JP2006065758A - 回路解析方法および回路解析装置 - Google Patents

回路解析方法および回路解析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高速な信号を入出力する信号伝送回路のアナログ的な動作を正確にモデル化し、高精度で計算時間が短いシミュレーション手法を提供する。
【解決手段】 伝送路の帯域制限効果を含めたクロック同期回路のステップ応答が、シミュレーション対象の回路データを用いて抽出される。回路データから作成された第1離散時間モデルに応答関数を与えて第2離散時間モデルが生成される。そして、クロックのエッジタイミングおよびこのタイミングでのクロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値が、第2離散モデルを用いて計算され、シミュレーションが実行される。クロックの取り込みエッジ付近での回路動作をアナログ的に正確にシミュレーションできるため、高い精度のシミュレーションを計算量を最小限にして短時間で実行できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LSIチップ間の信号伝送あるいはLSIチップ内の素子間や回路ブロック間の信号伝送、ボード間や匡体間の信号伝送を高速で行う技術に関し、特に、このような技術に用いる回路を設計するための回路解析手法に関する。
コンピュータやその他の情報処理機器を構成する部品の性能は、LSI(半導体集積回路)の発達に伴い大きく向上している。例えば、SRAM、DRAM、プロセッサ、スイッチングLSIの性能は年々向上を続けている。これに伴ってシステムの性能を向上するために、これらの部品あるいは回路間の信号伝送速度を向上する必要がある。すなわち、bit/sで測定される信号伝送レートを増加させ、伝送遅延を減少させる必要がある。例えば、プロセッサおよびロジックLSIの速度向上に伴い、メモリとプロセッサ(またはロジックLSI)との間の信号伝送レートの差がコンピュータの性能向上の妨げになりつつある。また、チップの大型化に伴い、チップ間の信号伝送だけでなく、チップ内における素子間や回路ブロック間の信号伝送速度は、チップの性能を制限する大きな要因になってきている。さらには、サーバ間、あるいはボード間の接続においても信号伝送速度を向上させる必要がある。
回路ブロック間、チップ間、あるいは匡体内での信号伝送速度の向上に伴い、様々な信号品質に関する問題が発生する。その一例が、信号の高周波成分が伝送路で減衰することである。信号の減衰により、受信回路で受信される信号の波形は歪む。また、信号の波形は、伝送路における高周波成分の減衰だけでなく、パッケージとボードの接続部やコネクタなどで生ずる反射の影響により歪む。伝送信号の論理情報(例えば、0/1の2値)は、このように歪んだ波形からは正しく判定できない。このため、歪みを除去して信号を増幅できるイコライズの機能を持つ増幅回路が必要となる。
帯域制限による信号の歪みは、伝送路やパッケージで生ずるだけでなく、信号の論理情報(0/1)を判定する判定回路(例えば、クロックに同期して動作する受信回路)の高周波特性によっても生ずる。判定回路の帯域は、無限に広いわけではないので、判定回路が受け取る実効的な信号値は、入力された信号の高周波成分が減衰したものになるからである。
伝送速度の向上に伴い発生する別の問題として、信号の受信に使うクロックの精度がある。クロックのタイミングにゆらぎ(ジッタ)があると、受信信号に歪みがない場合でも信号を正しく受信ができない。伝送信号の歪みの問題およびクロックのジッタの問題は、伝送速度が高くなるほど深刻になる。このため、LSI等を設計する際に、これらの問題を正しくモデル化して回路シミュレーションをすることが、確実に動作する回路を設計するために不可欠になってきている。信号伝送回路を設計したり、その動作が期待通りであるかどうかを検証するために、一般にSPICE等の回路シミュレータが使われる。SPICEは、アナログ的な波形を扱えるため、帯域制限による波形の歪み等も正しく扱うことができ、正確なシミュレーションを実行可能である。
なお、バイナリ判定回路(論理的にはフリップフロップ)を用いたクロックデータ復元回路に関して、ビヘイビアモデルを用いたシミュレーション手法が、以下に示す非特許文献1、2に開示されている。非特許文献1では、位相検出器の出力は、VCOの周波数を積分して得られる位相と、入力位相との差の非線形関数として定めらる。シミュレーションは、連続時間の現象を小さなタイムステップに分割することで実行される。
"Clock and Data Recovery for Serial Digital Communication focusing on bang-bang loop CDR design methodology", ISSCC Short Course, February 2002, Rick Walker Richard C. Walker, "Designing Bang-Bang PLLs for Clock andData Recovery in Serial Data Transmission Systems", in "Phase-Locking in High-Performance System", pp. 34-45, Edited by Behzad Razavi, IEEE Press/John Wiley & Sons, Inc. (2003)
一般に、離散時間モデルでは、回路の内部状態の計算は、連続時間ではなく離散的な時間ごとにしか行わない。このため、計算量は減少し、シミュレーションを高速に実行可能になる。一方で、このようなモデルは、高帯域の信号が伝送される回路や伝送路において、帯域の不足による波形の乱れを扱うことができない。そのため高速化に伴う歪み、ジッタ等の諸問題をシミュレーションで検証することができないという問題があった。
伝送路や送受信回路の帯域制限による波形の歪みの効果やクロックに含まれるジッタの効果を扱うためには、アナログ的な信号が扱えるSPICE等のシミュレータが必要である。しかし、この種のシミュレータは、計算速度が遅く、シミュレーションの単位時間あたりに処理できる伝送ビット数は0.5シンボル/s程度である。一般に、信号伝送回路が正しく動作しているかどうかを検証するために、シミュレーションは、10程度のシンボル数に対してを行う必要がある。また、ある周波数を有するジッタの耐性をチェックする場合、1つのジッタ周波数に対して100ポイント程度を計算する必要がある。1ポイントの評価は、10シンボル程度の計算を必要とする。このため、SPICE等では、伝送信号の歪みおよびクロックのジッタを考慮した回路動作の検証(シミュレーション)を十分にできないという問題があった。
本発明の目的は、高速な信号を入出力する信号伝送回路のアナログ的な動作を正確にモデル化し、高精度で計算時間が短いシミュレーション手法を提供することにある。
本発明の一形態では、まず、クロック同期回路での第1クロックの取り込みエッジに対応して、伝送路の帯域制限効果を含めたクロック同期回路のステップ応答またはパルス応答(=応答関数)が、シミュレーション対象の回路データを用いて抽出される。クロック同期回路は、信号を第1クロックに同期して受信または送信する回路である。次に、回路データから作成された第1離散時間モデルに応答関数を与えて第2離散時間モデルが生成される。そして、第1クロックの取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでのクロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値が、第2離散モデルを用いて計算される。すなわち、クロック同期回路のコンピュータによるシミュレーションが実行される。
帯域制限を考慮したクロック同期回路のシミュレーションでは、第1クロックによる信号の取り込みエッジ前後の回路動作を正確に実現する必要がある。一方で、取り込みエッジを除くタイミングでは、クロック同期回路は動作していないと考えても問題ない。本発明では、伝送路の帯域制限効果を含めたクロック同期回路のステップ応答またはパルス応答を抽出することで、第1クロックの取り込みエッジ付近での回路動作をアナログ的に正確にシミュレーションできる。取り込みエッジを除くタイミングでは、実質的にシミュレーションが不要である。したがって、高速で動作するクロック同期回路に入出力される信号の波形の歪みを離散時間モデルとして正確に扱うことができ、高い精度のシミュレーションを計算量を最小限にして短時間で実行できる。
