JP2006061709A - 化粧品のような物品及びその製造法 - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明の目的は、特に物品を外見的に魅力的に作ることである。
【解決手段】 本発明は、伸縮可能なカバーをライニングして固定した、熱間または冷間変形可能な裏打ち材を備え、合成材料から作られた、熱間変形または冷間変形中空体から成る物品に関するものである。中空体が、最大の横の寸法よりも小さくない軸線方向の寸法を有することを特徴とする物品。
【選択図】 図１

Description

本発明は、種々の物品特に化粧品をカバーすることに関連するものである。

本発明は、物品を外見上魅力的に作ることができる。

従って本発明は、特に伸縮可能なカバーを貼り付けて固定してライニングした、熱間または冷間変形可能な裏打ち材を有し、合成材料から作られた、熱間または冷間変形中空体から成る、新たな物品を提供し、前記物品は、前記中空体が、その最大の横の寸法よりも小さくなく、または前記寸法よりもむしろ大きな軸線方向の寸法を有することを特徴とする。

中空体は、熱成形され得る。裏打ち材は、カバーと接触する発泡層を備える。

驚くべきことに本出願人は、特に伸縮可能なカバーが破れ得る恐れがあるにも関わらず、前記のような形状を前記中空体に与えることが可能であることに気付いた。

特別な実施形態において、伸縮可能なカバーは、均一な色または様々な糸を含む、伸縮可能な繊維、特にLycra（登録商標）から作られた繊維から成る。合成材料を形成する間、カバーを伸縮することで、特に好ましいストライプを創ることができる。

中空体は、例えば自由縁部を隠すことができるマスクにはめ込まれ得る。そのようなマスクは、例えば部分的に中空体にはめ込まれたインサートのリムによって、またはリングによって、構成され得る。中空体は、閉鎖キャップを備え得、前記閉鎖キャップは、例えばスティック形の製品を分与するための分与機構の開口部と共働するのに適している。閉鎖キャップは、中空体の内部に配置されたインサートの端部に固定され得る。

中空体は、唇用の製品をパッケージング及び分与するための装置をカバーする、シェル要素を構成し得る。中空体は、レセプタクル閉鎖カプセル用のシェル要素としても作用し得、または実際に製品を収容し得る。

伸縮可能なカバーで覆われた面と逆側の裏打ち材の面は、熱成形可能な材料から作られた層によって覆われ得る。

熱成形可能な材料は、例えばポリオレフィン、例えばポリエチレンであり得る。

熱成形可能な材料から作られる層は、裏打ち材の一部分を少なくとも部分的にカバーし得る。

本発明は、別の面で、唇用の製品をパッケージング及び分与する装置も提供し、前記装置は、上記で定義したような中空体によって構成された、少なくとも一つのシェル要素を具備することを特徴とする。

本発明は、上記で定義したような中空体によって構成されたシェル要素を具備する、カプセルも備える。

本発明は、上記で定義したような中空体によって構成されたシェル要素を具備したパッケージングポットを備える。

本発明は、また上記で定義したような中空体によって、少なくとも部分的に形成されるレセプタクルも備える。

唇用の製品またはマニキュア液をパッケージング及び分与する装置に関して、装置が実質的に二つの同一なシェル要素を具備し得、その一方は閉じ蓋またはカプセル用で、他方は分与機構またはレセプタクル用である。

また本発明は、別の面で、物品を製造する方法も提供しており、前記方法は、裏打ち材、特に発泡層を成す、合成材料プレートを変形、特に熱間変形し、裏打ち材に貼り付けられる伸縮可能なカバーでライニングする段階を含み、そのような方法で最大の横の寸法よりも小さくならない、または前記の寸法よりも本当に大きな、軸線方向の寸法を有した中空体を得ることを特徴とする。カバーは、中空体の外側に位置する。

そのような方法は更に、中空体の基部をマスクに力で取付ける段階を含み、そのような方法で、単に前記中空体をマスクにクランプ止めすることによって、マスクが保持される。従って接着剤の使用が避けられ、且つ製造が簡略化される。

更にその方法は、カバーを選択する段階を含み、そのような方法で、裏打ち材が変形された後、中空体上に予め画定された外観を得て、前記外観は合成材料の変形中にカバーを伸縮させたものである。カバーがエラストマー繊維から作られる時、特にLycra（登録商標）から作られる時、特に魅力的な外観を得ることができる。

裏打ち材の変形は、前記裏打ち材の圧縮を伴い得る。

本発明は、発明を制限しない実施例に関する以下の詳細な記載を読み、添付図面を参照することで、更に理解されるであろう。

図１は、分与機構２と閉鎖蓋３を備えたリップスティックホルダー１を示している。

分与機構２は、基礎部分５と、リップスティック支持プレートを下方または上方へ移動させるため、基礎部分５に関して回すことができるフェルール４を備え、前記リップスティック支持プレートは、図１に示されていない。

基礎部分５と閉鎖蓋３は各々、考慮中の例において、伸縮可能なカバー７でライニングした比較的堅い発泡層６を成す合成材料で作られた、個別の中空体１１によって覆われている。記載の例において、カバー７はLycra繊維（登録商標）によって構成されているが、他のタイプのカバー例えば伸縮可能な不織繊維を使用することは、本発明の範囲内である。記載例において、50キログラム／平方メートル（kg/m²）、例えば70kg/m²よりも高い密度の発泡層６の最初の厚さは、約5ミリメートル（mm）である。考察中の例において、発泡体６は架橋ポリエチレンである。

図示の例において、中空体を作るため、合成材料プレート６、７がホット熱圧縮によって成形され、図４に示されたような所望のグローブフィンガー形状にされる。考察中の例において、形状は円対称である。図４において、合成材料が熱成形された後にカットされる線は、ダッシュ線で示されている。そして中空体の開口端部は、図示の例において金属リングによって構成されたマスク９の中に、径方向に圧縮して、力で取付けられる。図２で見ることができるように、中空体の軸線方向の寸法または高さｈは、最大の横の寸法または外径Ｄよりも、小さくはない。考察中に例において、中空体１１の高さは、2.5センチメートル（cm）よりも大きく、その最大直径は2.5cmよりも小さい。

接着剤は任意に、中空体１１とマスク９との間の接触表面に塗ることができるが、状況により中空体１１をマスク９にクランプ止めするだけで、中空体１１にマスク９を保持するには充分である。

図２の例において、頂部を閉鎖された切頭コーンによって構成された、インサート１０が、マスク９を固定する前に中空体に挿入される。キャップ１２は、インサート１０の端壁１０の内側で固定される。使用しない間、蓋３を分与機構に保持するため、キャップ１２は、分与機構の開口部１３における摩擦によって組み合わせるに適した、環状リップを有している。

図１を見ると、合成材料６、７を変形が、ストライプ１４をカバー７に現わし、ホルダーの外観に貢献している。

中空体１１を、図５に見られるように、単一部材で作られたインサートとマスクを具備した要素に、固定することもできる。要素は、マスク形成リム１５と、インサートとして作用し且つ、その頂端部を円形端壁１９によって閉じた、中心チムニー１６を備えている。リム１５とチムニー１６が、それらの間で、中空体１１の自由縁部を受容するのに適した溝１７を画定している。凸状の頂面を有するキャップ１８は、チムニー１６の内側で円形端壁１９に対して固定される。円形端壁１９は、中空体１１の内面の頂部領域と接触する。

本発明は、リップスティックホルダーシェルを作ることに限定されず、特に図６に示すように、本発明はレセプタクルのカラーにねじ込めるように設計された、カプセル２０のような閉鎖カプセルを作ることができる。カプセル２０は、上記の蓋３と同じ方法で、合成材料６、７から作られた中空体２１によって形成されたシェル要素を備えている。中空体２１は、外周リム２３を具備したマスク２２と、内部にネジ付で、図示していないレセプタクルのカラーにねじ込むのに適した、ストッパー２５を受容する内部チムニーに組み合わされる。明らかに、中空体２１の軸線方向の寸法ｈは、その最大の直径Ｄよりも大きい。

また、例えば図７に示されているようなレセプタクルのような、レセプタクル用のシェルを作ることも可能である。レセプタクルは、熱圧縮された合成材料６、７により形成された中空体３１よって構成される、シェル要素から成る。レセプタクルは、それ自体蓄積部を構成する内部分２２も具備しており、内部分はそれ自体、中空体３１の内部形状に適合するような形をした蓄積部を構成し、その頂部分に、第一に窪み３４を外周に具備し、そこに閉鎖カバーをスナップ固定できるようにした、環状リップ３３と、第二に中空体３１の頂縁部を隠すために設計された、下向きのリム３５とを設けている。前記中空体３１は、ポットを図示のように平坦な面上に立てることができるように、平坦な底部を有することは、明らかであろう。

図８に見られるように、中空体３１はそれ自体、蓄積部も構成することができ、その頂端部において、カバー用の装着部として作用する部分３８の溝に受容され得る。溝３８は、リム３６と内部スカート３７との間に形成されている。スカートは、ネジ３８を備え、そこにカバーをねじ込むことができる。上記の実施例のように、中空体３１の高さｈは、最大の寸法Ｄよりも大きい。

本発明の別の実施例は、図１０〜図１３に見られる。この実施例は、図９に見られるように、発泡層６からなる合成材料を使用しており、発泡層は一方の面を伸縮可能なカバー７で、他方の面を相対的に堅い熱成形可能な材料から作られた層４０によって覆われている。この層４０は、例えばポリオレフィンから成り、例えばポリエチレンから作られてもよい。

カバー７と層４０は両方とも、発泡層６に貼り付けられ、それは例えば合成材料を製造する間に、それを変形する前に、同時に貼り付けられる。

層４０は、発泡層６よりも厚さが少なくてもよい。

合成材料を熱成形させることによって、且つ合成要素の異なる層を同時に変形することによって、図１０及び図１１に示したように、閉鎖蓋３を形成する中空体４１が得られる。

層４０が中空体を固めるのを助けるので、インサート１０が、中空体４１に入れられていない。キャップ４２は、例えば貼り付けることによって、層４０に固定され得る。このキャップ４２は、中空体４１の底部の形に合う壁４２ａと、シールスカート４２ｂを備え得る。図２に示されたマスク９は、使用しなくてもよい。図１１の実施例において、層４０は、発泡層６のカバー部片６ａをカバーするように変形された端部４０ａを備え得る。この変形端部４０ａは、マスクとして使用され得、中空体の外観を改善し得る。

図１２及び図１３のように、図９の複合層は、基礎部分５を構成する中空体５１を形成するために使用され得る。層４０は、図７に示されている内部分３２に代わるものである。図１３の実施例において、層４０の端部４０ａは、発泡層６の部片６ａを覆うように変形されている。

もちろん、本発明は上記の例に限定されるものではない。特にLycra（登録商標）は、別の伸縮可能なカバー、特に別の織布カバーまたは編物カバーに、あるいは不織布カバー代わることが可能なものである。

二つのシェル要素を備えたリップスティックホルダーの概略的な斜視図。 図１のホルダーを閉じるための閉鎖蓋の概略的な軸線方向断面図。 熱成形前の合成材料を概略的に示した図。 熱成形前の合成材料を概略的に示した図。 図３の合成材料を熱成形し且つ切断することによって得られた中空体を固定することが可能なマスクを示した図。 本発明により作られた閉鎖カプセルの概略的な軸線方向断面図。 本発明により作られたパッケージングポットの概略的な軸線方向断面図。 図７のポットの別の実施例。 熱成形前の合成材料を概略的に示した図。 図９の合成材料によって作られた閉鎖カプセルの一例の概略的な軸線方向断面図。 図９の合成材料によって作られた閉鎖カプセルの別の例の概略的な軸線方向断面図。 図９の合成材料によって作られたパッケージングポットの一例の概略的な軸線方向断面図。 図９の合成材料によって作られたパッケージングポットの別の例の概略的な軸線方向断面図。

符号の説明

１ 物品／リップスティックホルダー
２ 分与機構
３ 閉鎖蓋
４ フェルール
５ 基礎部分
６ 裏打ち材／発泡層／合成材料
７ カバー
９ マスク
１０ インサート
１１ 中空体
１２ 閉鎖キャップ
１３ 開口部
１６ インサート／チムニー
１７ 溝
１８ 閉鎖キャップ
１９ 端壁
２１ 中空体
２３ リム
２４ インサート
２５ ストッパー
３１ 中空体
３３ 環状リップ
３４ 窪
３５ リム
３６ リム
３７ スカート
３８ ネジ
４０ 層
４０ａ 端部
４１ 中空体
４２ キャップ
４２ａ 壁
４２ｂ スカート
Ｄ 横の寸法
ｈ 軸線方向の寸法

Claims (31)

1. 伸縮可能なカバー（７）をライニングして固定した、熱間または冷間変形可能な裏打ち材（６）を備え、合成材料から作られた、熱間変形または冷間変形中空体（１１；２１；３１）から成る、物品において、
   前記中空体（１１；２１；３１）が、最大の横の寸法（Ｄ）よりも小さくない軸線方向の寸法（ｈ）を有することを特徴とする物品。
2. 裏打ち材が、熱成形されることを特徴とする請求項１に記載の物品。
3. 裏打ち材が、カバー（７）と接触する発泡層（６）から成ることを特徴とする請求項１または２に記載の物品。
4. 軸線方向の寸法（ｈ）が、最大の横の寸法（Ｄ）よりも大きいことを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の物品。
5. 伸縮可能なカバー（７）が、繊維から成ることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載の物品。
6. 繊維が、Lycra（登録商標）から作られることを特徴とする請求項５に記載の物品。
7. 繊維は、色が均一であることを特徴とする請求項５または６に記載の物品。
8. 繊維が、様々な色の糸から成ることを特徴とする請求項５または６に記載の物品。
9. 中空体（１１）が、マスクと組み合わさることを特徴とする請求項１〜８のいずれか一項に記載の物品。
10. マスクが、リング（９）または、中空体と部分的に組み合わさる部分のリム（１５；２３；３５；３６）によって、構成されることを特徴とする請求項９に記載の物品。
11. インサート（１０；１６；２４）が、中空体の内部に延びることを特徴とする請求項１０に記載の物品。
12. 中空体が、閉鎖キャップ（１２；１８）を備えることを特徴とする請求項１１に記載の物品。
13. 閉鎖キャップが、中空体の内部に位置したインサートの端部に固定されることを特徴とする請求項１１または１２に記載の物品。
14. 閉鎖キャップ（１２）が、分与機構の開口部（１３）と共働するのに適していることを特徴とする請求項１３に記載の物品。
15. 中空体（１１）が、唇用の製品をパッケージング及び分与するための装置を覆う、シェル要素を構成することを特徴とする請求項１〜１４のいずれか一項に記載の物品。
16. 実質的に同一の二つのシェル要素を具備し、その一方が閉鎖蓋用で、他方が装置の本体用であることを特徴とする請求項１５に記載の物品。
17. 中空体（１１）の軸線方向の寸法（ｈ）が、2.5mmよりも小さくなく、その最大寸法（Ｄ）が、その基部で測定すると、2.5cmよりも大きいことを特徴とする請求項１５または１６に記載の物品。
18. 中空体（２１）が、レセプタクル閉鎖カプセル（２０）用のシェル要素を構成することを特徴とする請求項１〜１７のいずれか一項に記載の物品。
19. 中空体（３１）が、レセプタクルの壁またはレセプタクルのシェル要素を構成することを特徴とする請求項１〜１３のいずれか一項に記載の物品。
20. 裏打ち材が、独立気泡を有する発泡層（６）によって構成されることを特徴とする請求項１〜１９のいずれか一項に記載の物品。
21. 裏打ち材がポリオレフィン、特に50kg/m²よりも高い密度のポリエチレンから作られた発泡層（６）によって構成されることを特徴とする請求項１〜２０のいずれか一項に記載の物品。
22. 伸縮可能に覆われた面とは逆側の裏打ち材の面が、熱成形可能な材料から作られた層４０を、少なくとも覆うことを特徴とする請求項１に記載の物品。
23. 前記熱成形可能な材料が、ポリオレフィンであることを特徴とする請求項２２に記載の物品。
24. 前記熱成形可能な材料が、ポリエチレンであることを特徴とする請求項２３に記載の物品。
25. 熱成形可能な材料から作られた層が、裏打ち材の部片を少なくとも部分的に覆うことを特徴とする請求項２２に記載の物品。
26. 唇用の製品をパッケージング及び分与する装置において、
    前記装置が、請求項１で定義されたような中空体によって構成された、少なくとも一つのシェル要素を具備することを特徴とする装置。
27. 物品を製造する方法において、
    裏打ち材特に発泡層を成す合成材料プレートを、変形、特に熱間変形し、裏打ち材に貼り付けられた伸縮可能なカバー（７）でライニングし、そのような方法で、最大の横の寸法（Ｄ）よりも小さくない軸線方向の寸法（ｈ）を有する中空体を得ることを特徴とする方法。
28. 軸線方向の寸法（ｈ）が、最大の横の寸法（Ｄ）よりも完全に大きいことを特徴とする請求項２７に記載の方法。
29. 中空体の基部をマスクに挿入する段階を含むことを特徴とする請求項２７または２８に記載の方法。
30. カバーを選択し、前記のような方法で、裏打ち材を変形させた後、本体上にストライプ状の外観（１４）を得ることから成り、前記外観が合成材料の変形中にカバーを伸縮することによるものであることを特徴とする請求項２７から２９のいずれか一項に記載の方法。
31. 裏打ち材の変形が、前記裏打ち材を圧縮することによって行われることを特徴とする請求項２７に記載の方法。

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