JP2006060399A - 携帯端末装置 - Google Patents

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Yoshifumi Kajiwara
義史 梶原
Yoshiaki Kato
良明 加藤
Shigeyasu Hayakawa
成廉 早川
Riichi Ishioka
利一 石岡
Hiroo Sakashita
浩朗 坂下
Manabu Hongo
学 本郷
Hidehiko Hizuka
秀彦 肥塚
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Abstract

【課題】本発明は、携帯電話機等、電話機能を有する携帯端末装置に関し、所望の押ボタンのみを点灯させるのに適した構造を備える。
【解決手段】光を散乱透過させる材料からなる複数の押ボタン201と、押ボタン背面側に配置され複数の押ボタン201のうちの特定の押ボタン201a,210bのみを点灯させる第1の点灯モードで発光するLED222a,222bと、特定の押ボタン201a,210b背面を取り巻いて、LED222a,222bからの光による、それら特定の押ボタン201a,210b以外の押ボタン222の点灯を防止する遮光壁223とを備えた。
【選択図】 図15

Description

本発明は、携帯電話機等、電話機能を有する携帯端末装置に関する。
近年、携帯電話機等の携帯端末装置が目ざましく発展してきており、益々の多機能化や小型、軽量化が進んでいる。
多機能化が進むと操作も複雑となり配列された多数の押ボタンのうちどの押ボタンを操作すればいいのか理解するのが大変になり、これを解消するために、特許文献1には、操作すべき押ボタンのみを点灯させることにより操作すべき押ボタンを明示する機能が提案されている。
特開2002−163063号公報
ところが、小型化、高密度実装化が進むと多数の押ボタンが互いに近接した位置に配置され、1つの押ボタンのみを点灯させようとしても隣接した押ボタンも点灯してしまい、その発光強度に違いがあって操作ミスを引き起こすほどでないにしても、ユーザに高い品質を印象づけることができないことになる。
本発明は、上記事情に鑑み、所望の押ボタンのみを点灯させるのに適した構造を有する携帯端末装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の携帯端末装置は、電話機能を有する携帯端末装置において、
光を散乱透過させる材料からなる複数の押ボタンと、
押ボタン背面側に配置され複数の押ボタンのうちの特定の押ボタンのみを点灯させる第1の点灯モードで発光する発光体と、
その特定の押ボタン背面を取り巻いて、上記発光体からの光による、その特定の押ボタン以外の押ボタンの点灯を防止する遮光壁とを有することを特徴とする。
本発明の携帯端末装置は、上記の遮光壁を備えたため、周囲の押ボタンへの影響を十分低く押えながら特定の押ボタンのみを点灯させることができ、デザイン上も優れたものとなり高い品質を印象づけることができる。
ここで、本発明の携帯端末装置において、上記押ボタン背面側に分散配置され、上記複数の押ボタン全体を点灯させる第2の点灯モードで発光する発光体を有することが好ましい。
例えば暗い環境下で操作を行なう場合などには、複数の押ボタン全体が点灯することが好ましく、このような点灯モードを合わせて持つことが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、所望の押ボタンのみを点灯させるのに適した構造を備えた携帯端末装置が実現する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1〜図4は、本発明の携帯端末装置の一実施形態である携帯電話機の外観を示す斜視図である。
ここに示す携帯電話機は、折り畳み式のものであり、図1は、開いた状態の内側を示す斜視図、図2は、開いた状態の外側を示す斜視図、図3は閉じた状態の上側筐体を示す斜視図、図4は、閉じた状態の下側筐体を示す斜視図である。
携帯電話機10は、互いに回動自在に軸支された上側筐体100と下側筐体200とから構成されている。
上側筐体100の内側の面には、図1に示すように、内部に配置された液晶表示画面を視認するための大きな表示窓101が中央に広がっており、その表示窓101の下側には3つの押ボタン102が配列されている。また、その表示窓101の上側には、そこに耳を当てがって音声を聞き取るための受話口103と、その横に、内側を向いたデジタルカメラ(ここでは、このデジタルカメラを、内側に向いていることから「インカメラ」と称する)が覗く撮影窓104が設けられている。
また、この上側筐体100の外側の面には、図2,図3に示すように、その中央部に、内部に配置されたもう1つの液晶表示画面を視認するための表示窓105が備えられており、その表示窓105よりも、下側筐体200と連結されたヒンジ側に、もう1つのデジタルカメラ(ここでは、このデジタルカメラを、外側に向いていることから「アウトカメラ」と称する)が覗く撮影窓106と、内部のLEDが発光することにより点灯して電話着信等を知らせる点灯部107が配備されている。
また、下側筐体200の内側の面には、図1に示すような、配列された多数の押ボタン201と、それらの押ボタン201の下側に、ユーザの声を受けて電気信号に変換するマイクロホンが内部に配備された送話口202が設けられている。さらに、その下側筐体200の、上側筐体100と連結したヒンジ部近傍には、内部に配備されたスピーカからの音声を放つ発音口203が設けられている。ここで、後述するように、この発音口203の奥に配備されているスピーカは、下側筐体200の外側を向いており、従って、この発音口203は、そのスピーカの背面側に設けられた発音口である。
また、下側筐体200の外側の面には、図2,図4に示すように、スピーカ前面からの音声を放つもう1つの発音口204が設けられており、また、バッテリが収容されたバッテリ収容部205が設けられている。
図5,図6は、図1〜図4に示す携帯電話機の上側筐体の分解斜視図である。
この上側筐体100は、内側カバー110と、組立体120と、外側カバー130とで構成されており、多数の部品が組み込まれた組立体120を内側カバー110と外側カバー130とで挟み込む構造となっている。
図5に示すように、組立体120には、内側カバー110の表示窓101の内側の位置に液晶表示画面121が備えられており、内側カバー110の受話口103の内側に相当する位置には、音声信号の入力を受けて発音するレシーバ123が配備され、内側カバー110の撮影窓104の内側に相当する位置にはインカメラ124が配備されている。さらに、組立体120の内側カバー110に備えられた3つの押ボタン102の内側に相当する位置には、押ボタン102の押下によりオン/オフする接点122が備えられている。
また、図6に示すように、組立体120の外側カバー130の表示窓105、撮影窓106、および点灯部107の内側に相当する位置には、それぞれ、液晶表示画面125、アウトカメラ126、およびLED127が配備されている。
組立体120には、上記の各部品の他にも多数の電子回路部品等が配備されている。
次に、その上側筐体100を構成する組立体120の構造について、アウトカメラ126の取付構造を中心に説明する。
図7は、アウトカメラとアウトカメラホルダを示す斜視図である。ここで、図7(A)は、アウトカメラとアウトカメラホルダを別々に示した斜視図、図7(B)はアウトカメラをアウトカメラホルダに収容した状態を示した斜視図である。
アウトカメラ126には、図示しないレンズと撮像素子が組み込まれており、そのアウトカメラ126には、その撮像素子で得られた画像信号を伝達するための配線を有するフレキシブル基板141が接続されており、さらにそのフレキシブル基板141にはコネクタ142が搭載されている。このアウトカメラ126は、この図7では下向きになっている。
また、アウトカメラホルダ150には、その中央に、アウトカメラ126が覗く開口151が設けられており、その開口151を取り巻いて壁部152が立設されている。アウトカメラ126は、図7(B)に示すように、その壁部152に囲まれた部分に収容され、その壁部152がアウトカメラ126側面を取り巻いて支持する構造となっている。また、このカメラホルダ150は、両側に2本の腕部153が延びておりそれら2本の腕部153の先端に取付穴154が設けられている。
図8は、アウトカメラおよびアウトカメラホルダからなるカメラ組立体と回路基板とを示す斜視図である。図8(A)は、アウトカメラとアウトカメラホルダとからなるカメラ組立体と、回路基板とを別々に示した斜視図、図8(B)は、カメラ組立体を回路基板上に組み込んだ状態を示した斜視図である。
回路基板160には、アウトカメラ配置用の開口161と取付穴162,163,164と、位置決め用穴165が設けられている。
尚、回路基板160には、開口161に代えて、例えばその開口161が回路基板160の一辺まで広がった切欠き等が形成されていてもよい。ただし、ここでは、回路基板160には開口161が形成されているものとして説明を続ける。
ここで、取付穴162は、カメラ組立体140を、アウトカメラ126が開口161から覗くように配置したときに、アウトカメラホルダ150の取付穴154が重なる位置に設けられている。
また、フレキシブル基板126は、カメラ組立体140を回路基板160上に配置するにあたり、図8(A)に矢印xで示すように、開口161を潜らせ回路基板160の裏側を通して配置される。
図9は、回路基板上に配置されたカメラ組立体を示す平面図、図10は、図9に示す矢印B−Bに沿う断面図である。
図10には、アウトカメラ126から延びるフレキシブル基板141が回路基板160の開口161を潜り回路基板160の裏面を通っている様子が示されている。
図11は、カメラ組立体が搭載された状態の回路基板とその回路基板が固定されるシャーシを示す図であり、図11(A)はその回路基板とシャーシを別々に示した図、図11(B)はシャーシに回路基板を搭載した組立体を示した図である。
また図12は、シャーシに回路基板を搭載した組立体の斜視図である。
シャーシ170はマグネシウム合金のダイキャストで作られている。このシャーシ170には、壁171が立設しており、また、ネジ穴172,取付穴173,ネジ穴181、および位置決め用突起182が設けられている。また、このシャーシ170には、表裏面に貫通する細長いスリット174が設けられている。
このシャーシ170の、図11(A)に示す面に対する裏側の面には、図5に示すように3つの接点122が備えられており、その3つの接点122に接続されたフレキシブル基板175がそのスリット174を通ってシャーシ170の図11に示す側の面にまで広がっている。また、このフレキシブル基板175は、スリット174を通ることなく、回路基板160側にも延びている。
さらに、このシャーシ170には、レシーバ123(図5参照)を固定するためのレシーバ固定部176、インカメラ(図5参照)を配置するインカメラ配置部177、および、後述する、そのシャーシ170の本体部分から突出した庇部178が設けられている。
回路基板160は、図11(A)に示す矢印のように、図11(A)に示す側の面が、シャーシ170の、やはり図11(A)に示す側の面に接する向きに、シャーシ170に重ねられる。シャーシ170に設けられた2つのネジ穴172は、回路基板160に設けられる2つの取付穴162およびアウトカメラホルダ150に設けられた2つの取付穴154と重なる位置に設けられており、またシャーシ170に設けられた取付穴173、ネジ穴181、および位置決め用突起182は、回路基板160に設けられた、それぞれ、取付穴163、取付穴164、および位置決め用穴165に対応しており、このシャーシ170に回路基板が重ねられると、回路基板160の位置決め用穴165にシャーシ170の位置決め用突起182が入り込み、図11(B)に示すネジ183,184で、その回路基板160がシャーシ170にネジ止めされる。このとき、アウトカメラホルダ150も回路基板160とともにシャーシ170にネジ止めされる。そのアウトカメラホルダ150にはめ込まれたアウトカメラ126は、その背面が、シャーシ170に、フレキシブル基板175を間に挟んだ状態で支持される。このように、アウトカメラ126は、アウトカメラホルダ150に支持されるとともにシャーシ170にも直接に支持されて、アウトカメラ126をシャーシ170に直接固定した場合と同程度に確実に固定される。ここで、アウトカメラホルダ150の取付穴154の寸法を少し大き目にしておき、アウトカメラ126の取付位置や姿勢(角度)を微調整できるようにしておいてもよい。
回路基板160の、シャーシ170にネジ止めされた取付穴162,164以外の取付穴163、および、シャーシ170の取付穴173,179のうちの取付穴173は、回路基板160とシャーシ170とが重ねられた後、内側カバー110のネジ穴109(図6参照)にネジ止めされ、シャーシ170の取付穴179は、内側カバー110の取付穴108(図5参照)から挿入されるネジにより外側カバー130のネジ穴139にネジ止めされる。
図11,図12には、レシーバ123やインカメラ124(図5参照)は示されていないが、レシーバ123はシャーシ170のレシーバ固定部176に固定され、インカメラ124は、シャーシ170のインカメラ配置部177に配置される。このインカメラ配置部177は、中央にインカメラが覗く開口177aが設けられるとともにその周辺に立設した壁177bが形成されており、インカメラ124は、このシャーシ170のインカメラ配置部177に配置されることにより、シャーシ170に直接に強固に保持される。
また、図11,図12に示されていないが、シャーシ170の壁171に囲まれた領域には、そのシャーシ170に重ねられた回路基板160の上から外側カバー130側に向いた液晶表示画面(図6参照)が配置される。
このようにして、シャーシ170に回路基板160が重ねられ、さらに必要な部品が搭載されて、図5,図6に示す組立体120が構成される。
この組立体120は、前述したとおり、内側カバー110と外側カバー130とで挟まれた状態に組み立てられ、この携帯電話機の上側筐体100が構成される。
図13は、図5,図6に示す組立体120の内側カバー110側を向いた面を示す平面図、図14は、図3に示す円A内部の拡大平面図である。
図13には、シャーシ170に固定された、液晶表示画面121、3つの接点122、レシーバ123、およびインカメラ124などが示されている。
レシーバ123からは、レシーバ123に音声信号を伝達するためのリード線189が延びており、そのリード線189の先端にコネクタ188が連結されている。そのコネクタ188は、回路基板160上のコネクタ169に結合されている。ここでリード線189は、その先端のコネクタ188を回路基板160上のコネクタ169に嵌合する組立作業の便宜のため、ある程度余裕のある長さとなっており、このリード線189が、仮に、液晶表示画面121の上に乗ったままその後の組立作業が行われると組立不良となる。そこでここでは、レシーバ123を固定するシャーシ170に、リード線189の配線位置を規制する、突出した庇部178を設けておき、リード線178をその庇部178で押える構造としている。このような庇部178を設けることにより、リード線189を、組立ての邪魔にならない正しい位置に配線することができる。
次に、ここで説明している携帯電話機10の下側筐体200(図1,図2参照)の構造について説明する。
図15,図16は、図1〜図4に示す携帯電話機の下側筐体の分解斜視図である。
この下側筐体200も、これまで説明してきた上側筐体100(図5,図6参照)と同様、内側カバー210と、組立体220と、下側カバー230とで構成されており、多数の部品が組み込まれた組立体220を内側カバー210と外側カバー230とで挟み込む構造となっている。
組立体220は全体として板状をなしており、内側カバー210に備えられた多数の押ボタン201のそれぞれに対応した位置に押ボタン押下によりオンとなる接点221が配置されており、また、それらの押ボタン201を点灯させるための多数のLED222が分散配置されている。それら多数のLED222のうちの1つのLED222aは、多数の押ボタン201のうちの従前の電話の受話器を持ち上げることに相当する通話ボタン201aを点灯させるもの、別の1つのLED222bは、多数の押ボタン201のうちの通話ボタン201bを点灯させるものである。また、分散配置された多数のLED222は、それらが一斉に発光することにより多数の押ボタン201を一斉に点灯させるものである。
尚、本実施形態では、多数の押ボタン201を一斉に点灯させるにあたり、通話ボタン201a,201bのみを点灯させるLED222a,222bを発光させなくてもそれらの通話ボタン201a,201bを含む多数の押ボタン201が一斉に点灯するように、LED222の配置が定められており、本実施形態では、多数の押ボタン201を一斉に点灯させるにあたっては、LED222a,222bを除くLED222が発光する。ただし、多数の押ボタン201を一斉に点灯させる際も通話ボタン201a,201bの点灯はLED222a,222bに担わせることとし、多数の押ボタン201の一斉点灯にあたり、LED222a,222bを含むLED222を発光させるようにLEDを配置してもよい。
ここで、2つの通話ボタン201a,201bのうちの一方の通話ボタン201aは、通常の音声のみの通話を行うときに押下される押ボタンであり、もう一方の通話ボタン201bは、画像通信を伴うテレビ電話を行なうときに押下される押ボタンである。図15には、組立体220の、テレビ電話用の通話ボタン201bに対応する部分を取り巻くように、遮光部材223が配備されている。これは、LED222bが発光したときに通話ボタン201bを点灯させるとともに、そのLED222bからの光が洩れて他の押ボタンが点灯するのを防ぐためのものである。詳細は後述する。
また、この組立体220には、スピーカ(図16参照)の背面からの音声をこの組立体220から放つための開口225が形成されている。この開口225から放たれた音声は内側カバー210に設けられた発音口203からこの携帯電話機外部に出力される。
また、図15に示す外側カバー230にはバッテリ収容のための開口233が形成されており、また、スピーカ(図16参照)の前面からの音声を筐体外部に放つための発音口204(図2,図4,図16参照)の内側にメッシュ231が貼付されている。このメッシュ231は、スピーカからの音声を発音口204から外部に放つとともに外部の塵埃が筐体内部に入るのを防ぐ役割りを担っている。
また、そのメッシュ231が貼られた発音口204(図2,図4,図16参照)を取り囲むようにガスケット232が貼付されている。このガスケット232はスピーカの周囲からの音の洩れを防ぐためのものである。このガスケット232の詳細についても後述する。
また、図16に示すように、内側カバー210の内側の面には、発音口203(図1,図15参照)の内側に貼付されたメッシュ211とそのメッシュ211を取り囲んで貼付されたガスケット212が配備されている。このガスケット212は、図15に示す組立体220の開口225の周囲を塞ぎ、その開口225から放たれた音声が発音口203以外の部分に洩れるのを防いでいる。
また、この内側カバー210にはネジ止め用のネジ穴213が設けられている。
また、組立体220には、図16に示すように、スピーカ224が、そのスピーカ224の前面が露出した状態に取り付けられておりまた、バッテリ(図示せず)が収容されるバッテリ収容部225が設けられている。さらに、この組立体220には、取付穴226が設けられている。
ここで、この組立体220に取り付けられているスピーカ224は、ほぼ円形の発音部224aと、その発音部224aに音声信号を伝達するリード線224cが接続された接続部224bとを有する。また、組立体220の、スピーカ224を収容するスピーカ収容部227の形状も、このスピーカ224の形状に合わせて、スピーカ224の円形の発音部224aを収容する円形の部分227aと、スピーカ224の接続部224bを接続する矩形の部分227bとが繋がった形状を有する。
さらには、図16に示すように、外側カバー230には、これまで説明した発音口204、およびバッテリ収容のための開口233が設けられており、さらに取付穴234、およびバッテリ充電用の電極235が設けられている。内側カバー210、組立体220、および外側カバー230を組み立てるには、組立体220を内側カバー210と外側カバー230とで挟み、外側カバー230の取付穴234側から、その取付穴234および組立体220の取付穴226にネジが挿入され、内側カバー210のネジ穴21にネジ止めされる。
図17は、下側筐体200(図1,図2参照)を構成する外側カバー230(図5,図6参照)の内側の面を示す平面図である。
ここには、前述したように、スピーカ224(図16参照)の発音部224aの前面が宛てがわれる部分にメッシュ231が貼付されており、そのメッシュ231の周囲には、ガスケット232が貼付されている。このガスケット232は、円環状の部分232aと、その円環から突出した矩形状の部分232bとを有する。ガスケット232の円環状の部分232aは、スピーカ224の発音部224a(図16参照)の周囲を覆い、その発音部224aから発せられた音声がメッシュ231が貼付された発音口204(図16参照)以外の部分に洩れることによる音圧の低下や共振等による不決な音の発生を防止するためのものである。
また、ガスケット232の矩形状の部分232bは、図16に示すスピーカ収容部227の、スピーカ224の接続部224bが配置された矩形部分227bを塞ぎ、円環状の部分232aと共同して、スピーカ224の背面に形成されている空間(後述する)と発音部224aの前面とを音響的に分離する役割りを担っている。詳細は後述する。
また、この図17には、これまでにも説明したとおり、バッテリを収容するための開口233やネジ止め用の取付穴234が示されている。
図18は、下側筐体を示す平面図、図19は、図18に示す矢印A−Aに沿う断面図、図20は、図18に示す矢印B−Bに沿う断面図である。
図18は、図19,図20の断面のラインを示すための図であり、下側筐体の内側の面についての重複説明は省略する。以下では発音口203に関連した構造について説明する。
図19,図20に示すように、スピーカ224の発音部224aは発音口204側を向いており、その発音口204とスピーカ224との間には、図17に示す、円環状の部分232aと矩形状の部分232bとからなるガスケット232が挟み込まれている。またスピーカ224の背面側には多少の空間228が形成されており、その空間228は組立体220の開口225(図15参照)に繋がっておりその開口225は、もう1つの発音口203にが繋がっている。ここで、ガスケット232は、前述したとおり、スピーカ224の発音部224aから発せられた音が周囲に洩れて発音口204から放たれる音声の音圧が下がったり耳障りな雑音が発生するのを防ぐためのものであるが、このガスケット232は、もう1つの役割り、すなわち、そのスピーカ224の発音部224aから発せられた音がスピーカ224の背面側の空間228に回り込むのを防止する役割りを担っている。
スピーカ224からの音を発音部224aの前面にのみ放つ構成の場合はその音が背面側の空間228に回り込んでも問題はなく、この場合ガスケット232は、スピーカ224の発音部224aを取り巻く円環状の部分232aのみ存在していればよい。これに対し、ここに示す構成は、スピーカ224の発音部224aから前方に発せられる音を発音口204から放ち、一方そのスピーカ224の背面側で発せられる音を空間228を経由してもう1つの発音口203から放つ構成である。ここでスピーカ224の発音部224aから前方に発せられる音声とスピーカ224の背面から空間228に発せられる音声は互いに逆位相であり、発音部224aから発せられた音声が空間228に回り込むと互いにキャンセルされることになる。スピーカ224の背面から空間228内に発せられる音声はもともと音圧がそれほど高くなく、この音声が更にキャンセルされると発音口203からは不充分な音圧の音声しか得られない結果となる。ここでは、ガスケット232に、円環状の部分232aだけでなく矩形状の部分232bを設けることにより、スピーカ224の発音部224aから発せられた音声がスピーカ224の背面側の空間228に回り込むのを防止したため、スピーカ224の背面側にある発音口203からも十分な音圧の音声が放たれる。
図21は、下側筐体200(図1,図2参照)を構成する内側カバー210(図5,図6参照)をさらに分解して示した図である。
この内側カバー210は、各押ボタンに相当する部分に穴219が設けられたフレーム210Aと、各穴219に対応する箇所が突出した形状に形成された硬質材料からなる押ボタンを有するとともにそれらの押ボタンが軟質のシートで繋がれた形状の押ボタンシート210Bとで構成されている。この軟質シートは半透明材料からなり、押ボタンには光を散乱透過する材料が用いられている。この押ボタンシート210Bは、図21に矢印で示すように、この図21に示す面が、フレーム210Aの、この図21に示す面に接する向きにフレーム210Aに重ねられ、フレーム210Aの各穴219に押ボタンシート210Bの各押ボタン201が嵌め込まれる。
またフレーム210Aには、図1に示す送話口202の裏側の位置に、小型のマイクロホン214が備えられている。
また、フレーム210Aの内面には、遮光壁217,218が貼付されている。
また、押ボタンシート210Bには遮光壁218に対応する箇所に長孔215およびスリット216が形成されている。
図22は、押ボタンシート210Bをフレーム210Aに重ねた状態の、内側カバー210の内面を示す図である。
遮光壁218は、多数の押ボタン102のうち通話ボタン210aを取り巻く位置に設けられており、また、遮光壁219は、組立体220(図15参照)に設けられた遮光壁223と共同してもう1つの通話ボタン201bを取り巻く位置に設けられている。
遮光壁218は、図15に示す組立体220上の多数のLED222のうち1つのLED222aが発光して通話ボタン201aのみを点灯させた際にそのLED222aからの光が洩れて通話ボタン201a以外の押ボタンを点灯させるのを防ぐためのものである。
また、遮光壁219は、組立体220(図5参照)に設けられた遮光壁223と共同して、通話ボタン201bを取り巻き、図5に示す組立体220上の多数のLED222のうちの2つのLED222bのみが発光して通話ボタン201bのみを点灯させたときにその通話ボタン201b以外の押ボタンへの光の洩れを防ぐためのものである。
また前述したように、組立体220上の、LED220a,220bを除く多数のLED220を一斉に発光させると、押ボタンシート210Aに並んだ、2つの通話ボタン201a,201bを含む多数の押ボタンが一斉に点灯する。
図23は、下側筐体を示す平面図、図24は図23に示す矢印A−Aに沿う断面図、図25は図24に示す円R1の内部を拡大して示す部分拡大図、図26は図23に示す矢印B−Bに沿う断面図、図27は図26に示す円R2の内部を拡大して示す部分拡大図である。
図25に示すLED222aのみが発光すると、通話ボタン201aが点灯し、そのLED222aの光は遮光壁218で遮ぎられて他の押ボタンには伝わらず、通話ボタン201a以外の押ボタンは消灯したままとなる。
ここでは、通話ボタン201aを取り上げて説明したが、もう1つの通話ボタン201bも同様である。
ここで通話ボタン201aは、音声のみの通常の電話がかっかってきたときに点灯してその通話ボタン201aを押すことによって通話が開始される押ボタンであり、もう1つの通話ボタン201bは、テレビ電話がかかってきたときに点灯してその通話ボタン201bを押すことによってテレビ電話による通話や画像通信が開始される押ボタンである。この携帯電話機のユーザは、電話がかかってきたとき、2つの通話ボタン201a,201bのうち点灯している通話ボタンを確認することによって音声のみの通常の電話がかかってきたのかあるいはテレビ電話がかかってきたのかを知ることができ、またどちらの通話ボタンを押せばよいのか知ることができる。また、折り畳んだ状態の携帯電話機を電話がかかってきたとき以外のタイミングで開くと全ての押ボタンが点灯し、暗い場所などでの操作の便が図られている。
尚、ここでは、本発明の携帯端末装置の一例として携帯電話機を取り上げて説明したが、本発明は、携帯電話機の電話機能を実現するための通信の仕様はどのようなものであってもよく、例えばPHS(Personal Handy Phone System)等であってもよい。
また、ここでは、折り畳み式の携帯電話機を例に挙げて説明したが、本発明は折り畳み式の携帯電話機にのみ適用されるものではなく、その形態はどのようなものであってもよい。
さらに本発明は、外形上、携帯電話機の形態をなしているものにのみ適用されるものではなく、電話機能を備えた携帯端末装置であればどのようなものであってもよく、例えばPDA(Personal Digital Assistance)や腕時計に類似した形状の携帯端末装置等であってもよい。
本発明の携帯端末装置の一実施形態である携帯電話機の外観を示す斜視図である。 本発明の携帯端末装置の一実施形態である携帯電話機の外観を示す斜視図である。 本発明の携帯端末装置の一実施形態である携帯電話機の外観を示す斜視図である。 本発明の携帯端末装置の一実施形態である携帯電話機の外観を示す斜視図である。 図1〜図4に示す携帯電話機の上側筐体の分解斜視図である。 図1〜図4に示す携帯電話機の上側筐体の分解斜視図である。 アウトカメラとアウトカメラホルダを示す斜視図である。 アウトカメラおよびアウトカメラホルダからなるカメラ組立体と回路基板とを示す斜視図である。 回路基板上に配置されたカメラ組立体を示す平面図である。 図9に示す矢印B−Bに沿う断面図である。 カメラ組立体が搭載された状態の回路基板とその回路基板が固定されるシャーシを示す図である。 シャーシに回路基板を搭載した組立体の斜視図である。 図5,図6に示す組立体の、内側カバー側を向いた面を示す平面図である。 図3に示す円A内部の拡大平面図である。 図1〜図4に示す携帯電話機の下側筐体の分解斜視図である。 図1〜図4に示す携帯電話機の下側筐体の分解斜視図である。 下側筐体を構成する外側カバーの内側の面を示す平面図である。 下側筐体を示す平面図である。 図18に示す矢印A−Aに沿う断面図である。 図18に示す矢印B−Bに沿う断面図である。 下側筐体を構成する内側カバーをさらに分解して示した図である。 押ボタンシートをフレームに重ねた状態の内側カバーを示す図である。 下側筐体を示す平面図である。 図23に示す矢印A−Aに沿う断面図である。 図24に示す円R1の内部を拡大して示す部分拡大図である。 図23に示す矢印B−Bに沿う断面図である。 図26に示す円R2の内部を拡大して示す部分拡大図である。
符号の説明
10 携帯電話機
100 上側筐体
101 表示窓
102 押ボタン
103 受話口
104 撮影窓
105 表示窓
106 撮影窓
107 点灯部
110 内側カバー
120 組立体
121 液晶表示画面
122 接点
123 レシーバ
124 インカメラ
125 液晶表示画面
126 アウトカメラ
127 LED
130 外側カバー
140 カメラ組立体
150 アウトカメラホルダ
160 回路基板
161 開口
170 シャーシ
178 庇部
188 コネクタ
189 リード線
200 下側筐体
201 押ボタン
201a,201b 通話ボタン
202 送話口
203 発音口
204 発音口
205 バッテリ収容部
210 内側カバー
210A 通話ボタン
210B 通話ボタン
211 メッシュ
212 ガスケット
214 マイクロホン
218,219 遮光壁
220,221 組立体
222,222a,222b LED
223 遮光壁
224 スピーカ
227 スピーカ収容部
228 空間
230 外側カバー
231 メッシュ
232 ガスケット
233 開口

Claims (2)

  1. 電話機能を有する携帯端末装置において、
    光を散乱透過させる材料からなる複数の押ボタンと、
    前記押ボタン背面側に配置され前記複数の押ボタンのうちの特定の押ボタンのみを点灯させる第1の点灯モードで発光する発光体と、
    前記特定の押ボタン背面を取り巻いて、前記発光体からの光による、該特定の押ボタン以外の押ボタンの点灯を防止する遮光壁とを有することを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記押ボタン背面側に分散配置され、前記複数の押ボタン全体を点灯させる第2の点灯モードで発光する発光体を有することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
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