JP2006064013A - 動力伝達用無端ベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】 動力損失の増加をなるべく抑制することの可能な動力伝達用無端ベルトを提供する。
【解決手段】 無端状のキャリア13と、キャリア13の円周方向に取り付けられ、かつ、プーリ5,6,9,10に接触する複数のブロック14とを有する動力伝達用無端ベルトにおいて、キャリア13と複数のブロック14との間に配置された複数の転動体28と、複数のブロック14に形成され、かつ、転動体28に接触することにより、転動体28をキャリア13の幅方向に位置決めする位置決め機構15とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 無端状のキャリア13と、キャリア13の円周方向に取り付けられ、かつ、プーリ5,6,9,10に接触する複数のブロック14とを有する動力伝達用無端ベルトにおいて、キャリア13と複数のブロック14との間に配置された複数の転動体28と、複数のブロック14に形成され、かつ、転動体28に接触することにより、転動体28をキャリア13の幅方向に位置決めする位置決め機構15とを備えている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、複数の回転部材に巻き掛けられて、その回転部材同士の間で動力伝達をおこなう動力伝達用無端ベルトに関するものである。
一般に、2つの回転部材同士の間で動力の伝達をおこなう場合に用いる伝動装置には、摩擦伝動装置、歯車伝動装置、巻き掛け伝動装置などがあり、2つの回転部材同士の軸間距離が長い場合には、巻き掛け伝動装置が用いられる。このような巻き掛け伝動装置は、例えば、車両用の無段変速機に用いられており、その無段変速機に用いる動力伝達用無端ベルトの一例が、特許文献1に記載されている。この特許文献1には、複数枚の帯状のフープを積層して構成した無端キャリアと、無端キャリアの周方向に互いに隣接して隙間無く配置された多数のブロックとを含む動力伝達用無端ベルトが記載されている。また、無端キャリアの最内層フープと多数のブロックの肩部との間に、少なくとも一つの自由端を備えた少なくとも1つの有端帯状部材が、最内層フープの略全周に亘って介在され、この有端帯状部材は、最内層フープに対して相対移動可能になっている。この特許文献1に記載された動力伝達用無端ベルトによれば、無端キャリアの最内層フープと、ブロック肩部とが直接接触することはなく、最内層フープは有端帯状部材に対して摺動し、最内層フープの耐久性の低下を防止できるものとされている。なお、動力伝達用無端ベルトは、下記の特許文献2にも記載されている。
特開2001−343051号公報
特公平3−33938号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載されている動力伝達用無端ベルトにおいては、最内層フープが有端帯状部材に対して摺動する、つまり、滑り摩擦状態となるため、無段変速機における動力損失が増加する恐れがあった。
この発明は上記の事情を背景としてなされたものであり、動力損失の増加をなるべく抑制することの可能な動力伝達用無端ベルトを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、無端状のキャリアと、このキャリアの円周方向に取り付けられ、かつ、回転部材に接触する複数のブロックとを有する動力伝達用無端ベルトにおいて、前記キャリアと前記複数のブロックとの間に配置された複数の転動体と、前記複数のブロックに形成され、かつ、前記転動体を前記キャリアの円周方向に直交する幅方向に位置決めする位置決め機構とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記キャリアが、帯状のフープを内外周に複数積層して構成されているとともに、前記複数のフープのうち、最も内周に配置されたフープの内周面と、前記複数のブロックとの間に、前記複数の転動体が配置されていることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1の構成に加えて、前記複数のフープ同士の間に、前記複数の転動体が配置されていることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項3の構成に加えて、前記複数のブロックには、前記キャリアおよび前記転動体が配置される凹部が設けられており、この凹部は幅狭部および幅広部を有し、前記転動体の前記キャリアの幅方向における長さが、前記幅狭部の開口幅よりも長く設定されていることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項4の構成に加えて、前記複数の転動体には、前記キャリアの幅方向における長さが、前記幅狭部の開口幅よりも長く設定された転動体と、前記キャリアの幅方向における長さが、前記幅狭部の開口幅よりも短く設定された転動体とが含まれていることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの構成に加えて、前記複数の転動体が、前記キャリアの幅方向における軸線を中心として転動する複数のローラであるとともに、この複数のローラには、前記軸線を含む平面における外周面形状を円弧とするクラウニングが施されていることを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの構成に加えて、前記複数の転動体が中空に構成されていることを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの構成に加えて、前記複数の転動体には、外径の異なる転動体が含まれていることを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれかの構成に加えて、前記複数の転動体が球体であることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、動力伝達用無端ベルトが複数の回転部材に巻き掛けられるとともに、一方の回転部材の動力が、動力伝達用無端ベルトを経由して他方の回転部材に伝達される。この動力伝達時において、各ブロックはキャリアに保持された状態で、キャリアの円周方向に移動するとともに、キャリアと各ブロックとの間で転動体が転動する。このため、キャリアは回転せず、キャリアと転動体との接触部分は、転がり摩擦の状態となる。したがって、キャリアと転動体との間で生じる摩擦力の増加を抑制でき、この摩擦力に起因する動力損失の増加を抑制できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、最も内周側に配置されているフープの内周面と、ブロックとの接触を防止することができるとともに、ブロックと転動体とが転がり摩擦の状態となる。さらに、キャリアを構成するフープ同士の相対移動が回避され、フープ同士の間における摩擦抵抗の増加を抑制できる。したがって、動力損失の増加を一層確実におこなうことができる。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、キャリアと転動体とを一体化(ユニット化)することが可能であり、動力伝達用無端ベルトの生産性が向上する。
請求項4の発明によれば、請求項3の発明と同様の効果を得られる他に、転動体とフープとが、凹部の幅狭部から抜け出すことを防止できる。
請求項5の発明によれば、請求項4の発明と同様の効果を得られる他に、動力伝達用無端ベルトの製造過程において、キャリアの幅方向における長さが、幅狭部の開口幅よりも短い転動体は、凹部に挿入し易いため、ブロックの凹部に対する転動体の組付け性が向上する。
請求項6の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、各ローラは、軸線を含む平面内で各ローラの軸線同士が相対移動して、軸線同士が非平行となることが可能である。このため、複数の回転部材に対する動力伝達用無端ベルトの巻き掛け位置が、複数の回転部材の軸線方向で異なる位置となった場合でも、動力伝達用無端ベルト全体として、このような状況に追随する形状変化が可能である。
請求項7の発明によれば、請求項1ないし6の発明と同様の効果を得られる他に、転動体の軽量化を図ることが可能である。
請求項8の発明によれば、請求項1ないし7の発明と同様の効果を得られる他に、キャリアの円周方向で、転動体同士の間に形成される隙間量を調整することが可能である。
請求項9の発明によれば、請求項1ないし8の発明と同様の効果を得られる他に、各球体同士は、キャリアの円周方向および幅方向など、あらゆる方向に相対移動することが可能である。このため、複数の回転部材に対する動力伝達用無端ベルトの巻き掛け位置が、複数の回転部材の軸線方向で異なる位置となった場合でも、動力伝達用無端ベルト全体として、このような状況に追随する形状変化が可能である。
つぎに、この発明を図面を参照しながら具体的に説明する。図2は、この発明を車両用のベルト式無段変速機1に用いた例を示す概念図である。無段変速機1は、駆動力源(図示せず)側に連結された駆動側回転部材(プライマリプーリ)2と、車輪(図示せず)側に連結された従動側回転部材(セカンダリプーリ)3とを有している。駆動側回転部材2は、回転軸4の軸線方向に移動不可能な固定シーブ5と、回転軸4の軸線方向に移動可能な可動シーブ6とを有している。この固定シーブ5と可動シーブ6との対向面間に、V字形状のベルト取付溝7が形成されている。一方、従動側回転部材3は、回転軸8の軸線方向に移動不可能な固定シーブ9と、回転軸8の軸線方向に移動可能な可動シーブ10とを有している。この固定シーブ9と可動シーブ10との対向面間に、V字形状のベルト取付溝11が形成されている。そして、図示しないアクチュエータにより、可動シーブ6,10をそれぞれ軸線方向に動作させることにより、ベルト取付溝7,11の幅をそれぞれ調整することができるように構成されている。
上記のように構成された駆動側回転部材2および従動側回転部材3に動力伝達用無端ベルト(以下、ベルトと略記する)12が巻き掛けられている。このベルト12は、無端状、言い換えれば環状に構成されており、このベルト12の構成例を順次説明する。
上記ベルト12の実施例1を、図1および図3に基づいて説明する。この実施例1は、請求項1および請求項2に対応する実施例である。図1は、ベルト12の幅方向における断面図であり、図3は、ベルト12の円周方向における断面図である。実施例1におけるベルト12は、無端状のキャリア13と、キャリア13の円周方向の全域に亘って取り付けた多数のブロック(エレメント)14とを有している。キャリア13は、可撓性の金属材料により構成された帯状のフープ13Aを、内外周に複数積層して構成されている。各ブロック14は金属材料により構成されており、ベルト12の円周方向で隣り合うブロック14同士が接触して配置されている。
また、各ブロック14には、ベルト12の幅方向、つまり図1で左右方向の両端に一対の張り出し部(肩部)15が形成されている。一対の張り出し部15は、ベルト12の厚さ方向、言い換えれば内外方向で外側に張り出しており、この一対の張り出し部15同士の間に凹部16が形成されている。この凹部16に前記キャリア13が配置されている。また、一対の張り出し部15であって、凹部16に臨む両側に壁面17がそれぞれ形成されており、壁面17同士の距離は、ベルト12の厚さ方向で略一定となっている。また、各壁面17にはそれぞれ溝18が形成されており、2つの溝18により環状の抜け止め19が保持されている。具体的には、凹部16は平坦な底面20を有しており、底面20と抜け止め19との間にキャリア13が配置されており、キャリア13が凹部16の外部に抜け出さないように構成されている。
図3に示すように、ベルト12の円周方向における一対の張り出し部15の厚さは、ベルト12の内外方向で略一定に設定されており、ブロック14であって、一対の張り出し部15の内側には、一対の張り出し部15よりも厚さを薄く設定した幅方向部21が連続されている。一対の張り出し部15は厚さ方向の両側に接触面22,23を有しており、幅方向部21は、一対の張り出し部15の一方の接触面22に連続する傾斜面24を有している。この傾斜面24と接触面22とのなす角部がロッキングエッジ25を構成している。このロッキングエッジ25は、ベルト12の幅方向で底面20の延長線上に形成されている。
さらに、一方の接触面22にはブロック14の厚さ方向に突出する突出部26が形成されているとともに、他方の接触面23には凹部27が形成されている。そして、突出部26が凹部27に配置されて、隣接するブロック14同士が接触面22,23と平行な方向に位置決めされている。図3においては、突出部26および凹部27は、便宜上、一部のブロック14で示されている。さらに、前記凹部16内、より具体的には、各ブロック14の底面20と、キャリア13を構成する最も内周側に配置されたフープ13Aの内周面との間に、複数のローラ(針状ローラ)28が配置されている。複数のローラ28はベルト12の円周方向に配置されており、各ローラ28は、ベルト12の幅方向の軸線A1を中心として回転可能である。また、全てのローラ28は円柱形状を備えており、軸線方向における外径が一定に設定されている。なお、各ローラ28同士の間に、ベルト12の円周方向で適度な間隔を設けてもよい。
また、ブロック14であって、ベルト12の幅方向の両端には、一対の接触面29が形成されている。この一対の接触面29同士の幅が、ベルト12の内周側に向けて狭くなる方向に、各接触面29が傾斜している。そして、ベルト12が駆動側回転部材2および従動側回転部材3に巻き掛けられた場合は、各接触面29が、駆動側回転部材2の固定プーリ5および可動プーリ6に接触するとともに、従動側回転部材3の固定プーリ9および可動プーリ10に接触する。
上記構成において、駆動力源のトルクが回転軸4に伝達されるとともに、駆動側回転部材2のベルト取付溝7の幅を制御することにより、駆動側回転部材2に対するベルト12の巻き掛け半径と、従動側回転部材3に対するベルト12の巻き掛け半径との比が変化し、駆動側回転部材2の回転速度と従動側回転部材3の回転速度との比、すなわち変速比が制御される。さらに、従動側回転部材3のベルト取付溝11の幅を制御することにより、ベルト12に対する駆動側回転部材2および従動側回転部材3の挟圧力が調整され、ベルト12の伝達トルクが制御される。
このベルト12に加えられる挟圧力、より具体的には各ブロック14に加えられる挟圧力に応じて、接触面29と各プーリとの接触面における摩擦力が変化する。そして、駆動側回転部材2から各ブロック14に伝達される動力に応じて、ベルト12の円周方向に各ブロック14同士を圧縮する荷重が発生するとともに、その圧縮荷重が各ブロック14を経由して従動側回転部材3に伝達されて、従動側回転部材3が回転する。このようにして、駆動側回転部材2のトルクがベルト12を経由して従動側回転部材3に伝達され、従動側回転部材3のトルクが車輪に伝達されて、駆動力が発生する。
ところで、図3で白抜き矢印で示すように、ベルト12による動力伝達時において、各ブロック14が各プーリに巻き掛かっていない領域、例えば、領域B1においては、各ブロック14の接触面22と接触面23とが接触(密着)した状態で、各ブロック14が円周方向に略直線状に移動(平行移動)する。これに対して、ベルト12がプーリに巻き掛かる場合は、領域C1に示すように、各ブロック14は略円弧状の軌跡で移動する。より具体的には、移動方向の前方に位置するブロック14が、移動方向の後方に位置するブロック14のロッキングエッジ25を支点として、図3で反時計方向に所定角度回転する。各ブロック14の回転角度は、各ブロック14における接触面29とプーリとの接触半径に応じた値となる。ついで、プーリに巻き掛けられているベルト12が、プーリから離れる場合は、各ブロック14がロッキングエッジ25を支点として再度回転し、各ブロック14の接触面22と接触面23とが接触した状態に戻る。
上記のようにベルト12がプーリに巻き掛かる場合、各ブロック14の回転半径、より具体的にはロッキングエッジ25を基準とする各ブロック14の回転半径よりも、キャリア13の回転半径の方が大きくなる。そして、ベルト式無段変速機1の変速比が1でない状況で、キャリア13およびブロック14が共にベルト12の円周方向に移動する場合を仮定すると、巻き掛け半径が小さい方のプーリにおいては、キャリア13の角速度とブロック14の角速度とに差が生じ、キャリア13とブロック14とがベルト12の円周方向に相対移動する。なお、ブロック14の角速度の方がキャリア13の角速度よりも高速となることが想定される。
これに対して、この実施例1においては、キャリア13の内周面とブロック14の底面20との間にローラ28が配置されているため、各ブロック14とキャリア13とが相対移動すると、各ローラ28が、各ブロック14の底面20およびキャリア13の内周面に接触しながら転動する。ここで、各ブロック14の移動速度をVelemとし、各ローラ28の回転角速度をωrとし、ローラ28の半径をrとすると、ローラ28が滑らずに転動するとすれば、
Velem=r×ωr ・・・(1)
が成り立つ。
Velem=r×ωr ・・・(1)
が成り立つ。
一方、キャリア13の移動速度をVringとすれば、
Vring=−r×ωr ・・・(2)
が成り立つため、式(1)、および式(2)より、
Velem=−Vring
が成り立つ。つまり、各ブロック14が所定速度でベルト12の円周方向に移動すると、キャリア13が見かけ上、各ブロック14とは逆方向に相対移動する。事実上は、キャリア13が全く回転せずに停止した状態が維持される。つまり、この実施例1においては、各ブロック14とキャリア13とがベルト12の円周方向に相対移動した場合、底面20およびキャリア13の内周面にローラ28が接触する部分が、いわゆる転がり摩擦状態となり、摩擦力の増加が抑制される。
Vring=−r×ωr ・・・(2)
が成り立つため、式(1)、および式(2)より、
Velem=−Vring
が成り立つ。つまり、各ブロック14が所定速度でベルト12の円周方向に移動すると、キャリア13が見かけ上、各ブロック14とは逆方向に相対移動する。事実上は、キャリア13が全く回転せずに停止した状態が維持される。つまり、この実施例1においては、各ブロック14とキャリア13とがベルト12の円周方向に相対移動した場合、底面20およびキャリア13の内周面にローラ28が接触する部分が、いわゆる転がり摩擦状態となり、摩擦力の増加が抑制される。
したがって、キャリア13の内周面およびブロック14の底面20で生じる動力損失の増加を抑制できる。また、キャリア13が回転しないのであるから、キャリア13を構成するフープ13A同士がベルト12の円周方向に相対移動することを防止でき、フープ13A同士の摩擦抵抗による動力損失をも防止することができる。このように、実施例1においては、ベルト式無段変速機1における動力伝達効率の低下を抑制することが可能である。
さらに、キャリア13は停止した状態に維持されるため、キャリア13を構成するフープ13Aが、各プーリに巻き付いたりプーリから離れたりすることはない。したがって、フープ13Aが繰り返し曲げ応力を受けることは無く、フープ13Aの耐久性(疲労寿命)が向上する。さらにまた、キャリア13を構成するフープ13Aのうち、最も内周側に位置するフープ13Aの巻き掛け半径Rは、ロッキングエッジ25の半径にローラ28の外径を加えた値となり、ローラ28が設けられている分、巻き掛け半径Rを大きくすることが可能である。したがって、最も内周側に位置するフープ13Aの曲げ応力を低減することが可能である。
さらにまた、この実施例1においては、各ブロック14における一対の張り出し部15の間にローラ28が配置されており、ローラ28の軸線方向における端面が壁面17に接触することにより、各ローラ28がベルト12の幅方向に位置決めされる。つまり、各ブロック14が、動力伝達機能とローラ28の位置決め機能とを兼備している。したがって、ローラ28をベルト12の幅方向に位置決めする機構を新たに設けずに済む。さらに、ローラ28をベルト12の円周方向に隙間なく配列することにより、全体として擬似的にコロ軸受を構成することが可能である。そして、ローラ28の個数が多いほど、個々のローラ28で受ける面圧を低減することができ、トルク伝達容量を増加することが可能である。また、各プーリに対するベルト12の巻き付き形状を、円弧形状に一層近づけることが可能であり、多角巻き付けを低減でき、ベルト12の応力を低減することが可能である。
ここで、実施例1で説明した構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、ローラ28が、この発明の転動体に相当し、一対の張り出し部15が、この発明の位置決め機構に相当し、駆動側回転部材2および従動側回転部材3が、この発明の回転部材に相当する。
つぎに、ベルト12の実施例2を、図4に基づいて説明する。この実施例2は、請求項1および請求項3の発明に対応する実施例である。この実施例2においては、フープ13A同士の間に、多数のローラ28が円周方向に配置されている。図4においては、ローラ28と底面20との間に1つのフープ13Aが配置されている。この実施例2のその他の構成は、実施例1と同様に構成されている。この実施例2において、実施例1と同様の構成部分については、実施例1と同様の作用効果が生じる。
また、実施例2においては、ベルト12による動力の伝達時に、ブロック14がベルト12の円周方向に移動し、かつ、ローラ28と底面20との間に配置された最内周のフープ13Aも、ベルト12Aの円周方向に移動する。ここで、ローラ28と底面20との間に配置されたフープ13Aの回転半径は、ロッキングエッジ25の回転半径と等しくなる。このため、最も内周側に配置されたフープ13Aと各ブロック14とが一体的に回転し、最も内周側に配置されたフープ13Aと底面20との間に滑りが生じることはなく、摩擦損失は発生しない。なお、ローラ28よりも外側に配置されたフープ13Aとローラ28との対応関係は、実施例1の場合と同じである。さらに、実施例2においては、フープ13A同士の間にローラ28が配置されて、両者が一体化もしくはユニット化されているため、ベルト12の製造工程において、キャリア13とローラ28とを同時にブロック14に取り付けることが可能であり、ベルト12の組み立て性が向上する。
つぎに、ベルト12の実施例3を、図5および図6に基づいて説明する。この実施例3は、請求項1および請求項4および請求項5の発明に対応する実施例である。この実施例3において、実施例1および実施例2と同じ構成部分については、実施例1および実施例2と同じ符号を付してある。この実施例3においても、実施例2と同様にして、複数のフープ13A同士の間に、多数のローラ28が円周方向に配置されており、最も内周側に配置されたフープ13Aが、凹部16の底面20に接触している。
また、実施例3においては、一対の張り出し部15に、ベルト12の幅方向、具体的には、相互に近づく方向に突出する突出部30がそれぞれ形成されている。このようにして、凹部16に幅狭部16Aおよび幅広部16Bとが形成されている。ベルト12の幅方向で、幅狭部16Aの幅の方が、幅広部16Bの幅よりも狭く成されている。そして、凹部16のうち、浅い領域に幅狭部16Aが形成され、深い領域に幅広部16Bが形成されている。この突出部30同士の間隔、つまり、最も狭い幅狭部16Aの開口幅L1は、幅広部16Bを構成する壁面17同士の幅よりも狭く設定されている。なお、幅狭部16Aと幅広部16Bとの間には、ベルト12の幅方向における段差部が形成されている。
そして、幅広部16Bに多数のローラ28が配置されているとともに、幅狭部16Aにキャリア13が配置されている。つまり、図5に示すように、ベルト12の幅方向におけるローラ28の長さL2が、幅狭部16Aの開口幅L1よりも長く設定されている。また、多数のローラ28には、図6に示すように、ベルト12の幅方向における長さL3が、幅狭部16Aの開口幅L1よりも短く設定されたローラ28も含まれている。さらに、キャリア13を構成する全てのフープ13Aの幅は、幅狭部16Aの開口幅L1未満に設定されている。この実施例3において、実施例1および実施例2と同様の構成部分については、実施例1および実施例2と同じ作用効果を得られる。
また、この実施例3に示すベルト12の製造工程を、図7の平面図に基づいて説明する。多数の各ブロック14とキャリア13とが連結されていない状態から、キャリア13の内側空間であって、長さL3を有するローラ28に対応する位置にブロック14を位置させる。この場合、凹部16がキャリア13側に向けられている。そして、そのブロック14を外側に移動させると、突出部30同士の間をローラ28が通過し、図6のように長さL3を有するローラ28が、壁面17同士の間に位置することとなる。ついで、そのブロック14をキャリア13の円周方向に移動させる。以後、上記と同様の作業を繰り返すことにより、多数のブロック14がキャリア13に取り付けられ、かつ、円周方向で隣り合うブロック14同士が全て接触する状態となった時点で、キャリア13およびローラ28のユニット体に、多数のブロック14を組み付ける作業、すなわち、ベルト12の製造工程が終了する。
このようにして製造されたベルト12は、ほとんどのローラ28の長さL2が、凹部16の開口幅L1よりも長いため、ローラ28の外周面が突出部30に接触することで、キャリア13が凹部16内から抜け出すことを防止できる。つまり、多数のローラ28が、多数のローラ28よりも外側に配置されているフープ13Aの回転を防止する機能と、キャリア13の全体が凹部16から抜け出すことを防止する機能とを兼備している。したがって、キャリア13の抜け止め機構を新たに設けずに済み、ベルト12の製造コストの上昇を抑制できる。また、各ブロック14に、抜け止めを取り付けるための切り欠きや溝を形成する必要が無く、ブロック14の耐久性の低下を防止できる。
ここで、実施例3で説明した構成と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、長さL2,L3が、この発明の「転動体のキャリアの幅方向における長さ」に相当し、開口幅L1が、この発明における「幅狭部の開口幅」に相当する。この実施例3における構成と、この発明との対応関係は、実施例1の構成と、この発明の構成との対応関係と同じである。
つぎに、ベルト12の実施例4を、図8および図9に基づいて説明する。図9は、ベルト12の部分的な平面図であり、抜け止め19の図示は省略されている。この実施例4は、請求項1および請求項2および請求項6の発明に対応する実施例である。この実施例4において、実施例1と同じ構成部分については、実施例1と同じ符号を付してある。この実施例4においては、全てのローラ28の形状が実施例1とは異なる。この実施例4において、全てのローラ28には、軸線A1を含む平面における外周面形状を円弧とするクラウニングが施されている。
この実施例4において、実施例1と同様の構成部分については、実施例1と同様の作用効果を得られる。また、実施例4においては、各ローラ28にはクラウニングが施されているため、軸線A1を含む平面内で各ローラ28の軸線A1同士が相対移動して、軸線A1同士が非平行となることが可能である。このため、駆動側回転部材2および従動側回転部材3の軸線方向で、図9に示すように、各回転部材におけるベルト12の幅方向の巻き掛け位置の中心線B1と中心線C1とが、異なる位置となった場合でも、キャリア13に対して、ブロック14およびローラ28が変位し易くなる。したがって、中心線B1と中心線C1との位置ずれに、ベルト12の全体として追随する形状変化、つまり、蛇行が可能であり、ローラ28の転動が容易となる。
また、ブロック14およびローラ28が変位し易いため、駆動側回転部材2と従動側回転部材3との間の領域で、ブロック14の幅方向の中心と、キャリア13とが位置ずれした場合でも、プーリにベルト12が巻き掛かる過程で、ブロック14の幅方向の中心と、キャリア13の幅方向の中心とが一致するようにセンタリングされる。この実施例4で説明した構成と、この発明の構成との対応関係は、実施例1の構成と、この発明の構成との対応関係と同じである。
つぎに、ベルト12の実施例5を、図10および図11に基づいて説明する。この実施例5は、請求項1および請求項2および請求項7の発明に対応する実施例である。この実施例5において、実施例1と同じ構成部分については、実施例1と同じ符号を付してある。この実施例5においては、全てのローラ28の構成が実施例1とは異なる。この実施例5において、全てのローラ28には、軸線A1を中心とする貫通孔31が設けられて、全体として中空に構成されている。
実施例5におけるベルト12の製造工程を図11により説明すると、各ローラ28の貫通孔31に紐(線材)32を通すことにより、全てのローラ28を紐32で連結して、ユニット化することが可能である。このようにして、ユニット化された多数のローラ28を多数のブロック14の凹部16に配置し、かつ、キャリア13を凹部16に配置して抜け止め19を取り付けた後、紐32を除去することで、ベルト12の組み立て工程が終了する。つまり、全てのローラ28をユニット化して多数のブロック14に組み付けることが可能であり、ベルト12の組み立て性が向上する。
また、実施例5においては、ローラ28の1個あたり、貫通孔31に相当する分の材料が少なくて済むため、ベルト12全体としての軽量化を図ることが可能である。また、貫通孔31を形成する分、ローラ28の外径が大きくなり、多数のローラ28の外周側に取り付けられるキャリア13は、ベルト12がプーリに巻き掛けられる領域での巻き掛け半径が大きくなり、キャリア13に発生する曲げ応力を低減することが可能である。なお、この実施例5において、実施例1と同様の構成部分については、実施例1と同様の作用効果を得られる。また、この実施例5で説明した構成と、この発明の構成との対応関係は、実施例1の構成と、この発明の構成との対応関係と同じである。
つぎに、ベルト12の実施例6を、図12に基づいて説明する。この実施例6は、請求項8に対応する実施例である。この実施例6においては、実施例2で示した多数のローラに、外径の異なるローラが含まれている。例えば、大径のローラ28Aおよび小径のローラ28Bとを有している。このように、外径の異なる複数種類のローラ28A,28Bを用いることにより、ベルト12の円周方向において、隣り合うローラ同士の間に隙間が生じることを回避したり、ローラ同士の間の隙間量を任意の値に調整したりすることができる。なお、外径の異なるローラを3種類以上用いることも可能である。
つぎに、ベルト12の実施例7を、図13および図14に基づいて説明する。この実施例7は、請求項9に対応する実施例である。この実施例7において、実施例1と同じ構成部分については、実施例1と同じ符号を付してある。この実施例7においては、転動体として球体33が用いられている。つまり、キャリア13の内周面と、凹部16の底面20との間に多数の球体(鋼球、セラミック球など)33が配置されている。また、キャリア13の内周面と、凹部16の底面20との間に潤滑油34が注入されている。この実施例7においては、ブロック14とキャリア13との間で球体33が転動することにより、実施例1と同様の作用効果を得られる。また、複数の球体33が、ベルト12の幅方向および円周方向に複数配置され、かつ、ベルト12の円周方向における平面内で、球体33同士が相対回転可能である。
このため、駆動側回転部材2および従動側回転部材3の軸線方向で、図14のようにベルト12の幅方向の巻き掛け位置の中心線B1および中心線C1が、異なる位置となった場合でも、キャリア13に対して、ブロック14および球体33が変位し易くなる。したがって、中心線B1と中心線C1との位置ずれに、ベルト12の全体として追随する形状変化、つまり、蛇行が可能であり、球体33の転動が容易となる。さらに、球体33とブロック14との引っ掛かりを防止できる。さらにまた、球体33同士の接触面、および球体33とブロック14との接触面、球体33とキャリア13との接触面を、潤滑油34により潤滑することが可能であり、これらの接触部位の焼き付きを抑制することが可能である。
また、ブロック14および球体33が変位し易いため、駆動側回転部材2と従動側回転部材3との間の領域で、ブロック14の幅方向の中心と、キャリア13とが位置ずれした場合でも、プーリにベルト12が巻き掛かる過程で、ブロック14の幅方向の中心と、キャリア13の幅方向の中心とが一致するようにセンタリングされる。この実施例7においては、球体33がこの発明の転動体に相当する。実施例7のその他の構成と、この発明の構成との対応関係は、実施例1の構成と、この発明の構成との対応関係と同じである。
つぎに、ベルト12の他の実施例を図15に基づいて説明する。この実施例8は、請求項1および請求項2に対応する実施例である。この実施例8に示されたブロック35は、ベルト12の円周方向に多数配置されるものであり、ベルト12の幅方向におけるブロック35の両端には、ベルト12の半径方向の外側に向けて突出する突出部36がそれぞれ形成されている。ベルト12の幅方向におけるブロック35の両端には傾斜面29がそれぞれ形成されている。また、ベルト12の幅方向でブロック35の中央には柱部45が設けられている。柱部45は、ベルト12の半径方向の外側に向けて突出しており、柱部45の一方の面には、ベルト12の円周方向に突出した凸部37が形成されている。一方、柱部45における他方の面には凹部38が形成されている。そして、ブロック35同士を接触させた場合に、隣り合うブロック35の凸部37が凹部38に進入して、ブロック35同士を位置決めするように構成されている。
また、柱部45に連続して、ベルト12の幅方向に延ばされた抑え部39が両側に形成されている。さらに、各抑え部39と、ブロック35の幅方向部の40との間に、それぞれ凹部41が形成されている。各凹部41にはベルト12の円周方向にローラ42が多数配置されており、各ローラ42はベルト12の幅方向の軸線D1を中心として転動可能である。さらに、抑え部39とローラ41との間には、キャリア43がそれぞれ配置されている。キャリア43は環状に構成されており、帯状のフープ44を内外に複数積層してキャリア43が構成されている。つまり、最も内周側のフープ44と、凹部41の底面45との間にローラ42が配置されている。ベルト12の幅方向で、この底面45の延長線上にブロック35のロッキングエッジ46が配置されている。このように、実施例8においては、ベルト12の幅方向に2列のキャリア43が配置され、各キャリア43に対応して、多数のローラ42が円周方向に配置されている。
この実施例8に示されたベルト12を、駆動側回転部材2および従動側回転部材3に巻き付けて、トルクの伝達をおこなうと、ブロック35同士の圧縮力によりトルク伝達がおこなわれる。また、各ブロック35がベルト12の円周方向に移動した場合に、キャリア43とブロック35との間でローラ42が転動するため、実施例1と同様の作用効果を得られる。さらにまた、この実施例8においては、各ローラ42が、柱部45および突出部36に接触することにより、ローラ42がベルト12の幅方向に位置決めされる。したがって、実施例1と同様の効果を得られる。また、ロッキングエッジ46の技術的意味も、実施例1の場合と同じである。この実施例8においては、ローラ42がこの発明の転動体に相当し、突出部36および柱部45が、この発明の位置決め機構に相当する。
各実施例において、ベルト12の幅方向と、キャリア13の幅方向とは、同義で用いられている。また、各実施例において、ローラの端面形状は平坦面、球面、円弧面などのいずれでもよい。また、転動体の材料としては、鉄、各種合金、セラミックス、プラスチックなどを選択することが可能である。また、各実施例におけるベルトは、現在市販されているベルト形状をベースにしているため、ベルトの形状や製造工程をほとんど変更することなく、各実施例を実施することが可能である。
2…駆動側回転部材、 3…従動側回転部材、 5,9…固定プーリ、 6,10…可動プーリ、 12…ベルト(動力伝達用無端ベルト)、 13,43…キャリア、 13A,44…フープ、 14,35…ブロック、 15…一対の張り出し部、 28,28A,28B,42…ローラ、 36…突出部、 45…柱部、 L1…開口幅、 L2,L3…長さ。
Claims (9)
- 無端状のキャリアと、このキャリアの円周方向に取り付けられ、かつ、回転部材に接触する複数のブロックとを有する動力伝達用無端ベルトにおいて、
前記キャリアと前記複数のブロックとの間に配置された複数の転動体と、
前記複数のブロックに形成され、かつ、前記転動体を前記キャリアの円周方向に直交する幅方向に位置決めする位置決め機構と
を備えていることを特徴とする動力伝達用無端ベルト。 - 前記キャリアが、帯状のフープを内外周に複数積層して構成されているとともに、前記複数のフープのうち、最も内周に配置されたフープの内周面と、前記複数のブロックとの間に、前記複数の転動体が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達用無端ベルト。
- 前記複数のフープ同士の間に、前記複数の転動体が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達用無端ベルト。
- 前記複数のブロックには、前記キャリアおよび前記転動体が配置される凹部が設けられており、この凹部は幅狭部および幅広部を有し、前記転動体の前記キャリアの幅方向における長さが、前記幅狭部の開口幅よりも長く設定されていることを特徴とする請求項3に記載の動力伝達用無端ベルト。
- 前記複数の転動体には、前記キャリアの幅方向における長さが、前記幅狭部の開口幅よりも長く設定された転動体と、前記キャリアの幅方向における長さが、前記幅狭部の開口幅よりも短く設定された転動体とが含まれていることを特徴とする請求項4に記載の動力伝達用無端ベルト。
- 前記複数の転動体が、前記キャリアの幅方向における軸線を中心として転動する複数のローラであるとともに、この複数のローラには、前記軸線を含む平面における外周面形状を円弧とするクラウニングが施されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の動力伝達用無端ベルト。
- 前記複数の転動体が中空に構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の動力伝達用無端ベルト。
- 前記複数の転動体には、外径の異なる転動体が含まれていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の動力伝達用無端ベルト。
- 前記複数の転動体が球体であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の動力伝達用無端ベルト。
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CN109578515A (zh) * | 2017-09-29 | 2019-04-05 | 丰田自动车株式会社 | 传动带及其制造方法 |
-
2004
- 2004-08-24 JP JP2004244392A patent/JP2006064013A/ja not_active Withdrawn
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