JP6964823B2 - 短絡位置検出システム - Google Patents

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Description

本発明は、データ伝送や直流電源による電力供給などに使用される、直流電源による線間電圧を有する二線で構成される導電線路に短絡が生じた場合に、短絡が生じた場所を特定することができる短絡位置検出システムに関するものである。
施設内に配置された多数の装置を集中制御するシステムにおいて、配線の数を減らす、所謂省配線化が広く実施されている。また、その省配線化の一般的な手法として、被制御側に設けられた複数の機器の各々を制御側に設けられた制御部に直接繋ぐパラレル接続に代えて、パラレル信号とシリアル信号の変換機能を備えた親局と複数の子局を、制御部と複数の装置にそれぞれ接続し、親局と複数の子局との間で共通の伝送線を介してシリアル信号によりデータ授受を行う方式が広く採用されている。
そして、伝送線には、対をなす導線の一組が用いられ、伝送路として、直流電源による線間電圧を有する二線で構成される導電線路が敷設される。更に、複数の機器に電力を供給するために、伝送路と異なる、直流電源による線間電圧を有する二線で構成される導電線路が別に敷設される。ただし、伝送クロックで同期させるなどの伝送同期方式を利用し、伝送信号に電源を重畳する場合には、伝送線を電源線として兼用することも可能となる。そして、このような場合は、直流電源による線間電圧を有する二線で構成される導電線路が1本敷設される。
ところが、導電線路が、踏み付けられるなどの理由により短絡すると、そこに接続されている装置機器が損傷するおそれがある。そこで、直流電源による線間電圧を有する二線で構成される導電線路において、短絡を検出して回路を保護するための様々な手法が提案されている。
例えば、特開平7−38538号公報には、伝送同期方式において、伝送線が短絡している場合は、スタート同期信号の送信期間以外の伝送信号の送信期間中、常に電流モードの信号が返ってくる性質を利用して、伝送線の短絡を検出し、短絡検出時には、伝送信号の送信を中断して回路の保護を行うデータ伝送方法が提案されている。
特開平7−38538号公報
しかしながら、直流電源による線間電圧を有する二線で構成される導電線路において短絡を検出する従来の手法では、短絡が発生したことを検出できるものの、導電線路において短絡が発生した位置を特定することはできなかった。そして、導電線路において短絡の発生した位置を特定するためには、導電線路が敷設された現場での試行錯誤による探索作業が必要となり、時間と手間を要する問題がある。
そこで、本発明は、直流電源による線間電圧を有する二線で構成される導電線路に短絡が生じた場合に、導電線路において短絡が生じた位置を特定することができる短絡位置検出システムを提供することを目的とする。
本発明にかかる短絡位置検出システムは、直流電源による線間電圧を有する二線で構成される導電線路に領域境界点を一個以上設け、前記領域境界点において、前記線間電圧の所定値以下になる状態が所定の時間より長く継続したときに前記導電線路を切り離す。
前記導電線路の一端が電力源に接続され、短絡発生地点より前記電力源に近い側の前記領域境界点において前記導電線路は接続状態が維持され、前記短絡発生地点より前記電力源から遠ざかる側の前記領域境界点において前記導電線路が切り離されてもよい。
前記導電線路の両端が電力源に接続され、短絡発生地点を含まない領域の前記領域境界点において前記導電線路は接続状態が維持され、前記短絡発生地点を含む領域の前記領域境界点において前記導電線路が切り離されてもよい。
短絡が発生したときに電力供給が停止され、前記停止から所定時間経過後に前記電力供給が再開されてもよい。
前記領域境界点で区分けされる複数の領域の各々が通信手段を含み、前記通信手段には、各々異なる固有識別子が付与され、前記通信手段と前記導電線路を介した通信内容に基づき、前記領域境界点の各々において、前記導電線路が切り離されたことを検知するものであってもよい。
