JP2006062557A - ワイパブレード - Google Patents

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Takeshi Machida
健 町田
Susumu Fujiwara
将 藤原
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Abstract

【課題】 ワイパブレードを構成する部品点数を減らして、このワイパブレードのコストを低減させることである。
【解決手段】 ワイパブレード18はブレードラバー21に板ばね部材22が装着されて成るブレード組立体23とワイパアームに連結されるブレードホルダとを有している。板ばね部材22はブレードラバー21のヘッド部26に形成された装着溝26aに装着される第1ばね片22aと装着溝26bに装着される第2ばね片22bとにより構成され、各ばね片22a,22bの長手方向の両端部側に設けられた係合凸部41aと係合凹部41bとにより板ばね部材22の長手方向の両端部には連結部41が設けられている。そして、各ばね片22a,22bはヘッド部26に形成された連通孔26fを介してこれらの連結部41により互いに連結されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、ワイパアームの先端にアーム取付部を介して取り付けられ、車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードに関し、特に、ワイパアームから加えられる押え力をブレードラバーの長手方向に分散させる板ばね部材を有するものに適用して有効なものである。
乗用車やバス、トラックなどの車両にはフロントウインドガラスやリアウインドガラスに付着した雨、雪、虫、前車の飛沫等を拭き取って運転者の視界を確保するためにワイパブレードが設けられている。
このようなワイパブレードは車両のワイパアームの先端に取り付けられるアーム取付部とアーム取付部に保持されるゴム製のブレードラバーとを有しており、ブレードラバーはワイパアームからの押え力が加えられてガラス面に弾圧的に接触している。そして、ワイパモータが作動してワイパアームが揺動することにより、ワイパブレードはガラス面上を揺動して払拭動作を行う。
良好な払拭性を得るためにはブレードラバーを長手方向の全体に渡って適切な分布圧でガラス面に接触させることが重要である。そのため、たとえば特許文献1に示されるワイパブレードでは、ブレードラバーの基部の両側部に長手方向に延びる装着溝を形成し、これらの装着溝にウインドガラスに垂直な方向に弾性変形自在の板ばねを装着し、これらの板ばねの弾性変形によりワイパアームから加えられる押え力をブレードラバーの長手方向に分散させるようにしている。
特表平11−512996号公報
しかしながら、従来のワイパブレードでは、各装着溝に装着される板ばねはブレードラバーの長手方向の中間部に設けられるアーム取付部により互いに結合され、これにより装着溝内に保持されるようになっているので、長尺のワイパブレードなどアーム取付部からワイパブレードの先端までの距離が長い場合には、払拭動作時のブレードラバーの捻れなどにより各板ばね部材がその先端側において装着溝から外れるおそれがある。そのため、従来のワイパブレードでは、ブレードラバーの両端にクランプやエンドキャップなどの部材を取り付けて各板ばね部材を互いに結合する必要があり、これらの部品の分だけ部品点数や組付け工数が増加して、ワイパブレードのコストが高くなっていた。
本発明の目的は、ワイパブレードを構成する部品点数を減らして、このワイパブレードのコストを低減させることにある。
本発明のワイパブレードは、ワイパアームの先端にアーム取付部を介して取り付けられ、車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、両側部にそれぞれ装着溝が形成される基部と前記ウインドガラスに接触する払拭部とを備えたブレードラバーと、一方の前記装着溝に装着される第1ばね片と他方の前記装着溝に装着される第2ばね片とを備え、前記アーム取付部を介して加えられる前記ワイパアームの押え力を前記ブレードラバーの長手方向に分散させる板ばね部材とを有し、前記板ばね部材は前記第1ばね片と前記第2ばね片とを互いに連結させる連結部を備えていることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記基部には前記装着溝を互いに連通させる連通孔が形成され、前記連通孔を介して前記連結部が連結されていることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記第1ばね片あるいは前記第2ばね片のいずれか一方に設けられ前記連通孔を貫通する係合凸部と、前記第1ばね片あるいは前記第2ばね片のいずれか他方に設けられ前記係合凸部に係合する係合凹部とにより前記連結部が構成されることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記係合凸部と前記係合凹部を前記第1ばね片あるいは前記第2ばね片と同程度の厚みに形成したことを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記基部の長手方向の両端部側にそれぞれ前記連通孔を設けるとともに、前記板ばね部材の長手方向の両端部側に各連通孔に対応する前記連結部を設けたことを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記第1ばね片の長手方向の一端部側に前記係合凸部を設けるとともに他端部側に前記係合凹部を設け、前記第2ばね片の長手方向の両端部側に前記第1ばね片とは互い違いに前記係合凸部と前記係合凹部とを設けたことを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記第1ばね片と前記第2ばね片とが長手方向の一端部側において一体に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、ブレードラバーの装着溝に装着される第1ばね片と第2ばね片はブレードラバーに形成される連通孔を介して互いに連結されて装着溝からの離脱が防止されるので、第1ばね片と第2ばね片とを結合するためのクランプやエンドキャップなどの部品を不要として、このワイパブレードのコストを低減させることができる。
また、本発明によれば、それぞれ第1ばね片あるいは第2ばね片に設けられる係合凸部と係合凹部とにより連結部を構成するようにしたので、これらの係合凸部と係合凹部とを係合させることにより容易に各ばね片を連結させることができる。したがって、このワイパブレードの組付け工数を低減させて、そのコストを低減することができる。
さらに、本発明によれば、第1ばね片と第2ばね片の長手方向の両端部側に、それぞれ互い違いに係合凸部と係合凹部を形成するようにしたので、第1ばね片と第2ばね片とを同一形状とすることができる。したがって、2種類のばね片を製造することを不要として、このワイパブレードのコストをさらに低減させることができる。
さらに、本発明によれば、係合凸部や係合凹部を第1ばね片あるいは第2ばね片と同程度の厚みに形成するようにしたので、たとえば係合凸部や係合凹部を備えた第1ばね片や第2ばね片を鋼板を一度の打ち抜き加工で形成するなど、係合凸部や係合凹部を備えたばね片の製造を容易にして、このワイパブレードのコストを低減させることができる。
さらに、本発明によれば、第1ばね片と第2ばね片を長手方向の一端部側において一体に形成するようにしたので、各ばね片を同時にブレードラバーに装着することができ、この板ばね部材のブレードラバーへの装着性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるワイパブレードを備えたワイパ装置の概略を示す説明図であり、図1に示す車両11にはフロントウインドガラス12(以下、ウインドガラス12とする)に付着した雨や前車の飛沫等を拭き取って運転者の視界を確保するためにワイパ装置13が設けられている。このワイパ装置13は運転席側と助手席側の2本のワイパアーム14を備えており、各ワイパアーム14はその基端部においてワイパ軸15に固定されている。各ワイパ軸15は車両11に揺動自在に支持されるとともにリンク機構16を介してワイパモータ17に連結されており、ワイパモータ17が作動するとワイパアーム14は所定の範囲で揺動する。
ワイパアーム14の先端にはそれぞれワイパブレード18が取り付けられており、これらのワイパブレード18はワイパアーム14から押え力を加えられた状態でウインドガラス12に弾圧的に接触している。そして、ワイパモータ17が作動してワイパアーム14が揺動すると、各ワイパブレード18はガラス面上の払拭範囲12aを揺動してウインドガラス12を払拭する。
図2は図1に示すワイパブレードの詳細を示す斜視図であり、図3は図2におけるA−A線に沿う断面図である。また、図4は図2に示すブレードホルダの詳細を示す斜視図であり、図5(a),(b)はそれぞれ図2に示す保持部の詳細を示す斜視図である。
図2に示すように、このワイパブレード18はブレードラバー21に板ばね部材22(バーティブラ)を装着して成るブレード組立体23を有しており、このブレード組立体23をブレードホルダ24により保持した構造となっている。
図3に示すように、ブレードラバー21は天然ゴムあるいは合成ゴムなどを材料として断面矩形のヘッド部26とリップ部27およびネック部28を備えた長手方向に一様断面の棒状に形成されており、払拭部としてのリップ部27においてウインドガラス12に接触するようになっている。ネック部28はヘッド部26やリップ部27に対して払拭方向の幅が狭く形成され、これによりリップ部27はヘッド部26に対して払拭方向に傾動自在とされている。
基部としてのヘッド部26の両側部(払拭方向を向く部分)にはそれぞれ装着溝26a,26bが形成されている。これらの装着溝26a,26bはそれぞれ長手方向に延びるとともにヘッド部26の側面から払拭方向に向けて凹んだ溝状に形成されており、互いに隔離壁26cを挟んで払拭方向に並べて配置されている。また、ヘッド部26とネック部28との間にはそれぞれ払拭方向の両側面に開口するとともに長手方向に延びるスライド溝26d,26eが形成されている。
板ばね部材22は、鋼板等により平板状に形成された第1ばね片22aと第2ばね片22bとを有しており、第1ばね片22aはヘッド部26の一方の装着溝26aに装着され、第2ばね片22bはヘッド部26の他方の装着溝26bに装着されている。この場合、各装着溝26a,26bの厚みは各ばね片22a,22bの厚みと同程度に形成され、各ばね片22a,22bはウインドガラス12に平行な両面においてヘッド部26に接触した状態で各装着溝26a,26bに装着されている。また、これらのばね片22a,22bはそれぞれウインドガラス12に垂直な方向に弾性変形自在であるとともにその弾性変形自在な方向に向けて所定の曲率で湾曲する形状に形成されており、これにより、ブレード組立体23は自然状態つまりウインドガラス12から離れた状態ではウインドガラス12の払拭範囲における最大曲率よりもさらに大きな曲率でガラス面に向けて閉じる方向に湾曲している。
一方、ブレードホルダ24は、図4に示すように、樹脂材料により天壁部24aと一対の側壁部24bとを備えた断面コの字形状に形成され、その長さ寸法はブレードラバー21の約半分程度に設定されている。天壁部24aの長手方向のほぼ中間部にはアーム取付部31が設けられ、ブレードホルダ24はこのアーム取付部31においてワイパアーム14の先端に連結されている。つまり、このワイパブレード18はブレードホルダ24のアーム取付部31を介してワイパアーム14の先端に取り付けられている。
ブレードホルダ24の側壁部24bには、それぞれ長手方向の一端側(ワイパブレード18をワイパアーム14に取り付けたときにワイパ軸15側となる端部)に位置して突片32が設けられ、これらの突片32によりブレードホルダ24の一端部には保持部33が形成されている。これらの突片32はブレードラバー21の長手方向に直交し且つ払拭方向に平行な方向に向けて側壁部24bから突出する円柱形状に形成されており、図5(a)に示すように、それぞれヘッド部26に形成されたスライド溝26d,26eに係合している。また、ブレードラバー21のスライド溝26d,26eには各突片を挟む一対のストッパ部34a,34bが設けられており、これらのストッパ部34a,34bにより突片32はブレードラバー21に対してスライド溝26d,26eに沿う方向への移動が規制されている。これにより、ブレードラバー21は保持部33において長手方向への位置決めが成された状態でブレードホルダ24に保持されている。また、各突片32が円柱形状に形成されることから、ブレードラバー21はブレードホルダ24の保持部33に対して突片32の軸方向を中心として回動自在となっている。
これに対して、側壁部24bの長手方向の他端側には、それぞれ断面矩形の突片35が設けられており、これらの突片35によりブレードホルダ24の他端部には保持部36が形成されている。図5(b)に示すように、これらの突片35はブレードラバー21の長手方向に直交する方向であり且つ払拭方向に側壁部24bから突出しており、ブレードラバー21のスライド溝26d,26eに軸方向に移動自在に係合している。これにより、ブレードラバー21は保持部36においてブレードホルダ24に対して軸方向に移動自在に保持されている。
このように、このワイパブレード18ではブレードラバー21はブレードホルダ24の長手方向の両端部に設けられた保持部33,36の2点においてブレードホルダ24に保持され、ワイパアーム14からの押え力はブレードホルダ24を介して各保持部33,36の2点においてブレードラバー21つまりブレード組立体23に加えられるようになっている。
なお、ブレードホルダ24に形成される突片32,35は、円柱形状や矩形状のものに限らず、ブレードラバー21に対してブレードホルダ24が保持されつつ、回動できるものであればどのような形状であってもよい。
図6(a)〜(d)は、それぞれ図2に示すワイパブレードがウインドガラスに接する際の形状の変化を示す説明図であり、このワイパブレード18は、図6(a)に示すように、ブレードラバー21がウインドガラス12に接触していない状態ではブレード組立体23はウインドガラス12の払拭範囲における最大曲率よりもさらに大きな曲率でガラス面に向けて閉じる方向に湾曲した状態となっている。この状態からワイパブレード18をウインドガラス12にセットすると、まずブレードラバー21の長手方向の両端部がガラス面に接触する。ブレードラバー21の両端部がガラス面に接触した状態でブレードホルダ24を介してワイパアーム14の押え力がブレード組立体23に加えられると、図6(b)に示すように、ブレード組立体23は長手方向の中央部がガラス面に接触するようにM字形状に変形する。このとき、ブレード組立体23は保持部33においてはブレードホルダ24に対しての軸方向の移動が規制されるとともに突片32を回転軸とするガラス面方向への回動が許容され、且つ、保持部36においては軸方向への移動が許容されているので、ワイパアーム14からの押え力が増加するに伴ってガラス面に沿って変形することができる。そして、ワイパブレード18は、図6(c)に示すように、次第にガラス面に沿う状態となるように変形し、図6(d)に示すように、ガラス面に完全にセットされたときにはワイパアーム14からの押え力によりブレードラバー21の長手方向全体がガラス面に接触する払拭姿勢となる。このとき、アーム取付部31を介して加えられるワイパアーム14の押え力により、板ばね部材22つまり各ばね片22a,22bはウインドガラス12に沿って弾性変形し、これによりワイパアーム14の押え力がブレードラバー21の長手方向に均一に分散されてブレードラバー21は所定の分布圧でウインドガラス12に接触する。
図7は図2におけるB−B線に沿う断面図であり、図8は図7におけるA−A線に沿う断面図である。また、図9は図8に示す第1ばね片と第2ばね片の詳細を示す斜視図である。さらに、図10は図8に示す連結部の変形例を示す断面図であり、図11は図9に示す板ばね部材の変形例を示す斜視図である。
図7、図8に示すように、このワイパブレード18では、ヘッド部26の長手方向の両端部側にそれぞれ各装着溝26a,26bを互いに連通させる連通孔26fを形成し、これらの連通孔26fを介して第1ばね片22aと第2ばね片22bを互いに連結させる連結部41を板ばね部材22に設け、これによりブレードラバー21の両先端部における各ばね片22a,22bの装着溝26a,26bからの離脱を防止するようにしている。
連通孔26fは各装着溝26a,26bの間の隔離壁26cを払拭方向に向けて貫通するように形成されており、そのガラス面に垂直な方向の幅は各装着溝26a,26bとほぼ同じ寸法に形成されている。なお、図示はしないが、ブレードラバー21の他端部側に形成される連通孔26fも、図7、図8に示す連通孔26fと同様である。
一方、図9に示すように、第1ばね片22aの長手方向の一端部側には払拭方向に突出する係合凸部41aが設けられ、第2ばね片22bの長手方向の一端部側には係合凸部41aに対応する形状が切り欠かれることにより係合凸部41aに係合可能な係合凹部41bが設けられ、これら係合凸部41aと係合凹部41bとにより板ばね部材22の一端部側には連結部41が構成されている。また、第1ばね片22aの他端部側には第2ばね片22bに設けられた係合凹部41bと同様な係合凹部41bが設けられ、第2ばね片22bの他端部側には第1ばね片22aに設けられた係合凸部41aと同様な係合凸部41aが設けられ、これら係合凹部41bと係合凸部41aとにより板ばね部材22の他端部側には連結部41が構成されている。つまり、板ばね部材22の長手方向の両端部側には、各ばね片22a,22bに設けられる係合凸部41aと係合凹部41bとにより各連通孔26fに対応した一対の連結部41が形成されている。
各係合凸部41aと係合凹部41bは、各ばね片22a,22bを打ち抜き加工する際に各ばね片22a,22bと一体に打ち抜かれることにより各ばね片22a,22bと一体に形成されており、これにより、その厚み寸法は各ばね片22a,22bと同程度に形成されている。また、各係合凸部41aの先端部は係合凹部41bを構成する切り欠きの間口よりも幅が広い円形に形成され、これにより係合凸部41aが係合凹部41bに係合したときには係合凸部41aと係合凹部41bとの払拭方向側への相対移動が規制されるようになっている。
なお、図示する場合では、係合凸部41aの先端部は円形に形成されているが、これに限らず、たとえば図10に示すように、長方形状に形成するなど係合凹部41bと係合してその相対移動が規制されるような形状であればよい。
第1ばね片22aが装着溝26aに装着されると係合凸部41aは連通孔26fを貫通して装着溝26b側に突出し、装着溝26bに装着される第2ばね片22bの係合凹部41bに填め合わされるように係合する。係合凸部41aが係合凹部41bに係合すると、第1ばね片22aと第2ばね片22bは連結部41により互いに連結されて払拭方向への移動が規制され、これにより各ばね片22a,22bの装着溝26a,26bからの離脱が防止される。また、係合凸部41aと係合凹部41bは第1ばね片22aや第2ばね片22bあるいは各装着溝26a,26bと同程度の厚み寸法に形成されているので、係合凸部41aと係合凹部41bとの係合は各装着溝26a,26bの幅を広げるようにヘッド部26を弾性変形させながら行われる。したがって、係合後には装着溝26a,26bの幅と各係合凸部41aや係合凹部41bの幅は装着溝26a,26bと略同一の幅となって係合凸部41aが係合凹部41bから容易に離脱することが防止される。
同様に、第2ばね片22bに設けられた係合凸部41aはヘッド部26の他端部側に設けられた連通孔26fを貫通して第1ばね片22aの係合凹部41bに係合し、これにより各ばね片22a,22bはブレードラバー21の他端部側においても互いに連結されて装着溝26a,26bからの離脱が防止される。
このように、このワイパブレード18では、ヘッド部26の長手方向の両端部側に各装着溝26a,26bを連通させる連通孔26fを形成し、各装着溝26a,26bに装着される各ばね片22a,22bの両端部側に連結部41を設け、各ばね片22a,22bをこれらの連結部41により連通孔26fを介して互いに連結させるようにしたので、クランプやエンドキャップなどの別体の部材を用いることなく、ブレードラバー21の先端部側における各ばね片22a,22bの装着溝26a,26bからの離脱を防止することができる。つまり、ブレードホルダ24の各保持部33,36からブレードラバー21の両先端部までの距離が長いワイパブレード18であっても、別体の部材を用いることなく各ばね片22a,22bを装着溝26a,26bに保持させることができるので、ブレードラバー21の先端部において各ばね片22a,22bを締結するための部材を不要として、このワイパブレード18のコストを低減することができる。
また、このワイパブレード18では、図9に示すように、第1ばね片22aの一端部側に係合凸部41aを形成し、他端部側に係合凹部41bを形成するとともに、第2ばね片22bの長手方向の両端部側に第1ばね片22aとは互い違いに係合凸部41aと係合凹部41bとを設けるようにしたので、第2ばね片22bとして第1ばね片22aを用いることができる。つまり、第1ばね片22aと第2ばね片22bは係合凸部41aと係合凹部41bが互い違いに設けられている以外は同様な形状とされているので、第1ばね片22aをその向きを変えて装着溝26bに装着することにより第1ばね片22aを第2ばね片22bとして流用することができる。したがって、このワイパブレード18の部品点数をさらに減らして、そのコストを低減させることができる。
さらに、このワイパブレード18では、係合凸部41aや係合凹部41bは各ばね片22a,22bと同程度の厚みとなるように形成されているので、たとえば係合凸部41aや係合凹部41bを各ばね片22a,22bと一体的に鋼材から打ち抜き加工して形成するなど、この係合凸部41aや係合凹部41bの形成を容易にすることができる。したがって、このワイパブレード18のコストを低減することができる。
図11は図9に示す板ばね部材の変形例を示す斜視図であり、この板ばね部材51では各装着溝26a,26bに装着される第1ばね片51aと第2ばね片51bはその長手方向の一端部側において一体に形成されている。また、第1ばね片51aの他端部側には係合凸部41aが、第2ばね片51bの他端部側には係合凹部41bが形成され、これらにより板ばね部材51の他端部側には連結部41が構成されている。そして、板ばね部材51は、その一端部側においては各ばね片51a,51bが一体に形成されることにより装着溝26a,26bからの離脱が防止され、その他端部側においては連結部41によりその装着溝26a,26bからの離脱が防止される。したがって、この板ばね部材51では、各ばね片51a,51bをブレードラバー21の長手方向の一方側から装着するとともにヘッド部26の一端部側に形成された連通孔26fを介して係合凸部41aと係合凹部41bとを係合させることにより板ばね部材51をブレードラバー21に装着することができる。このように、この板ばね部材51では、各ばね片51a,51bを同時に装着溝26a,26bに装着することができるので、この板ばね部材51のブレードラバー21への装着性を向上させることができる。なお、図11においては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態においては、ブレードラバー21はアーム取付部31を備えたブレードホルダ24により保持されているが、これに限らず、ブレードホルダ24を用いずに、板ばね部材22に直接アーム取付部31を固定した構造としてもよい。
また、前記実施の形態においては、タンデム式のワイパ装置13におけるワイパブレード18に本発明が適用されているが、これに限らず、対向払拭式等、他の形式のワイパ装置に用いられるワイパブレードに適用してもよい。
さらに、前記実施の形態においては、板ばね部材は鋼板を打ち抜き加工して形成されているが、これに限らず、硬質の樹脂等を射出成形することにより形成するなど、ワイパアーム14の押え力を弾性変形により長手方向に分散できるものであればよい。
本発明の一実施の形態であるワイパブレードを備えたワイパ装置の概略を示す説明図である。 図1に示すワイパブレードの詳細を示す斜視図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 図2に示すブレードホルダの詳細を示す斜視図である。 (a),(b)はそれぞれ図2に示す保持部の詳細を示す斜視図である。 (a)〜(d)は、それぞれ図2に示すワイパブレードがウインドガラスに接する際の形状の変化を示す説明図である。 図2におけるB−B線に沿う断面図である。 図7におけるA−A線に沿う断面図である。 図8に示す第1ばね片と第2ばね片の詳細を示す斜視図である。 図8に示す連結部の変形例を示す断面図である。 図9に示す板ばね部材の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
11 車両
12 フロントウインドガラス
12a 払拭範囲
13 ワイパ装置
14 ワイパアーム
15 ワイパ軸
16 リンク機構
17 ワイパモータ
18 ワイパブレード
21 ブレードラバー
22 板ばね部材
22a 第1ばね片
22b 第2ばね片
23 ブレード組立体
24 ブレードホルダ
24a 天壁部
24b 側壁部
26 ヘッド部
26a,26b 装着溝
26c 隔離壁
26d,26e スライド溝
26f 連通孔
27 リップ部
28 ネック部
31 アーム取付部
32 突片
33 保持部
34a,34b ストッパ部
35 突片
36 保持部
41 連結部
41a 係合凸部
41b 係合凹部
51 板ばね部材
51a 第1ばね片
51b 第2ばね片

Claims (7)

  1. ワイパアームの先端にアーム取付部を介して取り付けられ、車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、
    両側部にそれぞれ装着溝が形成される基部と前記ウインドガラスに接触する払拭部とを備えたブレードラバーと、
    一方の前記装着溝に装着される第1ばね片と他方の前記装着溝に装着される第2ばね片とを備え、前記アーム取付部を介して加えられる前記ワイパアームの押え力を前記ブレードラバーの長手方向に分散させる板ばね部材とを有し、
    前記板ばね部材は前記第1ばね片と前記第2ばね片とを互いに連結させる連結部を備えていることを特徴とするワイパブレード。
  2. 請求項1記載のワイパブレードにおいて、前記基部には前記装着溝を互いに連通させる連通孔が形成され、前記連通孔を介して前記連結部が連結されていることを特徴とするワイパブレード。
  3. 請求項2記載のワイパブレードにおいて、前記第1ばね片あるいは前記第2ばね片のいずれか一方に設けられ前記連通孔を貫通する係合凸部と、前記第1ばね片あるいは前記第2ばね片のいずれか他方に設けられ前記係合凸部に係合する係合凹部とにより前記連結部が構成されることを特徴とするワイパブレード。
  4. 請求項3記載のワイパブレードにおいて、前記係合凸部と前記係合凹部を前記第1ばね片あるいは前記第2ばね片と同程度の厚みに形成したことを特徴とするワイパブレード。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記基部の長手方向の両端部側にそれぞれ前記連通孔を設けるとともに、前記板ばね部材の長手方向の両端部側に各連通孔に対応する前記連結部を設けたことを特徴とするワイパブレード。
  6. 請求項3または4記載のワイパブレードにおいて、前記第1ばね片の長手方向の一端部側に前記係合凸部を設けるとともに他端部側に前記係合凹部を設け、前記第2ばね片の長手方向の両端部側に前記第1ばね片とは互い違いに前記係合凸部と前記係合凹部とを設けたことを特徴とするワイパブレード。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記第1ばね片と前記第2ばね片とが長手方向の一端部側において一体に形成されることを特徴とするワイパブレード。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020059493A (ja) * 2018-10-05 2020-04-16 ローズマウント・エアロスペース・インコーポレーテッドRosemount Aerospace Inc. フロントガラスワイパーシステムブレードアセンブリ、およびその組立方法。

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