本発明の一形態における好ましい例では、応答関数は、クロック同期回路を構成する要素回路毎に抽出され、それぞれ蓄積される。蓄積された応答関数に基づいて、要素回路を接続した状態での合成応答関数が計算される。第2離散時間モデルは、第1離散時間モデルに合成応答関数を与えて生成される。応答関数を要素回路毎に抽出/蓄積することで、要素回路のいずれかの特性を変える場合にも、その要素回路の応答関数を再抽出し、合成応答関数を再計算するだけで、シミュレーションを実行できる。すなわち、コンピュータが無駄な計算を行うことを防止でき、シミュレーション時間を短縮できる。また、応答関数が要素回路にそれぞれ対応して蓄積されるため、コンピュータが実行するシミュレーションプログラムの保守性を向上できる。
本発明の一形態における別の好ましい例では、まず、ノイズと、このノイズにより発生する第1クロックのジッタとの関係を示す第1パラメタが抽出される。次に、第1パラメタに基づいて、第2離散時間モデルに与える第1クロックにジッタを発生させる。そして、ジッタを有する第1クロックの取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでのクロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値が、第2離散時間モデルを用いて計算される。クロック同期回路に入出力される信号の波形の歪みだけでなく、第1クロックのジッタを考慮して正確なシミュレーションが実行できるため、より高い精度のシミュレーションを短時間で実行できる。
本発明の一形態における別の好ましい例では、第1パラメタは、周期的なノイズの位相および第1クロックのアクティブタイミングの位相の差と、周期的なノイズにより発生する第1クロックのジッタとの関係から抽出される。抽出した第1パラメタはテーブルに蓄積される。シミュレーションは、第1パラメタをノイズの1周期分蓄積することで実行可能である。また、シミュレーションは、テーブルを参照するだけで実行でき、あるいはテーブルに蓄積された複数の第1パラメタを補間することで実行できる。このため、シミュレーションの計算量をさらに削減できる。
本発明の一形態における別の好ましい例では、まず、ノイズと、このノイズにより発生する第2クロックのジッタとの関係を示す第2パラメタが抽出される。第2クロックは、シミュレーション対象の回路に含まれるクロック再生回路が生成する再生クロックである。次に、第2パラメタに基づいて、第2離散時間モデルに与える第2クロックにジッタを発生させる。そして、クロック再生回路から出力されるジッタを有する第2クロックの実効的信号値が、第2離散時間モデルを用いて計算される。一般に、第1クロックは、シミュレーション対象の回路の外から与えられるため、与えられた第1クロックの取り込みエッジがどのように揺らぐかを計算すればよい。これに対して、クロック再生回路では、第2クロックに発生したジッタは、次に生成される第2クロックのエッジタイミングに影響する。帰還がない第1クロックと帰還される第2クロック(再生クロック)とのジッタをそれぞれ別々に計算することで、それぞれの回路において高い精度でシミュレーションを実行できる。
本発明の一形態における別の好ましい例では、複数のクロックドメインが、シミュレーション対象の回路内に構成され、クロックドメイン内の回路は、複数の第1クロックに同期してそれぞれ動作する。この例では、まず、クロックドメインでそれぞれ使用される第1クロックの取り込みエッジタイミングの相対関係が抽出される。次に、タイミングマネージャは、抽出した相対関係に従って第1クロックを順次生成する。そして、順次生成された第1クロックに応じて、前記クロックドメインのシミュレーションが実行される。このため、複数のクロックドメインがある場合にも、タイミングマネージャを用いることで、高い精度のシミュレーションを実行できる。
本発明により、信号伝送回路の高速化に伴うアナログ的な諸問題(波形の歪みやジッタ)を正確に扱うことができ、高精度で計算時間が短いシミュレーション手法が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の基本原理を示している。本発明では、まず、シミュレーション対象の回路データから応答関数が抽出される。シミュレーション対象の回路は、例えば、第1クロックCLKに同期して信号DINを受信し、受信した信号DINを信号DOUTとして出力するクロック同期回路(判定回路の一種)である。応答関数は、伝送路の帯域制限効果を含めたクロック同期回路のステップ応答またはパルス応答である。また、ノイズデータ(電源ノイズまたは内部ノイズ)と、このノイズにより発生する第1クロックCLKのジッタとの関係を示す第1パラメタ(ジッタパラメタ)が抽出される。次に、回路データから予め作成された第1離散時間モデルに応答関数および第1パラメタを与えて第2離散時間モデルが生成される。そして、第1クロックCLKの取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでのクロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値が、第2離散時間モデルを用いて計算される。すなわち、クロック同期回路のコンピュータによるシミュレーションが実行され、シミュレーション結果が出力される。
また、本発明では、シミュレーションの計算時間を短縮するために、以下のような原理を用いる。
(a)位相(クロックエッジのタイミング)をシミュレーション変数とする。
(b)離散時間シミュレーションを行う。
(c)信号の先験的性質(ディジタル信号)を用いて計算量を削減する。
まず、位相をシミュレーションの変数とした離散時間シミュレーションは以下のように行う。n+1サイクル目のクロックエッジtn+1は、nサイクル目のクロックエッジの時間tnからVCO等のクロック発生回路の発振周波数のnominal値fn0を用いて式(1)のように求められる。
Figure 2006065758
ここで、δtはnサイクル目中に発生するタイミング変動(ジッタ)の大きさであり、このサイクルでのクロック発生回路の発振周波数の変動、このサイクルで発生するランダム雑音、電源ノイズに依存する雑音の関数として与えられ、サイクルごとに値が計算される。クロック発生回路のクロックで位相インターポレータを駆動している場合には、式(1)に、さらに位相インターポレータの制御コードに依存したタイミングシフトの項が加えられる。
上述の項目(a)、(b)は、連続時間シミュレーションを実行しないことを表しているから、本発明の適用によりシミュレーションの計算量が削減できることは容易に理解できる。すなわち、クロック波形のアナログ的な値を扱わずに位相をシミュレーション変数とすることで、シミュレーションに必要な計算量を減らすことができる。また位相を連続時間量として計算すると、非特許文献2のように、微少な時間ステップで多数回の計算をする必要があるので計算量が増えるが、離散時間シミュレーションを実行することで計算量を減らすことができる。
項目(c)に関して、クロック波形は一般に十分大きな振幅が使用される。この振幅は、いわゆる小振幅のクロックでも、クロックで駆動される回路に対して回路動作に十分な振幅が与えられるように設計するのが普通であるため、十分大きな振幅と言うことができる。このため、従来行われているシミュレーションでは、実際のクロック波形がアナログ
的な波形である場合にも、アナログ的な波形をシミュレーションで扱う必要はなく、タイミングのずれのみを考慮すればよかった。
これに対し信号伝送路を通って受信される信号は高周波成分が減衰しているため符号間干渉(Intersymbol Interference:ISI)による波形歪みを受けている。また、伝送データの一単位を表すビットセルの中央だけでなくビットセルの境界のタイミングで判定を行う場合には、伝送データの波形のゼロクロス付近で信号が判定される。つまり、信号振幅のアナログ的な値を考慮したシミュレーションを行わないと正しい答えが出せない。一方、連続時間のアナログシミュレーションを行うと計算量が多く、シミュレーション時間が長くなってしまう。
