JP2006066633A - 電磁石の製造方法及びこの製造方法で作られた電磁石及びこの電磁石を用いたアクチュエータ - Google Patents

電磁石の製造方法及びこの製造方法で作られた電磁石及びこの電磁石を用いたアクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2006066633A
JP2006066633A JP2004247228A JP2004247228A JP2006066633A JP 2006066633 A JP2006066633 A JP 2006066633A JP 2004247228 A JP2004247228 A JP 2004247228A JP 2004247228 A JP2004247228 A JP 2004247228A JP 2006066633 A JP2006066633 A JP 2006066633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnet
core
bottom wall
coil
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004247228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4667792B2 (ja
Inventor
Masaaki Fushiki
正明 伏木
Koji Otsuka
幸二 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
GKN Driveline Torque Technology KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=36112834&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2006066633(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by GKN Driveline Torque Technology KK filed Critical GKN Driveline Torque Technology KK
Priority to JP2004247228A priority Critical patent/JP4667792B2/ja
Publication of JP2006066633A publication Critical patent/JP2006066633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4667792B2 publication Critical patent/JP4667792B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Abstract

【課題】 樹脂によるコイルとコアの一体形成を可能にし、組み付けコストを低減し、大型化を防止する。
【解決手段】 底壁7と、底壁7の両側に形成された高さが異なる一対の側壁9,11とからなるコア13の内部にコイル15を格納し、底壁7の対向部から溶融樹脂をコア13の内部に注入して硬化させコア13とコイル15を一体化させる電磁石1の製造方法であって、溶融樹脂をコア13に注入する際に、側壁9,11の高さ方向の違いを補正する補正部材17を配置して溶融樹脂の漏れを防止する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電磁石の製造方法及びこの製造方法で作られた電磁石及びこの電磁石を用いたアクチュエータに関する。
特許文献1に「被操作装置及びこれを用いたデファレンシャル装置と動力断続装置」が記載されている。
このデファレンシャル装置1001は、図13のように、差動機構1003と、その差動をロックするドッグクラッチ1005と、ドッグクラッチ1005を断続操作するアクチュエータ1007などから構成されている。
アクチュエータ1007は、コイル1009と、コイル1009を内部に格納するコア1011と、コイル1009の磁力によって移動操作されドッグクラッチ1005を噛み合わせるプランジャ1013などから構成されている。
コア1011は、部材1015,1017,1019,1021によって構成されている。
特開2004−116730号公報
アクチュエータ1007の場合、コイル1009の形状を保持し、コア1011に固定するために、コイル1009を内部に置いた状態でコア1011に樹脂を注ぎ込み封止する方法があり、その場合、部材1015を水平に置いて底壁にし、互いに対向する部材1017と部材1021をそれぞれ側壁にして樹脂を注ぎ込む。
しかし、コア1011にはプランジャ1013を移動させるための切り欠き部1023が必要であり、部材1021は部材1017(コイル1009)よりそれだけ低くなっており、このままでは樹脂が外部に流れ出してしまうからこの方法を用いることができない。
従って、コイル1009は、巻き線した後、形状を保持するために樹脂でモールドし、コア1011の内部に組み付けて接着しているが、この方法では、樹脂でモールドし、コア1011に組み付け、接着する工程が必要になるから、組み付けコストが高くなる上に、コイル1009が樹脂モールドの分だけ大型化するという問題がある。
そこで、この発明は、樹脂の注入によってコイルとコアを一体に形成することを可能にし、組み付けコストを低減し、大型化を防止できる電磁石の製造方法と、この製造方法で作られた電磁石と、この電磁石を用いたアクチュエータの提供を目的とする。