本発明によれば、直流電源による線間電圧を有する二線で構成される導電線路に一個以上設けられる領域境界点では、線間電圧の所定値以下になる状態が所定の時間より長く継続したときに導電線路は切り離されることから、導電線路に短絡が発生した場合、全ての領域境界点で、一度、導電線路が切り離されることになる。しかしながら、その後に継続される電力供給により電力源に近い領域境界点から線間電圧が常態に戻って導電線路が復帰接続される一方、短絡が発生した領域の領域境界点では導電線路が接続されない。従って、導電線路の切り離された領域を短絡が発生した位置として特定することができる。
なお、線間電圧の所定値は、導電線路を構成する二線が短絡したときの値である。一般的にほぼ0となるが、短絡抵抗などにより僅かな電圧が残る場合もあるため、0以外の値も含まれる。また、線間電圧が継続される所定の時間は、データ伝送の目的で、線間電圧が、二線の短絡したときの値以下とされる時間である。データ伝送のために線間電圧が制御された状態であれば、線間電圧が、所定の時間より長く継続して、二線の短絡したときの値以下となることはない。
導電線路と電力源の接続手法として、導電線路の一端を電力源に接続する形式と、導電線路の両端を電力源に接続する形式が挙げられるが、導電線路の切り離される領域は、導電線路と電力源の接続形式により異なる。
すなわち、導電線路の一端を電力源に接続する形式では、短絡発生地点より電力源に近い側の全ての領域境界点において導電線路が接続状態となり、短絡発生地点より電力源から遠ざかる側の領域境界点において導電線路が切り離されることになる。この場合、導電線路の切り離された領域の中の電力源に最も近い領域を短絡の発生した位置として特定することができる。
一方、導電線路の両端を電力源に接続する形式では、短絡発生地点を含まない領域の領域境界点において導電線路の接続状態が維持され、短絡発生地点を含む領域の領域境界点において導電線路が切り離されることになる。この場合、短絡発生地点を含む領域のみが導電線路から切り離されることとなる。従って、導電線路の切り離された領域を短絡の発生した位置として特定することができる。
電力源は、短絡が発生したときに電力供給が停止され、停止から所定時間経過後に電力供給が再開されるものであってもよく、この場合、導電線路の短絡発生により一度切り離された導電線路は、電力供給が再開された後、電力源に近い領域境界点から導電線路が接続されることになる。
導電線路の切り離された領域を特定する手法に制限はなく、使用状況に応じた手法を採用することができる。例えば、領域境界点で区分けされる複数の領域の各々が通信手段を含み、通信手段には各々異なる固有識別子が付与されるものとすれば、通信手段と導電線路を介した通信内容に基づき、切断地点の各々において、導電線路の切り離されたことを判別することができる。
本発明に係る短絡位置検出システムを利用する制御・監視信号伝送システムの概略構成を示すシステム構成図である。 切替装置の回路構成を示す図である。 切替装置の他の回路構成を示す図である。 親局のシステム構成図である。 入力子局のシステム構成図である。 出力子局のシステム構成図である。 本発明に係る短絡位置検出システムを利用する制御・監視信号伝送システムの他の概略構成を示すシステム構成図である。 本発明に係る短絡位置検出システムを利用する制御・監視信号伝送システムの更に他の概略構成を示すシステム構成図である。 本発明に係る短絡位置検出システムを利用する制御・監視信号伝送システムの更に他の概略構成を示すシステム構成図である。
本発明に係る短絡位置検出システムの実施形態を説明する。
この短絡位置検出システムは、工場などの施設内に配置された多数の装置機器を制御部において集中制御するための制御・監視信号伝送システムに利用されている。制御部3が配置されている制御側から被制御側となる施設に至る導電線路10が使用されており、制御部3とデータを授受するとともに電力源となる親局2に導電線路10の一端が接続され、被制御側となる施設内に敷設された部分に、その施設内に配置された入力子局4、出力子局5および入出力子局6の複数が接続されている。なお、図1においては、図示の便宜上、各々の子局が一つずつ示されているが、伝送線に接続される子局の種類や数に制限は無い。
導電線路10は、直流電源による線間電圧を有し電源としての使用が可能とされている二線Dp、Dn(以下、伝送線とする)で構成され、複数の領域に区分けされている。そして、各領域境界点に切替装置1が配置され、各領域内に入力子局4または入出力子局6のいずれかの一個以上が配置されている。
<切替装置の構成>
