JP2006059598A - アウトレット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アウトレット本体2のアウトレットカバー4は、アウトレット用プラグの差込式端子を挿入可能な差込孔46,47を有する。ローターカバー6は、アウトレット本体2に対して回転可能にかつ差込孔46,47を閉鎖する非使用位置と、差込式端子を挿通する挿入孔66,67が差込孔46,47に整合する使用位置とに位置変更可能に設ける。アウトレットカバー4とローターカバー6との間に、ローターカバー6を非使用位置に付勢するねじりコイルばね7のコイル部7aを支持可能な支持軸部64を設ける。アウトレット本体2とローターカバー6との相対回転を利用して、アウトレット本体2及びローターカバー6にねじりコイルばね7の各端末部7bを係止させる。
【選択図】 図6
Description
さらに、アウトレット本体102及びローターカバー106に形成された条溝部102bに、ねじりコイルばね107の各端末部107bを一々位置合わせして嵌め込んでいたので、ねじりコイルばね107の組付けが繁雑になっていた。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に係るアウトレットは、
アウトレット用プラグの差込端子を挿入可能な差込孔を有するアウトレット本体と、
前記差込式端子を挿通可能な挿入孔を有し、前記アウトレット本体に対して回転可能にかつ前記差込孔を閉鎖する非使用位置と前記差込孔に前記挿入孔が整合する使用位置とに位置変更可能に設けられたローターカバーと、
前記アウトレット本体と前記ローターカバーとの間に介装されて該ローターカバーを非使用位置に付勢するねじりコイルばねと
を備えている。
さらに、前記アウトレット本体と前記ローターカバーとの間に、前記ねじりコイルばねのコイル部内に嵌合されかつ該ねじりコイルばねのコイル部を支持可能な支持軸部が設けられている。
また、前記アウトレット本体と前記ローターカバーとの相対回転を利用して、前記アウトレット本体及び前記ローターカバーに前記ねじりコイルばねの各端末部がそれぞれ係止される構成としている。
上記のように構成されたアウトレットによると、アウトレット本体に回転可能に設けられたローターカバーがねじりコイルばねにより非使用位置に付勢された状態にあるときは、アウトレット本体の差込孔がローターカバーにより閉鎖される。したがって、アウトレット本体の差込孔内への異物の侵入を防止あるいは低減することができる。
また、アウトレットの使用時には、ねじりコイルばねの弾性変形を利用してローターカバーを使用位置に回転させた状態で、アウトレット用プラグの差込端子を、ローターカバーの挿入孔を通じてアウトレット本体の差込孔内に挿入することにより、アウトレットにアウトレット用プラグを接続することができる。
ところで、アウトレット本体とローターカバーとの間に設けられた支持軸部によって、ねじりコイルばねのコイル部のふらつきを防止あるいは低減することができる。とくに、ローターカバーの使用位置への回転にともない、ねじりコイルばねがコイル径を小さくする方向へ弾性変形したときには、ねじりコイルばねの内周面と支持軸部の外周面との間の隙間Sが小さくなることにより、ねじりコイルばねのコイル部のふらつきを効果的に抑制することができる。このことは、ローターカバーの安定性向上に有益である。
また、アウトレット本体に対するローターカバーの相対回転を利用して、アウトレット本体及びローターカバーにねじりコイルばねの各端末部がそれぞれ係止されるため、ねじりコイルばねを容易に組付けることができる。
このように構成されたアウトレットによると、アウトレット本体及びローターカバーに設けられた係止部に、アウトレット本体に対するローターカバーの相対回転を利用してねじりコイルばねの各端末部がそれぞれ周方向に関して相対的に当接される。このため、アウトレット本体及びローターカバーに対するねじりコイルばねの各端末部の組付け位置を定位置に限定されることなく、その端末部の組付け可能範囲を拡大することができ、ねじりコイルばねの各端末部を容易に組付けることができる。
このように構成されたアウトレットによると、係止部をねじりコイルばねの位置決めにも利用することができる。
このように構成すると、アウトレット本体とローターカバーのうちの少なくとも一方の部材に設けられたばね収容凹部に、ねじりコイルばねを収容することができる。また、支持軸部をもたない部材にばね収容凹部が設けられることにより、その部材に対するねじりコイルばねのセットを容易にする効果も認められる。
図1に示すように、アウトレット1は、アウトレット本体2とカバー5とローターカバー6とねじりコイルばね7とスクリュー8とワッシャー9等を備えている。以下、順に説明する。
なお、アウトレット本体2の本実施例で説明する以外の構成は、周知のもの(例えば、特開2003−59579号公報参照)と同様であるからその説明を省略する。
凸状部41の中央部には、前後方向を長くするほぼ長四角形状のばね収容凹部42が形成されている。ばね収容凹部42の底面は、ロータ収容凹部40の底面より一段低い平坦なばね座面42aになっている。そのばね座面42a内には、ロータ収容凹部40と同一軸線Lをなす円形の軸孔44が形成されている。
軸孔44は、アウトレットカバー4のばね座面42aを形成する壁部40aの下面に突出された中空円筒状の筒状部45により下方へ延長されている(図4及び図7参照)。また、軸孔44は、ばね収容凹部42の短手方向すなわち左右方向の幅よりも所定量小さい孔径をもって形成されている(図8参照)。この軸孔44内には、ローターカバー6の後述する支持軸部64が回転可能に支持される構成になっている(図4及び図5参照)。
さらに、ばね収容凹部42の左右両壁面42bには、ほぼ三角形状の係止部43が前記軸線Lを中心として点対称状にかつ左右非対称状に形成されている(図8参照)。
第1及び第2の計3個の差込孔46,47には、三つ又形のアウトレット用プラグPの第1及び第2の各差込式端子P1,P2(図2参照)が、ローターカバー6の後述する挿入孔66,67を通してそれぞれ差込可能になっている。なお、アウトレット用プラグPの第1の差込式端子P1は、電源の正極又は負極にそれぞれ接続される帯板状の端子であり、第2の差込式端子P2は、グランド(アース)に接続される棒状の端子である。
カバー板部60には、前記アウトレット用プラグPの各差込式端子P1,P2を挿入可能でかつ使用位置(後述する)において前記アウトレットカバー4の各差込孔46,47にそれぞれ対応可能な各挿入孔66,67が形成されている(図2参照)。
また、カバー板部60の上面には、非使用位置から使用位置への回転方向(右回り方向)を示す矢印65が形成されている(図3参照)。
凸状部61内には、前記アウトレットカバー4のばね座面42a及び両係止部43を有するばね収容凹部42に対して、上下対称状をなすばね収容凹部62が形成されている。なお、ローターカバー6のばね収容凹部62において、アウトレットカバー4のばね収容凹部42の各部位と対応する部位には、十の位の「4」を「6」に代えてその説明を省略する(図9参照)。また、両係止部63は、アウトレットカバー4の両係止部43(図8参照)に対して位相を90°ずらして形成されている(図9参照)。
また、カバー板部60の外周部には、下方に突出する円環状の環状フランジ69が形成されている(図6参照)。環状フランジ69の下端面は、前記アウトレットカバー4の小突起49上に摺動可能に当接した状態で支持される構成になっている。
また、前記ワッシャー9は、例えば、自己潤滑性に優れたジュラコン等の樹脂製で、前記スクリュー8のタッピンねじ軸部8bに嵌合可能な中空孔9aを有するリング板状に形成されている。ワッシャー9は、前記アウトレットカバー4の筒状部45と前記スクリュー8の頭部8aとの間に介在され、アウトレットカバー4に対してスクリュー8を含むローターカバー6を円滑に回転可能とする構成になっている(図4及び図5参照)。
まず、アウトレットカバー4のばね収容凹部42内にねじりコイルばね7を嵌合する。このとき、ねじりコイルばね7のコイル部7aは、ばね収容凹部42の左右両壁面42b及び両係止部43の位置決め面43aにより所定位置、すなわち軸孔44とほぼ同心状をなす状態に位置決めされる(図10参照)。
また、ねじりコイルばね7の下側の端末部7bは、アウトレットカバー4のばね収容凹部42のばね座面62a上に当接する状態、すなわちばね収容凹部42の前後両壁面42c(図8参照)付近におけるばね座面62a上に当接可能な範囲であれば任意の位置に配置することができる(図10中、二点鎖線7b参照)。このため、従来の技術(図18参照)のように端末部107bを条溝部102bに一々位置合わせして嵌め込む必要がない。このことは、ねじりコイルばね7を上下逆に配置した場合でも同様である。
また、このとき、ねじりコイルばね7の上側の端末部7bを含む上部は、アウトレットカバー4の凸状部41上に突出される(図4及び図5参照)。
続いて、ねじりコイルばね7の上側の端末部7bに対して、ローターカバー6における左回り方向近くに位置する係止部43の係止面43bが当接する。
その後、ローターカバー6にねじりコイルばね7が追従回転する。これにより、ねじりコイルばね7の下側の端末部7bが、アウトレットカバー4における右回り方向近くに位置する係止部43の係止面43bに当接する(図10参照)。これは、前記ねじりコイルばね7の上側の端末部7bが、ローターカバー6の係止部63の係止面63bに当接する場合と同様である。
すると、ワッシャー9がローターカバー6の支持軸部64に締着されるとともに、アウトレットカバー4の筒状部45に対して摺動可能に当接又は近接される。これににより、アウトレットカバー4に対してローターカバー6が抜け止めされる(図4及び図5参照)。
また、アウトレットカバー4に対するローターカバー6の相対回転を利用して、アウトレットカバー4及びローターカバー6にねじりコイルばね7の各端末部7bがそれぞれ係止されるため、ねじりコイルばね7を容易に組付けることができる。
本実施例は、図11に示すように、アウトレットカバー4のばね収容凹部42、及び、ローターカバー6のばね収容凹部62において、それぞれ係止部43を省略して、左右両壁面(符号、242b,262bを付す)を平坦な壁面に形成し、その両壁面242b,262bが係止部を兼ねるものである。
また、ねじりコイルばね7の各端末部(符号、207bを付す)は、コイル部7aに対して接線方向に突出されており、前記壁面242b,262bに線接触状に当接可能とされている。
本実施例は、図12に示すように、アウトレットカバー4のばね収容凹部(符号、342を付す)を、ねじりコイルばね7のコイル部7aを収容可能な円形状に形成している。アウトレットカバー4には、ばね収容凹部342と一方(図12における左方)の第1の差込孔46とを連通する位置決め溝343が形成されている。さらに、アウトレットカバー4のばね収容凹部342と他方(図12における右方)の第1の差込孔46との間におけるアウトレットカバー4の上面には、位置決め突起345が突出されている。
また、ねじりコイルばね7の各端末部(符号、307bを付す)は、コイル部7aに対して径方向外方へ突出されている。
また、ローターカバー6のばね収容凹部62と一方(図12における左方)の第1の挿入孔66との間におけるローターカバー6の下面には、前記アウトレットカバー4の位置決め溝343内に嵌合する位置決め突起365が突出されている。さらに、ローターカバー6には、ばね収容凹部62と他方(図12における右方)の第1の挿入孔66とを連通しかつ前記アウトレットカバー4の位置決め突起345を嵌合する位置決め溝363が形成されている。
また、本実施例の場合、アウトレットカバー4の位置決め溝343の両溝壁面343a、及び、ローターカバー6の位置決め溝363の両溝壁面363aが、ねじりコイルばね7の各端末部307bに対する係止部を兼ねるものである。
したがって、本実施例によると、アウトレットカバー4の位置決め溝343とローターカバー6の位置決め突起365との嵌合と、アウトレットカバー4の位置決め突起345とローターカバー6の位置決め溝363との嵌合とにより、アウトレットカバー4に対するローターカバー6の位置決め作業性を向上することができる。
さらに、アウトレットカバー4の位置決め突起345及びローターカバー6の位置決め突起365により、アウトレット1に対するアウトレット用プラグPの接続時のスパークの発生を効果的に防止あるいは低減することができる。
本実施例は、図13に示すように、ねじりコイルばね7の各端末部(符号、407bを付す)を軸線Lに平行にかつ相反方向へ突出している。
また、アウトレットカバー4のばね収容凹部42のばね座面42a及びローターカバー6のばね収容凹部62のばね座面62aに、アウトレット本体2に対するローターカバー6の相対回転を利用してねじりコイルばね7の各端末部407bをそれぞれ嵌合可能な係止孔443,463が設けられている。
本実施例は、図14に示すように、アウトレット本体2の係止孔443及びローターカバー6の係止孔463を、軸線L回りに延びる円弧状に形成することにより、アウトレット本体2に対するローターカバー6の相対回転を利用して係止孔443,463にねじりコイルばね7の各端末部407bを嵌合しやすくしたものである。
本実施例は、図15に示すように、アウトレットカバー4に、ねじりコイルばね7のコイル部7aを支持可能な支持軸部(符号、644を付す)が設けられている。また、ローターカバー6には、実施例1における支持軸部64(図5参照)が、アウトレットカバー4の支持軸部644内に挿通可能な回転軸部(符号、664を付す)として形成されている。この回転軸部664の下端部に、スクリュー8が前記実施例1と同様にねじ付けられている。
本実施例は、図16に示すように、アウトレットカバー4に、ねじりコイルばね7のコイル部7aの下半部を支持可能な支持軸部(符号、744を付す)が設けられている。また、ローターカバー6には、ねじりコイルばね7のコイル部7aの上半部を支持可能な支持軸部(符号、764を付す)が設けられている。すなわち、アウトレットカバー4の支持軸部744とローターカバー6の支持軸部764とにより、1本の連続した支持軸部(符号、64Aを付す)が形成されている。また、ローターカバー6の支持軸部764には、アウトレットカバー4の支持軸部64内に挿通可能な回転軸部764aが同軸上に突出されている。この回転軸部764aの下端部に、スクリュー8が前記実施例1と同様にねじ付けられている。
2 アウトレット本体
42 ばね収容凹部
43 係止部
46,47 差込孔
6 ローターカバー
62 ばね収容凹部
63 係止部
64 支持軸部
66,67 挿入孔
7 ねじりコイルばね
7a コイル部
7b 端末部
P アウトレット用プラグ
P1,P2 差込式端子
Claims (4)
- アウトレット用プラグの差込端子を挿入可能な差込孔を有するアウトレット本体と、
前記差込式端子を挿通可能な挿入孔を有し、前記アウトレット本体に対して回転可能にかつ前記差込孔を閉鎖する非使用位置と前記差込孔に前記挿入孔が整合する使用位置とに位置変更可能に設けられたローターカバーと、
前記アウトレット本体と前記ローターカバーとの間に介装されて該ローターカバーを非使用位置に付勢するねじりコイルばねと
を備え、
前記アウトレット本体と前記ローターカバーとの間に、前記ねじりコイルばねのコイル部内に嵌合されかつ該ねじりコイルばねのコイル部を支持可能な支持軸部が設けられ、
前記アウトレット本体と前記ローターカバーとの相対回転を利用して、前記アウトレット本体及び前記ローターカバーに前記ねじりコイルばねの各端末部がそれぞれ係止される構成とした
ことを特徴とするアウトレット。 - 請求項1に記載のアウトレットであって、
前記アウトレット本体及び前記ローターカバーに、アウトレット本体に対するローターカバーの相対回転を利用して前記ねじりコイルばねの各端末部がそれぞれ周方向に関して相対的に当接可能な係止部が設けられていることを特徴とするアウトレット。 - 請求項2に記載のアウトレットであって、
前記係止部が、前記ねじりコイルばねのコイル部を位置決め可能であることを特徴とするアウトレット。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のアウトレットであって、
前記アウトレット本体及び前記ローターカバーの少なくとも一方の部材に、前記ねじりコイルばねを収容するばね収容凹部が設けられていることを特徴とするアウトレット。
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