JP2006064562A - 質量分析方法及び質量分析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】クロマトグラフィー装置により分離された試料をタンデム質量分析するシステムにおいて、高効率・高スループットにタンデム分析を可能とする質量分析システムを提供すること。
【解決手段】質量分析装置に対し並列関係に配置された複数のクロマトグラフィー装置を所定の時間差をおいて溶出開始し、後続の質量分析装置により質量分析する方法であって先発のクロマトグラフィー装置におけるクロマトグラムを実時間解析し、上記解析結果を後発のクロマトグラフィー装置の溶出条件の変更に実時間で使用する質量分析方法、及びそれを実施するのに適した質量分析装置システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、クロマトグラフィー装置により分離された試料をタンデム質量分析する質量分析方法及びそれを実施するのに適した質量分析システムに関する。
一般的に、液体クロマトグラフィー装置(LC)或いはガスクロマトグラフィー装置(GC)―タンデム質量分析システムでは、測定対象の試料を、LC或いはGCを通過する時間の違いにより、試料を時間的に分離する。その後、分離されて出てきた試料をイオン化し、生成された様々なイオンを質量分析装置に送り込み、イオンの質量数m、価数zの比である質量対電荷比m/z毎に、イオン強度を測定する。この結果得られたマススペクトルは、あるタイミングでLC/GCから溶出されてきた試料に対する、各質量対電荷比m/z値ごとの測定されたイオン強度のピーク(イオンピーク)からなる。このように、試料をイオン化した、そのものを質量分析することをMSと呼ぶ。多段解離が可能なタンデム型質量分析システムでは、MSで検出されたイオンピークのうち、ある特定の質量対電荷比m/zの値を有するイオンピークを選定して(選択したイオン種を親イオンと呼ぶ)、更に、そのイオンを、一般にガス分子との衝突等により解離分解し、生成した解離イオン種に対して、質量分析して、同様にマススペクトルが得られる。ここで、親イオンをn段解離して、その解離イオン種を質量分析することをMSn+1と呼ぶ。このように、タンデム型質量分析装置では、親イオンを多段(1段,2段,…,n段)に解離させ、各段階で生成したイオン種の質量数を分析する(MS,MS,…,MSn+1)。
(1)タンデム分析可能な質量分析装置のほとんどの場合、LC/GCからの各溶出時間におけるMSデータに基づいて、MS分析する際の親イオンを選択する際、強度の高いイオンピークの順に、(例えば、強度の上位10位以内のイオンピークを)親イオンとして選択して、解離、質量分析(MS)する、データディペンデント(Data Dependent)機能によりタンデム分析が実施される。
(2)複数の液体クロマトグラフィー装置と質量分析装置を組み合わせたシステムに関する公知例としては、特許文献1、及び非特許文献1が挙げられる。
特許文献1では、複数のカラムに、バルブを切替えて試料を導入するシステムであり、異なる試料を、複数のカラムで溶出時間を違えて質量分析する例、及び同一試料に関しては、カラムによる分離条件を変えて、質量分析する例も開示されている。
非特許文献1においても、複数のカラムと質量分析装置の組み合わせたタンデム質量分析システムにおいて、時間をずらして分析をスタートする時間差クロマトグラフィー装置を利用するシステムが開示されている。
特開2002−168842号公報 http://www.waters.co.jp/index.html 製品紹介 ADME/TK用システム
前記背景技術(1)に示すデータディペンデント(Data Dependent)機能では、各溶出時間におけるMSデータに対して、前後の溶出時間におけるMSデータとは無関係に、現時点でのMSデータにおける高強度順にイオンを選出する為、かなり長い時間溶出され続ける高強度イオンや、イオン強度がピーク周辺でないタイミングに溶出されてきたイオンが選定され、MS分析される可能性がある。前者の場合、かなりの長い間、同じイオンが何度もMS対象となり、後者の場合、イオン強度がピーク周辺でない為、MSデータの強度自身も低下するなど、タンデム質量分析が効率的でない場合が発生する。
前記特許文献1においては、いかに多くの種類のMSデータを取得するかを目的としたシステムであり、タンデム質量分析は前提にされていない。前記非特許文献1においては、時間をずらして分析をスタートする時間差クロマトグラフィー装置を利用したタンデム質量分析システムであるが、複数のカラム間で、クロマトグラムデータ及び質量分析データのやり取りが示されていない為、質量分析部では、同一の分析条件でMS分析されていると考えられる。この場合、高スループットに分析されるが、MS分析結果は、各カラムからの試料によって変化がなく、タンデム分析の効率も変化がないと考えられる。
以上の結果から、本発明では、高スループットで、更にタンデム分析が高効率に実施される、LC/GC−タンデム質量分析システムを提供することを課題とする。
本発明は、質量分析装置に対し並列関係に配置された複数のクロマトグラフィー装置をある時間差を置いて溶出開始し、先発のクロマトグラフィー装置から溶出する試料を後続のタンデム質量分析可能な質量分析装置により質量分析し、上記先発のクロマトグラフィー装置のクロマトグラムのデータを実時間解析し、その解析結果に基づいて後発のクロマトグラフィー装置から溶出された試料を質量分析する際の質量分析条件及び/又は質量分析内容の変更を実時間で行う質量分析方法を提供するものである。
また、本発明は、相互に溶出開始時間が異なる複数のクロマトグラフィー装置と、上記クロマトグラフィー装置によって分離された試料を質量分析するタンデム質量分析装置と、上記複数のクロマトグラフィー装置のうち、先発のクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムのデータを測定中の実時間内で解析処理し、その結果に基づいて、他のクロマトグラフィー装置から溶出された試料を質量分析する際の質量分析条件及び/又は質量分析内容の変更を実時間で変化する指令を与える制御装置を有する質量分析システムを提供するものである。