切替装置1は、伝送線の線間電圧の所定値以下になる状態が所定の時間より長く継続したときに、伝送線の一方の線を切断するものである。例えば、トランジスタとリレースイッチにより構成したものを使用できる。
図2は、切替装置1をトランジスタとリレースイッチにより構成する場合の一例を示す図である。図2に示す構成において、リレースイッチ11を基準とし、リレースイッチ11がトランジスタ12に接続されている側が短絡検出側Sとなり、短絡検出側Sの反対が電源側Pとなる。そして、短絡検出側Sにおいて短絡が発生し線Dp、Dnの線間電圧の無い状態(所定値以下になる状態に相当)になると、所定の時間、コンデンサ16によりトランジスタ12のオン状態が維持される。しかしながら、コンデンサ16が完全に放電すると、トランジスタ12がオフとなり、リレースイッチ11もオフとなることで線Dpが切断された状態となる。コンデンサ16によりトランジスタ12がオン状態に維持される時間は、コンデンサ16の容量を変えることで調整すればよい。
切替装置1の構成に制限はなく、使用状況に適した公知の構成を採用することができる。例えば、図2に示す構成では、リレースイッチ11がオフとなっている状態で電源投入を可能とするために、リレースイッチ11と並列にシャント抵抗13が接続されているが、これをツェナーダイオードに替えてもよい。図3に、シャント抵抗に替えてツェナーダイオードを接続した構成を示す。
図3において、短絡検出側Sで短絡が発生すると、トランジスタ12がオフとなり、リレースイッチ11もオフとなることで線Dpが切断された状態となる。また、この実施形態では、後述のように、電源電圧レベルのパルス信号により電力が供給されているため、ツェナーダイオード14を用いることにより、パルス信号の電圧変化に関わらずトランジスタ12の動作を安定させることができる。更に、初期投入電力の影響を低減する効果も期待できる。
なお、図2及び図3に示す切替装置1において、リレースイッチ11に替えて、リードスイッチ、無接点スイッチなどを使用してもよい。また、トランジスタ12のタイプは、線Dp、Dnの電位に応じて決めればよい。すなわち、線Dpがプラス電源、線Dnが0Vとなる場合は、図2及び図3に示すように、NPNタイプを採用すればよく、線Dpが0V、線Dnがマイナス電源となる場合は、PNPタイプを採用すればよい。
<親局の構成>
親局2は、図4に示すように、出力データ部21、タイミング発生部22、親局出力部23、親局入力部25、入力データ部26を備える。そして、伝送線に接続され、制御データを含む制御信号を、伝送線を介して出力子局5および入出力子局6に送信するとともに、入力子局4および入出力子局6から伝送線を介して送信された監視信号を受け監視データを抽出し制御部3の入出力ユニット32へ送出する。
出力データ部21は、制御部3から受けたデータをシリアルデータとして親局出力部23へ引き渡す。
タイミング発生部22は、発振回路(OSC)26とタイミング発生手段27からなり、発振回路(OSC)26を基にタイミング発生手段27が、このシステムのタイミングクロックを生成し親局出力部23及び親局入力部24に引き渡す。
親局出力部23は、制御データ発生手段28と親局ラインドライバ29からなる。制御データ発生手段28が、出力データ部21から受けたデータと、タイミング発生部22から受けたタイミングクロックに基づき、親局ラインドライバ29を介して伝送線に一連のパルス状信号として伝送信号を重畳する。
伝送手順は、伝送信号のスタート信号とこれに続く制御・監視データ領域の1フレームサイクルであり、複数のパルス信号が連なって構成される。伝送信号を構成するパルス信号は、伝送信号から伝送クロック信号を生成するための閾値より高い高電位エリアと、閾値より低い低電位エリアで構成され、スタート信号は、パルス信号の時間幅より長く、伝送信号から伝送クロック信号を生成するための閾値より高い電位レベルとなっている。
また、パルス信号を構成する高電位エリアは電源電圧レベルとされ、入力子局4、出力子局5、入出力子局6に電力を供給するものとなっている。すなわち、親局2は導電線路10の電源として機能するものとなっている。
低電位エリアは、入力子局4および入出力子局6の監視信号の送信に利用される監視データ領域をなし、監視信号の送信状態により線間電圧の無い状態となる。従って、切替装置1のコンデンサ16の容量は、低電位エリアの期間より長く継続する放電が可能なものとする。
