JP2006059494A - テープ再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 磁気テープの読込みエラーにより、データを正しく取得できない場合に、データの種類を判別し、データの種類に応じて再読込みを行う回数を制限できるテープ再生装置を提供する。
【解決手段】 磁気テープを読み込んだ際に、読込みエラーが発生した場合、メタデータ、静止画データ、動画データといったデータの種類を判別し(ST10,ST15)、さらにサーチ後の状態又は連続再生中の状態により処理を判定する(ST14,ST19,ST23)ことで、それぞれの種類ごとに設定された所定の上限回数未満であれば再読込みを行い、上限回数以上であれば再読込みを行わない判定をする(ST11,ST16,ST20,ST25)。
【選択図】 図8

Description

本発明は、デジタルデータを再生するテープ再生装置に関し、特に、テープストリーマを使用して動画データなどを再生するのに好適なテープ再生技術に関する。
従来、磁気テープにデジタルデータを記録し再生するテープ記録・再生装置として、磁気ヘッドを備えた円筒形のドラムを回転させながら、磁気テープを巻きつけデータの記録及び再生を行うヘリカルスキャン方式を採用したテープ記録・再生装置が一般的である。こうしたテープ記録・再生装置を利用して、大容量のデジタルデータを高い信頼性で保存できるようにしたテープストリーマとしては、例えば、現在、数十〜百ギガバイト程度の膨大な記憶容量を有している8mmテープカセットの規格を利用するものがある。このため、コンピュータ装置に接続されたハードディスクに記録されたデータのバックアップ用の保存に加えて、データサイズの大きな画像データ等の保存に利用することが可能であるため、バックアップやアーカイブに用いることが多かった。
こうしたデータは信頼性が最重視されるものであり、通常、磁気テープを再生する場合、エラー訂正処理が施されるが、読込んだデータに、エラー訂正ができないようなエラーが発生することがある。こうした場合、磁気テープを巻き戻して再度同じ箇所の読込み処理を行うことで、エラーのないデータを得るようにしている。テープストリーマの場合、保存されたデータの信頼性が重要であるので、エラーがないデータが得られるまで、複数回繰り返し再読込みを行うようにしてある。このように、エラー訂正ができないようなエラーが発生した場合に、磁気テープの同じ箇所を再度読込んでデータを得る処理を再読込み(リトライ)と呼ぶ。こうして再読込みを行うことで、正しくデータを読込める可能性が高くなる。テープストリーマの場合、データに高い信頼性が求められるため、これまでデータの種類を区別して再読込みの回数を制限するようなことは行われなかった。
特許文献1には、テープストリーマにおいて、回転ドラムに巻きつけられた磁気テープに、規定の配置とは異なる状態で巻きつけられて起こる高さずれが生じ、読取りエラーが発生した場合に、再読込みを所定回数繰り返すことについての記載がある。
特開2000−348319号公報(図14)
ところで、テープストリーマは大容量のデータ記録システムであるため、映画データ等のデータ量が大きい動画像データを記録可能である。ここで、テープストリーマのデータ記録システムで記録させた動画データを再生させると、画像データに読取りエラーが生じた際にはリトライによって画像データの転送が遅れるため、画像再生が寸断され、動画としての連続性が途切れることがある。
しかし、磁気テープを動画再生用のメディアとして用いる場合、多少動画像が乱れても構わないので、動画としての連続性が途切れないことの方が重視される。つまり、読み込んだデータの全てに対して時間をかけて正確に再生することは求められていない。そのためには読込みエラーが起きたとしても、ある程度リトライの回数を制限する必要がある。
ここで、磁気テープ上には動画データだけでなく、データについての情報を記述したメタデータに類するデータも記録されている。ここで、重要なメタデータが読めない場合、その他のデータも読取れないという致命的なエラーに繋がる可能性があるため、多数回リトライを行って確実に読み出す必要がある。また、磁気テープにはそれぞれの動画データに対して静止画データとしてサムネイル等も記録されている。静止画データは読込めなくても致命的なエラーにはならないが、動画データの読込み時におけるような時間的連続性は考慮しなくてもよいため、ある程度の回数リトライを行うことができればよい。そして、動画データについては再生の連続性が途切れない範囲の回数でリトライを行うことができればよい。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、テープストリーマを利用して記録された動画データなどの再生が良好に行えるようにすることを目的とする。
本発明は、記録内容毎に複数のパーティション単位に分割し、パーティションをメタデータと静止画データと動画データ毎に複数のセクション単位に分割し、セクション毎にセクション区切りを表すファイルマークを付与し、ファイルマークをセクション毎に累積加算してあるファイルマークカウントを記録してある磁気テープを再生するテープ再生装置において、磁気テープの読込みを行うデータ読込み手段と、データ読込み手段により読込んで得られたファイルマークカウントを用いてメタデータと静止画データと動画データの種類を区別するデータ判別手段と、データ読込み手段により読込んだデータがエラー訂正できない場合に、データ読込み手段で磁気テープの同一箇所を再度読込ませる再読込み処理の制御を行うとともに、磁気テープの同一箇所に対する再読込み処理の上限回数を、データ判別手段により判別されたメタデータと静止画データと動画データの種類毎に設定する制御手段とを備える構成とした。
このようにしたことで、磁気テープの再生時において、ファイルマークカウントを用いてデータの種類を判別することが可能となった。
本発明によれば、こうしてデータの種類を判別して読込むことができるので、データの種類に応じてリトライ回数を制御することができ、例えば、重要なメタデータは多数回のリトライを行い、さほど時間に制限されない静止画データはある程度の回数リトライを行い、連続性が重視される動画データは少ない回数のリトライを行うといった制御をすることでデータ再生の目的に応じたリトライを円滑に行うことができるという効果がある。
また、例えば、メタデータのリトライ回数を、さほど時間に制限されない静止画データと連続性が重視される動画データのリトライ回数に比べて多く設定することでデータ再生を行うにあたり重要な情報を確実に取得できるという効果がある。
また、動画の再生中において、バッファメモリに基準値以上データが溜まっている場合に読込みエラーが発生しても、動画を途切れさせずに動画データのリトライを行うことができ、バッファメモリに基準値以下のデータしか溜まっていない場合においても、所定回数以内のリトライを行うことで確実にデータを取り出せるという効果がある。
また、静止画データ又は動画データのセクションをサーチした後に一定の待ち時間を設けて所定回数以内のりトライをすることで、空になったバッファメモリに再生データを溜めることができ、円滑に動画再生を開始し、万一読込みエラーが発生しても動画を途切れさせずに動画データのリトライをできるという効果がある。
以下、本発明の一実施の形態を、図1〜図8を参照して説明する。本実施の形態では、膨大な動画像データを高い信頼性でデジタルデータとして保存できるテープストリーマをテープ再生装置として利用して、テープカセットに記録されているデータを読取り、ディスプレイモニタに画像を表示し、スピーカに音声を出力させる例としてある。画像データは、例えば、MPEG2(Moving Picture Experts Group phase2)フォーマットで変換後、暗号化されて磁気テープに記録してある。なお、以下の説明ではテキスト、静止画、動画、音楽、音声、およびそれらを組み合わせた情報の表現をコンテンツとも呼ぶ。また、テープ再生時に再生データにエラー訂正ができないようなエラーが発生した場合、磁気テープの同じ箇所を再度再生してエラーのないデータを得る処理をリトライと呼ぶ。
図1は、本例のテープ再生装置1の構成例を示したブロック図である。テープ再生装置1は、動画データや静止画データをデジタルデータとして保存してあるテープカセットからデータを読取り、画像と音声を外部機器に出力する再生専用装置である。
テープ再生装置1の外部には、交流電源に接続してあるプラグ2があり、テープ再生装置1の内部には、交流電圧を直流電圧に変換し、テープ再生装置1内の各機器に直流電圧を供給する電源ユニット3があり、プラグ2より電源が供給される。そして、電源ユニット3からそれぞれ、テープ再生装置1の内部を空冷するファン4と、磁気テープからデータを読み出すテープユニット5と、テープユニット5の動作を制御し、読み出したデータを映像信号および音声信号に復号するマザーボード6に対して、所定の直流電圧を供給している。
テープ再生装置1の動作状況を表示する機能を有するディスプレイボード8には、図示していない外部のリモートコントローラから制御信号を受信する受光素子が備えてある。また、ディスプレイボード8はパラレルインタフェースを備えており、マザーボード6に制御信号を供給する。また、テープ再生装置1の前面には、マザーボード6へ制御信号を供給する操作キーを備えた前面パネル7がある。そして、テープ再生装置1の操作はリモートコントローラのキー操作、及び前面パネル7のキー操作によって行われる。リモートコントローラのキー操作により、例えば、赤外線通信などの無線でディスプレイボード8内の受光素子を介して、マザーボード6に制御信号を伝送し、テープ再生装置1の動作を制御できる。あるいは、前面パネル7のキー操作によっても制御信号をマザーボード6に伝送し、テープ再生装置1の動作を制御することができる。
テープユニット5には、後述するテープカセット100が装填されることで、データが読み出される。読み出された画像データ及び音声データは、マザーボード6に供給された後、デコードされ、映像信号を伝送する画像ケーブル9と音声信号を伝送するアナログオーディオケーブル10により、映像信号と音声信号を外部の図示していないディスプレイモニタとスピーカに出力して視聴できる。テープユニット5は、例えば、SCSI(Small Computer System Interface)準拠のインタフェースを備えており、テープユニット5とマザーボード6の間は制御信号を双方向通信する構成としてある。
次に、テープユニット5の構成例を図2のブロック図を参照して説明する。テープユニット5は、テープ再生装置1に装填されたテープカセット100内の磁気テープ104をヘリカルスキャン方式の回転磁気ヘッドにより、データを読み出し、データをデコード後、後述するCPU40に、映像信号と音声信号を伝送する機能を有する。なお、テープカセット100の構成と磁気テープ104に記録されるデータ構造については後述する。また、本例のテープカセット100は、不揮発性メモリ102が内蔵され、テープカセットごとの製造年月日や製造場所、テープの厚さや長さ、材質、磁気テープ104上に形成される分割単位毎の記録データの使用履歴等に関連する情報、ユーザ情報等が記録してある。なお、不揮発性メモリ102に記録しているこれらの各種情報を管理情報と呼ぶ。
そして、テープユニット5は、磁気テープ104の管理情報を読込む機能を有する。磁気テープ104を巻きつける回転ドラム30には、磁気テープ104のデータをRF(Radio Frequency)再生信号として読込む4つの再生ヘッド31a〜31dが、所定のアジマス角で90度間隔で設けてある。テープカセット100をテープユニット5に装填すると、ローディングモータにより磁気テープ104が回転ドラム30に巻きつけられる。磁気テープ104は、後述するリールハブ101a,101bにより、順方向又は逆方向に走行され、回転ドラム30により、再生ヘッド31a〜31dからRF再生信号が読み出される。
そして、再生ヘッド31a〜31dから読み出されたRF再生信号が、再生イコライジング、再生クロック生成、2値化、デコード(ビタビ復号など)処理等を行うRF処理部18に供給される。RF処理部18による処理後のRF再生信号は、信号の誤り検出、又はグループ毎にECCエラー訂正処理等を行うIF/ECC(Inter Face/Error Check and Correct)処理部19に供給される。IF/ECC処理部19には、処理後のデータを一時蓄積するバッファメモリ20が接続してある。バッファメモリ20には、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を用いてあり、蓄積するデータ量はデータの転送速度等を考慮して設定してある。そして、IF/ECC処理部19でエラーチェック・訂正処理を施された再生データはバッファメモリ20に所定のデータ量だけ蓄積される。
圧縮してある記録データを伸長する伸長処理部21に、バッファメモリ20に蓄積されたデータが、IF/ECC処理部19を介して供給される。ここで、再生データが圧縮データであれば伸長処理が行われ、非圧縮データであれば伸長処理を行わずそのままバイパスされる。そして、SCSIに準拠したSCSIインタフェース24へのデータ転送を制御するSCSIバッファ処理部22には、SCSIインタフェース24の転送速度を得るために、処理後のデータを一時蓄積するSCSIバッファメモリ23がSCSIバッファ処理部22に接続してある。伸長処理部21から供給される再生データは、SCSIバッファ処理部22を経て、SCSIバッファメモリに所定のデータ量だけ蓄積される。その後、SCSIバッファメモリ23からSCSIバッファ処理部22を介してSCSIインタフェース24に再生データが供給される。
そして、固定長のレコード単位で、プログラム命令を解釈し、実行するCPU(Central Processing Unit)40がマザーボード6上に配置してある。さらに、SCSIインタフェース24がSCSIバッファ処理部22に接続してあり、データをテープユニット5とCPU40の間で双方向通信を行う構成としてある。
テープユニット5が内蔵している各モータの回転速度を制御するサーボ処理部16と、テープユニット5全体の制御処理を実行するシステム処理部15は、IF/ECC処理部19を介して双方向通信を行うよう接続してある。サーボ処理部16には、各モータを駆動させるメカ駆動部17に回転速度信号を供給する構成としてあり、メカ駆動部17には図示していないモータが接続してある。メカ駆動部17が駆動させるモータとしては、例えば、回転ドラム30を回転させるドラムモータ、磁気テープ104を定速走行させるキャプスタンモータ、リールハブ101a,101bを順方向及び逆方向に回転させるリールモータ、磁気テープ104の出し入れ(ロード・アンロード)を行うローディングモータ、挿入されたテープカセット100の装着及び排出を行うイジェクトモータ等がある。さらに、各モータのサーボ制御に用いる定数等を格納しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)25が、サーボ処理部16に接続してある。
テープユニット5の制御は、全てCPU40からの制御信号によって行われる。CPU40からの制御信号は、SCSIインタフェース24を介してシステム処理部15に供給される。システム処理部15は、SCSIインタフェース24、SCSIバッファ処理部22、伸長処理部21、IF/ECC処理部19、不揮発性メモリ102が準拠しているシリアルインタフェース28にそれぞれ双方向通信を行うよう接続してあり、磁気テープ104の読み出し処理を行う。そして、システム処理部15で各種処理に用いるデータを記憶しているSRAM26とフラッシュROM27が、それぞれシステム処理部15に接続されてデータが読み出される。SRAM26は、ワークメモリとして用いたり、不揮発性メモリ102から読み出されたデータ、テープカセット単位で設定されるデータ、各種フラグデータなどの記憶や演算処理などに用いるメモリである。そして、フラッシュROM27は、システム処理部15の制御に用いる定数等が記憶されるメモリである。さらに、不揮発性メモリ102は、シリアルインタフェース28を介してシステム処理部15に接続してあり、磁気テープ104のアドレス等の情報を供給する構成となっている。また、システム処理部15は、サーボ処理部16を制御しており、メカ駆動部17を介して各種モータを動かす。
不揮発性メモリ102は、テープカセット100がテープユニット5に装填されると、後述する端子ピン109a〜109eを出力部としてシリアルインタフェース28を介してシステム処理部15と通信を行う。これによりシステム処理部15は不揮発性メモリ102に記録されている管理情報を読み込める。そして、不揮発性メモリ102とCPU40の間はSCSIコマンドを用いて情報の伝送が行われる。このため、特に不揮発性メモリ102とCPU40との間に専用のラインを設ける必要はなく、結果的にテープカセット100とCPU40とのデータのやりとりは、SCSIインタフェース24だけで行うことができる。
次に、マザーボード6の構成例を図3のブロック図を参照して説明する。マザーボード6は、CPU40を始めとする様々なデバイスで構成されるプリント基板である。周辺デバイスとしては、後述するディスクメモリ41、コントローラ42、ブートメモリ43、ROM44,RAM45、MPEG復号部46、オーディオ復号部47が設けてあり、それぞれCPU40との間で通信を行う構成としている。
CPU40は、テープ再生装置1全体を制御するメインプロセッサであり、ディスクメモリ41には、BIOS(Basic Input/Output System)が設定された後に起動されるOS(Operating System)及びテープ再生装置1を制御するアプリケーションプログラムが記録してある。このディスクメモリ41は、IDE(Integrated Device Electronics)に準拠したインタフェースを備え、IDEバスでCPU40と接続してある。また、CPU40は、テープユニット5内のSCSIインタフェース24と双方向通信を行う構成としてある。
ブートメモリ43には、テープ再生装置1の電源投入時に一番最初に読み出され、テープ再生装置1を起動させるためのブートプログラム及びBIOSが記録してある。このブートメモリ43は、ISA(Industry Standard Architecture)に準拠したインタフェースを備え、ISAバスでCPU40と接続してある。
ディスプレイボード8から供給される信号、すなわちリモートコントローラからのキー操作と、前面パネル7からのキー操作に応じてテープ再生装置1を制御するコントローラ42がある。なお、コントローラ42は、リモートコントローラの電源キーによってテープ再生装置1の電源のオン・オフを制御するために、CPU40とは別の図示していないプロセッサを用いて構成してある。コントローラ42の駆動に必要な電源もテープ再生装置1の電源遮断中にも供給可能な図示していないスタンバイ電源から供給される。このコントローラ42は、シリアルインタフェースを備え、例えば、RS−232C規格でCPU40と接続してある。
電源を遮断しても揮発してはならないデータが記録してあるROM44は、例えば、EEPROMで構成してある。そして、プログラム実行中に使用されるメモリであるRAM45は、例えば、DIMM(Dual In-Line Memory Modules)で構成してある。
テープ再生装置1の電源を入れる際には、リモートコントローラによるディスプレイボード8を介したキー操作、又は前面パネル7でのキー操作により、コントローラ42を経てテープ再生装置1の電源が入る。すると、ブートメモリ43が読み出され、ブートプログラムが起動し、BIOSが設定されて、OSが起動する。その後、ディスクメモリ41が読み出され、OS及びテープ再生装置1のアプリケーションプログラムが実行される。CPU40の動作中には随時、ROM44より処理に必要な定数等のデータを取得する。また、RAM45をプログラムの作業領域、あるいは、磁気テープ104のチャプタ画面保存等に用いて処理を行っている。
テープユニット5で取り出された画像データと音声データは、SCSIインタフェース24を介してCPU40に供給される。画像データは、MPEG2フォーマットであるため、MPEG復号部46に供給され、復号された後、CPU40に伝送されて、画像信号を伝送する画像ケーブル9より図示していないディスプレイモニタに送信されて画像が表示される。このときの映像信号は、例えば、コンポジット信号又は、YUVコンポネント信号又は、S−ビデオ信号でもよい。一方、音声データは、オーディオ復号部47に供給され、復号された後、アナログオーディオ信号がアナログオーディオケーブル10より図示していないスピーカに送信されて音声が出力される。
次に、本例のテープ再生装置1に装填されるテープカセット100の内部構成例を図4を参照して説明する。本例のテープユニット5で使用するテープカセット100の内部には、テープ幅8mmの磁気テープ104を巻き取るリールハブ101a,101bが設けてある。そして、磁気テープ104は、ローラ105a,105bにより張力を保った状態で支持されている。また、このテープカセット100には不揮発性メモリ102が設けてある。この不揮発性メモリ102のモジュールには5個の端子103a〜103eを備えており、それぞれ電源端子、データ入力端子、クロック入力端子、アース端子、予備端子等として構成している。
次に、本例のテープ再生装置1に装填されるテープカセット100の外部構成例を図5を参照して説明する。図5は、本例のテープカセット100の外観例を示しており、筺体全体は、上側ケース106a、下側ケース106b、及びテープ面を保護するガードパネル107で構成してあり、通常の8mmビデオテープカセットに用いられる構成と基本的には同様である。このテープカセット100の側面にあるタイトルシール等を貼り付けるラベル面108には、端子ピン109a〜109eが設けてあり、前述した端子103a〜103eと対で接続してある。すなわち、テープカセット1とテープユニット5は、端子ピン109a〜109eを介して物理的に接触してデータ信号等の伝送を行う構成としてある。
次に、磁気テープ104に記録される記憶領域のデータ構造の例を図6を参照して説明する。なお、磁気テープ104に対する記録再生データに関するデータフォーマットとしては複数が存在するが、本例では、AIT(Advanced Intelligent Tape)フォーマットを用いている。図6(a)は、1本の磁気テープ104をパーティションという単位で複数個に分割した場合のデータ構造の例を示す。図6(b)は、前述したパーティションの内1個を例に挙げて、パーティションをセクションという単位で複数個に分割した場合のデータ構造の例を示す。図6(c)は、前述したセクションの内1個を例に挙げて、セクションをグループという単位で複数個に分割した場合のデータ構造の例を示す。
まず、磁気テープ104に記録されるパーティションのデータ構造について図6(a)のパーティションのデータ構造の例を用いて説明する。磁気テープ104は、データを記録する領域として複数のパーティションP0〜P10に分割してある。これらのパーティションは、管理情報を記録してある不揮発性メモリ102と同様のデータを記録するシステム領域と、実際にデータを書き込むデータ領域とで構成してあり、詳細は後述する。パーティションを用いると最大11個に磁気テープ104の記録領域を分割でき、パーティションの長さはテープに記録するアプリケーションの設定により任意に増減可能である。但し、最後のパーティションは、後述するA1、K領域のみしか記録できない。
そして、テープカセット100をテープ再生装置1から出し入れ(ロード・アンロード)する際に、磁気テープ104にダメージを与えてしまうため、パーティションP0〜P10の先頭には、それぞれロード・アンロード領域L0〜L10を確保している。このロード・アンロード領域は、テープカセットを取り出す際に停止させることができる領域である。即ち、通常のVTRなどのテープ再生装置では、テープカセットを再生した後、テープカセットを取り出す際には、再生を停止させた磁気テープの位置で取り出せるため、次にテープカセットをテープ再生装置に装填すると再生を停止させた位置から続きを視聴できる。
これに対して、本例の磁気テープ104は、最大でP0〜P10の11個のパーティションが構成してあり、この11個のパーティションP0〜P10の先頭に設けたロード・アンロード領域L0〜L10においてテープカセット100を停止させて、出し入れするようにしてある。このようにしてあることで、データが記録された領域で、テープカセット100が停止した状態となって出し入れさせることを防止するようにしている。
パーティションP0〜P9には、映像データなどのコンテンツを記録しているが、最後のパーティションP10には、コンテンツを記録しない。これは、磁気テープ104の最後においてもテープカセット100の取り出しを行うためである。但し、このパーティションP10は、ユーザに開放して、コンテンツ以外のデータを自由に記録することができる。
次に、セクションのデータ構造について図6(b)のセクションのデータ構造の例を用いて説明する。通常はパーティション毎に1個のコンテンツの映像データが記録されるが、コンテンツ数が多い場合には、1個のパーティションに対して複数のコンテンツを記録することも可能である。図6(a)のパーティションのデータ構造の例より、パーティションP2を例に挙げると、1個のパーティションに3個のコンテンツを記録した構成としてある。
各パーティションの先頭には図4の不揮発性メモリ102と同じデータを記録してあるセクションS1が設けてあり、このセクションS1をA1領域と呼ぶ。不揮発性メモリ102は、テープカセット100上の端子ピン109a〜109eを介して読み出しが行えるが、接点の接触不良等により管理情報を読み出せない可能性もある。そこで磁気テープ104の各パーティションの先頭セクションにも不揮発性メモリ102の管理情報をバックアップ記録してある。そして、このAITフォーマットでは、記録している映像データを暗号化しており、A1領域の次には、この暗号化したデータを復号するための復号鍵を記録しているセクションS2があり、これをK領域と呼ぶ。なお、復号化の方式に関しては後述する。更に、A1領域とK領域をまとめてメタデータと呼ぶ。
不揮発性メモリ102及びA1領域には、磁気テープ104に記録されている全てのコンテンツのタイトルリストが記録されている。この情報は、テキストデータであるため不揮発性メモリ102及びA1領域に記録することが可能であるが、メモリ容量の制約により、静止画像を伴う情報は記録することができない。そこで、静止画像を伴う情報は、後述するA2領域及びBn領域に分けて記録してある。
K領域の次には、磁気テープ104に記録されている全てのコンテンツの詳細情報が記録されているセクションS3があり、これをA2領域と呼ぶ。A2領域は、不揮発性メモリ102の管理情報を読み出した後、あるいは、確認のためA1領域のバックアップデータを読み込んだ後、最初にデータを読込む領域であり、A2領域のデータを読み出した後は各コンテンツの詳細情報を確認することができる。つまり、A2領域には磁気テープ104に記録された全コンテンツの代表的な静止画であるサムネイル画像が記録してある。
A2領域の次には、コンテンツ毎に、コンテンツのサーチに使用するチャプタやシーン等を記録したサムネイルデータを記録しているセクションS4があり、これをB1領域と呼ぶ。そのサムネイルに対応するテープ上の位置LBA(Logical Block Address)はA1領域に記録されている。LBAとは、記憶媒体などにおけるアドレス指定形式の1つで、アクセスされる単位ブロックのそれぞれについて、例えば、0番から順に数字を割り当てていき、その数字を指定してアドレスを選びブロックにアクセスするという処理を行う。そして、B1領域の次には、コンテンツの映像データを記録してあるセクションS5があり、これをC1領域と呼ぶ。このように、Bn領域とCn領域は対を成しており、同様に、セクションS6をB2領域、セクションS7をC2領域、セクションS8をB3領域、セクションS9をC3領域と呼ぶ。つまり、本例では、B1,C1,B2,C2,B3,C3領域の順序で連続して3個のコンテンツが記録してある。そして、A2領域とBn領域をまとめて静止画データと呼び、Cn領域を動画データと呼ぶこととする。
Bn領域のデータは、対応するCn領域のコンテンツを読込む時、図3のディスクメモリ41にファイルとして保存してある。そのためコンテンツの再生中は、そのコンテンツのチャプタサーチ及びシーンサーチをいつでも行うことが出来る。次に別のコンテンツが選択されると、そのコンテンツに対応するBn領域の情報が読み出されディスクメモリ41のファイルは上書きされる。
次に、一旦、グループのデータ構造について図6(c)のグループのデータ構造の例を用いて説明する。前述した各セクションは、必ず1個以上のグループで構成してある。図6(b)のセクションのデータ構造の例より、C1領域(セクションS5)を例に挙げると、C1領域には、グループG1〜G8まで8個のグループが記録してあることが分かる。データを記録する最小単位であるブロックは、1ブロックにつき512バイトの領域を確保してあり、各グループには、1565個の図示していないブロックが非圧縮で記録してある。そして、セクションの終端にはファイルマークと呼ぶセクション区切りを示すデータが記録してある。但し、ファイルマークが記録されているグループだけは、ブロックが1565個なくても構わない。つまり、グループG8にはファイルマークF5が記録されており、グループG8に記録されたコンテンツデータは1565ブロックに満たない場合があるが、AITフォーマットでは許容されることを意味している。当然、その他のグループG1〜G7は、1565個のブロックで構成してある。なお、ブロックはグループの境界をまたがない構成で記録してある。ここで1565個という値はAIT1フォーマットの時の最適値であり、AIT2やAIT3フォーマットのテープを使う時は別の値になる。
また、それぞれのグループにはユーザデータ以外に、テープフォーマットの管理データを記録してあるID情報セグメントがある。図6(c)のグループのデータ構造の例では、グループG1〜G8の中のユーザデータ間の隙間にID情報が埋め込まれ、多重書きされている。ID情報セグメントには、ファイルマークと後述するファイルマークカウントが記録してある。
ここで、図6(b)のセクションのデータ構造の例の説明に戻ると、全てのセクションS1〜S9について、各セクションの終端を示すファイルマークF1〜F9が、パーティション毎にセクションの先頭からファイルマークを数えて、そのグループまでにいくつのファイルマークが含まれるかを累積した数字であるファイルマークカウントというかたちで、全グループのID情報セグメントに記録してある。
パーティションP2を例に挙げると、C1領域内のグループG1〜G8にあるID情報セグメントにそれぞれファイルマークカウントが記録してある。ここで、グループG1〜G7までのファイルマークカウントは、セクションS1〜S4までのファイルマークを累積した数である“4”が記録してある。そして、グループG8にファイルマークがあるため、グループG8のID情報セグメントに記録してあるファイルマークカウントは4+1=“5”となる。こうして記録したファイルマークカウントは、後述するリトライ制御に用いられることとなる。
こうして、ファイルマークカウントを全グループのID情報セグメントに多重書き記録してあることで、コンテンツを高速サーチする時にも確実にファイルマークカウントを検知し、目的のコンテンツに辿り着くことが可能となる。
本例において、磁気テープ104に含まれるコンテンツ数は多くても100本とする。そして、1コンテンツはそれに相当するB領域とC領域を一つずつ含んでいる。磁気テープ104中にパーティションが1つしかないとすると、このパーティションに100本のコンテンツが記録された場合、セクションはA1,K,A2,B1,C1,B2,C2,‥‥,B100,C100領域の順に並び、ファイルマーク数は100×2+3=203個となることが分かる。
ここで、コンテンツの復号化について説明する。前述したとおりK領域には、そのパーティションに記録されている全てのコンテンツの復号鍵が記録してある。そして、コンテンツ毎に一つの復号鍵を使用する。例として挙げた、図6(b)のセクションのデータ構造の例に示したパーティションP2には、3個のコンテンツがあるため、K領域に記録されている復号鍵は3個である。
コンテンツの再生時において、暗号データの復号時にパフォーマンスが低下すると再生データの転送速度が低下し、コンテンツの再生が実時間に間に合わなくなる可能性が生じる。本例では、パフォーマンスが低下しないように、全てのブロックを暗号化するのではなく、間欠的に暗号化している。例えば、1ブロック毎に暗号化するようにしてもよい。そして、暗号化するブロックの間隔を調整することで、コンテンツを再生する際の転送速度を調整できる。暗号化するブロックの間隔は、A1領域に記録してある。
図7は、本例のテープ再生装置1におけるサーチ時の読込みグループの例を示す説明図である。
あるグループを読込む場合、出力部への転送速度を確保するため、再生データは一旦図2のバッファメモリ20に溜められる。バッファメモリ20には溜められる再生データの容量制限があり、転送速度又はバッファメモリ20自体の記憶容量等で溜められる再生データ量が設定されるものである。
ここで、新しくコンテンツを視聴する際のサーチ動作を説明する。まず、コンテンツの画像一覧をチャプタ画面で表示させ、見たいコンテンツを指定する。コンテンツの指定は、リモートコントローラあるいは前面パネル7の操作キーで行える。あるコンテンツを指定するとRAM45に記録されたアドレスを元に磁気テープ104を順方向又は逆方向に走行させてコンテンツの頭出しサーチが行われる。サーチ完了後は新しいコンテンツを表示させるため、バッファメモリ20に溜めてあった以前のコンテンツの再生データは消去されて、バッファメモリ20は空になる。
通常、コンテンツを連続再生する際には、バッファメモリ20に溜まっている再生データの量からリトライ実施の判断を行う。つまり、動画再生が途切れない場合のみリトライを行うこととなる。これは、たとえ読込みエラーでデータを取得できなかったとしても、事前にバッファメモリ20に溜めておいたデータを取り出すことで動画再生に影響を与えないからである。このバッファメモリ20に溜めるデータ量の基準値は、扱う再生データの平均転送速度から決定される。例えば、10Mbpsの平均転送速度で再生データを伝送する場合、1秒間に10/8=1.25MBの動画データをバッファメモリ20から取り出すこととなる。もし1回のリトライに平均2.4秒かかるのであれば、1.25×2.4=3MBを基準値として決定できる。よって、バッファメモリ20にこの基準値以上のデータが溜まっている場合、リトライ可能である。
サーチした直後は、前述した通りバッファメモリ20は空であるため、明らかにバッファメモリ20に溜めてあるデータ量は基準値の3MBを下回る。このため、前述の条件ではリトライを行うことができないままとなる。この状態を避けるため、半強制的に一定回数(Y回)までリトライできる状態でバッファメモリ20にデータを溜めることとする。そのため、サーチ後にコンテンツの読込みを開始して再生画像を表示させるまでの間に一定の待ち時間を設ける。つまり、この間にY回のリトライができるような時間を設定する。例えば、1回(Y=1)だけリトライ出来るようにするには、前述した3MBに相当するグループ数を指定する。すなわち、1グループは約800KBなので、3/0.8=3.75グループだから、サーチ後に4グループだけ読込みを行うとバッファメモリ20に基準値を超えて動画データを溜めることができる。ここで、サーチ後に行う読み出しグループ数をNグループとした時、このNを“4”と設定すればよい。
本例において、サーチした際に読み込まれるグループはサーチグループR1である。そして、前述のサーチ後に読込みを行うグループ数は“4”であるため、サーチグループR2〜R5までのデータを、再生画像を表示させるまでの待ち時間内に読込む。この4グループの再生データがバッファメモリ20に溜められた後、再生画像の表示が始まり、以降は連続再生が行われる。
次に、本例のテープ再生装置1におけるデータ種類の判別処理について説明する。この判別処理は、例えば、一制御手段であるシステム処理部15で行われる。データ種類の判別には、前述したファイルマークカウントの値を用いる。こうしてデータ種類を判別することでデータの種類毎にリトライの制限回数を設定することが可能となる。
前グループを読込んだ時のファイルマークカウントが“0”ならば、今読んでいるグループはA1領域である。あるいはテープの先頭領域から読む時も今読んでいるグループはA1領域である。また、前グループを読込んだ時のファイルマークカウントが“1”ならば、今読んでいるグループはK領域である。すなわち、メタデータであると判別できる。
前グループを読込んだ時のファイルマークカウントが“2”ならば、今読んでいるグループはA2領域である。前グループを読込んだ時のファイルマークカウントが“3以上の奇数”ならば、今読んでいるグループはB領域である。すなわち、静止画データであると判別できる。
前グループを読込んだ時のファイルマークカウントが“4以上の偶数”ならば、今読んでいるグループはC領域である。すなわち、動画データであると判別できる。
図8は、本例のテープ再生装置1のシステム処理部15の制御で実行させるリトライ制御手順を示すフローチャートである。次に、図8のリトライ制御手順の例のフローチャートを説明する。
ここで、上限回数L,X,Y,Zはそれぞれメタデータのリトライ、静止画とサーチしたグループのリトライ、サーチ後Nグループの範囲内の動画のリトライ、バッファの値によるリトライの値を設定している。
リトライ制御手順として、まず、読込んだデータがメタデータであるか否かを判定する(ステップST10)。メタデータでない場合、ステップST14に遷移する。メタデータである場合、ここまでのリトライ回数が予め定めた1グループ当りの上限L回未満であるか、L回以上であるかを判定する(ステップST11)。リトライ回数が1グループ当りの上限L回未満の場合、もう一度リトライする(ステップST12)。リトライ回数が1グループ当りの上限L回以上の場合、リトライを諦め、データ取得不能とする(ステップST13)。
読込んだデータがメタデータでない場合、サーチしたグループのリードであるか、通常のリードであるかを判定する(ステップST14)。サーチしたグループのリードである場合、ステップST16に遷移する。通常の連続再生のリードである場合、ステップST15に遷移し、読み込んだ画像が静止画か、動画かを判定する(ステップST15)。動画である場合、ステップST19に遷移する。静止画である場合、ここまでのリトライ回数が予め定めた1グループ当りの上限X回未満であるか、X回以上であるかを判定する(ステップST16)。リトライ回数が1グループ当りの上限X回未満の場合、もう一度リトライする(ステップST17)。リトライ回数が1グループ当りの上限X回以上の場合、リトライを終了する(ステップST18)。そして正しいデータであるか無いかを問わずに、読めてきたデータをそのまま再生する。
動画である場合、サーチ後のNグループの範囲内の再生であるか否かを判定する(ステップST19)。サーチ後のNグループの範囲外の再生の場合、ステップST23に遷移する。サーチ後のNグループの範囲内である場合、Nグループのリトライ回数の合計が予め定めた上限Y回未満であるか、Y回以上であるかを判定する(ステップST20)。リトライ回数の合計がY回未満の場合、もう一度リトライする(ステップST21)。リトライ回数の合計が上限Y回以上の場合、リトライを終了する(ステップST22)。そして正しいデータであるか無いかを問わずに、読めてきたデータをそのまま再生する。
サーチ後のNグループの範囲外の場合、バッファメモリ20に一定量以上動画データが溜まっているかどうかを判定する(ステップST23)。一定量以上動画データが溜まっていない場合はこれ以上リトライしない(ステップST24)。一定量以上動画データが溜まっている場合、ここまでのリトライ回数が予め定めた1グループ当りの上限Z回未満であるか、Z回以上であるかを判定する(ステップST25)。1グループ当りの上限Z回未満の場合、もう一度リトライする(ステップST26)。リトライ回数が1グループ当りの上限Z回以上の場合、リトライを終了する(ステップST27)。そして正しいデータであるか無いかを問わずに、読めてきたデータをそのまま再生する。
こうして、リトライの上限回数を、メタデータ、静止画、動画データといったデータの種類毎に設定できるため、データの重要度に応じてリトライ回数を制限したコンテンツの再生を行うことができる。例えば、メタデータのリトライはL=16(回)、静止画又はサーチしたグループのリトライはX=1(回)、動画でサーチ後のNグループの範囲内のリトライはY=1(回)、動画でバッファメモリ20に一定量以上溜まっている場合のリトライはZ=1(回)と設定できる。また、サーチ後のNグループの範囲としてN=4(グループ)と設定できる。これらの値は、データの転送速度又はバッファメモリ20の容量などにより任意に設定される値であり、この数値に限定されるものではない。
また、バッファメモリ20に基準値以上データが溜まっている場合のみ動画データのリトライをすることで、たとえ読込んだ動画データがエラーで正しく認識できなかったとしても、再度データを読込んでいる時間に、バッファメモリ20から動画データを取り出すことができるので、動画像を途切れさせずに円滑に再生できる。
あるいは、あるコンテンツから別のコンテンツを視聴する際には、コンテンツの頭出しを行うためにグループのサーチが行われるが、こうしたグループのサーチ時に、所定回数以内のリトライをすることで、ある程度までは正しいデータの再生を行うことができる。
そして、コンテンツの頭出しを行うために行うグループのサーチ後に一定の待ち時間を設け、その間にリトライを行うことで、前のコンテンツデータを破棄したことで空になったバッファメモリ20に目的のコンテンツの再生データを溜めることができる。こうして、再生データがバッファメモリ20に一定量以上溜まることで、読取りエラー時にはリトライ可能な状態にして、円滑な動画再生を行うことができる。
また、上述した実施の形態では、テープユニット5とCPU40との通信は、SCSIインタフェース24を用いて接続したが、安価で高速データ通信が可能なIDEインタフェースを用いてIDEバスで双方向通信を行ってもよい。その他にも機器同士の接続には、例に挙げたもの以外の高速なインタフェースを備えたケーブルを用いて配線してもよい。
また、上述した実施の形態では、8mmテープカセットを使用したテープストリーマを用いた例を挙げて説明したが、これに限定されるものでなく、デジタルデータを記録する様々な形式のテープストリーマにも適用可能である。
本発明の一実施の形態によるテープ再生装置の構成例を示したブロック図である。 本発明の一実施の形態によるテープユニットの構成例を示したブロック図である。 本発明の一実施の形態によるマザーボードの構成例を示したブロック図である。 本発明の一実施の形態によるテープカセットの内部構成例を示した構成図である。 本発明の一実施の形態によるテープカセットの外部構成例を示した斜視図である。 本発明の一実施の形態によるAITフォーマットによる記憶領域のデータ構造の例を示した説明図である。 本発明の一実施の形態によるサーチ時の読込みグループの例を示した説明図である。 本発明の一実施の形態によるリトライ制御の例を示したフローチャートである。
符号の説明
1…テープ再生装置、2…プラグ、3…電源ユニット、4…ファン、5…テープユニット、6…マザーボード、7…前面パネル、8…ディスプレイボード、9…画像ケーブル、10…アナログオーディオケーブル、15…システム処理部、16…サーボ処理部、17…メカ駆動部、18…RF処理部、19…IF/ECC処理部、20…バッファメモリ、21…伸長処理部、22…SCSIバッファ処理部、23…SCSIバッファメモリ、24…SCSIインタフェース、25…EEPROM、26…SRAM、27…フラッシュROM、28…シリアルインタフェース、30…回転ドラム、31a〜31d…再生ヘッド、40…CPU、41…ディスクメモリ、42…コントローラ、43…ブートメモリ、44…ROM、45…RAM、46…MPEG復号部、47…オーディオ復号部、100…テープカセット、101a,101b…リールハブ、102…不揮発性メモリ、103a〜103e…端子、104…磁気テープ、105a,105b…ローラ、106a…上側ケース、106b…下側ケース、107…ガードパネル、108…ラベル面、109a〜109e…端子ピン、F1〜F9…ファイルマーク、G1〜G8…グループ、L0〜L10…ロード・アンロード領域、P0〜P10…パーティション、R1〜R5…サーチグループ、S1〜S9…セクション

Claims (4)

  1. 記録内容毎に複数のパーティション単位に分割し、前記パーティションをメタデータと静止画データと動画データ毎に複数のセクション単位に分割し、前記セクション毎にセクション区切りを表すファイルマークを付与し、前記ファイルマークを前記セクション毎に累積加算してあるファイルマークカウントを記録してある磁気テープを再生するテープ再生装置において、
    前記磁気テープの読込みを行うデータ読込み手段と、
    前記データ読込み手段により読込んで得られた前記ファイルマークカウントを用いてメタデータと静止画データと動画データの種類を区別するデータ判別手段と、
    前記データ読込み手段により読込んだデータがエラー訂正できない場合に、前記データ読込み手段で前記磁気テープの同一箇所を再度読込ませる再読込み処理の制御を行うとともに、磁気テープの同一箇所に対する再読込み処理の上限回数を、前記データ判別手段により判別されたメタデータと静止画データと動画データの種類毎に設定する制御手段とを備えることを特徴とする
    テープ再生装置。
  2. 請求項1記載のテープ再生装置において、
    前記制御手段は、メタデータと判別した区間の再読込み処理の上限回数を、静止画データと動画データの再読込み処理の上限回数よりも多い回数に設定したことを特徴とする
    テープ再生装置。
  3. 請求項1記載のテープ再生装置において、
    前記データ読込み手段により読込んで得られたデータを一時蓄積するバッファメモリを備え、
    前記制御手段は、前記バッファメモリに溜まったデータ量が所定値以上の場合に、動画データが記録されたセクションの前記再読込み処理を、動画データ用に設定された上限回数以内で行い、前記バッファメモリに溜まったデータ量が所定値以上でない場合に、前記動画データ用に設定された上限回数よりも少ない回数に制限することを特徴とする
    テープ再生装置。
  4. 請求項1記載のテープ再生装置において、
    前記データ読込み手段が、静止画データが記録されたセクション又は動画データが記録されたセクションをサーチし、そのサーチされたテープ位置からデータ読込みを開始させてから所定期間以内での前記制御手段による再読込み処理については、静止画データ又は動画データ用に設定された上限回数よりも少ない回数に制限することを特徴とする
    テープ再生装置。
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