請求項1に記載された電磁石の製造方法は、底壁と、この底壁の外周の少なくとも一方に形成された側壁とからなるコアの内部にコイルを格納し、底壁の対向部から溶融樹脂をコアの内部に注入して硬化させコイルとコアとを一体化させる電磁石の製造方法であって、溶融樹脂をコアに注入する際、上端がコイルの高さを超える補正部材を配置して溶融樹脂の漏れを防止することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された電磁石の製造方法であって、底壁の外周の両側に高さが異なる一対の側壁が形成されており、補正部材が、前記両側壁の高さ方向の違いを補正することにより、コア内部からの溶融樹脂の漏れを防止することを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された電磁石の製造方法であって、底壁の外周の一側にだけ側壁が形成されており、補正部材を、底壁の外周の他側に配置したことにより、コア内部からの溶融樹脂の漏れを防止することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載された電磁石の製造方法であって、補正部材は、コア内部に注入した溶融樹脂が硬化した後に取り外されることを特徴とする。
請求項の5発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載された電磁石の製造方法であって、補正部材は、非磁性材料、又は、コアより透磁率が小さい低磁性材料からなることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載された電磁石の製造方法であって、コアが底壁に対向する対向壁を有し、この対向壁に樹脂注入口を設け、この樹脂注入口からコア内部に溶融樹脂を注入することを特徴とする。
請求項7の電磁石は、底壁と、この底壁の外周の少なくとも一方に形成された側壁とからなるコアの内部にコイルを格納し、前記底壁の対向部から溶融樹脂をコアの内部に注入して硬化させ前記コイルと前記コアとを一体化させて作る電磁石であって、コアに注入する際の溶融樹脂の漏れを、上端がコイルの高さを超える補正部材により防止して製造されたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載された電磁石であって、底壁の外周の両側に高さが異なる一対の側壁が形成されており、補正部材によって前記両側壁の高さ方向の違いを補正し、コアからの溶融樹脂の漏れを防止して製造されたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7に記載された電磁石であって、底壁の外周の一側にだけ側壁が形成されており、補正部材を底壁の外周の他側に配置したことにより、コアからの溶融樹脂の漏れを防止して製造されたことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項7〜請求項9のいずれかに記載された電磁石であって、補正部材は、非磁性材料、又は、前記コアより透磁率が小さい低磁性材料からなることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項〜請求項10のいずれかに記載された電磁石を用いたアクチュエータであって、電磁石が発生する磁力によって被操作部材側へ移動するプランジャと、このプランジャの移動により被操作部材を移動させる動作力伝達部材とからなることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項〜請求項10のいずれかに記載された電磁石を用いたアクチュエータであって、相対回転する相手側部材との間で磁気回路が構成され、電磁石が発生する磁力によって被操作部材側へ移動する移動部材と、この移動部材の移動により被操作装置を操作することを特徴とする。
請求項1に記載された電磁石の製造方法は、上端がコイルの高さを超える補正部材によって外部への漏れを防止しながら溶融樹脂を注入できるから、コイルとコアとを低コストで一体にすることができる。
又、コイルの樹脂モールドが不要になるから、組み付けコストの上昇と、コイルの大型化が避けられる。
又、漏れを防止したことによって、溶融樹脂の無駄と、無駄によるコストの上昇を防止することができる。
請求項2に記載された電磁石の製造方法は、底壁の外周の両側に高さが異なる一対の側壁が形成されている構成であり、補正部材が両側壁の高さ方向の違いを補正することによって樹脂の漏れが防止され、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
請求項3に記載された電磁石の製造方法は、底壁の外周の一側にだけ側壁が形成されている構成であり、補正部材を底壁の外周の他側に配置したことによって樹脂の漏れが防止され、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
請求項4に記載された電磁石の製造方法は、請求項1〜請求項3の構成と同等の効果を得ることができる。
又、コア内部に注入した溶融樹脂が硬化した後に補正部材を取り外すこの構成では、電磁石の機能に無関係の部材を取り外すことによってそれだけ軽量化することができる。
又、補正部材が取り外されるから、磁性材料と非磁性材料とに拘わらず、補正部材に任意の材料を選ぶことができる。
請求項5に記載された電磁石の製造方法は、請求項1〜請求項4の構成と同等の効果を得ることができる。
又、非磁性材料やコアより透磁率が小さい低磁性材料を用いた補正部材は、装着したままでも電磁石の機能に影響を与えないから、取り外す必要がなく、取り外しに伴うコストの上昇が防止される。
請求項6に記載された電磁石の製造方法は、請求項1〜請求項5の構成と同等の効果を得ることができる。
又、この構成では、樹脂によって対向壁がコア及びコイルと一体化されるから、対向壁を固定するための工程が不要になり、それだけコストを低減することができる。
請求項7の電磁石は、請求項1の方法で作られており、従って、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
請求項8の電磁石は、請求項7の構成と同等の効果を得ることができる。
請求項9の電磁石は、請求項7の構成と同等の効果を得ることができる。
請求項10の電磁石は、請求項7〜請求項9及び請求項6の構成と同等の効果を得ることができる。
請求項11のアクチュエータは、請求項1〜請求項10の構成と同等の効果を得ることができる。