親局入力部24は親局ラインレシーバ30と監視データ抽出手段31で構成される。親局ラインレシーバ30は、入力子局4および入出力子局6から伝送線を介して送信された監視信号を検出する。
監視データ抽出手段31は、親局ラインレシーバ30における監視信号の検出結果に基づき、対応するデータ値を入力データ部25に引き渡す。この実施形態では、監視信号が検出された場合には論理データ“1”を、監視信号が検出されなかった場合には論理データ“0”を、入力データ部25に引き渡す。
入力データ部25は、監視データ抽出手段31から受け取った直列の入力データを並列(パラレル)データに変換し、監視データおよび管理監視データとして制御部3の入力ユニット32へ送出する。
制御部3は、演算処理機能を持つ管理判断手段31と入出力ユニット32を備える。管理判断手段31は、入出力ユニット32を介して親局2からデータを受け取り、内部に記憶されたプログラムに基づいて必要な演算処理を行う。
<入力子局の構成>
入力子局4は、図5に示すように、伝送受信手段41、アドレス抽出手段42、アドレス設定手段43、監視データ送信手段44、および、入力手段45を有する子局入力部40を備える。また、子局入力部40と伝送線の間に配置される子局ラインレシーバ46および子局ラインドライバ47を備える。
なお、この実施形態の入力子局4は、内部回路としてマイクロコンピュータ・コントロール・ユニットであるMCUを備えており、このMCUが子局入力部40として機能するものとなっている。
処理において必要となる演算や記憶は、このMCUの備えるCPU、RAMおよびROMを使用して実行されるが、子局入力部40を構成する上記各手段のそれぞれの処理におけるCPU、RAMおよびROMとの関係は、説明の便宜上、図示を省略するものとする。
伝送受信手段41は、伝送線に伝送される伝送信号を、子局ラインレシーバ46を介して受け、これをアドレス抽出手段43に引き渡す。
アドレス抽出手段42では、伝送クロック信号の始まりを示すスタート信号が終了となるタイミングを起点として伝送信号を構成するパルス信号のカウントが行われる。なお、このカウント値がアドレス設定手段43で設定された自局アドレスデータと一致するタイミングは、伝送信号の自局に割り当てられたデータ領域が開始するタイミング(以下、「自局領域開始タイミング」とする)となる。
自局領域開始タイミングを得たアドレス抽出手段42は、自局領域の期間、監視データ送信手段44を有効にする。
監視データ送信手段44は、アドレス抽出手段42により有効とされた場合に、入力手段45から引き渡されたデータを、子局ラインドライバ47を介して伝送線に監視信号として出力する。監視信号は、伝送手順の監視データ領域に重畳される。
入力手段45は、入力部7からの入力に基づくデータを監視データ送信手段44に引き渡す。
入力部7は、被制御側となる施設内に配置された装置である。例えば、リードスイッチ、マイクロスイッチ、押釦スイッチ、光電スイッチ、その他各種センサを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、入力部7は、入力子局4と一体化されたものであってもよい。この場合、入力子局4と入力部7は、入力部一体型子局70を構成する。
<出力子局の構成>
出力子局5は、図6に示すように、伝送受信手段41、アドレス抽出手段42、アドレス設定手段43、制御データ抽出手段51および出力手段52を有する子局出力部50を備える。また、子局出力部50と伝送線の間に配置される子局ラインレシーバ46を備える。
出力子局5も、また、前記入力子局4と同様、内部回路としてマイクロコンピュータ・コントロール・ユニットであるMCUを備えており、このMCUが子局出力部50として機能するものとなっている。そして、入力子局4のMCUと同様に、出力子局5の処理において必要となる演算や記憶は、このMCUの備えるCPU、RAMおよびROMを使用して実行されるものとなっている。
処理において必要となる演算や記憶は、このMCUの備えるCPU、RAMおよびROMを使用して実行されるが、子局出力部50を構成する上記各手段のそれぞれの処理におけるCPU、RAMおよびROMとの関係は、説明の便宜上、図示を省略するものとする。また、図6において、入力子局4と実質的に同じ部分には同符号を付し、その説明を簡略化または省略する。
出力子局5のアドレス抽出手段42は、自局領域の期間、制御データを抽出するタイミング信号を制御データ抽出手段51に引き渡す。