本発明によれば、クロマトグラフィー装置により分離された試料を高効率・高スループットにタンデム分析を可能とするタンデム質量分析システムを提供することができる。
本発明の好ましい実施形態では、タンデム分析可能な質量分析システムにおいて、上記の課題を解決するため、主に以下の(A),(B)の手段を採用し、ターゲットイオンをn−1回解離し、質量分析して得られたマススペクトル(MS)を、測定の実時間内に高速解析し、次の分析内容を判定するシステムに関する。
(A)所定の溶出開始時間をずらした複数のLC/GCを設置したタンデム質量分析システムにおいて、先発のLC/GCのクロマトグラムデータや質量分析データを、測定の実時間内で解析し、その結果に基づいて、後発のLC/GCから溶出されてきた試料をタンデム分析する際の、分析条件・分析内容を実時間で最適化する。つまり、先発LC/GCのデータをシステム内でやりとりして、これを後発のLC/GCから溶出されてきた試料のタンデム分析の際に利用する。
(B)上記(A)において、先発のLC/GCのクロマトグラムデータや質量分析データを、測定の実時間内で解析することにより、どの質量対電荷比のイオン種が、どの溶出時間のタイミングでイオン強度がピーク周辺になるかが、測定の実時間内で判るため、イオン強度がピーク周辺になるイオン種をMSのターゲットに選定できる。
本発明において考えられる具体的なシステム構成例を以下列挙する。
(1)質量分析対象の試料を、並列に設置された複数のクロマトグラフィー装置に通し、そのクロマトグラフィー装置通過時の保持時間によって分離された試料を、イオン化部においてイオン化し、生成した様々なイオン種を、質量分析部において質量分析するシステムにおいて、前記の、並列に設置された複数のクロマトグラフィー装置のうち、一つのクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムのデータを測定中の実時間内で処理し、その結果に基づいて、他のクロマトグラフィー装置から溶出された試料を質量分析する際の、質量分析条件及び/質量分析内容を、自動的に変化・調整する質量分析システム。
(2)上記システムにおいて、並列に設置された複数のクロマトグラフィー装置は、並列に設置された複数の液体クロマトグラフィー装置(LC)である質量分析システム。
(3)上記システムにおいて、並列に設置された複数のクロマトグラフィー装置とは、並列に設置された複数のガスクロマトグラフィー装置(GC)である質量分析システム。
(4)上記システムにおいて、並列に設置された複数のクロマトグラフィー装置のうち、一つのクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムのデータを測定中の実時間内で処理し、その結果に基づいて、他のクロマトグラフィー装置〜溶出した試料を質量分析する際の、質量分析条件及び/質量分析内容を、自動的に変化・調整する機能を実行するか否かを、ユーザが指定できるユーザインターフェースを備えている質量分析システム。
(5)上記システムにおいて、並列に設置された複数のクロマトグラフィー装置のうち、一つのクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムのデータを測定中の実時間内で処理し、その結果に基づいて、他のクロマトグラフィー装置から溶出した試料を質量分析する際の、質量分析条件及び/又は質量分析内容を、自動的に変化・調整する機能に関しての仕様やパラメータを、ユーザが指定できるユーザインターフェースを備えている質量分析システム。
(6)上記システムにおいて、一つのクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムのデータとは、当該クロマトグラフィー装置を通過するのに要する時間(保持時間)に対する、当該クロマトグラフィー装置を通過・検出されたイオン強度を表すデータである質量分析システム。
(7)上記システムにおいて、一つのクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムのデータとは、当該クロマトグラフィー装置を通過に要する時間(保持時間)に対する、当該クロマトグラフィー装置を通過・検出されたイオン強度を、イオンの質量対電荷比値m/z毎に求めたデータである質量分析システム。
(8)上記システムにおいて、並列に設置された複数のクロマトグラフィー装置のうち、一つのクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムのデータを測定中の実時間内で処理し、その結果に基づいて、他のクロマトグラフィー装置から溶出た試料を質量分析する際の、質量分析条件及び/又は質量分析内容を、自動的に変化・調整する質量分析システムにおいて、当該一つのクロマトグラフィー装置は、他のクロマトグラフィー装置に比べ、試料を通過し始める時間(溶出開始時間)が早い質量分析システム。
(9)上記システムにおいて、当該一つのクロマトグラフィー装置に対して、他のクロマトグラフィー装置に比べ、試料を通過し始める時間(溶出開始時間)を早く設定する質量分析システムにおいて、当該一つのクロマトグラフィー装置の溶出開始時間を、他のクロマトグラフィー装置に比べ、数分から数十分程度早める質量分析システム。
(10)上記システムにおいて、質量分析を実施する前記質量分析部とは、様々なイオン種の中から特定の質量対電荷比m/zを持つイオン種を選択して解離させ、更に、測定対象となるイオン種の選択と解離および測定を多段階繰り返すタンデム質量分析する機能を備えていることを質量分析システム。
(11)上記システムにおいて、該一つのクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムのデータとして、該クロマトグラフィー装置を通過するのに要する時間(保持時間)に対する、当該クロマトグラフィー装置を通過・検出されたイオン強度を表すデータとするタンデム質量分析システムにおいて、当該一つのクロマトグラフィー装置を通過・検出されたイオン強度を表すデータに基づいて、イオン強度がピーク周辺となる保持時間を測定の実時間中に算出し、他のクロマトグラフィー装置から溶出してきた試料に対して、前記1つのクロマトグラフィー装置のクロマトグラムデータから求めた、イオン強度がピーク周辺となる保持時間のタイミングにおいて、質量分析部において、様々なイオン種の中から特定の質量対電荷比m/zを持つイオン種を選択して解離させ、更に、測定対象となるイオン種の選択と解離および測定を多段階繰り返すタンデム質量分析する質量分析システム。