請求項12のアクチュエータは、請求項1〜請求項10の構成と同等の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6によって電磁石1と、その製造方法と、電磁石1を用いた電磁式アクチュエータ3(アクチュエータ)と、電磁式アクチュエータ3を用いたデファレンシャル装置5の説明をする。以下の説明の中で左右の方向はデファレンシャル装置5が用いられた車両及び図1での左右の方向であり、上下の方向はコア13を、その底壁7を下にして、水平に置いたときの方向である。
[電磁石1の製造方法の特徴]
電磁石1の製造方法は、底壁7と、底壁7の外周の両側に形成された高さが異なる一対の側壁9,11とを有するコア13の内部にコイル15を格納し、底壁7の対向部から溶融樹脂をコア13の内部に注入して硬化させコア13とコイル15とを一体化させる電磁石の製造方法であって、溶融樹脂をコア13に注入する際に、上端がコイル15の高さを超える樹脂リング17(補正部材)を配置し、側壁9,11の高さ方向の違いを補正して溶融樹脂の漏れを防止することを特徴とし、又、樹脂リング17は、非磁性材料からなることを特徴とする。
[電磁石1の特徴]
電磁石1は、底壁7と、底壁7の両側に形成された高さが異なる一対の側壁9,11とからなるコア13の内部にコイル15を格納し、底壁7の対向部から溶融樹脂をコア13の内部に注入して硬化させコア13とコイル15とを一体化させて作る電磁石であって、溶融樹脂をコア13に注入する際に、上端がコイル15の高さを超える樹脂リング17(補正部材)により側壁9,11の高さ方向の違いを補正して溶融樹脂の漏れを防止すると共に、樹脂リング17は、非磁性材料からなることを特徴とする。
[電磁式アクチュエータ3の特徴]
電磁式アクチュエータ3は、電磁石1と、電磁石1が発生する磁力によってクラッチリング19(被操作部材)側へ移動するプランジャ21と、プランジャ21の移動によりクラッチリング19を移動させるプレッシャープレート23(動作力伝達部材)とからなることを特徴とする。
[デファレンシャル装置5の構成]
デファレンシャル装置5は、電磁式アクチュエータ3と、差動機構25と、ドッグクラッチ27(被操作装置)と、デフケース29と、リターンスプリング31と、ポジションスイッチ33と、コントローラなどから構成されている。
デフケース29はケーシング本体35と左カバー37をボルト38で固定して構成されており、オイル溜りが形成されたデフキャリヤ39の内部に配置され、カバー37とケーシング本体35に形成された各ボス部41,43はテーパーローラーベアリング45,47を介してそれぞれデフキャリヤ39に支承されている。デフケース29にはリングギアがボルトによって固定され、このリングギアは動力伝達系のギヤと噛み合っている。この動力伝達系はトランスミッション側に連結されており、デフケース29はトランスミッションとこの動力伝達系とを介して伝達されるエンジンの駆動力によって回転駆動される。
差動機構25は、複数本のピニオンシャフト49と、各ピニオンシャフト49上に支承されたピニオンギア51と、左右から各ピニオンギア51とそれぞれ噛み合った出力側のサイドギア53,55から構成されている。各ピニオンシャフト49はケーシング本体35に設けられた貫通孔57に端部を係合し、ピン59によって抜け止めされている。ケーシング本体35と各ピニオンギア51との間には球面ワッシャ61が配置され、ピニオンギア51の遠心力と噛み合い反力とを受けている。
各サイドギア53,55のボス部63,65はカバー37とケーシング本体35に形成された支承部67,69で回転自在に支承されており、各ボス部63,65はスプライン連結された車軸を介して左右の車輪側に連結されている。
ドッグクラッチ27は、右サイドギア55に形成された噛み合い歯71と、クラッチリング19に形成された噛み合い歯73とによって構成されている。クラッチリング19は周方向等間隔に形成された脚部75をケーシング本体35に形成された各開口77にそれぞれ貫通させて回り止めされ、軸方向移動自在に配置されている。クラッチリング19が左に移動するとドッグクラッチ27が噛み合って差動機構25の差動がロックされ、図1のように、クラッチリング19が右に移動するとドッグクラッチ27の噛み合いと、差動ロックが解除される。
リターンスプリング31は右サイドギア55とクラッチリング19との間に配置され、クラッチリング19をドッグクラッチ27の噛み合い解除側(右方)へ付勢している。
電磁式アクチュエータ3は、上記のコア13とコイル15と樹脂リング17などからなる電磁石1とプランジャ21に加えて、ガイド部材79と、スライドリング81と、コントローラなどから構成されている。
[電磁石1の構成]
電磁石1(コア13)は図2〜図6の順序で製造される。又、コア13は上記の底壁7と側壁9,11に上壁83を加えて構成される。
図2のように、底壁7と一方の側壁11は一体に形成されており、先ず、図3のように、他方の側壁9が底壁7の外周に圧入される。この状態で、側壁9と側壁11には高さaの差(違い)がある。次に、図4のように、底壁7と側壁9と側壁11によって形成された凹溝にコイル15を配置し、リード線85を側壁9に設けられた貫通孔87(図3)から外部に引き出した後、貫通孔87をゴム線89で封止する。
なお、コイル15を凹溝に配置する際に、治具を用いて、あるいは、例えばセロファンのような巻きカバーをコイル15に巻くことにより、底壁7と側壁9と側壁11に対するコイル15の間隔を調整してもよい。又、このような間隔調整をせずに、下記のように樹脂を注いだときにコイル15の位置を自然に任せても、磁気特性に対して特に悪影響はない。
次に、図5のように、樹脂リング17を側壁11に取り付けて側壁9と側壁11との高さの差aを補正し、樹脂が漏れないようにした状態で、底壁7を水平にして樹脂を注入し、硬化した樹脂91によってコイル15を底壁7と側壁9と側壁11と樹脂リング17と一体にした後、図6のように、上壁83を側壁9に圧入してコア13を完成させる。
なお、樹脂が硬化する前に上壁83を取り付けて固着させてもよく、この場合、圧入のような上壁83固定手段が不要になり、それだけコストが低減する。
又、樹脂リング17はコア13が完成した後取り外してもよい。この場合、樹脂リング17には注入された樹脂に溶解せず樹脂が硬化した後、変形させて取り外せるような材料、あるいは、分解して取り外せるような材料が選定される。