制御データ抽出手段51は、アドレス抽出手段42から引き渡されたタイミング信号と伝送受信手段41から引き渡された伝送信号から、アドレス設定手段43に記憶された自局アドレスに送信された制御データ値を抽出し、これを出力手段52に引き渡す。
出力手段52は、制御データ抽出手段51から引き渡された制御データに基づいた情報を出力部8に出力し、出力部8を動作させ、或いは停止させる。
出力部8は、被制御側となる施設内に配置された装置であり、例えば、アクチュエータ、(ステッピング)モータ、ソレノイド、電磁弁、リレー、サイリスタ、ランプを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、出力部8は、出力子局5と一体化されたものであってもよい。この場合、出力子局5と出力部8は、出力部一体型子局80を構成する。
<入出力子局の構成>
入出力子局6には、入力部7と出力部8の双方の機能を備える装置機器である入出力部9が接続されている。入出力部9に相当するものとして、例えば、温調、タイマ、カウンタ等の装置機器で、親局2に対し情報を送信する機能と、親局2から送信されたデータに基づき出力動作を行う機能の双方を備えるものを挙げることができる。ただし、これらに限定されるものではない。
入出力子局6も、入力子局4および出力子局5と同様、内部回路としてマイクロコンピュータ・コントロール・ユニットであるMCUを備えており、このMCUが子局入出力部として機能するものとなっている。そして、入力子局4のMCUおよび出力子局5のMCUと同様に、入出力子局6の処理において必要となる演算や記憶は、このMCUの備えるCPU、RAMおよびROMを使用して実行されるものとなっている。
処理において必要となる演算や記憶は、このMCUの備えるCPU、RAMおよびROMを使用して実行されるが、子局入出力部を構成する上記各手段のそれぞれの処理におけるCPU、RAMおよびROMとの関係は、説明の便宜上、図示を省略するものとする。また、子局入出力部は、子局入力部40および子局出力部50の双方の構成を備えるものであるが、これら各構成は子局入力部40および子局出力部50と実質的に同じものであるため、図示およびその説明は省略する。
<短絡位置検出方法>
このシステムにおいて導電線路10に短絡が生じた場合は、入力子局4または入出力子局6との通信内容に基づき、短絡が生じている導電線路10の領域を特定する。
具体例として、親局2に最も近い領域を第一領域R1と、第一領域R1の親局2から離れる側に隣接する領域を第二領域R2と、第二領域R2の親局2から離れる側に隣接する領域を第三領域R3とし、第三領域R3で短絡が生じた場合について図1を参照しながら説明する。
第三領域R3で短絡が生じると、線Dp、Dnの線間電圧の無い状態(所定値以下になる状態に相当)が低電位エリアの期間(所定の時間に相当)より長く継続することとなり、全ての切替装置1で、一度、リレースイッチ11がオフとなる。しかしながら、その後に継続される電力供給により線間電圧が常態に戻った第一領域R1の、領域境界点に配置された切替装置1のリレースイッチ11がオンとなる。そして、線Dpは接続された状態となり、第一領域R1に配置された入力子局4と、第二領域R2に配置された入力子局4は、導電線路10を介した親局2との通信が可能となる。
一方、第三領域R3では、短絡により導電線路10の線間電圧の無い状態が継続するため、第二領域R2と第三領域R3の領域境界点に配置された切替装置1ではリレースイッチ11のオフの状態が維持され、線Dpは切断された状態となる。そして、第三領域R3に配置された入出力子局6は、導電線路10を介した親局2との通信が不可能な状態となる。
また、第三領域R3の親局2から離れる側に続く領域の領域境界点に配置された切替装置1では、第二領域R2と第三領域R3の領域境界点において線Dpが切断された状態となっていることから、導電線路10の線間電圧の無い状態が継続され、同様に、リレースイッチ11のオフの状態が維持され、線Dpは切断された状態となる。そして、これらの領域に配置される入力子局4および入出力子局6も、また、導電線路10を介した親局2との通信が不可能な状態となる。
従って、入力子局4または入出力子局6と親局2との正常な通信が行われない領域であって、電力源である親局2に最も近い第三領域R3を、短絡発生地点と特定することができる。
なお、伝送線Dp、Dnの断線が生じた場合には、断線が生じた地点から電源側Pに配置された切替装置1において線Dpが切断されることはない。すなわち、断線が生じた領域に配置されている入力子局4および入出力子局6は、導電線路10を介した親局2との通信が可能な状態となる。従って、断線と短絡を区別する必要があるが、その区別は電流値の変化を利用することで可能となる。そのため、短絡が生じた場合、その瞬間に電流値が定格値より高くなるため、これにより短絡が生じたことを特定できる。
導電線路10に設けられる領域境界点の数に制限はなく、導電線路10の利用状況や利用目的等に応じて適宜決めることができる。図7に、領域境界点を二個とした実施形態を示す。なお、図7において、図1〜6に示す実施形態と実質的に同じ部分には同符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図7に示す実施形態は、導電線路10の一部が、通路を交差して敷設される場合を想定したものである。この場合、通路を交差する部分では、他の部分と比較し、踏み付けられるなどの理由により短絡の発生する可能性が高くなる。そこで、短絡の発生する可能性の高い部分を検出対象の領域ORとするための領域境界点が二個設けられている。
図8に、領域境界点を一個設けた実施形態を示す。なお、図8において、図1〜7に示す実施形態と実質的に同じ部分には同符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図8に示す実施形態は、電力源である親局2に一端が接続された導電線路10を親局2に近い側の領域NRと遠い側の領域DRの2つに分け、遠い側の領域DRで発生した短絡を検知し、遠い側の領域DRを切り離す場合が想定されている。
例えば、停止による影響の小さい装置を遠い側の領域DRに配置し、停止による影響の大きい装置を近い側の領域NRに配置することにより、遠い側の領域DRで短絡が発生した場合には、その復旧作業に要する期間、近い側の領域NRに配置された装置の稼働を維持することにより、短絡の影響を低減させることができる。
図1〜8に示す実施形態において導電線路10は、その一端が電力源である親局2に接続されたものとなっているが、両端を親局2に接続し、親局2を含むループ形状としてもよい。図9に、導電線路をループ形状とした実施形態を示す。なお、図9において、図1〜8に示す実施形態と実質的に同じ部分には同符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図9に示す導電線路15は、両端が親局2に接続され、親局2を含むループとされている。なお、この実施形態では、反時計回りを順方向、時計回りを逆方向とし、順方向で親局2に最も近い領域を順第一領域FR1と、順第一領域FR1の順方向に親局2から離れる側に隣接する領域を順第二領域FR2と、順第二領域FR2の順方向に親局2から離れる側に隣接する領域を順第三領域FR3とする。また、逆方向で親局2に最も近い領域を逆第一領域RR1と、逆第一領域RR1の逆方向に親局2から離れる側に隣接する領域を逆第二領域RR2と、逆第二領域RR2の逆方向に親局2から離れる側に隣接する領域を逆第三領域RR3とする。すなわち、領域の数がnであれば、順第一領域FR1と逆第n領域RRnは同じ領域となる。
この実施形態において短絡発生地点を特定する方法を、順第二領域FR2で短絡が生じた場合を例として説明する。
順第二領域FR2で短絡が生じると、線Dp、Dnの線間電圧の無い状態が低電位エリアの期間より長く継続することとなり、全ての切替装置1で、一度、リレースイッチ11がオフとなる。しかしながら、その後に継続される電力供給により、順方向については、線間電圧が常態に戻った順第一領域FR1の領域境界点に配置された切替装置1のリレースイッチ11がオンとなる。そして、線Dpは接続された状態となり、順第一領域FR1に配置された入力子局4は、導電線路15を介した親局2との通信が可能となる。
一方、順第二領域FR2では、短絡により導電線路15の線間電圧の無い状態が継続するため、順第一領域FR1と順第二領域FR2の領域境界点に配置された切替装置1ではリレースイッチ11のオフの状態が維持され、線Dpは切断された状態となる。
