JP2006063895A - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Atsushi Koga
淳 古賀
Zenichi Yoshida
善一 吉田
Yoichiro Iritani
陽一郎 入谷
Wataru Seki
関  亘
Kenji Enomoto
健次 榎本
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Abstract

【課題】 主軸方向での小型化を維持しつつ、各ディフューザベーンを回動させることができるディフューザベーン駆動機構を備えた遠心圧縮機を提供する。
【解決手段】 ディフューザベーン駆動機構は、主軸と同軸状で主軸回りに回動可能に支持されるとともに主軸と平行で各ディフューザベーン14に対応した突起軸32bを有するリング状のウォームホイール32と、ウォームホイール32に噛合して軸回転可能に支持された円筒ウォーム33と、円筒ウォーム33を正逆両方に軸回転させる駆動モータ37と、各ディフューザベーン14の支軸31に各々連結されるとともにウォームホイール32の突起軸32bに係合した長穴34aを有する補助部材34と、より成る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、主軸と共に軸回転する羽根車により、流体を軸方向から吸入して圧縮しながら遠心方向へ吐出する遠心圧縮機に関する。
図4に示すように、従来一般の遠心圧縮機1は、複数の部材が組み合わされて成るケーシング2により外形が構成され、このケーシング2内で軸回転可能に支持された主軸に羽根車10、20が一体的に取り付けられている。ここでは、2段の羽根車10、20を備えた2段圧縮方式の遠心圧縮機を示している。第1段、第2段の羽根車10、20は、それぞれ複数枚のインペラ11、21を有し、主軸と共に軸回転することで、軸方向から流体を吸入し、インペラ11、21からの揚力及び遠心力によってその流体を圧縮しながら遠心方向へ吐出するものである。
第1段の羽根車10から吐出された圧縮流体は、第1段の遠心方向流路12を通じて主軸から遠ざかる方向へ一旦流れ、次いで反転し向心方向流路13を通じて第2段の羽根車20へ導かれ、この羽根車20を通じて更に圧縮される。第2段の羽根車20から吐出された流体は、第2段の遠心方向流路22を通じて再び主軸から遠ざかる方向へ流れ、そのまま吐出口から機外へ吐出される。ここでの第1段の遠心方向流路12、向心方向流路13や、第2段の遠心方向流路22は、ケーシング2により形成される。
ここで、第1段の遠心方向流路12、向心方向流路13や、第2段の遠心方向流路22は、流通する流体の運動エネルギを圧力エネルギに変換するというディフューザの機能を担うものであって、特に高性能の遠心圧縮機を実現する観点から、第1段、第2段の遠心方向流路12、22内には、それぞれ第1段、第2段のディフューザベーン14、24が複数配設され、第1段の向心方向流路13内には、固定のベーン15が複数配設されている。更に近年では、圧縮機から吐出される流体の流量すなわち羽根車の回転数が変動しても、各ディフューザベーン14、24が流通流体に対しての圧力損失(部分負荷)の要因とならないように、各ディフューザベーン14、24を適正な角度に調整し得る工夫が施されている。例えば、各ディフューザベーン14、24がそれぞれ主軸と平行な支軸を中心に回動可能に支持されており、その回動の駆動力はリンク機構を介して伝達されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開昭55−40242号公報
しかし、上記した従来の遠心圧縮機1では、各ディフューザベーン14、24を回動させるためのディフューザベーン駆動機構がリンク機構であるため、その機構の構造そのものが極めて複雑であり、その機構を収容するのに過大なスペースを必要とする。特にケーシング2における2段目以降には、前段の向心方向流路(図4では第1段の向心方向流路13)の存在によりそもそも余剰のスペースが小さく、主軸方向へ拡大しない限りリンク機構の収容は困難である。つまり、遠心圧縮機1そのものの主軸方向への大型化を招く。ちなみに、主軸が長くなると、運転中に不用意な振動が誘発されるという弊害を伴う。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、主軸方向での小型化を維持しつつ、各ディフューザベーンを回動させることができるディフューザベーン駆動機構を備えた遠心圧縮機を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明による遠心圧縮機は、主軸と共に軸回転し流体を軸方向から吸入して遠心方向へ吐出する羽根車と、この羽根車からの吐出流体の遠心方向流路内に配設され各々主軸と平行な支軸を中心に回動可能に支持された複数のディフューザベーンと、これらの各ディフューザベーンを回動させるディフューザベーン駆動機構と、を備えた遠心圧縮機において、以下の点を特徴とする。
ディフューザベーン駆動機構は、主軸と同軸状で主軸回りに回動可能に支持されるとともに各支軸と平行で各ディフューザベーンに対応した突起軸を有するリング状のウォームホイールと、このウォームホイールに噛合して軸回転可能に支持された円筒ウォームと、この円筒ウォームを正逆両方に軸回転させる駆動モータと、各ディフューザベーンの支軸に各々連結されるとともにウォームホイールの突起軸に係合した長穴を有する補助部材と、より成る。これにより、駆動モータの駆動に伴って円筒ウォームが軸回転し、これとともにウォームホイールが主軸回りに回動する。その際、各突起軸もウォームホイールと一体に回動するため、各突起軸に各長穴で係合した各補助部材が各支軸を中心に回動し、これと一体に各ディフューザベーンも各支軸を中心に回動するようになる。このようなディフューザベーン駆動機構では、駆動力の主伝達がウォームギヤでなされることから、リンク機構と比較して、主軸方向での収容スペースを抑えることができる。
ここで実用性を踏まえ、各ディフューザベーンの配置を一律にした上で、これらの回動角度を一律に調整できるように、各ディフューザベーンの各支軸が主軸を中心とした同一円周上に等間隔で設けられ、ウォームホイールの各突起軸が主軸を中心としつつ各支軸とは異なる同一円周上に等間隔で設けられていることが好ましい。
また、円滑なウォームホイールの回動を実現する観点から、ウォームホイールを支持しながら主軸回りに回動可能に案内するためのウォームホイール案内部材が、主軸を中心とした同一円周上に等間隔で複数設けられていることが好ましい。
また、安定したウォームホイールの回動を実現する観点から、円筒ウォームが主軸を中心とした同一円周上に等間隔で複数設けられていることが好ましい。
また、遠心方向流路内での各ディフューザベーンの機能を最大限に発揮できるように、各ディフューザベーンにおける軸方向の前後縁がアブレダブル材で被覆されていて、この前後縁と、遠心方向流路を形成する壁面とが、各ディフューザベーンの回動に伴って摺動するようになっているとよい。
そして、羽根車を複数段で備え、前段の羽根車から吐出された吐出流体がその前段の遠心方向流路、向心方向流路を順に経た後、次段の羽根車に吸入される複数段圧縮方式の遠心圧縮機の場合、部品コストを低減する観点から、各段の円筒ウォームが共同の駆動モータによって軸回転されるようになっていることが好ましい。
同様の観点から、羽根車を2段で備え、第1段の羽根車から吐出された吐出流体がその第1段の遠心方向流路、向心方向流路を順に経た後、第2段の羽根車に吸入される2段圧縮方式の遠心圧縮機の場合は、第1段の向心方向流路と第2段の遠心方向流路との間に共同のウォームホイールが配設され、第1段のディフューザベーンの支軸が第1段の向心方向流路内に配設された固定のベーンの内部を貫通することが好ましい。
本発明の遠心圧縮機によれば、ディフューザベーン駆動機構を収容するための主軸方向でのスペースが抑えられることから、遠心圧縮機そのものの主軸方向での小型化を維持することが可能になる。勿論、そのディフューザベーン駆動機構によって各ディフューザベーンを回動させることもできる。
以下に、本発明の遠心圧縮機の実施形態について図面を参照しながら詳述する。先ず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態の遠心圧縮機の要部を示す縦断面図、図2はその遠心圧縮機の要部を示す横断面図である。なお、図中で図4と同じ名称で同じ機能を果たす部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。後述する第2、第3実施形態においても同様とする。
図1及び図2に示すように、第1段の遠心方向流路12内に配設された各第1段のディフューザベーン14は、それぞれ主軸と平行な支軸31を介してケーシング2に対し支持されていて、各支軸31を中心に回動可能になっている。ここでの各支軸31は、主軸を中心とした同一円周上に等間隔で設けられている。
一方ケーシング2には、第1段の遠心方向流路12の近傍すなわち各第1段のディフューザベーン14における各支軸31の近傍に、主軸と同軸状の環状空間3が形成されており、この環状空間3内には、各第1段のディフューザベーン14を回動させるための第1段のディフューザベーン駆動機構の構成要素であるウォームホイール32、円筒ウォーム33、及び補助部材34が収容されている。
ウォームホイール32は、主軸と同軸状でリング状のものであって、その外周上の等間隔な4個所において、ケーシング2に対して固定のガイド35(図2では2個所を図示)で支持され、これにより主軸回りに回動可能に案内されるようになっている。また、ウォームホイール32の外周の一部には、円筒ウォーム33と噛合する歯部32aが取り付けられている。更に、ウォームホイール32の一端面には、各第1段のディフューザベーン14と対応した位置に、各支軸31と平行な突起軸32bが突設されている。ここでの各突起軸32bは、主軸を中心としつつ各支軸31の配置径よりも若干大きい程度の径の同一円周上に等間隔で設けられている。
円筒ウォーム33は、ウォームホイール32の歯部32aと噛合しつつ、主軸すなわちウォームホイール32の回動軸とは直角な回転軸を有するように、ケーシング2に対して固定の軸受36で軸回転可能に支持されている。そして、この円筒ウォーム33は、ケーシング2の外面に取り付けられた駆動モータ37の出力軸に連結軸38を介して直結されていて、駆動モータ37の出力軸の正逆方向の軸回転に応じて正逆両方に軸回転するようになっている。
補助部材34は、各第1段のディフューザベーン14の支軸31に各々連結されたものであって、ウォームホイール32の各突起軸32bに係合する長穴34aを有している。
これと同様に、第2段の遠心方向流路22内に配設された各第2段のディフューザベーン24は、それぞれ主軸と平行な支軸41を介してケーシング2に対し支持されていて、各支軸41を中心に回動可能になっている。ここでの各支軸41も、主軸を中心とした同一円周上に等間隔で設けられている。
一方ケーシング2には、第1段の向心方向流路15と第2段の遠心方向流路22との間であって各第2段のディフューザベーン24における各支軸41の近傍に、主軸と同軸状の環状空間4が形成されており、この環状空間4内には、各第2段のディフューザベーン24を回動させるための第2段のディフューザベーン駆動機構の構成要素であるウォームホイール42、円筒ウォーム43、及び補助部材44が収容されている。
ウォームホイール42は、主軸と同軸状でリング状のものであって、その外周上の等間隔な4個所において、ケーシング2に対して固定のガイド45(図2では2個所を図示)で支持され、これにより主軸回りに回動可能に案内されるようになっている。また、ウォームホイール42の外周の一部には、円筒ウォーム43と噛合する歯部42aが取り付けられている。更に、ウォームホイール42の一端面には、各第2段のディフューザベーン24と対応した位置に、各支軸41と平行な突起軸42bが突設されている。ここでの各突起軸42bも、主軸を中心としつつ各支軸41の配置径よりも若干大きい程度の径の同一円周上に等間隔で設けられている。
円筒ウォーム43は、ウォームホイール42の歯部42aと噛合しつつ、主軸すなわちウォームホイール42の回動軸とは直角な回転軸を有するように、ケーシング2に対して固定の軸受46で軸回転可能に支持されている。そして、この円筒ウォーム43は、ケーシング2の外面に取り付けられた駆動モータ47の出力軸に連結軸48を介して直結されていて、駆動モータ47の出力軸の正逆方向の軸回転に応じて正逆両方に軸回転するようになっている。
補助部材44は、各第2段のディフューザベーン24の支軸41に各々連結されたものであって、ウォームホイール42の各突起軸42bに係合する長穴44aを有している。
このような構成にすると、駆動モータ37、47の駆動に伴って円筒ウォーム33、43が軸回転し、これとともにウォームホイール32、42が主軸回りに回動する。その際、各突起軸32b、42bもウォームホイール32、42と一体に回動するため、各突起軸32b、42bに各長穴34a、44aで係合した各補助部材34、44が各支軸31、41を中心に回動する。これにより、各補助部材34、44と一体に各第1段、第2段のディフューザベーン14、24も各支軸31、41を中心に回動するようになる。このような第1段、第2段のディフューザベーン駆動機構では、駆動力の主伝達がウォームギヤでなされることから、リンク機構と比較して、主軸方向での収容スペースを抑えることができ、遠心圧縮機1そのものの主軸方向での小型化を維持することが可能になる。
また、各第1段のディフューザベーン14の各支軸31が主軸を中心とした同一円周上に等間隔で設けられ、ウォームホイール32の各突起軸32bが主軸を中心としつつ各支軸31とは異なる同一円周上に等間隔で設けられているため、各第1段のディフューザベーン14の配置が一律であるとともに、これらの回動角度も一律になる。そうすると、各第1段のディフューザベーン14による第1段の遠心方向流路12内の流通流体の流れが均一になり、実用性に優れたものとなる。勿論、各第2段のディフューザベーン24にまつわる構成も同様であるため、第2段の遠心方向流路22内の流通流体の流れも均一になる。
また、ウォームホイール32、42を支持しながら主軸回りに回動可能に案内するウォームホイール案内部材としてのガイド35、45が、主軸を中心とした同一円周上に等間隔で設けられているため、ウォームホイール32、42を均等に案内でき、その回動を円滑に行える。これは、ガイド35、45を等間隔な2個所以上に設置することで実現が可能である。
また、各第1段、第2段のディフューザベーン14、24を回動させるための各第1段、第2段のディフューザベーン駆動機構が互いに独立していることから、各駆動モータ37、47の出力(軸回転の角度)を個別に制御することで、各第1段、第2段のディフューザベーン14、24の回動角度を互いに個別に調整できる点で有効である。一般には、各第1段、第2段のディフューザベーン14、24に要求される適正な回動角度は、互いに異なるからである。
ところで、1つのウォームホイール32、42に対して円筒ウォーム33、43が1つであると、円筒ウォーム33、43からウォームホイール32、42への駆動力伝達の際に、その応力がウォームホイール32、42の外周の1個所に集中するため、ウォームホイール32、42が不用意に歪んでしまうおそれがあり、結果として、ウォームホイール32、42の回動に支障を来たす可能性がある。そこで、ウォームホイール32、42の安定した回動を実現すべく、応力集中を分散させる目的で、1つのウォームホイール32、42に対し、複数の円筒ウォーム33、43、及びこれと対になる歯部32a、42aを周方向に等間隔で設けることが好ましい。
また、各支軸31、41を中心とした各ディフューザベーン14、24の回動を円滑に行おうとして、各ディフューザベーン14、24における軸方向の前後縁と、遠心方向流路12、22を形成する壁面との隙間を大きく確保した場合、その隙間にも流体が流通するため、遠心方向流路12、22内での各ディフューザベーン14、24の機能が損なわれてしまうおそれがある。そこで、その隙間を抑えつつ各ディフューザベーン14、24の円滑な回動を確保する目的で、遠心圧縮機1の組立時に、各ディフューザベーン14、24の前後縁を予めアブレダブル材(例えばフッ素系樹脂)で被覆しておき、この前後縁と、遠心方向流路12、22を形成する壁面とを接触状態で組み付けるとよい。これにより、各ディフューザベーン14、24の回動に伴って、この前後縁と、遠心方向流路12、22を形成する壁面とが、アブレダブル材を介在して隙間なく円滑に摺動できるため、遠心方向流路12、22内での流通流体が確実に各ディフューザベーン14、24を経ることになって各ディフューザベーン14、24の機能が最大限に発揮されるし、各ディフューザベーン14、24の回動も円滑に行える。
なお、本実施形態では、羽根車を2段で備える2段圧縮方式の圧縮機を例に挙げて説明したが、羽根車を1段で備える単段方式のものや、羽根車を2段以上で備える複数段圧縮方式のものにも適用が可能である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態の特徴は、羽根車を複数段で備えた複数段圧縮方式の遠心圧縮機を前提とし、第1実施形態を変形して部品コストの低減を図った点にある。
本実施形態では、各第1段、第2段のディフューザベーン駆動機構の構成要素である各円筒ウォーム33、43を1つの共同の駆動モータからの出力によって共に軸回転させるようになっている。具体的には、第1実施形態での各駆動モータ37、47のうちの一方、例えば第1段専用の駆動モータ37を排除した上で、残りの駆動モータ47の出力軸に、第1段の円筒ウォーム33の連結軸38が第1段の歯車群を介して接続され、同様に第2段の円筒ウォーム43の連結軸48が第2段の歯車群を介して接続されている。
このような構成にしても、各ディフューザベーン14、24を回動させることができる。しかも、第1実施形態と比較して駆動モータの数を削減できるため、高価な部品である駆動モータのコスト低減が可能になる。但し、各第1段、第2段のディフューザベーン14、24が1つの駆動モータからの駆動力によってそれぞれ適正な回動角度になるように、第1段と第2段相互の関係において、歯車群による回転比や、ウォームギヤの回転比や、ウォームホイール32、42の径や、各支軸31、41の配置径と各突起軸32b、42bの配置径等を設定しておくことが重要である。
なお、本実施形態では、羽根車を2段で備える2段圧縮方式の圧縮機を例に挙げて説明したが、羽根車を2段以上で備える複数段圧縮方式のものにも適用が可能である。
次に、本発明の第3実施形態について、図3を参照しながら説明する。本第3実施形態の特徴は、羽根車を2段で備えた2段圧縮方式の遠心圧縮機を前提とし、第2実施形態と同様の観点から、第1実施形態を変形して部品コストの低減を図った点にある。
図3に示すように、本実施形態では、各第1段、第2段のディフューザベーン駆動機構の構成要素である各補助部材34、44を1つの共同のウォームホイールからの出力によって共に回動させるようになっている。具体的には、第1実施形態での第1段専用のウォームホイール32、及びこれを駆動させるための円筒ウォーム33、駆動モータ37等を排除した上で、各第1段のディフューザベーン14の支軸31が、第1段の向心方向流路13内の固定のベーン15を貫通しつつ、第2段の環状空間4内まで延出しており、この環状空間4内において、それらの各支軸31にそれぞれ第1段の補助部材34が連結されている。また、第2段のウォームホイール42の他端面に第1段の突起軸32bが突設されており、これらの各突起軸32bに各第1段の補助部材34の長穴34aが係合している。
このような構成にしても、第2の駆動モータ47からの駆動力が第2段のウォームホイール42に伝達されるため、各ディフューザベーン14、24を回動させることができる。しかも、第1実施形態と比較してウォームホイール、円筒ウォーム、駆動モータ等の数を削減できるため、部品コストの低減が可能になる。但し、各第1段、第2段のディフューザベーン14、24が1つの駆動モータからの駆動力によってそれぞれ適正な回動角度になるように、第1段と第2段相互の関係において、各支軸31、41の配置径と各突起軸32b、42bの配置径等を設定しておくことが重要である。
その他本発明は上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明は、遠心圧縮機に有用である。
本発明の第1実施形態の遠心圧縮機の要部を示す縦断面図である。 第1実施形態の遠心圧縮機の要部を示す横断面図である。 本発明の第3実施形態の遠心圧縮機の要部を示す縦断面図である。 従来の遠心圧縮機の一例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 圧縮機
2 ケーシング
3、4 環状空間
10、20 羽根車
11、21 インペラ
12、22 遠心方向流路
13 向心方向流路
14、24 ディフューザベーン
15 固定のベーン
31、41 支軸
32、42 ウォームホイール
32a、42a 歯部
32b、42b 突起軸
33、43 円筒ウォーム
34、44 補助部材
34a、44a 長穴
35、45 ガイド
36、46 軸受
37、47 駆動モータ
38、48 連結軸

Claims (7)

  1. 主軸と共に軸回転し流体を軸方向から吸入して遠心方向へ吐出する羽根車と、この羽根車からの吐出流体の遠心方向流路内に配設され各々主軸と平行な支軸を中心に回動可能に支持された複数のディフューザベーンと、これらの各ディフューザベーンを回動させるディフューザベーン駆動機構と、を備えた遠心圧縮機において、
    ディフューザベーン駆動機構は、主軸と同軸状で主軸回りに回動可能に支持されるとともに各支軸と平行で各ディフューザベーンに対応した突起軸を有するリング状のウォームホイールと、このウォームホイールに噛合して軸回転可能に支持された円筒ウォームと、この円筒ウォームを正逆両方に軸回転させる駆動モータと、各ディフューザベーンの支軸に各々連結されるとともにウォームホイールの突起軸に係合した長穴を有する補助部材と、より成ることを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 各ディフューザベーンの各支軸が主軸を中心とした同一円周上に等間隔で設けられ、ウォームホイールの各突起軸が主軸を中心としつつ各支軸とは異なる同一円周上に等間隔で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. ウォームホイールを支持しながら主軸回りに回動可能に案内するためのウォームホイール案内部材が、主軸を中心とした同一円周上に等間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遠心圧縮機。
  4. 円筒ウォームが主軸を中心とした同一円周上に等間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遠心圧縮機。
  5. 各ディフューザベーンにおける軸方向の前後縁がアブレダブル材で被覆されていて、この前後縁と、遠心方向流路を形成する壁面とが、各ディフューザベーンの回動に伴って摺動することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の遠心圧縮機。
  6. 羽根車を複数段で備え、前段の羽根車から吐出された吐出流体がその前段の遠心方向流路、向心方向流路を順に経た後、次段の羽根車に吸入される請求項1から5のいずれかに記載の遠心圧縮機であって、
    各段の円筒ウォームが共同の駆動モータによって軸回転されることを特徴とする遠心圧縮機。
  7. 羽根車を2段で備え、第1段の羽根車から吐出された吐出流体がその第1段の遠心方向流路、向心方向流路を順に経た後、第2段の羽根車に吸入される請求項1から5のいずれかに記載の遠心圧縮機であって、
    第1段の向心方向流路と第2段の遠心方向流路との間に共同のウォームホイールが配設され、第1段のディフューザベーンの支軸が第1段の向心方向流路内に配設された固定のベーンの内部を貫通することを特徴とする遠心圧縮機。
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