さらに、樹脂リング17は、取り外さずにそのままコイル15の一部として使用してもよく、その場合、樹脂リング17はコイル15による磁性金属粉の吸着や磁力線の短絡を防止することによって電磁式アクチュエータ3の性能を長期に渡って正常に保つことに寄与する。
樹脂リング17は、上記のような理由により、非磁性材料であることが望ましく、又、アルミニュームやステンレス鋼などの金属でもよい。
又、コア13は連結部材を介してデフキャリヤ39に連結され回り止めされており、ガイド部材79は非磁性材料(例えば、ステンレス鋼)で作られ、コア13の内周部に溶接されている。プランジャ21は磁性材料で作られており、スライドリング81は非磁性材料(例えば、ステンレス鋼)で作られ、プランジャ21はスライドリング81の外周に固定されている。プランジャ21とスライドリング81はコア13の内周側とガイド部材79の外周側に配置され、スライドリング81の内周はガイド部材79の外周で軸方向移動自在に支承されている。
コイル15は上記のようにコア13に格納されており、コア13から引き出されたリード線85は、さらにコネクターを介してデフキャリヤ39の外部に引き出され、コントローラを介して車載のバッテリに接続されている。
プレッシャープレート23は、電磁式アクチュエータ3とデフケース29との間に配置されており、内周側に形成された腕部93によって回転側のクラッチリング19(脚部75)に連結されており、静止側のスライドリング81と対向している。クラッチリング19はリターンスプリング31の付勢力によりプレッシャープレート23を介してスライドリング81(プランジャ21)を右方に付勢している。
ポジションスイッチ33は、デフキャリヤ39を貫通して取り付けられている。そのプローブ95はプレッシャープレート23の左側面に係合し、内蔵された適度な強さのリターンスプリングによって右方に付勢されている。プローブ95は、ドッグクラッチ27が噛み合うとプレッシャープレート23の移動に伴って破線の位置まで移動し、ドッグクラッチ27の噛み合いが解除されると上記のリターンスプリングによって実線の位置まで戻る。ポジションスイッチ33はプローブ95のこのような軸方向往復移動に伴ってON−OFFし、その信号をコントローラに送り、コントローラは受け取ったON−OFF信号に基づいてデファレンシャル装置5(差動機構25)の差動回転がロックされているか否かを判断する。
底壁7と側壁9,11と樹脂リング17とプランジャ21とによってコイル15の磁気回路が形成されている。コントローラはコイル15の通電(励磁)と通電停止とを行う。コイル15が励磁されると磁気回路に磁束ループ97が形成されてプランジャ21が軸方向左側に移動し、ドッグクラッチ27が噛み合って差動機構25の差動回転がロックされ、コイル15の励磁が停止されるとリターンスプリング31によってドッグクラッチ27の噛み合いと差動ロックが解除され、上記のようにポジションスイッチ33によって差動のロックと解除が検知され、コントローラによってドライバーに通知される。
[電磁石1とその製造方法と電磁式アクチュエータ3の効果]
電磁石1とその製造方法と電磁式アクチュエータ3は上記のように構成されたことにより、下記のような効果が得られる。
上端がコイル15の高さを超える樹脂リング17によって側壁9,11の高さの差aを補正したことにより、外部への漏れを防止しながら樹脂を注入しコア13とコイル15とを低コストで一体にすることができる。
従って、コイル15の樹脂モールドが不要になり、組み付けコストの上昇と、コイル15の大型化が避けられる。
又、漏れを防止したことによって、樹脂の無駄と、無駄によるコストの上昇も防止される。
又、非磁性材料を用いた樹脂リング17は装着したままでも電磁石1の機能に悪影響を与えないから、取り外す必要がなく、取り外しに伴うコストの上昇が避けられる。
(第2実施形態)
図7によって電磁石101(本発明の第2実施形態)の説明をする。以下、同機能の部材には同一の符号を与えて引用しながら第1実施形態の電磁石1との相違点を説明する。
[電磁石101の製造方法の特徴]
電磁石101の製造方法は、底壁7と、この底壁7の外周の両側に形成された高さが異なる一対の側壁9,11とを有するコア103の内部にコイル15を格納し、底壁7の対向部から溶融樹脂をコア103の内部に注入して硬化させコイル15とコア103とを一体化させる電磁石の製造方法であって、溶融樹脂をコア103に注入する際に、上端がコイル15の高さを超える樹脂リング17(補正部材)を配置して側壁9,11の高さ方向の違いを補正し、溶融樹脂の漏れを防止することを特徴とし、樹脂リング17は、非磁性材料からなり、コア103が、底壁7に対向する上壁105(対向壁)を有し、上壁105に樹脂注入口107を設け、樹脂注入口107からコア103の内部に溶融樹脂を注入することを特徴とする。
[電磁石101の特徴]
電磁石101は、底壁7と、底壁7の両側に形成された高さが異なる一対の側壁9,11とからなるコア103の内部にコイル15を格納し、底壁7の対向部から溶融樹脂をコア103の内部に注入して硬化させコイル15とコア103とを一体化させて作る電磁石であって、コア103に注入する際に、上端がコイル15の高さを超える樹脂リング17(補正部材)により側壁9,11の高さ方向の違いを補正して溶融樹脂の漏れを防止すると共に、樹脂リング17は、非磁性材料からなり、コア103が、底壁7に対向する上壁105を有し、上壁105に樹脂注入口107を設け、樹脂注入口107からコア103内部に溶融樹脂を注入することを特徴とする。
[電磁石101の構成]
図7のように、上壁105には樹脂注入口107の他に、エア抜き孔109が設けられている。なお、樹脂注入口107とエア抜き孔109は、いずれを樹脂注入口にし、いずれをエア抜き孔にしてもよい。
コア103は、樹脂リング17によって側壁9,11の高さの差aを補正した状態で、上壁105を側壁9に取り付けて底壁7を水平にし、上壁105の樹脂注入口107から樹脂を、エア抜き孔109からエアを逃がしながら、樹脂注入口107とエア抜き孔109を満たすまで注入し、硬化した樹脂111によってコイル15を底壁7と側壁9と側壁11と樹脂リング17と上壁105と一体にし、コア103を完成させる。
又、樹脂注入口107とエア抜き孔109には上方に向かって広くなる傾斜面113,115がそれぞれ形成されており、これらの傾斜面113,115が硬化した樹脂と係合することによって上壁105の脱落が防止され、保持機能がさらに強化される。
又、各樹脂注入口107とエア抜き孔109及び傾斜面113,115の断面形状は、円形に限らず、楕円形や矩形など所望の形状でよく、または注入される樹脂剤に突出して突起や環状部を側壁9、11又は底壁7又は上壁に形成して樹脂との係合を行わせても良い。
[電磁石101とその製造方法の効果]
電磁石101とその製造方法は、電磁石1及びその製造方法と同等の効果が得られる。
さらに、上壁105を取り付けてから樹脂を注入するこの構成では、樹脂によって上壁105が一体化されるから、上壁105を固定するための圧入などの工程が不要になり、それだけコストが低減される。
(第3実施形態)
図8〜図12によって電磁石201と、その製造方法と、電磁石201を用いた電磁式アクチュエータ203(アクチュエータ)と、電磁式アクチュエータ203を用いた電磁式カップリング205の説明をする。電磁式カップリング205は4輪駆動車に用いられており、左右の方向は図8での左右の方向であり、図8の右方はこの4輪駆動車の前方である。又、上下の方向はコア211を、その底壁207を下にして、水平に置いたときの方向である。
[電磁石201の製造方法の特徴]
電磁石201の製造方法は、底壁207と、底壁207の一側に形成された側壁209(内壁)とを有するコア211上にコイル15を配置し、底壁207の対向部から溶融樹脂を注入して硬化させコイル15とコア211とを一体化させる電磁石の製造方法であって、溶融樹脂をコア211に注入する際に、上端がコイル15の高さを超える樹脂リング213(補正部材)を底壁207の他側に配置し、側壁209との高さの違いを補正して溶融樹脂の漏れを防止することを特徴とし、又、樹脂リング213は、非磁性材料からなることを特徴とする。
[電磁石201の特徴]
電磁石201は、底壁207と、底壁207の一側に形成された側壁209とからなるコア211上にコイル15を配置し、底壁207の対向部から溶融樹脂を注入して硬化させコイル15とコア211とを一体化させて作る電磁石であって、溶融樹脂をコア211に注入する際に、上端がコイル15の高さを超える樹脂リング213(補正部材)により側壁209との高さの違いを補正して溶融樹脂の漏れを防止すると共に、樹脂リング213は、非磁性材料からなることを特徴とする。
[電磁式アクチュエータ203の特徴]
電磁式アクチュエータ203は、相対回転するロータ215(相手側部材)との間で磁気回路を構成し、電磁石201が発生する磁力によってアーマチャ217(移動部材)を移動させてパイロットクラッチ219(被操作装置)を操作することを特徴とする。
[4輪駆動車の動力系の構成]
電磁式カップリング205が用いられた4輪駆動車の動力系は、エンジンと、トランスミッションと、トランスファと、トランスファの内部に設けられた2ー4切り換え機構と、フロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に配分するデファレンシャル装置)と、前車軸及び左右の前輪と、前側の後輪用プロペラシャフトと、電磁式カップリング205と、後側の後輪用プロペラシャフトと、リヤデフ(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装置)と、後車軸及び左右の後輪などから構成されており、エンジンの駆動力は、トランスミッションからフロントデフに伝達され、フロントデフから前車軸を介して左右の前輪に配分される。又、2ー4切り換え機構と電磁式カップリング205がそれぞれ連結されると、エンジンの駆動力はトランスファから前側のプロペラシャフトと電磁式カップリング205と後側のプロペラシャフトとを介してリヤデフに伝達され、リヤデフから後車軸を介して左右の後輪に配分され、車両は4輪駆動状態になる。又、2−4切替え機構と電磁式カップリング205の連結をそれぞれ解除すると車両は前輪駆動の2輪駆動状態になる。
[電磁式カップリング205の構成]
電磁式カップリング205は、電磁式アクチュエータ203と、回転ケース221と、インナーシャフト223と、メインクラッチ225と、ボールカム227と、パイロットクラッチ219と、コントローラなどから構成されており、車体側に支持された防護ケーシングの中に格納されている。
回転ケース221は両側シール型のボールベアリングを介して防護ケーシングに支承され、継ぎ手を介して前側のプロペラシャフトに連結されており、エンジンの駆動力はこれらの動力伝達部材を介して回転ケース221に伝達される。ロータ215は回転ケース221の後部側開口に螺着され、ナット229のダブルナット機能によって固定されている。
インナーシャフト223は後方から回転ケース221に貫入しており、前端部をボールベアリングによって回転ケース221に支承され、後部側をニードルベアリング231によってロータ215に支承されている。インナーシャフト223には連結軸がスプライン連結されており、この連結軸は継ぎ手を介して後側のプロペラシャフトに連結され、インナーシャフト223の回転はこれらの動力伝達部材を介してリヤデフに伝達される。又、回転ケース221はロータ215との間に配置されたOリング233と、ロータ215とインナーシャフト223との間に配置されたXリング235とによって密封されており、内部にオイルが注入されている。
メインクラッチ225は、回転ケース221とインナーシャフト223との間に配置されている。ボールカム227はカムリング237とプレッシャープレート239との間に設けられており、カムリング237はインナーシャフト223の外周で相対回転自在に支持され、プレッシャープレート239は内周をインナーシャフト223にスプライン連結されている。
上記のように電磁式アクチュエータ203は電磁石201とアーマチャ217とで構成されており、アーマチャ217はパイロットクラッチ219とプレッシャープレート239との間に配置され、外周を回転ケース221にスプライン連結され、軸方向移動自在に配置されている。
[電磁石201の構成]
電磁石201とコア211は図9〜図12の順序で製造される。