しかし、扱うべき信号が一般の信号ではなく、性質が前もってわかった信号であり、しかもそれをほぼ一定のクロック周期で動作するクロック同期回路(判定回路)で判定する場合には、計算量を大幅に減らすことができる。具体的には、送られる信号は”ほぼ一定”のクロックで駆動されるバイナリ信号であり、これをやはり”ほぼ一定(初めのクロック周期とは異なって良い)”のクロックで駆動される判定回路で判定する場合、計算量を減らすことが可能である。
以下の説明では、判定回路が現在のビットに対して判定を下す場合のクロックエッジを時間の原点(t=0)とし、その他の時間はすべてこのクロックエッジに対する相対値で表す。一般に、送信された信号は、トランスミッタ、伝送路を通って判定回路の入力に到達する。トランスミッタに入る前の信号はディジタル信号であり、アナログ的な振幅変動の効果は考えなくて良くタイミング変動のみを考えれば良い。このため、トランスミッタに入る前の信号は、式(2)に示すように、理想的なバイナリ信号X(t) で与えられる。
Figure 2006065758
はnビット目の信号値で−1または+1である。(この例では、差動伝送を考えているため、1と0のかわりに+1と−1を使用している。)またΠ(t,τ,τ)はt=τからτまでの区間で値が1、その他の区間で0となるパルス波形(ユニットパルス波形)である。ここで、”0”は、伝送線が全く駆動されていないこと、すなわち信号が存在しないことを示す。τはトランスミッタ側のn番目のバイナリ信号のエッジの時間であり、先ほど述べたように判定回路のクロックエッジの立ち上がる時間に対する相対値である。
式(2)で表されるバイナリ信号の波形をトランスミッタ、伝送路、判定回路を通す効果は、これら3つの要素をまとめた実効的なインパルス応答heq(t)と波形X(t)のコンボリューション積分を行うことに等しい。したがって、判定回路の出力波形Y(t)は、式(3)となる。なお、式中の丸で囲った記号X(以下、文章中では*で示す)は、コンボリューション積分を表す。
Figure 2006065758
ここで、Π(t,τ,τn+1)とheq(t)のコンボリューションを先に行うと式(4)になる。
Figure 2006065758
つまりユニットパルス波形Π(t,τ,τn+1)とheq(t)のコンボリューション波形が分かっていると、それにXnの重みを乗じて和を計算することで、判定回路から実効的に出力される信号の大きさが分かる。重み付き和の計算は数項の積和演算でよいため計算量は小さい。式(4)のコンボリューション積分の計算は、Π(t,τ,τ
+1)が式(5)で表されることを用いて、式(6)に変形できる。
Figure 2006065758
Figure 2006065758
ここでu(t)は、t=0で立ち上がる単位ステップ関数である。つまり単位ステップ関数に対する判定回路の実効応答(応答関数)”u(t)*heq(t)”をシミュレーションに先立って求めて蓄積しておけば、実際のシミュレーションのときには、数項の積和演算を行うことにより判定回路の出力を求めることができる。
図2は、本発明の第1の実施形態を示している。図中の各要素は、ワークステーションWS(コンピュータ)によって実行されるプログラム、またはワークステーションWSによってアクセスされるデータ(ファイル)を示している。各データは、ワークステーションWSがプログラムを実行するために使用され、あるいはワークステーションWSがプログラムを実行することで生成される。これ等プログラムおよびデータは、磁気テープ、光ディスク(MO、CD−ROM)、あるいは磁気ディスク(ハードディスク)等の記憶媒体に記憶される。一般的には、プログラムは、磁気テープまたは光ディスク等からワークステーションWS内のハードディスクに転送され、ワークステーションWSにより実行可能にハードディスク内に記憶されている。以降では、各要素をワークステーションWSの構成要素として説明する。
ワークステーションWSは、第1パラメタ抽出ブロック100、シミュレーション実行ブロック200およびグラフィカルユーザインタフェース(GUI)300を有している。ワークステーションWSは、図示した以外にもキーボード、マウス、液晶表示装置、プリンタ等の周辺機器を有している。ワークステーションWSは、クロックに同期して動作する回路の動作を解析するための回路解析装置として機能する。
第1パラメタ抽出ブロック100は、回路データ10、回路データ10の要素回路にそれぞれ対応するパラメタ抽出部12、パラメタ抽出部12に共通の合成部14を有している。回路データ10は、SPICE等の回路シミュレータで使用するデータであり、シミュレーション対象の要素回路(クロック同期の受信回路、デジタルフィルタ等)が記述されている。パラメタ抽出部12は、要素回路に接続される伝送路の帯域制限効果を含めたステップ応答またはパルス応答と、要素回路に供給される信号のインパルス応答とを抽出する。
合成部14は、抽出部12で抽出されたステップ応答、パルス応答およびインパルス応答の畳み込み(コンボリューション)を行う。例えば、合成部14は、伝送路のステップ応答と判定回路の実効的インパルス応答のコンボリューションを実行する。そして、合成部14は、伝送路の帯域制限効果も含めたフロントエンド回路の応答を実効的ステップ応答(または実効的パルス応答)である応答関数として求める。ここで、フロントエンド回路は、例えば、クロックに同期する信号を受信するクロック同期回路(判定回路)である。
このように、パラメタ抽出部12および合成部14は、シミュレーション対象の回路データ10を用いて、クロック同期回路での伝送路の帯域制限効果を含めた実効的ステップ応答(または実効的パルス応答)を抽出する抽出部として機能する。実効的ステップ応答(または実効的パルス応答)は、各要素回路の動作の特徴を表すいわゆるビヘイビアパラメタの一種である。
シミュレーション実行ブロック200は、信号データモデル20、蓄積部22、位相検
出器24、デジタルフィルタ26、位相インタポレータ28およびエラー検出部30を有している。信号データモデル20は、位相検出器24に入力される伝送信号DATAの論理(0/1)をランダムに発生するトランスミッタとして機能する。蓄積部22は、パラメタ抽出ブロック100で抽出された実効的合成ステップ応答を、シミュレーションに先立って蓄積する。そして、シミュレーション実行ブロック200は、予めユーザ(設計者)等が作成した第1離散時間モデル(図示せず)に、ステップ蓄積部22に蓄積された実効的ステップ応答(応答関数)を与えて第2離散時間モデル(フロントエンドモデルおよび論理回路モデル)を生成する。この例では、フロントエンドモデルは、クロックCLK(第1クロック)に同期して信号を受信するクロック同期回路(判定回路)の動作を表す位相検出器24としてモデル化される。
論理回路モデルは、フロントエンドモデルから出力されるデータDATA、BOUNDを受信しフィルタ応答を位相インタポレータ28に出力するデジタルフィルタ26としてモデル化されている。ここで、データDATA、BOUNDは、図に示すように、データの論理が確定した領域で2値判定して得られた値と、データの遷移領域を2値判定して得られた値とをそれぞれ示す。
確定されたデータ(論理0/論理1のいずれか)およびデータの遷移中の境界データ(不確定データ)をそれぞれ示す。デジタルフィルタ26は、確定データおよび境界データを検出することで、データに対するクロックCLKの位相の進みおよび遅れを検出する。位相インタポレータ28は、デジタルフィルタの検出結果に基づいてクロックCLKの位相を調整し、クロック情報として位相検出器24に出力する。
そして、シミュレーション実行ブロック200は、蓄積部22に蓄積された実効的ステップ応答と伝送路に送られたビット系列DATA(0/1)とから実効入力値を計算する。すなわち、離散時間モデルを用いてシミュレーションが実行される。エラー検出部30は、位相検出器24の入力データと出力データとを比較することでシミュレーション結果を求める。シミュレーション結果は、グラフィカルユーザインタフェースGUIを介してCRT等の表示装置に表示される。
グラフィカルユーザインタフェースGUIは、第2離散時間モデルにおける各要素回路間に伝達される信号のタイミング情報を、シミュレーション対象の回路の論理を表す回路図情報に変換し、変換された回路図情報に基づいて回路図を表示装置に表示する。本発明では、シミュレーションは、例えば、伝送信号のビット列と、クロックエッジのタイミングとの系列を用いて実行される。このため、これらの情報を表示装置に表示するだけでは、シミュレーションを実行するユーザは、シミュレーション対象の実際の回路との対応をとることが困難である。本発明により、ユーザは、第2離散時間モデルを意識することなく、一般的なエディタと同様の操作で、要素回路の配置、回路間の配線を実施できる。
本発明では、回路の動作特性(ビヘイビア)に着目したビヘイビアモデル(フロントエンドモデルおよび論理回路モデル)による特性計算手法を採用する。一般に高速信号を扱う伝送回路はクロックに同期して信号を生成したり検出する判定回路(クロック同期回路)と、クロック無しで入力信号を処理する連続時間回路(例えば増幅回路)の組み合わせにより構成される。高速信号伝送での諸問題は、伝送路を含む連続時間回路による帯域制限を受けた信号を、やはり帯域制限があったりクロックにジッタを含むクロック同期回路で受信することにより生ずる。一般にクロック同期回路はクロックがアクティブになるタイミングで入力をサンプルし、その入力に応じた出力を次段の回路に送る。クロック同期回路にサンプルされる入力の実効値は、入力側の帯域制限とクロック同期回路自身の帯域制限を考慮することで求めることができる。クロック同期回路で一度サンプルされた信号は、クロックがアクティブになる離散的タイミングでの値のみを考慮すればよく、離散時間シミュレーションで扱うことができる。離散時間シミュレーションでは、信号の値を離
散的なタイミングに対してのみ評価すればよいため、連続時間シミュレーションに比較して計算量が非常に少ない。すなわち、伝送線路や増幅回路などで帯域制限された波形を、フロントエンド回路(判定回路)、クロックトコンパレータなどのクロック同期回路でサンプルする場合、信号の実効値の計算時間は、本発明の適用により短くなる。
図3は、図1のパラメタ抽出ブロック100により抽出された応答関数の例を示している。ここでは、まず、パラメータ抽出部12により、伝送路のステップ応答および判定回路のインパルス応答が抽出される。次に、合成部14により抽出した応答関数の畳み込みが行われ、伝送路を含む判定回路の実効的な合成ステップ応答が抽出される。図4−図6は、図3に示した応答関数の波形を示している。
以上、本実施形態では、伝送路の帯域制限効果を含めたクロック同期回路のステップ応答またはパルス応答を抽出することで、第1クロックの取り込みエッジ付近での回路動作をアナログ的に正確にシミュレーションできる。取り込みエッジを除くタイミングでは、実質的にシミュレーションが不要である。したがって、高速で動作するクロック同期回路に入出力される信号の波形の歪みを離散時間モデルとして正確に扱うことができ、高い精度のシミュレーションを計算量を最小限にして短時間で実行できる。
ユーザは、第2離散時間モデルを意識することなく、一般的なエディタと同様の操作で、要素回路の配置、回路間の配線を実施できる。この結果、回路モデルの構築およびデバッグを容易に実施できる。
図7は、本発明の第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。図中の各要素は、第1の実施形態と同様に、ワークステーションWS(コンピュータ)によって実行されるプログラム、またはワークステーションWSによってアクセスされるデータ(ファイル)を示している。ワークステーションWSのシステム構成は、第1の実施形態と同じである。以降では、各要素をワークステーションWSの構成要素として説明する。
この実施形態では、シミュレーション実行ブロック200A内に、パラメタ抽出部12にそれぞれ対応して設けられ、パラメタ抽出部12により抽出される応答関数をそれぞれ蓄積する蓄積部32と、蓄積部32に蓄積された応答を用いて実効的な合成ステップ応答を計算する合成部34とが構成されている。合成部34は、フロントエンドモデルに含まれる。第1パラメタ抽出ブロック100Aには、第1の実施形態の合成部14は構成されていない。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
この実施形態では、応答関数は、クロック同期回路を構成する要素回路毎に抽出され、抽出部32にそれぞれ蓄積される。合成部34は、蓄積された応答関数に基づいて、要素回路を接続した状態での合成応答関数を計算する。そして、予め作成された第1離散時間モデルに合成応答関数を与えて、第2離散時間モデルが生成される。応答関数を要素回路毎に抽出/蓄積することで、例えば、一部の要素回路の特性を変えながらシミュレーションを実行する場合にも、その要素回路の応答関数を再抽出し、合成応答関数を再計算するだけで、シミュレーションを実行できる。また、応答関数が要素回路にそれぞれ対応しているため、ワークステーションWSが実行するシミュレーションプログラムの保守性を向上できる。
以上、第2の実施形態においても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、要素回路のいずれかの特性を変える場合にも、ワークステーションWSが無駄な計算を行うことを防止でき、シミュレーション時間を短縮できる。
図8は、本発明の第3の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。図中の各要素は、第1の実施形態と同様に、ワークステーションWS(コンピュータ)によって実行されるプログラム、またはワークステーションWSによってアクセスされるデータ(ファイル)を示している。ワークステーションWSのシステム構成は、第1の実施形態と同じである。以降では、各要素をワークステーションWSの構成要素として説明する。
この実施形態では、第1の実施形態の機能に加えて、クロックのジッタを考慮したシミュレーションを実行するための機能を有している。このために、ワークステーションWSは、第1パラメタ抽出ブロック100に加えて、第2パラメタ抽出ブロック100Cを有する。シミュレーション実行ブロック200Cは、第1の実施形態のシミュレーション実行ブロック200に加えて、ノイズデータ36および第1ジッタ発生部38を有している。
第2パラメタ抽出ブロック100Cは、シミュレーションに先立ち、回路データに基づいて電源ノイズ等の外部ノイズの影響により発生するクロックバッファのジッタ(ノイズ/ジッタトランスファ=ビヘイビアパラメタ(第1パラメタ))を抽出する。クロックバッファは、例えば、外部クロック(第1クロックCLK)を受信し、受信したクロックを内部回路に出力するためにLSI内に形成されている。抽出されたトランスファは、パラメタ抽出ブロック100C内の図示しない蓄積部に蓄積される。
シミュレーション実行ブロック200Cのノイズデータ36は、シミュレーションに先立って、SPICE等により計算することで求められる。回路を駆動するクロックに関しては、クロックがアクティブになるサイクルごとにクロックがアクティブになるタイミングのゆらぎ(ジッタ)を用いる。ジッタもクロックの立ち上がり時のみ定義される変数であるため離散時間モデルで扱うことができる。このため、第1ジッタ発生部38は、離散時間モデル(FIRフィルタあるいはIIRフィルタ)として構成される。
第1ジッタ発生部38は、ノイズデータ36から電源ノイズのデータ(ノイズ情報)を受け、ノイズ/ジッタトランスファを用いてこのノイズデータにより発生するジッタを計算する。すなわち、第1ジッタ発生部38は、ジッタの発生に関するビヘイビアパラメタを用いて、ノイズデータからジッタを発生させ、このジッタを第2離散時間モデルに与える。そして、ジッタを有する第1クロックの取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでのクロック同期回路(フロントエンドモデル)に入出力される信号の実効的信号値が、第2離散時間モデルを用いて計算される。具体的には、ジッタを含むクロックエッジは、フロントエンドにおいて、ジッタ発生部38からのジッタを位相インタポレータ28からのクロック位相に加算することで求められる。したがって、シミュレーション実行ブロック200Cは、線路や判定回路の帯域制限による信号波形の歪みだけでなく、ジッタも考慮したシミュレーションを実行する。なお、ジッタが位相インタポレータ28で発生する場合には、ジッタ発生部38からのジッタを位相インタポレータ28に与えてもよい。
図9は、図8のパラメタ抽出ブロック100Cにより抽出されたノイズ/ジッタトランスファの例を示している。ノイズ/ジッタトランスファは、ISF(Impulse Sensitivity Function)として表されている。ここでは、クロックバッファのみのISF、クロックバッファに位相インタポレータを接続したときのISF、およびISFを得るために用いた判定回路へのサンプリングクロックを示している。図10は、クロックバッファのみのISFの波形を示している。図11は、図10のISFを得るために用いたサンプリングクロックの波形を示している。図12は、クロックバッファに位相インタポレータを接続したときのISFの波形を示している。図13は、図12のISFを得るために用いたサ
ンプリングクロックの波形を示している。
以上、第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態では、クロック同期回路に入出力される信号の波形の歪みだけでなく、第1クロックのジッタを考慮して正確なシミュレーションを実行できる。この結果、より高い精度のシミュレーションを短時間で実行できる。
図14は、本発明の第4の実施形態を示している。第1および第3の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。図中の各要素は、第1の実施形態と同様に、ワークステーションWS(コンピュータ)によって実行されるプログラム、またはワークステーションWSによってアクセスされるデータ(ファイル)を示している。ワークステーションWSのシステム構成は、第1の実施形態と同じである。以降では、各要素をワークステーションWSの構成要素として説明する。
一般に、ほとんどのLSIでは、内部回路は周期的に動作しており、電源ノイズは周期的に発生する。電源ノイズの影響によるジッタも周期的に発生し易い。このため、この実施形態では、第1の実施形態の機能に加えて、周期的に発生するジッタを考慮したシミュレーションを実行するための機能を有している。ワークステーションWSは、第3の実施形態の第2パラメタ抽出ブロック100Cの代わりに第3パラメタ抽出ブロック100Dを有している。ノイズデータ37は、例えば、第3の実施形態のノイズデータ36に周期性を持たせたデータである。第3パラメタ抽出ブロック100Dは、ノイズデータ37に基づいて、ノイズ波形に対するクロックエッジの位相と、発生するジッタとの関係(第1パラメタ)を抽出し、ジッタテーブル40に蓄積する。ジッタテーブル40にノイズの1周期分の第1パラメタが蓄積されれば、シミュレーションを実行可能である。
ノイズが周期的な場合、着目するクロックエッジがノイズの周期波形に対してどの位置にあるかを知るだけで、ノイズにより発生するジッタの大きさを知ることができる。したがって、ジッタテーブル40を検索(ルックアップ)することでジッタを計算できる。あるいは、ジッタテーブル40に蓄積された第1パラメタの数が少ない場合にも、補間等の操作を行うことで、ジッタを計算できる。
ジッタテーブル40の検索および補間は、ジッタ発生部44が実施する。また、ジッタ発生部40は、振幅パラメタ42を用いてクロックCLK(第1クロック)の振幅を変更可能である。ジッタ発生部44によりジッタテーブル40を参照することで、ジッタを発生させ、シミュレーションを実行できるため、シミュレーションの計算量をさらに削減できる。
以上、第4の実施形態においても、上述した第1および第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、ジッタテーブル40にノイズ波形に対するクロックエッジの位相と、発生するジッタとの関係を予め保持しておくことで、シミュレーションの計算量をさらに削減できる。
図15は、本発明の第5の実施形態を示している。第1および第3の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。図中の各要素は、第1の実施形態と同様に、ワークステーションWS(コンピュータ)によって実行されるプログラム、またはワークステーションWSによってアクセスされるデータ(ファイル)を示している。ワークステーションWSのシステム構成は、第1の実施形態と同じである。以降では、各要素をワークステーションWSの構成要素として説明する。
この実施形態では、第3の実施形態の機能に加えて、例えばVCO等のように帰還ループにより再生的にクロック(第2クロック)を生成するクロック再生回路のジッタ(再生クロックのジッタ)を考慮したシミュレーションを実行するための機能を有している。
シミュレーション対象の回路ブロックが、クロックに同期して信号を受信するクロック同期回路(またはクロックバッファのようにクロックを受けて動作するクロック駆動回路)と、クロック再生回路とを有する場合、これ等回路で発生するジッタは、別々に計算する必要がある。これは、クロック同期回路(またはクロック駆動回路)では、クロックが外から与えられるとして、与えられたクロックのエッジがどのように揺らぐかを計算すればよいのに対し、クロック再生回路では、あるクロックエッジで発生するジッタが次のクロックエッジの位置に影響を及ぼすためである。このため、クロック同期回路(またはクロック駆動回路)では、本来のクロックエッジに対してどれだけずれるかを計算するのに対し、クロック再生回路では、1周期前のクロックエッジのタイミングに、ノイズの影響を受けた周期が加算されて次のクロックエッジの値が計算される。これ等機能を実現するために、ワークステーションWSは、第3の実施形態の第1および第2パラメタ抽出ブロック100、100Cの他に、再生クロックのジッタ用の第4パラメタ抽出ブロック100Eを有している。
第4パラメタ抽出ブロック100Eは、第2パラメタ抽出ブロック100Cと同様に、シミュレーションに先立って、回路データに基づいて電源ノイズ等の外部ノイズの影響により発生するクロック再生回路のジッタ(ノイズ/ジッタトランスファ=ビヘイビアパラメタ(第2パラメタ))を抽出する。抽出されたトランスファは、第4パラメタ抽出ブロック100E内の図示しない蓄積部に蓄積される。
第2ジッタ発生部46は、第1ジッタ発生部38と同様に、離散時間モデル(FIRフィルタあるいはIIRフィルタ)として構成されている。また、第2ジッタ発生部46は、第1ジッタ発生部38と同様に、図示しないノイズデータから電源ノイズのデータ(ノイズ情報)を受け、第4パラメタ抽出ブロック100Eからのノイズ/ジッタトランスファを用いてこのノイズデータにより発生するジッタを計算する。そして、ジッタを有する再生クロック(第2クロック)の取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでのクロック再生回路(フロントエンドモデル)に入出力される信号の実効的信号値が、第2離散時間モデルを用いて計算される。したがって、シミュレーション実行ブロック200Eは、線路や判定回路の帯域制限による信号波形の歪みおよび外部クロックのジッタだけでなく、クロック再生回路が発生する再生クロックも考慮したシミュレーションを実行できる。
以上、第5の実施形態においても、上述した第1および第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、VCO等のクロック再生回路を含む回路ブロックにおいて、再生クロックのジッタを考慮して正確なシミュレーションを実行できる。また、チップ上に複数のVCOが形成される場合に、これ等VCOの相互作用や、VCOの発振周波数の引き込み現象などを容易に扱うことができる。
図16は、本発明の第6の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。図中の各要素は、第1の実施形態と同様に、ワークステーションWS(コンピュータ)によって実行されるプログラム、またはワークステーションWSによってアクセスされるデータ(ファイル)を示している。ワークステーションWSのシステム構成は、第1の実施形態と同じである。以降では、各要素をワークステーションWSの構成要素として説明する。
この実施形態では、複数のクロックドメインCD1−3から構成された回路のシミュレーションを実行するために、シミュレーション実行ブロック200Fは、正しい順番でクロックを発生させるタイミングマネージャ48を有している。各クロックドメインCD1−3は、第1の実施形態のフロントエンドモデルおよび論理回路モデルに対応しており、異種のクロック(第1クロック)に同期してそれぞれ動作する。クロックCLK1−3の周期は、同じでもよく、互いに相違してもよい。また、パラメタ抽出ブロック101、102、103および蓄積部221、222、223が、各フロントエンドモデルに対応して構成されている。パラメタ抽出ブロック101、102、103および蓄積部221、222、223は、第1の実施形態のパラメタ抽出ブロック100および蓄積部22にそれぞれ対応する要素である。
通常、システム中に複数のクロックドメインがある場合、クロックドメインCD1−3にそれぞれ属するクロックCLK1−3の立ち上がりエッジは、それぞれ独立に変動する。単一のクロックドメインしかない場合にも、ジッタを考えるとたくさんの独立なクロックエッジがあると見なせる。通常の論理回路では、ジッタがよほど大きくない限り、回路はジッタに依存することなくデータを取り込むことができる。一方、信号伝送回路内では、クロックエッジの前後関係によって、信号伝送回路に含まれる判定回路の出力が大きく変化する場合がある。具体的には、判定回路がビットセルの境界のタイミングでデータを読み込む場合が考えられる。
この例では、まず、クロックドメインでそれぞれ使用される第1クロックCLK1−3の取り込みエッジタイミングの相対関係が抽出される。次に、タイミングマネージャは、抽出した相対関係に従って第1クロックCLK1−3を順次生成する。そして、順次生成された第1クロックCLK1−3に応じて、前記クロックドメインのシミュレーションが実行される。
このような場合、クロックエッジの前後関係は、回路動作に大きな影響を与える。このため、タイミングマネージャ48を用いて、回路動作に影響を与えるクロックエッジの位置を全て計算し、クロックエッジの順番にしたがってシミュレーションモデルの要素ブロックを順番にアクティブにしていく。すなわち、クロックドメインCD1−3でそれぞれ使用されるクロックCLK1−3の取り込みエッジタイミングの相対関係が抽出され、抽出された相対関係に従ってクロックが順次生成される。より具体的には、各クロックドメインCD1−3のフロントエンドモデルは、クロックが入力される毎に現在のクロックエッジのタイミングから次のクロックエッジのタイミングを計算し、タイミングマネージャ48に返す(クロックの相対関係の抽出)。タイミングマネージャ48は、フロントエンドモデルから受けたクロックエッジのタイミング値をテーブル等に保持し、保持されたタイミング値のうち、一番値が小さいタイミング値に対応するフロントエンドモデルのクロックをアクティブにする。タイミングマネージャ48を使うことにより、複数のクロックドメインがある場合や、送信側と受信側のクロック周波数が異なる場合でも(例えば、LSIのスタートアップ時にクロック復元回路がロックしていない状態)、クロックエッジの順序を正しく扱うことができる。
以上、第6の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、シミュレーション対象の回路ブロックが複数のクロックドメインで構成される場合にも、タイミングマネージャ48を用いることで、高い精度のシミュレーションを実行できる。
図17は、本発明の第7の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。図
中の各要素は、第1の実施形態と同様に、ワークステーションWS(コンピュータ)によって実行されるプログラム、またはワークステーションWSによってアクセスされるデータ(ファイル)を示している。ワークステーションWSのシステム構成は、第1の実施形態と同じである。以降では、各要素をワークステーションWSの構成要素として説明する。
この実施形態では、シミュレーション対象の回路のうち、帯域制限等によるアナログ的な効果を考慮すべき回路ブロックを、予め作成されたテンプレートの中から選択することで、シミュレーション実行モデル(第2離散時間モデル)を自動的に生成する機能を有している。この機能を実現するために、アナログ的な効果を考慮すべき回路ブロックのテンプレート(高速信号伝送回路の典型的なテンプレート)が予め作成され、標準モデルライブラリとして登録される。テンプレートとして、例えば、マルチプレクサ、トランスミッタフロントエンドからなるトランスミッタ、判定回路、デマルチプレクサ、クロックリカバリ回路からなるレシーバ等がある。
次に、ユーザがシミュレーション対象の回路ブロック内の伝送回路とテンプレートとの対応情報をグラフィカルユーザインタフェースGUIを用いて入力する。この後、パラメタ抽出ブロック100は、第1の実施形態と同様に実効的な合成ステップ応答を抽出する。自動生成ブロック400は、指定されたテンプレートに含まれる第1離散時間モデルに、パラメタ抽出ブロック100により抽出された実効的ステップ応答(応答関数)を与えて第2離散時間モデル(フロントエンドモデルおよび論理回路モデル)を自動的に生成する。そして、シミュレーション実行ブロック200Gは、生成された第2離散時間モデル(フロントエンドモデルおよび論理回路モデル)を用いて、伝送路に送られたビット系列DATA(0/1)から実効入力値を計算する。すなわち、離散時間モデルを用いてシミュレーションが実行される。
以上、第7の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、シミュレーション実行モデル(第2離散時間モデル)を自動的に生成できるため、ユーザの負荷を最小限にしてシミュレーションを実行できる。
なお、上述した実施形態では、本発明を、クロックに同期して信号を受信する受信回路した例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明は、送信回路に適用してもよい。
また、上述した第3〜第7の実施形態に記載した発明を、それぞれ第2の実施形態に追加してもよい。
上述した第3の実施形態では、電源ノイズにより発生するクロックのジッタに関するビヘイビアモデルを抽出し、シミュレーションを実行する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、LSI内部のトランジスタや抵抗などの素子が発生する内部ノイズによるクロックのジッタに関するビヘイビアパラメタを抽出し、シミュレーションを実行してもよい。
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1)
クロックに同期して動作する回路のコンピュータによる回路解析方法であって、
シミュレーション対象の回路データを用いて、信号を第1クロックに同期して受信または送信するクロック同期回路での前記第1クロックの取り込みエッジに対応して、伝送路の帯域制限効果を含めたステップ応答またはパルス応答のいずれかである応答関数を抽出し、
前記回路データから作成された第1離散時間モデルに前記応答関数を与えて第2離散時間モデルを生成し、
シミュレーションを実行するために、前記取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでの前記クロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値を、前記第2離散モデルを用いて計算することを特徴とする回路解析方法。(1)
(付記2)
付記1記載の回路解析方法において、
前記応答関数を前記クロック同期回路を構成する要素回路毎に抽出し、
抽出された応答関数をそれぞれ蓄積し、
蓄積された応答関数に基づいて、要素回路を接続した状態での合成応答関数を計算し、
前記第2離散時間モデルは、前記第1離散時間モデルに前記合成応答関数を与えて生成されることを特徴とする回路解析方法。(2)
(付記3)
付記1記載の回路解析方法において、
ノイズと、このノイズにより発生する第1クロックのジッタとの関係を示す第1パラメタを抽出し、
前記第1パラメタに基づいて、前記第2離散時間モデルにジッタを与えるために第1クロックにジッタを発生し、
シミュレーションを実行するために、ジッタを有する第1クロックの取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでの前記クロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値を、前記第2離散時間モデルを用いて計算することを特徴とする回路解析方法。(3)
(付記4)
付記3記載の回路解析方法において、
前記第1パラメタを、周期的なノイズの位相および第1クロックの取り込みエッジのタイミングの位相の差と、周期的なノイズにより発生する第1クロックのジッタとの関係から抽出し、
抽出した前記第1パラメタをテーブルに蓄積することを特徴とする回路解析方法。(4)
(付記5)
付記3記載の回路解析方法において、
ノイズと、シミュレーション対象の回路に含まれるクロック再生回路から生成される再生クロックである第2クロックにおいてこのノイズにより発生するジッタとの関係を示す第2パラメタを抽出し、
前記第2パラメタに基づいて、前記第2離散時間モデルに与える第2クロックにジッタを発生し、
ジッタを有する第2クロックの実効的信号値を、前記第2離散時間モデルを用いて計算することを特徴とする回路解析方法。(5)
(付記6)
付記1記載の回路解析方法において、
シミュレーション対象の回路内に構成される複数のクロックドメインでそれぞれ使用される第1クロックの取り込みエッジタイミングの相対関係を抽出し、
抽出した相対関係に従ってタイミングマネージャにより前記第1クロックを順次生成し、
順次生成された前記第1クロックに応じて、前記クロックドメインのシミュレーションを実行することを特徴とする回路解析方法。(6)
(付記7)
付記1記載の回路解析方法において、
前記クロック同期回路を構成する要素回路にそれぞれ対応して予め作成された第1離散時間モデルを含む複数のテンプレートの少なくともいずれかのユーザによる選択に応答し
て、前記第2離散時間モデルを自動的に生成することを特徴とする回路解析方法。
(付記8)
付記1記載の回路解析方法において、
第2離散時間モデルにおける各要素回路間に伝達される信号のタイミング情報を、シミュレーション対象の回路の論理を表す回路図情報に変換し、
グラフィカルユーザインタフェースを用いて、変換された回路図情報に基づいて回路図を表示装置に表示することを特徴とする回路解析方法。
(付記9)
クロックに同期して動作する回路の動作を解析するための回路解析装置であって、
シミュレーション対象の回路データを用いて、信号を第1クロックに同期して受信または送信するクロック同期回路での前記第1クロックの取り込みエッジに対応して、伝送路の帯域制限効果を含めたステップ応答またはパルス応答のいずれかである応答関数を抽出する第1パラメタ抽出ブロックと、
前記回路データから作成された第1離散時間モデルに前記応答関数を与えて第2離散時間モデルを生成するモデル生成ブロックと、
前記取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでの前記クロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値を前記第2離散モデルを用いて計算し、シミュレーションを実行するシミュレーション実行ブロックとを備えていることを特徴とする回路解析装置。(7)
(付記10)
付記9記載の回路解析装置において、
前記第1パラメタ抽出ブロックに設けられ、前記応答関数を前記クロック同期回路を構成する要素回路毎に抽出する複数のパラメタ抽出部と、
抽出された応答関数をそれぞれ蓄積する蓄積部と、
蓄積された応答関数に基づいて、要素回路を接続した状態での合成応答関数を計算する合成部とを備え、
前記モデル生成ブロックは、前記第1離散時間モデルに前記合成応答関数を与えて前記第2離散時間モデルを生成することを特徴とする回路解析装置。(8)
(付記11)
付記9記載の回路解析装置において、
ノイズと、このノイズにより発生する第1クロックのジッタとの関係を示す第1パラメタを抽出する第2パラメタ抽出ブロックと、
前記第1パラメタに基づいて、前記第2離散時間モデルにジッタを与えるために第1クロックにジッタを発生させる第1ジッタ発生部とを備え、
前記シミュレーション実行ブロックは、ジッタを有する第1クロックの取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでの前記クロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値を、前記第2離散時間モデルを用いて計算し、シミュレーションを実行することを特徴とする回路解析装置。(9)
(付記12)
付記11記載の回路解析装置において、
前記第1パラメタを、周期的なノイズの位相および第1クロックの取り込みエッジのタイミングの位相の差と、周期的なノイズにより発生する第1クロックのジッタとの関係から抽出する第3パラメタ抽出ブロックと、
抽出した前記第1パラメタを蓄積するジッタテーブルとを備えていることを特徴とする回路解析装置。
(付記13)
付記11記載の回路解析装置において、
ノイズと、シミュレーション対象の回路に含まれるクロック再生回路から生成される再生クロックである第2クロックにおいてこのノイズにより発生するジッタとの関係を示す第2パラメタを抽出する第4パラメタ抽出ブロックと、
前記第2パラメタに基づいて、前記第2離散時間モデルにジッタを与えるために第2クロックにジッタを発生させる第2ジッタ発生部とを備え、
前記シミュレーション実行ブロックは、ジッタを有する第2クロックの実効的信号値を、前記第2離散時間モデルを用いて計算し、シミュレーションを実行することを特徴とする回路解析装置。
(付記14)
付記9記載の回路解析装置において、
シミュレーション対象の回路内に構成される複数のクロックドメインでそれぞれ使用される第1クロックの取り込みエッジタイミングの相対関係を抽出するとともに、抽出した相対関係に従って前記第1クロックを順次生成するタイミングマネージャを備え、
前記シミュレーション実行ブロックは、順次生成された前記第1クロックに応じて、前記クロックドメインのシミュレーションを実行することを特徴とする回路解析装置。(10)
(付記15)
付記9記載の回路解析装置において、
前記クロック同期回路を構成する要素回路にそれぞれ対応して予め作成された第1離散時間モデルを含む複数のテンプレートの少なくともいずれかのユーザによる選択に応答して、前記第2離散時間モデルを自動的に生成するモデル自動生成ブロックを備えていることを特徴とする回路解析装置。
(付記16)
付記9記載の回路解析装置において、
第2離散時間モデルにおける各要素回路間に伝達される信号のタイミング情報を、シミュレーション対象の回路の論理を表す回路図情報に変換するとともに、変換された回路図情報に基づいて回路図を表示装置に表示するグラフィカルユーザインタフェースを備えていることを特徴とする回路解析装置。
付記7および付記15では、第2離散時間モデルを生成するステップは、複数のテンプレートの少なくともいずれかのユーザによる選択に応答して、第2離散時間モデルを自動的に生成する。テンプレートは、クロック同期回路を構成する要素回路にそれぞれ対応して予め作成された第1離散時間モデルをそれぞれ含んでいる。シミュレーション実行モデル(第2離散時間モデル)を自動的に生成することで、ユーザの負荷を最小限にしてシミュレーションを実行できる。
付記8および付記16では、まず、第2離散時間モデルにおける各要素回路間に伝達される信号のタイミング情報が、シミュレーション対象の回路の論理を表す回路図情報に変換される。次に、グラフィカルユーザインタフェースを用いて、変換された回路図情報に基づいて回路図が表示装置に表示される。本発明では、シミュレーションは、例えば、伝送信号のビット列と、クロックエッジのタイミングとの系列を用いて実行される。このため、これらの情報を表示装置に表示するだけでは、シミュレーションを実行するユーザは、シミュレーション対象の実際の回路との対応をとることが困難である。本発明により、ユーザは、第2離散時間モデルを意識することなく、一般的なエディタと同様の操作で、要素回路の配置、回路間の配線を実施できる。この結果、回路モデルの構築およびデバッグを容易に実施できる。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
本発明の基本原理を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。 図1のパラメタ抽出ブロックにより抽出された応答関数の例を示す説明図である。 図1のパラメタ抽出部により抽出された伝送路のステップ応答の例を示す波形図である。 図1のパラメタ抽出部により抽出された判定回路のインパルス応答の例を示す波形図である。 図1の合成部により抽出された伝送路を含む判定回路の実効的ステップ応答の例を示す波形図である。 本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態を示すブロック図である。 図8のパラメタ抽出ブロック100Cにより抽出されたノイズ/ジッタトランスファの例を示す説明図である。 クロックバッファのみのISFを示す波形図である。 図10のISFを得るために用いたサンプリングクロックを示す波形図である。 クロックバッファに位相インタポレータを接続したときのISFを示す波形図である。 図12のISFを得るために用いたサンプリングクロックを示す波形図である。 本発明の第4の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第7の実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
10 回路データ
12 パラメタ抽出部
14 合成部
20 信号データモデル
22 蓄積部
221、222、223 蓄積部
24 位相検出器
26 デジタルフィルタ
28 位相インタポレータ
30 エラー検出部
32 蓄積部
34 合成部
36、37 ノイズデータ
38 ジッタ発生部
40 ジッタテーブル
42 振幅パラメタ
44、46 ジッタ発生部
48 タイミングマネージャ
100、100A、100C、100D、100E パラメタ抽出ブロック
101、102、103、100D パラメタ抽出ブロック
200、200A、200G シミュレーション実行ブロック
200E、200F、200C、200D シミュレーション実行ブロック
300 グラフィカルユーザインタフェース
400 モデル自動生成ブロック
CD1−CD3 クロックドメイン
WS ワークステーション

Claims (10)

  1. クロックに同期して動作する回路のコンピュータによる回路解析方法であって、
    シミュレーション対象の回路データを用いて、信号を第1クロックに同期して受信または送信するクロック同期回路での前記第1クロックの取り込みエッジに対応して、伝送路の帯域制限効果を含めたステップ応答またはパルス応答のいずれかである応答関数を抽出し、
    前記回路データから作成された第1離散時間モデルに前記応答関数を与えて第2離散時間モデルを生成し、
    シミュレーションを実行するために、前記取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでの前記クロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値を、前記第2離散モデルを用いて計算することを特徴とする回路解析方法。
  2. 請求項1記載の回路解析方法において、
    前記応答関数を前記クロック同期回路を構成する要素回路毎に抽出し、
    抽出された応答関数をそれぞれ蓄積し、
    蓄積された応答関数に基づいて、要素回路を接続した状態での合成応答関数を計算し、
    前記第2離散時間モデルは、前記第1離散時間モデルに前記合成応答関数を与えて生成されることを特徴とする回路解析方法。
  3. 請求項1記載の回路解析方法において、
    ノイズと、このノイズにより発生する第1クロックのジッタとの関係を示す第1パラメタを抽出し、
    前記第1パラメタに基づいて、前記第2離散時間モデルにジッタを与えるために第1クロックにジッタを発生し、
    シミュレーションを実行するために、ジッタを有する第1クロックの取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでの前記クロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値を、前記第2離散時間モデルを用いて計算することを特徴とする回路解析方法。
  4. 請求項3記載の回路解析方法において、
    前記第1パラメタを、周期的なノイズの位相および第1クロックの取り込みエッジのタイミングの位相の差と、周期的なノイズにより発生する第1クロックのジッタとの関係から抽出し、
    抽出した前記第1パラメタをテーブルに蓄積することを特徴とする回路解析方法。
  5. 請求項3記載の回路解析方法において、
    ノイズと、シミュレーション対象の回路に含まれるクロック再生回路から生成される再生クロックである第2クロックにおいてこのノイズにより発生するジッタとの関係を示す第2パラメタを抽出し、
    前記第2パラメタに基づいて、前記第2離散時間モデルに与える第2クロックにジッタを発生し、
    ジッタを有する第2クロックの実効的信号値を、前記第2離散時間モデルを用いて計算することを特徴とする回路解析方法。
  6. 請求項1記載の回路解析方法において、
    シミュレーション対象の回路内に構成される複数のクロックドメインでそれぞれ使用される第1クロックの取り込みエッジタイミングの相対関係を抽出し、
    抽出した相対関係に従ってタイミングマネージャにより前記第1クロックを順次生成し、
    順次生成された前記第1クロックに応じて、前記クロックドメインのシミュレーション
    を実行することを特徴とする回路解析方法。
  7. クロックに同期して動作する回路の動作を解析するための回路解析装置であって、
    シミュレーション対象の回路データを用いて、信号を第1クロックに同期して受信または送信するクロック同期回路での前記第1クロックの取り込みエッジに対応して、伝送路の帯域制限効果を含めたステップ応答またはパルス応答のいずれかである応答関数を抽出する第1パラメタ抽出ブロックと、
    前記回路データから作成された第1離散時間モデルに前記応答関数を与えて第2離散時間モデルを生成するモデル生成ブロックと、
    前記取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでの前記クロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値を前記第2離散モデルを用いて計算し、シミュレーションを実行するシミュレーション実行ブロックとを備えていることを特徴とする回路解析装置。
  8. 請求項7記載の回路解析装置において、
    前記第1パラメタ抽出ブロックに設けられ、前記応答関数を前記クロック同期回路を構成する要素回路毎に抽出する複数のパラメタ抽出部と、
    抽出された応答関数をそれぞれ蓄積する蓄積部と、
    蓄積された応答関数に基づいて、要素回路を接続した状態での合成応答関数を計算する合成部とを備え、
    前記モデル生成ブロックは、前記第1離散時間モデルに前記合成応答関数を与えて前記第2離散時間モデルを生成することを特徴とする回路解析装置。
  9. 請求項7記載の回路解析装置において、
    ノイズと、このノイズにより発生する第1クロックのジッタとの関係を示す第1パラメタを抽出する第2パラメタ抽出ブロックと、
    前記第1パラメタに基づいて、前記第2離散時間モデルにジッタを与えるために第1クロックにジッタを発生させる第1ジッタ発生部とを備え、
    前記シミュレーション実行ブロックは、ジッタを有する第1クロックの取り込みエッジのタイミングおよびこのタイミングでの前記クロック同期回路に入出力される信号の実効的信号値を、前記第2離散時間モデルを用いて計算し、シミュレーションを実行することを特徴とする回路解析装置。
  10. 請求項7記載の回路解析装置において、
    シミュレーション対象の回路内に構成される複数のクロックドメインでそれぞれ使用される第1クロックの取り込みエッジタイミングの相対関係を抽出するとともに、抽出した相対関係に従って前記第1クロックを順次生成するタイミングマネージャを備え、
    前記シミュレーション実行ブロックは、順次生成された前記第1クロックに応じて、前記クロックドメインのシミュレーションを実行することを特徴とする回路解析装置。
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