JP2006058595A - 低周波発振装置および低周波発振処理プログラム - Google Patents
低周波発振装置および低周波発振処理プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 LFO波形発生器63は、A区間およびB区間に区分けされるLFO波形の各区間毎の波形形状を決めてから、パラメータDutyにより波形一周期全体に占める波形A区間の割合を定め、さらにA区間におけるLFO波高値のランダム変化幅およびB区間におけるLFO波高値のランダム変化幅を制限して得られるLFO波形を発生する。こうしたLFO波形に応じて、発生楽音の音高、音色および音量を変調して効果付与する為、ある程度ユーザが意図した効果を付与しつつ、予期し得ない極端な変化の効果も付与することが出来、より表現力の高いLFO効果を奏する。
【選択図】 図3
Description
そこで本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ある程度ユーザが意図した効果を付与しつつ、予期し得ない極端な変化の効果も付与することができる低周波発振装置および低周波発振処理プログラムを提供することを目的としている。
A.構成
(1)全体構成
図1は、本発明の実施の一形態である電子楽器10の全体構成を示すブロック図である。電子楽器10は、鍵盤1、操作部2、CPU3、ROM4、RAM5、音源6、D/A変換器7およびサウンドシステム8を備える。鍵盤1は、押離鍵操作(演奏操作)に応じたキーオン/キーオフ信号および鍵番号(あるいはノートナンバ)、ベロシティ等からなる演奏情報を発生する。操作部2は、楽器パネルに配設される各種スイッチを備え、スイッチ操作に応じたスイッチイベントを発生する。この操作部2に配設される主要なスイッチとして、波形選択スイッチ、同期モード選択スイッチおよびプレイスイッチ等が有り、これらスイッチ操作に対応した処理動作については追って詳述する。
次に、図3を参照して音源6の構成について説明する。音源6は周知のDSPから構成される。したがって、図3はそのDSPにおいて実行されるマイクロプログラムの各機能をハードウェアイメージとして捉らえた機能ブロックを図示している。
図3に図示するように、音源6は、発音チャンネルに対応して複数系統設けられる波形発生器67、フィルタ68、増幅器69およびミキサ70を備える。波形発生器67は、周知の波形メモリ読み出し方式で構成され、CPU3から供給される発音コマンドに従い、指定音色の波形データを指定音高で再生する一方、係数乗算器64から供給されるピッチ変調信号に応じて再生音高を周波数変調する。係数乗算器64は、後述するLFO波形発生器63から供給されるLFO波形に、CPU3から与えられるピッチ変調度PDを乗算してピッチ変調信号を発生する。
例えば、最小単位時間であるタイマクロックを累算するタイマカウントCCが「96クロック」をカウントした期間を「1拍」と定義した場合、ユーザ指定の拍数beatが4拍であると、タイマカウントCCが「384クロック」をカウントする毎にビートクロックを出力する。
次に、上記構成による実施の形態の動作を説明する。以下では、図9〜図10を参照してCPU3の動作を説明した後、図11〜図12を参照して音源6の動作を説明する。
<メインルーチンの動作>
上記構成による電子楽器10をパワーオンすると、CPU3は図9に示すメインルーチンを実行し、ステップSA1に処理を進め、RAM5に格納される各種レジスタ/フラグ類をリセットしたり、初期値セットする他、音源6に対して各種レジスタ・フラグを初期化するよう指示するイニシャライズを実行する。そして、イニシャライズが完了すると、ステップSA2に処理を進め、操作部2におけるスイッチ操作に対応したスイッチ処理を行う。後述するように、スイッチ処理では、音源6のLFO波形発生器63に与える各種パラメータを設定する。そして、ステップSA3では、鍵盤1の押離鍵操作で発生する演奏情報に応じた発音/消音コマンドを音源6に送出する鍵盤処理を実行する。続いて、ステップSA4では、例えばユーザ指定の曲データを再生して自動演奏する等の、その他の処理を実行した後、上記ステップSA2に処理を戻し、以後、パワーオフされる迄、ステップSA2〜SA4を繰り返す。
次に、図10を参照してスイッチ処理の動作について説明する。上述したメインルーチンのステップSA2を介して本処理が実行されると、CPU3は操作されるスイッチ種に対応した処理を実行する。以下では、音源6のLFO波形発生器63に主要なパラメータを設定するスイッチ操作が行われた場合の各動作を述べる。
A区間波形選択スイッチ操作が行われると、ステップSB1の判断結果が「YES」になり、ステップSB2に進む。ステップSB2では、LFO波形のA区間にアサインする波形テーブルを指定する選択波形番号をレジスタWF_Aにストアすると共に、その指定された波形テーブルの先頭アドレスおよびテーブルサイズを、レジスタWT_A、レジスタWTS_Aにそれぞれストアする。
B区間波形選択スイッチ操作が行われると、ステップSB3の判断結果が「YES」になり、ステップSB4に進む。ステップSB4では、LFO波形のB区間にアサインする波形テーブルを指定する選択波形番号をレジスタWF_Bにストアすると共に、その指定された波形テーブルの先頭アドレスおよびテーブルサイズを、レジスタWT_B、レジスタWTS_Bにそれぞれストアする。
同期モード選択スイッチ操作が行われると、ステップSB5の判断結果が「YES」になり、ステップSB6に進み、フラグSyncModeを反転させると共に、LFO波形の読み出し位相位置を保持するレジスタPPをゼロリセットし、さらに乱数値設定処理フラグSに「1」をセットする。
プレイスイッチ操作が行われると、ステップSB7の判断結果が「YES」になり、ステップSB8に進み、演奏停止/演奏中を表すフラグPlayを反転させると共に、クロックカウンタCCをゼロリセットする。
次に、図11〜図12を参照して音源6の動作を説明する。音源6では、前述のビートクロック発生器61の機能を具現する拍タイマ処理と、前述のLFO波形発生器63の機能を具現するLFOタイマ処理とを実行する。以下、拍タイマ処理およびLFOタイマ処理の各動作を述べる。
音源6では一定周期毎に本処理をタイマ割込みにて実行し、割込み実行タイミングになると、図11に図示するステップSC1に進み、タイマクロックをカウントするクロックカウンタCCをインクリメントして歩進させ、続くステップSC2では、クロックカウンタCCの累算値がレジスタCC_MAXより大きいか否かを判断する。ここで、レジスタCC_MAXには、1小節長分に相当するクロックカウント値が保持されている。したがって、このステップSC2では、1小節経過したかどうかを判断している。1小節経過すると、判断結果は「YES」になり、ステップSC3に進み、クロックカウンタCCをゼロリセットする。一方、1小節経過していなければ、上記ステップSC2の判断結果が「NO」になり、本処理を完了させる。
このように、拍タイマ処理では、1小節経過するまでタイマ割込み実行タイミング毎にクロックカウンタCCを歩進させてタイマクロックを累算し、1小節経過する毎にクロックカウンタCCをゼロリセットするようになっている。
音源6では一定周期毎に本処理をタイマ割込みにて実行し、割込み実行タイミングになると、図12に図示するステップSD1に進み、フラグSyncModeが「1」で、かつフラグPlayが「1」であるか、すなわち自動演奏に同期してLFO波形を発生させる拍同期モードに設定されており、かつ現在演奏中であるかどうかを判断する。
位相位置PPがA区間内にあると、上記ステップSD4の判断結果は「NO」になり、ステップSD5に進む。ステップSD5では、フラグSが「0」であるか否かを判断する。初期設定時、フラグSは「1」なので、最初のパスであると、ここでの判断結果は「NO」になり、ステップSD6に進む。なお、次回以降のパスでは、後述するように、ステップSD6にてフラグSがゼロリセットされる為、ステップSD5の判断結果は「YES」になり、ステップSD7に進むようになる。
位相位置PPがB区間内にあると、上述したステップSD4の判断結果が「YES」となり、ステップSD9に進む。ステップSD9では、フラグSが「1」であるか否かを判断する。前述した波形A区間の処理を終えた時点でフラグSはゼロリセットされているので、最初のパスは判断結果が「NO」になり、ステップSD10に進む。なお、次回以降のパスでは、後述するように、ステップSD10にてフラグSが「1」にセットされる為、ステップSD9の判断結果は「YES」になり、ステップSD11に進むようになる。
2 操作部
3 CPU
4 ROM
5 RAM
6 音源
7 D/A変換器
8 サウンドシステム
10 電子楽器
61 ビートクロック発生器
62 位相発生器
63 LFO波形発生器
64〜66 係数乗算器
67 波形発生器
68 フィルタ
69 増幅器
70 ミキサ
Claims (4)
- 第1および第2の波形区間毎の波形を指定すると共に、両波形区間に占める前記第1の波形区間の割合および前記第1および第2の波形区間毎の波高値変化幅を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された前記第1および第2の波形区間毎の波形を指定された割合に応じて合成した連続波形の波高値を、前記第1および第2の波形区間毎に指定された変化幅内でランダムに変化させたLFO波形を発生するLFO波形発生手段と、
前記LFO波形発生手段が発生するLFO波形に応じて、発生楽音を変調して効果付与する効果付与手段と
を具備することを特徴とする低周波発振装置。 - 第1および第2の波形区間毎の波形を指定する波形指定手段と、
前記第1および第2の波形区間に占める前記第1の波形区間の割合を指定する割合指定手段と、
前記第1および第2の波形区間毎の波高値変化幅を指定する変化幅指定手段と、
前記波形指定手段により指定された前記第1および第2の波形区間毎の波形を、前記割合指定手段が指定した割合に応じて合成した周期波形であって、その周期波形の波高値を前記変化幅指定手段が指定する前記第1および第2の波形区間毎の変化幅内でランダムに変化させたLFO波形を発生するLFO波形発生手段と、
前記LFO波形発生手段が発生するLFO波形に応じて、発生楽音の音高、音色および音量を個別に変調して効果付与する効果付与手段と
を具備することを特徴とする低周波発振装置。 - 第1および第2の波形区間毎の波形を指定すると共に、両波形区間に占める前記第1の波形区間の割合および前記第1および第2の波形区間毎の波高値変化幅を指定する指定処理と、
前記指定処理にて指定された前記第1および第2の波形区間毎の波形を指定された割合に応じて合成した連続波形の波高値を、前記第1および第2の波形区間毎に指定された変化幅内でランダムに変化させたLFO波形を発生するLFO波形発生処理と、
前記LFO波形発生処理にて生成されるLFO波形に応じて、発生楽音を変調して効果付与する効果付与処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする低周波発振処理プログラム。 - 第1および第2の波形区間毎の波形を指定する波形指定処理と、
前記第1および第2の波形区間に占める前記第1の波形区間の割合を指定する割合指定処理と、
前記第1および第2の波形区間毎の波高値変化幅を指定する変化幅指定処理と、
前記波形指定処理にて指定された前記第1および第2の波形区間毎の波形を、前記割合指定処理にて指定された割合に応じて合成した周期波形であって、その周期波形の波高値を前記変化幅指定処理にて指定された前記第1および第2の波形区間毎の変化幅内でランダムに変化させたLFO波形を発生するLFO波形発生処理と、
前記LFO波形発生処理にて生成されたLFO波形に応じて、発生楽音の音高、音色および音量を個別に変調して効果付与する効果付与処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする低周波発振処理プログラム。
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WO2008107948A1 (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-12 | Pioneer Corporation | 情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム |
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JPWO2008107948A1 (ja) * | 2007-03-01 | 2010-06-03 | パイオニア株式会社 | 情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム |
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