図9のように、底壁207と一方の側壁209は一体に形成されている。なお、破線で描いたように底壁207と筒状の側壁209を別体にし、側壁209を底壁207と圧入などによって一体にしてもよい。(この場合、筒状の側壁209は樹脂などの材料で形成してもよい。)
図10のように、これらの底壁207と側壁209の上にコイル15が配置され、この状態で底壁207と側壁209には高さbの差がある。又、コイル15のリード線85を底壁207に設けられた貫通孔241から外部に引き出した後、貫通孔241をゴム線89で封止する。
図11のように、樹脂リング213を底壁207に圧入や接着などによって固定し、側壁209との高さの差bを樹脂が漏れないように補正する。この状態で、コイル15を底壁207と側壁209と樹脂リング213とで形成された凹溝に配置する。
図12のように、底壁207を水平にして上記の凹溝に樹脂を注入し、硬化した樹脂243によってコイル15を底壁207と側壁209と樹脂リング213と一体にしてコア211を完成させる。このとき、底壁209に凹凸部245を設けておけば、コイル15を位置固定することができる。なお、この凹凸部は樹脂リング213側に設けてもよい。
又、コイル15を配置する際に、治具を用いて、あるいは、例えばセロファンのような巻きカバーをコイル15に巻くことにより底壁207と側壁209に対するコイル15の間隔を調整してもよい。なお、このような間隔調整をせずに、下記のように樹脂を注いだときのコイル15の位置を自然に任せても、磁気特性に対して特に悪影響はない。
又、樹脂リング213はコア211が完成した後取り外してもよい。この場合、樹脂リング213には注入された樹脂に溶解せず樹脂が硬化した後、変形させて取り外せるような材料、あるいは、分解して取り外せるような材料が選定される。
さらに、樹脂リング213は、取り外さずにそのままコイル15の一部として使用してもよく、その場合、樹脂リング213はコイル15による磁性金属粉の吸着や磁力線の短絡を防止することによって電磁式アクチュエータ203の性能を長期に渡って正常に保つことに寄与すると共に、コア211に対するコイル15の移動を防止することができる。
樹脂リング213の材料は、上記のような理由によって、非磁性材料であることが望ましく、又、アルミニュームやステンレス鋼などの金属でもよい。
図8のように、電磁石201(コア211とコイル15)はロータ215に形成された凹部247に対し所定間隔のエアギャップを介して貫入している。又、コア211は両側シール型のボールベアリング249を介してロータ215に支承されており、コア211から引き出されたリード線85はグロメットを通して防護ケーシングの外部に引き出され、コントローラを介して車載のバッテリに接続されている。
コア211とエアギャップとロータ215とパイロットクラッチ219とアーマチャ217とによって電磁石201(コイル15)の磁路が構成されており、コントローラは、コイル15の励磁、励磁電流の制御、励磁停止などを行う。
コイル15が励磁されると磁路に磁束ループ251が発生し、アーマチャ217が吸引されてエンジンの駆動力がボールカム227に掛かり、発生したカムスラスト力によりプレッシャープレート239を介してメインクラッチ225が押圧されて締結し、電磁式カップリング205が連結され、エンジンの駆動力はインナーシャフト223から後側のプロペラシャフトなどを介してリヤデフに伝達され、リヤデフから左右の後輪に配分されて車両は4輪駆動状態になり、悪路などの走破性や、車体の安定性や、直進性が向上する。
コントローラによりコイル15の励磁電流を制御すると、パイロットクラッチ219の滑り率が変化してボールカム227のカムスラスト力が変わり、電磁式カップリング205(メインクラッチ225)を介して後輪側に送られる伝達トルクの大きさが調整され、例えば、旋回走行中に車両の操縦性や安定性などを向上させることができる。
コイル15の励磁を停止するとパイロットクラッチ219が開放されてボールカム227のカムスラスト力が消失し、メインクラッチ225が開放されて電磁式カップリング205の連結が解除され、インナーシャフト223から後側プロペラシャフトを介して後輪までがエンジンから切り離されて車両は2輪駆動状態になり、車両の旋回性が向上し、燃費が向上する。
[電磁石201とその製造方法と電磁式アクチュエータ203の効果]
電磁石201とその製造方法と電磁式アクチュエータ203は上記のように構成されたことにより、下記のような効果が得られる。
上端がコイル15の高さを超える樹脂リング213により底壁207と側壁209の高さの差bを、樹脂が漏れないように補正したから、外部への漏れを防止しながら樹脂を注入しコイル15とコア211とを低コストで一体にすることができる。
従って、コイル15の樹脂モールドが不要になり、組み付けコストの上昇と、コイル15の大型化が避けられる。
又、漏れを防止したことによって、樹脂の無駄と、無駄によるコストの上昇も防止される。
又、非磁性材料を用いた樹脂リング213は、装着したままでも電磁石201の機能に悪影響を与えないから、取り外す必要がなく、取り外しに伴うコストの上昇が避けられる。
[本発明の範囲に含まれる他の態様]
第1実施形態の電磁石1及び電磁式アクチュエータ3と、デファレンシャル装置5を示す断面図である。 第1実施形態でコア13の一部を構成する底壁7と側壁11を示す断面図である。 さらに、底壁7に側壁9を取り付けた状態を示す断面図である。 さらに、底壁7と側壁9と側壁11によって形成された凹溝にコイル15を配置した状態を示す断面図である。 さらに、側壁11に樹脂リング17を取り付けた後、凹溝に樹脂を注入する状態を示す断面図である。 さらに、側壁9に上壁83を取り付けて電磁石1とコア13を完成させた状態を示す断面図である。 第2実施形態において電磁石101とコア103を完成させた状態を示す断面図である。 第3実施形態の電磁石201及び電磁式アクチュエータ203と、電磁式カップリング205を示す断面図である。 第3実施形態でコア211の一部を構成する底壁207と側壁209を示す断面図である。 さらに、底壁207と側壁209上にコイル15を配置した状態を示す断面図である。 さらに、底壁207に樹脂リング213を取り付けて凹溝を形成した状態を示す断面図である。 さらに、凹溝に樹脂を注入して電磁石201とコア211を完成させた状態を示す断面図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
