JP2006064988A - 光導波路板 - Google Patents

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Masaya Hirata
雅也 平田
Nobuyuki Asahi
信行 朝日
Makoto Nishimura
真 西村
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Abstract

【課題】 基板10とクラッド層5との熱膨張率の差により発生するクラッド層5内のクラックの発生を防止させ得る光導波路板15を提供する。
【解決手段】 コア1が埋設された樹脂材料で構成されるクラッド層5が無機材質よりなる基板10の表面に形成されてなる光導波路板15において、樹脂材料で構成されるクラッド層5と無機材質よりなる基板10との間にクラッド層5を構成する樹脂材料よりも小さい弾性率を備えた応力緩和層20を介設する。
【選択図】図1

Description

本願発明は、主に光通信用機器に用いられる光導波路板に関し、特に光を所望の方向に導波するためのコア及びクラッド層が樹脂材料で構成された光導波路板に関する。
従来から、特開平08−327844号公報に示される如く、光導波路板は主に光通信用機器に用いられ、その構造としてはパターン形成されたコアを埋設したクラッド層が基板の表面に形成された構造を成しており、かつコア及びクラッド層が樹脂材料で構成されている光導波路板が知られている。この種の光導波路板の製造方法としては、基板の表面に光透過性の高い樹脂液を塗布・硬化する工程を繰り返すことにより、コア及びクラッド層を積層形成している。
しかしながら、クラッド層全体の厚みが100μm以下と非常に薄いものであるので、基板としては一般に表面粗さ・うねりが小さいシリコンまたはガラス等の無機材質の基板が用いられている。一方、コア及びクラッド層に用いられている樹脂材料は、光透過性が高く、かつどの部位でも一様な屈折率を示す材質のものを用いることが必要であるため、フィラー等の熱膨張率を小さく、かつ機械的強度を向上させるための添加物を混入させることが困難である。そのため、クラッド層として用いる材料は熱膨張率が大きく、かつ機械的強度が低いものを用いることとなる。特開平08−327844号公報に示すような樹脂材料では、成形時の収縮率が低く、金型に対して転写性良くクラッド層を成形可能であるが、依然として無機材質よりなる基板とクラッド層との間の熱膨張率に大きな差があり、そのため環境温度の差が大きい場所での使用においては、クラッド層内にクラックが発生し易いという問題があった。
特開平08−327844号公報
本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、基板とクラッド層との熱膨張率の差により発生するクラッド層内のクラックの発生を防止させ得る光導波路板を提供することである。
上記課題を解決するために、本願発明は、コアが埋設された樹脂材料で構成されるクラッド層が無機材質よりなる基板の表面に形成されてなる光導波路板において、クラッド層と基板との間にクラッド層を構成する樹脂材料よりも小さい弾性率を備えた応力緩和層を介設したことを特徴とする光導波路板。
本願発明の光導波路板においては、クラッド層と基板との間にクラッド層を構成する樹脂材料よりも小さい弾性率を備えた応力緩和層を介設したことにより、基板とクラッド層との間の応力緩和層がクラッド層内に発生する基板とクラッド層との熱膨張率の差による熱応力を低減し、クラッド層内に熱応力によるクラックが発生するのを防止することができる。
図1は、本願発明の請求項1から4の全てに対応した実施形態の光導波路板15に光ファイバが接合された光導波路モジュール30を示している。また、図2は、上記実施形態の光導波路板15の製造方法を示している。この実施形態で用いる光導波路板15は、コア1が埋設された樹脂材料で構成されるクラッド層5が無機材質よりなる基板10の表面に形成されてなる光導波路板15において、クラッド層5と基板10との間にクラッド層5を構成する樹脂材料よりも小さい弾性率を備えた応力緩和層20を介設している。
又、この実施形態の光導波路板15は、前記クラッド層5の表面に無機材質よりなる上板25を配してなる光導波路板15であって、クラッド層5と上板25との間に更に応力緩和層20を介設している。
又、この実施形態の光導波路板15は、応力緩和層20が、クラッド層5を構成する樹脂材料よりも小さい屈折率を備えている。
以下、この実施形態の光導波路板15を、より具体的に説明する。この光導波路板15は、相対する両側の端面に各々入力側光ファイバ35と出力側光ファイバ40とを接着剤等を用いて接合して光通信用機器に用いられるものであり、図1に示す如く、Y分岐パターンのコア1をクラッド層5の内部に2個備えて、入力側光ファイバ35の内部を導波した光を出力側光ファイバ40に分波して導波させる2(入力)×4(出力)タイプの光スプリッタである。この光導波路板15は、無機材質よりなる基板10の表面に応力緩和層20を介してコア1が埋設されたクラッド層5が形成されており、更にその表面に応力緩和層20を介して無機材質よりなる上板25が接合されいる。そして、この実施形態の光導波路板15の概略寸法は、約20mm(縦)×5mm(横)×1mm(厚み)である。この実施形態の光導波路板15の主要部である基板10、応力緩和層20、コア1、クラッド層5、上板25に関して以下に説明する。
基板10および上板25は、クラッド層5が一定の厚みで形成しやすいように、または外力を受けた際にクラッド層5に伝わる応力を一様なものとできるように、両方の板とも平板形状を成しており、寸法は約20mm(縦)×5mm(横)×0.5mm(厚み)である。また、構成する材質としては熱膨張率が約8.0×10−6/℃である無機材質のシリコンを両方の板とも使用している。
クラッド層5は、基板10の表面全域に亘って厚み約30μmで形成されており、材質としてはガラス繊維等のフィラーが混入されていない光透過性の高いアクリル系の樹脂材料が用いられている。また、コア1は、クラッド層5に埋設されて、Y分岐パターンを備えるように形成されており、光導波方向と垂直な切断面が約□8μmの形状となっている。更に、このときのコア1を構成する材質は、クラッド層5を構成する材質よりも約0.005だけ屈折率の高い材質のものが用いられ、ここではクラッド層5と同様に光透過性が高いアクリル系の樹脂材料が用いられている。このときのクラッド層5に用いられている樹脂材料の熱膨張率は約100×10−6/℃であり、上記基板10に用いられているシリコンと比較すると非常に大きな熱膨張率となっている。また、クラッド層5の縦弾性率は1.27GPaである。
応力緩和層20は、基板10とクラッド層5との間及び上板25とクラッド層5との間に介設されており、両方とも厚みが約5μmでクラッド層5の全面に亘って形成されている。また、材質としてはクラッド層5を形成している材質よりも弾性率を小さくするために、クラッド層5を構成しているアクリル系樹脂材料の反応基を少なく合成した樹脂材料が用いられている。さらに、この応力緩和層20に用いられている樹脂材料は、クラッド層5に用いられている樹脂材料よりも屈折率が低く、コア1の内部を導波している光を引き寄せることがなく、光損失の増加を防止している。なお、この樹脂材料の縦弾性率・屈折率は各々0.04GPa、1.490である。また、このとき中間層の厚みは、応力緩和層20を介設することにより熱応力によるクラックの発生を防止しつつ、図4に示すような導波路板の製造途中および製造終了後の搬送途中において外力70の負荷によるクラッド層5の変形を確実に防止するためには、好適には0.5μm〜10μm以下とすることが好ましい。
図2は、上記実施形態の光導波路板15の製造方法を示しており、以下に具体的に説明する。まずシリコンよりなる基板10の上に弾性率の低い樹脂であるアクリル系樹脂材料の樹脂液を所定量だけ塗布した後、基板10を回転させて不要な樹脂液を除去するスピンコート法やヘラで樹脂液を均一にならすスキージング方法等の液面制御方法を用いて、樹脂液面を平滑化し、その後基板10の表面上の樹脂液に熱負荷をかけて硬化させて、基板10とクラッド層5との間に介設する応力緩和層20を形成する(図2(a)参照)。そして、クラッド層5との密着力を確保するために、その表面に応力緩和層20が形成された基板10を真空チャンバ45の中に投入し,応力緩和層20の表面にプラズマ50を照射する(図2(b)参照)。硬化後クラッド層5となるアクリル系樹脂材料の樹脂液を中間層の上に所定量塗布し、応力緩和層20を形成する際に行ったのと同様の方法を用いて、その樹脂液を平滑化する(図2(c)参照)。次に、所望のコア1のパターンと同じパターン形状の凸部60を備えた金型55を平滑化された樹脂液に押し付けた後、熱を負荷することにより樹脂液を硬化させて、この金型55の凸部60が転写された凹部パターンを備えたクラッド層5の下部を形成する((図2(d)参照)。このとき用いる金型55の凸部60の形状を、好適には図3(a)に示すようにクラッド層5の下部表面に形成された凹部断面形状の立ち面角度θを5〜20°の範囲とすることにより、コア1と光ファイバとの断面形状の違いから生じる結合損失を最小限に抑えつつ、図3(b)に示すようなクラッド層5が弾性率の低い応力緩和層20を介して基板10に接合されていることによる離型時のクラック65の発生を確実に防止することができる。
更に、クラッド層5の下部の表面に、硬化後コア1となるアクリル系樹脂材料の樹脂液を塗布して、基板10とクラッド層5との間に介設する応力緩和層20を形成する際に行ったのと同様の方法を用いて、その樹脂液を平滑化する。その際には、クラッド層5の下部の表面に形成された凹部内を全体が樹脂液で満たしつつ、それ以外のクラッド層5の下部表面には樹脂液ができるだけ残留しないようにスピンコート時の回転数またはヘラの高さを調整することが重要である。その後、クラッド層5の下部の凹部内にある樹脂液に熱を負荷することにより、硬化させてコア1を形成する((図2(e)参照)。続いて、クラッド層5の下部を形成したときと同様の方法を用いて、クラッド層5全体を形成する((図2(f)参照)。その後、基板10の上に形成されたクラッド層5の表面に、基板10とクラッド層5との間に介設する応力緩和層20を形成したときと同様の方法を用いて、クラッド層5と上板25との間に介設する応力緩和層20を形成する((図2(g)参照)。最後に、シリコンよりなる上板25がクラッド層5の表面全体を覆うように上板25の位置決めを行った後、クラッド層5と上板25を熱圧着して本実施形態の光導波路板15は製造される。((図2(h)参照)
以上の構成を備えることにより、クラッド層5と基板10との間にクラッド層5を構成する樹脂材料よりも小さい弾性率を備えた応力緩和層20が介設されているので、基板10とクラッド層5との間の応力緩和層20がクラッド層5内に発生する基板10とクラッド層5との熱膨張率の差による熱応力を低減し、クラッド層5内に熱応力によるクラックが発生するのを防止することができる。
又、クラッド層5の表面に無機材質よりなる上板25を配してなる光導波路板15であって、クラッド層5と上板25との間に更に応力緩和層20が介設されているので、クラッド層5の裏面のみに応力緩和層20・基板10が配されているときと比較すると、環境温度の変化によって生じる熱応力の主応力成分が厚み方向に均一に内在することとなり、この主応力成分の部位によるバラツキから生じるせん断応力を小さくすることができ、クラッド層5内に熱応力によるクラックが発生するのを防止することができる。
又、応力緩和層20が、クラッド層5を構成する樹脂材料よりも小さい屈折率を備えた材質より構成されているので、コア1の内部を導波している光を応力緩和層20に引き寄せることがなく、光損失の増加を防止している。
又、応力緩和層20の厚みが、0.5μm以上でかつ10μm以下であるので、導波路板の製造途中および製造終了後の搬送途中における外力70が負荷された時にクラッド層5の変形を確実に防止できる。
本願発明の実施形態に係る光導波路板に光ファイバを接合した光導波路モジュールの(a)B−B断面図(b)A−A断面図。 本願発明の実施形態に係る光導波路板の製造工程図。 本願発明の実施形態に係る光導波路板の製造時の拡大図。 本願発明の実施形態に係る光導波路板の製造時の拡大図。
符号の説明
1 コア
5 クラッド層
10 基板
15 光導波路板
20 応力緩和層
25 上板
30 光導波路モジュール
35 入力側光ファイバ
40 出力側光ファイバ
45 真空チャンバ
50 プラズマ
55 金型
60 凸部
65 クラック
70 外力

Claims (4)

  1. コアが埋設された樹脂材料で構成されるクラッド層が無機材質よりなる基板の表面に形成されてなる光導波路板において、クラッド層と基板との間にクラッド層を構成する樹脂材料よりも小さい弾性率を備えた応力緩和層を介設したことを特徴とする光導波路板。
  2. 前記クラッド層の表面に無機材質よりなる上板を配してなる光導波路板であって、クラッド層と上板との間に更に応力緩和層を介設したことを特徴とする請求項1に記載の光導波路板。
  3. 前記応力緩和層が、クラッド層を構成する樹脂材料よりも小さい屈折率を備えた材質よりなることを特徴とする請求項1または2に記載の光導波路板。
  4. 前記応力緩和層の厚みが、0.5μm以上でかつ10μm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光導波路板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20110063520A (ko) * 2008-09-19 2011-06-10 히다치 가세고교 가부시끼가이샤 광도파로
JP2014174927A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Ricoh Co Ltd シミュレーション解析装置、シミュレーション解析方法、プログラム

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