逆方向については、線間電圧が常態に戻った逆第一領域RR1の領域境界点に配置された切替装置1のリレースイッチ11がオンとなる。そして、線Dpは接続された状態となり、逆第一領域RR1に配置された入力子局4は、導電線路15を介した親局2との通信が可能となる。
逆第一領域RR1の逆方向に親局2から離れる側に隣接する逆第二領域RR2、そして、更に逆方向に続く領域でも同様に、線間電圧が常態に戻り、これら領域の領域境界点において線Dpは接続された状態となり、これらの領域に配置された入力子局4は、導電線路15を介した親局2との通信が可能となる。
一方、順第二領域FR2では、短絡により導電線路15の線間電圧の無い状態が継続するため、順第二領域FR2と順第三領域FR3の領域境界点に配置された切替装置1ではリレースイッチ11のオフの状態が維持され、線Dpは切断された状態となる。
すなわち、順第二領域FR2に配置された入力子局4は、順方向、逆方向のいずれにおいても、導電線路15を介した親局2との通信が不可能な状態となる。従って、入力子局4と親局2との正常な通信が行われない順第二領域FR2を、短絡発生地点として特定することができる。
なお、図3に示す切替装置1は、順方向の電流のみを許容するものであるため、ループ形状の導電線路において、短絡が発生した短絡検出区間のみを切り離すことができるという、ループ形状の特性を生かすことはできない。
切替装置1のリレースイッチ11は、線Dpに挿入されなければならないため、既設の導電線路に対し、その稼働中に配置することはできない。従って、切替装置1は、導電線路の敷設作業時に予め配置しておくことが好ましい。
また、切替装置1が分岐コネクタとしての機能を備えるものであれば、その複数を導電線路に予め配置しておき、必要に応じて通信装置を接続することにより、導電線路の状況に応じた領域への区分けが可能となる。
1 切替装置
2 親局
3 制御部
4 入力子局
5 出力子局
6 入出力子局
7 入力部
8 出力部
9 入出力部
10、15 導電線路
11 リレースイッチ
12 トランジスタ
13 シャント抵抗
14 ツェナーダイオード
16 コンデンサ
21 出力データ部
22 タイミング発生部
23 親局出力部
24 親局入力部
25 入力データ部
26 発振回路(OSC)
27 タイミング発生手段
28 制御データ発生手段
29 親局ラインドライバ
30 親局ラインレシーバ
31 監視データ抽出手段
32 入出力ユニット
33 管理判断手段
40 子局入力部
41 伝送受信手段
42 アドレス抽出手段
43 アドレス設定手段
44 監視データ送信手段
45 入力手段
46 子局ラインレシーバ
47 子局ラインドライバ
50 子局出力部
51 制御データ抽出手段
52 出力手段

Claims (4)

  1. 直流電源による線間電圧を有する二線で構成される導電線路に、制御部とデータを授受するとともに電力源となる親局と、被制御側となる施設内に配置された子局の複数を並列接続し、
    伝送信号を構成するパルス信号を、前記伝送信号から伝送クロック信号を生成するための閾値より高い高電位エリアと、前記閾値より低い低電位エリアで構成し、
    前記低電位エリアを、前記子局からの監視信号の送信に利用される監視データ領域とし、
    前記導電線路に領域境界点を一個以上設け、
    前記領域境界点で区分けされる複数の領域の各々が前記子局を一個以上含み、前記子局には、各々異なる固有識別子が付与され、
    前記領域境界点において、前記導電線路が所定値以下になる状態になると前記導電線路の一方の線を切断するスイッチと並列に抵抗が接続され、
    前記領域境界点において、前記線間電圧の所定値以下になる状態が前記低電位エリアの期間より長く継続したときに前記導電線路を切り離すことを特徴とする短絡位置検出システム。
  2. 前記親局と前記子局との通信が不可能な状態であることに基づき、前記領域境界点の各々において、前記導電線路が切り離されたことを検知する請求項1に記載の短絡位置検出システム。
  3. 前記導電線路の電流値が定格値より高くなった場合に短絡が生じたことを、前記導電線路の断線と区別して特定する請求項1又は2に記載の短絡位置検出システム。
  4. 前記領域境界点に配置される切替装置が分岐コネクタとしての機能を備え、必要に応じて通信装置が接続される請求項1、2又は3に記載の短絡位置検出システム。
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