1 電磁石
3 電磁式アクチュエータ
7 底壁
9,11 高さが異なる一対の側壁
13 コア
15 コイル
17 樹脂リング(補正部材)
19 クラッチリング(被操作部材)
21 プランジャ
23 プレッシャープレート(動作力伝達部材)
27 ドッグクラッチ(被操作装置)
101 電磁石
103 コア
105 上壁(底壁の対向壁)
107 樹脂注入口
201 電磁石
203 電磁式アクチュエータ
207 底壁
209 側壁
211 コア
213 樹脂リング(補正部材)
215 ロータ(相対回転する相手側部材)
217 アーマチャ(移動部材)
219 パイロットクラッチ(被操作装置)

Claims (12)

  1. 底壁と、この底壁の外周の少なくとも一方に形成された側壁とからなるコアの内部にコイルを格納し、前記底壁の対向部から溶融樹脂をコアの内部に注入して硬化させ前記コイルと前記コアとを一体化させる電磁石の製造方法であって、
    溶融樹脂をコアに注入する際、上端がコイルの高さを超える補正部材を配置して溶融樹脂の漏れを防止することを特徴とする電磁石の製造方法。
  2. 請求項1に記載された電磁石の製造方法であって、
    前記底壁の外周の両側に高さが異なる一対の側壁が形成されており、
    前記補正部材が、前記両側壁の高さ方向の違いを補正することにより、前記コア内部からの溶融樹脂の漏れを防止することを特徴とする電磁石の製造方法。
  3. 請求項1に記載された電磁石の製造方法であって、
    前記底壁の外周の一側にだけ側壁が形成されており、
    前記補正部材を、底壁の外周の他側に配置したことにより、前記コア内部からの溶融樹脂の漏れを防止することを特徴とする電磁石の製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載された電磁石の製造方法であって、
    前記補正部材は、前記コア内部に注入した溶融樹脂が硬化した後に取り外されることを特徴とする電磁石の製造方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載された電磁石の製造方法であって、
    前記補正部材は、非磁性材料、又は、前記コアより透磁率が小さい低磁性材料からなることを特徴とする電磁石の製造方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載された電磁石の製造方法であって、
    前記コアが底壁に対向する対向壁を有し、この対向壁に樹脂注入口を設け、この樹脂注入口からコア内部に溶融樹脂を注入することを特徴とする電磁石の製造方法。
  7. 底壁と、この底壁の外周の少なくとも一方に形成された側壁とからなるコアの内部にコイルを格納し、底壁の対向部から溶融樹脂をコアの内部に注入して硬化させコイルとコアとを一体化させて作る電磁石であって、
    コアに注入する際の溶融樹脂の漏れを、上端がコイルの高さを超える補正部材により防止して製造されたことを特徴とする電磁石。
  8. 請求項7に記載された電磁石であって、
    底壁の外周の両側に高さが異なる一対の側壁が形成されており、
    補正部材によって前記両側壁の高さ方向の違いを補正し、コアからの溶融樹脂の漏れを防止して製造されたことを特徴とする電磁石。
  9. 請求項7に記載された電磁石であって、
    底壁の外周の一側にだけ側壁が形成されており、
    補正部材を底壁の外周の他側に配置したことにより、コアからの溶融樹脂の漏れを防止して製造されたことを特徴とする電磁石。
  10. 請求項7〜請求項9のいずれかに記載された発明であって、
    補正部材は、非磁性材料、又は、前記コアより透磁率が小さい低磁性材料からなることを特徴とする電磁石。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれかに記載された電磁石を用いたアクチュエータであって、電磁石が発生する磁力によって被操作部材側へ移動するプランジャと、このプランジャの移動により被操作部材を移動させる動作力伝達部材とからなることを特徴とするアクチュエータ。
  12. 請求項1〜請求項10のいずれかに記載された電磁石を用いたアクチュエータであって、相対回転する相手側部材との間で磁気回路が構成され、電磁石が発生する磁力により移動部材を移動させて被操作装置を操作することを特徴とするアクチュエータ。
JP2004247228A 2004-08-26 2004-08-26 電磁石の製造方法及びこの製造方法で作られた電磁石及びこの電磁石を用いたアクチュエータ Expired - Fee Related JP4667792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004247228A JP4667792B2 (ja) 2004-08-26 2004-08-26 電磁石の製造方法及びこの製造方法で作られた電磁石及びこの電磁石を用いたアクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004247228A JP4667792B2 (ja) 2004-08-26 2004-08-26 電磁石の製造方法及びこの製造方法で作られた電磁石及びこの電磁石を用いたアクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006066633A true JP2006066633A (ja) 2006-03-09
JP4667792B2 JP4667792B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=36112834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004247228A Expired - Fee Related JP4667792B2 (ja) 2004-08-26 2004-08-26 電磁石の製造方法及びこの製造方法で作られた電磁石及びこの電磁石を用いたアクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4667792B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008120300A1 (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Mitsubishi Electric Corporation 車両用交流発電機
CN114207749A (zh) * 2019-08-14 2022-03-18 吉凯恩汽车有限公司 螺线管用磁路元件

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03231413A (ja) * 1990-02-07 1991-10-15 Kokusan Denki Co Ltd 点火コイルの製造方法
JPH0465812A (ja) * 1990-07-06 1992-03-02 Toshiba Corp モールドコイルの製造方法
JP2004116730A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 被操作装置及びこれを用いたデファレンシャル装置と動力断続装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03231413A (ja) * 1990-02-07 1991-10-15 Kokusan Denki Co Ltd 点火コイルの製造方法
JPH0465812A (ja) * 1990-07-06 1992-03-02 Toshiba Corp モールドコイルの製造方法
JP2004116730A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 被操作装置及びこれを用いたデファレンシャル装置と動力断続装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008120300A1 (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Mitsubishi Electric Corporation 車両用交流発電機
JPWO2008120300A1 (ja) * 2007-03-28 2010-07-15 三菱電機株式会社 車両用交流発電機
US8022585B2 (en) 2007-03-28 2011-09-20 Mitsubishi Corporation In-vehicle AC generator having an enclosed regulator holding unit
JP4851591B2 (ja) * 2007-03-28 2012-01-11 三菱電機株式会社 車両用交流発電機
TWI384728B (zh) * 2007-03-28 2013-02-01 Mitsubishi Electric Corp 車輛用交流發電機
CN114207749A (zh) * 2019-08-14 2022-03-18 吉凯恩汽车有限公司 螺线管用磁路元件
CN114207749B (zh) * 2019-08-14 2024-03-29 吉凯恩汽车有限公司 螺线管用磁路元件

Also Published As

Publication number Publication date
JP4667792B2 (ja) 2011-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5030491B2 (ja) デファレンシャル装置
KR100482732B1 (ko) 차동 기어 기구
US8591375B2 (en) Clutch device
EP1293373A2 (en) Motor power train and method of assembling the same
JP2007083756A (ja) 減速駆動装置
JP2007092990A (ja) クラッチ装置およびこのクラッチ装置を用いたデファレンシャル装置
JP4667792B2 (ja) 電磁石の製造方法及びこの製造方法で作られた電磁石及びこの電磁石を用いたアクチュエータ
JP2006105219A (ja) 連結装置
JP2003322240A (ja) 動力断続装置及びトランスファ装置及びデファレンシャル装置
US6892845B2 (en) Two-wheel drive/four-wheel drive switching system for a vehicle
EP1854654B1 (en) Torque transmission apparatus for vehicle
JP2004104974A (ja) 電磁式アクチュエータ及びこれを用いたデファレンシャル装置と動力断続装置
US6659256B2 (en) Two-wheel and four-wheel driving change-over device for vehicle
CN105383221A (zh) 用于车辆的非独立悬架驱动桥结构及具有其的电动汽车
CN112867623A (zh) 驱动装置
JP2004187476A (ja) 電磁式アクチュエータ及びこれを用いたデファレンシャル装置
JP4353585B2 (ja) カップリング
JP2003158862A (ja) アクチュエータ
JP2000356232A (ja) カップリング及びデファレンシャル装置
JP2000179584A (ja) クラッチ装置
JP2008302809A (ja) 4輪駆動車
JP4918523B2 (ja) カップリング及びカップリングの組み付け方法
JP2003191769A (ja) 車輌用2輪4輪駆動切換装置
JP2002340042A (ja) カップリング
JP2008281194A (ja) デファレンシャル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4667792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees