JP2014125946A - 回転機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】インペラ21の回転動作の安定性を十分に確保した上で、チップクリアランスからの漏れ流れを低減して、ギアド圧縮機1の効率を高いレベルまで向上させること。
【解決手段】ディスク25の先端側の中心部に第1磁石43が設けられ、第1磁石43の一方の極が軸方向の一方側を指向しかつ第1磁石43の他方の極が軸方向の他方側を指向してあって、インペラハウジング31内におけるインペラ21の軸方向の一方側に第2磁石47が設けられ、第2磁石47の一方の極が第1磁石43の一方の極側を指向していること。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠心力を利用して空気等のガスを圧縮する遠心圧縮機、排気ガス等のガスの圧力エネルギーを利用して回転力を発生させるタービン等の回転機械に関する。
近年、ギアド圧縮機(遠心圧縮機の一例)について種々の開発がなされており、一般的なギアド圧縮機の構成について簡単に説明すると、次のようになる。
一般的なギアド圧縮機は、ベースハウジングを具備しており、このベースハウジング内には、回転軸(ロータ軸)が回転可能に設けられており、この回転軸の一端部は、ベースハウジングから突出してある。また、ベースハウジング内には、駆動軸が回転可能かつ回転軸に対して平行に設けられており、この駆動軸は、増速歯車機構を介して回転軸に連動連結してある。更に、ベースハウジングの外側の適宜位置には、駆動軸を回転させる回転モータが設けられている。
回転軸の一端部には、インペラが一体的かつ同心状に設けられており、このインペラは、回転軸の軸方向の遊び(微動)が許容されている。また、インペラは、回転軸と同心状に位置しかつハブ面が前記軸方向の一方側から径方向外側へ延びたディスクと、このディスクのハブ面に周方向に等間隔に一体形成された複数のブレードとを備えている。
ベースハウジングの前記軸方向の一方側の側部には、インペラを収容するインペラハウジングが設けられており、このインペラハウジングは、内側に、複数のブレードの先端縁(外縁)を覆うシュラウド壁を有している。また、インペラハウジングにおけるインペラの入口側には、空気等のガスをインペラ側へ取入れるためのガス取入口が形成されている。そして、インペラハウジング内におけるインペラの出口側には、圧縮されたガスを昇圧する環状のディフューザ流路が形成されており、インペラハウジングの内部には、渦巻き状のスクロール流路がインペラを囲むように形成されており、このスクロール流路は、ディフューザ流路に連通してある。更に、インペラハウジングにおけるガス取入口に離隔した箇所には、インペラを流通して圧縮されたガスを排出するためのガス排出口が形成されており、このガス排出口は、スクロール流路に連通してある。
従って、回転モータの駆動により駆動軸を回転させ、増速歯車機構を介して回転軸を増速回転させることにより、インペラを回転軸と一体的に増速回転させる。これにより、ガス取入口からガスをインペラ側へ取り入れて、遠心力を利用して圧縮することができ、インペラを流通して圧縮されたガスをディフューザ流路及びスクロール流路を経由してガス排出口から排出することができる。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特開2009−174692号公報 特開2008−133746号公報
ところで、ギアド圧縮機の運転中、例えばガスの流量の減少によってインペラに前記軸方向の一方側の空力的な推力が働くと、インペラがインペラハウジングのシュラウド壁側(前記軸方向の一方側)へ僅かに移動(微動)することになる。そのため、ブレードの先端縁とインペラハウジングのシュラウド壁との間のチップクリアランスの大きさをインペラの前記軸方向の遊び量(微動量)よりも大きく設定して、ブレードとインペラハウジングのシュラウド壁との干渉を抑えて、インペラの回転動作の安定性を十分に確保する必要がある。一方、前記チップクリアランスの大きさをインペラの前記軸方向の遊び量よりも大きく設定すると、前記チップクリアランスを経由した漏れ流れが増大して、ギアド圧縮機の効率(圧縮機効率)の低下を招くことになる。つまり、インペラの回転動作の安定性を十分に確保した上で、ギアド圧縮機の効率を高いレベルまで向上させることは困難であるという問題がある。
なお、前述の問題は、過給機用遠心圧縮機等のギアド圧縮機以外の遠心圧縮機、及び過給機用タービン等の遠心圧縮機以外の回転機械についても同様に生じるものである。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の回転機械を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、遠心力を利用してガスを圧縮したり又はガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させたりする回転機械において、ベースハウジングと、前記ベースハウジング内に回転可能に設けられ、一端部が前記ベースハウジングから突出した回転軸(ロータ軸)と、前記回転軸の一端部に一体的かつ同心状に設けられ、前記回転軸の軸方向の遊び(微動)が許容され、前記回転軸と同心状に位置しかつハブ面が前記軸方向の一方側から径方向外側へ延びたディスク、及び前記ディスクの前記ハブ面に周方向に等間隔に一体形成された複数のブレードを備えたインペラと、前記ベースハウジングの前記軸方向の一方側の側部に設けられ、内側に複数の前記ブレードの先端縁を覆うシュラウド壁を有し、ガスを前記インペラ側へ取入れるためのガス取入口が形成され、前記インペラを流通したガスを排出するためのガス排出口が形成され、前記インペラを収容するインペラハウジングと、前記ディスクの先端側(前記軸方向の一方側)の中心部に設けられ、一方の極(N極又はS極)が前記軸方向の一方側を指向しかつ他方の極(S極又はN極)が前記軸方向の他方側を指向した第1磁石と、前記インペラハウジング内における前記インペラの前記軸方向の一方側に設けられ、一方の極が前記第1磁石の一方の極側を指向した第2磁石と、を具備したことを要旨とする。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、別部材を介して間接的に設けられたことを含む意である。また、「内側に複数の前記ブレードの先端縁を覆うシュラウド壁を有し」とは、前記インペラハウジングの一部にシュラウド壁を有している場合の他に、前記インペラハウジング内に設けられた別部材の内側にシュラウド壁を有している場合を含む意である。更に、「前記ディスクの先端側の中心部」とは、前記ディスクの中心部に貫通形成された挿通穴に挿通した前記回転軸の一端側の先端を含む意である。
第1の特徴によると、前記インペラを回転させることにより、前記ガス取入口から前記インペラ側へガスを取り入れて、遠心力を利用して圧縮することができ、前記インペラを流通して圧縮されたガスを前記ガス排出口から排出することができる。又は、前記ガス取入口から取入れたガスを前記インペラの入口側から出口側へ流通させることにより、ガスの圧力エネルギーを利用して回転力を発生させることができ、仕事をしたガスを前記ガス排出口から排出することができる(第1の特徴による通常の作用)。
第1の特徴による通常の作用を奏する他に、前記第1磁石と前記第2磁石による反発力によって前記インペラを前記軸方向の他方側へ付勢することができる。これにより、前記ブレードの先端縁と前記インペラハウジングの前記シュラウド壁との間のチップクリアランスの大きさを前記インペラの前記軸方向の遊び量(微動量)よりも大きく設定しなくても、前記ブレードと前記インペラハウジングの前記シュラウド壁との干渉を抑えることができる。換言すれば、前記ブレードと前記インペラハウジングの前記シュラウド壁との干渉を抑えつつ、前記ブレードの先端縁と前記インペラハウジングの前記シュラウド壁との間のチップクリアランスの大きさを前記インペラの前記軸方向の遊び量(微動量)よりも小さく設定することができる(第1の特徴による特有の作用)。
本発明の第2の特徴は、遠心力を利用してガスを圧縮したり又はガスの圧力エネルギーを利用して回転力を発生させたりする回転機械において、ベースハウジングと、前記ベースハウジング内に回転可能に設けられ、一端部が前記ベースハウジングから突出した回転軸(ロータ軸)と、前記回転軸の一端部に一体的かつ同心状に設けられ、前記回転軸の軸方向の遊び(微動)が許容され、前記回転軸と同心状に位置しかつハブ面が前記軸方向の一方側から径方向外側へ延びたディスク、及び前記ディスクの前記ハブ面に周方向に等間隔に一体形成された複数のブレードを備えたインペラと、前記ベースハウジングの前記軸方向の一方側の側部に設けられ、内側に複数の前記ブレードの先端縁を覆うシュラウド壁を有し、ガスを前記インペラ側へ取入れるためのガス取入口が形成され、前記インペラを流通したガスを排出するためのガス排出口が形成され、前記インペラを収容するインペラハウジングと、前記ディスクの背面側(前記軸方向の他方側)の中央部(中心部を含む)に設けられ、一方の極(N極又はS極)が前記軸方向の一方側を指向しかつ他方の極(S極又はN極)が前記軸方向の他方側を指向した第1磁石と、前記ディスクの背面に対向する位置(対峙する位置)に設けられ、一方の極が前記第1磁石の他方の極側を指向した第2磁石と、を具備したことを要旨とする。
第2の特徴によると、前述の第1の特徴による通常の作用と同様の作用を奏する他に、前記第1磁石と前記第2磁石による吸引力によって前記インペラを前記軸方向の他方側へ付勢することができる。これにより、前記ブレードの先端縁と前記インペラハウジングの前記シュラウド壁との間のチップクリアランスの大きさを前記インペラの前記軸方向の遊び量(微動量)よりも大きく設定しなくても、前記ブレードと前記インペラハウジングの前記シュラウド壁との干渉を抑えることができる。換言すれば、前記ブレードと前記インペラハウジングの前記シュラウド壁との干渉を抑えつつ、前記ブレードの先端縁と前記インペラハウジングの前記シュラウド壁との間のチップクリアランスの大きさを前記インペラの前記軸方向の遊び量よりも小さく設定することができる(第2の特徴による特有の作用)。
本発明によれば、前記ブレードと前記インペラハウジングの前記シュラウド壁との干渉を抑えつつ、前記ブレードの先端縁と前記インペラハウジングの前記シュラウド壁との間のチップクリアランスの大きさを前記インペラの前記軸方向の遊び量よりも小さく設定できるため、前記インペラの回転動作の安定性を十分に確保した上で、前記チップクリアランスからの漏れ流れを低減して、前記回転機械の効率(圧縮機効率又はタービン効率)を高いレベルまで向上させることができる。
図1は、図2における矢視部Iの拡大図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係るギアド圧縮機の側断面図である。 図3(a)(b)は、図1におけるIII-III線に沿った図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係るギアド圧縮機の側断面図である。 図5(a)(b)は、図4におけるV-V線に沿った図である。 図6(a)(b)は、図4におけるVI-VI線に沿った図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1から図3(a)(b)を参照して説明する。なお、図中において、「F」は、前方向、「R」は、後方向をそれぞれ指している。
図2に示すように、本発明の第1実施形態に係るギアド圧縮機1は、遠心力を利用して空気等のガスを圧縮する遠心圧縮機の1つである。そして、ギアド圧縮機1の具体的な構成は、以下のようになる。
ギアド圧縮機1は、ベースハウジング3を具備しており、このベースハウジング3内には、回転軸(ロータ軸)5がベアリング7を介して回転可能に設けられており、この回転軸5の前端部(一端部)は、ベースハウジング3から前方向(回転軸5の軸方向の一方側)へ突出してある。また、ベースハウジング3内には、駆動軸9がベアリング11を介して回転可能かつ回転軸5に対して平行に設けられており、この駆動軸9の後端部は、ベースハウジング3から後方向(前記軸方向の他方側)へ突出してある。
駆動軸9は、増速歯車機構13を介して回転軸5に連動連結してあり、この増速歯車機構13は、駆動軸9に一体的に設けられた主動歯車15と、回転軸5に一体的に設けられかつ主動歯車15に噛合した従動ピニオン17とからなっている。また、ベースハウジング3の外側の適宜位置には、駆動軸9を回転させる回転モータ19が設けられており、この回転モータ19の出力軸(図示省略)は、カップリング(図示省略)を介して駆動軸9に連動連結してある。
図1及び図2に示すように、回転軸5の前端部には、インペラ21が固定ナット23を介して一体的かつ同心状に設けられており、このインペラ21は、前後方向(前記軸方向)の遊び(微動)が許容されている。また、インペラ21は、回転軸5と同心状に位置しかつハブ面25hが前方向(前記軸方向の一方側)から径方向外側へ延びたディスク25を備えており、このディスク25の中心部には、回転軸5の前端部を挿通させるための挿通穴27が貫通形成されている。更に、ディスク25のハブ面25hには、複数のブレード29が周方向に等間隔に一体形成されている。
ベースハウジング3の前側部(前記軸方向の一方側の側部)には、インペラ21を収容するインペラハウジング31が設けられており、このインペラハウジング31は、内側に、複数のブレード29の先端縁(外縁)29tを覆うシュラウド壁31sを有している。なお、インペラハウジング31がベースハウジング3と異なる別部材により構成されているが、インペラハウジング31の一部又は全部がベースハウジング3と同じ部材により構成されても構わない。
インペラハウジング31におけるインペラ21の入口側には、空気等のガスをインペラ21側へ取入れるためのガス取入口33が形成されている。また、インペラハウジング31内におけるインペラ21の出口側には、圧縮されたガスを昇圧する環状のディフューザ流路35が形成されており、インペラハウジング31の内部には、渦巻き状のスクロール流路37がインペラ21を囲むように形成されてあって、このスクロール流路37は、ディフューザ流路35に連通してある。更に、インペラハウジング31におけるガス取入口33に離隔した箇所には、インペラ21を流通して圧縮されたガスを排出するためのガス排出口39が形成されており、このガス排出口39は、スクロール流路37に連通してある。
なお、インペラハウジング31におけるディスク25の背面25b側(後側)には、インペラハウジング31からのガスの漏れを抑えるためのパッキン41が回転軸5を囲むように設けられている。
図1に示すように、回転軸5の前端側の先端、換言すれば、ディスク25の先端側(前記軸方向の一方側)の中心部には、第1磁石43が埋設した状態で設けられている。ここで、第1磁石43の一方の極としてのN極は、前方向(前記軸方向の一方側)を指向してあって、第1磁石43の他方の極としてのS極は、後方向(前記軸方向の他方側)を指向してある。
図1及び図3(a)に示すように、インペラハウジング31内におけるインペラ21の出口側(前記軸方向の一方側)には、環状の取付溝45が形成されており、この取付溝45内には、適宜の取付手段によって環状の第2磁石47が設けられている。ここで、第2磁石47の一方の極としてのN極は、第1磁石43のN極側を指向している。
なお、第1磁石43のN極が前方向を指向しかつ第1磁石43のS極が後方向を指向しかつ第2磁石47のN極が第1磁石43のN極側を指向する代わりに、第1磁石43のS極が前方向を指向しかつ第1磁石43のN極が後方向を指向しかつ第2磁石47のS極が第1磁石43のS極側を指向するようにしても構わない。また、第2磁石47が環状を呈する代わりに、図3(b)に示すように、第2磁石47の個数を複数とし、複数の第2磁石47がインペラ21の軸心に対して軸対称に配置されるようにしても構わなく、この場合には、取付溝45内における周方向に隣接する第2磁石47の間に適宜の取付手段によってスペーサ49が介在されることになる。
続いて、本発明の第1実施形態に係る作用及び効果について説明する。
回転モータ19の駆動により駆動軸9を回転させ、増速歯車機構13を介して回転軸5を増速回転させることにより、インペラ21を回転軸5と一体的に増速回転させる。これにより、ガス取入口33からガスをインペラ21側へ取り入れて、遠心力を利用して圧縮することができ、インペラ21を流通して圧縮されたガスをディフューザ流路35及びスクロール流路37を経由してガス排出口39から排出することができる(ギアド圧縮機1の通常の作用)。
ギアド圧縮機1の通常の作用を奏する他に、第1磁石43と第2磁石47による反発力によってインペラ21を後方向(前記軸方向の他方側)へ付勢することができる。これにより、ブレード29の先端縁29tとインペラハウジング31のシュラウド壁31sとの間のチップクリアランスの大きさをインペラ21の前後方向(前記軸方向)の遊び量(微動量)よりも大きく設定しなくても、ブレード29とインペラハウジング31のシュラウド壁31sとの干渉を抑えることができる。換言すれば、ブレード29とインペラハウジング31のシュラウド壁31sとの干渉を抑えつつ、ブレード29の先端縁29tとインペラハウジング31のシュラウド壁31sとの間のチップクリアランスの大きさをインペラ21の前後方向の遊び量よりも小さく設定することができる(ギアド圧縮機1の特有の作用)。
従って、本発明の第1実施形態によれば、インペラ21の回転動作の安定性を十分に確保した上で、前記チップクリアランスからの漏れ流れを低減して、ギアド圧縮機1の効率(圧縮機効率)を高いレベルまで向上させることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図4から図6(a)(b)を参照して説明する。なお、図面中において、「F」は、前方向、「R」は、後方向をそれぞれ指してある。
図4に示すように、本発明の第2実施形態に係るギアド圧縮機51は、遠心力を利用して空気等のガスを圧縮する遠心圧縮機の1つであって、本発明の第1実施形態に係るギアド圧縮機1における複数の構成要素のうち、第1磁石43、取付溝45、第2磁石47、及びスペーサ49を省略する代わりに、次のような構成を有している。なお、ギアド圧縮機51における複数の構成要素のうち、ギアド圧縮機1における構成要素と対応するものについては、図面中に同一番号を付して説明を省略する。
図4、図5(a)、及び図6(a)に示すように、ディスク25の背面25b側(前記軸方向の他方側)の中央部には、環状の第1取付溝53が回転軸5を囲むように形成されており、この第1取付溝53内には、環状の第1磁石55が設けられている。ここで、第1磁石55の一方の極としてのN極は、前方向(前記軸方向の一方側)を指向してあって、第1磁石55の他方の極としてのS極は、後方向(前記軸方向の他方側)を指向している。
ベースハウジング3におけるディスク25の背面25bに対向する位置(対峙する位置)には、環状の第2取付溝57が回転軸5を囲むように形成されており、この第2取付溝57内には、環状の第2磁石59が設けられている。ここで、第2磁石59のN極は、第1磁石55のS側を指向している。
なお、第1磁石55のN極が前方向を指向しかつ第1磁石55のS極が後方向を指向しかつ第2磁石59のN極が第1磁石55のS極側を指向する代わりに、第1磁石55のS極が前方向を指向しかつ第1磁石55のN極が後方向を指向しかつ第2磁石59のS極が第1磁石55のN極側を指向するようにしても構わない。また、第1磁石55が環状を呈する代わりに、図5(b)に示すように、第1磁石55の個数を複数とし、複数の第1磁石55がインペラ21の軸心に対して軸対称に配置されるようにしても構わなく、この場合には、第1取付溝53内における周方向に隣接する第1磁石55の間にスペーサ61が介在されることになる。更に、第2磁石59が環状を呈する代わりに、図6(b)に示すように、第2磁石59の個数を複数とし、複数の第2磁石59がインペラ21の軸心に対して軸対称に配置されるようにしても構わなく、この場合には、第2取付溝57内における周方向に隣接する第2磁石59の間にスペーサ63が介在されることになる。
続いて、本発明の第2実施形態の作用及び効果について説明する。
前述のギアド圧縮機1の通常の作用と同様の作用を奏する他に、第1磁石55と第2磁石59による吸引力によってインペラ21を後方向(前記軸方向の他方側)へ付勢することができる。これにより、ブレード29の先端縁29tとインペラハウジング31のシュラウド壁31sとの間のチップクリアランスの大きさをインペラ21の前後方向(前記軸方向)の遊び量(微動量)よりも大きく設定しなくても、ブレード29とインペラハウジング31のシュラウド壁31sとの干渉を抑えることができる。換言すれば、ブレード29とインペラハウジング31のシュラウド壁31sとの干渉を抑えつつ、ブレード29の先端縁29tとインペラハウジング31のシュラウド壁31sとの間のチップクリアランスの大きさをインペラ21の前後方向の遊び量よりも小さく設定することができる(ギアド圧縮機51の特有の作用)。
従って、本発明の第2実施形態によれば、インペラ21の回転動作の安定性を十分に確保した上で、前記チップクリアランスからの漏れ流れを低減して、ギアド圧縮機51の効率(圧縮機効率)を高いレベルまで向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限るものでなく、例えば、ギアド圧縮機1,51に適用した技術的思想を過給機用遠心圧縮機等のギアド圧縮機以外の遠心圧縮機、及び過給機用タービン等の遠心圧縮機以外の回転機械について適用する等、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
1 ギアド圧縮機
3 ベースハウジング
5 回転軸
9 駆動軸
13 増速歯車機構
15 主動歯車
17 従動ピニオン
19 回転モータ
21 インペラ
25 ディスク
25b 背面
25h ハブ面
27 挿通穴
29 ブレード
29t 先端縁
31 インペラハウジング
31s シュラウド壁
33 ガス取入口
35 ディフューザ流路
37 スクロール流路
39 ガス排出口
43 第1磁石
45 取付溝
47 第2磁石
51 ギアド圧縮機
53 第1取付溝
55 第1磁石
57 第2取付溝
59 第2磁石

Claims (4)

  1. 遠心力を利用してガスを圧縮したり又はガスの圧力エネルギーを利用して回転力を発生させたりする回転機械において、
    ベースハウジングと、
    前記ベースハウジング内に回転可能に設けられ、一端部が前記ベースハウジングから突出した回転軸と、
    前記回転軸の一端部に一体的かつ同心状に設けられ、前記回転軸の軸方向の遊びが許容され、前記回転軸と同心状に位置しかつハブ面が前記軸方向の一方側から径方向外側へ延びたディスク、及び前記ディスクの前記ハブ面に周方向に等間隔に一体形成された複数のブレードを備えたインペラと、
    前記ベースハウジングの前記軸方向の一方側の側部に設けられ、内側に複数の前記ブレードの先端縁を覆うシュラウド壁を有し、ガスを前記インペラ側へ取入れるためのガス取入口が形成され、前記インペラを流通したガスを排出するためのガス排出口が形成され、前記インペラを収容するインペラハウジングと、
    前記ディスクの先端側の中心部に設けられ、一方の極が前記軸方向の一方側を指向しかつ他方の極が前記軸方向の他方側を指向した第1磁石と、
    前記インペラハウジング内における前記インペラの前記軸方向の一方側に設けられ、一方の極が前記第1磁石の一方の極側を指向した第2磁石と、を具備したことを特徴とする回転機械。
  2. 前記第2磁石が環状を呈しているか、又は前記第2磁石の個数を複数としかつ複数の前記第2磁石が前記インペラの軸心に対して軸対称に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転機械。
  3. 遠心力を利用してガスを圧縮したり又はガスの圧力エネルギーを利用して回転力を発生させたりする回転機械において、
    ベースハウジングと、
    前記ベースハウジング内に回転可能に設けられ、一端部が前記ベースハウジングから突出した回転軸と、
    前記回転軸の一端部に一体的かつ同心状に設けられ、前記回転軸の軸方向の遊びが許容され、前記回転軸と同心状に位置しかつハブ面が前記軸方向の一方側から径方向外側へ延びたディスク、及び前記ディスクの前記ハブ面に周方向に等間隔に一体形成された複数のブレードを備えたインペラと、
    前記ベースハウジングの前記軸方向の一方側の側部に設けられ、内側に複数の前記ブレードの先端縁を覆うシュラウド壁を有し、ガスを前記インペラ側へ取入れるためのガス取入口が形成され、前記インペラを流通したガスを排出するためのガス排出口が形成され、前記インペラを収容するインペラハウジングと、
    前記ディスクの背面側の中央部に設けられ、一方の極が前記軸方向の一方側を指向しかつ他方の極が前記軸方向の他方側を指向した第1磁石と、
    前記ディスクの背面に対向する位置に設けられ、一方の極が前記第1磁石の他方の極側を指向した第2磁石と、を具備したことを特徴とする回転機械。
  4. 前記第1磁石が環状を呈しているか、又は前記第1磁石の個数を複数としかつ複数の前記第1磁石が前記インペラの軸心に対して軸対称に配置され、
    前記第2磁石が環状を呈しているか、又は前記第2磁石の個数を複数としかつ複数の前記第2磁石が前記インペラの軸心に対して軸対称に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の回転機械。
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