(12)上記システムにおいて、該一つのクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムのデータとして、当該クロマトグラフィー装置を通過するのに要する時間(保持時間)に対する当該クロマトグラフィー装置を通過・検出されたイオン強度を、イオンの質量数対電荷値m/z毎に表すデータとする質量分析システムにおいて、当該一つのクロマトグラフィー装置を通過・検出されたイオン強度を、イオンの質量数対電荷値m/z毎に表されたデータに基づいて、或る質量数対電荷値m/zのイオン強度がピーク周辺となる保持時間を測定の実時間中に算出し、他のクロマトグラフィー装置から溶出してきた試料に対して、前記一つのクロマトグラフィー装置のクロマトグラムデータから求めた、或る質量数対電荷値m/zのイオン強度がピーク周辺となる保持時間のタイミングにおいて、質量分析部において、或る質量数対電荷値m/zのイオンを選択して解離させ、更に、測定対象となるイオン種の選択と解離および測定を多段階繰り返すタンデム質量分析する質量分析システム。
(13)上記システムにおいて、該一つのクロマトグラフィー装置のクロマトグラムデータから求めた、イオン強度がピーク周辺となる保持時間のタイミングとは、該イオンが検出され始めてから、イオン強度のピークにおける半値幅の時間(ΔT)以上で、その数倍以下の、所定の時間の範囲内とする質量分析システム。
(14)上記システムにおいて、質量分析を実施する前記質量分析部において、質量分析部が単一のシステムであり、複数のクロマトグラフィー装置から溶出されてくる各試料を切替えて、各クロマトグラフィー装置からの試料を交互に質量分析する質量分析システム。
(15)上記システムにおいて、質量分析を実施する前記質量分析部において、質量分析部が複数設置されたシステムであり、クロマトグラフィー装置と質量分析部が同数で1対1に対応する場合、各クロマトグラフィー装置からの試料が、直接、各質量分析部に流入して質量分析される際に、各質量分析部の分析条件・分析内容が、他のクロマトグラフィー装置質量分析の計測結果を受けて、変化・調整される質量分析システム。
(16)上記システムにおいて、質量分析対象の試料とは、タンパク質や、糖鎖などの生体高分子関連物質とする質量分析システム。
(17)上記システムにおいて、質量分析対象の試料とは、薬剤などの低分子量物質とする質量分析システム。
(18)上記システムにおいて、様々なイオン種の中から特定の質量対電荷比m/zを持つイオン種を選択して解離させ、更に、測定対象となるイオン種の選択と解離および測定を多段階繰り返すタンデム質量分析システムにおいて、質量分析部として、イオントラップ型質量分析部を採用する質量分析システム。
(19)上記システムにおいて、様々なイオン種の中から特定の質量対電荷比m/zを持つイオン種を選択して解離させ、更に、測定対象となるイオン種の選択と解離および測定を多段階繰り返すタンデム質量分析システムにおいて、質量分析部として、イオントラップ−飛行時間型質量分析部を採用する質量分析システム。
(20)上記システムにおいて、様々なイオン種の中から特定の質量対電荷比m/zを持つイオン種を選択して解離させ、更に、測定対象となるイオン種の選択と解離および測定を多段階繰り返すタンデム質量分析システムにおいて、質量分析部として、特定質量対電荷比のイオンを選択して、解離する機構を備えた四重極型質量分析部を採用する質量分析システム。
(21)上記システムにおいて、並列に設置された複数のクロマトグラフィー装置のうち、一つのクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムのデータを測定中の実時間内で処理し、その結果に基づいて、他のクロマトグラフィー装置を通過した試料をタンデム質量分析する質量分析システムにおいて、当該一つのクロマトグラフィー装置を通過した試料に対しては、試料を解離しないで質量分析するMS分析を実施し、他のクロマトグラフィー装置を通過した試料に対しては、試料を少なくとも1回以上解離して質量分析するMS(n≧2)分析を実施する質量分析システム。
(22)上記システムにおいて、並列に設置された複数のクロマトグラフィー装置のうち、一つのクロマトグラフィー装置は、他のクロマトグラフィー装置に比べ、試料を通過し始める時間(溶出開始時間)を早めて、各LCを通過した試料をタンデム質量分析する質量分析システムにおいて、溶出開始時間を早めたクロマトグラフィー装置を通過した試料に対しては、試料を解離しないで質量分析するMS分析を実施し、溶出開始時間を遅らせたクロマトグラフィー装置を通過した試料に対しては、試料を少なくとも1回以上解離して質量分析するMS(n≧2)分析を実施する質量分析システム。
また、本発明の質量分析システムの全体構成として、少なくとも以下のものが例示される。
(a)複数のクロマトグラフィー装置に対して1つのタンデム型質量分析部を配置する。クロマトグラフィー装置は後続の試料分析部に対し並列関係に配置する。複数のクロマトグラフィー装置のうち、先発のクロマトグラフィー装置のクロマトグラムデータを、後発のクロマトグラフィー装置の溶出条件の変更・修正に使用する。
(b)複数のクロマトグラフィー装置と複数の質量分析部を並列に配置する。この場合、先発のクロマトグラフィー装置の溶出試料と、後発のクロマトグラフィーの溶出試料はそれぞれ別個の質量分析部において分析されるが、先発のクロマトグラフィーのクロマトグラムデータが後発のクロマトグラフィー装置の溶出条件の変更・修正に使用される。なお、この場合、少なくともp2つのクロマトグラフィー装置の試料溶出時間をずらす。なお、先発のクロマトグラフィーに接続される質量分析部は、タンデム型である必要はない。
(c)複数のクロマトグラフィー装置に対して、先発のクロマトグラフィー装置に後続するクロマトグラム検出部と、後発のクロマトグラフィー装置に対して後続するタンデム型質量分析装置を配置する。
(d)複数のクロマトグラフィー装置に対してイオントラップ型質量分析部を配置する。本明細書において、タンデム型質量分析装置はイオントラップ型質量分析部を含む意味で使用する。
(e)複数のクロマトグラフィー装置に対してイオントラップ部と飛行時間型質量分析部を配置する。本明細書において、タンデム型質量分析装置はイオントラップ部と飛行時間型質量分析部の組み合わせを含む意味で使用する。
(f)複数のクロマトグラフィー装置に対して多段Qポールとイオン検出部を配置する。本明細書において、タンデム型質量分析装置は多段Qポールとイオン検出部の組み合わせを含む意味で使用する。
以下、図面を参照し、本発明の実施例について説明する。まず、第一の実施例について説明する。図1は、本発明の第一の実施例である質量分析システムにおける処理内容を示すフロー図であり、図2は、本発明の第一の実施例である質量分析システム19の全体構成線図である。図2に示す質量分析システム19では、質量分析対象の試料は、並列に設置された液体クロマトグラフィー装置(LC)1-a、液体クロマトグラフィー装置(LC)1-bに流入され、液体クロマトグラフィー装置内のカラムへの吸着力の違いなどから、時間的に分離・分画される。その後、切替え部9で、液体クロマトグラフィー装置(LC)1-a、液体クロマトグラフィー装置(LC)1-bの各々のLCから溶出されてきた試料を選択・切替えされて、イオン化部2にてイオン化され、タンデム質量分析機能を備えたタンデム型質量分析部3に流入される。ここで、LCの代わりに、ガスクロマトグラフィー装置(GC)を利用するシステムであっても良い。また、試料は、タンパク質や糖鎖などの生体高分子系の物質や、薬剤等の低分子量物質であってもよい。
タンデム質量分析機能とは、特定の試料イオン(親イオン)を質量選択し、それを解離させて生成した解離イオンを質量分析する機能である。つまり、大元である試料中の物質の質量分析分布をマススペクトルデータ(MS)として計測後、あるm/z値を持つ親イオンを選択し、それを解離し、得られた解離イオンの質量分析データ(MS)を計測する。更に必要な場合は、MSデータのうち、選択された前駆イオンを更に解離し、得られた解離イオンの質量分析データ(MS)を計測するといったように、解離・質量分析を多段に行う(MS(n≧3))。ここでは、少なくとも、MSまでの分析機能を有する質量分析部とする。質量分析装置は、イオン化部2、質量分析部3、イオン検出部4、データ処理部5を必須構成とする。なお、表示部6は質量分析装置と一体化していてもよい。
前駆イオンの解離方法として、まず、ヘリウムなどのバッファーガスと衝突させて解離させる衝突解離(Collision Induced Dissociation)法を採用した場合について説明する。衝突解離する為には、ヘリウムガスなどの中性ガスが必要となる為、衝突解離するためのコリジョンセル(collision cell)として、質量分析部3とは別に設ける場合もあるが、質量分析部3に中性ガスを充満させて、質量分析部3内で衝突解離させてもよい。その場合、コリジョンセルは不要になる。また、解離手段として、低エネルギーの電子を照射し、親イオンに多量に低エネルギー電子を捕獲させることにより、ターゲットイオンを解離させる電子捕獲解離(Electron Capture Dissociation)を採用しても良い。
図1において、11は先発LC溶出試料のMS質量分析ステップ、12は先発LC溶出試料のMS質量分析データ取得ステップ、13は質量対電荷比m/z毎のクロマトグラム化処理ステップ、14はm/z毎のクロマトグラムに基づいたイオン強度がピーク周辺となるイオンの有無の判定ステップ、15はm/z毎のクロマトグラムに基づいた、イオン強度がピーク周辺となるイオンのLC保持時間τmiの導出ステップ、16は後発LC溶出開始からの経過時間と一致するイオン強度ピークのLC保持時間τmiの有無の判定ステップ、17は後発LC溶出試料のMS質量分析ステップ、18は後発LC溶出試料のMS質量分析データ取得ステップである。
図2のタンデム型質量分析部3でのMS、MS、MS分析によって、試料はイオンの質量対電荷比m/zに応じて分離される。ここで、mはイオン質量、zはイオンの帯電価数である。分離されたイオンは、イオン検出部4で検出され、データ処理部5でデータ処理・整理され、その分析結果である質量分析データ12,18は表示部6にて表示される。この一連の質量分析過程−試料のイオン化、試料イオンビームの質量分析部3への輸送・入射、質量分離過程、及びイオン検出、データ処理−の全体を制御部7で制御している。先発のクロマトグラフィー装置1-aの溶出条件が質量分析装置に与える影響又は分析結果をデータ処理部5の解析結果から判定し、先発のクロマトグラムデータの解析結果を用いて、後発のクロマトグラフィー装置1-bの溶出条件及び/又は内容を変更又は修正する。
本発明では、液体クロマトグラフィー装置(LC)1-a、液体クロマトグラフィー装置(LC)1-bで、試料の溶出開始時間を数分から数十分程度ずらすことが特徴の一つである。ここで、液体クロマトグラフィー装置(LC)1-aを溶出開始時間が早い「先発LC」1-aを、液体クロマトグラフィー装置(LC)1-bを溶出開始時間が遅い「後発LC」1-bとする。このときの本実施例の処理内容について図1を用いて説明する。
質量分析システム19において、「先発LC」1-aから溶出された試料のMS質量分析11が実施され、その結果であるMS質量分析データ12が得られる。
図3に示すように、「先発LC」1-aの保持時間(溶出時間)毎のMSデータ12が得られる。そこで、本発明では、質量分析システム19に含まれる内部データベース10に、「先発LC」1-aの保持時間(溶出時間)毎のMSデータを格納しておき、現時点より以前に格納された「先発LC」1-aの保持時間(溶出時間)毎のMSデータも参照して、図4に示すように、質量対電荷比m/z毎に、横軸が「先発LC」1-aの保持時間、縦軸がイオン強度のクロマトグラムに整理する(処理13)。このとき、質量対電荷比m/z±Δxの裕度を持たせて整理させる。このΔxは、タンデム型質量分析部3の質量精度に応じて、変化させる方が好ましい。
次に、図4に示す質量対電荷比m/z毎のクロマトグラムに基づき、イオン強度がピーク周辺となるイオン(m/z)があるか否かを検索して求める(判定14)。具体例として、図5を用いて説明する。現在の「先発LC」1-a溶出試料のMS計測回数をn回とすると、現時点の、質量対電荷比m/z毎のクロマトグラム化の結果、その前回(n−1回)の計測時点の、質量対電荷比m/z毎のクロマトグラムに比べて、改めて、イオンピークとなっているm/zを検索する。図5の例では、m/z=m1イオンが今回新たに検出されたピークである。
図5の例のように、判定14により、該当イオンピークがある場合、該当イオンのピーク周辺となる「先発LC」1-aの保持時間τm1を導出し(処理15)、内部データベース10に格納する。その後、「後発LC」1-bの溶出開始からの経過時間t2と一致するピーク保持時間τmjがあるか否かを、内部データベース10に既に格納されているピーク保持時間τmj(j=1,Nτ(Nτ:τmjデータ格納数))から検索して求める(判定16)。
「後発LC」1-bの溶出開始からの経過時間t2と一致するピーク保持時間τmjを持つイオンがある場合、「後発LC」1-bから溶出された試料のMS質量分析17が実施され、その結果であるMS質量分析データ18が得られる。このとき、τmjをイオンのピーク周辺とするイオン(m/z=mjとする)を親イオンとしてMS分析を実施する。その後、他に「後発LC」1-bの溶出開始からの経過時間t2と一致するτmjを持つイオンがあるか否かを判定し(16)、該当するイオンが無いと判定されるまで、判定16、処理18を繰り返す。判定16にて、該当するイオンが無いと判定された場合、「先発LC」1-aから溶出された試料のMS質量分析11の処理に戻る。
従って、本実施例によると、「先発LC」1-aから溶出された試料のMS質量分析データ12に基づいて、「後発LC」1-bから溶出された試料のMS質量分析を、親イオン強度が最も高くなるピーク周辺で、MS質量分析できるため、MS質量分析データの質も向上し、それを利用して後処理的にタンパク質同定解析処理を行った場合、高信頼性・高精度の結果が得られる。
図6に、「先発LC」1-aから溶出された試料のMS質量分析、及び「後発LC」1-bから溶出された試料のMS質量分析に対する時間的割振りの例を示す。ここで、t1は「先発LC」1-aの溶出開始から、t2は「後発LC」1-bの溶出開始からの経過時間である。まず、「先発LC」1-aは、「後発LC」1-bに比べ、溶出をδT時間分早く開始する。基本的に、「先発LC」1-aから溶出された試料に対してはMS質量分析、「後発LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析を専門的に実施する。先行している「先発LC」1-aからの溶出試料のMS質量分析にて得られた或るイオン種(m/z=mi)のイオン強度がピーク付近になるタイミングt1=τmiを随時、内部データベースに格納しておき、「後発LC」1-bの保持時間t2が、t2=τmiとなるタイミング(t1=τmi+δTとなるタイミング)で、「後発LC」1-bから溶出された試料のMS質量分析を実施する。
更に、このとき、「後発LC」1-bから溶出された試料のMS質量分析を実施する回数について図7を用いて説明する。クロマトグラムにおけるピークの半値幅ΔTpの情報も内部データベース10に格納しておき、「後発LC」1-bの保持時間t2が、τmi−ΔTp/2≦t2≦τmi+ΔTp/2となる期間の間、「後発LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析を繰り返すのが好ましい。その理由は、t2=τmiとなるタイミングのみMS質量分析を実施すると、「先発LC」1-aと「後発LC」1-bで、クロマトグラムに多少、時間的なずれが発生する可能性があるため、上記のような、ピークの半値幅ΔTp、或いは、そのn倍程度の期間の間、MS質量分析を繰り返し実施する方が確実であるためである。
また、本実施例では、ユーザ入力部8により、図8に示すように、本発明による溶出開始の時間差を利用した、片方のLCによるMS分析モニタリングを、もう片方のLCによるMS分析の高効率分析を実施するか否かを、ユーザに選択・入力してもらうようなインターフェースを備えている方が望ましい。更に、図9に示すように、本発明のシステムの詳細な仕様(例えば、並列LCの溶出開始時間の時間差や、ピーク判定の為のMS実施期間など)をユーザに決定・入力してもらうようなインターフェースを備えている方が望ましい。
通常のLC−MSでは、親イオン強度が最も高くなるピーク周辺のタイミングを知る為には、再度、最初から試料を溶出して質量分析する必要があったため、試料の全溶出時間(通常、2〜3時間)の、2倍のトータル計測時間を要していた。しかし、本実施例によれば、試料の全溶出時間に対して、+δT(数分から数十分)程度のトータル計測時間が増加する程度で、親イオン強度が最も高くなるピーク周辺でのMS質量分析が実行でき、MS質量分析データの質も向上し、それを利用して後処理的にタンパク質同定解析処理を行った場合、高信頼性・高精度の結果が得られる。
次に、本発明の第ニの実施例について図10を用いて説明する。本実施例では、「先発LC」1-aから溶出された試料のMS質量分析、及び、「後発LC」1-bから溶出された試料のMS質量分析に対する時間的割振りの例として、図10に示すように、MS質量分析、MS質量分析に、各々、決まった期間を割り当てる。つまり、「先発LC」1-aから溶出された試料のMS質量分析割当時間としてδt1(ここでは、δt1=δTとしている)、「後発LC」1-bから溶出された試料のMS質量分析時間としてδt2としている。この場合、実施例1に比べて、制御が非常に容易な為、ある程度、クロマトグラムがわかっている試料や、包含物質数があまり多くない試料などの分析には好適である。
次に、本発明の第三の実施例について図11,12A,12Bを用いて説明する。図11において、クロマトグラフィー装置を3個用いたこと、及び質量分析システム全体構成を32で示した他は、図2と同じである。
本実施例では、3つの液体クロマトグラフィー装置1-a,1-b,1-cを用いる。ここでは、液体クロマトグラフィー装置1-aを最も溶出開始時間の早い第1LCとし、液体クロマトグラフィー装置1-bを2番目に溶出開始時間の早い第2LC、液体クロマトグラフィー装置1-cを3番目に溶出開始時間の早い第3LCとして、各々溶出開始時間にずれを設ける。
更に、基本的に、「第1LC」1-aから溶出された試料に対してはMS質量分析、「第2LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析、「第3LC」1-cから溶出された試料に対してはMS質量分析を専門的に実施するとし、このときの「第1LC」1-aから溶出された試料に対してはMS質量分析、「第2LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析、及び「第3LC」1-cから溶出された試料に対してはMS質量分析に対する時間的割振りの例を図12A示す。「第1LC」1-aから溶出された試料に対してはMS質量分析、「第2LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析に関しての時間的割振りは、図6で説明した内容と同じである。
「第3LC」1-cから溶出された試料のMS質量分析に関しては、「第2LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析を実施した結果、解離イオン数が少なく、タンパク質同定などの後処理解析の制度が期待できないと判断したイオン種(m/z=mi)に対しては、「第3LC」1-cの溶出開始からの経過時間t3が、そのイオン強度がピーク付近となるタイミングt3=τmi周辺で、MS質量分析を実施して、解離イオンピークを増やすことにより、さらに、タンデム質量分析の効率が向上することが期待できる。
ここで、制御を容易にする為に、図12Bに示すように、「第1LC」1-aから溶出された試料に対してはMS質量分析、「第2LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析、及び、「第3LC」1-cから溶出された試料に対してはMS質量分析に対して、各々、δt1(δt1=δT1)、δt2(δt2=δT2)、δt3としても良い。
次に、本発明の第四の実施例について図11,図13A,13Bを用いて説明する。図11に示すように、3つの液体クロマトグラフィー装置1-a,1-b,1-cを用いる点では、第三の実施例と同じであるが、本実施例では、「第3LC」1-cから溶出された試料に対してはMS′質量分析を再度実施する事を特徴とする。MS′質量分析とは、MS質量分析で、解離イオン数が少ない場合などに、同じ質量数mで、価数zの異なるイオンを親イオンとして、再度MS質量分析を実施することを示す。例えば、m=1000,z=1のm/z≒1001のイオンをMS質量分析した結果、解離イオン数が少ないと判定された場合、m=1000,z=2のm/z≒501のイオンを親イオンとして、再度MS質量分析を実施する。
一般的に、価数zが多いイオンの方が解離しやすい傾向があるため、MS′質量分析は解離イオン数の増加には効果的と考える。このときの「第1LC」1-aから溶出された試料に対してはMS質量分析、「第2LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析、及び「第3LC」1-cから溶出された試料に対してはMS′質量分析に対する、時間的割振りの例を図13Aに示す。
「第1LC」1-aから溶出された試料に対してはMS質量分析、「第2LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析に関しての時間的割振りに関しては、図6,図12Aと同様である。
「第3LC」1-cから溶出された試料のMS′質量分析に関しては、「第2LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析を実施した結果、解離イオン数が少なく、タンパク質同定などの後処理解析の制度が期待できないと判断したイオン種(m/z=mi)に対して、「第3LC」1-cの溶出開始からの経過時間t3が、そのイオン強度がピーク付近となるタイミングt3=τmi周辺で、MS′質量分析を実施して、解離イオンピークを増やすことにより、さらに、タンデム質量分析の効率が向上することが期待できる。
ここで、制御を容易にする為に、図13Bに示すように、「第1LC」1-aから溶出された試料に対してはMS質量分析、「第2LC」1-bから溶出された試料に対してはMS質量分析、及び、「第3LC」1cから溶出された試料に対してはMS′質量分析に対して、各々、δt1(δt1=δT1)、δt2(δt2=δT2)、δt3としても良い。
次に、本発明の第五の実施例について、図14を用いて説明する。ここでは、液体クロマトグラフィー装置、イオン化部、質量分析部、イオン検出部までが並列に設置されたシステム構成21となっている。但し、「先発LC」1-aから溶出される試料に対しては、本実施例においても、MS質量分析を専門に実施する為、「先発LC」1-aから溶出される試料の質量分析部20は、タンデム質量分析機能を備える必要は無い。
質量分析部を複数設置することになるため、質量分析部20は、MS質量分析が可能であれば比較的安価なものでも良い。本実施例では、液体クロマトグラフィー装置、イオン化部、質量分析部、イオン検出部までが並列に設置されているため、各分析の時間的割振りのような複雑な制御が不要となる。更に、時間的割振りが無い為、MS質量分析、MS質量分析のデッドタイムを無くす事ができる。従って、本実施例に依れば、さらに、無駄なく、高効率なタンデム分析が高スループットに実行可能である。
次に、本発明の第六の実施例について、図15を用いて説明する。図15においては質量分析システムの全体構成を22で示した。ここでは、「先発LC」1-aから溶出される試料に対しては、質量分析せずに直接検出器にかけて、通常のクロマトグラムを検出する。このとき、「先発LC」1-aから得られるクロマトグラムデータに基づいて、「後発LC」1-bから溶出された試料のMS質量分析のタイミングを導出する。本実施例では、「先発LC」1-aから得られるクロマトグラムデータには、質量数データが含まれていないが、ある程度、MSデータ質量数がわかっているような試料や包含されているイオン種数が少ない試料などを分析する際には、本実施例に依れば、複雑な制御や機構も不要であるため、安価で好適なシステムが提供できる。
次に、本発明の第七の実施例について、図16を用いて説明する。図16においては質量分析システムの全体構成を23で示した。ここでは、タンデム型質量分析部として、イオントラップ型質量分析部28を設置することを特徴とする。この場合、イオントラップは、イオンの蓄積、親イオンの選択、及びコリジョンセルとしての役割の他、質量分析地震も実施できる為、省スペースのシステムを提供できる。
次に、本発明の第八の実施例について、図17を用いて説明する。図17において、質量ブンセキシステムの全体構成を24で示した。ここでは、タンデム型質量分析部として、イオントラップ部28−飛行時間型(TOF)質量分析部25を設置することを特徴とする。この場合、イオントラップは、イオンの蓄積、親イオンの選択、及びコリジョンセルとして利用され、実際の質量分析は、TOF部にて高分解能分析される。試料が、タンパク質や糖鎖などの生体高分子系の物質である場合など、TOFによる高質量数の高分解能分析は、タンパク質同定解析などの後処理精度が向上する為、非常に有効となる。
次に、本発明の第九の実施例について、図18を用いて説明する。システムの全体構成を26で示した。ここでは、タンデム型質量分析部として、3つのQポール(四重極電極)27-a,27-b,27-cを連ねた質量分析部を設置することを特徴とする。この場合、MS質量分析する場合は、3つのQポールのうち、2つを輸送系として制御し、1つを質量分析系として利用して、MS質量分析データを計測する。MS質量分析する場合は、MS質量分析データに基づいて、MS質量分析対象とするイオンのみが通過するように、第1Qポールの電圧を調整し、第2Qポール内で、充填された中性ガスとの衝突により解離され、その際生成された解離イオンをトラップし、解離イオンを第3Qポールにて質量分析する。本実施例に示す、3つのQポールによるタンデム質量分析部は、実績のあるシステムであるため、データ信頼性が得られるなどの点で有効である。
次に、本発明の第十の実施例について、図19、図20を用いて説明する。これは、本発明における、複数のLCの溶出開始時間をずらす機構に関する実施例である。複数のLCの溶出開始時間をずらす機構として、図19に示すように、試料から1本の流路を枝分れ状にして、流路の長さの違い、つまり、LCの入口に到達するまでの時間の違いにより、溶出開始時間の違いを発生させても良い。この場合、非常に安価・容易に溶出開始時間の違いを発生することができる。また、図20に示すように、LCへの試料流入用のポンプを時間的に制御部7により制御して、溶出開始時間をずらしても良い。この場合、ユーザが指定した溶出時間差などが厳密に反映される為、厳密性を要求する場合は,この方が好ましい。
以上説明した本発明の実施形態によれば、トータル溶出時間にして、数分から数十分程度の僅かな時間の増加で、イオン強度がピーク周辺になる溶出タイミングのデータが先発クロマトグラフィー装置からリアルタイムで得られるため、イオン強度がピーク周辺になる溶出タイミングでのタンデム質量分析可能となり、タンデム質量分析データの質が向上し、それを利用して後処理的にタンパク質同定解析処理を行った場合、高信頼性・高精度の結果が得られる。
本発明の第1実施例による質量分析フローの概略図。 本発明の第1実施例による質量分析データを計測する質量分析システムの全体を示す概略線図。 通常のクロマトグラムと、MS質量分析データの一例である。 本発明の、処理13の内容の概略図。 本発明の、判定14,処理15の内容の概略図である。 本発明の第1実施例による、各LC溶出試料の分析に対する時間割り振りを示す概略図である。 本発明の、各イオン種のクロマトグラム上のピーク周辺におけるMS分析期間を示す概略図である。 本発明の、ユーザインターフェースの1例を示す。 本発明の、ユーザインターフェースの他の例を示す。 本発明の第二実施例による、各LC溶出試料の分析に対する時間割り振りを示す概略図である。 本発明の第三、第四実施例による質量分析データを計測する質量分析システム全体の概略図である。 本発明の第三実施例による、各LC溶出試料の分析に対する時間割り振りを示す概略図である。 本発明の第三実施例による、各LCに対する時間の割り振りを示す概略図である。 本発明の第四実施例による、各LC溶出試料の分析に対する時間割り振りを示す概略図である。 本発明の第四実施例による、各LCに対する時間の割り振りを示す概略図である。 本発明の第五実施例による質量分析データを計測する質量分析システム全体の概略図である。 本発明の第六実施例による質量分析データを計測する質量分析システム全体の概略図である。 本発明の第七実施例による質量分析データを計測する質量分析システム全体の概略図である。 本発明の第八実施例による質量分析データを計測する質量分析システム全体の概略図である。 本発明の第九実施例による質量分析データを計測する質量分析システム全体の概略図である。 本発明の第十実施例における、並列LCシステムの溶出開始時間の時間差を設ける機構の一例に関する概念図である。 発明の第十実施例における、並列LCシステムの溶出開始時間の時間差を設ける機構の他の例に関する概念図である。
符号の説明
1-a,1-b,1-c…液体クロマトグラフィー装置(LC)、2…イオン化部、3…タンデム型質量分析部、4-a,4-b…イオン検出部、5…データ処理部、6…表示部、7…制御部、8…ユーザ入力部、9…切替え部、10…内部データベース、19…第1実施例の質量分析システムの全体構成、20…質量分析部、21…第5実施例の質量分析システム全体、22…第6実施例の質量分析システム全体の全体構成、23…第7実施例の質量分析システムの全体構成、24…第8実施例の質量分析システムの全体構成、25…飛行時間型質量分析部、26…第9実施例の質量分析システムの全体構成、27-a,27-b,27-c…Qポール、28…イオントラップ型質量分析部、29…流路板、30…ポンプ、31…試料流入部、32…第3,4実施例の質量分析システムの全体構成。

Claims (20)

  1. 質量分析装置に対し並列関係に配置された複数のクロマトグラフィー装置をある時間差を置いて溶出開始し、溶出された試料を後続の質量分析装置により質量分析する方法であって、
    先発のクロマトグラフィー装置によって得られたクロマトグラムデータを実時間解析し、
    上記先発のクロマトグラフィー装置の実時間解析結果を用いて、後発のクロマトグラフィー装置から溶出された試料を質量分析する際の質量分析条件及び/又は質量分析内容の変更を実時間で行うことを特徴とする質量分析方法。
  2. 上記質量分析装置の分析結果を解析し、その結果に基づいて上記後発のクロマトグラフィー装置の溶出溶出された試料を質量分析する際の質量分析条件及び/又は質量分析内容の変更を行うことを特徴とする請求項1記載の質量分析方法。
  3. 上記クロマトグラムのデータは、上記クロマトグラフィー装置を通過するのに要する時間に対する、該クロマトグラフィー装置を通過・検出されたイオン強度を表すデータであることを特徴とする請求項1に記載の質量分析方法。
  4. 上記クロマトグラムのデータは、該クロマトグラフィー装置を通過に要するのに要する時間に対する該クロマトグラフィー装置を通過・検出されたイオン強度を、イオンの質量対電荷比値m/z毎に求めたデータであることを特徴とする請求項1に記載の質量分析方法。
  5. 上記質量分析装置は、複数のイオン種の中から特定の質量対電荷比m/zを持つイオン種を選択して解離させ、更に、測定対象となるイオン種の選択と解離および測定を多段階繰り返すタンデム質量分析機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載の質量分析方法。
  6. 各クロマトグラフィー装置に溶出する試料は、同一種の試料であって、クロマトグラフィーのカラムによる分離条件をそれぞれ同一とすることを請求項1記載の質量分析方法。
  7. 上記後発のクロマトグラフィー装置から溶出した試料に対して上記先発のクロマトグラフィー装置のクロマトグラムのデータから求めたイオン強度が、ピーク周辺となる保持時間のタイミングにおいて、複数のイオン種の中から特定の質量対電荷比m/zを持つイオン種を選択して解離させ、更に、測定対象となるイオン種の選択と解離および測定を多段階繰り返してタンデム質量分析することを特徴とする請求項1記載の質量分析方法。
  8. 上記先発のクロマトグラフィー装置を通過・検出されたイオン強度を、イオンの質量数対電荷値m/z毎に表されたデータに基づいて、或る質量数対電荷値m/zのイオン強度がピーク周辺となる保持時間を測定の実時間中に算出し、後発のクロマトグラフィー装置から溶出した試料に対して、前記先発のクロマトグラフィー装置のクロマトグラムのデータから求めた、或る質量数対電荷値m/zのイオン強度がピーク周辺となる保持時間のタイミングを持って、或る質量数対電荷値m/zのイオンを選択して解離させ、更に、測定対象となるイオン種の選択と解離および測定を多段階繰り返してタンデム質量分析を行うことを特徴とする請求項1記載の質量分析方法。
  9. 該先発のクロマトグラフィー装置のクロマトグラムデータから求めたイオン強度が、ピーク周辺となる保持時間のタイミングは、該イオンが検出され始めてからイオン強度のピークにおける半値幅の時間(ΔT)以上乃至その数倍ないし数十倍の所定の時間の範囲内とすることを特徴とする請求項1記載の質量分析方法。
  10. 質量分析対象の試料は、生体高分子関連物質であることを特徴とする請求項1に記載の質量分析方法。
  11. 質量分析対象の試料は、低分子量物質であることを特徴とする請求項1に記載の質量分析方法。
  12. 相互に溶出開始時間が異なるように設定された複数のクロマトグラフィー装置と、
    上記クロマトグラフィー装置から溶出する試料を質量分析するタンデム質量分析装置と、
    上記複数のクロマトグラフィー装置のうち、先発のクロマトグラフィー装置において得られたクロマトグラムデータを測定中の実時間内で解析処理し、その結果を他のクロマトグラフィー装置から溶出された試料を質量分析する際の質量分析条件及び/又は質量分析内容を実時間で変更する指令を与える制御装置を有することを特徴とする質量分析システム。
  13. 更に、上記クロマトグラフィー装置及びタンデム質量分析装置の分析結果及び変更した条件及び/内容を記憶し、上記制御装置に接続された内部データベースを有することを特徴とする請求項12質量分析システム。
  14. 更に、上記先発のクロマトグラフィー装置に対する後発のクロマトグラフィー装置のスタート時間差をユーザが入力できる入力装置又はスタート時間を表示する表示装置とを有することを特徴とする請求項12記載の質量分析システム。
  15. 上記後発のクロマトグラフィー装置を通過した試料を質量分析する際に、分析条件及び/又は分析内容を変化又は調整する機能を実行するか否か及び当該機能を実行する場合、その際の分析条件及び/又は分析内容を、ユーザが指定できるユーザインターフェースを備えていることを特徴とする請求項12に記載の質量分析システム。
  16. 上記複数のクロマトグラフィー装置に対して単一の質量分析装置を配置し、上記複数のクロマトグラフィー装置から溶出される各試料を切替える手段を有し、各クロマトグラフィー装置からの試料を交互に質量分析することを特徴とする請求項12に記載の質量分析システム。
  17. 複数のクロマトグラフィー装置と複数の質量分析装置を備え、複数の黒的グラフィー装置のうち、少なくとも2つは試料の溶出開始時間をずらし、各クロマトグラフィー装置からの試料が、各質量分析装置に流入して質量分析されるように配置され、各質量分析装置の分析条件及び/又は分析内容が、他のクロマトグラフィー装置及び質量分析装置の計測結果を受けて、変化・調整されることを特徴とする請求項12に記載の質量分析システム。
  18. 上記質量分析装置が、イオントラップ型又はリニアトラップ型質量分析装置であることを特徴とする請求項12に記載の質量分析システム。
  19. 上記質量分析装置が、イオントラップ−飛行時間型質量分析装置又はリニアトラップ−飛行時間型質量分析装置であることを特徴とする請求項12に記載の質量分析システム。
  20. 上記質量分析装置が、特定質量対電荷比のイオンを選択して、解離する機構としてCID及び/又はECDの機構を備える四重極型質量分析装置であることを特徴とする請求項12に記載の質量分析システム。
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