信号を受けた後、定期的に要求信号を送信するようにしてもよく、この場合、検出部14においては、要求信号を受けたときにバックアップ電源5の残容量が閾値未満か否かに応じて2種類の返信信号を残容量情報として電源管理部13に返信する。すなわち、電源管理部13は、残容量が閾値以上であることを示す返信信号を取得すると、要求信号の送信を定期的に繰り返す一方で、残容量が閾値未満であることを示す返信信号を取得すると、バックアップ電源5の残容量が閾値未満であると判断し、開閉器7をオンさせるように制御部12に対して制御信号を出力する。また、電源管理部13が制御部12からのオフ信号を受けた後、定期的に要求信号を送信する構成では、検出部14は要求信号を受けたときのバックアップ電源5の残容量を示す返信信号を残容量情報として電源管理部13に返信するようにしてもよく、この場合、電源管理部13において、予め各端末装置2ごとに設定されている閾値と検出部14から取得したバックアップ電源5の残容量とを比較して残容量が閾値未満か否かを判断する。
また、本実施形態では制御装置9は、メインブレーカ6と開閉器7との間の電力線1に電源線15によって接続されており、メインブレーカ6の2次側に交流電源が供給されている場合には交流電源からの電力供給を受けて動作するが、さらにバックアップ電源16として充電式の電池を有しており、これにより、メインブレーカ6がオフされていたり停電したりすることによりメインブレーカ6の2次側に交流電源が供給されていない状態でもバックアップ電源16から電力供給を受けて動作可能となる。ここにおいて、制御装置9のバックアップ電源16は、残容量が制御装置9を動作させるのに最低限必要な値(以下、「最低動作点」ともいう)を下回ると制御装置9を動作させるための電力を供給することができなくなるので、メインブレーカ6の2次側に交流電源が供給されていない状態で、端末装置2のバックアップ電源5の残容量が最低動作点に達する前に制御装置9のバックアップ電源16の残容量が最低動作点に達することのないように容量が設定されている。
ところで、本実施形態の電力線搬送通信システムにおいては、たとえば外出時や退社時のように端末装置2が設置された建物(たとえば住宅、工場など)内に人が不在となるときに節電等の目的で意図的に開閉器7が操作ハンドルにてオフされることがある。ここで、上述した構成によれば、開閉器7がオフされ端末装置2への交流電源の供給が停止しても、端末装置2はバックアップ電源5から電力供給を受けて動作し、また、バックアップ電源5の残容量が所定の閾値未満になれば、電源管理部13から制御部12に制御信号が出力され制御部12が開閉器7を復帰(オン)させるので、バックアップ電源5の残容量が閾値を下回った状態で端末装置2がバックアップ電源5からの電力供給により動作し続けることはない。
ここに、上記閾値は、端末装置2を動作させるために最低限必要なバックアップ電源5の残容量(つまり、最低動作点)よりも大きく設定されているので、開閉器7が長時間オフしてバックアップ電源5の残容量が端末装置2での電力消費に伴って減少しても、バックアップ電源5の残容量が最低動作点を下回る前に開閉器7が自動的にオンする。したがって、バックアップ電源5の残容量不足による端末装置2の不動作を回避することができる。そのため、従来構成のように防犯センサや火災報知機など常時電源を必要とする端末装置2と、常時電源を必要としない電気機器とをそれぞれ別系統の電力線1に接続する必要はなく、端末装置2を接続した系統の開閉器7が誤ってオフされることにより端末装置2が不動作となることはない。しかも、制御装置9に設けた電源管理部13と端末装置2に設けた検出部14との間では、伝送信号を用いた電力線搬送通信により要求信号や返信信号が伝送されるから、要求信号や返信信号を伝送するための専用の制御線が電力線1と別に必要になることもない。
さらに、本実施形態では、伝送信号の周波数帯域の信号を通すバイパス回路8が開閉器7に並列に接続されているので、開閉器7がオフの状態でも、端末装置2は他系統に接続された端末装置2との間でバイパス回路8を通して伝送信号を授受し電力線搬送通信を行うことができる。
(実施形態2)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、基本構成が実施形態1と同一であって、図4に示すように開閉器7の1次側(つまり、交流電源の上流側)において電力線1に接続され交流電源から電力供給されて動作する管理装置17が設けられている点が実施形態1の電力線搬送通信システムと相違する。
上記管理装置17は、交流電源の電力線1上を伝送される伝送信号を用いて電力線搬送通信を行う通信部18を有しており、開閉器7の2次側(つまり、交流電源の下流側)において電力線1に接続された端末装置2や制御装置9の通信部4,10に対して電力線搬送通信を行う。つまり、管理装置17は、端末装置2および制御装置9のそれぞれとの間に電力線搬送通信可能な経路を具備する。この管理装置17は、通信部18の他に、管理装置17(たとえば、パーソナルコンピュータなど)としての機能を実現する本体部19とを有し、管理装置17への交流電源の供給が停止したときに管理装置17の電源となるバックアップ電源20に接続されている。なお、ここではバックアップ電源20として、端末装置2への交流電源の供給時に充電される充電式の電池を用いる。
また、本実施形態では、管理装置17はメインブレーカ6の1次側に接続されており、端末装置2が設置された建物(たとえば、住宅、工場など)とは別の建物内に設置される。したがって、管理装置17はメインブレーカ6のオンオフに関わらず交流電源から電力供給が行われることになる。さらに、管理装置17はインターネットに接続されており、予め登録してある連絡先への通報等が可能になっている。上述した構成の管理装置17は、たとえば防犯センサや火災報知機などの端末装置2との間で電力線搬送通信を行うことにより、当該端末装置2から報知信号を受けて前記連絡先への通報等を実行する。
ところで、本実施形態の電力線搬送通信システムにおいては、電源管理部13は制御装置9ではなく管理装置17に具備されている。なお、電源管理部13は、たとえば管理装置17に具備されたマイクロコンピュータにおいて適宜のプログラムにより実現される。一方、制御装置9においては、制御部12が電源管理部13に代えて通信部10に接続され、電力線搬送通信を用いて制御信号を取得可能に構成されている。
上述した構成により、管理装置17に具備された電源管理部13は、端末装置2のバックアップ電源5の残容量の情報(残容量情報)を電力線搬送通信によって検出部14から取得する。すなわち、管理装置17と端末装置2との間では、各々の通信部4,18を用いて要求信号および返信信号の授受が電力線搬送通信により行われる。また、電源管理部13は、制御装置9の制御部12に開閉器7をオンさせるための制御信号に関しても電力線搬送通信を用いて制御部12に出力する。さらに電源管理部13は、開閉器7がオフした際に制御部12から出力されるオフ信号についても、電力線搬送通信を用いて制御部12から取得する。ここで、端末装置2の通信部4と管理装置17の通信部18との間には開閉器7が介在し、制御装置9の通信部10と管理装置17の通信部18との間にも開閉器7が介在するので、開閉器7がオフしている状態では、オフ信号と要求信号と返信信号と制御信号とはいずれも開閉器7に並列に接続されたバイパス回路8を通して伝送されることとなる。
また、本実施形態では、管理装置17は端末装置2が設置された建物とは別の建物内に設置されているので、端末装置2が設置された建物のメインブレーカ6がオフとなっても、管理装置17へは継続して交流電源を供給することができ、管理装置17のバックアップ電源20が消耗することを回避できる。
なお、その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の電力線搬送通信システムは、基本構成が実施形態2と同一であって、図5に示すように、電源管理部13が管理装置17ではなく端末装置2に具備されている点が実施形態2と相違する。図5の例では、1系統に複数台の端末装置2が接続されているが、電源管理部13はいずれか1台の端末装置2に具備されていればよい。なお、この電源管理部13は、たとえば端末装置2に具備されたマイクロコンピュータにおいて適宜のプログラムにより実現される。
本実施形態の電源管理部13は、当該電源管理部13を具備した端末装置2のバックアップ電源5の残容量の情報(残容量情報)に関しては、電力線搬送通信のような通信を用いることなく同端末装置2の検出部14から直接取得する。すなわち、電源管理部13を具備した端末装置2内においては、電源管理部13と検出部14との間で要求信号および返信信号の授受が直接行われる。
一方、電源管理部13を具備した端末装置2と同じ系統の電力線1に接続された他の端末装置2のバックアップ電源5の残容量情報に関しては、電力線搬送通信によって他の端末装置2の検出部14から取得する。要するに、電源管理部13を有する端末装置2と他の端末装置2との間では、各々の通信部4を用いて要求信号および返信信号の授受が電力線搬送通信により行われる。また、電源管理部13は、制御部12に開閉器7をオンさせるための制御信号に関しても電力線搬送通信を用いて制御装置9の制御部12に出力する。さらに電源管理部13は、開閉器7がオフした際に制御部12から出力されるオフ信号についても、電力線搬送通信を用いて制御部12から取得する。
なお、その他の構成および機能は実施形態2と同様である。
ところで、上述した各実施形態では、端末装置2と制御装置9と管理装置17とのそれぞれに通信部4,10,18を具備する例を示したが、端末装置2の本体部3や制御装置9や管理装置17の本体部19と別体に構成された電力線搬送通信用のモデムを通信部4,10,18として使用するようにしてもよい。この場合、管理装置17の本体部19と通信部18とはたとえばインターネットを介して接続されていてもよい。また、バックアップ電源5,16,20に関しては、端末装置2や制御装置9や管理装置17と別体に設けた例を示したが、端末装置2や制御装置9や管理装置17にバックアップ電源5,16,20をそれぞれ内蔵するようにしてもよい。さらにまた、制御装置9と開閉器7とバイパス回路8とを一体化して配電装置を構成するようにしてもよく、この配電装置を用いれば、電力線搬送通信システムの構築時に、開閉器7に対して制御装置9やバイパス回路8を接続する作業が不要となり、作業性が向上する。
なお、メインブレーカ6がオフの状態では、制御装置9はバックアップ電源16からの電力供給により動作することとなるので、メインブレーカ6が長時間オフとなりバックアップ電源16の残容量が制御装置9での電力消費に伴って減少すれば、バックアップ電源16の残容量が最低動作点を下回り制御装置9が不動作となる可能性がある。そこで、開閉器7をオンオフ制御する制御装置9を第1の制御装置9とし、第1の制御装置9のバックアップ電源16の残容量を監視して残容量が所定の閾値未満になればメインブレーカ6をオンさせる第2の制御装置を設け、第1の制御装置9のバックアップ電源16の残容量が最低動作点を下回る前にメインブレーカ6が自動的にオンする構成を採用してもよい。この場合、第1の制御装置9のバックアップ電源16の残容量は、第1の制御装置9の制御部12によって検出する。
本発明の実施形態1の構成を示すブロック図である。 同上の電源管理部の動作を示すフローチャートである。 同上の検出部の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3の構成を示すブロック図である。 従来例の要部を示すブロック図である。 他の従来例の要部を示すブロック図である。
符号の説明
1 電力線
2 端末装置
5 バックアップ電源
7 開閉器
8 バイパス回路
9 制御装置
12 制御部
13 電源管理部
14 検出部
17 管理装置

Claims (4)

  1. 交流電源の電力線上を伝送される伝送信号を用いることにより電力線を介して接続された他の端末装置との間で電力線搬送通信が可能な端末装置と、電力線のうちの端末装置への交流電源の供給路上に設けられ端末装置への交流電源の供給を入切する開閉器と、入力される制御信号に従って開閉器のオンオフ状態を制御する制御部と、端末装置への交流電源の供給が停止したときに当該端末装置に電力供給するバックアップ電源と、バックアップ電源の残容量を検出する検出部と、検出部からバックアップ電源の残容量の情報を取得する電源管理部とを備え、電源管理部は、検出部から取得したバックアップ電源の残容量が所定の閾値未満になると開閉器をオンさせるように制御部に対して制御信号を出力するものであって、検出部および制御部の少なくとも一方との間に開閉器のオンオフ状態にかかわらず電力線搬送通信可能な経路を有することを特徴とする電力線搬送通信システム。
  2. 前記電源管理部は前記制御部と共に1つの制御装置を構成しており、制御装置は、前記検出部との間に前記電力線搬送通信可能な経路を有することを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信システム。
  3. 前記交流電源を通さず前記伝送信号を通すバイパス回路が前記開閉器に並列に接続され、前記電源管理部は、前記電力線における前記開閉器よりも前記交流電源の上流側に接続された管理装置に具備され、管理装置は、前記検出部および前記制御部の各々との間に前記電力線搬送通信可能な経路を有することを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信システム。
  4. 前記電源管理部は、前記端末装置に具備されており、前記制御部との間に前記電力線搬送通信可能な経路を有することを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信システム。
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