JP2006057373A - 車両用カウンタウエイト - Google Patents

車両用カウンタウエイト Download PDF

Info

Publication number
JP2006057373A
JP2006057373A JP2004241976A JP2004241976A JP2006057373A JP 2006057373 A JP2006057373 A JP 2006057373A JP 2004241976 A JP2004241976 A JP 2004241976A JP 2004241976 A JP2004241976 A JP 2004241976A JP 2006057373 A JP2006057373 A JP 2006057373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
concrete
counterweight
partition plate
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004241976A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4500624B2 (ja
Inventor
Seiichi Hayashi
清一 林
Yoshimasa Ohora
良正 大洞
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2004241976A priority Critical patent/JP4500624B2/ja
Publication of JP2006057373A publication Critical patent/JP2006057373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4500624B2 publication Critical patent/JP4500624B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

【課題】 筐体の破損が起きにくい、大きな強度を有する車両用カウンタウエイトを提供する。
【解決手段】 金属製の筐体と、前記筐体の一部に固着されて筐体の内部空間を複数の区画に仕切る仕切板と、前記複数の区画のうち少なくとも2つの区画に達する金属部材と、筐体の内部に金属部材よりも上方まで充填されたコンクリートとを備え、前記仕切板のうち少なくとも1つが、仕切板を挟んだ両側の区画を連通させる連通孔を有し、前記金属部材が前記連通孔内の上下方向中央部よりも上側を通っていることを特徴とする車両用カウンタウエイト。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用カウンタウエイトに関する。
従来から、特許文献1に開示されたように、中空の鋼板製の筐体の内部を複数の区画に仕切り、それぞれの区画に重量物を入れたカウンタウエイトが知られている。図14は、特許文献1に開示されたカウンタウエイト17の断面図を示している。
図14において、筐体22の内部には、内部空間を3つの区画32A〜32Cに仕切る仕切板24,24が固着されている。仕切板24,24には、それぞれ連通孔25,25が設けられ、各区画32A〜32Cを連通している。筐体22の内部には、コンクリートや鉄片等からなる重量物(図示せず)が充填される。
特開平8−284210号公報
しかしながら、前記従来技術には、次に述べるような問題がある。
即ち、従来技術において筐体22の内部に例えばコンクリートを充填して固化させた場合、連通孔25,25を介して各区画32A〜32Cのコンクリートは一体となる。ところが、連通孔25,25は各区画32A〜32Cに比べて断面積が小さいため、コンクリートは、連通孔25,25内部において強度が弱くなる。
その結果、カウンタウエイト17を搭載した車両が衝撃を受けるなどしてカウンタウエイト17に力がかかると、コンクリートは連通孔25,25の部分において、ヒビ割れを起こしやすくなる。その結果、カウンタウエイト17に力がかかると筐体22内部でコンクリートが動いて筐体22に大きな力がかかり、筐体22が破損することがある。これを避けるために、筐体22を形成する鋼板を厚くしなければならないという課題がある。
本発明は、上記の問題に着目してなされたものであり、筐体の破損が起きにくい、大きな強度を有する車両用カウンタウエイトを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、第1発明の車両用カウンタウエイトは、
金属製の筐体と、
前記筐体の一部に固着されて筐体の内部空間を複数の区画に仕切る仕切板と、
前記複数の区画のうち少なくとも2つの区画に達する金属部材と、
筐体の内部に金属部材よりも上方まで充填されたコンクリートとを備え、
前記仕切板のうち少なくとも1つが、仕切板を挟んだ両側の区画を連通させる連通孔を有し、
前記金属部材が前記連通孔内を通っている。
また第1発明を主体とする第2発明は、
前記連通孔内を通る金属部材が、前記連通孔の上下方向中央部よりも上側を通っている。
また第2発明を主体とする第3発明は、
前記連通孔内を通る金属部材が、前記連通孔の上縁部に固定されている。
また第4発明は、
金属製の筐体と、
前記筐体の一部に固着されて筐体の内部空間を複数の区画に仕切る仕切板と、
前記複数の区画のうち少なくとも2つの区画に達する金属部材と、
筐体の内部に金属部材よりも上方まで充填されたコンクリートとを備え、
前記金属部材が、前記仕切板の上端部よりも上側を通っている。
第1発明によれば、固着された仕切板によって筐体が補強される。また、金属部材がコンクリートの内部を複数の区画にわたって通るので、区画内及び区画間のコンクリートが強固に結合される。これにより、コンクリートに引っ張り力がかかった場合の耐久性(以下、引っ張り強度と呼ぶ)が増し、ヒビ割れが少なくなるとともに、筐体の厚さを薄くすることも可能である。そして、仕切板の両側のコンクリートが連通孔を介して結合するので、区画間のコンクリートがさらに強固に結合される。しかもこのとき金属部材が連通孔を通るので、結合部分を補強して引っ張り強度を増している。
また第2発明によれば、大きな引っ張り力がかかる連通孔上部のコンクリートを、確実に補強できる。
また第3発明によれば、補強効果の最も大きな位置に、金属部材を容易に固定できる。
また第4発明によれば、連通孔を持たないような構成の仕切板においても、各区画のコンクリートを連通させて鉄筋をその内部に入れることにより、コンクリートの引っ張り強度を増すことができる。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、第1実施形態について説明する。
図1は、車両の一例として、油圧ショベル11の側面図を示している。図1において、油圧ショベル11は履帯14を備えた下部走行体13と、下部走行体13に対して水平面内で旋回自在の上部旋回体12とを有している。上部旋回体12の前部には、作業機16が備えられている。
尚、以下の説明においては、油圧ショベル11の進行方向を前後方向とし、上部旋回体12において、作業機16が設置された側を前方とする。また、水平面内で前後方向に直交する方向を左右方向とし、左右の向きは、油圧ショベル11の後方から見て定めるものとする。
上部旋回体12の上部には、運転室15が搭載されている。上部旋回体12の後端部には、重心のバランスを取るためのカウンタウエイト17が付設されている。カウンタウエイト17は、後述するように中空の鋼板製の筐体(図示せず)の内部に、コンクリートを充填して固化させることにより、構成されている。
図2に、コンクリートを充填する前のカウンタウエイト17の筐体22と、上部旋回体12の後端部に設けられたカウンタウエイト17の取付部とを、後方斜め上から見た斜視図で示す。
また、図3に、筐体22の側面断面図(図2のA−A視図)を示す。尚、以下の側面断面図においては、充填されるコンクリート31の上面を、二点鎖線で示す。また図4に、筐体22にコンクリート31を充填した後の、カウンタウエイト17を後方から見た背面断面図(図2のB−B視図)を示す。
図2〜図4に示すようにカウンタウエイト17の筐体22は、ここでは一例として六角柱形状を有している。筐体22は、前部の前側板35A、後部の後側板35B、側部の4枚の横側板35C、及び底板35Dからなる箱状部材20と、箱状部材20の上部を塞ぐ蓋部材21とからなっている。
図2に示すように、油圧ショベル11の上部旋回体12の後部には、図示しないメインビームから延長された取付部19が設けられている。また、箱状部材20の前部下部内側には、直方体状に窪んだ凹部18が設けられている。箱状部材20の凹部18に、取付部19の下方からボルト23をねじ込むことにより、カウンタウエイト17の油圧ショベル11に対する位置決めと固定とを行なう。
また、箱状部材20には、内部を左右方向に複数の区画32A〜32Cに仕切る仕切板24が設けられている。仕切板24は、前記凹部18の上部と、箱状部材20の前側板35Aと、後側板35Bとに、溶接等の手段で固着されている。
蓋部材21は、前記箱状部材20内部の分割された区画32A〜32Cを、それぞれ上方から塞ぐように3分割(21A〜21C)されている。また、箱状部材20の側板35A〜35Cには、それぞれ蓋部材21を適切な高さに支持する図示しないブラケットが取り付けられている。箱状部材20内部にコンクリート31を充填して固化させた後、蓋部材21を箱状部材20上部及び仕切板24上部に溶接等によって固着することにより、カウンタウエイト17を構成する。
仕切板24には、その略中央部に連通部である連通孔25が設けられている。また仕切板24の後部には切欠部27が設けられ、後側板35Bと仕切板24の後部との間には、後部空間30が生じている(図3参照)。従って、各区画32A〜32Cに充填されたコンクリート31同士は、連通孔25及び後部空間30を介して互いに連通し、一体となって固化している(図4参照)。
仕切板24の連通孔25の上縁部には、左右方向を長手方向とした鉄筋26が、溶接やネジ止め等の手段により固定されている。鉄筋26は、連通孔25を通って全区画32A〜32Cに達している。コンクリート31は、鉄筋26よりも上方まで充填される。鉄筋26はコンクリート31の中に埋まり、コンクリート31は固化する際に、鉄筋26に強固に付着する。
尚、鉄筋26の本数について、図2では図をわかりやすくするために2本のみ描画しており、図3では4本を描画しているが、後述するようにこれらに限られるものではない。
以下、作用について説明する。以下の説明においては、各区画32A〜32Cのコンクリート31が連通する領域を、連通領域29と呼ぶ。また、連通領域29の上下方向における中心位置を通る水平面を、中立面28と呼ぶ。連通領域29は、中立面28の上方に位置する上部連通領域29Aと、中立面28の下方に位置する下部連通領域29Bとに分けられる(図3、図4参照)。
図5に、鉄筋26が入っていない状態における、カウンタウエイト17の背面断面図を示す。また図6に、鉄筋を入れた状態のカウンタウエイト17の背面断面図を示す。尚、ここでは説明を簡単にするために、カウンタウエイト17が凹部を持たない直方体形状をしているものとする。また、筐体22は描画を省略し、筐体22の内部のコンクリート31と仕切板24のみを描画している。
車両においては、作業時や走行時に、カウンタウエイト17に対して下向きの大きな加速度が生じるため、下向きに頻繁に大きな力がかかる。また、一般的な車両のカウンタウエイト17は、長手方向が左右方向となっていて、その略中央部を支持されていることが多い(図2参照)。
その結果、図5に示すように、カウンタウエイト17には、左右方向両端部を押し下げようという力Fが働く。そのため、各区画32A〜32Cにおいて、コンクリート31の上部には主に引っ張り力F1が加えられ、下部には主に圧縮力F2が加えられる。コンクリート31は、圧縮力には強いが、引っ張り力には弱く、圧縮力の10〜15分の1程度の引っ張り力でも、ヒビ割れすることがある。
これに対して、コンクリート31の内部に鉄筋26を入れると、コンクリートに引っ張り力がかかった場合の耐久性である引っ張り強度を増すことができる。そこで、筐体(図示せず)の内部の上部に、各区画32A〜32Cに達するように左右方向を長手方向とした鉄筋26を入れ、鉄筋26よりも上方までコンクリート31を充填する。これにより、コンクリート31の引っ張り強度が増し、コンクリート31のヒビ割れや、これに伴う筐体22の破損を防止することができる(図6参照)。
次に、連通領域29について説明する。連通領域29は、各区画32A〜32Cに比べて断面積が小さいため、引っ張り力F3が集中してコンクリート31にヒビ割れが起きやすくなっている。
このとき、連通領域29の上部連通領域29Aには主に引っ張り力F3がかかるのに対し、下部連通領域29Bには、主に圧縮力F4がかかっている。そこで、図6に示すように、鉄筋26が引っ張り力F3のかかる上部連通領域29Aを通るように配置する。
これにより、上部連通領域29Aのコンクリート31の引っ張り強度が増し、大きな引っ張り力F3を受けてもヒビ割れすることが少なくなる。尚、下部連通領域29Bにも引っ張り力F3がかかることがあるため、下部連通領域29Bにも鉄筋26を入れれば、ヒビ割れの防止により効果的である。尚、下部連通領域29Bに入れる鉄筋26は、上部連通領域29Aよりも少ない本数でよい。
尚、鉄筋26としては、表面に凹凸のある、異形鉄筋と呼ばれるものが好適である。これにより、鉄筋26の表面積が大きくなってコンクリート31との付着力が増すので、コンクリート31の引っ張り強度も増す。
また、鉄筋26の断面形状は丸棒に限られるものではない。即ち、細長い形状であればよく、パイプ状や、角材や、平型鋼や、H型鋼等でもよい。さらには、鉄に限られるものではなく、他の金属部材であってもよい。
以上説明したように第1実施形態によれば、仕切板24に連通孔25を設けることにより、各区画32A〜32Cのコンクリート31が連通して一体となる。これにより、第1従来技術のように各区画32A〜32Cのコンクリート31が独立に動くということがなく、筐体22にかかる力が小さくなって、破損が起きにくくなる。
また、コンクリート31と箱状部材20とは、コンクリート31が固化する際に強固に結合される。そのため、コンクリート31と、箱状部材20と、これに溶接された仕切板24及び蓋部材21とが一体化して、全体が力Fを受けるので、筐体22にかかる力が低減される。即ち、コンクリート31が、筐体22の強度を補強する役割を果たしており、筐体22の厚さを薄くすることができる。
また、コンクリート31の上部に鉄筋26を入れているので、コンクリート31の引っ張り強度が増し、コンクリート31がヒビ割れしにくくなる。特に、断面積が小さくなる連通領域29において、顕著である。しかも、たとえコンクリート31がヒビ割れしたとしても、鉄筋26によってヒビ割れがそれ以上広がるのを防ぐことができ、筐体22にかかる力が低減される。
尚、上記の説明においては、鉄筋26を連通孔25の上縁部に溶接等によって固定するように説明したが、これに限られるものではない。例えば、鉄筋26を連通孔25の上部から針金等によって吊るしてもよく、連通孔25の下部や側部から支持部材等によって支持してもよい。
しかしながら、連通領域29の引っ張り強度を増すためには、鉄筋26は連通孔25のなるべく上部にあったほうがよい。しかも、上記実施形態のように連通孔25の上縁部に溶接するのが、固定のための部品点数を増やすことなく、固定作業も容易である。
尚、コンクリート31は上述したように後部空間30においても連通するので、図3に二点鎖線で示すように、後部空間30に鉄筋36を通してもよい。これにより、さらにコンクリート31の引っ張り強度を増すことができる。この場合は、例えば仕切板24の切欠部27の縁に、鉄筋36を溶接等で固定するとよい。
尚、連通孔25は、1つと限られるものではない。図7に、第1実施形態の他の応用例として、筐体22の側面断面図を示す。図7においては、連通孔25A,25Bが上下に並んで2箇所設けられている。このような場合においては、引っ張り力は、主に上側の連通孔25Aで連通するコンクリート31にかかる。従って、鉄筋26は、上側の連通孔25Aを通るように配置するのがよい。鉄筋26は、図3に示したように、連通孔25Aの上縁部に溶接等で固定されてもよいが、図7に示したように連通孔25Aの上下方向中心部よりもやや上に、図示しない支持部材で固定されてもよい。
また、下側の連通孔25Bで連通するコンクリート31にも引っ張り力がかかることがあるので、図7に二点鎖線で示したように、連通孔25Bの内部に鉄筋26を入れてもよい。
次に、第2実施形態について説明する。筐体22や仕切板24の概略形状については、図2〜図4に示したものと同様である。即ち第2実施形態は、第1実施形態に示した鉄筋26の本数や太さを最適化したものであり、以下これについて説明する。
まず、鉄筋26が入っていない状態において、引っ張り力F1,F3によって筐体22やコンクリート31にヒビ割れや破損が発生しないように、筐体22の外形や厚さ、仕切板24の厚さや連通孔25の大きさ等を定める。これには、例えば有限要素法(FEM)等の解析手法を用いるとよい。
ところが、急な衝撃等によって、想定していた以上の引っ張り力F3がカウンタウエイト17にかかることがある。その結果、上部連通領域29Aのコンクリート31にヒビ割れが発生したと仮定する。ヒビ割れが発生すると、コンクリート31の引っ張り強度は、非常に小さくなってしまう。その結果、筐体22が引っ張り力F3を受けなくてはならなくなり、筐体22が破損する恐れがある。
このような筐体22の破損を防ぐために、第2実施形態においては、上部連通領域29Aのコンクリート31と略同一の引っ張り強度を有する鉄筋26を、上部連通領域29Aに入れる。即ち、コンクリート31にヒビ割れが発生したとしても、鉄筋26により、上部連通領域29Aにおける当初のコンクリート31の引っ張り強度が維持される。これにより、筐体22の破損が殆んど発生しなくなる。
以下、具体的に説明する。
コンクリート31のヤング率と鉄筋26のヤング率との比は、ほぼ1対15であるから、コンクリート31は鉄筋26に比べると、引っ張り強度が15分の1程度となっている。従って、上部連通領域29Aのコンクリート31と同じだけの引っ張り強度を鉄筋26に持たせるためには、上部連通領域29Aを通るすべての鉄筋26の断面積の合計が、上部連通領域29Aのコンクリート31の断面積のほぼ15分の1であるようにすれば充分である。尚、鉄筋26の断面係数が、上部連通領域29Aのコンクリート31の断面係数の15分の1よりも少しでも小さくてはいけないというものではなく、例えばコンクリート31の断面係数の17分の1程度でもよい。
尚、鉄筋26の本数や太さを上記計算で求めた値よりも大きくすると、鉄筋26の断面積が増すため、引っ張り強度が大きくなる。従って、筐体22や仕切板24の厚さを、いっそう減らすことも可能である。即ち、上部連通領域29Aを通る鉄筋26の断面積を、上部連通領域29Aのコンクリート31の断面積の17分の1以上と定めることにより、カウンタウエイト17の引っ張り強度を大きくすることができる。
次に、第3実施形態について説明する。
図8に、第3実施形態における筐体22の斜視図を示す。ここでは、蓋部材21は省略する。また図9に、筐体22の側面断面図(図8のC−C視図)を示す。また図10に、カウンタウエイト17の背面断面図(図8のD−D視図)を示す。
図8〜図10に示すように、箱状部材20の内部には、箱状部材20の側板35A〜35Cよりも低く、蓋部材21との間に隙間を持たせた仕切板24が固着されている。仕切板24の上端部には、支持部材37を介して複数の区画32A〜32Cに達する鉄筋26が固定されている。コンクリート31は、仕切板24の上端部よりも高い位置まで充填され、仕切板24の上方に連通領域29が発生している。
このような形態の筐体22においても、上部連通領域29Aには左右方向の引っ張り力が、下部連通領域29Bには左右方向の圧縮力がそれぞれかかる。鉄筋26を上部連通領域29Aに入れることにより、コンクリートの引っ張り強度を向上させ、コンクリート31のヒビ割れや筐体22の破損を防止することができる。尚、鉄筋26は、コンクリート31が固化する前に、蓋部材21から吊り下げてコンクリート31内に入れるようにしてもよい。
また、第3実施形態の他の応用例として、図11に筐体22の斜視図を示す。また図12に筐体22の側面断面図(図11のG−G視図)を示す。図11、図12に示すように、仕切板24の上部の前後方向略中央部には、切欠部38が設けられている。コンクリート31は、切欠部38で連通するため、ここに連通領域29が発生する。従って、切欠部38の内側の上部連通領域29に鉄筋26を通すことにより、コンクリート31の引っ張り強度を増すことができる。尚、ここでは蓋部材21から、支持部材37を介して鉄筋26を吊り下げるようにしている。
尚、第1実施形態のような連通孔25を有する仕切板24と、第3実施形態のような背の低い仕切板24とが混在してもよい。即ち、図13に背面断面図で示したような筐体22であってもよい。
但し、筐体22の強度を上げるためには、連通孔25は仕切板24の略中央部にあって、仕切板24の四方を筐体22に溶接するのがよい。また、コンクリート31の強度を上げるためには、連通孔25はなるべく大きなものであるのが望ましい。従って、第1実施形態において説明したようにするのが最適である。
さらには、上記で説明したように、鉄筋26がすべての区画32に達するようにするのが最適であるが、少なくとも2つ以上の区画32に達するようにしてもよい。これにより、その区画32同士の結合が強化され、コンクリート31のヒビ割れが起こりにくくなる。
尚、上記の説明において、カウンタウエイト17が取付のための凹部18を有するように説明したが、これに限られるものではない。また、平面視の形状が六角形であるように説明したが、直方体などの他の形状でもよい。
また、左右方向が長手方向となったカウンタウエイト17を例にとったが、例えば前後方向が長手方向であるような形状に対しても応用可能である。このような場合には、筐体22の強度を増加させるための仕切板24を、例えば前後方向に対して垂直となるように、筐体22の内部に固着する。また、長手方向がどちらであるかに限らず、カウンタウエイト17にかかる力の向きを勘案して、仕切板24の配置を決めてもよい。さらには、筐体22を、左右方向及び前後方向の両方向に対して分割するような仕切板24を設け、左右方向及び前後方向の両方向に鉄筋26を入れてもよい。
さらに、筐体22に予め固着された仕切板24に対して鉄筋26を固定するように説明したが、これに限られるものではない。例えば筐体22の外部で仕切板24と鉄筋26とを固定したものを、筐体22に溶接等で固着してもよい。さらには、仕切板24と鉄筋26とを一体に製造してもよい。
また、車両の一例として、油圧ショベル11を例にとって行なったが、例えば他の建設機械や、フォークリフト等の作業車両においても、同様に応用が可能である。
油圧ショベルの側面図(第1実施形態)。 筐体の斜視図(第1実施形態)。 筐体の側面断面図(第1実施形態)。 カウンタウエイトの背面断面図(第1実施形態)。 カウンタウエイトの背面断面図(第1実施形態)。 カウンタウエイトの背面断面図(第1実施形態)。 筐体の側面断面図(第1実施形態)。 筐体の斜視図(第3実施形態)。 筐体の側面断面図(第3実施形態)。 カウンタウエイトの背面断面図(第3実施形態)。 筐体の斜視図(第3実施形態)。 筐体の側面断面図(第3実施形態) カウンタウエイトの背面断面図。 カウンタウエイトの断面図(従来技術)。
符号の説明
11:油圧ショベル、12:上部旋回体、13:下部走行体、14:履帯、15:運転室、16:作業機、17:カウンタウエイト、18:凹部、19:取付部、20:箱状部材、21:蓋部材、22:筐体、23:ボルト、24:仕切板、25:連通孔、26:鉄筋、27:切欠部、28:中立面、29:連通領域、30:後部空間、31:コンクリート、32:区画、34:金属、35A〜35C:側板、35D:底板、36:鉄筋、37:支持部材、38:切欠部。

Claims (4)

  1. 金属製の筐体と、
    前記筐体の一部に固着されて筐体の内部空間を複数の区画に仕切る仕切板と、
    前記複数の区画のうち少なくとも2つの区画に達する金属部材と、
    筐体の内部に金属部材よりも上方まで充填されたコンクリートとを備え、
    前記仕切板のうち少なくとも1つが、仕切板を挟んだ両側の区画を連通させる連通部を有し、
    前記金属部材が前記連通部内を通っている
    ことを特徴とする車両用カウンタウエイト。
  2. 請求項1記載の車両用カウンタウエイトにおいて、
    前記連通部内を通る金属部材が、前記連通部の上下方向中央部よりも上側を通っている
    ことを特徴とする車両用カウンタウエイト。
  3. 請求項2記載の車両用カウンタウエイトにおいて、
    前記連通部内を通る金属部材が、前記連通部の上縁部に固定されている
    ことを特徴とする車両用カウンタウエイト。
  4. 金属製の筐体と、
    前記筐体の一部に固着されて筐体の内部空間を複数の区画に仕切る仕切板と、
    前記複数の区画のうち少なくとも2つの区画に達する金属部材と、
    筐体の内部に金属部材よりも上方まで充填されたコンクリートとを備え、
    前記金属部材が、前記仕切板の上端部よりも上側を通っている
    ことを特徴とする車両用カウンタウエイト。
JP2004241976A 2004-08-23 2004-08-23 車両用カウンタウエイト Expired - Fee Related JP4500624B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004241976A JP4500624B2 (ja) 2004-08-23 2004-08-23 車両用カウンタウエイト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004241976A JP4500624B2 (ja) 2004-08-23 2004-08-23 車両用カウンタウエイト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006057373A true JP2006057373A (ja) 2006-03-02
JP4500624B2 JP4500624B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=36105073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004241976A Expired - Fee Related JP4500624B2 (ja) 2004-08-23 2004-08-23 車両用カウンタウエイト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4500624B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011207596A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Tadano Ltd カウンタウエイト及びその製造方法
WO2014120709A1 (en) * 2013-02-01 2014-08-07 Caterpillar Global Mining Llc Power shovel hoist machinery and ballast configuration
CN104929182A (zh) * 2015-05-20 2015-09-23 成都科创佳思科技有限公司 一种挖掘机配重

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104120751B (zh) * 2014-07-16 2017-01-18 广西柳工机械股份有限公司 装载机水泥配重

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53109222U (ja) * 1977-02-08 1978-09-01
JPS6244966U (ja) * 1985-09-06 1987-03-18
JPH08151192A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械のカウンタウエイト構造
JPH08284210A (ja) * 1996-05-07 1996-10-29 Hitachi Constr Mach Co Ltd カウンタウエイト

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53109222U (ja) * 1977-02-08 1978-09-01
JPS6244966U (ja) * 1985-09-06 1987-03-18
JPH08151192A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械のカウンタウエイト構造
JPH08284210A (ja) * 1996-05-07 1996-10-29 Hitachi Constr Mach Co Ltd カウンタウエイト

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011207596A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Tadano Ltd カウンタウエイト及びその製造方法
WO2014120709A1 (en) * 2013-02-01 2014-08-07 Caterpillar Global Mining Llc Power shovel hoist machinery and ballast configuration
US9127435B2 (en) 2013-02-01 2015-09-08 Caterpillar Global Mining Llc Power shovel hoist machinery with auxiliary weight box
US9702250B2 (en) 2013-02-01 2017-07-11 Caterpillar Global Mining Llc. Power shovel hoist machinery with auxiliary weight box
CN104929182A (zh) * 2015-05-20 2015-09-23 成都科创佳思科技有限公司 一种挖掘机配重

Also Published As

Publication number Publication date
JP4500624B2 (ja) 2010-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107031734B (zh) 车辆的前部车体构造
EP2033879B1 (en) Vehicle front structure
KR101523777B1 (ko) 건설 기계
KR20100106552A (ko) 작업 차량
JP2007331719A (ja) 高圧電装部品設置構造
CN109664943A (zh) 纵梁和用于纵梁的制造方法
JP4500624B2 (ja) 車両用カウンタウエイト
JP2008149888A (ja) パワープラントの支持構造
WO2018001913A1 (en) Resin-made fuel tank mounting structure and construction machine
JP7195105B2 (ja) キャブ及び作業機械
KR100689294B1 (ko) 용접변형 방지구조물이 설치된 건설기계의 보강형 캡 지지상부프레임 및 그 제작방법
JP6262118B2 (ja) 建設機械の旋回フレーム
KR20210027753A (ko) 친환경 차량의 배터리 지지용 차체
JP5939629B2 (ja) 建設機械
JP5668719B2 (ja) 建設機械
JP5125440B2 (ja) パワーユニット支持構造
JP5941418B2 (ja) 作業車両
JP6557019B2 (ja) 建設機械
JP6694677B2 (ja) 旋回フレーム、およびそれを備えた作業機械
KR20180124206A (ko) 차량의 서브 프레임
JP5242987B2 (ja) カウンタウェイト
CN113840963A (zh) 建筑机械的框架
KR20080093582A (ko) 빔형상의 보강부재가 구비된 굴삭기의 상부프레임
JP5533936B2 (ja) 建設機械
JP6100714B2 (ja) 床用目地プレート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070511

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4500624

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees